素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD]
素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD] (JUGEMレビュー »)

人生に飽きた大富豪が終活代理店で運命の女性と出会う、という微妙に古臭いプロットに敢えて挑んだ'15年のベルギーと他国の合作映画。
2人が波打ち際で踊るエンドロールに「その男ゾルバ」を連想しましたが、内容は奇想天外なライト・コメディです。
エロもグロも観せずに全年齢での観賞に耐え得る映画です、ヨーロッパ映画らしい上品な笑いで無難にオススメです。笑
紹介記事【2018.07.04】
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD]
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD] (JUGEMレビュー »)

僕にとって(ジャッキー・チェンといえば!)の1本です、「蛇拳」などと同時代ながら、仇討ちなしの明るいストーリー。
しかも赤鼻爺さんユエン・シャオティエンにお調子者ディーン・セキ、凄腕の悪党にウォン・チェン・リーと役者も好いし。
“手は戸を探り 足は戸を破る”とか漢詩っぽく意味あり気だけど訳が分からないフレーズが個人的にツボりました。笑
紹介記事【2018.10.27】
リュミエール! [DVD]
リュミエール! [DVD] (JUGEMレビュー »)

リュミエール協会は1896年より世界各地にスタッフを派遣して最初期の短編動画シネマトグラフを撮影しており、その1割にも充たない108作品を選りすぐって編集した貴重な記録映像集です。
日本語ナレーションは立川志らくによる噺家口調、弁士がわりに的な発案でしょうが好き好きでしょうな。
基本的な映画の手法が早くも完成されていた事に驚かされ、優れた情報媒体であり大衆娯楽でもある動画の偉大さを実感。
現代では一個人の投稿動画が社会を変革し得るまでになった、双方向的な映像の未来を考えてみたりも。
紹介記事【2018.08.11】
光速シスター
光速シスター (JUGEMレビュー »)
星里もちる
好きが高じて往年のドラマ専門チャンネルに勤務する主人公、いわゆる聖地巡礼から帰ると妹が!?
某掲示板のオカルトスレ先取りですか、まぁ連載当時は聖地巡礼なんて言い方もしなかったけれど。
妹の正体は宇宙人、姿を偽装+主人公の記憶を書き換えて居候って!
昔のドラマや特撮へのオマージュを盛り込んだ、作者の趣味全開っぷりと間の取り方が絶妙に可笑しいです。
そして最後は作者に泣かされました、好い意味で。
紹介記事【2018.07.26】
李白の月
李白の月 (JUGEMレビュー »)
南 伸坊
本書から教わった志怪の妙味は、怪談に惹かれる僕の指向を明瞭にしてくれました。
恐怖や怨念じゃないしホラーでもない、不思議の一言では片付かないポッカリとした空白を独特の文体で説明してくれるのですが。
明治大正期の文豪が、かつて日本文学のフォーマットに合わせようとして整理しちゃった翻訳にはない妙味が味わえる筈。
紹介記事【2018.08.04】【2013.07.01】
月光浴音楽
月光浴音楽 (JUGEMレビュー »)
ナカダサトル with FIELD ORCHESTRA
虫の音とか波の音なんかが7トラック、1時間ちょっと続いてる自然音だけのCDです。
本作のポイントは、途中で聴こえるディジュリドゥみたいな謎の低音ですね……聴いてる分に害はないのですが、その場にいるような臨場感に(何の音なんだろう)と聴き入ってる内に爆睡。笑
紹介記事【2018.11.16】【2010.10.20】
遥かな町へ [DVD]
遥かな町へ [DVD] (JUGEMレビュー »)

谷口ジローの同名漫画を実写映画化、だけど何故だかベルギー/フランス/ドイツの合作映画…そして何故かDVD制作は鳥取市?
舞台はフランスの田舎町、帰省した初老のバンドデシネ作家が14歳の運命的な時へとタイムスリップ。
体は少年、心はオッサンて「リライフ」もビックリの振り幅だな!
だけども胸が切なくなるのは、どんな大人の心にも子供だった頃の傷が残っているからなのでしょう。
紹介記事【2018.07.03】
アデライン、100年目の恋 [DVD]
アデライン、100年目の恋 [DVD] (JUGEMレビュー »)

