スキャナー・ダークリー [Blu-ray]
スキャナー・ダークリー [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
俳優の仕草や表情をアニメとして再構築する、非常に手間の掛かった映像が生理的に苦手な人もいるでしょうね。
しかしながら出演者も(誰々が出てるから)という理由で観て欲しくはないでしょう、自伝的要素の強い原作を尊重した結果としてのスキャニメーションは実に効果的です。
意義を見出せない業務に延々と従事させられる主人公、彼の破滅を前提とした麻薬撲滅作戦…小さな政府がもたらした民間委託の陥穽、委託された組織間のマッチポンプは緩いディストピアですが。
どこまでが虚構でSFなのか、エンディングには賛否が分かれそう。
紹介記事【2019.07.27】
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ]
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ] (JUGEMレビュー »)
旧東独、といっても今じゃ通じなさそうですが…80年代の社会主義国でヒップホップに目覚めちゃった若者と、彼らの活動を体制翼賛に取り込もうとする当局との丁々発止を描く青春コメディ。
飼い慣らそうとする権力側と調子を合わせつつ苦悩する主人公たち、ベルリンの壁が崩壊して彼らを待ち受けるラストのほろ苦さとタフさに男泣きです。
自分でいる事を描いている点で、英国のサルサ映画「カムバック!」と併せてオススメ。
紹介記事【2019.11.02】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】 (JUGEMレビュー »)
荒廃した世界で生き残りを賭けて地底人と戦う少年少女、その謎が明らかになるにつれ絶望の色は増すばかりですが…絵空事に潜む「茶色の朝」の未来、大人目線で子供たちの希望を切に願ってしまいました。
次の世代のために何が出来るだろう、この気持ちを失わずにいたいです。
紹介記事【2019.08.28】
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット (JUGEMレビュー »)
中学生になったばかりの頃の、世界の拡がりに戸惑う姿は性別や世代を超えて響きますね。
作画力もストーリーテリングも卓越してます、些細な一瞬を捉える巧さが。
忘れていた何か、忘れたくなかった何か…最後のコマに、胸が苦しくなりました。
紹介記事【2019.11.11】
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ]
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ] (JUGEMレビュー »)
(↑※サムネイルのリンクはサントラにしています)
所謂スピリチュアルなストーリーでありながら、どこか70年代アニメっぽいお約束とフォーマットをごちゃ混ぜにして力技で着地させたような奇想天外さが独特。
戦隊ヒーローに学園モノ、ジャンプ的な熱血インフレ勝負など…ネタの重ね掛けでも訳分からなくならない見事な構成、思いがけずラストに泣かされました。
正義のあるところに悪がある、よって正義は愛ではない…ならば善とはなんなのか? 先ずはご覧あれ。
紹介記事【2019.09.10】
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ]
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ] (JUGEMレビュー »)
ラジー賞を独占した下ネタ満載ムービー、とりあえず下品ですけど線引きはキッチリしてますね…笑わせる内容は、少なくとも男性なら他人事じゃないというか。
女性同士の巨乳幻想みたいなね、目の付け処が上手いなぁと。
まぁ万人向けではないにせよ、僕は感心しつつ大笑いしました。
紹介記事【2019.10.17】
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ]
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ] (JUGEMレビュー »)
原作者の作品は知らないので、本作は衝撃的でした…こんな物語が書かれていたのかと、まるで伝承の聞き書きか夢を書き起こしたような浮遊感!
印象としては南伸坊が中国の怪異譚を漫画にした「仙人の壺」に近い、無闇に説明しようとしない描線のアッサリ感が素晴らしいです。
空白の多さに、却って想像力を掻き立てられました。
紹介記事【2019.11.25】
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray]
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
不老不死というか不死者の物語にハマっているとはいえ、ファンタジー世界が舞台だとなぁ…と思ってましたが、不死者の(一般的な寿命の人間社会で生きる哀しみ)というツボを丁寧に描いていて好感が持てました。
寓話的なラストが作品世界と相まって、爽やかに切ないです。
紹介記事【2019.09.23】
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ]
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ] (JUGEMレビュー »)
