【中古】嘘解きレトリック <全10巻セット> / 都戸利津(コミックセット)
【中古】嘘解きレトリック <全10巻セット> / 都戸利津(コミックセット) (JUGEMレビュー »)
「ウソを聞き分ける」が故に孤独だった少女が貧乏探偵の助手に、というレトロモダン路地裏探偵活劇…お世辞や方便に欺瞞を感じる、そんな読者少女を分かってますなぁ。
およそ100年前という地続きな設定、現代とは異なる感覚の豆知識も興味深いです…本格推理ファンには物足りないでしょうけど、見せ方から筋運びまで完璧!と感じる漫画家ですよ。
紹介記事【2023.02.01】
【中古】 ルーマニア賛歌 Europe of Europe /みやこうせい(著者) 【中古】afb
【中古】 ルーマニア賛歌 Europe of Europe /みやこうせい(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
地理的にはウクライナの南、ブルガリアの北で西側はハンガリーとセルビアに接するルーマニア…つい東欧と一括りに捉えがちですが、カトリックと東方正教が混じり合った歴史を感じさせる万華鏡のような風土と文化のモザイクは旅心をくすぐられます。
紹介記事【2023.01.02】
フェーム 特別版 [ アイリーン・キャラ ]
フェーム 特別版 [ アイリーン・キャラ ] (JUGEMレビュー »)
ミュージカル映画かと思ってたんですが群舞シーンは意外と少なめ、ストーリーを追うより時代の空気を味わう映画かも…各エピソードにオチも後日談もなく、ドキュメンタリーのようにシンプルな構成でしたが最後はグッと来ましたよ。
紹介記事【2023.05.26】
ルックバック (ジャンプコミックス) [ 藤本 タツキ ]
ルックバック (ジャンプコミックス) [ 藤本 タツキ ] (JUGEMレビュー »)
(薄いなー)という第一印象を覆す、先入観なしに読んでほしい一冊です…尺は短めでも完成されてる、低予算ながら良質の自主制作映画を思わせます。
山形を舞台に描かれる、十代の少女2人の漫画愛&成長譚…ところが中盤の転換点から怒涛の勢いで感情を振り回され、喪失の痛みを知る人ほど「作り話の存在証明」を思い知らされるのでは。
紹介記事【2023.06.15】
COYOTE SPECIAL ISSUE 安西水丸 おもしろ美術一年生 Coyote MOOK / 安西水丸 【ムック】
COYOTE SPECIAL ISSUE 安西水丸 おもしろ美術一年生 Coyote MOOK / 安西水丸 【ムック】 (JUGEMレビュー »)
僕にとって安西は小説家であり、70年代の映画みたいな乾いた文章と裏腹な湿り気が印象的で…どこかで彼に嫉妬していたのかも、そう気付かされた本書で自分の絵心を取り戻せそうです。
紹介記事【2023.02.07】
ああ爆弾 [DVD]
ああ爆弾 [DVD] (JUGEMレビュー »)
舞台美術を融合させた和製ミュージカル、小気味好いカットインでテンポよく繋いでゆく独特な映画です…大筋は任侠コメディでもコミカルなシークエンスに関連性を与えているに過ぎず、目の前の滑稽に食い付いて心をスッキリ空っぽにする映画かと。
紹介記事【2023.04.20】
STYLE 男のファッションはボクが描いてきた [ 綿谷 寛 ]
STYLE 男のファッションはボクが描いてきた [ 綿谷 寛 ] (JUGEMレビュー »)
どこかノスタルジックなロックウェル調の画風、本番アメリカでも絶えてしまったファッション・イラスト…バイヤー並みの製品知識と造詣が描き出す「写真と非なる情報量」は、安西水丸の認識と真っ向から対立するようで興味深く感じられたりも。
紹介記事【2023.03.13】