しばらく個人的にハマっている不老不死者というテーマを扱った、麗しきブレイク・ライブリー主演作です。
彼女のコンサバティブなファッションと姿勢の美しさは「隣のヒットマン」のナターシャ・ヘンストリッジを思わせ、チャーミングな表情は深キョン超え!
しかし常人と違うが故に慎重な彼女が恋に落ちたのは、若くて金持ちで慈善家でイケメンで知的でナンパも上手いという胡散臭い程の好青年で……いや、僻みは言うまい。笑
庶民的じゃないラブストーリーが嫌いでなければ、彼女の美しさだけでも。
紹介記事【2018.01.20】
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD]
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD] (JUGEMレビュー »)

台湾のローカル・バスって、高速バスの立派さとは違う魅力があります。
内容はTV番組と一緒です、なので海外とはいえグルメ情報も観光もないのです。
気楽な旅に見せながら、悪天候のアクシデントには同行スタッフの苦労がしのばれます。
個人的にはイイ感じに年増チックなマドンナ、三船美佳にグッときました。笑
紹介記事【2018.10.10】
トウェイン完訳コレクション  アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫)
トウェイン完訳コレクション アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
マーク・トウェイン
中学の時に挫折した、文庫本の分厚さと読み辛さも今なら平気!笑
19世紀末のコネチカット・ヤンキーが何故か6世紀のイギリスで大活躍、つまり「読者の現代>130年前の現代>回想の中の現代」と、著者も予期しなかった入れ子構造なのがまた面白いです。
ちなみに、著者と同い年の有名人は“篤姫、小松帯刀、坂本龍馬、福澤諭吉、松平容保、土方歳三”だそう。
トマス・マロリーの古典文学「アーサー王の死」を読んでいる方なら、もっと面白いのでしょう。
「賢者の孫」のネタ元でしょうか、しかし著者の時代を先取した批評精神に脱帽です。
紹介記事【2018.09.28】
ダウンサイズ [DVD]
ダウンサイズ [DVD] (JUGEMレビュー »)

常々「あらゆる地球的問題の根源は過密状態にある」と思っている僕にとっては、興味深い内容でした。
“1950年代、既に研究所は我ら人類にとって最大の脅威は人口の増加にあると確信しておりました…今日我々が直面している災厄、異常気象に食糧危機、更に水質汚染といった危機を予測していたのです”
手のひらサイズになると、1ドルが千ドルの価値に……しかし所詮は実社会の庇護がなければ維持出来ない縮小ライフ、どこか戦前の移民政策や戦後の社会主義国を理想郷と煽った側のニオイも。
法整備が追い付かない状況を好機と見た連中の憎めなさ、悲劇の象徴にされてウンザリなヒロインなどコメディ調ながら重層的な好い物語でした。
込み入ったストーリーを整理した構成力とテンポよい演出、映像美も見事です。
紹介記事【2018.09.23】
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD]
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

イスラエル版「アメリカン・グラフィティ」、基本は失恋映画で今回はモテ男ボビーの妹がヘタレ主人公ベンジーの恋人に!
安っぽいファッションやショボいレースなど庶民的で微笑ましく、戦後のアメリカが世界に及ぼした影響力が伺えたりも。
チャリポツ野郎ヒューイのジュース「ブフォ!」、はとこのケダモノ娘フリーダ怪演ぶりは見どころ。
DVD自体のちゃちな仕様は謎です。笑
紹介記事【2018.11.22】
FOR YOU (フォー・ユー)
FOR YOU (フォー・ユー) (JUGEMレビュー »)
山下達郎,山下達郎,ALAN O’DAY,吉田美奈子
ファンからすれば(他のアルバムどんだけ知ってんの?)と突っ込まれそうですけど、本作しか知らないんです僕。
でもこれが彼の最高傑作でしょう、収録された楽曲のバランスも鈴木英人のジャケもね。
スライ風ファンク「Hey reporter!」が入ってる統一性のなさが上手く引っ掛かる構成、ただファン向けのボーナストラックが浮いちゃってるんだよなぁ!。
紹介記事【2018.10.13】
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス)
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス) (JUGEMレビュー »)
冨樫 義博
本作は多分、僕みたいに(作者の名前は見聞きするけどナンボのモンじゃい?)位に思ってる人が読むに相応しい気がします。
鴨川つばめ江口寿史に池上遼一タッチの劇画顔と、分かれば尚更笑えるし有名なのも納得の画力です。
それと秀逸なのは筋の運び方と見せ方ね、ただ人間性は疑うけど!笑
紹介記事【2018.08.16】
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF)
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF) (JUGEMレビュー »)
B.V. ラーソン
電子書籍として発表されたアメリカ版なろうSF小説、子持ちの大学教授がベタな地球侵略に立ち上がるシリーズの第一作。
意外性あふれる教授の頭脳サバイバルに引き込まれます、ハリウッドが映画化しそうなレベル。
しかし8年経ってもハヤカワ文庫から続きが出ないので、ちょっとオススメしづらいです。笑
紹介記事【2018.08.29】
スターオーシャン3 Till the End of Time
スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)

ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】
ドゥービー天国
ドゥービー天国 (JUGEMレビュー »)
ドゥービー・ブラザーズ
若い頃は避けてたドゥービー、ですが名曲「Black water」を収録した本作は通しで聴きたかったのです。
M・マクドナルドのAORカラーが強い後期とは異なる、ブルース+カントリーな旨味と寛いで演奏を楽しんでるバンド感が魅力かと。
70年代ウェストコースト・サウンドを象徴するエッセンス満載で、個人的にはアコースティックの低音が心地好かったな。
紹介記事【2018.09.26】
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD]
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD] (JUGEMレビュー »)

国家に逆らえばどうなるか、国家は国民に何を隠しているのか?
かつて一躍時の人となったエドワード・スノーデン氏、時点でも無事に恋人と亡命生活を送れている事を祈ります。
本作の原題は「CITIZEN FOUR」で市民の敵(citizen's foe)ではありません、彼を見るとカナダの白人ラッパーSNOWを連想してしまいますが。笑
本作はドキュメンタリーなので、現場の緊迫した空気は本気(マジ)です。
紹介記事【2018.09.01】
K-PAX 光の旅人 [DVD]
K-PAX 光の旅人 [DVD] (JUGEMレビュー »)

自らを千光年も彼方の「琴座に近い“K−PAX”から来た異星人」という患者ケビン・スペイシーと、精神科医ジェフ・ブリッジスの物語として原作小説にアプローチしてます。
いわば両作が互いを補完しあう関係のようで、ミステリー仕立ての原作を分かりやすく観せてる気もします。
スピリチュアルな観点からも、普通のヒューマンドラマとしても充分に楽しめます。
紹介記事【2018.12.11】
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ)
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ) (JUGEMレビュー »)
加門七海
いわゆる心霊体験の豊富な著者が、著名人の“さまざまな「視える」人たち”と語らう企画から生まれた対談集。
巻末には漫画家の山本英夫による著者へのインタビューなど、単行本に追加要素を増やした文庫版です。
大御所的な松谷みよ子稲川淳二の他、TVプロヂューサーにタレントにレスラー議員や海外レポーターなどの“霊的なものへのスタンス”は興味深く読めました。
各インタビューを挟むように前書きと後書きがあって、会話の状況が伝わりやすくなってる構成も僕は好きです。
紹介記事【2018.10.15】
いくぜ!温泉卓球!!
いくぜ!温泉卓球!! (JUGEMレビュー »)

頑張りましたね彩京、ユニークなゲームソフトが出しづらくなったPS2で敢えてこれか!笑
まぁ定価で購入する方は今更いないと思うので、中古プライスなら甥っ子たちとの対戦ゲームに適当かと。
愛ちゃん(当時)が卓球するとは期待しないでください、つかCVも違うし。
この偽カータン、色違いってだけで版権とかクリア出来るの?
ステージ数もキャラも少なめですが操作性は良好で、一応キャラ毎の挙動に違いを持たせてる辺りも好感が。
紹介記事【2018.07.19】

最近読んだマンガ
森薫「乙嫁語り −おとよめがたり−」1巻

なんと!中央アジアのお話でしたか…パラッと見た感じ(モンゴルかな?)とは思ってましたが、意外にも作者は中学〜高校の頃シルクロード・ブームに影響されて結構ハマってたそうで。
巻末あとがき漫画に“馬とかモンゴルとか民族衣装とかが好きだった”“あとメイドとイギリス”とありますので、作者得意の英国淑女モノに劣らぬ気合いと愛情が込められているのでしょう…正直この“じゃらじゃら”&“じゅうたんじゅうたん”な細かさ、好きでもなきゃ描かないよな?笑
特に民族衣装の人物となると、刺繍や生地の質感なんかを動きやパースに合わせて描いてく訳ですからね。

