夢みるように眠りたい [DVD]
夢みるように眠りたい [DVD] (JUGEMレビュー »)

2018年の上半期は映像作品に恵まれました、といっても僕の好みなので万人向けとは言い難いのですが。笑
本作も(もう観る機会ないな)と諦めてましたよ、TSUTAYAの宅配レンタルには大助かりです。
心の「閉じられなかった輪っか」の記憶や言えず終いとなった(サヨナラ)と(アリガトウ)の悔恨が救われる気持ちになります、中勘助の「銀の匙」並みに甘々ですが。
映画界の新海誠こと林海象、'86年の監督デビュー作にして製作と脚本も兼任でインディーズ上映した低予算モノクロの“ニューサイレント”。
初主演の佐野史郎と監督の対談解説コメンタリーも、本気で映画好きなら是非。
紹介記事【2018.01.20】
プロハンター DVD Collection
プロハンター DVD Collection (JUGEMレビュー »)

黄金時代の藤竜也&草刈正雄+柴田恭兵という'81年のTVドラマシリーズ、横浜を舞台に繰り広げられるディテクティブ・アクション!
宍戸錠&小林稔侍の刑事コンビと、榎木兵衛と庄司三郎の情報屋兄弟も可笑しいです。
サバンナRX−7は4話から登場、3話までのアメ車も好いなぁ。
怒りで福岡訛りが激化する竜崎には大笑い、でも最終話は「探偵物語」ばりに寂しいんだよなー?
紹介記事(VOL.1)【2018.04.26】
Night to Remember: Uptown Soul Classics
Night to Remember: Uptown Soul Classics (JUGEMレビュー »)
Shalamar
シャラマーを知らなくても楽しめる、煌めく70年代ディスコ・ミュージック。
シャラマーを知ってるアナタも納得の選曲、数多ある彼らのベスト盤でもベストかつリーズナブル。
買ってよし、聴いてよしの一枚です。
紹介記事【2018.05.27】
オーバーマン キングゲイナー 5.1ch DVD-BOX (期間限定生産)
オーバーマン キングゲイナー 5.1ch DVD-BOX (期間限定生産) (JUGEMレビュー »)

DVDは全9巻のTVアニメシリーズ。
皆殺しのトミノと呼ばれた富野カントク心機一転、シベリアからヤーパンへのエクソダス×シベ鉄の攻防を描く摩訶不思議なロボットアニメです。
遥か未来を舞台にしつつも寓話的で、ほのぼのギャクを盛り込みながらも会話の上手さは流石だわ……いわば新世紀「ザブングル」、ただし最後がチト残念。
紹介記事(Vol.9)【2018.03.03】
キッドナップ・ブルース 【初DVD化】
キッドナップ・ブルース 【初DVD化】 (JUGEMレビュー »)

今ではレンタル店でも置いてないしamazonでも希少高値で、一生観る機会はないかと思ってましたよツタヤディスカスありがとう!
ナウい写真家だった頃の浅井愼平が初監督、主演はタモリ一義で音楽は山下洋輔……これでピンときたらご覧あれ。
ジャズメン崩れのパチプロが、鍵っこ舞とチャリブラするうちロードムービーに。
監督は脚本だけでなく、自ら撮影と照明も担当して晩夏の湿度から冬の乾いた冷たさまでを映し取ってます。
育児放棄とか偏向報道とか地方の人の温もりと疎外感、破滅への足音とラスト2分間の白さが沁みます。
対外的には「詰まらないから観ないで」と言っておきたい、昭和ノスタルジーを先取したカルト的な1本です。
紹介記事【2018.01.01】
GANTZ:O DVD 通常版
GANTZ:O DVD 通常版 (JUGEMレビュー »)

リアルな深夜の大阪道頓堀と、精度の高いモーション・キャプチャー&リップ・シンクロのキャラに(CGアニメもここまで来たか!)と驚かされます。
実写で演ったら嘘くさくなる非日常の緊迫感と恐怖に引き込まれ、津嘉山正種池田秀一らの意外なCVキャスティングにもビックリ。
杏にはマジ堪えます、二次元なのに!笑
紹介記事【2018.04.19】
フラクタル [レンタル落ち] 全4巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品]
フラクタル [レンタル落ち] 全4巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品] (JUGEMレビュー »)

