夢みるように眠りたい [DVD]
夢みるように眠りたい [DVD] (JUGEMレビュー »)

2018年の上半期は映像作品に恵まれました、といっても僕の好みなので万人向けとは言い難いのですが。笑
本作も(もう観る機会ないな)と諦めてましたよ、TSUTAYAの宅配レンタルには大助かりです。
心の「閉じられなかった輪っか」の記憶や言えず終いとなった(サヨナラ)と(アリガトウ)の悔恨が救われる気持ちになります、中勘助の「銀の匙」並みに甘々ですが。
映画界の新海誠こと林海象、'86年の監督デビュー作にして製作と脚本も兼任でインディーズ上映した低予算モノクロの“ニューサイレント”。
初主演の佐野史郎と監督の対談解説コメンタリーも、本気で映画好きなら是非。
紹介記事【2018.01.20】
プロハンター DVD Collection
プロハンター DVD Collection (JUGEMレビュー »)

黄金時代の藤竜也&草刈正雄+柴田恭兵という'81年のTVドラマシリーズ、横浜を舞台に繰り広げられるディテクティブ・アクション!
宍戸錠&小林稔侍の刑事コンビと、榎木兵衛と庄司三郎の情報屋兄弟も可笑しいです。
サバンナRX−7は4話から登場、3話までのアメ車も好いなぁ。
怒りで福岡訛りが激化する竜崎には大笑い、でも最終話は「探偵物語」ばりに寂しいんだよなー?
紹介記事(VOL.1)【2018.04.26】
Night to Remember: Uptown Soul Classics
Night to Remember: Uptown Soul Classics (JUGEMレビュー »)
Shalamar
シャラマーを知らなくても楽しめる、煌めく70年代ディスコ・ミュージック。
シャラマーを知ってるアナタも納得の選曲、数多ある彼らのベスト盤でもベストかつリーズナブル。
買ってよし、聴いてよしの一枚です。
紹介記事【2018.05.27】
オーバーマン キングゲイナー 5.1ch DVD-BOX (期間限定生産)
オーバーマン キングゲイナー 5.1ch DVD-BOX (期間限定生産) (JUGEMレビュー »)

DVDは全9巻のTVアニメシリーズ。
皆殺しのトミノと呼ばれた富野カントク心機一転、シベリアからヤーパンへのエクソダス×シベ鉄の攻防を描く摩訶不思議なロボットアニメです。
遥か未来を舞台にしつつも寓話的で、ほのぼのギャクを盛り込みながらも会話の上手さは流石だわ……いわば新世紀「ザブングル」、ただし最後がチト残念。
紹介記事(Vol.9)【2018.03.03】
キッドナップ・ブルース 【初DVD化】
キッドナップ・ブルース 【初DVD化】 (JUGEMレビュー »)

今ではレンタル店でも置いてないしamazonでも希少高値で、一生観る機会はないかと思ってましたよツタヤディスカスありがとう!
ナウい写真家だった頃の浅井愼平が初監督、主演はタモリ一義で音楽は山下洋輔……これでピンときたらご覧あれ。
ジャズメン崩れのパチプロが、鍵っこ舞とチャリブラするうちロードムービーに。
監督は脚本だけでなく、自ら撮影と照明も担当して晩夏の湿度から冬の乾いた冷たさまでを映し取ってます。
育児放棄とか偏向報道とか地方の人の温もりと疎外感、破滅への足音とラスト2分間の白さが沁みます。
対外的には「詰まらないから観ないで」と言っておきたい、昭和ノスタルジーを先取したカルト的な1本です。
紹介記事【2018.01.01】
GANTZ:O DVD 通常版
GANTZ:O DVD 通常版 (JUGEMレビュー »)

リアルな深夜の大阪道頓堀と、精度の高いモーション・キャプチャー&リップ・シンクロのキャラに(CGアニメもここまで来たか!)と驚かされます。
実写で演ったら嘘くさくなる非日常の緊迫感と恐怖に引き込まれ、津嘉山正種池田秀一らの意外なCVキャスティングにもビックリ。
杏にはマジ堪えます、二次元なのに!笑
紹介記事【2018.04.19】
フラクタル [レンタル落ち] 全4巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品]
フラクタル [レンタル落ち] 全4巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品] (JUGEMレビュー »)