舞台は19世紀の中央アジア、カスピ海周辺の地方都市…元遊牧民で何代か前に定住化したエイホン家の末っ子後継ぎカルルクの許へ、遊牧民ハルガル家から嫁いできた年上女房アミル。
年上といっても、むしろ12歳で嫁をもらうカルルクが若過ぎる気もしますが。
この時代この土地の常識じゃ、20歳で既に行き遅れ扱いなんですね…それこそ童謡「赤とんぼ」の歌詞みたく、日本だって“結婚適齢期は15−16くらいだった”訳ですし生物としても発情してる年頃なのですよ。
現代社会は20歳から成人と決めてますが、当時は短命だったし多産は生物としての基本方針な訳ですし?

遊牧民族の定住化にはロシア人の侵入と支配が背景にありそうですが、そういった政治も今後は描かれるのかな…当面は実家ハルガル家のアミル奪還工作がメインになりそうな雰囲気で、あとはカルルクの甥っ子と木彫職人の交流ですかね。
この職人を描く事で現地の伝統的な建築様式がイメージしやすくなり、いわゆるパオとかゲルとかいう幕家から移行して数世代でこれだけ確立されている理由に思いを馳せてしまいます。
そして上手いのは、エイホン家に居候しているスミスの使い方ね…どうやら西欧から来てる文化人類学者なんですが、説明キャラにせず引っ込んだ立ち位置で。

とにかくアミルが時に凛々しく時に健気で時に大胆で、カルルクも年相応の幼さはあれど末子相続社会だからか芯が座ってて男前で。
しかも画集や写真集を眺めるのとはまた違った、中央アジアの生活感!…丁寧に描き込まれていながら画面がスッキリしているのは作者の画力ですな、早く続きが読みたくなってきます。


〈森薫〉関連記事:
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    | comic | 2019.09.19 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近読んだマンガ
    アロハ座長(原作)、羽仁倉雲(作画)、ゆきさん(キャラクター原案)「Only Sense Online −オンリーセンス・オンライン−」

    これまた異世界転生モノと同じく、近頃流行りのVR/MMO系…つまり疑似リアルなオンラインRPG世界を描いた本作、元はラノベで「SAO」辺りの二番煎じ的な気もしますけど。
    ただし本作は異世界モノの定番「俺TUEEEE!」設定を引っ繰り返した点や、ゲーム特有のレベルやパラメーターといった概念を活かして異世界とも違うニッチ感を上手く演出してまして。
    「両親不在で妹は美少女」というお約束設定ながら、仮想世界に閉じ込められたりする事もなく日常生活も両立してます…妹の仮想キャラが美少女聖騎士で、登録ミスった主人公も美少女キャラではありますが。

    そりゃあオンラインRPGですし、狩りとか抗争といったバトル要素は先ず避けて通れませんけど…妹が近接戦闘に特化した剣士らしい能力(センス)を取ったのとは対照的に、何故か主人公は初期能力をサポート技能に全振りしたのでした。
    まぁ実生活でも彼は家事が得意で妹の面倒見も好い兄貴なので、そのまんまなのかもね…しかし戦闘能力に直結しないが故に“ゴミセンス”と呼ばれたりしてる能力も、生産系の技能に意外な紐付けがなされていたりするのはゲームデザインの上手さなのでしょう。
    様々なプレイスタイルに対応する、懐の深いゲーム内環境が実装されてるのね。

    生産系ジョブ、といっても主人公は回復薬作りがメインだし先輩的存在のマギは金属加工に特化したキャラで…そして彼女同様元βテスターのクロードは防具など衣類を、同じくリーリーは木工細工にと異なる生産職仲間も登場してきます。
    主人公も金属系のセンス持ってるけど、プレイヤーの数だけセンスの組み合わせがあるようで…着々と物作りに励むと関連スキルも上昇、レベルアップで派生スキルも獲得したりで更に生産の幅が拡がったりして。
    お手伝いNPCを雇い畑も拡張、自分の店取得イベントで第3の町まで行く主人公は妹パーティに道中の護衛任務を依頼しました。

