オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV
オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV (JUGEMレビュー »)

安くて丈夫で高性能なヘッドフォン、もし壊れても買い直す予定。
ハウジング部分が小さめな割に、長く装着してても耳が疲れないし遮音性も高いし低音も出てます。
紹介記事【2019.03.31】
南の島のティオ (文春文庫)
南の島のティオ (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
池澤 夏樹
14歳の少年ティオが小さな島の出来事を綴っていく連作短編集で、実在の少年とポナペ島をモデルに著者自身が様々な島で聞いた話を再構成したのだそう。
前年の台湾旅行で読んだ本書は「海の向こうに帰った兵士たち」という一編を加えた'10年12刷以降の増補版で、この(南の島の物語を南の島国で読む)という旅のエクストラに新たな一編がオマケされたのは嬉しい偶然でした。
紹介記事【2019.01.24】
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱)
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱) (JUGEMレビュー »)

最近は評価が好転してきたようで、実際PS2最終期に出ただけあって申し分ない出来栄え。
一見、難しそうなバトルシステムもプレイの幅を広げてくれます。
その辺も含め、ノーマル版のやり込み本ですが「ファイナルファンタジーXIIのあるきかた」も併せて是非!
紹介記事【2019.03.28】
レディ・プレイヤー1 [DVD]
レディ・プレイヤー1 [DVD] (JUGEMレビュー »)

スティーヴン・スピルバーグ監督による'18年のSF作、娯楽映画には珍しく2時間超の長尺ながらダレ場なし。
是非DVDで繰り返し観てください、マニアックな小ネタ探しだけでなく。
天才変人の孤独と愛情が実は普遍的である事、それもまたイースター・エッグかと。
紹介記事【2019.02.11】
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫)
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫) (JUGEMレビュー »)
小原猛
石垣島に行くのに持ってく本でしたが、結局フライト乗り遅れもあって到着前に読み終えてました。
おどろおどろしさは控えめで、怖いというより不思議だったり哀しかったり薄気味悪かったり程度。
しかし寝静まった石垣島のゲストハウス夜11時、軽く読み返していてドキドキ。
紹介記事【2019.05.02】
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス)
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス) (JUGEMレビュー »)
星里 もちる
「光速シスター」「怪獣の家」から立て続けに読んじゃいました。
妻子持ち営業マン&思い出のアイドル、の幽霊?
本作もまた「いい人」を主役に、大人社会の悲哀と可笑し味を描きつつラストで涙腺を決壊させます。
紹介記事【2019.01.17】
ハイ・フィデリティ (新潮文庫)
ハイ・フィデリティ (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
ニック ホーンビィ
女性弁護士と別れ話が進行中なアラサー中古レコード店主の、シット・コム的な恋愛×音楽in the UK。
60-70年代メインのネタで会話の可笑しみ倍増、分からなくても巻末の「ほとんど注解に終始する訳者あとがき」が丁寧にフォローしてくれますし、むしろ訳者の注解コメントで笑っちゃったりも。
紹介記事【2019.06.23】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
2030年の旅 (中公文庫)
2030年の旅 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
恩田 陸,坂口 恭平,小路幸也,瀬名秀明,宗田理,支倉 凍砂,山内 マリコ,喜多喜久
なんか「2300年未来への旅」を連想させるタイトルですが、日本人の作家による近未来SFアンソロジーです
お題は“東京オリンピックからさらに十年後”の7編、個人的には坂口恭平による巻末エッセイの「自殺願望は脳の誤作動」にハッとしました。
紹介記事【2019.01.04】
デッドマン [DVD]
デッドマン [DVD] (JUGEMレビュー »)

別に「ブレイブ」と本作をジョニデ繋がりで観た訳ではないのですが、結果としては彼が「ブレイブ」を世に出した理由も感じ取れた気がします。
シンプル過ぎるヤマなしオチなしイミなし流浪譚ながら、詩人ブレイクを知っている方には意味深いのかも。
星野通夫の「森と氷河と鯨」で見たハイダ族やトリンギット族を思わせる、アイヌに似た文様の集落……同化政策は祖先の魂を殺すのですね、非物理的な世界で。
静寂と、雨の船出の美しさが忘れた頃に沁みてきます。
紹介記事【2019.02.23】
ブレイブ [DVD]
ブレイブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

