オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV
オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV (JUGEMレビュー »)

安くて丈夫で高性能なヘッドフォン、もし壊れても買い直す予定。
ハウジング部分が小さめな割に、長く装着してても耳が疲れないし遮音性も高いし低音も出てます。
紹介記事【2019.03.31】
南の島のティオ (文春文庫)
南の島のティオ (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
池澤 夏樹
14歳の少年ティオが小さな島の出来事を綴っていく連作短編集で、実在の少年とポナペ島をモデルに著者自身が様々な島で聞いた話を再構成したのだそう。
前年の台湾旅行で読んだ本書は「海の向こうに帰った兵士たち」という一編を加えた'10年12刷以降の増補版で、この(南の島の物語を南の島国で読む)という旅のエクストラに新たな一編がオマケされたのは嬉しい偶然でした。
紹介記事【2019.01.24】
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱)
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱) (JUGEMレビュー »)

最近は評価が好転してきたようで、実際PS2最終期に出ただけあって申し分ない出来栄え。
一見、難しそうなバトルシステムもプレイの幅を広げてくれます。
その辺も含め、ノーマル版のやり込み本ですが「ファイナルファンタジーXIIのあるきかた」も併せて是非!
紹介記事【2019.03.28】
レディ・プレイヤー1 [DVD]
レディ・プレイヤー1 [DVD] (JUGEMレビュー »)

スティーヴン・スピルバーグ監督による'18年のSF作、娯楽映画には珍しく2時間超の長尺ながらダレ場なし。
是非DVDで繰り返し観てください、マニアックな小ネタ探しだけでなく。
天才変人の孤独と愛情が実は普遍的である事、それもまたイースター・エッグかと。
紹介記事【2019.02.11】
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫)
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫) (JUGEMレビュー »)
小原猛
石垣島に行くのに持ってく本でしたが、結局フライト乗り遅れもあって到着前に読み終えてました。
おどろおどろしさは控えめで、怖いというより不思議だったり哀しかったり薄気味悪かったり程度。
しかし寝静まった石垣島のゲストハウス夜11時、軽く読み返していてドキドキ。
紹介記事【2019.05.02】
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス)
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス) (JUGEMレビュー »)
星里 もちる
「光速シスター」「怪獣の家」から立て続けに読んじゃいました。
妻子持ち営業マン&思い出のアイドル、の幽霊?
本作もまた「いい人」を主役に、大人社会の悲哀と可笑し味を描きつつラストで涙腺を決壊させます。
紹介記事【2019.01.17】
ハイ・フィデリティ (新潮文庫)
ハイ・フィデリティ (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
ニック ホーンビィ
女性弁護士と別れ話が進行中なアラサー中古レコード店主の、シット・コム的な恋愛×音楽in the UK。
60-70年代メインのネタで会話の可笑しみ倍増、分からなくても巻末の「ほとんど注解に終始する訳者あとがき」が丁寧にフォローしてくれますし、むしろ訳者の注解コメントで笑っちゃったりも。
紹介記事【2019.06.23】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
2030年の旅 (中公文庫)
2030年の旅 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
恩田 陸,坂口 恭平,小路幸也,瀬名秀明,宗田理,支倉 凍砂,山内 マリコ,喜多喜久
なんか「2300年未来への旅」を連想させるタイトルですが、日本人の作家による近未来SFアンソロジーです
お題は“東京オリンピックからさらに十年後”の7編、個人的には坂口恭平による巻末エッセイの「自殺願望は脳の誤作動」にハッとしました。
紹介記事【2019.01.04】
デッドマン [DVD]
デッドマン [DVD] (JUGEMレビュー »)

別に「ブレイブ」と本作をジョニデ繋がりで観た訳ではないのですが、結果としては彼が「ブレイブ」を世に出した理由も感じ取れた気がします。
シンプル過ぎるヤマなしオチなしイミなし流浪譚ながら、詩人ブレイクを知っている方には意味深いのかも。
星野通夫の「森と氷河と鯨」で見たハイダ族やトリンギット族を思わせる、アイヌに似た文様の集落……同化政策は祖先の魂を殺すのですね、非物理的な世界で。
静寂と、雨の船出の美しさが忘れた頃に沁みてきます。
紹介記事【2019.02.23】
ブレイブ [DVD]
ブレイブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