    先輩プレイヤーの妹は冒険者同士でパーティを組み、まったりプレイが信条の主人公はソロなのね…彼というか彼女も弓使いとしては相当の腕前なんですが、町から離れるとソロでは倒せないモンスターが出る訳で。
    更にエンカウントしたモンスターで他プレイヤーの巻き添え死を画策する“MPK”出現で危機一髪、だけどゲーム中の死はノーペナっぽいから死に戻りポイントで復活するだけでは?笑
    ともあれ実在の多人数ゲームを参考にしてるのか、練り込まれた世界観というか設定の面白さは“ゴミセンスのステータスを紐解けばこうなってるのか”という台詞に集約されてますな。


    前巻
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      | comic | 2019.09.12 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近読んだマンガ
      オノ・ナツメ「レディ&オールドマン」VOL.1

      草食系オジサンが得意で独特なタッチの作者、'15年から連載開始となった本作は60年代初頭のアメリカ西海岸を舞台にした奇妙な運び屋コンビのお話ですか…いや実際に読み始めるまで作者名しか情報なかったんですが、個人的に超ツボなテイストじゃないの!?
      時代も場所も好みだけれど、相棒が不老不死って…1863年から無実の罪で100年間の刑期を勤め上げたロブ、自己治癒力の強さは「百万年の船」どころじゃありませんが「アデライン、百年目の恋」みたく何かの理由で意図せずして不老不死者になってしまった様子。
      先ずはシェリーとのコンビ結成&初仕事エピソード。

      次巻からはロブの不老不死&無実の罪を仕組んだらしき双子の弟を捜す流れと、初仕事で関わり合った裏社会の掃除屋コンビが何かしら絡んできそうですね…これは続きを読むの確定です、それとオールド・グラン・ダッド(OLD GRAND DAD)も久々に飲みたくなりましたが割とキツいバーボンだった気がして今の自分にはもう飲めないのかもなぁ。
      1837年から100年後、リンカーンが生きてた時代からプレスリーの全盛期へ。
      続きが楽しみ!


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        | comic | 2019.09.07 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだマンガ
        水瀬葉月(原作)、亀屋樹(作画)「FINAL FANTASY LOST STRANGER」1巻

        あの「ファイナルファンタジー」を漫画化!というのは多分、今までにもあったろうと思いますが…本作は個別のナンバリング・タイトルを漫画にしたのではなく、作中で主人公自らが“どっちかっていうと最近流行りの異世界転生モノに近いような…”とメタ発言してるそのまんまなのです。
        「FF」が好き過ぎて製作元に入社するも、未だ憧れの「FF」に関われていない主人公が「FF」と似て非なる異世界に飛ばされるというね…正に異世界転生の真打ち登場!ってな感じでしょうか、しかし公式でも略称「FF」の読みが「ファイファン」じゃなく「エフエフ」だったとは!笑

        ま、普通の異世界転生モノです…出尽くしてるパターンの再構成ですし、絵柄も古いし合ってない気が。
        主人公を慕いつつ叱咤激励してくれた妹も一緒に異世界転生し、もしやと思えば案の定ボス級ドラコンに瞬殺されて早々に退場…伝説の蘇生魔法を探し、妹の魂をクリスタルから人体にするための旅に踏み出して。
        冒険者パーティに拾われるもジョブさえない主人公、とりあえず昔やってた弓を武器に…これまた伝説の固有スキル「ライブラ」を活かした「組み合わせ」チート発動で異世界下剋上、って異世界転生あるあるか!
        '17年でコレはナイわ、タイトル的に弄り辛かった?
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          | comic | 2019.08.30 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近読んだマンガ
          九井諒子「ダンジョン飯」6巻

          第5階層の形を変え続ける町で遂に炎竜を倒してファリン蘇生に成功したライオス一行でしたが、この巨大ダンジョンを司る狂乱の魔術師に彼女を奪われてしまい…態勢を立て直すために地上へ戻ろうとした時、意外なメンツと鉢合わせに。
          と、ここまでが前巻の流れで…顔を合わせたのは旧パーティでファリンを失ってからライオスと袂を別っていたシュローこと半本俊朗、そして2度もパーティ全滅を経ながら半ば逆恨みで追って来たカブルーたち。
          特にシュローはファリンを遠い東国の王妃に迎える気でいた程で、彼女を迅速に救出するため故郷の家来を供に先発していたそう。