血生臭い原題の割に、ほぼダイニング一間で完結している会話劇です。
子供の喧嘩に親が出て、大人同士で和やかに話し合って解決する目論見が破綻してエスカレート。
隣人を愛せれば戦争なんて起きない訳で、そんな皮肉な原題と裏腹に子供同士は親心を知らず…淡々としてますが大いに笑わせてくれます、個人的にはオススメ。
紹介記事【2019.10.22】
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
耳かき店ブームの火付け役、なんて書いては申し訳ないのですけども…決してブームに便乗した後追いではない、と。
穏やかな時間の流れる小さな町で、耳かき屋さんを訪れる客の脳内イメージが秀逸です。
こんな表現があったのか、こんな漫画があったのかと目からウロコ耳から(略)。
紹介記事【2019.12.23】
グラン・プリ [Blu-ray]
グラン・プリ [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
最初はソール・バスの映像分割がスタイリッシュというより情報過多に感じましたが、それが後から効いて来るんですね…世界各地を転戦するF1レーサーと彼らを取り巻く人間模様が主軸ながら、走行シーンも見甲斐があります。
クールなドラマと60年代のムードが、ダンディな三船敏郎も含めて現代とは別世界のようです。
紹介記事【2019.12.21】
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ]
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ] (JUGEMレビュー »)
アフリカに対する先入観や固定観念が、ことごとく覆されます…偏見を持たないように心掛けていたつもりでも、日本にいて伝わってくる情報自体にバイアスが入っている訳ですが。
西欧支配の呪縛に歪められた各地の民族性や搾取の構造など、日本では見えにくい暗部が著者の目を通して見えてくるようで。
アフリカの話であり、同時に現代の実像でもあるのでは?と。
紹介記事【2019.09.1】
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
現代に至る国内の移ろいを漫画に語らせる好企画アンソロジーです。
漫画にしか出来ない表現は、例えば三輪自動車が走る風景でありリンチされる米軍の操縦士であり…基本的に主観視点であるが故の、俯瞰の効く文学表現よりも接地した仮想体験なのかも。
いわば漫画こそが伝え得た戦後の一片、切り口を変えて続けてもらいたいですね。
紹介記事【2019.12.12】
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ]
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ] (JUGEMレビュー »)
笑いって鮮度があると思ってました、本作を観るまでは。
先が読めずに引き込まれましたが、確かに繰り返し観たくなるかも…計算されたシナリオが効いた笑いと、映像的な古さもまた味わい深いです。
スタンダードでバカバカしくて無駄のない、意外な傑作。
紹介記事【2019.12.10】
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ]
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ] (JUGEMレビュー »)
面白可笑しい切り口で紹介されてるので、ファンの方にしてみれば物申したい点も多々ありそうですが。
様々な事情から意外な最終回を迎えていた、有名な作品の数々に先ずビックリ…知って何かの役に立つ訳ではありませんけど、やはり切り口が面白いのですよ。
紹介記事【2019.09.24】
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー (JUGEMレビュー »)
「Stacy's mom」の青春パンクをイメージしてたら好い意味で裏切られました。
どこかSDP「スチャダラ外伝」に通じる旅アルバム、共通する根っこは世代なのかグローバル環境なのか…しかしELOっぽさを連想させるサウンドも厭味なく無理して頑張ってない感じだし、三人称のスキットみたいに様々な切り口で綴られる旅の寸描が詩的。
パッキング上手で飽きさせない仕上がりかと。
紹介記事【2019.07.08】
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321)
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321) (JUGEMレビュー »)
無印版も僕は楽しめましたが、ダレ要素を改善して全体的にボリューム・アップしておりオススメです。
難を言えば、このDC版では攻略本が出てない事ですね…特に武器の合成レシピが違っているし、追加武器はノーヒントで試行錯誤の連続に。
水の惑星にある3連宝箱は、多分エリアボスに乗って飛び移らなきゃ取れないと思うので、これからプレイする方は気を付けてね!笑
紹介記事【2018.07.19】
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)
ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】