ジョニデが監督と共同脚本に主演と、ミーハーなファンこそ必見ですね。笑
シンプル&ヘビーな本作、イギー・ポップやノーギャラ出演のマーロン・ブランドら敬愛する人物と撮った彼の気骨が詰まってます。
特に冒頭は二度観て、彼がアメリカ本国での公開を拒んだ心に思いを馳せては?
紹介記事【2019.02.22】
夢の階段 (新潮文庫)
夢の階段 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
池波 正太郎
本書の7編はデビュー作を含む現代小説で巻末の2編だけが時代小説、しかも全編が本書初収録。
現代小説とはいっても昭和で言えば29〜36年、著者が31〜36歳の間に発表された戦後の気配が濃厚に感じられる「現代」。
いわゆる大物海外ミュージシャンの死後どっと出回る未発表音源みたいな、クオリティの心配は当然ながら無用です。
紹介記事【2019.06.15】
その男ゾルバ(特別編) [DVD]
その男ゾルバ(特別編) [DVD] (JUGEMレビュー »)

'64年の英米とギリシャ合作映画、英国育ちのスランプ詩人が屈強な男ゾルバと過ごしたクレタ島での日々が描かれます。
「無法松の一生」の三船敏郎を思わせるゾルバの心情も、目を疑うような島の人々も音声解説なしでは理解し難いかと。
対照的な二人の男のエンディングは、ジワリと胸に残ります。
紹介記事【2019.01.30】
【2019.01.31】
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫)
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
片岡 義男
僕が初めて手にした著者の小説であり、著者の初期短編集でもあります。
ハワイイに住む青年サーファー、バリー・カネシロを主人公にした連作5編を収録。
写真の佐藤秀明との巻末対談も含め、失われゆく最後の輝きを僕は感じました。
紹介記事【2019.04.24】
 (JUGEMレビュー »)

作者の他作品を読んだ記憶は曖昧ながら、その時に思った(あんま上手くないな)という印象は何だったのやら。
サイバラ風でも四コマでもなく、ストーリーの組み立てもシッカリしてるしコマの流れも自然だし。
洒落にならない裏話も飄々としたキャラに救われます、男性も一度は読んでみましょう。
紹介記事【2019.05.12】
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト (JUGEMレビュー »)
スウィング・アウト・シスター
ヒット曲を連発してた90年代を過ぎ、'01年にリリースされた本作は妥当というか順当な仕上がり。
ブレずに焦りも無理もなく、エレポップの衣を脱いで一層60年代ソウルやバカラック温故知新をアダルトに昇華。
気に入った曲だけ摘まむんじゃなく、一枚として聴くべき。
紹介記事【2019.06.18】
 (JUGEMレビュー »)

こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット] (JUGEMレビュー »)
安彦 良和
「機動戦士ガンダム」のキャラでお馴染みの作画家による漫画ですが、中東の少数派クルド人を描いてるレアさでオススメに。
もっとも「これからだ!」オチは、日和った編集の強制打ち切りか?
トルコの“土くさい人々”に惹かれた結果が何故かクルド視点、でも本作同様に何一つ解決してないんだよね現実も。
紹介記事【2019.05.06】【2019.05.30】
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA)
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA) (JUGEMレビュー »)
篠田 節子
副題に「篠田節子SF短編ベスト」とあるけど、どんな類いのSFなのかがまったく伺えない、鯨幕というか昔のVIVA YOUみたいな表紙カバーが斬新。
巻末解説によると、著者は20余年のキャリアを持ち一般にはジャンル横断作家と認識されているそうで。
アニメ化されそうなハードSFから昭和ジェンダー恨み節、エスノ土着オカルトを経て超高齢化+正論社会の果てまで心刺しまくり。
紹介記事【2019.03.26】
 (JUGEMレビュー »)