TVシリーズのアニメで、DVDは全4巻。
「コナン」の残され島みたいな景色に「ナウシカ」っぽい飛行機と、牧歌的な光景と裏腹なハイテク世界。
ネッサとネッサと“世界の鍵”、ジェンダーとAIとDVと。
やがて悲しき楽園の真実、胸を衝く永遠のかくれんぼ。
紹介記事(1巻)【2018.05.08】
地球へ・・・
地球へ・・・ (JUGEMレビュー »)

近年のリメイクはクソでしたが、絵が古臭くても構成は本作の方が格段にマシです。
時代を先取りした奥深いテーマは原作に及ばずとも、まとめ方は及第点と言えるのではないかと。
ストーリーと共に素晴らしい、有機的な宇宙船の造形も忘れ難いです。
紹介記事【2018.01.24】
What Time Is It?
What Time Is It? (JUGEMレビュー »)
Time
当時は(プリンスの弟分バンド)とか言われていましたが、実質プリンスの別名義状態だったとは・・・大半が5分超のエレ・ファンク6曲入り、日本でパクられまくったモリス&ジェロームジェロームのコミカルなステージ・アクトは「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」で観られます。
紹介記事【2018.02.17】
バニシング IN TURBO [DVD]
バニシング IN TURBO [DVD] (JUGEMレビュー »)

原題は「Grand Thieft Auto」、だけど「バニシングIN60」的な「車泥棒」ムービーではありません。
ラスベガスの教会を目指す若い男女vs.父親の配下&マザコン婚約者、「ランナバウト3」のロールスロイスは本作が元ネタだったのね?
カーアクションは'77年なりに頑張ってるけど、見どころはクライマックスの中流生活デモリション位かも…なのに不思議と一味ちがう余韻が残るという点で、低予算映画のお手本かも。
まぁポスター・アートの名匠ジョン・ソリー(John Solie)のインタビューだけでも一見の価値あり、かと。
紹介記事【2018.02.25】
異世界の勇士 (1981年) (徳間文庫)
異世界の勇士 (1981年) (徳間文庫) (JUGEMレビュー »)
高千穂 遙
'79年の異世界召喚ヒロイック・ファンタジーですから、新味がなくても当然。笑
既にフォーマットとしては使い古された感もあるし、本当に異世界で敵を倒すだけの直球展開なのですが。
読みやすい文章でサクサク進むので、色々とベタながら飽きさせません…むしろこのアッサリとした終幕が心地好いな、手垢まみれの物語でも惹き込まれました。
横田順彌による巻末解説も、学生時代の著者や当時のSF事情が伺えて興味深いです。
紹介記事【2018.05.05】
劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇、螺巌篇 [レンタル落ち] 全2巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品]
劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇、螺巌篇 [レンタル落ち] 全2巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品] (JUGEMレビュー »)

「紅蓮篇」と「螺厳篇」でTVシリーズを再編集したダイジェスト。
まるで「ザブングル」な、今じゃ珍しい荒唐無稽なロボットアニメ・・・しかし発掘オーバーテクノロジーって「イデオン」かい、しかも「螺厳篇」では馬鹿ガイナックス発動の無限インフレ化に大笑い。
それでいて滅法アツい男泣きアニメというね、中川翔子の力量にも刮目ッ!
「紅蓮篇」紹介記事【2018.06.26】
「螺厳篇」紹介記事【2018.06.27】
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス [レンタル落ち]
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス [レンタル落ち] (JUGEMレビュー »)

マーベル・スタジオ製作の、B級テイストを狙ったアメコミSF映画。
しかし「Mr. blue sky」で掴まれました、80年代だけでなく6〜70年代の通好みな選曲も二度観して納得。
オッサンの方が笑えるネタ満載です、というかエゴの正体って複製人間マモーだけど何故?笑
肌色が青や緑だと人種という意識が馬鹿げてきますね、ただしストーリーはギャグとネタから逆算したような印象も。笑
紹介記事【2018.04.24】
2300年未来への旅 [DVD]
2300年未来への旅 [DVD] (JUGEMレビュー »)

もしも「未来惑星ザルドス」が好きならば観る価値ありそうな、「スターウォーズ」前夜の70年代SF映画です。
まぁ「ザルドス」程の哲学性も見どころもありませんね、後出しなのに。笑
「80日間世界一周」の監督と、ジェリー・ゴールドスミスの音楽でコレは残念だけど……突っ込み所の多さとか、真実は「Don't trust over 30」の否定とか妙なクセが独特です。
紹介記事【2018.01.10】
不思議な少年 (岩波文庫)
不思議な少年 (岩波文庫) (JUGEMレビュー »)
マーク トウェイン
著者を童話作家と思うなかれ、僕の性格に大きな影響を与えた一冊です。
かつて何度となく読み返しましたが、10年以上ぶりに読んでみたら(なんか違う)感が強くて戸惑いました。
でもそれは、既に僕が本書の少年とシンクロしてるって事なのかも。
とはいえ冒頭の“一五九〇年の冬であった。オーストリアは、まだ世界から遠く離れて、眠りこけていた”という一文には心を掴まれますね。
正統なバージョンであるとされる「不思議な少年 第44号」は駄作なので、本書をご一読される事を強くオススメします。
紹介記事【2018.04.07】

