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「チャンス」のピーター・セラーズが主演した'68年のMGMコメディ、冒頭の劇中劇で状況が分からないうちから笑わされました!
インドから来た駆け出し俳優に扮して、Mr.ビーンの原点か?っていう密室サイレント・コメディ・・・から騒ぎの果てが微妙にセンチメンタルなオチ、という抜け感もまた洒落てますよ。
紹介記事【2017.08.02】
デイブは宇宙船 [DVD]
デイブは宇宙船 [DVD] (JUGEMレビュー »)

「現代文化を異文化の視点で描く」という「星の王子 ニューヨークへ行く」パターンを、もう一捻りして「異星人集団のSF冒険活劇」に練り込んだ本作。
時代遅れの事前情報で人工衛星から計算外、妙に多機能なデイブ・ミン・チャン号・・・原始的で野蛮な文明に毒されていく乗組員、そして地球人と宇宙船のロマンス!
個人的にはクローゼットで大笑い、Old Navyネタも可笑しいな・・・「キャプテン・クランチ」ネタやアイスクリーム屋と間違われるコンチなスーツ姿など、分かればウケる要素も。
紹介記事【2017.03.14】
コンボイ [DVD]
コンボイ [DVD] (JUGEMレビュー »)

故サム・ペキンパー監督作では評価の低い本作、分かってねーよなぁ。
70年代に隆盛したカー・アクション的ロード・ムービーの流れを汲みつつも、救世主の物語が仕込まれてるのは何故?
少なくとも当時のアメリカにおけるトラック運転手という生業の社会的地位はド底辺、その連中からエクソダスが始まり・・・賞賛から憎悪へ豹変する世間に諦めない男と男、死して英雄となる世の中を笑うラストは痛快の一語!
紹介記事【2017.01.17】
PlayStation 2 ミッドナイト・ブラック SCPH-50000NB【メーカー生産終了】
PlayStation 2 ミッドナイト・ブラック SCPH-50000NB【メーカー生産終了】 (JUGEMレビュー »)

正直、ゲームはこれで未だに事足ります。
メーカーには悪いけど、精彩グラとかオンラインとか不要だし。笑
紹介記事【2017.04.21】
勝手に観光協会 勝手に御当地ソング47+1
勝手に観光協会 勝手に御当地ソング47+1 (JUGEMレビュー »)
勝手に観光協会
みうらじゅん&安斎肇による歌とコーラスで、全国各地の郷土愛を歌い上げる本作。
モチーフ探しの観光後、旅館の角部屋で共同作詞&レコーディング…テレコ直録りの部屋鳴りがまたトリップ感を昂ぶらせます。
10年越しの生みの苦しみは、ラスト沖縄の不自然なフェードアウトで昇天したかのよう。笑
[Disc1]紹介記事【2017.06.07】
[Disc2]紹介記事【2017.06.17】
ミッドナイト・ドリーム
ミッドナイト・ドリーム (JUGEMレビュー »)
マンハッタンズ
日本版ジャケの、煌めく摩天楼の夜景がピッタリな甘々コーラス。
ドゥワップ時代から息の長い男声グループによる、ブラック・コンテンポラリーなA.O.R.盤です。
正直、こういう毒にも薬にもならんようなベタさって本来は苦手な筈なんですが・・・1曲目でガッチリ掴まれましたよ、改めて聴いてみても非の打ち所がありません。
紹介記事【2017.01.31】
Discovery
Discovery (JUGEMレビュー »)
藤田千章,佐藤竹善,アンドリュー・オセロット,クリアー・フィッシャー,小林正弘,キャット・グレイ,西村智彦
今となってはジャケのCGがチープですけど、本作のサウンド・デザインは今でも驚異的です・・・楽器の各パートやフレーズと、イコライジングによる音域(周波数)特性の強弱とを緻密に計算してミックスされている気が。
特に最初の2曲に顕著で、更にラスト2曲ではデヴィッド・T・ウォーカーのギターをフィーチャーした佐藤竹善A.O.R.という意外性も。
紹介記事【2017.03.09】
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久々に腹の皮が捩れるほど笑わせてもらいました、北海道ローカル局には勿体無いほど優秀なマジメ君の斜め上を行く“バカ枠入社”の花子さん・・・放送事故か奇跡の視聴率かとハラハラ、腹の皮がw
紹介記事【2017.01.19】
ローグギャラクシー ディレクターズカット PlayStation 2 the Best
ローグギャラクシー ディレクターズカット PlayStation 2 the Best (JUGEMレビュー »)

