素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD]
素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD] (JUGEMレビュー »)

人生に飽きた大富豪が終活代理店で運命の女性と出会う、という微妙に古臭いプロットに敢えて挑んだ'15年のベルギーと他国の合作映画。
2人が波打ち際で踊るエンドロールに「その男ゾルバ」を連想しましたが、内容は奇想天外なライト・コメディです。
エロもグロも観せずに全年齢での観賞に耐え得る映画です、ヨーロッパ映画らしい上品な笑いで無難にオススメです。笑
紹介記事【2018.07.04】
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD]
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD] (JUGEMレビュー »)

僕にとって(ジャッキー・チェンといえば!)の1本です、「蛇拳」などと同時代ながら、仇討ちなしの明るいストーリー。
しかも赤鼻爺さんユエン・シャオティエンにお調子者ディーン・セキ、凄腕の悪党にウォン・チェン・リーと役者も好いし。
“手は戸を探り 足は戸を破る”とか漢詩っぽく意味あり気だけど訳が分からないフレーズが個人的にツボりました。笑
紹介記事【2018.10.27】
リュミエール! [DVD]
リュミエール! [DVD] (JUGEMレビュー »)

リュミエール協会は1896年より世界各地にスタッフを派遣して最初期の短編動画シネマトグラフを撮影しており、その1割にも充たない108作品を選りすぐって編集した貴重な記録映像集です。
日本語ナレーションは立川志らくによる噺家口調、弁士がわりに的な発案でしょうが好き好きでしょうな。
基本的な映画の手法が早くも完成されていた事に驚かされ、優れた情報媒体であり大衆娯楽でもある動画の偉大さを実感。
現代では一個人の投稿動画が社会を変革し得るまでになった、双方向的な映像の未来を考えてみたりも。
紹介記事【2018.08.11】
光速シスター
光速シスター (JUGEMレビュー »)
星里もちる
好きが高じて往年のドラマ専門チャンネルに勤務する主人公、いわゆる聖地巡礼から帰ると妹が!?
某掲示板のオカルトスレ先取りですか、まぁ連載当時は聖地巡礼なんて言い方もしなかったけれど。
妹の正体は宇宙人、姿を偽装+主人公の記憶を書き換えて居候って!
昔のドラマや特撮へのオマージュを盛り込んだ、作者の趣味全開っぷりと間の取り方が絶妙に可笑しいです。
そして最後は作者に泣かされました、好い意味で。
紹介記事【2018.07.26】
李白の月
李白の月 (JUGEMレビュー »)
南 伸坊
本書から教わった志怪の妙味は、怪談に惹かれる僕の指向を明瞭にしてくれました。
恐怖や怨念じゃないしホラーでもない、不思議の一言では片付かないポッカリとした空白を独特の文体で説明してくれるのですが。
明治大正期の文豪が、かつて日本文学のフォーマットに合わせようとして整理しちゃった翻訳にはない妙味が味わえる筈。
紹介記事【2018.08.04】【2013.07.01】
月光浴音楽
月光浴音楽 (JUGEMレビュー »)
ナカダサトル with FIELD ORCHESTRA
虫の音とか波の音なんかが7トラック、1時間ちょっと続いてる自然音だけのCDです。
本作のポイントは、途中で聴こえるディジュリドゥみたいな謎の低音ですね……聴いてる分に害はないのですが、その場にいるような臨場感に(何の音なんだろう)と聴き入ってる内に爆睡。笑
紹介記事【2018.11.16】【2010.10.20】
遥かな町へ [DVD]
遥かな町へ [DVD] (JUGEMレビュー »)

谷口ジローの同名漫画を実写映画化、だけど何故だかベルギー/フランス/ドイツの合作映画…そして何故かDVD制作は鳥取市?
舞台はフランスの田舎町、帰省した初老のバンドデシネ作家が14歳の運命的な時へとタイムスリップ。
体は少年、心はオッサンて「リライフ」もビックリの振り幅だな!
だけども胸が切なくなるのは、どんな大人の心にも子供だった頃の傷が残っているからなのでしょう。
紹介記事【2018.07.03】
アデライン、100年目の恋 [DVD]
アデライン、100年目の恋 [DVD] (JUGEMレビュー »)

しばらく個人的にハマっている不老不死者というテーマを扱った、麗しきブレイク・ライブリー主演作です。
彼女のコンサバティブなファッションと姿勢の美しさは「隣のヒットマン」のナターシャ・ヘンストリッジを思わせ、チャーミングな表情は深キョン超え!
しかし常人と違うが故に慎重な彼女が恋に落ちたのは、若くて金持ちで慈善家でイケメンで知的でナンパも上手いという胡散臭い程の好青年で……いや、僻みは言うまい。笑
庶民的じゃないラブストーリーが嫌いでなければ、彼女の美しさだけでも。
紹介記事【2018.01.20】
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD]
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD] (JUGEMレビュー »)