最近読んだ本
CB'S PROJECT「ファイナルファンタジーXIIのあるきかた」

本書はPS2ソフトの同名タイトルやり込み本で、少し前に読んだ「エクソダスギルティ ワールドガイダンス」「スターオーシャン Till the End of Timeのあるきかた」と一緒に買っていたのですが…まぁ読みかけの本は沢山あったし、とりあえずゲーム本編をクリアしてからにしようと後回しにしておりました。
で本書、面白いです!…このシリーズって、出来不出来はゲームソフト次第なんだと感じさせられますね。
今まで読んだ中では、最初の「DQ5」版より面白いかも?…といいますか、先日読んだ「SO3」版がイマイチだったのも仕方なかった気がしてきました。笑

いやゲーム自体は面白いんですよ「SO3」も、ただ比べてしまうと作りとして掘り下げる余地はないというか…まぁ別の惑星だからステージが区切られている点は「ローグギャラクシー」とも共通してる訳ですが、オマケ要素では「ローグ〜」に劣るし仕様自体がアクション寄りですからね?
それはともかく、本書の面白さは「FF12」というソフトが如何に良作かを裏書きするような充実ぶりで…モンスター分布から明らかになる生態系やリージョンを跨ぐ種の伝播、天候や風力と植生が各地の気候帯と関連している辺りはゲーム制作の細かい考証ぶりに感心してしまいましたよ。

“アーシェ王女の突撃天気予報”や“世界まるみえハントカタログ”など章題からして楽しんでる感じだし、ガンビットで仲間同士のガチンコ勝負とかゲスト1人や召喚獣1柱にバトル丸投げ実況には大笑いです。
それぞれの性格と武器の組み合わせで変わるモーション一覧や決めポーズに表れる人間関係、モブ依頼人ウォッチングやモグシー屋などNPCのガンビット予測など編集スタッフのノリと情熱が伝わってきますね。
というかシリーズ恒例の観光ガイド&歩数計測もだけど、今回の「ライセンスボードでお絵描き」とか「ゲートクリスタル登録順で縦読み」はアホ発想だわ!笑

各種武器の特性や技を活かした戦術や「うたたねガンビット」術はバトルの幅を拡げてくれますし、召喚獣や地名の由来から考察する歴史や交易品の流通網でイヴァリース世界の深みをイメージさせてくれますね。
ただし無印版に基づいているので後発の「Z.J.S.」や「T.Z.A.」といったインターナショナル版では通じない部分もありますが、読んでる分には楽しめます。
実際にゲームをプレイして感じた以上に良ゲーである事を教えてくれる本書は逆に、楽しみ方に豊富なバリエーションが仕込まれているからこそ考察もやり込みもユニークなアプローチが可能だったのでしょうな。
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    | books | 2019.03.19 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近読んだ本
    コリン・ウィルソン(著)、中村保男(訳)「宇宙ヴァンパイアー」

    久しぶりに行った図書館で、この中途半端な古臭さを漂わす題名の背表紙に敢えて手を伸ばしたのは何故か…勿論(この“C・ウィルソン”って?)という意外さもありますし、わざわざタイトルの隣に割り込ませた“村上柴田翻訳堂”の文字にまんまと引っ掛かったというのも確かに大きい。
    でもやっぱり「宇宙」と「ヴァンパイアー」ですよ、まぁ原題どおり「スペース〜」にしちゃうと(B級映画のノベライズ?)って感じだけどさ…また「バンパイヤ」じゃない、妙に背負ってる感がいやらしくて。
    表紙カバーも意味深長な淫靡さを醸し出してるし、どうにも気になるじゃない?