          そんな流れから、今回最初のレシピは“東のほうの飯”…普通に和食ですよ、具材もモンスター不使用の。
          しかし禁忌の魔術と魔物の血肉でファリンを蘇生したと知ったシュローは、元から抱いていたライオスへの嫌悪感と併せてブチギレ!
          更に一団を襲撃したハーピーの背後からキメラ化したファリンが出現、あわや全滅寸前で追い払いました。
          前巻の炎竜戦で終幕も近いと思ってましたが、ファリンを支配する狂乱の魔術師を倒さない事には終われませんよね…ただし、彼を倒す者は迷宮の王座を継ぐ事になるのではないのかな?
          それに、地上に帰っても禁忌を冒した大罪人ですし。

          再び袂を別ったシュローは国許へ引き揚げ、帰還の術でカブルーたちも一旦地上に戻りますがライオス一行は町の地下を縦横に走る第6階層へ…この階層のモンスターは精神攻撃が特徴らしく、最初に遭遇したザコからして“生物の思考を読んで身近な者の姿を真似る”という厄介な難敵です。
          しかし前半の超シリアス展開から笑わせに転じる作者、お互いが見てるお互いの出来の悪さが傑作ですな!
          そしてシュロー配下から足抜けしたアセビ改めイヅツミが、自分の呪いを解けとマルシルを脅迫…だけど“黒魔術で人と獣の魂を混ぜて”作られてた猫娘、狂乱の魔術師なら出来るかも?

          という訳で、ちょっとダークな「オズの魔法使い」っぽくなってきましたが…狂乱の魔術師が使命がデルガル王の守護であり、既に王が消失している事実を受け入れるなら交渉の余地はあるのかもしれませんけど。
          他人を苛つかせるライオスですが、惨敗からも学ぶ着眼点には恐れ入ります…巻末恒例の「モンスターよもやま話」でも遺憾なく発揮される、この知識欲とムカつかせっぷりは実在する人物をモデルにしてたり?笑
          因みに山姥は「三枚のお札」かよ!っていうか流石は東国発祥、因みに夢魔が大蜆ってのも中国由来かと。
          人の心が“夢魔に悪夢を創らせる”とは、深いな!


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            | comic | 2019.08.23 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだマンガ
            石塚千尋「ふらいんぐうぃっち」6巻

            あーこれ読んでたわ…と思いつつも気持ち好く再読しちゃいました、気付いても途中で止められなくて。笑
            もしかして結構、間が空いてたかも?…というかね、所々に覚えのないコマが。
            下手するとコマ単位じゃなくページで見覚えがなかったりして、自分の脳に欠陥でもあんじゃないかと不安にもなってしまいました。
            特に真琴より1コ上の先輩魔女・鹿角小夜が職員室で“まこと”を特定する件(くだり)なんて、見開き2ページ丸ごと描き下ろしか?って位の印象…そんな感じで以前に読んだ時よりコマが増えた(気がする)分、話の流れがスムーズになってディテールも鮮明に。笑

            思えば最初の「千夏のお祝いファンタジーもつ」と「寝坊した夏の運び屋と冬の根掘り」の後は、一応ずっと新キャラ登場エピソードだったんですね…実際に鹿角センパイが出るまで「使い魔&火曜日限定トンカツ学食」で2話引っ張りますけど、これが終盤の祈祷系ミッションだけのキャラだったら勿体ないよなぁ〜?
            改めて見ると鹿角センパイのキャラ付けってユニークですね、一見キツめなのを自覚してる絵文字や顔文字を多用したメールとかイヤな事から逃げる女々しさ?とか…単にギャップの魅力じゃなくて、矛盾した言動の節々に感じられる人間味が可愛くて可笑しいです。

            しかし逆に、今回は存在感が更に薄くなってたな圭…女子連にも“半分女の子みたいなもん”とか言わせて、作者が圭を男扱いしてないのもどうかと思うなー?
            だって、そんなら草食系男子キャラとして描けばまだしも…母親と一緒に出ても顔で区別が付かないのって、実はそこも意図的に描いてたりするのでしょうか。
            とはいえ、男女が出てきて恋愛に発展しないのは本作の面白さでもありますからね…とりあえず魔法=バトル的な可能性もなさそうですし、この淡白さとユルさで続いてくれれば好いな。