TVシリーズのアニメで、DVDは全4巻。
「コナン」の残され島みたいな景色に「ナウシカ」っぽい飛行機と、牧歌的な光景と裏腹なハイテク世界。
ネッサとネッサと“世界の鍵”、ジェンダーとAIとDVと。
やがて悲しき楽園の真実、胸を衝く永遠のかくれんぼ。
紹介記事(1巻)【2018.05.08】
地球へ・・・
地球へ・・・ (JUGEMレビュー »)

近年のリメイクはクソでしたが、絵が古臭くても構成は本作の方が格段にマシです。
時代を先取りした奥深いテーマは原作に及ばずとも、まとめ方は及第点と言えるのではないかと。
ストーリーと共に素晴らしい、有機的な宇宙船の造形も忘れ難いです。
紹介記事【2018.01.24】
What Time Is It?
What Time Is It? (JUGEMレビュー »)
Time
当時は(プリンスの弟分バンド)とか言われていましたが、実質プリンスの別名義状態だったとは・・・大半が5分超のエレ・ファンク6曲入り、日本でパクられまくったモリス&ジェロームジェロームのコミカルなステージ・アクトは「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」で観られます。
紹介記事【2018.02.17】
バニシング IN TURBO [DVD]
バニシング IN TURBO [DVD] (JUGEMレビュー »)

原題は「Grand Thieft Auto」、だけど「バニシングIN60」的な「車泥棒」ムービーではありません。
ラスベガスの教会を目指す若い男女vs.父親の配下&マザコン婚約者、「ランナバウト3」のロールスロイスは本作が元ネタだったのね?
カーアクションは'77年なりに頑張ってるけど、見どころはクライマックスの中流生活デモリション位かも…なのに不思議と一味ちがう余韻が残るという点で、低予算映画のお手本かも。
まぁポスター・アートの名匠ジョン・ソリー(John Solie)のインタビューだけでも一見の価値あり、かと。
紹介記事【2018.02.25】
異世界の勇士 (1981年) (徳間文庫)
異世界の勇士 (1981年) (徳間文庫) (JUGEMレビュー »)
高千穂 遙
'79年の異世界召喚ヒロイック・ファンタジーですから、新味がなくても当然。笑
既にフォーマットとしては使い古された感もあるし、本当に異世界で敵を倒すだけの直球展開なのですが。
読みやすい文章でサクサク進むので、色々とベタながら飽きさせません…むしろこのアッサリとした終幕が心地好いな、手垢まみれの物語でも惹き込まれました。
横田順彌による巻末解説も、学生時代の著者や当時のSF事情が伺えて興味深いです。
紹介記事【2018.05.05】
劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇、螺巌篇 [レンタル落ち] 全2巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品]
劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇、螺巌篇 [レンタル落ち] 全2巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品] (JUGEMレビュー »)

「紅蓮篇」と「螺厳篇」でTVシリーズを再編集したダイジェスト。
まるで「ザブングル」な、今じゃ珍しい荒唐無稽なロボットアニメ・・・しかし発掘オーバーテクノロジーって「イデオン」かい、しかも「螺厳篇」では馬鹿ガイナックス発動の無限インフレ化に大笑い。
それでいて滅法アツい男泣きアニメというね、中川翔子の力量にも刮目ッ!
「紅蓮篇」紹介記事【2018.06.26】
「螺厳篇」紹介記事【2018.06.27】
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス [レンタル落ち]
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス [レンタル落ち] (JUGEMレビュー »)

マーベル・スタジオ製作の、B級テイストを狙ったアメコミSF映画。
しかし「Mr. blue sky」で掴まれました、80年代だけでなく6〜70年代の通好みな選曲も二度観して納得。
オッサンの方が笑えるネタ満載です、というかエゴの正体って複製人間マモーだけど何故?笑
肌色が青や緑だと人種という意識が馬鹿げてきますね、ただしストーリーはギャグとネタから逆算したような印象も。笑
紹介記事【2018.04.24】
2300年未来への旅 [DVD]
2300年未来への旅 [DVD] (JUGEMレビュー »)