ヒヤマケンタロウの妊娠 (BE LOVE KC) [ 坂井恵理 ]
ヒヤマケンタロウの妊娠 (BE LOVE KC) [ 坂井恵理 ] (JUGEMレビュー »)
男が妊娠・出産するようになり、10年が経過した世界…色々と自分のバイアスを揺さぶられました、現実の世間の根っこを「男の妊娠」一点で掘り返してます。
決して「弱者に」的な描き方ではなく、でも少子化対策の先送り感が浮き彫りに…一時しのぎじゃ逃げられないと腹を括る男たち、そういう腰が重さがリアル。笑
紹介記事【2023.06.03】
里見八犬伝 [ 薬師丸ひろ子 ]
里見八犬伝 [ 薬師丸ひろ子 ] (JUGEMレビュー »)
かつてガッカリした方こそ芝居感覚で観てほしい、長大な原作を2時間強でまとめた冒険活劇としては当時なりに高水準だったと認識を改めました…筋運びを追う映画じゃなく見せ場を繋ぐ芝居の手法で、和合メタファのご来光やハリボテ大ムカデも笑い所だったのでは?
紹介記事【2023.03.11】
太田裕美 / こけていっしゅ [CD]
太田裕美 / こけていっしゅ [CD] (JUGEMレビュー »)
LPのジャケに改めて絵画のような価値と、差し向かいで聴く音楽の魅力を実感…久々に通しで何度も聴いちゃいました、こんな時間が今では日常の贅沢なんですな。
一聴して分かる特徴的な抜け感と透明感、この声質を引き立てる楽曲群…80年代シティ・ポップ前夜の、シャレオツとは言い難いからこそ魅力的な一枚です。
紹介記事【2023.05.12】
今夜すきやきだよ (バンチコミックス) [ 谷口 菜津子 ]
今夜すきやきだよ (バンチコミックス) [ 谷口 菜津子 ] (JUGEMレビュー »)
凸凹アラサー女子の協同生活、共感する要素は皆無な2人ですが何故か身に詰まされ…「人並み」の世間に属する異端な感覚、それは割と普遍的かつ根源的なのかも。
所詮は自分も誰かの「人並み」だし、共存の間合いという発想は大局的に地球をシェアするカギかとも…隣人と共存する一歩は、思想を語るより有意義そうです。
紹介記事【2023.01.08】
ハイツひなげし [ 古川誠 ]
ハイツひなげし [ 古川誠 ] (JUGEMレビュー »)
最初は(吉本ばななっぽい題名だな−)と思ったら掴まれました、料理とかスポーツとかの「簡単そうに見せる上手さ」みたいな?…面白味の薄そうな日常を退屈させずに描ける奥深さ、読んでる内に素になっちゃうような。
紹介記事【2023.05.04】
【中古】 9・11 N.Y.同時多発テロ衝撃の真実/(ドキュメンタリー) 【中古】afb
【中古】 9・11 N.Y.同時多発テロ衝撃の真実/(ドキュメンタリー) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
“衝撃の真実”かはともかく、ドキュメンタリーの撮影中に遭遇した視点そのものの衝撃…フィクションのようにしか感じられない自分への罪悪感、理不尽な災害への行き場のない気持ち…人の持つ気高さと、本質的な善意が胸に沁みます。
紹介記事【2023.02.05】
関連記事「9.11オフィシャル・レポート」【2023.01.20】
【中古】[PS2]Zill O'll 〜infinite〜(ジルオール インフィニット) 通常版(20050623)
【中古】[PS2]Zill O'll 〜infinite〜(ジルオール インフィニット) 通常版(20050623) (JUGEMレビュー »)
遂にPS2本体も三代目、全エンディング達成後は初見イベント探しに夢中です…どの出来事にも裏があり、全体像を知るにつれ各キャラの印象も大きく変わる仕込みの多さには驚かされます。
紹介記事【2023.01.04】