最近みたDVD
「ゴールデン・リバー」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

確かに西部劇ではありますが、いわゆる娯楽冒険活劇とは趣きを異にします…フランス/スペイン/ルーマニア/ベルギー/アメリカの合作で、'18年の映画というのもあるのでしょうけど。
大筋を一言で言えば「粗暴な弟が改心するまで」、原題の「The Sisters Brothers」は主役がシスターズ兄弟だから…つまり「ブラザー・サン・シスター・ムーン」もシスター・ボーイ(死語?)も関係ない、単に珍しい苗字ってだけか!笑
実は弟なのに偉そうなホアキン・フェニックス&頼りなさ気でも腕は立つ兄ジョン・C・ライリー、名うての殺し屋の顛末と「昔は良かった」幻想を描きます。

時は1851年、当時のアラバマ準州からゴールドラッシュに沸く西海岸へ…ルトガー・ハウアー演じる提督の命令で、山師リズ・アーメッドを殺しに行く兄弟。
同じく提督の配下で、先行して山師の行方を報せる役目のジェイク・ギレンホール…彼は北部ワシントンから冒険心を充たすべく南部に飛び出した若き資産家で、山師に接近し過ぎて崇高な理念と同調してしまい。
前半はこの2組のロードムービーで、西に向かって次々と作られる新たな町が印象的です…カリフォルニアのメイフィールドを牛耳る女将は、儲け話に乗りつつ追っ手の殺害と併せて儲けの総取りも画策します。

提督が山師を殺すのは「予言者の薬」を独占するためで、それは川に流せば砂金が光り出す薬品なのでした…山師の理念とは金儲けではなく真の民主主義社会を築く事で、ジェイクも電報為替で3千ドルを調達して先ずは合同会社の設立に。
先行者ジェイクの寝返りを知った兄は女将から奪った金で提督と縁を切ろうと提案、しかし手柄を立てたい弟は追跡続行を主張…しかしフリスコで逆に2人から夜襲を食らって囚われた兄弟、更に女将の死を知らない追っ手集団との撃ち合いになり共闘して折り返し。
砂金の山分けで渋々ながら協力する弟も、2人の志と人柄に触れて軟化します。

結構ここまでも観せ方が上手くて先が読めず引き込まれましたが、この先は本当に予想外の連続でしたよ。
兄の歯ブラシ体験とかスカーフ妄想とか愛馬エピソードといった細やかな描写が効いてて、2時間強でも納得の編集です…弟やジェイクの過去も開拓期の背景を感じさせますし、途方もない理念を実現する上で決定的に欠けてるのは今も昔も変わりない事や「やっぱり おうちが一番」的な寓話性なども考えさせられました。
Wikipedia情報によればスペイン各地でロケ撮したそうで、好い意味で色味が独特です…ただ、提督がルトガーである意義は感じませんでしたね。笑

それと音楽も新鮮でした、世界観とそぐわないようで邪魔しない感じが…アレクサンドル・デスプラは「おとなのけんか」も担当していたそうで、妙に気品というか色気がある印象です。
監督・脚色は ジャック・オーディアール、製作にはジョンも名を連ねていました…というか“彼の映画製作会社がライリーを主人公の兄弟の一人にキャスティングするという条件で”原作の映画化権を買ったなら当然か、売れっ子の役者が自分で製作会社を運営してるパターンってハリウッド映画だと多い気がします。
役者が監督を兼ねるより、やはり主演作をプロデュースする方が理想的だよね?


追記:ルトガー・ハウアーさん、なんと昨年中に亡くなっていたのね…割と好きな俳優だったんだよなー、ご冥福をお祈りします。
それと「フリスコ」ってサンフランシスコの略称なのにテキサス州に同名の町があるのね、紛らわしい!笑


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    | cinema | 2020.07.13 Monday | comments(0) | - |
    最近みたDVD
    「フィービー・ケイツの 私の彼は問題児(ドドンパ)」 (←リンク先はTSUTAYA作品情報)

    何故にドドンパ?
    原題「Drop Dead Fred」どおり、問題児は字幕も日本語の吹き替えもドロップ・デッド・レッグと言ってるし劇中に一言も出てこないじゃん…ともあれ先に申し上げておきますと僕には過去最大の地雷映画でした、但しイマジナリー・フレンドがいる/いた方が観たら違うのかもしれませんね。
    想像上の友人、というのは幼児期に見られる独り遊びかと思います…物心付いてから作り上げるタルパは(特殊能力のない守護霊)っぽいイメージですが、そういう都合良さは持ち合わせていない存在のようです。
    現に、本作でもフィービーは振り回されっ放しで。笑