台湾のローカル・バスって、高速バスの立派さとは違う魅力があります。
内容はTV番組と一緒です、なので海外とはいえグルメ情報も観光もないのです。
気楽な旅に見せながら、悪天候のアクシデントには同行スタッフの苦労がしのばれます。
個人的にはイイ感じに年増チックなマドンナ、三船美佳にグッときました。笑
紹介記事【2018.10.10】
トウェイン完訳コレクション  アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫)
トウェイン完訳コレクション アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
マーク・トウェイン
中学の時に挫折した、文庫本の分厚さと読み辛さも今なら平気!笑
19世紀末のコネチカット・ヤンキーが何故か6世紀のイギリスで大活躍、つまり「読者の現代>130年前の現代>回想の中の現代」と、著者も予期しなかった入れ子構造なのがまた面白いです。
ちなみに、著者と同い年の有名人は“篤姫、小松帯刀、坂本龍馬、福澤諭吉、松平容保、土方歳三”だそう。
トマス・マロリーの古典文学「アーサー王の死」を読んでいる方なら、もっと面白いのでしょう。
「賢者の孫」のネタ元でしょうか、しかし著者の時代を先取した批評精神に脱帽です。
紹介記事【2018.09.28】
ダウンサイズ [DVD]
ダウンサイズ [DVD] (JUGEMレビュー »)

常々「あらゆる地球的問題の根源は過密状態にある」と思っている僕にとっては、興味深い内容でした。
“1950年代、既に研究所は我ら人類にとって最大の脅威は人口の増加にあると確信しておりました…今日我々が直面している災厄、異常気象に食糧危機、更に水質汚染といった危機を予測していたのです”
手のひらサイズになると、1ドルが千ドルの価値に……しかし所詮は実社会の庇護がなければ維持出来ない縮小ライフ、どこか戦前の移民政策や戦後の社会主義国を理想郷と煽った側のニオイも。
法整備が追い付かない状況を好機と見た連中の憎めなさ、悲劇の象徴にされてウンザリなヒロインなどコメディ調ながら重層的な好い物語でした。
込み入ったストーリーを整理した構成力とテンポよい演出、映像美も見事です。
紹介記事【2018.09.23】
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD]
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

イスラエル版「アメリカン・グラフィティ」、基本は失恋映画で今回はモテ男ボビーの妹がヘタレ主人公ベンジーの恋人に!
安っぽいファッションやショボいレースなど庶民的で微笑ましく、戦後のアメリカが世界に及ぼした影響力が伺えたりも。
チャリポツ野郎ヒューイのジュース「ブフォ!」、はとこのケダモノ娘フリーダ怪演ぶりは見どころ。
DVD自体のちゃちな仕様は謎です。笑
紹介記事【2018.11.22】
FOR YOU (フォー・ユー)
FOR YOU (フォー・ユー) (JUGEMレビュー »)
山下達郎,山下達郎,ALAN O’DAY,吉田美奈子
ファンからすれば(他のアルバムどんだけ知ってんの?)と突っ込まれそうですけど、本作しか知らないんです僕。
でもこれが彼の最高傑作でしょう、収録された楽曲のバランスも鈴木英人のジャケもね。
スライ風ファンク「Hey reporter!」が入ってる統一性のなさが上手く引っ掛かる構成、ただファン向けのボーナストラックが浮いちゃってるんだよなぁ!。
紹介記事【2018.10.13】
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス)
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス) (JUGEMレビュー »)
冨樫 義博
本作は多分、僕みたいに(作者の名前は見聞きするけどナンボのモンじゃい?)位に思ってる人が読むに相応しい気がします。
鴨川つばめ江口寿史に池上遼一タッチの劇画顔と、分かれば尚更笑えるし有名なのも納得の画力です。
それと秀逸なのは筋の運び方と見せ方ね、ただ人間性は疑うけど!笑
紹介記事【2018.08.16】
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF)
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF) (JUGEMレビュー »)
B.V. ラーソン
電子書籍として発表されたアメリカ版なろうSF小説、子持ちの大学教授がベタな地球侵略に立ち上がるシリーズの第一作。
意外性あふれる教授の頭脳サバイバルに引き込まれます、ハリウッドが映画化しそうなレベル。
しかし8年経ってもハヤカワ文庫から続きが出ないので、ちょっとオススメしづらいです。笑
紹介記事【2018.08.29】
スターオーシャン3 Till the End of Time
スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)

ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】
ドゥービー天国
ドゥービー天国 (JUGEMレビュー »)
ドゥービー・ブラザーズ
若い頃は避けてたドゥービー、ですが名曲「Black water」を収録した本作は通しで聴きたかったのです。
M・マクドナルドのAORカラーが強い後期とは異なる、ブルース+カントリーな旨味と寛いで演奏を楽しんでるバンド感が魅力かと。
70年代ウェストコースト・サウンドを象徴するエッセンス満載で、個人的にはアコースティックの低音が心地好かったな。
紹介記事【2018.09.26】
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD]
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD] (JUGEMレビュー »)