通常版に様々な新要素を追加し、ゲームバランスも再調整された本作・・・いわゆるクソゲー要素が低減したかは判りませんが、新たに水の星アリスティアへ行けるようになり嬉しい!
ただし武器が増えた分、その合成ルールが通常版から一部変更されて思い通りにいかないもどかしさも。
紹介記事【2017.08.16】
もののけ姫 [DVD]
もののけ姫 [DVD] (JUGEMレビュー »)

世間では不当なほど評価が低いようですが、宮崎駿のジブリ作品では本作こそが最高傑作です。
鎮西の乙事主の“このままでは わしらはただの肉として 人間に狩られるようになるだろう”という言葉が、やがて“小さくバカになりつつある”猪たちを狩りもせず流れ作業で食らう千尋の親に繋がるのです。
紹介記事【2017.04.29】
Zill O'll ~infinite~
Zill O'll ~infinite~ (JUGEMレビュー »)

PS版からのグラフック向上と、仲間キャラクターやイベントの増加で分岐するエンディングもアップした本作。
出身地によって変化する展開、イベントでの対処次第で敵にも味方にもなるキャラクター。
そして奥深い歴史設定が反映された人物造形など、何周しても飽きのこないゲームソフトです。
紹介記事【2017.11.15】
EMOTION the Best 機動警察パトレイバー2 the Movie [DVD]
EMOTION the Best 機動警察パトレイバー2 the Movie [DVD] (JUGEMレビュー »)

前作の(大規模ハッキングによるサイバー・テロ)が絵空事ではなくなった現在と、フェイク情報に自衛隊と警察が翻弄されて東京が戒厳令下に置かれる本作。
冒頭の場面は、PKO日報問題で揺れる現在が25年も前に描かれた本作に重なります。
ハードボイルドな展開に織り込まれた大人の恋路に、古典芸能の趣きを漂わせた演出は意味深です。
紹介記事【2017.04.30】
 (JUGEMレビュー »)

正直に言って、この作者の絵柄は苦手です・・・でも、本作にはこの絵柄しかない!って感じ。
だから苦手な方にも読んでみてほしいです、あの戦争について語らなかった人の気持ちが伝わってきます。
そしてラストの、現代に突き刺さる批評に思いを巡らせてほしいです。
紹介記事【2017.06.20】

最近読んだマンガ
星里もちる「怪獣の家」2巻

怪獣映画の撮影に自宅を提供した主人公の福田、主演女優ゆき&怪獣ヲタあめとの同居生活が始まり…って早くも前巻ラストでロケ撮アップ&ゆき退去、おいおいマジか!?と見事に惹き込まれての最終巻。
追加撮影のため戻ってきたゆき、彼女の気持ちに戸惑う福田…あめも自分の気持ちに揺れながら、それでもゆきを応援しちゃったり。
誰も愛せないと言う福田が、妹の死から未だ抜け出せないのは激しい後悔のせいで…涙も出ないのは薄情だからじゃなく、死を受け入れる事を拒んでいるから。
激しい口論が妹との永遠の別れになってしまって、ケンカの場面ばかり思い出してしまう福田。