ジョニデが監督と共同脚本に主演と、ミーハーなファンこそ必見ですね。笑
シンプル&ヘビーな本作、イギー・ポップやノーギャラ出演のマーロン・ブランドら敬愛する人物と撮った彼の気骨が詰まってます。
特に冒頭は二度観て、彼がアメリカ本国での公開を拒んだ心に思いを馳せては?
紹介記事【2019.02.22】
夢の階段 (新潮文庫)
夢の階段 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
池波 正太郎
本書の7編はデビュー作を含む現代小説で巻末の2編だけが時代小説、しかも全編が本書初収録。
現代小説とはいっても昭和で言えば29〜36年、著者が31〜36歳の間に発表された戦後の気配が濃厚に感じられる「現代」。
いわゆる大物海外ミュージシャンの死後どっと出回る未発表音源みたいな、クオリティの心配は当然ながら無用です。
紹介記事【2019.06.15】
その男ゾルバ(特別編) [DVD]
その男ゾルバ(特別編) [DVD] (JUGEMレビュー »)

'64年の英米とギリシャ合作映画、英国育ちのスランプ詩人が屈強な男ゾルバと過ごしたクレタ島での日々が描かれます。
「無法松の一生」の三船敏郎を思わせるゾルバの心情も、目を疑うような島の人々も音声解説なしでは理解し難いかと。
対照的な二人の男のエンディングは、ジワリと胸に残ります。
紹介記事【2019.01.30】
【2019.01.31】
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫)
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
片岡 義男
僕が初めて手にした著者の小説であり、著者の初期短編集でもあります。
ハワイイに住む青年サーファー、バリー・カネシロを主人公にした連作5編を収録。
写真の佐藤秀明との巻末対談も含め、失われゆく最後の輝きを僕は感じました。
紹介記事【2019.04.24】
 (JUGEMレビュー »)

作者の他作品を読んだ記憶は曖昧ながら、その時に思った(あんま上手くないな)という印象は何だったのやら。
サイバラ風でも四コマでもなく、ストーリーの組み立てもシッカリしてるしコマの流れも自然だし。
洒落にならない裏話も飄々としたキャラに救われます、男性も一度は読んでみましょう。
紹介記事【2019.05.12】
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト (JUGEMレビュー »)
スウィング・アウト・シスター
ヒット曲を連発してた90年代を過ぎ、'01年にリリースされた本作は妥当というか順当な仕上がり。
ブレずに焦りも無理もなく、エレポップの衣を脱いで一層60年代ソウルやバカラック温故知新をアダルトに昇華。
気に入った曲だけ摘まむんじゃなく、一枚として聴くべき。
紹介記事【2019.06.18】
 (JUGEMレビュー »)

こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット] (JUGEMレビュー »)
安彦 良和
「機動戦士ガンダム」のキャラでお馴染みの作画家による漫画ですが、中東の少数派クルド人を描いてるレアさでオススメに。
もっとも「これからだ!」オチは、日和った編集の強制打ち切りか?
トルコの“土くさい人々”に惹かれた結果が何故かクルド視点、でも本作同様に何一つ解決してないんだよね現実も。
紹介記事【2019.05.06】【2019.05.30】
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA)
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA) (JUGEMレビュー »)
篠田 節子
副題に「篠田節子SF短編ベスト」とあるけど、どんな類いのSFなのかがまったく伺えない、鯨幕というか昔のVIVA YOUみたいな表紙カバーが斬新。
巻末解説によると、著者は20余年のキャリアを持ち一般にはジャンル横断作家と認識されているそうで。
アニメ化されそうなハードSFから昭和ジェンダー恨み節、エスノ土着オカルトを経て超高齢化+正論社会の果てまで心刺しまくり。
紹介記事【2019.03.26】
 (JUGEMレビュー »)

本作は明治から昭和にかけて親しまれた、泉鏡花の“三大戯曲”をコミカライズした作品集です。
単行本化に際して描き下ろされたオマケ漫画+原作者の略歴や作品解説&文庫描き下ろしオマケ漫画と人形師による解説も収録と、これまで鏡花文学に触れて来なかった僕には有難い仕様。
人形師の一文が印象深く、100年近く前の物語にハッとさせられるのは人間に進歩などないからかも?
紹介記事【2019.04.13】
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫)
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫) (JUGEMレビュー »)
山内 直実,氷室 冴子
平安期の古典文学「とりかえばや物語」に基づく氷室冴子の小説をコミカライズした本作、氷室冴子も古典文学も完全スルーでしたが予想外の面白さにビックリ!
男勝りな双子の姉×病弱が故に女君として育った弟、姉は男装のまま御所に入内&弟も女官で後宮入り?
見事な風呂敷の畳みっぷりと、千年前のラブコメでLGBTを先取りのエキゾチック・ジャパンは未見なら是非!
紹介記事【2019.04.30】【2019.05.29】
ヒート [DVD]
ヒート [DVD] (JUGEMレビュー »)