国家に逆らえばどうなるか、国家は国民に何を隠しているのか?
かつて一躍時の人となったエドワード・スノーデン氏、時点でも無事に恋人と亡命生活を送れている事を祈ります。
本作の原題は「CITIZEN FOUR」で市民の敵(citizen's foe)ではありません、彼を見るとカナダの白人ラッパーSNOWを連想してしまいますが。笑
本作はドキュメンタリーなので、現場の緊迫した空気は本気(マジ)です。
紹介記事【2018.09.01】
K-PAX 光の旅人 [DVD]
K-PAX 光の旅人 [DVD] (JUGEMレビュー »)

自らを千光年も彼方の「琴座に近い“K−PAX”から来た異星人」という患者ケビン・スペイシーと、精神科医ジェフ・ブリッジスの物語として原作小説にアプローチしてます。
いわば両作が互いを補完しあう関係のようで、ミステリー仕立ての原作を分かりやすく観せてる気もします。
スピリチュアルな観点からも、普通のヒューマンドラマとしても充分に楽しめます。
紹介記事【2018.12.11】
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ)
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ) (JUGEMレビュー »)
加門七海
いわゆる心霊体験の豊富な著者が、著名人の“さまざまな「視える」人たち”と語らう企画から生まれた対談集。
巻末には漫画家の山本英夫による著者へのインタビューなど、単行本に追加要素を増やした文庫版です。
大御所的な松谷みよ子稲川淳二の他、TVプロヂューサーにタレントにレスラー議員や海外レポーターなどの“霊的なものへのスタンス”は興味深く読めました。
各インタビューを挟むように前書きと後書きがあって、会話の状況が伝わりやすくなってる構成も僕は好きです。
紹介記事【2018.10.15】
いくぜ!温泉卓球!!
いくぜ!温泉卓球!! (JUGEMレビュー »)

頑張りましたね彩京、ユニークなゲームソフトが出しづらくなったPS2で敢えてこれか!笑
まぁ定価で購入する方は今更いないと思うので、中古プライスなら甥っ子たちとの対戦ゲームに適当かと。
愛ちゃん(当時)が卓球するとは期待しないでください、つかCVも違うし。
この偽カータン、色違いってだけで版権とかクリア出来るの?
ステージ数もキャラも少なめですが操作性は良好で、一応キャラ毎の挙動に違いを持たせてる辺りも好感が。
紹介記事【2018.07.19】

最近読んだマンガ
畑健二郎「畑健二郎初期作品集 ハヤテのごとく!の前」

初版'10年の少年サンデーコミックススペシャル、初出'02年のデビュー作&翌年の短期連載作を収録+描き下ろし(?)別冊ふろく「ハヤテのごとく!特別編」も…更には表紙カバーの両見返しに四コマ&本体表紙にオマケ漫画と、ボリュームだけは満点なのです。
でも正直、表紙カバーが完全に「ハヤテの〜」と間違って買わせる気満々な偽装を施してるのが哀れみを誘いますな…どうやら作者は「ハヤテの〜」1本でバカ売れしちゃったらしいけど、だからって「ハヤテの〜」読者が気の毒になるわ。
逆に「ハヤテの〜」を知らない僕には、別冊ふろくの特別編が要らない話だし?

だけど本編は非常に面白かったです、全5話の「海の勇者ライフセイバーズ」は(最初で最後の連載)という思いで描いてたそうですが…他漫画家のアシスタントをしながら連載が始まり、じきにこの原稿料で食えるようになったという記念すべき1本立ちの過程が背後にあったとは意外でした。
まぁ日本じゃセーバーで食ってけないし、あんな長袖コートは着てらんないよな…でもギャグ漫画だからマジに捉えず楽しめましたよ、実際すげー上手いと思うけど受賞歴ゼロだそうで。
作者自身も才能ないと自己分析してますが、デッサン力もコマ割りも台詞回しも新人とは思えませんから!