本作は明治から昭和にかけて親しまれた、泉鏡花の“三大戯曲”をコミカライズした作品集です。
単行本化に際して描き下ろされたオマケ漫画+原作者の略歴や作品解説&文庫描き下ろしオマケ漫画と人形師による解説も収録と、これまで鏡花文学に触れて来なかった僕には有難い仕様。
人形師の一文が印象深く、100年近く前の物語にハッとさせられるのは人間に進歩などないからかも?
紹介記事【2019.04.13】
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫)
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫) (JUGEMレビュー »)
山内 直実,氷室 冴子
平安期の古典文学「とりかえばや物語」に基づく氷室冴子の小説をコミカライズした本作、氷室冴子も古典文学も完全スルーでしたが予想外の面白さにビックリ!
男勝りな双子の姉×病弱が故に女君として育った弟、姉は男装のまま御所に入内&弟も女官で後宮入り?
見事な風呂敷の畳みっぷりと、千年前のラブコメでLGBTを先取りのエキゾチック・ジャパンは未見なら是非!
紹介記事【2019.04.30】【2019.05.29】
ヒート [DVD]
ヒート [DVD] (JUGEMレビュー »)

ロバート・デニーロvs.アル・パチーノ、この豪華共演が「午後のロードショー」で掛かるとは!
マイケル・マン監督が脚本も手掛けており、適度に緩急を付けながら3時間近く視線を釘付けにします。
まぁ「似た者同士で対照的な立場」という月並みな設定ではありますが、改めて映画は筋書きだけでは分からないなと。
紹介記事【2019.05.28】
フロントミッション サード
フロントミッション サード (JUGEMレビュー »)

遂に全ルート攻略完了、しかし未だ引継ぎ要素は完クリ出来ずボリューム満点!笑
シミュレーションRPGって得意ではないけど、PS2の後継作「FM4」と本作は別格です。
紹介記事【2019.05.26】
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS)
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS) (JUGEMレビュー »)
PRINCE & THE REVOLUTION
'84年の大出世作&未発表曲集のダブル・リマスタリング作。
同世代では(プリンス=キモい)でしたが、自ら「King of Pop」を名乗った生前のMJより全てが革新的でした。
ソウル/ファンクを抑えたロック・ハードな「パープル〜」と、前作に近いエレ・ファンク中心の未発表曲集なので万人受けしないのは当然だけど本物の「Prince of Pop」は明白よ?笑
紹介記事【2019.05.09】(Disc 1)
紹介記事【2019.05.17】(Disc 2)
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD] (JUGEMレビュー »)

観たのはTV放映でした、でもどこカットしたかも分かるので。
もはや脱ルパンした立場で多くは語りませんが、アニメ版ルパンの最高傑作です。
本作後の脳マモーが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」のエゴになる件とかは誰か考察してください、ただ政治ナンセンス的なあのオチは「ルパン三世」が生まれた60年代末の土壌を意識していたのではないかと。
観る度毎に、頭でっかちに神を夢みたマモーの涙が沁みてきます。
紹介記事【2019.06.03】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

最近聴いたCD
PRINCE「Piano & A Microphone 1983」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

プリンスの未発表音源ながら、タイトルどおりのシンプルなピアノ弾き語り集。
翌年シングル・カットされる「17 Days」に続いて「Purple rain」は完パケの印象とは別物だし、ジョニ・ミッチェルのトリビュート盤でも取り上げた「A case of you」から60年代の公民運動期にリバイバルしたゴスペル調の古い霊歌「Mary don't you weep」は別人のようでもあり…流れるように続くのは4年後に陽の目を見た「Srange relationship」と直近のアルバム「1999」収録の「International lover」、ジャジーな雰囲気のピアノ独唱なので彼の知られざる一面を垣間見ている気分です。

「Wednesday」までメドレー形式で聴かせ、一呼吸いれて更にハスキーな声色で囁くような「Cold coffee cocaine」からゴツゴツしたバラード「Why the butterflies」の3曲は完全な未発表曲と思われます。
本作は全曲ホームレコーディングというか、ミネソタ州の自宅にてカセット録音したデモ音源らしく…全9曲の生々しい響きは実演を目の当たりにしている感覚を受け、約35分があっという間に感じられました。
彼の名前でイメージする音ではないし、所謂マニアック向けかもね…後年はジャズ寄りなライブやピアノ弾き語りもしてたので、フォロワーには物足りないか?