            前巻
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              | comic | 2019.08.16 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近読んだマンガ
              あずまきよひこ「よつばと!」11巻

              続いてますねー、ちょっとずつですが成長してると感じられるリアクションの変化が上手いです…それと思ったのは、子供の目から見ると大人(というか他人)の時間は止まっているかのように遅いものなんですな?
              今回は初っ端から手打ちうどんに魅力されるよつば、職人気質な店主の無愛想さが好いです…無愛想といえば「勝手に人を撮るんじゃねぇよ」と教えてくれる強面のおっちゃんもね、甘やかしとは違う優しさが人にはあると思い出しました。
              初めてのピザ、シャボン玉遊びで見せるやんだの優しさ…ところで風花と栗拾いに行った「しまうー」って誰だっけ、巻飛ばしてた?

              どこかで巻を飛ばしたのか、読んだけど忘れてるだけなのか…考えてみれば3姉妹の浅葱には虎子、恵那にはみうらという仲良しがいるのに風花だけいないというのも不自然ですもんね?
              今回、後半で描かれるジュラルミンの災難は笑いました…手術成功でよみがえる鳴き声に湧く一同、しかし背後のテーブルからお皿が消えたのは意外でしたよ。
              感じとしては映画やドラマの編集時に起こる記録ミスっぽくて、漫画という表現上では(要らない情報として省略したのだな)と解釈出来るのですけども…作者の、というより本作の描写でこういう省略は今までなかった気がしたものでね。

              よつばちゃん初めてのキャンプ計画は次巻に持ち越しでしたか、まったくネタ枯れの予兆を感じさせない作者が頼もしい…そういえば僕はよつばちゃんの住んでる町に「東京に近い埼玉」といったイメージを抱いてたのですが、うどん屋さんの訛りからすると関東じゃなさそうな気もきますね。
              完全に架空ではなく、緻密な背景のロケ地が実在すると思うんです…いや聖地巡礼じゃないんだけど、ちょっと住み心地好さ気な感じで行ってみたくなります。
              どこにでもありそうな雰囲気でいて、都市郊外の特徴的な汚さは消している描き方も上手いな…程々に都会で田舎な、理想の案配が。


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                | comic | 2019.08.10 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだマンガ
                淡田青「coyote」

                申し訳ないけど、これで商業誌?っていう…「月刊ヒーローズ」なるヒーロー物に特化した漫画誌に掲載された3本+描き下ろし2本を収録、小学館クリエイティブ発売のヒーローズ発行という業界再編的な字面の出版形態で初版は'14年。
                まぁヒーロー物といっても縛りがキツいのか弛いのか、要は「強い力で悪を懲らしめる人たち」ですし?笑
                それと良くも悪くも黄門ナイズはされちゃうでしょう、いや印籠タイムとかじゃなくパターナリズムの話。
                という訳で、意外性は特にない王道展開ではあります…所詮はマーベルとかヒーロー物の老舗には敵いませんし、といった仕様です。

                絵柄はクセがあり、キャラの等身バランスや描き込み方には好みが分かれそうです…それよりコマ割りが素人っぽく、一見して(何がどうなったか)を理解出来ない場面が目に付きます。
                表題作だけ毛色の違うハードボイルドですが、表題作でこの内容はね…典型的な筋書きに絵を付けただけの、やたら薄っぺらい話で。
                巻末の描き下ろしは好い感じにヒーロー物のお約束をギャグにしていて、むしろコレが一番まともな気も。
                企画じみた雑誌を立ち上げる場当たり的な出版社、翻弄される編集者そして皺寄せを食らう新人漫画家…そんな構図を勝手に思い描いてしまいました、頑張れ。
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                  | comic | 2019.08.04 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだマンガ
                  加藤和恵「TIMEKILLERS 加藤和恵短編集」

                  初版'11年のジャンプコミックス、実は作者って「青の祓魔師」の原作者だったのか!…と気付いたのはラストの「深山鶯邸事件」で、しかし巻末オマケ漫画「作品解説という名の何か(いいわけ)」によれば“「青」の連載ネームを元に”描かれた“原点”だそう。
                  '00年に“週刊ジャンプの手塚賞で準入選”した巻頭のデビュー作から'08年の“原点”まで11編を収録、といっても紙数があるのは最初期の2編とブレイク直前の2編だけ…間の'02〜04年に発表された7編は、僅か1ページという取説漫画を含む超短編でして。
                  でもね、割に実験的な超短編も意外と楽しめました。