ロバート・デニーロvs.アル・パチーノ、この豪華共演が「午後のロードショー」で掛かるとは!
マイケル・マン監督が脚本も手掛けており、適度に緩急を付けながら3時間近く視線を釘付けにします。
まぁ「似た者同士で対照的な立場」という月並みな設定ではありますが、改めて映画は筋書きだけでは分からないなと。
紹介記事【2019.05.28】
フロントミッション サード
フロントミッション サード (JUGEMレビュー »)

遂に全ルート攻略完了、しかし未だ引継ぎ要素は完クリ出来ずボリューム満点!笑
シミュレーションRPGって得意ではないけど、PS2の後継作「FM4」と本作は別格です。
紹介記事【2019.05.26】
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS)
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS) (JUGEMレビュー »)
PRINCE & THE REVOLUTION
'84年の大出世作&未発表曲集のダブル・リマスタリング作。
同世代では(プリンス=キモい)でしたが、自ら「King of Pop」を名乗った生前のMJより全てが革新的でした。
ソウル/ファンクを抑えたロック・ハードな「パープル〜」と、前作に近いエレ・ファンク中心の未発表曲集なので万人受けしないのは当然だけど本物の「Prince of Pop」は明白よ?笑
紹介記事【2019.05.09】(Disc 1)
紹介記事【2019.05.17】(Disc 2)
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD] (JUGEMレビュー »)

観たのはTV放映でした、でもどこカットしたかも分かるので。
もはや脱ルパンした立場で多くは語りませんが、アニメ版ルパンの最高傑作です。
本作後の脳マモーが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」のエゴになる件とかは誰か考察してください、ただ政治ナンセンス的なあのオチは「ルパン三世」が生まれた60年代末の土壌を意識していたのではないかと。
観る度毎に、頭でっかちに神を夢みたマモーの涙が沁みてきます。
紹介記事【2019.06.03】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

最近読んだ本
樋口毅宏「民宿雪国」

初版'13年の祥伝社文庫です、いやユニークな小説ですね…カバー裏の解説には“期待した筋書きを幾度も裏切られる破天荒な構成、そして昭和史の裏面を抉りながら最終的に物語が辿りつくのは…!? 小説界が驚倒した空前絶後、衝撃の大傑作”とあり、手にした時は(どんだけ盛ってんのよ)と半ば苦笑気味でしたが。
まぁ好意的な誇張があるにしても、一読後は概ね同意せざるを得ませんでした。
もし興味があるのなら、予備知識を持たずに読んでみてください…この先に僕が記すであろう、如何なるネタバレも知らないままで。
なので以降は、その気がない方と既に読んだ方に。笑
(下段に続きます、やや長文)


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    | books | 2019.12.07 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近読んだ本
    紅山雪夫「ヨーロッパものしり紀行 《神話・キリスト教》編」

    再読になります、ちょっとした合間にパッと開いたページから読んでました。
    作者が長年の海外旅行ガイドで培ったであろう、噛み砕いた言葉と想像力を掻き立てる繋ぎの上手さを感じます…情報としては既に知っている事でも鮮度が落ちない、多くの旅行客と向き合ってきた作者の経験が文章に表れているようです。
    他にも「《くらしとグルメ》編」と「《建築・美術工芸》編」があるようで興味は惹かれますが、やはり西洋社会を理解する上ではキリスト教とローマ文明を抜きにしては始まりません。
    その点で、ヨーロッパに行きたいとは思わない僕にも本書は意義深く思えます。

    前半は「神話と伝説」と題して、ギリシャやローマの彫像で知られる神々が解説されます…大国に統一される過程で取り込んだ周辺地域の神々で役割がバッティングしたり、王族がハクを付けるため落胤伝承を捩じ込んでたりする成立の経緯に権力ツールとして機能した一面が浮かんできます。
    そして全体の2/3を占める後半「キリスト教と祭日」は旧約聖書との関連性から説き起こし、普遍を意味するカトリックとオーソドックスと呼ばれる正教の歴史的な差違や宗教的な祝い事の由来などを物見遊山な旅行者目線から解説しています…宗教絡みの話ながら、この他人事っぽさね。笑

    文化としての敬意は払いつつも、キリスト者からすれば茶化されてるとも思われかねないギリギリの軽さが読み手に妙な安心感を生んでいる気がします…このニュアンス加減も、宗教の接触に対する日本人の警戒心を心得た筆運びでしょう。
    祝日の旅程を気遣う辺りなどにも、海外の慣習に無関心な観光客がブーブー言ってる姿を想像させられました…しかしツアー観光であっても作者のような方が講師として同行してくれると、異文化を味わう旅として深みは増してきそうです。
    観光無用のブラブラ旅も好いけれど、こうした移動教室っぽいスタイルも大人の旅としてはアリですな?