    C・ウィルソンは案の定コリン、少年時代「ムー」読者だった僕が大人になって再びオカルトに惹かれるようになった契機が彼の著書だったのです…ネッシーやポルターガイストといった数々の不可思議な情報を、著者自身が取材と検証で白黒付ける内容の本でした。
    そのタイトルは失念しましたが、盲信でも否定でもなくフラットな視点で書かれていた事が印象強くて…その後オカルト本で名前は度々見掛けたものの、他の著書には出会う機会がなく。
    こうして忘れた頃に再会した訳です、しかも突飛な題名の空想小説という形で。
    しかも、よりによって「村上柴田〜」の冠付きで!笑

    村上春樹柴田元幸が選んだ作品を新訳・復刊する”と謳ってる「村上柴田〜」、翻訳者が別人なのはリマスタリング版だからなのか…'76年の原著を翌年に邦訳した新潮文庫を“著作権者の了解を得て表現や誤記は適宜修正した”のが初版'16年の本書というね。
    村上×柴田の両名による巻末の【解説セッション】によると、村上が学生時代に“一世を風靡した作家”として“小説で読みやすい”本書を復刊候補に挙げたのに…村上本人が妙に持ち下げてるんですよ、まるで(昔からジャンクフードってキライなんだけどさ、たまーに食いたくなるじゃん?)的な低レベル称賛ぶり。

    まぁ内輪のノリで話した感じはありましたけど、活字になると著書への憐れむような評価が(春樹ヤな奴)って感じで…だけど僕は好きです、オチが今イチでも。
    破壊された地球外文明の巨大宇宙船から、人類に酷似した死骸を地上に持ち帰った事で始まる連続殺人…未来のロンドンとスウェーデン北部ストラーヴァンを舞台に、生き血ではなく活力を吸い取る宇宙生命体の謎を推理し追い詰めて行く主人公の顛末や如何に?というのが物語の骨子ですが。
    ドラキュラ伝承からパンスペルミア仮説へ、そして「聖なる予言」のコントロール・ドラマを思わせる生命力の贈与収奪も織り込み。

    最後は宇宙生命体に決着を付ける思いもよらない展開から、生命力の循環という不老と若返りの可能性に至っちゃうこの荒唐無稽な説得力ね…いや説得力を感じるのは僕ぐらいかもしれませんが、コントロール・ドラマを超えた先に有り得るのでは?と思えてきます。
    著書は本来、思想家であって小説家ではないのだそうで…確かに専業のストーリー・テリングには及ばない気もしますが、その粗っぽさも含めて好いのですよ。
    読み終えてみると、この表紙カバーの妖しげな雰囲気が妙にマッチしていると思えてきますね…まぁクセが強い内容ですから、万人にオススメではありません。
    宇宙ヴァンパイアー(←左クリックで拡大表示されます)


    〈中村保男〉関連記事:
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    【最近読んだ本】ポール・オースター「リヴァイアサン」(再読)| 2014.07.31
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    【最近読んだ本】チャールズ・シミック「コーネルの箱」| 2014.10.05
    【最近読んだ本】バリー・ユアグロー「憑かれた旅人」| 2015.03.01


    以下、個人的メモ。
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      | books | 2019.03.06 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近読んだ本
      CB'S PROJECT「スターオーシャン Till the End of Timeのあるきかた」

      言うまでもありませんが、本書はPS2のRPGゲームソフト「スターオーシャン3 Till the End of Time」のやり込み本です…ちょっと前に著者名で検索して「エクソダスギルティ ワールドガイダンス」を買った時に同時購入したんですけど、その時は読むのを後回しにしていたのです。
      だけどゲーム本編も終盤までプレイして、あまりのフリーズ多発に萎えちゃったのでね…読んだらまたプレイしたくなるんじゃないかと、読んでみた次第です。
      結論から言ってしまうと、本書を読んでもモチ上がりませんでした…といいますか、過去の「あるきかた」シリーズ程じゃない感じ?

      いや確かに本書でも目からウロコの充実したやり込み記事は読み応えあるんですがね、やはりフリーズが頻発した時のガックリ感を凌駕するには至りません。笑
      特にバトルに関しては、アクション要素の強い慌ただしさ+シミュレーション的な事前の設定で成立してるので手が出せないというか…オートバトル状態の最中に手動で介入する勝手が、今イチよく分からなくて。
      バトル以外では、アイテム関連はPARの秘技コードで何でも買えるし合成にも困ってないし…ネタ記事も意外ってより(分かるわー)な感じでしたね、ただフィールドの全体図やエリア間の位置関係は役立ちそう。