そんな折も折、添乗員が外注になり福田は慣れない営業に回され…自宅で寝るようになったせいか怒らせた妹の夢ばかり見て、公私両面でキツい状態であめと再会してダークサイド発現。
初号試写会にも来ない福田ですが、ゆき&あめは監督を説得して福田のための試写会を…そして翌日はマンションに建て替えるため取り壊されてしまう家で、独り最後の夜を過ごす福田。
映画のストーリーを福田の物語に重ね合わせ、更に「家」という舞台が作者にとって欠くべからざる要素である理由をも垣間見せつつ「家」は役目を果たします…そしてラストは数年後の旭川へ、それぞれの新しい物語は続いてゆくのですな。

「光速シスター」といい、毎度ながら(どう終わらす気だ?)とハラハラさせて見事に予想外の幕切れへと着地させますね…(Aか?Bか?それともC?)と思わせるのが上手いのか、決してDではない真っ当なオチで軽く裏切られる感じ。
大体において主人公は存在感が薄いというか、基本的に巻き込まれ型なんだけど…結局は主人公の物語なんだよね、当たり前ですが。
最後の最後で読者を、切ないけどホッとさせるよね?
読み終える度に、なんか勿体ないような名残惜しいような気持ちになります。
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    | comic | 2018.10.22 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近読んだマンガ
    藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第九巻

    邪馬台国の新女王、壱与を軟禁して一方的な人事異動を行う張政…不穏な動きを見せるナシメを解任し、ニキメ以外は大陸から呼び寄せた才伎(てひと=技術者)で官職を固めて狗奴国との戦に備えます。
    一方の狗奴国では、国王ヒメキコソが前巻の共闘を経てライカを邪馬台国との戦いに引き込もうと画策…ライカ達だけでなく狗奴国内部からも反発の声が上がる中、嵐の海に漂着した遭難者の群れを救助して魏が滅亡した事を知り好機到来とみる狗奴国王。
    難民の医師により回復したウツキから出生の秘密を聞くライカ、ヒメキコソも確信しながら証拠がない…ってまさかの決定打が、かつて老師から預かった布玉?

    流浪民の長とはいえ、只者じゃないよな老師…捨て子の産着を十数年も取っておいたとはね、しかし狗奴国の印が付いてたから身の証として先々を考えたのか。
    これで晴れて狗奴国皇子、とはならないライカ…自分自身の問題が勝手に自分抜きで進み混乱ブチギレ、そんな内輪揉めしてる間にも情勢は刻一刻と変化して。
    張政の切り札、魏の曹爽に仕えた公孫一族の七人衆が到着し開戦に向けての策は整った邪馬台国…その裏では囚われの身となった壱与が二代目忍狼キバに隠し文を託し、生口頭のダナンと閑職をかこつナシメ一派に指示を飛ばして張政打倒への団結を促していました。


    前巻
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      | comic | 2018.10.14 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近読んだマンガ
      星里もちる「光速シスター」3巻

      遂に最終巻に突入です、ハナが三谷の妹になるため参考にしたドラマ「テルとハナ」幻の最終話フィルムが発見されてDVD化プロジェクトは最終段階に…しかしテルって、石立鉄男をモデルにしてますよねぇ?笑
      三谷の肉体修復も最終段階、せっかく晴れて恋人同士になれたのに再構築が終わればハナは本来の任務に復帰せねばならず…「一線を越える」べく上司に自分の記憶を戻すよう頼む三谷、残されたハナとの日々を兄妹ではなく過ごすために。
      だけど再構築が完了する前に記憶を戻すにはUFO内設備で2週間を要し、それはハナと過ごす時間を失うだけでしかないのでした。

      昔のドラマもDVD化には出演者と転用料の交渉が必要で、昭和ドラマの知識豊富な三谷はオブザーバーとしてテル役の古館鉄郎(!)に面会…そこに“娘”を名乗る花梨が乗り込んできて古館氏に平手打ち、どう見てもリアルハナですが!?
      そっかぁー、前巻ラストの謎ハナは彼女だったのね…ハナ役の柏原由美はドラマ後に引退して海外暮らし、娘の花梨が母に代わって復讐(?)を果たしに来日と。
      いやはやハナだらけで紛らわしいですね、以下ドラマのハナ役は「母」で娘は「花梨」表記にしましょう。
      で、ハナは本当の地球人になりきろうとアルバイトを始めて2人の仲は微妙に。