最近の驚き・発見
ドンカマ&セーハの由来


音楽用語のドンカマ、それを僕は「リズムパート全般を指す言葉」だと思ってました…でも実際には録音現場における「ガイドリズムを指す言葉」だったんですね、つまりクリックの旧称という。
僕はてっきり、ドンカマという響きから(ドン=バスドラのキック音)+(カマ=ドラムセットを煮炊き竃に見立てた)と勝手に解釈してました…そこからパーカッションやベースも含む、いわゆるリズム隊の総称として定着したのだろうと思い込んでいましたが。
実はリズムマシンの製品名「ドンカマチック(Doncamatic)」が語源だそうで、本来はリズムマシンの代名詞だったのだとか。

Wikipedia情報によりますと“国産初のリズムマシン”で、現在のコルグ社から'63年に28万円で発売されていたそう…その名の由来は(ドン=バスドラ)+(カッ=クラベスの音)+再生機=マチックであり、流しアコーディオン奏者がバック演奏の機械化から開発に至ったと。
スピーカーを内蔵し11音色×25パターンのリズムでテンポ調節は手動式、これがメトロノームの代替品として多くの録音スタジオにも導入された事で(リズムマシン=ドンカマ)として関係者に認知されていったっぽいです…意外にも日本のレコーディング史に関わる音楽用語だったんですね、ビートルズが登場した年にドンカマも生まれていたとは感慨深いものがあります。

それからセーハね、これはギターで「複数の弦を同時に押さえる」という左手の運指を指す言葉なんですが…ずっと今まで疑う事なく「制覇」から来ているのだとばかり思ってました、でも実はスペイン語で眉を意味する(ceja)が語源なのだとか。
まぁ確かに普通は人差し指で押さえるから、その状態が眉っぽいと言われれば成る程とは思うものの…っていうか「制覇」じゃ大袈裟ですしセイハでもないですからね、何故そう思い込んでたのかと今更ながら奇妙な気がしてきましたよ。
それにしてもスペイン語が由来とは珍しい、やはりギターの故郷だけはあります…音楽用語って大半がドイツ語&イタリア語のイメージですけど、必ずしもそうではないんだな。


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    | surprised / I think | 2024.02.29 Thursday | comments(0) | - |
    最近の初体験
    朗読劇の鑑賞


    藤原緋紗子の時代小説「龍の袖」を原作とした同名の朗読劇で、Read Oneという劇団の公演でした…話は明治の頃、灸治院を営む佐那の回想として語られる「北辰一刀流千葉道場の門下となった坂本龍馬の思い出話」といった内容でした。
    僕は、朗読劇というスタイルの芝居は「役者が舞台上で台本を淡々と読み上げ合うもの」かと思ってました…実際にスタンドマイクの前で入れ替わり立ち替わりして台本を片手に演じられてはいましたが、道場稽古の場面で舞台狭しと繰り広げられた剣術や棒術の見せ場は見目にも緩急がありました。

    江戸時代に行っていた稽古を模して千葉道場の師範代が指導したというだけあり、芝居としての剣劇とは違った鋭い動作は会話だけで進行する単調さにメリハリをもたらしていました…それは、基本的に舞台装置を最小限に留めて声だけで演じる朗読劇を初めて観る僕にうってつけだったかもしれません。
    最初は(睡魔に襲われるんじゃないか)とヒヤヒヤしてたのですが、好い案配でアクションが始まって気持ちが引き締まりました…そして物語が佳境を迎える頃には、150年以上前の動乱期に立ち会っているような錯覚に陥ってしまう位でした。

    意外だったのは、所々でナレーターや役者たちが台詞を噛んでも特に違和感がなかった点でした…もっと(ムードぶち壊し)みたいに感じるのかと思ったけど、台本を持ってる姿を見ているせいか気にならなかったんです。
    考えてみれば朗読するのに着物姿でなくても好い筈ですし、何故そういう奇妙な芝居で心情がガッツリ掴まれてしまったのか不思議な気もするんですが…もしかしたら、台本を持たず臨場感たっぷりの舞台装置で演じられていれば更に没入感は高かったのかもしれない
    と思いつつも。
    むしろ(ほぼ声だけで持ってかれてしまう)というのは、演技の真髄なのかと感じました。

    顔や体は歳月によって変わるけど、思えば声ってほとんど変わらないんですよね…案外に現実でも、声の印象は見た目と同じくらいの魅力がある気がして。
    例えば老齢の佐那と溌剌とした“鬼小町”は、発声や喋り方によって演じ分けられていましたけれど…視覚的な表現、つまり身体による表現と声音は同格なのではないかと。
    (声って奥深いな)と感じさせられましたよ、芝居をする訳じゃなくても声は意識して使う方が好いんだって…ここに細かい部分までは書き切れませんが、とても多くの示唆を得られました。
    来年の(もう今年か)の目標は、声磨きにしようかな。
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      | surprised / I think | 2024.01.08 Monday | comments(0) | - |
      最近の驚き・発見
      脳内BGMは普通じゃない