    でも本作のフレッドは分裂症状の別人格でもあり、また悪戯な妖精としても描かれているファンタジーな存在…因みにヴァン・ヘイレン「Drop dead legs」しか知らないドロップ・デッドという言い回しは直訳すれば「急死」で、罵り言葉として用いられる一方で誉め言葉にも使われるそう。
    このフレッド(リック・メイオール)が古い特撮の「マスク」みたいな笑えないキャラで、だけど憎めない…なんて気持ちも湧いて来ないトリックスターなのです、つまりは結果オーライなんだけどムカつく奴で。
    いやまぁフィービーも可愛くなくてドン臭いから、どっちもどっちなんですが。

    つまり地雷じゃなく普通の駄作ですかね、それにしても「リッジモント・ハイ」から10年と経たずに魅力ゼロとは何事よフィービー?…'92年に日本公開もされたようで、おそらく根強いフィービー・ケイツのファンがいたのでしょうな日本の配給会社スタッフに。
    ヒロインの相談相手キャリー・フィッシャー「恋人たちの予感」同様の役どころ、旦那(ティム・マシスン)の不倫相手はブリジット・フォンダだったのね?…独善的な母(マーシャ・メイソン)も毒親って程じゃなく、幼なじみ(ロン・エルダード)もフィービーに調子合わせてるだけでハッピーエンドらしくない!

    敢えて見所を挙げるなら、フィービーの幼児期を演じたアシュレイ・ペルドンの可愛さかな…いや分かるのよ「ありのままの自分でいよう」って話でしょ?当時は使い古されたテーマじゃなかったにしても、切り口が全部ヌルい気がします。
    100分弱を長いと感じなかったのが不思議な位、どの件(くだり)も詰まらなかったな…だけど観る人によって感じ方の変わる映画なんじゃないかという気がするんですね、というか誰が観ても一緒だったらフィービー程度じゃ通らんでしょ。
    なのできっと、他人に理解されない悩みを抱えてる方にはデトックス効果があるのだろうとも思うのです。
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      | cinema | 2020.07.08 Wednesday | comments(0) | - |
      最近みたDVD
      「ジョー、満月の島へ行く」 (←リンク先はTSUTAYA作品情報)

      '90年製作のコメディで原題は「Joe Versus the Volcano」、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮に名を連ねてはいるものの監督兼脚本のジョン・パトリック・シャンリィは劇作家が本業のようでWikipedia情報によれば日本じゃビデオスルーだったようです。
      ちょっと前に「あきれたあきれた大作戦」で観た中南米の雰囲気に(本作だったかな?)と既視感を覚えて借りてみたのですが、主演がジム・キャリーじゃなくトム・ハンクスだった時点で思い違いだったような。
      というか中南米の件はジムと繋がらないのに、僕の脳内では本作が何故か彼とヒモ付けされているようで。

      本作がどんな映画だったか思い出せないので、それならまた観れば好いか!と。
      でも先に映像特典の「オリジナル劇場予告編」を観たら、半端ない地雷臭ですな!…そもそも一度も観てないじゃん、どうやら他の映画とタイトルを取り違えて記憶しちゃってたみたい。
      多分「ジムが島流しにされる映画」と「トボケたスパイが中南米に行く映画」が、それぞれ別個にあるんだろうな…ともあれ本作、しがない社畜サラリーマンのジョーことトム・ハンクス(CV田中秀幸)の前時代的アドベンチャー寓話か?笑
      でも「ジョーvs.火山」よりは、邦題の方が合っているような気がしますね。

      いや原題の方が映像には忠実ですけど、別に火山と勝負する話って訳じゃないでしょ…あと原住民の描き方も古臭いというか、今じゃ描けないデリケートなニュアンスの事柄になっちゃったんだと気付かされたり。
      特撮もまたILMとは思えない古臭さで、このノスタルジックさは意図的なんですよね?…出航からの後半は一種の夢オチである事を察して的に、敢えてリアリティ皆無にしたんじゃ?笑
      だけど夢オチにしちゃうと現実逃避にしかならないもんね、一歩間違えば「未来世紀ブラジル」の劣化版だし上手く観せたら甘々に仕立てたメンタル・ダメージなしの「ブレイブ」かと。