      関連記事:
      【最近読んだ本】北原尚彦「スターオーシャン Till the End of Time」Side4 Final| 2011.10.11

      〈CB'S PROJECT〉関連記事:
      【最近読んだ本】「ドラゴンクエストVのあるきかた」| 2011.03.04
      【最近読んだ本】「ローグギャラクシーのあるきかた」| 2017.08.23
      【最近読んだ本】塩田信之 & CB's PROJECT(編)「エクソダスギルティー ワールドガイダンス」| 2018.11.03
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        | books | 2019.02.10 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだ本
        池澤夏樹「南の島のティオ」

        再々読ですが、再読した時に紹介した気がします。
        本書は台湾旅行に持って行った文庫本3冊の内、1冊だけ読み終えた本です…過去3回の台湾旅行では必ず夜がヒマだったので、3冊でも足りないかと思っていたんですけど何故か今回は全然ヒマじゃなかった!笑
        最初は厚い海外SFを読んでたのだけど、なんか合わないというか違う気がして途中で切り替えたのです。
        本書は「14歳の少年ティオが小さな島の出来事を綴っていく」という体裁の連作短編集で、実在の少年とポナペ島をモデルに著者自身が様々な島で聞いた話を再構成したのだそう…って、前の記事に書いたかな?

        ホンワカした甘い童話のようで、だけど歴史の痛みや成長の哀しみもあったりして…魔術的なエピソードに織り込まれる南国のおおらかさや、訪れる旅人達の何気ない心情などがファンタジーとは一線を画した読み物に仕上げているような。
        因みに本書は「海の向こうに帰った兵士たち」という一編を加えた'10年12刷以降の増補版で、以前読んだ文庫には収録されていなかったように思います…この(南の島の物語を南の島国で読む)という、ちょっとした旅のエクストラに新たな一編がオマケされたのは嬉しい偶然でありました。
        いつかどこかで、また読み返したくなりそうな気が。


        〈池澤夏樹〉関連記事:
        【最近読んだ本】「虹の彼方に」| 2008.03.28
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        【最近読んだ本】渡邉良重(絵)「世界一しあわせなタバコの木」| 2009.08.22
        【最近読んだ本】「南の島のティオ」| 2009.10.09
        【最近読んだ本】「タマリンドの木」| 2010.04.23
        【最近読んだ本】「マリコ/マリキータ」| 2010.05.02
        【最近読んだ本】「スティル・ライフ」| 2010.12.29
        【最近読んだ本】「終わりと始まり」| 2014.05.20
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          | books | 2019.01.24 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近読んだ本
          木原浩勝「隣之怪 第四夜 息子の証明」

          初版'12年の単行本を加筆・修正した'14年の角川文庫で、先日の「九十九怪談」とは違って少し長めの短編17編を収録してます。
          これまた全体的にはシュールな読後感ながら、割と現代的な怪談のフォーマットに則って展開する話が多めな印象です…死んだ身内にまつわる怪異や人の姿をした人ならざる者など、だけど一味ちがう不思議な話。
          例えば最初の、タクシー運転手が語る「赤いドレスの女」…既に亡き有名俳優で○次郎を思わせる気さくな男性客の見送りかと思えば銀座に着くと出迎えてくる女性、客には見えてないものの何やら心当たりがありそうだったという話とか。

          生前に祖母と父を散々な目に遭わせてきた祖父の霊が、祖母と父の死後も未だに家の敷居を跨がせてもらえず庭先で咽び泣く話とか。
          最後の、早世した息子が両親との約束どおり死後の存在を証明する表題作とか…これに関しては、怪談として収録するまでの経緯をあとがきに記していて採話の誠実な姿勢が伺えます。
          個人的には山中で熊に襲われかけた男が「狸の鉄砲」に命拾いする話は、最後の(熊も狸の化かしでは?)という小噺的なオチが秀逸。
          山歩きの2人組が気付けば笹藪の中で、惑わされる度に道へ導いたベテランハイカーが実は存在しなかった「幻想の恩」も好きだな。

          狸に化かされる話は珍しくないし逆に救われる話もなくはないけど、救われたと思わせてそもそも化かされてた!なんて話は初めてですよ…マヨヒガの話や居なかった人の話も個別には少なくありませんが、幻影を見分けるレクチャーをして現実に連れ戻してくれたのは何者だったんだ?というアクロバティックな複合パターンも斬新ですなぁ!
          怪談とは妙なもので、話の型から付かず離れずの匙加減でマンネリと支離滅裂との隙間に面白さがある気がします…これが簡単にはいかない怪談の味わいであり、ホラーとの根本的な違いではないでしょうか。
          しかも体験談から書き起こす「描き過ぎない臨場感」は、本当に才能としか思えません。