どうやらアルバム名の由来も彼が亡くなる直前に行ったツアー・タイトルだそうで、その流れから初期の未発表音源である本作へのブリッジングが意図されたのでしょう…当時のカセットMTRが4トラックだったかは分かりませんが、2本のテープで1本分として残されていた物をマスタリングのみで編集せずにリリースしたのも録音されたライブ感を重視したようです。
ヘッドフォンで聴くと所々で音質の悪さが感じられるものの、誤魔化しようのないシンプルな構成での生演奏ですからね…コンポーザーとしてだけでなく、プレイヤーとしても凄かった事を改めて思い知りました。


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    | music | 2020.01.17 Friday | comments(0) | - |
    最近聴いたLP
    JIM HALL「同」

    レコード・プレーヤーを如何に使っていなかったか、白っぽくなったターンテーブルを見て痛感しましたよ…アクリルのカバーの中にあっても薄く埃が積もってたとはね、レコードクリーナーを買った時は勇んで聴く気でいたというのに!笑
    久しぶりに何か聴こうと思って、どれにするか迷っていたのですが…しばし考えて、ルパン三世のサントラ群とビーチ・ボーイズのボックスセット以外にmotebookでレビューしていないのは本盤だけだと思いまして。
    A面は「アランフェス協奏曲」が、B面には「スワン・レイク(白鳥の湖)」と「なき王女のためのパヴァーヌ」が収録されています。

    (ジム・ホールが自身の名を冠したアルバムなんてリリースしてただろうか?)
    そのように思われる諸兄に説明しますと、本盤はCTIレコードの邦盤発売元であるキングレコードが「SUPER FUSION 1900」なるシリーズの一枚としてリリースしていた廉価盤なのです…おそらく当時でも一般的に¥2,500か¥2,800はしたLPレコードを、著名アーティストの代表曲で編集した“完全限定盤”として格安販売していたのでした。
    とはいえジャケットは、ピート・ターナーの写真と山口至剛のデザインで統一感があります…因みに本盤は、濃い緑のフィルターを掛けたラシュモア山の写真。

    ちゃんとライナー・ノートも付いていて、解説の山口弘滋によるとB1収録曲をタイトルにしたオリジナル・アルバムが発表されて間もない時期だったようで。
    A1収録曲は、正にドン・セベスキーの名アレンジが光る'75年録音…共演者にチェット・ベイカー(tp)/ポール・デズモンド(as)/ローランド・ハナ(pf)の名前しか挙がってませんが紙数の都合でしょう、僕も過去に紹介したタイトル作の記事に書いたので割愛。
    B1もドンのアダプトで録音は'82年、こちらはヒューバート・ロウズ(ft)/チェット・ベイカー(tp)/ケニー・バロン(pf)/スティーブ・ガッド(dr)の名が。

    B2はアート・ファーマー(fgh)/マイク・マイニエリ(vib)/マイク・ムーア(bs)/スティーブ・ガッド(dr)、因みに僕が本盤を買う決め手となった曲でもあります…まぁ「定価が安いレコードにハズレなし」という経験則もありましたけどね、カシオペアの「MINT JAMS」ECMのコンピ盤J.J.ジョンソンもそうして出会った訳ですし。
    ただ、個人的にB2は4ビートで始まった瞬間にガッカリしたんです…なんか野暮ったいアレンジだな、という印象が未だあります。
    その代わりA1に出会えただけでも価値がありました、やはり雨の日はアナログ盤の音が心地好いですな。
    cti jim hall k19p-9139(←左クリックで拡大表示されます)


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      | music | 2019.12.30 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近聴いたCD
      PETE LA ROCA「BASRA」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

      これまた動画サイトで聴いた「Lazy afternoon」が気に入って、アルバムで聴いてみたくなった次第です。
      Wikipedia情報によればピート・ラロカはティンバレス奏者からドラマーに転身したそうで、'65年に本作をブルーノートからリリース…'68年にジャズマンから弁護士になってチック・コリアを訴え、'79年にジャズ界へ復帰と特異なキャリアの持ち主のようです。
      しかし自身のリーダー作にしては、スティーヴ・スワローのベース共々やけに奥まってますな…ジョー・ヘンダーソンのテナーが主役みたいで、隙間はスティーブ・キューンの内省的なピアノが埋めてる的な印象。

      「Lazy〜」の、若干ロニー・リストン・スミスっぽいスペーシーなジャズを期待してたんですが…個人的にちょっとテナーが鬱陶しい感じです、特に4曲目の表題曲なんかはJ.J.ジョンソン「Aquarius」みたいな静けさが台無しですよ。
      そんな中にあって「Lazy〜」以降は怒られてションボリしたようなテナーの抜け加減が程好く、ちょっとリリカルでECMっぽいキューンのピアノが前に出てスワローのミニマルな低音とでロカは最低限だけ叩いてる感じなんだけど…やっと6曲目でバランス取れたと思ったらオシマイと、約40分があっという間でした。
      ま、好みの問題ですがね。