確かにデビュー作「神様にRocketPunch!!」には固さが感じられるものの、突き抜けたバカ展開は痛快です…個人的にはロケパンの見せ場が少ないのが不満だけども、紙数と見せ方の案配は実にこなれてる印象が。
しかし「海の勇者〜」が連載延長を見越して数話先のネームまで切ってたのは分かりますよ、それがデビュー作でも続きのネーム切ってたって?…溢れるネタ&ストーリーってか、どんだけ描き足りないんだ作者!
とはいえ今更、既に25巻も出てる「ハヤテの〜」まで読もうとは思いませんが…「海の勇者〜」の、島本和彦ノリのバカ熱血×水着美少女はアリじゃない?笑

作者による作品解説によれば、本来なら“賞を取ってる新人しかエントリーできない”雑誌に押し込んだ編集者の大嘘によって無冠デビューを飾ったとか…受賞の基準て何なんでしょうね、でも作者の技量を理解してた編集者の英断でした。
読み返してみても、やっぱり新人とは思えませんよ。
それはそうと、かつて僕が「デスノート」の人「ラブひな」の人の作風を何故か混同してたのは作者の紛らわしい名前のせいだったのかも?
それと宗谷の由来は南極観測船?じゃないだよなまさか、因みに大和の「脳が損する豆知識」次元の帽子ネタ元は次元百科かミネソタ・ファッツでしょうな!笑
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    | comic | 2019.07.16 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近読んだマンガ
    江口寿史「ストップ!!ひばりくん!」1巻

    奥付けのタイトルは「STOP!! HIBARIKUN! vol.1」なんですけど、とりあえず背表紙の方で…作者の代表作ながら僕は今まで1話たりとも読んだ事がなかったんですよ、といっても本作が出るまでの代表作だった「すすめ!!パイレーツ」は毎週読んで単行本も買う程ハマってたんですけど。
    何故だったんだろう、大好きな「パイレーツ」を終わらせて可愛い女子を売りにした媚びの姿勢が許せなかったのか…あるいは当時の僕にはひばり君が不細工に見えて、しかも(笑えねー)とガッカリしてたのかも?
    更には「パイレーツ」を差し置いて、本作が代表作になった事も関係ありそう。

    まぁ理由は覚えてませんが、ちょっと本作は目の敵にしてたのね…もちろん今となっては気にしてる筈もなく、古本屋で見掛けて試しに買って来たという次第。
    初版'95年の双葉文庫名作シリーズNO.え-01-1、ですが初出は当然ながら集英社の週刊少年ジャンプ。
    連載開始が'81年でL.G.B.T.を嫌味なくギャグ漫画にしてるって、おそろしく時代を先取りしてましたね。
    ひばり君の家が関東大空組という設定は、作中でもネタにしてる「セーラー服と機関銃」映画化を踏まえてたのか…“片桐機長”とか“ドカベンかがわ”などの時事ネタも、狙ったようなタイムスタンプ効果が。

    次女つばめの聖子ちゃんカットとか担任が“岩咲ひろみ”とか、また「ルックルックこんにちは」パロディにも時代を感じますね…ゲスト出演の車田正美に「パイレーツ」満太郎の父・粳寅満次に“ジョーか元気かそれとも竜児か”といった二次的な遊びは、流石に今じゃ通じないでしょうな?
    つばめやひばりのファッションや“ただ線かいてスクリーントーンはっただけの服”というメタ台詞も当時は新鮮だった筈で、SMに宝塚にゲイといった少年誌の割にフェチっ気がやたら強い作風も相当アバンギャルドだったと思いますね。
    無論こういった読み方は、今だから出来る訳ですが。

    舞台が吉祥寺という設定は、これから活きてくるのかな…吉祥寺が当時ファッショナブル・タウン(笑)だったかは知りませんけども、既に原宿ほどじゃない辺りの位置付けだったのかも?
    因みに5話の口絵に“今回のおもなBGM”として挙がっていたアルバム10枚で、僕が聴いた事あるのは「ブリキの太鼓」「テクノデリック」「おしゃべり魔女」「FOR YOU」アール・クルーの「CRAZY FOR YOU」でした…だけど先の4枚は最近になって聴いたんですよ、遅れてるなぁ!笑
    そうそう、一昔前の「ウンバボ族の逆襲」元ネタって政二の“ウンババ族のしゅーげき”だったりして?


    関連記事:【最近読んだ本】江口寿史「江口寿史の世界(1) 1980年代」| 2009.06.16
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      | comic | 2019.07.09 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近読んだマンガ
      石黒正数「Present for me 〜石黒正数 短編作品集〜」

      初版'07年の少年画報社YKコミックス、ですが如何にもリリカルSFを思わせる表紙カバー&パラ見した感じの80年代テイストには騙されました…初期の大友克洋というか、ちょっと名前が出てこないんだけど70年代後半のアニメック辺りで見かけた漫画家を強く連想させる辺りは大判コミック氾濫期を思わせます。
      筋運びにも懐かしさを感じさせつつ、それでいて現代的でもあるというのがね…つまり騙されたといっても悪い意味じゃなくて、好い感じで先入観を裏切ってくれるのが上手いなぁと。
      SF風味の泉昌之+松本大洋、とか決め付けちゃうのも何か違う気はしますが。