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          【最近読んだ本】「九十九怪談 第一夜」| 2018.10.24
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            | books | 2019.01.18 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだ本
            V.A.「2030年の旅」

            なんか「2300年未来への旅」を連想させるタイトルですが、日本人の作家による近未来SFアンソロジーです…初版'17年の中公文庫で、前年の「小説BOC2」に掲載された7編+書き下ろし1編を収録。
            お題は“東京オリンピックからさらに十年後”、トップバッター恩田陸「逍遙」(←何故か変換できない)はロンドン郊外を舞台にしたミステリー仕立てのAR物…続く瀬名秀明「144C」はAI小説家が登場した出版業界の内輪物、小路幸也「里帰りはUFOで」は川端裕人池井戸潤あたりが書きそうな感じだけど会社勤務の経験を活かした地方活性化プロジェクト物。

            「狼と香辛料」原作者の支倉凍砂「AI表現」はAI音声アシスタント×学園ラブコメ、山内マリコ「五十歳」は'30年に自身と同年代の女性が福祉事業に携わる非常に現実味ある話。
            宗田理「神さまがやってきた」はドローン物ですが年寄り版ジュブナイル的な萎びた小咄…喜多喜久「革命のメソッド――2030年のMr.キュリー」はシリーズ作のスピンオフらしき書き下ろし、オチの一行でいきなりSFらしくなるのはユニークだけど話は類型的。
            最後は坂口恭平のエッセイ「自殺者ゼロの国」、自身の経験則っぽい「自殺願望は脳の誤作動」とは核心的フレーズで感心しました。

            “精霊さん的にダメだ”という表現は個人的に好きでも、それじゃあ通じなくても仕方ないよなぁというね…まぁグイグイ通じさせようとしないからインパクトに欠ける、そういう言葉の力の抜け方に惹かれます。
            “土地を所有し、それを投機目的で売買することは、土地基本法を犯している。つまり、大抵の不動産屋はすべて黒である”かどうかは知らないけども、まさに精霊さん的にダメという点には同意見ですし、実際“突然、興奮したようにそうですよね、一緒に変えましょう! なんて言われても(中略)どうせそうやって変えたって、それが嫌な人は忘れた頃にもう一度、元に戻そうとする”もんね。笑


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            【最近読んだ本】SFマガジン編集部・編「Sync future」| 2011.03.17
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            【最近読んだ本】赤木かん子・編「SFセレクション1 時空の旅」| 2012.10.17
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              | books | 2019.01.04 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近読んだ本
              阿刀田高(編)「リアル怪談」

              全っ然リアルじゃないし、怪談というよりも怖い話ばかりだ…編者は小説としての技量を基準にして選んだに違いあるまい、内容の如何ではなく基本的な作劇術が身に付いているかでだ。
              副題に「寄せられた『体験』奇妙にこわい話ベストセレクション」とあるように、本書は10年間に及んだ“一般公募による秀作集”シリーズの“毎年精選した”30編から更に絞り込んだ30作…と光文社文庫編集部の「はじめに」にあるが、編者による「あとがき」では“一九九八年から二〇〇二年までの五冊から上位六点(最優秀作と優秀作の上位半分)を採って都合三十点で一冊とした”とある。

              また“かならずしも実体験であることを要件とはしなかった”ともあり、まさに日曜講座“アマチュアの恐怖談”の発表会なのだ。
              更に著者は“こわい話が一番書きやすい、読みやすい”とも記していて、確かに「迷路」は恐怖談の名作といえるが…怖くない恐怖談など、可笑しくない笑い話よりも何か損したような気持ちにさせられるのだ。
              この企画には、一般読者の執筆意欲を高めて出版物の売り上げに繋げようとする意図があるから同人の発表会になるのは仕方がない。
              しかし以前に読んだ秀作集の一つは、もっと素人臭い文章と他愛ない題材だからこその味わいがあった筈だ。

              そして、そんな中にも然り気無く「K−PAX」のようなエピソード(「友 遥かなり」)が紛れていたから手に取る価値があったのだが…本書の怖がらせ屋な文章は(内輪だけで勝手にやってなよ)と言いたくなる、発表会の部外者には退屈極まりない話ばかりで。
              繰り返しなるが、本書はリアルじゃなく怪談でもない。
              しかしながら「透明なネズミ」で描かれる戦時下の神戸や「雪」での満州と狂気じみた関東軍の描写は歴史的な価値さえ感じるし、マレーシアの華人留学生を装った中国人の「あなた、誰?」は裏社会を垣間見た気持ちになる。
              「三人の白人」は明らかに筒井康隆の「ふたりの印度人」の改悪版だ、前にもその手は読んだ気がするが。
              初版'11年、光文社刊。