      男女の機微とかいうのがね、もういっそドラマ化して!っていう位…伏線の張り方といい、脇役の立ち回りといい実に無駄がないの。
      花梨の登場は三谷にどう関わってくるのか、北川の恋心はどうなるのか?…更なる事態の発生で緊迫を増すクライマックス、ハナはどのような決断をしたのか?
      書けません、ネタバレ上等な僕でも書けませんよ…読まなきゃ伝わらないもの、この静かな幕切れはね。
      僕は高橋源一郎の「虹の彼方に」だったか「ジョン・レノン対火星人」だったか失念しましたが、あの場面が脳裏を過り感無量でした…やっぱ作者は話が上手いなー、絵も上手いけど。


      2巻

      ←←1巻
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        | comic | 2018.10.09 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだマンガ
        藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第八巻

        捕らえたウツキの持っていた鉄(まがね)の武器を試し、その強さに驚愕する狗奴国王…盗んだ馬を引き連れてウツキとの交換を申し入れてきたライカと対峙し、混乱に乗じて一網打尽に。
        牢屋で再会したウツキから自分が狗奴国王の子と知らされ、そのショックも冷めない内に危篤状態に陥ったウツキ…怒りと悲しみでサイヤ人化し牢を破壊するライカ、狗奴国王もまた確信が持てないながら彼に世継ぎの姿を見て心迷います。そんな折、国王に青銅器を売り付けていた越南の商人がライカ達から取り上げた鉄の武器を抱え逃走…という訳で後半はバトル展開、波打ち際の格闘絵巻です。

        夜美ら騎馬隊も狗奴国王も、商人頭チャンの方術に翻弄されて危機一髪!…しかしチャンが構えた砦一族の宝剣は、神意を示して自ら主の手に…追い付いたライカを相手に互角勝負のチャンでしたが、最期は国王とライカの連繋に敗れます。
        その頃、邪馬台国では…祖国滅亡に憔然とする張政はしかし、政権を掌握すべく策を進めているのでした。
        密談を聞いた壱与付きの女官が忌の際に洩らした言葉と、張政の動向から魏の異変を察するナシメ…一方、張政派のニキメは美貌の洗濯女タマキを新たな女官として壱与の側に送り込み。
        野心家タマキのサクセスは、如何に展開するのやら?


        前巻


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          | comic | 2018.10.08 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近読んだマンガ
          星里もちる「怪獣の家」1巻

          先に「光速シスター」を読了してから、と思いつつも切ない予感がする最終巻は後回しにしてしまいました…これまた作者の十八番、見知らぬ男女の同居モノ。
          初版は'06年の小学館ビッグコミックス、連載は前年より「ビッグコミック スペリオール」にて…という事は「光速〜」の前作品なのね、それにしても同居ネタだけで描き続けられるってのは只者じゃないな!笑
          といいますか(何故そこに拘ってるの?)と、読者なら誰もが思いますよね…同じテーマをよくもまぁ、手を変え品を変えて飽きずに読ませちゃうのも含めて。
          で本作、タイトル通り特撮絡みですがネタは控え目。

          藤原カムイといい、きっと作者も特撮世代なんでしょう…だけど「主人公の家が特撮映画のモデルに選ばれた事から2人の女性と一つ屋根の下で」って、自身の趣味を毎度お馴染みのシチュエーションにブッ込むとは思い切ったものです。笑
          主人公はツアコンで留守がちな一軒家を売りに出しているのですが、荻窪近辺と思しき中央線の高架に隣接しているため買い手が見付からず…そこに怪獣映画の監督が「この家を壊したい!」と打診してきます、といっても当然ながら実際に壊すのではなく映画の話。
          ミニチュア模型を作成するため家中を細かく採寸し、あと室内シーンの撮影と。