もしも「未来惑星ザルドス」が好きならば観る価値ありそうな、「スターウォーズ」前夜の70年代SF映画です。
まぁ「ザルドス」程の哲学性も見どころもありませんね、後出しなのに。笑
「80日間世界一周」の監督と、ジェリー・ゴールドスミスの音楽でコレは残念だけど……突っ込み所の多さとか、真実は「Don't trust over 30」の否定とか妙なクセが独特です。
紹介記事【2018.01.10】
不思議な少年 (岩波文庫)
不思議な少年 (岩波文庫) (JUGEMレビュー »)
マーク トウェイン
著者を童話作家と思うなかれ、僕の性格に大きな影響を与えた一冊です。
かつて何度となく読み返しましたが、10年以上ぶりに読んでみたら(なんか違う)感が強くて戸惑いました。
でもそれは、既に僕が本書の少年とシンクロしてるって事なのかも。
とはいえ冒頭の“一五九〇年の冬であった。オーストリアは、まだ世界から遠く離れて、眠りこけていた”という一文には心を掴まれますね。
正統なバージョンであるとされる「不思議な少年 第44号」は駄作なので、本書をご一読される事を強くオススメします。
紹介記事【2018.04.07】

最近読んだマンガ
藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第二十一巻

とうとう本作も最終巻です、封禅の儀で地龍パワーを得た張政が大霊殿+六角堂を火山の上空に引き寄せたのはパワーの源泉だからでしょうか…そして決戦の場をマグマ煮えたぎる噴火口の真上にしたのも彼の計略だったのです、しかも大霊殿と六角堂に残されたライカの仲間は半ば人質状態。
壱与との交合で天の龍パワーを宿したライカでしたが、ダメージを与えた分だけ巨大化する張政に苦戦を強いられます…それは天の恵みにより地が肥える道理であり、地の利を得て地龍エネルギーが最大化する張政の思惑に劣勢のライカ。
攻撃すれば吸収され、もはや勝ち目はないのでは?

それにしても神懸かった力比べってのは際限なくエスカレートしますな、まぁ描かれた時代を思えば珍しくないし確信的な娯楽活劇なんですが…更にライカが五行の房で見た夢のように、唐突に舞台は大気圏外へ!
そうです、お互いに神仙術の遣い手なので物理や科学で考えちゃダメです…強大化する相手に繰り広げられる壮大なバトル、勝つために全力を出し尽くしたライカは張政の最終奥義の中で諦めの境地に至りますが。
そこに壱与のメッセージが、戦意喪失したライカを覚醒させます…“全てを受け入れそして与える/からっぽの筒みてェに”って、まるで墓前の祈りですが?

いや普通は違うと思うけど、僕は墓参りとか賽銭箱の前とかで手を合わせる時に自分を筒にするのでね…そうするようになった理由は特になかった筈なのに、まさか本作のクライマックスで同じ発想が出るとは!笑
天の龍パワーを宿すライカを吸収し、神になろうとした張政…欲望の権化となって溜め込んだ力が自滅を招くとは、タイマンバトルの超インフレ化という「少年ジャンプあるある」をテンプレにして老荘思想っぽくひっくり返しましたなぁ。

張政父子の若き頃、農民蜂起の最中に神仙石を発見した日から義侠心を失い独裁の機会を窺っていたのか…最期の力で世界を道連れにしようと足掻く張政に厳つ霊(いかつち)の怒り炸裂、遂に戦いは終結しました。
喜びに沸く仲間たち、壱与とライカ抱き合って終劇…じゃないのも脱あるあるですかね、狗奴国と砦の集落に新たな邪馬台国の国造りを呼び掛けて老師なき鬼熊山の昔なじみも合流します。
キジノヒコを弔い、亡き父ヒメキコソの遺骸は古式に従い鳥葬…金色のカラスが飛び去った東に新たな地を求め旅発つ一行、岩陰の下に転がる金印は蛇に呑み込まれ何処かへ消えました。

後日譚のように淡々とした幕切れとはいえ、こればかりは「俺たちの冒険はこれからだ!」パターンを踏襲してしまいましたが…史実として文献に残る僅かな記述から膨らませたストーリーとしての自然な落とし処で、違和感はありませんでしたよ。
今の子が今の感覚で読んだら陳腐に思うかもしれませんけど、僕は王道の冒険活劇として楽しめました。
やはり藤原カムイは原作付きで、画力に徹した方が好いのかも…とはいえドラクエ漫画は読む気しないし、例えば「チョコパ」みたいなドタバタギャグを盛り込んだコメディ路線で原作ありってのは無理な注文か?