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              【最近読んだ本】阿刀田高「こんな話を聞いた」| 2016.10.01
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                | books | 2018.12.23 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだ本
                穂村弘「もしもし、運命の人ですか。」

                本書は初版'17年の角川文庫ですが、単行本として出版されたのは10年前…ですよねぇ、だってタイトルは初めて著者の本を読んだ時点で知ってましたから。
                8年前のMF文庫ダ・ヴィンチに続く、二度目の文庫化なのだそうで…出版不況などと叫ばれる昨今でも売れる、だからこその再文庫化という事なのでしょう。
                穂村弘といえば恋愛エッセイ、今や平成の俵万智といえるトップ短歌人にも関わらず短歌集よりエッセイ集の方が出版点数が多いのでは?とも噂される(要出典)著者が本領発揮した一冊。
                恋愛エッセイじゃなくても女性への妄想を炸裂させる、そんな著者の本領発揮。

                そう、妄想こそが著者の凄味といえるでしょう…何故かエロには発展しない、甘さ控えめな塩っぱいロマンチックさは我々が抱く女性への妄想と微妙に異なる次元で繰り広げられる世界。
                それは正に「心の関節を外す」短歌の延長線上にある著者の主戦場、決してアウェイでは勝負しない戦略が奏功している事は巻末解説でも明らかです…漫画家とミュージシャンという、言葉に関わる異業種の女性2人が解説文を寄せているなんて異例中の異例ですよ。
                放っておいたら次作の解説は後2〜3人ぐらい増えてそう、しかも女性ばかりが…このマーケティング巧者め、この屁理屈解説者め!

                悔しいので、僕も著者に倣って内心に秘めていた妄想を公言する事にしました…まっすぐ「やらせて」と口に出す清々しさとは裏腹に、お叱りやらお小言などを頂くばかりてすけれど。
                もし(嘘ばっかり)と思ったならば、著者の明かすエピソードはどうなんだろう?と考えてみてください…本書に限らずエッセイの8割方が塩ロマンて、そこまでネタ帳みたいな恋愛未満遍歴が真実であるのかを。
                ですから女性読者のみなさん、著作の中の著者と本人を混同してきゅんきゅんしないでください…実際、著者は“平成二十五年くらいにはアクシデントと流血が似合う男になっているだろう”と書いてるじゃない?

                だけど、だからといって女性読者が夢から醒めたような目で僕に振り向いたりはしないんだよね…そんな風に思った瞬間、雷に撃たれたように著者の気持ちが僕の心に伝わってきました。
                “知っているよ。そんなこと。行きなさい。行きなさい。行って雨にうたれて血と泥にまみれて罵って平手打ちして泣きじゃくって抱き合って、一度きりの命を燃やしてくるがいい。あとのことは気にしなくていいよ。デザートは君の分も食べてあげるから。私は怒りや羨望を通り越した静かなやけくその境地に達していた”(p.27)
                妄想の新形態を切り拓いたトップランナーによる、妄想男子のバイブル的一冊。


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                【最近読んだ本】穂村弘「世界音痴」| 2007.10.04
                【最近読んだ本】穂村弘「現実入門」| 2007.10.08
                【最近読んだ本】穂村弘×寺田克也「車掌」| 2009.02.23
                【最近読んだ本】穂村弘「絶叫委員会」| 2011.09.11
                【最近読んだ本】穂村弘「にょにょっ記」| 2012.09.14

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                【最近読んだマンガ】小手川ゆあ「ショートソング」2巻| 2009.11.19
                【最近読んだ本】枡野浩一・選「ドラえもん短歌」| 2013.01.24


                以下、個人的メモ。
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                  | books | 2018.11.26 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだ本
                  塩田信之 & CB's PROJECT(編)「エクソダスギルティー ワールドガイダンス」

                  初版'99年、ソフトバンク パブリッシング刊…久しぶりのゲーム攻略本ですよ(正確には攻略本じゃないか)、しかもPS1のゲームの。笑
                  昔やった事はあるんですけど、途中で詰まってクリアせずに売っちゃったんだよな…そんで思い出した勢いで、ソフトも併せて購入。
                  ま、どちらも中古で安かったから…本書が¥351でゲームソフトの方が¥159、それぞれ送料込みの値段です。
                  最初はCB's Projectで検索して「〜のあるきかた」シリーズをチェックしてたのです、そしたら本書を発見して(そういや気になるストーリーだったような?)と…確か、旧約聖書の世界を下敷きにしてたなぁと。