      大判コミックの氾濫期って、千円近くする割にビニール包装で中身が読めないバクチ買い前提だったし大方が発想倒れだった印象があります…その点でいえば本作はハズレなしで、どの短編も発想と力量のバランスは取れていると思います。
      収録された7編は巻末のデビュー作('00年)から'04年の未発表作までの中間期('02〜03年)に集中していて、デビュー作「ヒーロー」の画風が他作品と違うのは分かるけど最新の掲載作「なげなわマン」が完全に泉昌之なのはネタですか?笑
      ともあれ、どの話もオフビートというか適度なグダグダさを保っているSFファンタジーあるある系です。

      「ススメ サイキック少年団」は孤島ESPギャグ、表題作は滅亡未来の一方的な対話劇…「なげなわマン」は中年ご近所ヒーローで「カウントダウン」は映研の終末×密室劇、「バーバラ」は押し掛け魔女っ娘モノの鉄板パロディですな。
      未発表作「泰造のヘルメット」は絵柄に描き慣れた感じがあって、オチ以外あるあるネタじゃないギャグで一皮剥けた(?)印象が…そして「ヒーロー」はサンレッド的ご近所ヒーロー少年の第二章、といったお話。
      それと表題作に限らず台詞回しが練られていて、冒頭の掴みからして見事ですが何故「ススメ〜」キャラ名を文豪もじりにしたの?笑
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        | comic | 2019.07.02 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだマンガ
        仲間りょう「磯部磯兵衛物語 〜浮世はつらいよ〜 (一) 武士ですから候」

        武士を志す江戸ニート青年の読み切りギャグ漫画、作者が沖縄出身というギャップもセールスポイントだったりして?…春画ネタの多さに今後が危ぶまれますが、意外に画力も構成力もあるので退屈凌ぎに最適!笑
        初版'14年の集英社ジャンプ・コミックス、って作中でもネタにしてるジャンプ的スローガン“努力・友情勝利!!”とは無縁過ぎて嘘臭い…しかも「週刊少年ジャンプ」連載とは、もしや「リンかけ」以降の勝ち抜きバトル専門誌に異変が?
        ただし赤塚賞〜続編を持ち込み〜そのまま連載という流れはジャンプらしくもあり、本編16本の後に連載前の読み切り4本も併録。

        個人的には磯兵衛の春画タイムを常に邪魔する母上が結構ツボです、妖怪かよ!
        その他の脇キャラは今ひとつ弱いけど、床屋を営む父を描かないのは現代文学パターン踏襲ギャグなの?…っていうか武家じゃないのかよ磯部家、じゃあ母上が武家っぽいのもネタか?笑
        武家でもないのに帯刀してる磯兵衛、寺子屋の友人が中島ってお主ァ磯野か!
        乾いた絵柄でいきなり浮世絵風の見開きとは、まさかコレって「リンかけ」パロディ?…そういや徳川15兄弟将軍の“どうする兄ちゃん処す?処す?”って一時期ネットで流行ってた気もするから、実は割と人気あったのかもね本作って。

        ところで「平賀源内のエレキテルって発明じゃなくオランダ製品の修理しただけ」とか「葛飾北斎が春画を描く際のペンネームは『鉄棒ぬらぬら』とか『画狂老人卍』」ってマジですか…人相書も「似顔絵じゃなくて特徴の箇条書き」だったとか、こういう漫画にありがちな雑学に思いがけず「へぇー(死語)」でしたよ。
        あと(やるじゃん)と思ったのは磯兵衛のザラザラな月代ね、作者ってもしかしたら本当に江戸時代好きなのかなぁ…いつしか杉浦日向子の跡目を継ぐ江戸漫画の重鎮に、なーんて事はないだろうとは思いますが。
        磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜 1 (1)_t.jpg(←左クリックで拡大表示されます)
        磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜 1 (2)a_t.jpg(←左クリックで拡大表示されます)
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          | comic | 2019.06.24 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近読んだマンガ
          えすとえむ「はたらけ、ケンタウロス!」

          初版'11年のリブレ出版ゼロコミックス、タイトルどおりの半人半馬ケンタウロスが主人公で前半4話はサラリーマン健太郎…後半4話はその他の職業、そして巻末に四コマの描き下ろし漫画7本を収録してます。
          著者の名前、見覚えはあるんだけど思い出せない…ウェブ漫画を描いてたような気がするけど、画風は「やさぐれぱんだ」みたいで四コマを描いてた記憶が。
          なので意外によしながふみライクなタッチでストーリー物とは予想外でしたよ、といっても買う前にパラ見したから別に(騙された!)とかは思ってませんけど。
          しかし意外とネタに逃げないというか、直球です。

          いやケンタウロスって時点で既に変化球なんですけどもね、要するに「馬じゃねーよ」的なマイノリティあるあるは飽くまでストーリーの添え物で…って話もケンタウロスありきな発想なんですがギャグ漫画じゃなくて、割とテイストは少女漫画っぽい気がするのよ。
          まぁ長寿設定がケンタウロスあるあるなのかは、ちょっと分かんないですけど。
          人間社会に受け入れられ、雇用法や専用レーンも整備されてきた東京で営業に励むケンタウロスの健太郎…口は悪いけど面倒見はいい先輩(人間)や、営業先で出会った千年は生きてる大先輩(長名から推測)ケンタウロスと脇キャラもナイス。