      その辺の評価は、まぁ観る人に依るような…しかし一人三役で出突っ張りのメグ・ライアン(CV高島雅羅)は、本作の時期がシャープで一番可愛かったかも?笑
      約4分の「メイキング」でメグ本人も言ってましたが、彼女が演じたディーディーとアンジェリカとパトリシアはジョーの精神状態が反映されてる点もまた寓話的です…とはいえ社畜時代の同僚が最低で最後に出会う女性が最高なのではなく、周囲の人間は自分の映し鏡であるという喩えです。
      そう考えると、ジョーが移行段階に出会った自称アバズレの密かな破滅願望は興味深いですな…というか、メグには見えなかった!笑
      (下段に続きます)
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        | cinema | 2020.07.07 Tuesday | comments(0) | - |
        最近みた映画
        「免許がない!」 (←リンク先はTSUTAYA作品情報)

        映画といってもTSUTAYA TVのストリーミングで、かつて同僚君が「邦画ではコレがオススメ」と言ってた本作を発見して観てみた次第です…'94年当時、かなりヒットしたらしいですが僕は知りませんでしたよ。笑
        本作主題歌の作詞作曲も手掛けた舘ひろし演じる人気俳優が、一念発起して運転免許を取得するまでのお話…一度は曲者教官にブチギレて諦めかけるも、撮影を中断された映画スタッフの熱意にほだされ本免へ。
        付き人の青年がイイ奴で、自主トレでラリーのコ・ドライバーみたく地図を片手にナビするのが笑えます。
        100分超ながら、観てると1時間程度に感じました。

        慣れない内は思い通りに操れず、そんな自分の下手さに腹立つ気持ちはよく分かるわ…なかなか教官のハンコもらえずボロ合宿所に最後まで残ったヘタレ君、あれは自分を見るようで。笑
        しかし教習所あるあるは見せ掛けで、根っこはオッサン成長物語というか…メインは映画スタッフの情熱な気もします、個人的にはヘリコプターの音に脚本の森田芳光が仕掛けてくるかと期待したんですけど肩透かし。
        あの頃らしい、というよりホイチョイ映画の二番煎じっぽさがなぁ〜?…かなり視点が鋭い同僚君のイチオシ邦画である理由が分からず、もしかしたら彼は作戦コメディに弱いだけかも?

        共演女優役は五十嵐淳子、映画会社オーナー役に中条静夫…融資担当銀行マンが春風亭昇太で舘のマネージャー役が江守徹、教習所のガンコ所長に秋野大作が。
        厳しい教官の片岡鶴太郎と、実直な教官の西岡徳馬はヒューマンな役どころでしたけど…セクシー教官の墨田ユキとダジャレ教官の石井愃一は出オチ並みでした、まぁ笑いましたけども。
        あれ、河原崎長一郎っぽい人はカメオそれとも別人?笑
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          | cinema | 2020.06.25 Thursday | comments(0) | - |
          最近みたDVD
          「アントマン&ワスプ」 (←リンク先はTSUTAYA作品情報)

          アメリカン一寸法師、と言ったら詰まらなそうですが…そこはマーベル×ディズニーですから、約2時間と今時にしては長めな尺に見せ場を詰め込んでますよ。
          '18年公開の本作、やはりマーベル・サーガのスピンオフ的な位置付けらしいです…といっても詳しくはないのですが、主人公はキャプテン・アメリカ絡みの件で現在は自宅軟禁中という厄介なシチュエーション。
          それにしてもポール・ラッド、すっかり爽やかイケメン俳優の顔して寂しいな!
          ポール(CV木内秀信)演ずるスコットは善良なムショ帰りで娘を溺愛するバツイチ(死語?)、だけど2代目アントマンでもあります。

          今やアメコミの主役も日本のアニメみたいなヘタレ系ヒーロー流行りです、いや昔のスーパーマンだって生身はチョイ微妙だったか!
          いわゆる博士役は初代アントマンのハンクことマイケル・ダグラス(CV御友公喜)、そしてヒロイン役のワスプことエヴァンジェリン・リリー(CV内田有紀)が博士の娘ホープ…最初に初代アントマンの妻でホープの母ジャネットの消失が描かれ、本作はスコットが量子世界で発見した彼女を救出する計画にオジャマ虫が集って大騒ぎ!といった感じで展開していきます。
          自身の体長だけでなく、色々と縮小/拡大するドラえもん風ライト?も活躍。笑
          (続きは下欄にて)
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            | cinema | 2020.06.24 Wednesday | comments(0) | - |
            最近みたDVD
            「シティーハンター」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