      といっても(普通じゃない=異常)って事ではないらしいんですが、必ずしも(頭の中で音楽が流れている人ばかりではない)のだとか…それは多分、夢で例えれば(フルカラーが当たり前)ではない的な感じでしょうか。
      まぁ僕も先日の夢は久々にほぼモノクロだったし、初めて色付きの夢を見た時もパートカラー状態でしたが…って、脳内BGMの話でしたね。
      脳内BGMも、思えばウォークマンとかで常に音楽を聴いてた頃は鳴ってなかったような?…それに「本日の脳内BGM」とか意識するようになってからは、かなりコントロール出来るようになった気がします。

      それと、精神的な疾患と関係してる場合の多くは「誰かの喋る声」や「聴いた事ない謎の音」なんかも延々と鳴ってたりするとか…しかし個人的には、むしろ(常に脳内は無音)という人がいる事に驚いたのです。
      今もたまに“No music, no life”なんてスローガンを見聞きしたりして、まぁ状況にもよりますが(どんだけ足りてねぇんだ)と思ったりもしてたんですね…僕に関して言えば、起きてる間は何も考え事をしてないと脳内BGMが自動でランダム再生されてるので。
      でも脳内で鳴っていないんじゃあ、そりゃまぁ補給せずにはいられなくなるのかもな…逆に思考の妨げになるなど、日常生活に支障を来してしまう人もいるのだとか。

      そう考えると、あんまり脳内BGMを記録してるのもマズかったりして?…夢の内容を自分の意思で操作する「明晰夢」は、続けていると心を病むとか言われたりしますし。
      そもそも(自分の脳内BGMって偏ってるかも?)と思ったのが、本ブログで記録を始めたきっかけでした…といっても脳内BGMを全曲網羅するのは無理だし、近頃は(もうキリがなくね?)と思ったりもしてたのですね。
      そういったタイミングだったのもあり、そろそろ(日々の脳内BGMを書き出す)という作業も一区切り付けようかな…まぁ無理矢理に終了するのではなく、徐々に脳内を無音にしていこうかと考えてしまいました。
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        | surprised / I think | 2023.12.03 Sunday | comments(0) | - |
        最近の初体験
        ノートパソコンの分解清掃(+PS2)

        前日、ノートPC起動時に見慣れない画面が表示され…1日だけなら(そろそろかな)と思うだけでしたが、今日も同じ表示が出て流石に2日続けてじゃあ放置はマズかろうと。
        画面の文章にファンエラーとあり案の定、ファンが正常に動いてない模様…喫煙者なので心当たりありまくり、デスクトップの頃もやらかしてる現象かと。
        ヤニで埃が付着して回転が落ちて熱暴走、となる前に教えてくれるとは賢いな…年に一度は外側から掃除をしてても内部は滞りがちになってしまいます。
        そういえば3代目PS2も、買って1年しない割に読み込み悪化してるから分解清掃すべきなのかも。

        ノートPCに関してはは、これを機に(友人P君が譲ってくれたデスクトップに移行するか)とも考えたのですが…これも彼に貰ったので直せる物なら直したいし、失敗してもデスクトップがあるしと軽い気持ちで分解清掃に。
        幾つかのブログ画像を参考にファンを取り外し、アルコールスプレーで濡らした綿棒と爪楊枝に巻いたティッシュを使い分けて拭き掃除…思った程ではなかったものの、パーツが小さくて面倒臭い!笑
        しかし取り付けようとしたら、ケースの吸気口とファンの間にある櫛形のヒートシンクが完全に埃で目詰まりしてまして…これに気付かなかったら結果は変わらなかったでしょう、ちょっとした海綿シートみたいでした。