      ですから逆に、テナー主体で聴きたいリスナーにとっては前半の方が好ましいのでしょう…とはいえスピーカーではテナーだけ浮いてたのが、ヘッドホンで聴いたらピートのドラミングも手数だらけで賑やかです。
      やはり再生環境を変えてみると、こう聴こえ方が違っちゃうんだよな…キューンのピアノもスピーカーで聴いたより前半は起伏があり、曲半ばで(辛抱堪らん!)的に競り出してくるし。笑
      しかしピートの手数にはラテンの匂いがしますね、単なるイメージですが…それでいてラテンというには微妙にエキゾチックで、なかなかクセになる味わいが。
      ただし再生環境は重要。笑
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        | music | 2019.12.19 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近聴いたCD
        YEYE「MOTTAINAI」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

        たまたま動画で彼女の楽曲を知り、その「うんざりですよ」収録の本作を借りてみました…「Mikiki」という音楽レビューのサイト記事によれば、アルバム・タイトルはオーストラリアのチャリ屋に由来するとか。
        引っ越してみて“何をするにも〈もったいない〉と感じるくらい余白を残していたほうが生きやすいんじゃ”と感じて、バックバンド任せになっていた楽曲アレンジを本作は自身で“再挑戦”したのだそうです。
        まぁ巷のライフハックやら時短礼賛に違和感を感じる僕としては分かる気がするコメントですし、SSWとして自分で編曲まで手掛ける姿勢は好感が持てます。

        「うんざりですよ」は結構ダウナーな内容なのに、素朴な楽曲の響きに中和されて軽い可笑しさが残る妙味があります…言葉と曲が不可分の唄といいますか、歌詞カードで読んても通じるでしょうが唄としての意味とは違っちゃう気がして。
        こういう「楽曲がなければ成立しない歌詞」というのは、作詞と作曲を一人で行うSSWにしか作れないのではないかと思います。
        初めてそれに気付かされたのはスターリンの「アザラシ」で、あれこそが正に「音楽で力を発揮する言葉」の見本だと思っています。
        あれ程の唄は滅多なSSWでも、ましてや分業では作れやしないでしょうけど。

        とはいっても、本作自体は正直なところ好みではありません…多分、僕は能天気なポップ・ミュージックが好きなんですよ基本的に。
        本作もカテゴリーはポップスなんだろうけどもシンプルで素っ気なく、日本人離れした媚びなさは印象的。
        だけどセールスを気にした無難な作りのJ−POPから逸脱した、アレンジも責任として引き受けた上で自分の唄を表現する気概は好きですね…海外アーティストのアルバムみたい、というかこれを推した制作陣の英断にも希望を感じました。
        アコースティックな音の使い方といい、J−POPも捨てたもんじゃない全9曲40分弱の'17年リリース作。
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          | music | 2019.12.08 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近聴いたCD
          レキシ「ムキシ」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

          元スーパーバタードッグの人ですよね、確かTVでも見掛けたような…歴史オタクでアフロという、だけど人当たり好さ気な印象の。
          なんか出たての頃の「オシャレ業界で話題騒然!」っぽい感じが鼻に付いて、興味はあったからほとぼりが醒めるまで待ってたんですよ…で、そろそろ聴いても気恥ずかしくないかなと。
          歴史ウンチクの面白味は、きっと歌詞カードで読むべきなのでしょう…いや聴いてるだけでも楽しめなくはないんですよ、ただ右から左へ流れて行っちゃうので曲毎の全体像が見えなくて(韻を踏んでるねぇ)とかフレーズ単位になっちゃうのは勿体ない気がしました。

          曲調は基本的にファンク寄りなんだけど、J−funkというのか日本人の作るファンクの「元ネタ誰々ルール」を無視してるような…そんなルールないかもしんないけど大体(アレだな)とか分かるような曲調なのに、そういう感じを薄めに作ってる感じがするのよ。
          まぁ僕が知らないだけかもだけど、確かに分かりやすいファンキーなフレーズは大量に混ぜ込みつつも土台はポップスなのね…飽くまで個人的な感想としては、それが耳馴染みの好さになってるのだと思うんです。
          思えばスーパーバタードッグも、まぁ大して聴いてないけどファンク/ソウル系だったと記憶してますが。