    関連記事:
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    【最近読んだ本】ニール・フィリップ「ビジュアル博物館 神話」| 2011.07.16
    【最近読んだ本】松村一男「この世界のはじまりの物語」| 2013.02.26


    以下、今回の個人的メモ。
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      | books | 2019.11.29 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近読んだ本
      攻略本3冊
      (「ナイト&ベイビー だいぼうけんの本」「ルパン三世 カリオストロの城 −再会− 完全ガイドブック」「探しに行こうよ 公式ガイドブック」)

      先日の「オーバーブラッド2」攻略本2冊と同時注文していた分です、今回の3冊中2冊も「オーバー〜」同様PS1用ゲームソフトので残り1冊はPS2用ソフトの攻略本になります。
      ちなみに僕が現在PS1用ソフトで所持している物は、ほとんどが昔プレイした時の印象が好くて後から買い直した物ばかりなのです…PS1の実機で遊んでいた頃は積みゲーの方が多い位でしたが、つい買い直してしまうのは当時プレイし損なったソフトじゃなくてクリアまで達成したゲームになっちゃうのが不思議。
      とはいえ、その頃やり込んだゲームを買い直すのは逆に躊躇してたりもして。笑

      「ナイト&ベイビー だいぼうけんの本」
      「ナイト&ベイビー」はPS1用ソフトで、シンプルな操作かつ王道なストーリーではあれど忘れ難い一作です…実は初めてエンディングで泣いたゲームであり、感動のあまり製作元のタムソフトまでお礼に行くべきかと悩んだ位でした。笑
      薄い本の割に丁寧なストーリー解説はリプレイ感覚を味わえましたし、ベイビーの育成&性格パラメーターの詳細やリビングトイズの組み合わせで発生するコンボは知らなかった!…もしかしたら見落としてたかもしれないエリアも発見、でもギョードックは行徳でカゾンってのは加須かな?笑

      関連記事:【最近やったゲーム】「ナイト&ベイビー」| 2009.05.29
           【最近やったゲーム】「ナイト&ベイビー」| 2013.03.23


      「ルパン三世 カリオストロの城 −再会− 完全ガイドブック」
      これまたPS1用ソフトで、クリック進行のADV+クリア後のアーカイブ・データ閲覧という二部構成の異色作…原作アニメを損なわなずゲームに落とし込む苦心と架空の舞台を歩き回る楽しさは、それなりにショボいけれど上出来です。
      新規に起こしたキャラ絵+栗田ルパンは未だに馴染めませんが仕様のない事、スピンオフのサントラとも違和感ないゲーム構成です。
      買い直したは好いけど先代PS2の読み込み不良で挫折中だったのもあり、読んでいたら再びモチベーションが上がってきました。笑

      関連記事:
      【最近聴いたLP】「ルパン三世カリオストロの城 ドラマ編」| 2008.05.13
      【最近聴いたレコード】ルパン三世「−ルパン・トーク・ルパン−」| 2010.03.11
      【最近やったゲーム】PSソフト「ルパン三世 カリオストロの城 −再会−」| 2013.09.10


      「探しに行こうよ 公式ガイドブック」
      「探しに行こうよ」はPS2用のゲームソフトですが、後期PS1並みのグラフィックとボリュームで一般的な評価はイマイチかも。
      でも僕は好きなんですよ、子供時代の小さな冒険を仮想体験させるデザインが。
      終盤のキーアイテム消失で心が折れて絶賛放置中でしたが、また最初から仕切り直しても好いかな…エンディングに関しては“君の目で”パターンながら、ストーリー解説を追っていたら想像が付いちゃいますね!
      巻末には2ページですが開発者2人へのインタビューもあり、益々このゲームに愛着が湧いてきましたよ。

      関連記事:【最近やったゲーム】PS2ソフト「探しに行こうよ」| 2013.09.21
           【最近やったゲーム】PS2ソフト「探しに行こうよ」| 2013.10.14
           【最近やったゲーム】PS2ソフト「探しに行こうよ」| 2013.10.21
           【最近やったゲーム】PS2ソフト「探しに行こうよ」| 2013.10.29
           【最近やったゲーム】PS2ソフト「探しに行こうよ」| 2013.11.15
      0
        | books | 2019.11.20 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだ本
        攻略本2冊
        (「オーバーブラッド2 必勝攻略法」「オーバーブラッド2 パーフェクトガイド」)