          そば打ち見習いや靴職人、モデルとして人間社会で働くケンタウロス達…そして健太郎の学生時代エピソードでニート志望と嘯くソーマ君の就職物語も、勤労意欲あふれるケンタウロスの種族的特質(?)を存在感たっぷりに描いております。
          そう、タイトルが「はたらけ!」じゃないのも一理あったんですね…本作はケンタウロスもだけど働く事自体がメインでもあるのです、時々ダレたり辛くなったりしても働くって事は誰しも人生の喜びであって欲しいと僕も思うのですよ。
          嫌そうに仕事されると内心(楽しくないなら転職しろ)と思う僕ですが、せめて本作で気分を替えたら?と。

          いや他人をどうこう言うより自分ですね、ケンタウロスも色々と大変だけど働く喜びを感じてる姿に襟を正される思いだわ…時に滑稽でも、そこに温かみが感じられるからこそ読んでいて清々しさを覚えるのです。
          それと不死ではないけど不老という設定も個人的にツボでしたね、そこら辺を掘り下げたエピソードも読みたくなりましたよ…想像してみて、類型的になっちゃうだろう事は分かるけど。
          悪気なく馬扱いされちゃうマイルドな不快さに可笑し味を覚えつつも、そこにマイノリティ特有の息苦しさが潜んでいる事に気付かされてハッとしたりもして。


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            | comic | 2019.06.16 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだマンガ
            あずまきよひこ「よつばと!」10巻

            えーと9巻とか読んだんだっけなー、覚えてないけど10巻だけ古本屋で¥100だったから買っちゃいました…話は繋がっててもエピソードとしては基本的に一話完結だからね、分かんなかったら読めばいいさ前巻(←読んでた)。
            服装的には秋前半て感じでしょうか、長袖パーカーに半ズボンですから…前に読んだ気球エピソードが少し絡むのですが、隣の女子大生あさぎを好きなジャンボが事後報告で見せるジェラシーぶりがまた可笑しい!
            ホットケーキ作りにチャレンジしたりウソ吐いて仁王像に謝ったり、小岩井とーちゃんとままごとしたり公園で遊んだりと日常茶飯なエピソードが満載です。

            なんか最初の頃の破壊的エネルギーを思い出して、こう泣いたり隠し事したりする小賢しさに成長を感じますね…それだけ日本の環境に順応してるんだなとも思えますし、保育園とかに行かなくても綾瀬家の三人娘やジャンボが構ってくれてるおかげなのかもなぁ?
            ところで恵那のワンピース+パンツルック、小学生らしさを感じますけど実際どうなんだ?…そう思って気が付いたのだけど、今時は小っちゃい子とか見てると何を誤解されるか分からんからって無意識ながら視界に入れてなかったんだな。
            現実って知らぬ間に面倒臭い世界になってるのかも、本作の世界は一昔前か?笑

            最後にみうら再登場、みうらといえばダンボーですな…だから表紙カバー外すとダンボーだったのね、恵那とみうらのウソつき合戦じゃなくて夢与える競争(?)もなかなか傑作でした。
            というかさ、エレベーター自爆ボタンとか失敗ホットケーキで“おいしかった!”とか全体的にウソ多めか?…それよりも仁王像に“うそつき虫”退治してもらった後、よつばに約束させた直後にとーちゃんが平然と嘘こいてるのもなー。笑
            それでいて、ジャンボには「あさぎさんと遊びに行ってきた」と正直なのね?
            しかし連載当時はスマホ存在しなかったんだ、たった9年で隔世の感ですわ。


            前巻
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              | comic | 2019.06.09 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近読んだマンガ
              石ノ森章太郎「王法・仏法の破滅――応仁の乱」

              初版'97年の中公文庫「マンガ日本の歴史」シリーズの第22巻、ですが表紙カバーにはタイトルよりもデカデカと“マンガで読む「応仁の乱」”“ぐだぐだな展開、ヒーロー不在。勃発から550年を経て、いよいよ残念な「地味すぎる大乱」を漫画界の巨匠はこう描いた!”とあります…このカバーだけ急きょ今風なノリに替えたんでしょうな、正直ショボい流行りの尻馬に乗るみたいで恥ずかしいけれど戦国時代前の日本史は気になっていたのでね。
              縄文時代の意外さから今ひとつ曖昧な飛鳥・奈良時代「ざ・ちぇんじ!」の平安に元寇襲来の鎌倉〜「もののけ姫」の時代背景となった室町期辺りは特にね。