          ここまでリスナーに身近じゃない、どーでもいい内容なのに飽きさせない歌詞の拵え方は戦略としても発想力としても感心します。
          そして楽曲センスもアゲアゲ感と脱力感の絶妙なバランスは実に見事で、多分プロデューサーとしても相当な力量を発揮してるのではなかろうかと…聴きやす過ぎて引っ掛からないのも計算されてそうですし、文句の付け所なんて一切なし!
          でもね、そういう「優等生だけど学校中の人気者」っぽい卒のなさに誰もが惹かれる訳ではないというか。
          まぁ(スゴい!≠好き!)ってだけですし、僕がオススメしなくてもね…でもマジで感心します、プロだわ。
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            | music | 2019.11.30 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近聴いたCD
            RALPH TOWNER「My Foolish Heart」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

            ECMより'17年にリリースされたアルバムで、過去の音源だろうと思ってたら前年の録音なのね…ラルフ・タウナーを知ったのは十代半ば、アナログ盤の日本版コンピレーション「NEW MUSIC IN BASS」の1曲目「Re;person I knew」で。
            そもそもジャズに詳しい訳ではなく、当時も(ブルーノートとは違う美意識で統一されたジャケット・デザインだなぁ)といった理由からECM作品を手に入れたいと思ったんです…で、ベースが主体っぽいし定価で2千円を切る安さから件(くだん)のアルバムを買うに至ったのでありました。
            まだ中学生で、中古レコード店は知らなかったし。笑

            レコードって値段と中身は関係ないからね、それは既に「MINT JAMS」で実感してたので…だけどECMってブルーノートみたいな(王道のジャズ)的なのとは違ってて、でまぁ僕もよく分からないままインドの練り香を焚いて瞑想音楽のように聴いたりしてましたが。
            ラルフはベース弾きじゃなく主にギターで知られており(多分)、件の曲でも独創的な12弦ギターの響きが印象に残っておりました。
            紹介ページには何の解説もなく、解説書も付いて来ないので詳細は不明でしたが…76歳で録音した本作はガットギターでの演奏が中心で、しかも全12曲が彼の独奏だけとは予想外。

            印象としてはジャズというよりクラシックっぽいですね、12弦を弾いてる曲のフレージングにクラシック感はないものの…タイトル曲もジャズのスタンダード・ナンバーですが個人的には微妙だなー、下手に上手いとか言えないレベルの技巧派ですから悪くはないけれども面白いかは別で。
            ヘッドホンで聴くと音の残響が一層強く感じられ、その処理も分かるけど80年代かっていうね…それとフィンガリング・ノイズなんでしょうけど、弦の擦れる音が頻繁に洟をすするか息を吸っているみたいで気になりました。
            まだキース・ジャレットのワチャワチャした呟き声の方が、個人的にはマシ。笑

            ノイズさえなければ、パコ・デ・ルシアだったか?のギター独奏を連想させます。
            演奏技術は凄いんだろうけど、そういう練習をしたい人が聴くのでなければBGMとして流すのにも向いてないと思うな…また聴いてみたくなったら、今度はパーソネルを確認して古めのアルバムを探してみるとしますわ。


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            【最近聴いたCD】キース・ジャレット・トリオ「星影のステラ」| 2008.09.10
            【最近聴いたCD】キース・ジャレット・トリオ「ジ・アウト・オブ・タウナーズ」| 2008.09.13
            【最近聴いたLPレコード】V.A.「ECMスペシャルVI ニュー・ミュージック・イン・ベース」| 2008.09.14
            【最近聴いたCD】WALTER LANG TRIO「THE SOUND OF A RAINBOW」| 2015.11.11
            【最近聴いたCD】EGBERTO GISMONTI「DANCA DAS CABECAS」| 2016.12.21
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              | music | 2019.11.23 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近聴いたCD
              AIMER「Penny Rain」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