        どちらもPS1のゲームソフト「OverBlood 2」の攻略本です、最早ややマイナーなゲームでもネット上に攻略サイトが当たり前に存在する時世ですがね…攻略本って何故かそれ自体が面白いんですよ、無論それが扱うゲームを知らなければ魅力も半減しますけどね。
        他に持っている攻略本は読み返し過ぎて飽きたので、自分が持っているゲームでまだ攻略本を持っていない物をリストアップして何冊か買ってみた内の2冊です…実際問題として途中で行き詰まってから放置してたので、単に読み物として買った訳ではないのですが。
        どちらも初版は'98年、既に20年以上前なのね?笑

        かつてPS1の実機を持っていた頃に買った時点で中古ソフトだったとはいえ、隠しステージまでクリアしたのも10年以上前です。
        何年か前に懐かしさから買い直してチマチマ遊んでいたものの、各章のクリアポイントが低いと隠しステージはアンロック出来ないのにSランク達成が難しい!
        なんか癪なので攻略サイトはチェックしてませんけど、以前は何を手掛かりに完全クリアまで行ったんだ?
        ともあれ2冊を比べてみると、後者「パーフェクト〜」の方が本気度が高いですね…高ポイント達成のアドバイスや早解きガイド、ボス戦での対処法など丁寧な構成だし誤植もないし。笑

        ただし「必勝〜」には巻末に6ページの「開発者インタビュー」が掲載されていて、日野ディレクターの発言は後に設立したレベル5の「ローグギャラクシー」攻略本インタビューとブレてなくて充分に読む価値はありました…まぁ「パーフェクト〜」にも日野Dへの質問コーナーがあるし、ゲームの設定画も紹介されてるので(どっちか1冊!)と言われたら後者一択かと。
        こうやって同じゲームでも攻略本が何冊か出てる場合、どれも一長一短というか編集方針でアプローチが異なるので1冊だけじゃあ済まなくなるんですよね。笑
        だってほら、僕は読み物として買ってる訳ですから。

        「必勝〜」は割と普通の攻略本で、ザコ敵の防御力や落とすアイテムの種類とドロップ率まで掲載してます…一方「パーフェクト〜」は最速攻略や高ランク獲得を意識したやり込み要素をフォロー、効率よくポイントを稼ぐ破壊手順やスタッフが発見した小技やサブゲームのダンスも全パターンのボタン押し順まで掲載。
        どちらも隠しステージまで解説してますし、ノーマルステージのマップも見やすいです…プレイ画像も豊富ですが当時のグラフィックですので、箱状のポリゴン眺めても嬉しかないけどゲームの仕様ですからね!笑


        〈「オーバーブラッド2」プレイ記事〉
        2012.04.07
        2013.04.26
        2013.05.05
        0
          | books | 2019.11.13 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近読んだ本
          角田潤「ヴィンテージアロハシャツ」

          再読です。
          アロハシャツは「日系人の着物を仕立て直した」訳ではなく「最初は和柄だった」訳でもなく、そもそも戦後の観光推進策の一環といった側面を持つ…といった事は以前の記事で書いちゃったと思うので、特に書く程の事はないような気も。
          しかし歴史的観点から見て、京都友禅の染め職人が下火になった和服の隙間仕事に請け負っていた事を語りたがらない辺りは興味深いですね…それがアメリカ本土の大量生産されたプリントにはない細やかな染めの技術として評価されていても、体系的に記録として残らない要因になっているのですから惜しい話です。

          初期のレーヨン生地でも日本の壁縮緬が好まれたのはハワイイの気候に合った風合いだったとか、距離的な近さだけでなく当時は工賃や製品の安さと少量注文に対応していた日本製品は本土仕入れより旨味が大きかったんですね…そうした流通経路の確立には日系人コミュニティの口コミや口利きがあったでしょうし、NHKの朝ドラ向きな話が埋もれてるのでしょうなぁ?
          でもそれは世に知られる事なく、アロハシャツ創成期に関わった名もない方々は鬼籍に入られてしまった…いやご存命の方も語る機会を得る前に世を去ってしまうのではないでしょうか。
          そうして謎は謎のままに?