前巻


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    | comic | 2019.03.25 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近読んだマンガ
    藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第二十巻

    前巻で先代女王の木乃伊を依り代に封禅の儀を強行した張政、失敗に終わったものの地龍パワーが目を覚まし…一方、大霊殿の塔に辿り着いたライカ一行は術に操られた生口の集団に苦戦しつつ強硬突入しました。
    ライカを追い詰める蘇生ワタハタ、流れを変えたのは忍狼キバ軍勢!…しばらくムジンを見てないと思ってはいたけど、彼が死体ワタハタを操っていたとはね?
    それも狼の群れには通用せず呆気なく食い千切られ、地龍パワーを吸収中の張政に命じられたイキナメが時間稼ぎに体を張ります…ライカ危機一髪に今度は老師が身を挺し、仲間同士の連帯を横目にイキナメ自爆!

    思えば哀れな生涯でありました、餌をくれた飼い主のために人間暗器として生きた男の胸にはライカへの憧れと希望があったのね…人外のような生命力も飼い主の恩情があればこそ、尽きてしまえば最期は犬死か。
    そして大往生を遂げた老師に伝書を授けられた壱与は、地龍パワーを得た張政にフルボッコのライカを連れて場外へ…ライカが取り返した金印で巫女が呼び出す天の龍パワーは、聖なる和合で彼に宿るって今それを?
    今度は壱与とライカの時間稼ぎに張政を食い止めるキジノヒコ達、荒ぶる地龍パワーで大地を引き裂く張政…六角堂を残し大崩落の邪馬台国、もう何が何やら!

    どうやら六角堂も浮遊石の上に建てられており、直下の巨大浮遊石に建てられた大霊殿と天地の龍パワーを中継するポイントだった様子…広大な陥没口の中心に浮かぶ六角堂に、地下から浮上した大霊殿が合体!笑
    地龍パワーを得た張政は霊力で鉄(まがね)を操り手も足も出ないチーム邪馬台国、オタジとウツキを庇ったキジノヒコも特攻自爆!
    もはや両者バトルのネタが尽きたのか、本巻は身代わりと爆死でトントン拍子という…しかしオタジの左腕とウツキの失明を密かに気兼ねしていたキジノヒコ、無駄死にだったかもしれないけれど男気ある死にっぷりで天の龍召喚に貢献。

    とはいえ上でのバトルを気にせずヤレる精神力ね、ムードもヘッタクレもなく張政に寝首を掻かれるかも気にせず没頭したライカ…この器のデカさは誰にも真似出来ねぇぜ、実際エロさは微塵もない作画もまた藤原カムイならでは!かも。笑
    天龍ならぬ天の龍パワー降臨に気付いた張政、決戦の地を自らに有利な場所へ。
    地龍パワーで火山を噴火させ、その強い磁性に六角堂+大霊殿の乗った浮遊石を引き寄せさせて完結巻へ!
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      | comic | 2019.03.09 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近読んだマンガ
      藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第十九巻

      ライカと再会を果たした壱与でしたが、イキナメ+公孫衆ワタハタ&ムジンの執念で再び壱与が拐われた前巻…とはいえ彼らもギリギリ勝負で逃げ切り、イキナメもムジンが回収したワタハタの首と胴体を反魂術で蘇生するだけで精一杯。
      その頃、地上の邪馬台国では術で封じられた六角堂が発見され…半島から戻った老師も駆け付けて「金印を奪い去った張政が鬼道に通じた女王巫女にしか引き出せない金印の霊力で現人神になる」と警告、ライカに報せるべく老師自ら奈落へ。
      ワタハタを倒した気でいるキジノヒコらを襲う蘇生ワタハタ、真っ暗闇で目潰し煙幕って使う意味ある?笑

      一方、イキナメを追い詰めたライカとの壮絶バトルは落盤を誘発…壱与は奪い返したものの崩れた岩に閉じ込められた一同、有毒の炭煙も吹き出し絶体絶命に!
      部下の奪回失敗に落胆する張政でしたが、恐るべき秘策を閃きます…前女王・卑弥呼の墓所からミイラ化した亡骸を持ち出し、強引に蘇生させて金印の霊力を引き出そうとは不謹慎な。笑
      しかしまぁ、労い一つない張政の無茶振りに応え続けるイキナメよ…どこまで健気なんだ、過労死上等か?
      炭煙を逆手に取った粉塵爆発で難を脱したライカ一同、魔宮に到着するや既に張政はイキナメの操るミイラ卑弥呼を従え封禅の儀へ。