              たまにはTSUTAYA DISCASでもCD借りてみようと、ジャケ買いならぬ「サムネ借り」してみました…名前を見ても分からない、だけど'19年のリリース作だから割と新しい人なのかも?
              Wikipedia情報をチェックしてみたら読みは“エメ”だそうで、声質に関する“振幅ゆらぎと周波数ゆらぎが同時に発生している、非常に稀な声”という文章に期待値を上げちゃいました…でもなぁ〜、残念ながら僕には分からなかった!
              歌詞も曲調も、個人的にありがちな印象で…歌詞カードがないので単に聴いただけの感想ですが、正直に言って(それほどかぁ?)と。
              なんかね、騙された感じ。

              「サムネ借り」だけなら、まぁ騙されたとまでは思わなかったろうけれど…よくある流行りの音ですよね、言葉のフレーズにしても。
              最低でもヘッドホンとスピーカーとで1回ずつは聴くのを音楽レビューの条件にしてるのですがね、前頭葉が重たくなってくるような感覚は例のゆらぎ効果なのかなぁ?…ファンの方には申し訳ないけども、こういうのが僕は苦手なんだわ。
              本作は「Sun Dance」なるアルバムと一対のコンセプトらしく、ジャケの好みで選んだものの怨嗟ドロドロ世界が合わなかったと思っておきます…出来は悪くないですよ全然、精神デトックスしたい時は好いかも?
              Aimer - Penny Rain(←左クリックで拡大表示されます)


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              【最近聴いたCD】「α波1/fのゆらぎ リゾートinプーケット」 | 2011.06.17
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                | music | 2019.11.14 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近聴いたCD
                川上つよしと彼のムードメイカーズ「Floating Mood」

                川上ってスカパラのベーシストなんですね、知りませんでしたよ…まぁバンドはラバーズロック系レゲエのコンピ盤に参加してたので、アルバム単位で今回は聴いてみる事にしたのです。
                全7曲でラストは1曲目のインスト・バージョンというかカラオケ、半分くらいライブ音源が混在するのはともかく…今どき30分弱とボリューム控えめなので、いつの間にか二度三度とリピート再生しちゃいます。
                アルバム・リリースは'04年、トランペットとパーカッションもスカパラ人脈でドラムスとキーボードはリトル・テンポなのね…ゲスト参加の武田カオリは、TICAのボーカルみたいです。

                ラバーズロックの定義って正確なところは分からないんですけど、大体がレゲエ風カバーをレパートリーの主体にしてますよね?…本作ではカラオケを別にして2曲がオリジナル曲、他4曲はオーソドックスなレゲエ・カバーという構成。
                しかし「夏の日の恋」とか「ハーレム・ノクターン」など渋い選曲ですなぁ、ライブ音源でキャーキャー言ってる女子は分かってる訳ないよな…いや原曲至上主義じゃなくね、シャレオツなバンドが演ってりゃ何だろうがOKなんだよなと。
                そういうミーハーな連中の好む音かと思うと、正直ちょっと萎えます…流行りに敏感、みたいなノリがね。

                でも15年前(!)のアルバムですから、今更それは関係ないのでした…この歓声上げてる女子も今頃きっと「は?ラバーズロックとか古w」でしょう、そして僕はニヤリとしてる訳です。
                まぁラバーズロックと分類はしたものの、彼らの演奏スタイルはスネアのオカズなど所々スカっぽい感じがしますね…とはいえレゲエとスカの境界線なんて、ヘビメタとハードロックをキッチリ分けられるか?的な話に近い気もしますけど。
                涼しげで浮遊感あふれるサウンドでムンムンなムード・ジャズを挟んだ、いかにも夏に相応しい一枚です。

                追記:コレ、コピーコントロールCDだったのね?・・・そういうのがあったよね、すっかり忘れてました。盤面じゃなくジャケ裏に書いといてほしかったな、とりあえずPCからは削除するわ。


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                  | music | 2019.11.08 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近聴いたCD
                  種ともこ「Love Song Remains The Same」

                  本作も先日の中島美嘉と一緒に図書館から借りてきましたが、なんでジャケ写がお笑いの虻川っぽいのよ?
                  しかし置いてあったのが本作だけで、もうね後悔するのを覚悟して聴いてみたのですが…予め期待値がマイナスだったせいなのか、そこまで悪くはないです。笑
                  解説書の内側になってる写真の方が割と可愛く撮れてるのに、何故なんだろう?っていやまぁそれはともかく…彼女はSSWなのでシンガーの中島美嘉とは比べようがありません、個人的な観点ですけど自身が作詞作曲してる場合だと楽曲に重点を置いて聴くもので。
                  だからって、歌が下手だと思ってる訳でもないけど。