                  作者は兎が好きなようで頻繁にモチーフ化してますが、デビュー作の出だしは80年代の大友フォロワーっぽい絵柄だし…特に初期2編は、ストーリーの組み立て方やギャグのセンスが独特だけどコマ割りが今ひとつといった印象でしたが。
                  超短編の修行でどんどんムケて、見せ方が整理されてたのかな…如何にも近頃ありがちなSF+恋愛なコメディも描いちゃったりして“原点”に至るという、なんか惜しい状態から開花までの成長っぷりがスゴい!
                  ブレイクしたが故に許された(?)カラーページ収録作もあって、税抜き¥743と昔の2倍近くする単行本でも納得のいく読み応えかと。

                  一作毎に別人が描いたかのような変わり様で、ストーリーとか設定以上に世界観が違ってるのね…このバラバラさは引き出しの多さなのか、単に成長という積み重ねてる感がないのは謎。
                  画力は元から高くて話も途中の持ってき方がユニークで、ただ何かインパクトが弱いというか若干メジャー誌らしさがない状態から一気に掴んだような…って、そのように編集されてるのかもしんないですけどね?
                  つまり収録作の選考とかカラーページでの仕切り感とかね、ともあれ振幅の見本帖としても出色の出来。
                  ただね、初期の未整理な面白さってのはもう描けないのだろうなとも思ったり。
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                    | comic | 2019.07.29 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだマンガ
                    NAVAR(ナヴァール)「CARRIER キャリアー」1巻

                    逆開きって漫画本では珍しいですよね?という奇を衒っただけかとおもえば、台詞もすべて横書きのアメコミ調…だけど絵柄は日本的な初版'14年の講談社コミックス マガジンで初出も同年、だけど中国の作家による輸入作品なのだそう。
                    “中国で漫画家を発掘していた日本の編集者”との出会いから、現地での連載と中国語単行本を経て別冊少年マガジン掲載と…この日本語版あとがきが過去形で記されているので、おそらく出版前に掲載の契約が終了しているのでしょうね?
                    因みに作者は二人組で、本業はゲーム会社のグラフィッカー…という事は、中国でも裕福な都会人ですな。

                    いや作者を揶揄する意図はなくて、中国という国で認識するよりも特権的な漢族というイメージの方が正しいのかもなと…もちろん作品に国境やら人種を持ち出す意味はありませんので、不必要な文章ですけども。
                    さて本作、舞台は近未来の地方都市…原因不明のウィルスにより人類の大多数が死滅した世界、罹患しながらも発症を免れて特殊能力を獲得した“携帯者”と人類の共存を軸に描かれる少年エディの成長物語です。
                    身寄りのない少年を助手にする荒事探偵モクスは、人肉箱詰め事件から家政婦ロボット損壊事件を経て“携帯者”化を促す新薬の開発実験へと辿り着きますが。

                    実はモクスが探偵として町に住み着いた本来の目的は組織の潜入調査だったのね、しかし共存を謳いながら反目する人類と“携帯者”の間で組織は何を目論むのか…というかエディって、全“携帯者”中で最強だったりするんじゃないの?笑
                    しかし“携帯者”の、超感覚どころか物理限界を超えた能力や不老不死と自己治癒力の説得力のなさは残念です…また画力は高いもののコマ内の情報が整理されていないせいで読み取り辛いのも惜しいです、せっかくのサイバー・ノワール感を活かし切れてない印象。
                    明るくしようと無駄にギャグを挟まないのは好感ですが、この先どうなるやら?


                    追記:未だに続巻が出てないようですが、どうなんでしょう・・・? というか勝手にNAVERで検索しないでよグーグル! 2014年3月4日付おたくま経済新聞記事による詳細情報では“NAVAR(ナヴァール)は、女性2人組ユニット。中国同人誌界で絶大な人気を誇りその才能に注目した日本人編集者がスカウト。2012年5月から「勁漫画」で『CARRIER:キャリアー』を連載中”とあり、この「勁漫画(ジンマンファ)」は講談社が中国で展開している漫画誌のようです。
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                      | comic | 2019.07.22 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |




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