          で、ヒロイン役の新進女優&特撮ヲタという縁も所縁もない2人の女性が押し掛けてくるのでした…ちなみに女優の方は主人公の妹と同級生だったのですが、妹も両親も4年前に事故で亡くなって一軒家は主人公が独り住まいという状況。
          主人公が胸に秘めた、家族を喪ったのに悲しみを感じない自分を責め苛む気持ち…ゆき(女優)&あめ(ヲタ)の居候を許したのは決して不純な動機からでなく、ゆきの女優生命を賭けた正念場という思いからですが。
          それでもまぁ無理矢理なシチュエーションに持ち込む展開の上手さね、そういう事なら致し方ないわなっていう気にさせられます。

          ゆきと主人公が互いにドキドキ、あめは応援スタンスだったのに…マネージャーに釘を刺されつつも出張先とロケ先が運命的にバッティング、酔った勢いで主人公に迫るゆきでしたが。
          しかし1巻でまさかクランクアップとはねー、ゆきが出ていった家には主人公&あめの2人っきりに…じゃあもしかしたら次巻の怪獣要素って、あめのフィギュア・コレクションなのか?
          それはそれとして、女性たちと暮らす日々の中でフラッシュバックする妹の面影…喧嘩ばかりで二度と会えなくなってしまった妹を思い返す機会が増えた主人公、自ら凍結していた心が解け始めている兆候ですな。
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            | comic | 2018.09.27 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだマンガ
            冨樫義博「レベルE」Vol.2

            本巻のサブタイトル「Here come Color ranger!!」は巻頭のNo.006と同じです、個人的には「Here Comes The Color Ranger!!」にするとシックリくるような?
            しかし前巻後半のメタ漫画から今度はガキの戦隊モノって、まったく訳分かりませんがバカ王子はキッチリ絡んでます…それぞれ苗字に色が隠れてる5人の小学生(?)に腕輪を装着し、カラーレンジャーに変身する能力を強制的に授けて「正義のために戦うのだ!」と腕輪越しに煽動します。笑
            で「腕輪を外す鍵をクラフト魔神から奪ってみよ!」という事で、No.007「Dancing in the trap!!」では5人で東京から山形へ。

            クラフト隊長の協力で無事に枷を外した5人でしたが、何故か捨てる気が起きない腕輪…それもその筈、腕輪は貴重品アイテム扱いになっていたのであります。
            その上、教室に5人が揃うと5億光年も彼方の怪物惑星にワープする仕掛けが発動…こうしてNo.008「The crying game」はRPG進行で、というより正確にはメタRPG展開ですな。
            RPG要素を漫画に導入する発想なら藤原カムイ「チョコパ」でやってましたけど、おそらく「チョコパ」はスーファミで本作はプレステなのでしょうな…これは単なる機種の違いではなく、ネタにするギミックの差がRPG進化史的で。

            No.009「Game over…!?」で見事にオチ付けて、作者は画力もあるけどストーリーの組み立てと演出が卓越していると感じましたよ。
            実はこの戦隊モノ展開、前巻ラストで予告されてたんですね…つまりメタ漫画と同様に、人類に異星人の存在を啓蒙するという委員会活動の一環として企画され実行されていたのでした。
            No.010「You're my darling!」は厄介な“異種喰いのマクバク族”地球来訪を穏便に接待すべく頭を悩ますクラフト隊長らの話で、王子が留守にしている間の出来事…女王が誰かを見初めてしまったら人類絶滅は不可避、という状況下で発生した運命的な出会いッ!笑