                  大型本とは記載されてましたが、如何にも90年代ファンタジーなアニメタッチの美女がバ〜ン!と描かれているので妙に気恥ずかしい…攻略本ではないしイラストが中心ながらもストーリーの流れは最後まで追っていて、過去と現在と未来の3人の主人公が織り成し絡み合う謎解きもチャート式で分かりやすいですね。
                  そしてキーワード毎に解説する旧約世界の分かりやすさは意外でした、むしろこの部分だけ独立させて新書で出版しても好いのでは?
                  おそらく聖書学の専門家が執筆すると、同業他者の異論や横槍への予防線を張りまくるからゴチャゴチャしちゃうんじゃないかな?

                  しかし本書でエンディングまでネタバレしちゃったら、今更ソフトで追体験する意味ないかもね…すっかり忘れてましたけと、このゲームってRPGじゃなくADVだった気もしてきて。
                  まぁADVなのかヴィジュアル・ノベルなのか、それはともかく…背景にキャラ絵が被さり、手前の小窓にテキストと選択肢が表示されて進行するタイプかも。
                  多分ムービー中でなければ随時セーブ可能で、その際に異なる時間軸へとザッピングも可能というね…舞台となる地は南ヨーロッパとしながら明らかにエルサレムシナイ山周辺で、遺跡と神は出てくるけども別に具体的な宗教は関係なかったのね?

                  巻末は「エクソダスギルティー」生みの親でゲーム制作会社アーベルを設立したばかりだった菅野ひろゆきインタビュー&キャラ解説、クリアランク最高位の取得条件やムービーモード出現コマンド(○→×→R1→L1→スタート)そしてブルーダイヤモンドの全メッセージと表示タイミングも公開…更には本書の旧約世界を執筆する上での参考文献&ブックガイドと至れり尽くせり、当時話題になった「小説『聖書』」やラヴロックガイア理論などはゲームのネタ元だったりしてね?
                  いずれにしてもクリア後のお楽しみ本ですな、でも読んだら詰まってた理由が判明したので再プレイする意欲が湧いてきましたよ!笑


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                    | books | 2018.11.03 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだ本
                    木原浩勝「九十九怪談 第一夜」

                    初版'10年の角川文庫で、同'08年の単行本より加筆・修正…「第一夜」とありますが、厚みの割に本書一冊で九十九話を収録してます。
                    もしや九十九話を九十九夜まで続けるのでしょうか?笑
                    それはともかく、著者の怪談は僕の好みと合うのです…簡潔でシュールで作為を感じない、この人なら肝試しなど不敬なネタでも気にせず読めてしまえる気が。
                    こうした本にありがちな前口上やあとがきのない、素っ気なさにも好感が…ただ第八十四話と第八十五話の間に題名のない章があってビビらされましたよ、しかも本書のゲラチェック中に著者が体験した怪異って!
                    下手な煽り文より怖い!笑

                    特に印象的だったのは、夜道で執拗に追ってくる子犬の第十四話「こんばんは」ですね…あとは湯船に浸かるペラペラの大仏に関して友達の母親が電話してくる第五十一話「大仏様」、唖然とする程のシュールさと薄気味の悪さが妙味です。
                    自分が知ってる場所の話は別の意味で印象的でした、第十九話「白無垢」の鶴川街道といえば妙に胸騒ぎがする場所があったし第六十八話「部屋違い」の“新大阪駅そばのビジネスホテル”は過去に泊まったけど驚いた顔で消える宿泊客に遭遇しなくて良かったなと。
                    第十一話からの3連作「山のスタジオ」は、湯河原−箱根間に行けなくなる位!

                    第九十四話から6連作で〆る「のんちゃん」シリーズは創作のようで、創作にしては逆に不自然な描写が不思議な感じでした…筒井康隆を連想させる幼い頃のかくれんぼ、一昔前の人々から採話したような死生観などを思わせる読後感の些細な薄ら寒さも独特ですし。
                    掘り返された戦前の坑道に蠢く、白く目鼻のない人(第二十三話「地下坑道」)には有名な「地下の井戸」を傍証する不気味さが…先生の家の押し入れに飼われている小さな人(第五十七話「飼育箱」)といった、人ならざる何者かの話は自分の現実認識を強く揺さぶられた気分になります。
                    読み返してみたら、他の話にも背筋が粟立ちました。


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                      | books | 2018.10.24 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |




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