            アニメじゃなく実写の方です、あのジャッキー・チェンの主演作…(何故に今更?)と思われる向きもあるでしょう、まぁ僕も正直そう思ったんですけども。笑
            友人E君が香港映画マニアであると知って「オススメは?」と訊いた時、彼の答えで最も意外だったのでね…尤も、彼としては本作をキワモノというかネタとして挙げてたようでしたが。
            そのボロクソな言い様と、記憶に残る題名だった事から借りてみた次第です。笑
            原作の三枚目ヒーロー感を思えば、日本じゃブルース・リーの後継者というよりモンキー・パンチのイラストで知られたジャッキーには似合いそうなんですが。

            ズバリ「木人拳」を超える黒歴史フィーリング、密室サスペンス的な緊迫感もギャグの冴えもなくクライマックスも締まらないという…「ポリス・ストーリー」や「ブロジェクトA」以降のスタイリッシュ・アクションの系譜にある中期ジャッキー映画は観てないけど、初期の所謂カンフー時代劇路線ほどは魅力を感じないんですよね個人的には。
            初期の「木人拳」に匹敵する、中期の焦点が定まってないような彼を代表する暗黒作品が本作では?とも。
            とはいえ、船内シアターの座席でチンコをコツコツされるのは笑ったけどね!笑
            チャプターも字幕もなし、音声も日本語吹替え一択。
            (続きは下欄にて)


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              | cinema | 2020.06.20 Saturday | comments(0) | - |
              最近みたDVD
              「セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!」 (←リンク先はTSUTAYA作品情報)

              '17年のアメリカ/キューバ/スペイン合作映画で原題も同じ「SERGIO & SERGEI」、某サイトには“実在した旧ソビエトの宇宙飛行士で「最後のソビエト連邦国民」とも言われたセルゲイ・クリカレフをモデルに、冷戦終結に振り回された2人の男たちを描いた異色コメディ”とありました…けれども主役はハバナの大学教授セルジオであり、彼の一人娘マリアナが回想する25年前の物語です。
              それとコメディといってもヒューマンタッチな友情物で、どこか古いイタリア喜劇映画の味わいを感じさせますね…まぁトボケたラストにはクスッとしましたが、そういう可笑しみです。

              旧ソビエト連邦とキューバの関係は、キューバがアメリカから経済封鎖を受けていた位には把握しときましょう…ベルリンの壁崩壊を経てソ連はロシアに、そして“取り残されたキューバは経済が悪化”と急展開した'91年のハバナが舞台。
              ロシア留学で学んだマルクス・レーニン思想を抱えて人生を見失ったセルジオ、給与の支払いも遅れて暮らしもカツカツ…焦りと悩みの捌け口はハム(無線通信)、ですが無線機が買えずにモールス通信でやり取り。
              N.Y.のハム仲間ピーターから贈られた無線機を検閲で没収した当局、CIAの魂胆を探るためセルジオに返還して通信を傍受開始。

              一方ミール宇宙ステーションに独り滞在中のセルゲイは、地上管制官のイーゴリから“君が戻る国はロシアになる”と聞かされ…更に祖国崩壊のゴタゴタで帰還予定が白紙になるも、心配なのは自分以上に物価急騰で食事も事欠く家族の事。
              明日への不安に押し潰されそうな大学教授と衛星軌道上の宇宙飛行士、そしてセルジオのセルゲイ話を笑い飛ばす老いぼれエージェントのピーター…彼は祖国ポーランドでスターリンにユダヤ教徒の家族を虐殺された過去があり、アンゴラ出兵も経験したガチ赤セルジオとの相容れなさが意外な形で判明してしまいます。
              三者三様の壁、ですかね。

              小隕石群の衝突でパネルが壊れたミール、単独で船外修理に出るセルゲイ…宇宙滞在記録という国の威信に隠蔽されるだろうから、もし通信が途絶えたら自分の死を家族に事実を伝えてくれとセルジオに頼みます。
              我が身の危険より、ミール廃棄となればアメリカの思う壺だと…そこでセルジオは一計を案じ、気まずくなったピーターと交信再開。
              ここから予想も付かない打開策でセルゲイの緊急帰還が実現します、それは観てのお楽しみですがガチ資本主義者ならニコリともしない想定内なんでしょうね?
              ともあれ“宇宙競争の最後の英雄”セルゲイは生還し、歴史の陰にハム仲間と。
              (下段に続きます、ネタバレ有り)