        折角なので、現行の3代目ではなく先代PS2も分解清掃してみました…既に熱暴走で電源が入らなくなり引退しただけに無意味かもしれませんけど、それでも(暇が出来たら分解清掃してみよう)と思ってたのでね。
        PS2は分解防止ステッカーを剥がすと修理不能になったためか、修理期間が終了した後の中古品も内部の汚れはノータッチなんですよ…なので中古のPS2は内部の汚れ具合が分からず当たり外れが激しく、その点は長く使えた先代は当たりでしたし現行の3代目は外れじゃないかと。
        まぁ結果を言えば今更でした、分解清掃したって復活する筈もなく…先代PS2は通電する事なく、残念ながらゴミになりました。

        PS2の分解清掃は、初代に続き二度目だったんですが…ファンの汚れは今回の方が酷かったな、やっぱ熱暴走する前に分解清掃しとけば好かったのかも。
        但し成功例が一度もないだけに、内心(分解したら壊すだけ)という気がして…読み込み不良が酷いからと、今や電源入れっ放しにしている3代目でも敢えてバラす度胸はないや。笑
        とっととデスクトップPCに移行してPS2エミュレーターを導入しようか、とも思ったりはするんですけども…各種ゲームの実績を引き継いできたセーブデータが無駄になるのは厭で、そうなると実機を買い繋いでいくしかないかなってね。


        関連記事:【最近の初体験】家庭用ゲーム機の修理| 2016.04.08

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          | surprised / I think | 2023.11.25 Saturday | comments(0) | - |
          最近思ったこと
          DVDカルチャー

          多分「DVDカルチャー」なんて言葉はないだろうけど、ふと(オーディオ・コメンタリーとか特典映像ってDVDカルチャーだったかも)と思ったんです…まぁ配信側が視聴設定を工夫すれば、今後コメンタリーぐらいは聴けるように出来るのかもしれませんが。
          急速にストリーミング視聴が普及したサブスク配信でも、DVD時代のオマケ的なコンテンツまでは視聴出来ませんよね?…ビデオテープの時代も予告編ぐらいは付いてたりしましたが、NG集とか未公開シーンといった長めのオマケはDVD時代の副産物だった気がします。

          更に容量アップしたブルーレイでは、例えばアニメやライブ映像なら本編と連動した絵コンテや別アングルといったコンテンツもあったり…そういう視聴の幅はストリーミング視聴の時代になって削減され、このまま物理媒体と共に葬られるのだとしたら寂しいなと思ってしまいます。
          おそらくDVD時代も「そんなの観ないし」って人は少なくなかったでしょうし、ストリーミング主流の現代にDVDを作っても無駄な手間や予算を割いたりはしなくなるだろうとは思いはすれど…そうした(完パケに至る経緯)を楽しんで、製作サイドからの観方を妄想したりした文化は静かに消滅しつつあるのかとね。

          でもまぁ、それを言ったらLPやCDまで続いていたブックレットも同様か…作品解説や歌詞を掲載した冊子によって、アルバムで提示された意図を考察したりする楽しみも(失われた文化)と化してしまった訳ですから。
          即座に視聴が出来る利便性を得て、替わりに作品の奥行きを味わう事を止めてしまう…もちろんネット環境があれば情報の検索は可能でも、作品に付随していた情報に関しては逆に利便性を放棄したとも言える訳です。
          そう考えると、インターネット時代とは(表層的な欲求に対するレスポンスの速さ)に特化した傾向があるのかも…その点を意地悪く言えば未だ萌芽的であり、つまり今後の伸び代は果てしなくありそうですけど。
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            | surprised / I think | 2023.05.03 Wednesday | comments(0) | - |
            最近の初体験
            胃カメラ

            今は胃カメラと言わず内視鏡検査と言うようですが、遂に胃がん健診を受ける事になりまして初体験となりました…内視鏡検査自体は大腸がん健診を受けた事があり初めてではないものの、今回は口からだったのでね。
            最近は鼻からファイバースコープなる細い内視鏡を入れて検査する事も出来るそうで、そちらの方が楽だという話もあったのですけれど…そちらよりは早く受診出来るのもあって、約2か月待ちでオーソドックスに口から挿入するタイプを予約していたのでした。
            まぁ何事も経験と思って覚悟はしてましたが、これは一度で充分ですわ。笑