              応仁の乱は1467年に始まって十数年、京のみならず西国一帯を巻き込んだ長期間の戦乱を指すそうで…いわば戦国時代への鳥羽口ともいえそうな歴史の転換点だったのね、正直(〜の乱)とか(〜の変)とか雑な呼称は覚える気なくす作戦かと。
              それと人物名が覚えられません、史実だから仕方ないけど名前多すぎ!笑
              でも“戦国時代の国民議会”と言われたりする山城国一揆の国人集会も含めて、これは明治維新に匹敵する日本史上の分水嶺だったように思われます…その発端が、足利義政(よしまさ)第八代将軍の側近で山城守護職だった畠山家の内輪揉めに始まる内紛だったとは!
              義教の優柔不断さは、跡継ぎ問題でも再び発揮され。

              畠山家の義就(よしなり)vs.政長(まさなが)抗争も、元は義就に肩入れしてた義政が政長に乗り換えたのが原因だった訳で…天災続きで死屍累々の洛中を余所に義就を攻めさせ山荘造営、主上(天皇)の忠告も聞く耳持たずというクソ将軍。
              一度は実弟の義視を跡目に内定するも正室が男児を産んだからって弟を殺しかけ、反発した側近の山名&細川ら有力大名が軍を動かし…義視を支持する山名・義就の軍と正室+義政に付いて主上も引き込んだ細川・政長の軍とが京の東西で睨み合い、近畿〜中国/四国の守護大名も各派に分裂。
              最初は山名派が正室側で、細川派は義視側でしたが。

              やがて義政と正室の子が義尚(よしひさ)として家督を継承、京の戦乱は膠着するも各地で頻発する“土民一揆”やお家騒動で両軍が対立し戦火は拡大…1473年に山名派と細川派の当主が相次いで亡くなり停戦へ向かうも、畠山家は義就vs.政長の山城守護を巡る遺恨で第2フェイズに突入〜!
              荘園守護職は将軍に任命された内衆で、実際に管理・運営しているのは在地の国人でした…ところが細川家は本貫地から守護代や郡代を配属していたため、国人が団結し主導する大規模な反乱(国一揆)を招きます。
              義就も細川家と組んだ政長も、この国一揆で山城を追い出され応仁の乱も終結。

              1485年、山城の三十六人衆は「両畠山軍の撤兵」「寺社本所領は従来通り安堵還付」「関所の新設禁止」を決議し実行…なんと、民衆による自治権の行使という快挙が15世紀末に起こっていたとはビックリだわ!
              その翌年は平等院にて再び国人会議を開催、今後の山城国の運営を国中掟法として定めて細川氏の庇護を得ますが…本書では細川氏が悪し様に描かれているものの、Wikipedia情報によれば少し違った経緯を経つつ結局は8年で惣国解体へ。
              一方で仇敵・義就の息子と和睦して傀儡将軍を擁立する細川家の陰で政長は自害と、本当に政治の世界って昔から敵も味方もないな!


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                | comic | 2019.06.04 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだマンガ
                安彦良和「クルドの星」2巻

                母との再会を夢みてトルコ入りしたジローでしたが、フゥラート族の後継者としてクルド・ゲリラの一員に?!…カルール/クルマンジュ/ルール/グランらクルド諸族と決起の時が迫る中、クルディスタン最北のアララトを目指すまでが前巻
                アールダウ(アララト山)といえば方舟伝承、と思わせての人類ミッシング・リンクとルイシコフ研…話のスケールはハリウッド大作並みだけど、ここまで風呂敷拡げて2巻で大丈夫か?笑
                って全然ダメじゃん案の定、トルコ軍戦車隊vs.ソビエト軍の国境戦とか弟ジローはアダムのクローンとか盛り上げて挙げ句は「これからだ!」オチですか。

                父親は単なる道案内だし、あんなに恋しがってた瞼の母サリーはゴールドスリープで救えないし…カシムは決起そっちのけで、最後まで意味不明なウルマも忘れて朗らかに笑えるか普通?
                何が「イラク北部を奪取してクルディスタン独立を画策」だ、まさか(クルドを英雄視したらトルコの親日感情を損ないそう)とかビビったか編集部…正直クルドの無駄遣いだわ、後から日和ってんじゃねーぞ!?
                主人公の成長譚でまとめるとか、超ガッカリたわ…期待させといてコレじゃ尻窄みもいいとこだよ、それでも現地のクルド人からは「自分たちを描いてくれた」と概ね好評らしいですが。

                まぁ酷評しといて持ち上げるとね、クルド人問題に日本人が何を言えるんだ?と臆して描かないよりは意義があると思うんですよ…実際、何一つ解決してないっていう終わり方に関しては妙に共感しちゃったもん。
                見方を変えれば、読者として想定する年齢層がある訳で…アララトやシュメールといった古代ロマンだけじゃなく、クルドとロシアというリアルタイムを絡めたトルコの幅を若い世代に提示して見せたと思えばね。
                巻末の文庫版あとがきに“左翼事件で永く入獄していた学生時代の仲間”と、オランダ在住でクルディスタン取材を続ける若者を書いているのも興味深いです。