          きっと本書は、数少ない著名なアロハシャツの研究書に匹敵すると思いますよ。
          何故なら権威のあるアロハシャツ研究者のほとんどがアメリカ人であり、日本人関係者への聞き取り調査などは日本人の著者だから得られた手掛かりも少なくない筈だからです…言うまでもなく、これだって過去のアロハシャツ伝説レベルの憶測に過ぎないのですが。
          (もっと早ければ)、そう感じる位の(間に合った)感があります、初版から14年を経た現在から取材を始めるより多くの証言が本書に残されたに違いありません…勝手言いますと、更なる深堀りを著者独自のアプローチで続けて欲しいです。


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            | books | 2019.10.30 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだ本
            木原浩勝「九十九怪談 第九夜」

            既に何冊か読んでる実話怪談系ショートショート集シリーズ、本書にも律儀に99話を収めております。
            そして例によって無題の話も第七十話と第七十一話の間に、って事は?…そうだったのね、実は一冊全部で百物語になってたのか。笑
            いやいや、笑い事じゃないでしょ…やめてよもー、怖い話で騙しっこナシだよ!
            本書の無題の話は、著者自身が携わるラジオ関西の深夜放送にまつわるエピソード…やはり怪談話は語りと心得てらっしゃるのか、トークライブさながらの録り溜め中に起きた出来事を。
            収録本数毎に様々な異音が発生、更に録音を止められ生放送なら放送事故モノ?

            機器の異常ではなく、物理的に“パソコンを手順通り操作して”収録の邪魔をされても“もう少し気を引き締めなければ”で片付けてしまえる著者も著者だわ。
            怪談採集歴も長いだけあって、第一〜二十一話までは過去の著作に載せた話の続きだそう…最初の話を知らないものの、ちゃんと話は通じるので問題なしです。
            そして台湾在住の数名から採話したエピソードが幾つかと、ありがちな幽霊バイクのUKバージョンって!
            取材した体験者とのパイプを大事にしているんだな、という事は実話系じゃなく少なくとも体験者にとってはマジ話なんだ…著者の役目は、いわば編集なのね。

            本書も、ほとんどの話が怖いというよりシュールですね…いやそりゃあ当事者だったら肝が冷えるのでしょうが、割と(どういう事?)ってなっちゃいそうです。
            で、その当事者の対処に人間性が表れてくるんですな…にべもなかったり真に受けたり、あるいは嘆いたり工夫を凝らしてみたりと。
            まぁ呆気に取られて終わりの話もありますけれど、どうも関西弁だと和んでしまいうのは東京者のせいですかね?…亡き夫の幽霊に「ごっついええ人やねん」と見知らぬ幽霊を紹介される伯母、棺の遺体が葬儀のため自宅に運ばれるや「退院したで!」と声を響かせる祖父など笑わす気でしょ?


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              | books | 2019.10.12 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近読んだ本
              池波正太郎「秘密」

              以前にも読んだ事がある筈ですが、久し振りに読みたくなって購入しました。
              最後の、千住大橋での別れの場面が先ず強く思い出され…記憶では確か「剣客商売」の外伝だったような気がしたんですけど、それらしい著作は本屋の棚になかったのと場面としては一致するので本書にした次第。
              主な舞台は根津から小千住、今で言う南千住を中心とした江戸の外れですね。
              後半では現在の曳舟付近や大千住(北千住)も描かれるので、全体としては浅草の北側でまとまっている印象ですな…いわゆる下町の中でも観光向けじゃない地味ゾーンですが、池波作品では馴染み深いエリアです。

              大筋は、カバー背表紙にあるとおり“物のはずみで起きた決闘で相手を斬殺した片桐宗春は、逆うらみによる敵討ちに狙われていた。己の正当のため討たれまいと逃亡に身を窶(やつ)す宗春だったが、江戸に潜んで町医者として暮らすうちに触れた人情と心意気、肉親の縁にいつしかその心が変わりゆく”でして…その心情は、オビにあるように“(討たれてやるか。それも、さっぱりとしてよいのだが……)”という感じ。
              武家の養子となって刃傷沙汰を起こした宗春は、実父の下で学んだ町医者に匿わつつ自らの医術を活かして早2年…呑気な一面と日々の緊張に、心の揺らぎが。

              一度は江戸を離れてみたものの、いざ旅先で追手を目にすると胸中に変化が生じ…江戸で再会した町医者の3年ぶりとは思えぬ変わらなさを見て、不思議な胆力が湧いてくる宗春でした。
              手練れの助太刀を伴う相手に見付かれば死は必定、それも天運と受け入れて日々を生きる…その境地には武士道を超越した、在るべき人の生き様が秘められているように思えてきます。
              偶然に見かけた自分と瓜二つの男、迫り来る追手の暗い殺気…クライマックスへと高まる波乱の予感と裏腹に、実父の面影を訪ねるなど心の奥が定まってゆく宗春と様々な好人物の計らいが見事なコントラストに。