      行く手を阻むは不死身の蘇生ワタハタ&ムジン、いよいよ最後の攻防戦ですな!
      しかし今更ですけどキャラの顔付きが変わりましたね、作画の藤原も「五房の行の後でライカの顔に成長ぶりを加えた」と書いてましたけど…老師は顔がキツくなるわ壱与は可愛くなくなるわ、全体的にタッチが変化してない?メインのアシスタントが代わったのか?
      巻末には恒例「雷火設定資料(十八)」の他に「寺島優の邪馬台国につれてって!!(最終回)」と担当編集者の「デラックス版『雷火』編集秘話」も収録…気持ちは分かるが、普及版でデラックス版の話をされても!笑
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        | comic | 2019.02.28 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだマンガ
        星里もちる「夢かもしんない」5巻

        夢野すみれのマネージャーだった島田を自宅に連れてきた加瀬、彼にもすみれが見えるんじゃないか?…という前巻ラストからの続き、彼は決して利己主義者ではなかったし今も彼女の死に責任を感じているけど。
        見えるのは、やっぱり加瀬だけなんですなぁ…大体すみれは死んだ時の気持ちのままなので、毛嫌いするのもやむを得ないのですが。
        本当は加瀬に嫉妬していたと呟く島田、自分は嫌われたままだと…しかし加瀬に付いて来て島田の昔と変わった姿を見たからか、すみれの気持ちにも変化が。
        思えば、まだ思いを残してるから幽霊な訳で…加瀬をハッピーにする、とかね。

        だけど彼女にとってのハッピーは、まだ十代だった当時の感覚で止まってるからなぁ…しかも行動限界で消滅の恐怖から加瀬に「一人にしないで」と言いいながら、それで茨城工場への単身赴任を止めて長距離通勤する加瀬に「ハッピーじゃない」とか言っちゃうし?
        すみれの変化といえば、加瀬よりも長く眠るようになったのも気掛かりですな。
        彼女が現世に留まっている力は失われつつあるのかな、せめて彼女の思い残した何かが分かれば…って、そんな焦れったい展開で加瀬が倒れて記憶退行かよ!?
        すみれの死に後追いを図った少年時代、今度は後の人生すべてを忘れちゃうの?

        出来すぎな程(いいひと)やってる加瀬も、サーモスタットはあったという事ですな…抱え切れなくなった彼は、すみれを選んだのか。
        あるいは、すみれが死んだ日から生き直そうとしたのか…抱え切れなくて、すみれの死を受け入れたのか。
        鎮静剤で眠る加瀬の記憶に「ハッピーにしてあげる」と入り込み、文字どおり夢の瞬間を過ごす2人…でもそこは加瀬の世界で、すみれの世界じゃないのです。
        本当は「ハッピーに」なりたかったんだよね、すみれちゃん…だのに“ガマンしなくちゃ!”と口走るような大人に戻った加瀬、一気に夢も色褪せるというか。
        詰まんねー奴だよ、実際!

        いちいち加瀬がムカつくのは、きっと彼に自分の見たくない一面を見ちゃうからなんでしょうな…ガマンしない筆頭の松本や、ガマンの向きを変えた島田に共感してるのもそういう事?笑
        「忘れさせてあげる」魔法の後、予想はしてましたが見事に泣かされましたよ。
        果たされなかった恋は成就し、少年の思い出はメーテルのように去ってゆく…蛇足なようで妻子にもオチを作ったのは作者らしいな、これだけ似たようなシチュエーションで描き続けてても鮮やかな胸キュンに持ち込めるのは極意か何か会得してんのか?笑


        前巻

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          | comic | 2019.02.05 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近読んだマンガ
          藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第十八巻

          遂に正気を取り戻し、ライカとも再会した壱与…そして地下深くの大霊殿で現人神となる儀式を企む執念の張政と、ここまでが前巻
          かつて始皇帝が執り行った“天上から降りてくる神と交感してその霊力を自分のものにする”封禅(ほうぜん)の儀、執拗に壱与を欲する張政の目的を知りながらも彼女は酷使される生口を置いては行けません。
          密かに奈落へ跳んだライカらを岩場の陰から見守っていたクチコヒコですが、やはり帰りを待ち切れず手足に大布の四隅を結んだパラシュートで降下…更にキジノヒコから夜美、ダナンやタキまで狗奴国軍の主力メンバーが続々と後を追います。

          忍狼キバは公孫衆との死闘で負った傷を癒し、敵対する狼の群れを服従させると大群を率いて再び地下へ。
          一方で、なんと老師は朝鮮半島へ渡っていました…帯方群の長史を勤めた張政の父が記した文献を調べ上げ、邪馬台国の位置に関して事実と大きく違っている事を発見。
          張政の父は逆臣の司馬が祖国の魏を乗っ取る事を予感し、息子が邪馬台国に逃げ延びても追っ手に悩まされないように敢えてフェイクをかましたのだと看破した老師…権力欲に憑かれた父子が邪馬台国に目を付け、その正確な地理と現人神の奥義で国土支配を画策していたとは!