                  僕が彼女を聴いてたのは主にデビュー盤から2〜3枚目までで、愛だ恋だが日常の中心になっちゃう前の生娘性が色濃く感じられる歌詞が新鮮だったからです。
                  でも「O・HA・YO」か「ベクトルのかなたで待ってて」辺りから恋愛要素の比率が上がっちゃった気がして、まぁ自然な成り行きというか(そりゃあ永遠の処女って訳にもいかないもんなぁ)と納得しつつ離れていったのでした…といってもラブソングだって決して悪くはなかったし、楽曲にも独創性が感じられてましたが。
                  今から思えば、僕は多分「異性という意識なしに遊んでた女の子」の部分を彼女に期待していたんですな。

                  で本作、好くもわるくも変わってません…意外さはないけどホッとしましたよ、何十年ぶりに再会した知人が昔のままだったように。
                  ピアノ作曲の叙情的なコード進行も、チャーミングでユーモラスな言葉遣いも…そして何より、時々ちょっと震えたように響く声さえも“天才・種”のまま!笑
                  最初に聴いた時はオカルト的な歌かと思った「Onkalo」は、フィンランドの放射性廃棄物処分場を歌ってたのね…そのテーマ性を抜きにしても彼女らしい感じがしましたよ、そしてタイトル・ナンバーの歌い回しも「謝んなさいよ」や「引越通知なし」の歌詞にもって言い出すとキリがないや。

                  個人的には大半の曲をアレンジしてる菅原弘明が弾いてるギターはブリット・ポップ臭がキツいかな、飽くまでも好みの問題ですけど。
                  それとS・ワンダー「I wish」っぽい「引越通知なし」とか、「三日月」とかも全体的にアレンジが「○○風」的ですよね…ライブでの遊び要素ならともかく、って実は種自身の要望なら止むを得ませんが。
                  でも楽曲自体は好いですし「Onkalo」も好きです、赤い靴がアレンジした「ヒミツを守れる人」も好きだなぁ。
                  また会えて好かったです、ただジャケ写に関してはマジで(ん〜?)ですよ。笑
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                    | music | 2019.10.31 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近聴いたCD
                    中島美嘉「VOICE」

                    彼女が歌う「ダーリン・イン・ザ・フランキス」というアニメのOPが、何故か僕にとって妙に衝撃的で気になり出して…本作は多分そんなに新しいアルバムではないと思うけど、図書館に置いてあった中では一番ジャケ写がマシだったので借りてみたという訳です。
                    あのOPを聴くまで、いわゆる「歌い上げ系の女性シンガー」という印象だったんですよ…そういうタイプは基本的にスルー対象ですし、大抵の写真では病的かヤンキーっぽいのも個人的には好みじゃない感じで。
                    本作のジャケ写はメイク薄めで、屋久島ロケっぽい深い緑のナチュラル感が好さ気だなぁと思ったのです。

                    しかし件(くだん)の「ダリフラ」OP曲「Kiss of death」と比べてしまうと、やっぱ(それ以前の彼女)なんだよね本作は…楽曲のテイストが違うって事は関係なくて、単に歌唱の表現力が「Kiss〜」程には備わってはいないという印象で。
                    いや本作の歌も普通に上手いんですよ?歌唱力は充分にあるけども旧バージョンとでも言いますか、僕が認識していた過去の彼女なんですわ…「Kiss〜」のように、すべてのフレーズが胸に迫る感じがないという。
                    逆に言えば未だバージョンアップし続けているんだよな彼女って、売れ続けているだけでなく自分の歌声を掘り下げ続けているのね?

                    全14曲中7曲で彼女が作詞に関わってますが、なんか辛い恋でもしてたの?っていうか全体的に苦しい心情吐露になってますね…特に森三中と組んだ“MICA 3 CHU”名義の2曲などでは怒りモードだし、アルバム・コンセプトというよりはプライベートが反映されているような感じがします。
                    あるいはそれが彼女のスタンスなのかもしれません、つまりファンが自身を投影したり親近感を抱くような生々しい実在性を中島美嘉という本人と似て非なるキャラクターで演じているとか?…いや適当な想像ですけどね、とにかく今度は「Kiss〜」後の楽曲を聴いてみないと分からないなぁ。


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                      | music | 2019.10.23 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |




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