              また基本的には狭い範囲で展開していきますが、因縁の地となった京都や旅にまつわる越中(富山)井波の描写が物語のスケールに広がりを与えています…更に剣劇あり濡れ場ありと痛快娯楽時代劇の要素も盛り込み、それでいて芯には密かなラブストーリーが貫かれているという完成度の高さ!
              以前は涙を拭いながら読み終えたラストシーンも、今回は人生訓のような味わい深い感慨に浸りましたよ。
              巻末解説によると本作の初出は'86年で著者は当時63歳、という事は逝去の5年前で体調を崩す2年前か…作中の始まりは明和二年(1765年)、年代設定の根拠は分かりませんでした。


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                | books | 2019.10.02 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだ本
                鉄人社編集部「人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編」

                '19年の鉄人文庫、鉄人社という出版社は本書で初めて知りました…文庫のラインナップとしてはコンビニや駅の売店に並んでそうな、感じとしては「ムー」と「ブブカ」の中間的な雑学系がメインみたいですね。
                まぁ雑学本って(企画と構成が決まればググるだけ)という気もしますけど、活字媒体の斜陽期に敢えて創業した新興出版社だとしたら応援したくなりますよ。
                本書もまぁ、有りがちだしお手軽ながら手に取りたくなる企画ですね…図版入りで年代別にまとめたコンパクトさには見辛いという批判もありそうですが、誤植の少なさは校正がしっかりしている証拠でしょう。

                Part1は60〜70年代編で、取り上げている24作品はアニメや特撮のTV版で知っていても原作漫画は存在すら知らなかったり…Part2の80年代編20作品とPart3の90年代編22作品も、タイトルは知っていたけど(そんな話だったのか)という作品ばかりでしたよ。
                00年代編のPart4は33作品も取り上げていて、読んだり観たりしたタイトルも少なくはないのですけど最終回まで知ってた作品は1つもなく…10年代編のPart5で挙がっていた15作品には海外ドラマも含めて有名な実写物もあったんですけどね、やっぱり僕が知っていた最終回自体は結局1本もなかったのでした。笑

                本当にね、マイナー作品ばっかり取り上げているって訳じゃないんですよ?…それこそ近年の実写ドラマでは「デスノート」や「半沢直樹」に海外の「LOST」などは、超メジャーなタイトルだと思うんですけども。
                僕は観た事ないけど。笑
                まぁ「デス〜」は原作漫画を最終回まで読んでたので、ドラマ版のドイヒーなオチにはトラウマじゃなく半笑いでしたが…全体的にドイヒー最終回は急な打ち切りのせいなんですね、そりゃあ作者や制作スタッフではどうしようもないわな?
                作者や役者の逮捕や急死といったアクシデントは、内容とは別の意味でキツかったファンもいたでしょう。
                (下段に続きます)

                補足:amazonのレビューには「実際の最終回とは異なる記述が多々みられる」的な意見も見受けられますね、単なる見解の相違ではなさそうですが・・・?


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                  | books | 2019.09.24 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだ本
                  陳凱歌(著)、千夜ハルコ(編訳)「運命の子」

                  著者のチェン・カイコーは映画監督で、本書も監督作品のノベライズみたいです…韓流歴史ドラマ風な表紙カバーと本書の薄さから、きっと長編大河小説の序章部に過ぎないのだろうと思っていたら大ハズレで。
                  きちんと本書一冊で完結してましたよ、薄いのに。笑
                  因みに舞台は半島じゃなくて大陸で、時は晋代…古代中国の伝承を基に脚色が繰り返され元代に完成された雑劇の演目「趙氏孤児」を更に脚色した、いわば忠臣蔵のような感じですかね。
                  もし(史実に基づく)と謳ってもウソとは言えないんだろうけど、基本的には昔から人気が高い報恩仇討ちの武侠ドラマという訳です。

                  ただ、武侠といっても一族虐殺の乱戦状態やクライマックスの一騎討ちといったバトル・シーンは割とアッサリした印象ですね…思うに小説では中心的な人々の感情や関係性を丁寧に描き、おそらく映画ではワイヤー・アクションやCGを用いた剣劇で華やかさを演出しているのではないかと。
                  また興味深い事に、先日読んだ「重耳」こと晋の文公の名が最初に出てくるんですね…文公の重臣と知られた趙衰の血を継ぐ唯一の子は、実の子を身代わりにした町医者によって政敵の一族皆殺しを免れたのです。
                  まぁ「重耳」は日本人が書いた歴史小説なので、武侠物ではありませんけども。

                  というか本書だって別に武侠物と謳っている訳じゃなく、武侠の定義も分からないクセに僕が勝手に決め付けただけなのです…なので実際「武芸に秀でた人物が私利私欲でなく男気に惚れ大義に命を捧げる」といった武侠らしさは本書に感じられません、紛らわしい書き方してゴメンナサイ。笑
                  趙氏を滅ぼした武将と復讐の機会を伺う町医者、武将から我が子同然の寵愛を受ける運命の子…御家再興の大義はあれど、義侠心あふれるキャラクターが存在しないのは残念に思います。
                  しかし巻末解説によれば、むしろ著者は運命の岐路に立たされた心の揺らぎを描きたかったようですね。