            これまた上手いオチ、っつーかサゲだなこりゃ…きっと作者は頭が回るというよりも狡猾さに近い詭弁や衒学が得意なんだろうな、という気がしたのは表紙カバー見返しのコメントのせいかもしれませんけれども。
             私は旅行が好きである。全く違う文化や風土に、自分の価値観がゆさぶられるのは、とても刺激的だと思う。特に目的は作らずに、気分次第で進む先を変える。偶然に立ち寄る町の角っこでボンヤリとその土地の生活を眺めるだけでいいのだ。予定表と荷物ぎっちりの名所巡りなんて無意味な疲労と記念写真が残るだけだ。
             かく言う私は旅以上に家が好きである。故にあまり外に出ないし、旅もしない。

            最後の一文に(おいおい)と前文を読み返してみると、ミスリードさせるよう巧妙に言い回しを工夫している事に気付くのですが…一杯食わされた後ですからぐうの音も出ないんですね、こういう人なんだな作者はと。
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              | comic | 2018.09.11 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近読んだマンガ
              藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第七巻

              前巻の山童決戦で多くの仲間を失った砦の民、ライカ達もまた様々な思いを抱いて新たな朝を迎え…族長は長老から神剣を授かるも、その主に相応しい者はライカと思い定めて頭領の剣を譲ります。
              鉄(まがね)の武具を持ち、それを使いこなす砦の民を従えたライカ…国造り、というか先ずは狗奴国を乗っ取る機は熟したのでした。
              一方、張政が実権を握った邪馬台国では反対勢力が女王・壱与と接触の機会を伺い…故国(魏)滅亡の報せに動揺する張政は、これが知れ渡る前に邪馬台国を我が物にせんと焦り始めます。
              本作って、活劇メインとドラマ展開が一巻おきだな。

              狗奴国の下見に向かったウツキ&オタジ、別行動での偵察中に聞いた長老たちの話から「ライカは狗奴国の皇子」と知るウツキ…しかし邪馬台国の親衛隊長だったキジノヒコを発見したオタジは片腕の恨みを晴らすべく任務を忘れ、挙げ句は神仙術だけでなく三節棍ならぬ多節棍での反撃に追い詰められ。
              砦の衆の機転に救われるも、ウツキを敵に取られて逃げ帰ったオタジをライカは責めずに狗奴国への出撃を即断…その様子を見守っていた老師は、狗奴国の夜美に「大王(おおきみ)への土産」と言って汚い布玉を渡します。
              さて次巻、やはり活劇か?


              前巻
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                | comic | 2018.09.06 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだマンガ
                星里もちる「光速シスター」2巻

                主人公の三谷は往年のドラマ好きが高じて休日はロケ地巡礼、しかし廃線の駅で瀕死の状態に…原因は宇宙機雷を除去する宇宙船の処理ミスで、応急措置を施した彼が現状回復まで看護するため偽りの記憶で三谷の妹に成り済まして同居を始めた宇宙船クルーがハナ。
                三谷と同じドラマ専門チャンネル勤務の同僚、北川は三谷にホの字で三谷も満更ではない恋人未満の間柄ながらハナにヤキモキ…同じく同僚の松木は北川の恋路を応援しつつ、三谷の煮え切らなさや彼に付きまとう妹ハナの世話を焼いたりとイイ人すぎる役回り。笑
                次第にハナは、三谷への特別な感情を抱き始めます。

                そんな彼らは前巻後半で件(くだん)のロケ地に行き、消された記憶がよみがえった三谷と北川&松木は宇宙船リーダーの判断によりハナの真相をリセットされたのでしたが…根本的な疑念が残ってる訳ですから同じようにまた確かめに行くんですね、人間て不思議。笑
                流石に宇宙船リーダーもリセットを諦め、三谷と北川&松木にネタバラシ…ハナは妹じゃないし、三谷のメンテナンスもハナでなければならない理由はなくなってしまったのであります。
                それでも三谷は“側にいろ”とハナに言いますが、妹じゃないからドキドキしたって問題ない!と分かっていても今更とはいかず。