          その頃、張政の命で壱与の奪回に動いたイキナメとワタハタですが…ライカ達の奇襲で泥濘に追い込まれ、動きを止められたワタハタはヒルの雨で生き血不足に。
          と思ったら逆に起屍鬼の本性を現してパワー全開、更に戦線復帰したムジンを従えたイキナメに翻弄されたライカは壱与を奪い返されてしまい。
          逃げにかかるイキナメですが狗奴国のムササビ部隊に退路を絶たれ、連戦となったワタハタはキジノヒコの奮闘で遂に討伐!…ムジンの遠隔技を封じて包囲したイキナメも激闘の末に打倒、と油断した瞬間に使い魔トカゲの放った光球が炸裂してせっかく取り返した壱与ごと逃げられてしまいます。
          しかも爆発を間近で食らったキジノヒコは聴覚を失い、戦力ダウン必至!


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            | comic | 2019.02.04 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだマンガ
            藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第十七巻

            前巻ラストで地下魔宮がある奈落の底へと飛び込んだライカとオタジ、いきなり人食い大トカゲに負傷しつつも再び壱与の声を聞いたライカは気合いで勝利。
            フラフラの生口を酷使して大霊殿の建設を急がせる張政、頻発する事故による遅れが彼を一層焦らせます。
            その頃、ナシメとニキメは「親魏倭王の金印」が張政に奪われた事を突き止めます…邪馬台国の正統な王の証は未だ敵の手中、劣勢を覆し得る張政の秘策とは?
            密かに生口らと接触したウツキ、彼らの祖先は徐福伝説の末裔?…古老いわく、建設中の塔は「太古の開祖皇帝が現人神となった秘儀」の祭祀場に似ていると。

            ライカの接近に感応する壱与は覚醒間近、その精神掌握に手こずるイキナメ。
            断崖絶壁でライカとオタジを待ち伏せた公孫衆の巨漢シン、刃を弾く固さと細い隙間を抜ける柔軟さを兼ね備えた上に俊敏さと怪力とでライカを追い詰めます。
            しかし壱与の思念が共振してシンは爆死、イキナメも部屋ごと吹き飛ばされ…呪縛が解けて正気を取り戻した壱与に迫る張政と公孫衆ワタハタ、そこへライカが割って入るや機を見た生口が暴動を起こして大混乱!
            再会した2人を追撃するワタハタも、ライカに合流したウツキとオタジ相手で防戦一方+弱点の生き血不足も発生では退散やむ無し。

            戦いに一息ついて壱与の回復と再会を喜ぶ一同、しかし張政はイキナメとワタハタに壱与の奪還を厳命…大霊殿で“神になるための儀式”を執り行うには強力な巫女の器が不可欠、いよいよ最終決戦でしょうか?


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              | comic | 2019.01.26 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近読んだマンガ
              星里もちる「夢かもしんない」4巻

              ゼミの先輩で今やソフト業界の寵児といわれてる松本、わざわざ加瀬に「大嫌い」と言ってヘッドハンティング…しかも返事を待たず加瀬の会社に名指しで営業に来いと、のらりくらりと言い逃れしそうな加瀬を追い込むまでが前巻の流れ。
              で、ご指名どおり赴いたマツモトソフトはユルい感じで楽しそう…と思ったら松本が現場に顔を出すなりムード一変、自分と同じ仕事量と速度を求める彼を諌めた専務にポツリと「なんか新しいソフト、作りたいな。また。」と漏らす本音が瓢箪から駒といいますか。
              部下の造反に役員会での社長解任、ようやく乗り気になった転職話もチャラ!笑

              加瀬も間が良かったんだか、でも尊大&辛口な松本が笑って「ありがとう!」と頭を下げるとは意外たわ。
              いや、そんなもんかもなぁ…現場主義で本心では社長職なんてマッピラだった松本にしてみれば、加瀬の「いやならやめればいい」発言で吹っ切れてたのかも。
              実際さ、嫌々ながら働くなんて間違ってるよね…仕方ないって思うのも本人の自由だけど、いつ終わるか分からない一生なのになぁ?
              何よりも、それって本人だけじゃなく関わる方が「ハッピーじゃない」じゃん?
              …って、それはさておき。
              社員旅行の幹事になった山崎、加瀬と美佐子のバッティングを目論んだ意図は?