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                | cinema | 2020.06.18 Thursday | comments(0) | - |
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                「ザ・タイガー!!!」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

                '14年のタイ映画で、タイトルどおり人食い虎の魔物と戦う105分のファンタジック・サスペンス・アクション…ってファンタジックもサスペンスも私見で、一応は「SMING」というタイの伝説に基づいているようですね。
                食った人に化ける妖虎という設定は西洋ホラーの影響でしょうか、しかしタイ語にクメール語に中国語とオーストラリア英語が辺境のジャングルで入り乱れる虎退治とは面白い発想だわ。
                獅子狩りは王権の象徴らしいけど、妖虎だけじゃなく一般虎もウヨウヨしている密林の小さな村ですからね…人食いライオンに荒らされたマサイ集落エピソードを思わせ、生々しいです。

                最初に登場するのはハンター村の少年デーン、妖虎に襲われた後でも独りで森を抜けて人食い虎の被害を訴えに行く勇敢な子供です。
                次はハンター・ブーン、人に化けた妖虎を殺した事から我が子を殺された妖虎に妻を殺されて報復合戦に…実は小説でいう「信用ならない語り手」でありながら、陰の主役でもあります。
                彼に弓の手解きを受けた一人娘ラムドゥアン、若き村長の中国人ロン…カンボジア出身の若者プリーンがハンター村の主なメンバー。
                そして村に派遣された頼りない森林警備隊の新米青年、シュラチャード・ペンホーンことチャートの手記といった体裁で描かれます。

                本作は予告編にあった通り「狩るか狩られるか」の、山一つ挟んだ広大な密室殺戮バトルでして…森林警備隊の詰め所に近い麓にはオーストラリア人ハンターのジョン+若造ベン&トムとチャート達を乗せて来たジープが、山の反対側には妖虎の狙うハンター村があって至る所でバトル勃発!
                更にかつて使役していた妖虎に妻を食われてメンツ丸潰れのクメール族黒魔術師がカンボジアから追って来るわ、黒犬連れのランボー風ハンター・ダムや京劇仮面の棒術集団も妖虎退治に…この仮面兄弟はロンの身内で、絵本「シナの五にんきょうだい」的に力を合わせて邪悪な虎を倒すために集合と。
                (続きは下段にて、若干ネタバレ有)
                シナの五にんきょうだい(←左クリックで拡大表示されます)
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                  | cinema | 2020.06.13 Saturday | comments(0) | - |
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                  「ディアマンティーノ 未知との遭遇」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

                  原題も同じく「DIAMANTINO」、勝手にSFコメディ映画と思い込んでましたがSF要素は薄いしコメディ要素も(国民性の違いか?)といった印象…'18年のポルトガル映画だから興味深く観たけれど、これがハリウッド物なら「ネタ並べただけかよ」と一蹴したかも。
                  最初に動物愛護の断り書きが出て、国民的サッカー選手ディアマンティーノの脳内妄想でスタジアム内はモッフモフの座敷犬だらけ。
                  個人的には(今ってサッカーボールは赤いの?)という方が気になりましたが、要するに天才白痴系ですな…しかも彼の独白で状況説明しながら進行するという、演出自体が稚拙なのね。

                  最初は父と息子の感動的絆映画かと思いましたが、父の死因を隠蔽する邪悪な双子の姉たちが毒親としてディアマンティーノ(以下D)を支配します…'18年のロシアW杯決勝でスウェーデンに逆転勝利のチャンスを逃したDは引退を決意、しかし金蔓の弟を姉たちはDの名声を利用せんとするトランプ的ポピュリズム政府に売り渡したのでした。
                  一方でDのマネロン疑惑をハイテク監視する警官コンビ、アイシャ&ルシアはDの難民養子インタビューからアイシャが養子となって潜入捜査を開始します。
                  男手一つで自分を育て、難民を救った父のように「僕も人の役に立ちたい」D。