            実質的には10分程度で済むので、もっと時間を要する検査だと思ってたから意外でした…でもその10分が辛かった!ひたすら不快で、痛みのような既知の苦痛ならまだ耐えられた気がします。
            そもそも前夜から12時間以上も水分さえ禁じられた上に検査前は胃壁の粘膜を除去する不味い液体を飲まされ、更に超苦い麻酔スプレーで検査後は小一時間ばかり唾も飲み込めないというね。
            いや理屈は分かってても結構なストレスでした、きっと自分が普段からストレスと縁遠い生活をしているから耐え難く感じるだけなのでしょうけど…世間一般の人々にしてみれば、この程度は大した事ではないのかも。

            検査が終わった解放感というか反動から、数年来の食欲が炸裂して久々に腹いっぱい食べてしまいましたよ…ストレス発散にヤケ食いしたくなるって、こういう感覚なのかも。
            自分で何かに没頭してて、気付いたら半日以上も飲まず食わずっていう事は珍しくないけど強要されるとシンドイですね…それに検査後も喉から腹に棒が突っ込まれてるような感触があり、思った程は食べられないのもヤな感じです。
            ただ(胃袋って袋じゃないんだ)というのは発見でした、空腹時だから管状だったんですかね…素人目には、食道から十二指腸までモニター越しに区別が付きませんでした。
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              | surprised / I think | 2023.03.08 Wednesday | comments(0) | - |
              最近の驚き・発見
              「Go west」の意味


              「Go west」とはペット・ショップ・ボーイズの代表曲ですけども、たまたま「ディー・ライトのヒットはゲイ・カルチャーから」という話をしてたら「Go〜」もまたそうだったと知りまして…何故(西へ行こう)なのかと言うと、実は当時のサンフランシスコにゲイ・ムーブメントの中心地があったのだそうで。
              細かい地名は失念しましたが、そこにステイしていた人の話では橋が虹色に塗られていたりして住人にも誇り高きゲイの方々が結構いらっしゃったとか…つまりはゲイの地位向上のため(メッカに集え)といったニュアンスのメッセージが込められていたと、今更ながら知って驚きました。

              思えば西城秀樹がカバーした「Y.M.C.A.」やピンク・レディーがカバーした「In the Navy」もゲイ・ディスコの老舗グループであるヴィレッジ・ピープルの曲ですし、ゲイ・カルチャーとディスコ・ヒットの関係は70年代から知られていたんですよね…カルチャー・クラブの人気もゲイ・ディスコから火が付いたと聞いた覚えがあるし、マドンナの「Vogue」に至っては意図的にそれを狙ってた感がありましたし?
              といいますか、実は「Go〜」もヴィレッジ・ピープルのカバーだったんだ!…この記事を書きながら確認してて、更なる発見に。

              Wikipedia情報によれば先のメッカ話も70年代の事だったらしく、ヴィレッジ・ピープルの中心人物がゲイ・ディスコに商機を見出だしたノンケだったというのもビックリ…というか彼ら本人はヴィジュアル担当と別人だったとか、そのヴィジュアルがU2の「Discotheque」PV元ネタだった事も初めて知りましたよ。笑
              それと個人的には「Go west」=「飛べ!孫悟空」の(ニンニキニキニキ)を連想していたのですけど、実際に“Go west”というフレーズ自体は19世紀に西部開拓を奨励するスローガンでネタ元はどちらも一緒だったのでした。
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                | surprised / I think | 2023.02.16 Thursday | comments(0) | - |
                最近の初体験
                シルバー待遇

                具体的に言うと、地下鉄で座席を譲られました…まぁシルバーシートではなく、一般席(?)でしたが。
                退院する母親を迎えに行くため、父親と連れ立っていたからかもしれません…彼が空席に腰を降ろしたら、隣の若い女性から「よかったら座ってください」と声を掛けられ。
                吊り広告を見上げていた僕は自分に言われているとは思いもせず、父親から「折角だから座ったらどうだ」と言われて戸惑っちゃいました…だけど厚意は受けるものですし、素直に礼を述べて座らせてもらいましたよ。