              佐藤との件で気まず過ぎる加瀬は、なんとか顔を合わさず済まそうとしますが何故か山崎に妨害されまくり…露天風呂に逃げたものの風呂上がりに鉢合わせ、やけに若返って見える女房に“昔にかえったような気がした”とドキドキの加瀬。
              仲直りムードの2人に土下座して仲人を頼む山崎、どうして自腹の冬子まで呼んだのかと思えば…山崎にとっては昔から(理想の家庭)だったので、美佐子との仲が満更でもないようなら話を切り出す計画だったと。
              ところが「式は6月」発言で急転直下、1年間の長野行きを勝手に延ばされキレる加瀬vs.辞められない状況の美佐子で泥仕合に。

              妻の隠し事を責めた自分の身勝手さに凹む加瀬、流石に佐藤も物分かりの良い顔してるのはキツくなってきた様子…帰宅した加瀬を出迎えた夢野すみれにドキドキしたのは、今の彼女が幽霊だからって訳じゃなく。
              でも「生きてた時に行った場所にしか行けない」って、本当なのかな…大体なんで幽霊が寝落ちするのよ、もしかして彼女に変化が?
              確か10年ぐらい前のオカ板に乱立した「幽霊と暮らしてる」系スレでも、成仏しちゃう前って割と言動に変化が表れるケースを見掛けた気がして心配だわ。
              とはいえ永遠に成仏しないのも、別の意味で心配。笑

              毎年恒例のコンピュータエキスポに駆り出された加瀬は今回コンパニオン教育係、解任から半年で起業した松本も出店とはお見事…上層部の発注遅れで例年の人材派遣が間に合わず、慣れてない弱小派遣屋のコンパニオンを自ら指導して間に合わせた社長は加瀬に突然“あなたはハッピーですか?”と問い掛けてきます。
              かつて夢野すみれのマネージャーだった島田は、まるで別人のようにコンパニオン達をフォローして労って…思わず掴み掛かる加瀬と島田の乱闘沙汰に割って入った松本の機転に救われましたな、すみれの死に負い目を感じ続けているから今の島田があるのですけど。


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                | comic | 2019.01.17 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだマンガ
                藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第十六巻

                前巻で一気に邪馬台国を乗っ取るとは予想外でしたが、肝心のラスボス張政は壱与を奪い返して雲隠れ…狗奴国軍に囚われたニキメの案内で牢屋に来るも一足違いのライカ、既に壱与は気が触れていたと知り激高するオタジを制してニキメ&ナシメを配下に加えます。
                狗奴国王ライカの器を見抜き、近視眼的なニキメに新たな国造りを説く場面は短いながら印象的ですなぁ。
                張政の不敵な捨て台詞は地下の大空洞と関わりがあると読んだ一同、更に生口の生き残り全員が連行されていた事も…その頃、忍狼キバは鋭い嗅覚で入り組んだ洞窟を抜け張政の築いた地下魔宮へと辿り着きます。

                しかし侵入を防ぐ鉄壁の仕掛けはキバも寄せ付けず、公孫衆との戦いを辛くも痛み分けに持ち込み撤退…人間以上に戦術を駆使する忍狼こそ嘘臭さの塊ながら妙に感情移入しちゃいますね、原作者いわくネタ元は“一連の白土三平氏の忍者マンガ”なのだそうですが。
                一方、地下魔宮の張政は秘策の準備に焦りまくり…ニキナメには呪文で壱与の心を掌握せよと叱咤し、生口を指揮する魏の才伎には大霊殿の建設を急き立て。
                何を企むのか張政、その顔付きも威厳をかなぐり捨てて邪悪さムンムン。笑
                迷路状の地下洞を探索するライカ、戻らぬウツキの向かった先で壱与と共振!