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                  | comic | 2019.05.30 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだマンガ
                  山内直実「ざ・ちぇんじ!」第2巻

                  平安期の古典文学「とりかえばや物語」に基づく氷室冴子の小説をコミカライズした本作、男勝りな双子の姉・綺羅君は性別を偽ったまま御所の内裏に出仕しておりましたが…プレイボーイ(死語)同僚が夜這って妻が妊娠発覚!までが前巻、更に綺羅君も迫られ妊娠したと早とちりして失踪!
                  このまとめ方じゃ同僚が悪党みたいだけど、なかなか健気で気の毒な役回りなのですよ…しかも綺羅君を男と疑わぬが故の“奇しの恋”と失踪沙汰には、同僚だけでなく主上もご心痛。
                  また双子の弟ながら女装で育ち、今や後宮で女東宮付きの女官を務める綺羅姫に主上より女御入内の話が!

                  要はとんだとばっちり、女装男子が天皇と結婚はちょっとね…でも“北嵯峨の乙女”=綺羅姫(♂)と思い込んでる主上に、恋の相手が本当は綺羅君(♀)とは言えない罠。
                  かつては何かと気絶していた綺羅姫(♂)も逞しくなり、相思相愛の女東宮に正体バラして最終決着プランの極秘ミッション開始…綺羅君(♀)を案じての願掛けを名目に、精進潔斎しての写経で三条邸へ引き籠ると見せ掛けた綺羅姫(♂)は女装を解きます。
                  女東宮と連絡を取りながら東奔西走、すっかり漁(すなどり)女と化していた綺羅君(♀)に性教育(?)で誤解を払拭…後は肝心の入れ替わり作戦です、双子姉弟の支援要員は女東宮ただ一人!

                  本来の性別どおりに綺羅君(♂)は綺羅姫になって主上とご入内、そして綺羅姫(♀)は綺羅君として女東宮こと皇妹の久宮とゴールイン…この見事な風呂敷の畳みっぷりは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」並みですわ、これが日本の古典文学をベースにしてるってマジなの?
                  途中で源氏物語を引用している部分って原典にもあったのかな、むしろ本歌取り的でありそうだけど…人間ってテクノロジーが進化してるだけで内面は変わっちゃいないんだよね、それは前々から悪い意味では感じてたのだけど逆に悪いモンでもないような気がしました。
                  人の心ってタフというか、しなやかなんだなぁって。


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                    | comic | 2019.05.29 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだマンガ
                    内田春菊「ベッドの中で死にたいの」(←リンク先は単行本のページです)

                    初版'05年の文春文庫版で、収録作の初出は'95〜'00年…思ってたより新しいんだな、もっと前から知ってたような気がしたけれど。
                    作者の他作品を読んだ記憶は曖昧ながら、その時に思った(あんま上手くないな)という印象だけが残っていて…だけど古本屋でパラ見したら(あれ?)と思って、試しに買ってみたのです。
                    すごく上手いじゃん!?笑
                    イメージでは「サイバラ風四コマ漫画」的な感じだったけど、四コマじゃないしストーリーの組み立てもシッカリしてるし…記憶と全然ちがうので、本当に作者の漫画を読んだ事があったのか疑わしくなりました。
                    いやはや、お恥ずかしい。

                    表紙カバーの、裸婦の線とアンニュイな表情…この位は作者のイラスト仕事として描けると知ってはいましたが、中身の漫画本編もこの絵柄で通してるのです。
                    表情の色っぽさもキャラ毎に違うし脇役キャラも魅力的、ポーズ画集から抜き描きしたようなカタさじゃなくコマの流れも自然だし。
                    ベッドシーンに至る前の悶々とした表情や仕草、ここがエロい!…そして巻末の、杉浦日向子原作の「放流門人魚(ほるもんにんぎょ)」がまた好いんだよなぁ。
                    しかし文庫版あとがきで、この連作短編の企画を出してくれた女性編集者絡みで明かされた同業者からの強姦話は洒落になりません。

                    どちらかというと身持ちのユルい女性を描いているからって、同意もなく乱暴する男性心理というのも漫画チックですが…そいつ性病持ちで子宮外妊娠から卵管破裂まで味わったとは気の毒すぎ、そんな話もコンサバ女子の一部からは(天罰)みたく思われてたりするかもしれない点まで含めて本作は考えさせられました。
                    とはいえシリアス路線じゃなく、登場人物みんな飄々としてるのが救いです…例えば、急に“めんどくさく”なっちゃう場面とか。笑
                    コミカルな場面を見てると、手塚漫画の影響かな?とも…しかしエロさと笑いと諦観漂う明るさの案配は、桜沢岡崎より骨太かと。
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                      | comic | 2019.05.12 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |




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