                ハナはハナで地球人になりきるため働き始め、2人の間はギクシャク…任務のために生まれ育った彼女が、地球人との関わりで知ってしまった(心配する/される)から芽生えた愛情体験の反作用に揺れ動きます。
                三谷と北川のキスにモヤモヤしたり、拾った仔猫に自分の孤独を投影したりと愛情の様々な側面を体験してゆくハナ…しかし再び太陽系付近に機雷が接近、ハナは戻って来られるのか?!
                いつになくクールなハナが別れの時に見せた涙にもらい泣き、不在の日々に募る彼女の存在感…やっと帰って来たと思えば、何故か真夜中の街に佇むもう一人のハナって何が起きたんだ?
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                  | comic | 2018.09.05 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだマンガ
                  藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第六巻

                  山童(やまわろ)の巣に逆襲を仕掛ける砦の男衆、ライカ達も鉄(まがね)で武装して砦の命運を背負います。
                  先陣を切って洞窟を進むライカ達、しかし山童はもぬけの殻…知将ウツキが敵に裏を掻かれたと気付き、隻腕オタジと谷あいのルートを確認に向かいライカは単身で洞窟探索と別行動に。
                  まさか卑弥呼に邪馬台国を追われて人外となった妖術遣いの老女が山童の群れを率いていたとは知らないライカ、そして彼こそ大王(おおきみ)の血を引く邪鬼であると看破した老女の罠が待ち受けているとは…その頃、谷あいを進む男衆に老女の使役する生死人(いきしびと)が襲い掛かり。

                  老女の術で精気を奪われかけたライカを救ったのは、タキが助けた男勝りなキクナ…洞窟の崩落でもライカを介抱したキクナですが、彼女を一人にして男衆を助けに走った判断をライカは後々まで悔やむ結果に。
                  鉄の武具でも山童相手に谷間と不利が重なる男衆、しかも生死人は妖術アンデッドだから勝ち目なし…ウツキ&オタジの助勢も焼け石に水、真打ちライカ登場で一気に形勢逆転します。
                  妖術の支配が解けた山童は川に帰って河童に戻り、多くの犠牲を払いながらも砦は完全な勝利を得ました。
                  それでもキクナの死は、兄であった族長やタキのみならずライカにも深い影を落とす事になったのでした。


                  前巻
                  0
                    | comic | 2018.08.28 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだマンガ
                    藤原カムイ×寺島優「雷火 (普及版)」第五巻

                    前巻ラストで獣じみた山童(やまわろ)の集団に襲われ、元・生口で神仙術見習いのタキとはぐれたライカ逹…捜しに行こうとした矢先に巨大手裏剣など見慣れない武器を操る連中に囚われ、タキも見知らぬ少女を襲う熊から助けるも逆に山童呼ばわりされてしまい。
                    この一帯に巣食う山童の襲撃を受け続けてきた砦の一族は、実は半島から渡来した製鉄技術者の末裔なのでした…かつてない大集団が襲来する最中、タキと再会したライカ逹の加勢で獣人軍団は追い払ったものの一族存亡の危機に立たされ。
                    ライカ逹の戦闘力を知った人々は、助勢を得た今こそ好機と村長に請願します。

                    虫のいい手のひら返しにブチギレ寸前のオタジと、村人の死に自分の身上を重ねて憤るタキ…余所者への嫌悪感が人一倍強く、一族の存続を考えて慎重にならざるを得ない村長ですが。
                    唯一の肉親である少女を救われた上に一族のためにも戦ってくれたライカ逹との逆襲作戦に、砦の命運を賭ける覚悟を決めました。
                    巻末描き下ろしの設定資料によると、砦の男逹の黒装束は“村下(製鉄従事者)と呼ばれる人たちの服装を元に”したとか…“戦国時代の忍者の服装のルーツ”とも書かれてますが、表紙カバー折り返しで藤原は“絵空事を絵空事として”云々とも書いてますからねぇ?
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                      | comic | 2018.08.18 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |




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