                イキナメの洗脳術に抗う壱与が呼ぶ声を感知したライカは、重臣らの制止を振り切って奈落へ飛び込み…その行動を先読みしていたオタジと共に、先ずはウツキの消息確認に動きます。
                巻末の恒例「雷火設定資料集(十五)」では天空の城みたく浮遊する魔宮や敵側の新コスチュームなどを紹介、そして劇中の対キバ戦で壱与に化けた公孫ワタハタの長い腕は「デッサン狂いではなくワタハタである証拠」と解説しております。


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                  | comic | 2019.01.16 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだマンガ
                  藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第十五巻

                  遂に前巻で邪馬台国へと乗り込んだ狗奴国軍でしたが、まさか正門から城内への石畳が落とし穴だったとは…石に埋もれた斬り込み部隊は内堀の水を流し込まれて一網打尽、しかし張政が陽動に気を取られている隙に周囲の高台から降下する部隊と城壁を崩すリンの象部隊が攻め入って邪馬台国の城内守備兵は総崩れに。
                  総大将ライカは壱与救出に向かうも、まさか牢屋に幽閉されているとは思いもよらず…一気に城内を制圧した狗奴国軍は手分けして壱与探索を開始、夜美はタマキを脅して案内させるも鉢合わせた張政に大苦戦!
                  そこへキジノヒコが駆け付け、追い詰められた張政。

                  狭い牢屋の乱戦でタマキまで敵に回して深傷を負うも、いちいち詰めが甘い夜美とキジノヒコに倒せる筈もなく…壱与を連れて張政は逃亡、まさか夜美は死亡?
                  その頃ライカはナシメの牢に辿り着き、居合わせたニキメは邪馬台国の滅亡に愕然…そしてイキナメの反魂術で蘇生した公孫衆最強のワタハタは、張政に反旗を翻した残党を餌に復活と次巻では最終決戦の予感が。
                  いやアクション展開の次はストーリー進行、というパターンからして次々巻に持ち越しか?…それにしても悪女タマキの死は意外に早かったなー、同じ生口出身でもタキやダナンは予想してたより長生きだのに。笑


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                    | comic | 2019.01.02 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだマンガ
                    星里もちる「夢かもしんない」3巻

                    前巻ラストで現れた、加勢そっくりな恋のライバル古谷…加勢の大口客は無事に納品が済んでホッとしましたが、熱く夢を語って佐藤をドキドキさせてた古谷がやらかしてくれるとは!
                    って前にも読んでるのに、まんまと引き込まれてます…そりゃまぁ佐藤×古谷がトントン拍子で進んだら、加勢が脇役になっちゃいそうだけど?笑
                    最新PC7台と共に雲隠れした古谷、6百万円の大損害で自信喪失&加勢を忘れようとしてた佐藤の傷心に加勢は一線を越えちまいました…一夜のエッチで元気回復の佐藤、流石のイヤミ上司も今回の件は“営業を育てるには時間がかかる”と厳重注意のみで一段落。

                    しかし一夜のつもりがベッタリに、とはならないのが加勢らしいな…そんなタイミングで長野から週末を加勢と過ごしに来た娘に焦るも、馴染みの客にダメ後輩の山崎にと頼られる父親の家庭では見られない一面を見た真奈でした。
                    加勢の娘と顔を合わせた佐藤の反応に妙な生々しさを感じ、思わず(作者って男だったよね?)とWikipedia情報を確認しましたよ。笑
                    そして“俺くらいの歳になると会社でパソコン導入する権限ありそうな奴いる”と踏んで、商機満々で同窓会に出席する加勢ですが。

                    “ハナっから商売するつもりで来たのか?”と絡むゼミ時代の松本先輩、散々「真面目で波風立てずうまくやる方法ばかり考えてるから大嫌い」とか「計算高くずる賢い才能」とか面罵しつつ「加勢が来るから同窓会に来た」ってツンデレか…慌ただしく強引なヘッドハンティング?に戸惑う加勢、今やソフト業界の風雲児と呼ばれるキレ者の松本も“ムリして、ガマンして、自分抑えて、それで人生楽しいか!?”と、夢野すみれと同じコト言うし。
                    やりがい+年棒2千万より顧客への責任!と自問自答の加勢でしたが、誤って開封した妻の口座案内で彼女が高給取りと知り愕然。

                    休日返上で夜中まで働き、家庭を顧みない現状を(俺が家族を養ってる)と肯定していたのに…入社したての美佐子が手取りで40万オーバーじゃ、加勢としては立つ瀬ないというもの。
                    しまいには松本から加勢を指名して会社に営業の誘い、業務命令とあっては行かない訳にはいかないな…面倒臭いキャラの松本ですが、ソフト開発スキルに全振りで対人スキルがマイナスだからこそ正反対の加勢が必要だと実感してるのかも。


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                      | comic | 2019.01.01 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |




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