                  本書の原典となった雑劇は明代に伝奇物の「八義記」としてリメイクされ、そちらは滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の元ネタみたいに特徴的な義士が活躍するそうで…今も京劇の「八義図」として演じられている武侠仕立てのアレンジではなく、著者はヒューマン・ドラマとして人物造形のリアリズムを追求したのね?
                  映像で観ればまた違うんだろうけど、小説としては中途半端さを感じましたよ。
                  伝奇ファンタジーじゃないし武侠アクションとも思えない、といって大河ドラマの壮大さも感じられず史実というにはウソ臭過ぎる…でもこの薄さにしては読ませます、コスパ高いです。
                  初版'11年、角川文庫。


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                  0
                    | books | 2019.09.17 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだ本
                    藤原章生「絵はがきにされた少年」

                    この書題を見た瞬間、思わず「蝋人形の館」の名台詞がデーモン小暮閣下の声で再現されました…もちろん脳内でね、まぁ今では知らない世代も多そうだけど。
                    「オマエも絵はがきにしてやろうか!?」
                    いやネタじゃないっす、読み終えるまで表紙を見る度この幻聴が脳内再生されました…でも本書は、元・毎日新聞記者がアフリカ特派員時代のエピソードを綴った第3回開高健ノンフィクション賞受賞作なんです。
                    僕だけかもしれませんが、どうも「アフリカ」という単語には常に何かしら紋切り型のフレーズがセットになってしまう気がします。
                    はがしても、剥がしても。

                    飢餓?貧困?搾取?虐殺?内戦?大自然?野生動物?砂漠?金鉱?ダイヤ?
                    まぁ「南米」とか「東南アジア」であっても様々な象徴はありますし、逆に日本人も海外からは未だに「出っ歯」「アーモンド・アイ」「ハイテク」「ハラキリ」といった先入観を持たれてたりするんでしょうが。
                    それでも特にサハラ以南の、いわゆるブラック・アフリカは地理的な遠さもあり(焦点の定まりにくい地域)といった印象が僕にはあります…例えば有名な報道写真「ハゲワシと少女」の真実や、著者が十代で体験した募金のエピソードに垣間見える(実体不明な罪悪感)とも無縁ではないような。

                    というか「ハゲワシと〜」に関しては、馬鹿げた批判に対して天下の「ニューヨーク・タイムズ」がウソで取り繕った事も興味深いですな…“状況や暴力について陳腐な意見を聞くと、俺の脳はシャッターを下ろしてしまうんだ”と地元紙に語った撮影者は結局、何も知らずに偽善を叫ぶ声に殺されてしまったのだけど。
                    と、若干ヘビーな話から始まりますが表題その他のエピソードは割と穏やかめです…といっても笑える話はないですし、無知と貧困は語る以前の大前提という。
                    まぁ西欧人がアフリカに責任を感じるのは分かりますけど、そこに生きてるのはその土地の人々な訳です。

                    身近というには遠すぎて、そのボヤけた輪郭に何かを連想してしまうのかな…そもそもアフリカ人は1つじゃなく無数の部族があるし同じ種族でも差別対象を呼び分けていて、白人(ブランコ)と黒人の子はムラートでムラートと白人の子はカブリートでと混血にも無数に呼び名があるそうで。
                    平和な時は肌の色が白に近いほど信頼と優遇を得る代わり、暴動になると今度は白いほど憎悪の対象になってしまう…肌が黒い部族ほど他の部族から蔑まれる共通認識は、やはり白人の優位性から生じたのかなぁ。
                    (助けたい!)ってのとは違うけど、でも何かもどかしく感じてしまうのは何故?

                    かつての白人政権が従属しない黒人を無力化するため、ダウナー系ドラッグを開発し無料でバラ蒔いた話は国家の本質を見る思いがしました…しかも「インド人の横流し品」という噂も一緒に流してたそうで、狡猾な情報操作術といい他岸の火事と思ってられません。
                    そしてアウトブレイクの村の、冗談みたいな情報格差ね…発生源のエキスパートに一切フィードバックがない事にも、搾取に通じる一方通行さを感じました。
                    マントル対流の影響を受けないほど安定している南アの鉱床は地下深度3〜4千mの坑内堀りが可能なのだとか、でも所詮は人件費の安さで成立してるのね。笑


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                      | books | 2019.09.11 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |




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