                  道化じみたシスターに扮したルシアの仲介で「モザンビークからの難民少年ラヒーム」としてDのアヴェンタドールに乗るアイシャ、この車はクローニング臨床試験に絡むランボルギーニ・ジェネティック社からの贈り物…つまり名前が一緒というだけじゃなく、実在企業の子会社として描かれているのは意外でしたね。
                  ショートヘアの魅力的なランボルギーニ博士は車椅子の政府職員に命じられ独特な遺伝子改造をDに施し、副作用により何故か女体化するD…アイシャ/ラヒームはDが無実で、姉たちがオフショア口座に弟の金を盗み隠して政府の陰謀にも加担している事実を発見。
                  (下欄に続きます)
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                    | cinema | 2020.06.06 Saturday | comments(0) | - |
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                    「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

                    原題も同じ「Harley Davidson and the Marlboro Man」、ハーレー・ダビッドソン役はミッキー・ロークでマルボロマン役はドン・ジョンソン…'91年のMGM映画で、以前も観た事ある気がしたんですけど別の何かと思い違いしてました。
                    一応5年先の話なので、近未来SFになるのかな?笑
                    開始早々「本作は実在企業の承認も後援も支持も受けていない」的な断り書きが出てますし、エンドクレジットでもハーレー&マルボロは表記なし…というか近年よくあるタバコ云々や動物愛護の断り書きもなかったけど、おそらく後者に関しては30年前という年代的な古さのせいでしょう。

                    何故'96年が舞台なのか?
                    それは架空の目薬ドラッグとか、微妙に非現実的な設定を誤魔化すためか…他に思い当たらないし、そもそも全体が非現実的です。笑
                    マルボロマンことロバートと2年ぶりに再会したハーレー・ダビッドソン、バーバンクの馴染みの店で手荒い歓迎を経て地上げ立ち退きを迫る悪徳銀行を襲撃しよう!とトントン拍子に強奪したのが現ナマじゃなくヤバいブツ…正直に現金と引き換えてもらって発信器で身バレ&仲間殺され2人は逃亡、喧嘩もするけど仲直りして殺し屋を返り討ち+黒幕も殺してサヨナラ。
                    片やロデオに復帰し、片や新たな女と旅発ちで終幕。

                    伝統的なピカレスク・アクションですが感情移入は特に出来ません、それは時代が変わったせいなのか僕の意識が正論厨になってるのか…駄作とバッサリ斬り捨てるんじゃガキっぽいけど、敢えて面白がるなら公開当時のバブル景気が反映されてた日本の設定ぐらい?
                    「マトリックス」先取りな殺し屋のコートが日本製ケブラー防弾服とか、ロデオの雄牛がホンダとか…地上げ銀行が日系企業で、悪徳社長の日本語は何言ってんだ?って感じで笑えます。
                    もしかしたら未来要素は目薬ドラッグじゃなくGPS受信用タブレット端末だったのかも、あるいはバーバンク国際空港だったり?笑

                    見所は「ターミネーター」で有名な人工河川とか、広大なジェット機の墓場かな…高速出口っぽい場所も「ジオストーム」「ローガン・ラッキー」で使われてたし、あと「80日間世界一周」「許されざる者」に使われたリオグランデ鉄道も風情があって好いです。
                    ただ白バイ警官バージニアがマルボロマンの元カノとか彼の故郷がベガスとか、ハーレーは銃を扱い慣れてないとか要らない要素が多すぎるし素人編集かと思いました…個人的にはルガーのスーパー・ブラックホークで「ドーベルマン刑事」を思い出したりもしたけど、ジョン・ウェインのポスター&置物彫像は単なるウェスタンの無駄遣いでしょ。

                    ルルの旦那がジャック・ダニエルズでジミヘン風の義弟はジミー、手話メキシカンと老店主も含め主役の2人以外は基本的に脇役=殺され役という…もちろん悪徳社長のトム・サイズモア&殺し屋リーダーのダニエル・ボールドウィンもね。
                    ダクトテープ貼ってる底抜けブーツがオチだったのは唖然、ボンジョビのオープニング曲「Wanted Dead Or Alive」と恋女房ルル役で出演もしてたヴァネッサ・ウィリアムスによるアイズレー・カバー「Work to do」は印象的でした…日本語吹き替えなしで特典映像はオリジナル劇場予告編のみという、ビデオスルー作並みの扱いも仕方ないかな。
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                      | cinema | 2020.06.01 Monday | comments(0) | - |




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