                親譲りの若白髪で、前髪にも目立つようになってから色染めも楽しんでましたけど…もう飽きたし白い方が自分に合ってる気がして自然に任せてたので、真っ白じゃないにしてもシルバー感は醸し出してる気もしますし。
                若い女性から見れば、僕も労るべき存在に見えるのだなぁ…といった思いもあり、改めて自分の見え方を客観的に考えてみました。
                別に若作りする訳ではなく、元からアメカジ好きだから着てるんですけどね…今後はお爺ちゃんっぽい方向にアップデートしてくのも好いのかも、といって和服とかチャンチャンコとかじゃなく。笑
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                  | surprised / I think | 2022.12.09 Friday | comments(0) | - |
                  最近の驚き・発見
                  食パン1斤の実際

                  お恥ずかしい話ながら、ついさっきまで「食パン1斤=三斤棒」と勘違いしておりました…この三斤棒(さんぎんぼう)というのが「いわゆる食パン全面が耳である一本の状態」を指す言葉なのだそうで、僕は今までこの一本こそが1斤なのだと思い込んでいたのでありました。
                  要するに、食パンを型枠から外した焼きたての状態(三斤棒)を三等分したのを1斤と呼ぶんですね…旧来の度量衡の単位だった斤の名残りで、当時とは目方が正確に一致してなくても未だに食パンの計量単位とされている事は知ってたのですが。

                  何となく(一本=1斤)と思い込んでいたんですけど、そういえばスーパーやコンビニで売られている1袋が1斤だったんだよな…小さい頃は近所のパン屋さんで枚数を指定してスライサーでショキーンショキーンと切って袋に入れてもらっていたから、それで(三斤棒が食パンの基本単位=1斤)というイメージが出来上がってたのかも。
                  しかし近年は焼き型のサイズが2〜1斤分の場合もあったりするせいか、もはや三斤棒という言い方は廃れつつあるのかも…三斤棒で検索すれば食パン関連の記事がヒットするものの、平仮名の「さんぎんぼう」または「さんきんぼう」だと無関係な語句がヒットする有様でした。

                  因みに焼き上がり重量が340g以上であれば見た目がどうあれ1斤で、生地の糖分と脂肪分の配合率が10%以上だと見た目が食パンでも菓子パンに分類されるのだとか…それとイギリスの英語表現では、歴史的な経緯から13に「パン屋の1ダース」という言い回しがあるそう。
                  他にもネットで検索したら「1斤=一本」と思い込んで苦情を言う客の話とか出て来て、結構ありがちな誤解なのか?と思ったりも。
                  ま、自分で気付けて好かった。笑
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                    | surprised / I think | 2022.04.27 Wednesday | comments(0) | - |
                    最近の驚き・発見
                    砂防林と防砂林は別物


                    今まで、僕は「砂防林」は間違いで「防砂林」が正しいのだと思っておりました…だって風を防ぐのが「防風林」で潮を防ぐのは「防潮堤」なのだから、砂を防ぐなら当然「防砂林」じゃなきゃおかしいだろ?と。
                    だけど、ふと思い立って調べてみたら「砂防林」も存在しているのだそうで。笑
                    砂の流入を遮るための樹林帯が「防砂林」である事は間違いじゃなかったんですが、逆に土砂の流出を防止する目的である場合は「砂防林」なのだとか…Wikipedia情報によれば鳥取砂丘の防災林も、結果的に防砂や防風としての役割を果たしていようが本来の目的からして砂防林なのだそう。

                    こうした防災林には個人管理や自治体レベルから森林法に定められた保安林まであり、保安林の種類は魚つき林や水源林など17種類もあるのね…他にも家屋の周囲に植える屋敷林や、鉄道施設の保全に設けられた鉄道林などもあるみたい。
                    因みに森林法で指定されている保安林は国内の森林面積の半分近くを占めていて、この内7割が水源かん養保安林で2割が土砂流出防備保安林だとか…そして一口に「砂防林」といっても、山崩れを防ぐための土砂崩壊防備保安林と保安林の種別では別枠になるのね?
                    つまり「防砂林」よりも実は「砂防林」の方が多いようで、これも意外でした。
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                      | surprised / I think | 2021.09.12 Sunday | comments(0) | - |




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