オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV
オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV (JUGEMレビュー »)

安くて丈夫で高性能なヘッドフォン、もし壊れても買い直す予定。
ハウジング部分が小さめな割に、長く装着してても耳が疲れないし遮音性も高いし低音も出てます。
紹介記事【2019.03.31】
南の島のティオ (文春文庫)
南の島のティオ (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
池澤 夏樹
14歳の少年ティオが小さな島の出来事を綴っていく連作短編集で、実在の少年とポナペ島をモデルに著者自身が様々な島で聞いた話を再構成したのだそう。
前年の台湾旅行で読んだ本書は「海の向こうに帰った兵士たち」という一編を加えた'10年12刷以降の増補版で、この(南の島の物語を南の島国で読む)という旅のエクストラに新たな一編がオマケされたのは嬉しい偶然でした。
紹介記事【2019.01.24】
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱)
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱) (JUGEMレビュー »)

最近は評価が好転してきたようで、実際PS2最終期に出ただけあって申し分ない出来栄え。
一見、難しそうなバトルシステムもプレイの幅を広げてくれます。
その辺も含め、ノーマル版のやり込み本ですが「ファイナルファンタジーXIIのあるきかた」も併せて是非!
紹介記事【2019.03.28】
レディ・プレイヤー1 [DVD]
レディ・プレイヤー1 [DVD] (JUGEMレビュー »)

スティーヴン・スピルバーグ監督による'18年のSF作、娯楽映画には珍しく2時間超の長尺ながらダレ場なし。
是非DVDで繰り返し観てください、マニアックな小ネタ探しだけでなく。
天才変人の孤独と愛情が実は普遍的である事、それもまたイースター・エッグかと。
紹介記事【2019.02.11】
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫)
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫) (JUGEMレビュー »)
小原猛
石垣島に行くのに持ってく本でしたが、結局フライト乗り遅れもあって到着前に読み終えてました。
おどろおどろしさは控えめで、怖いというより不思議だったり哀しかったり薄気味悪かったり程度。
しかし寝静まった石垣島のゲストハウス夜11時、軽く読み返していてドキドキ。
紹介記事【2019.05.02】
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス)
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス) (JUGEMレビュー »)
星里 もちる
「光速シスター」「怪獣の家」から立て続けに読んじゃいました。
妻子持ち営業マン&思い出のアイドル、の幽霊?
本作もまた「いい人」を主役に、大人社会の悲哀と可笑し味を描きつつラストで涙腺を決壊させます。
紹介記事【2019.01.17】
ハイ・フィデリティ (新潮文庫)
ハイ・フィデリティ (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
ニック ホーンビィ
女性弁護士と別れ話が進行中なアラサー中古レコード店主の、シット・コム的な恋愛×音楽in the UK。
60-70年代メインのネタで会話の可笑しみ倍増、分からなくても巻末の「ほとんど注解に終始する訳者あとがき」が丁寧にフォローしてくれますし、むしろ訳者の注解コメントで笑っちゃったりも。
紹介記事【2019.06.23】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
2030年の旅 (中公文庫)
2030年の旅 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
恩田 陸,坂口 恭平,小路幸也,瀬名秀明,宗田理,支倉 凍砂,山内 マリコ,喜多喜久
なんか「2300年未来への旅」を連想させるタイトルですが、日本人の作家による近未来SFアンソロジーです
お題は“東京オリンピックからさらに十年後”の7編、個人的には坂口恭平による巻末エッセイの「自殺願望は脳の誤作動」にハッとしました。
紹介記事【2019.01.04】
デッドマン [DVD]
デッドマン [DVD] (JUGEMレビュー »)

別に「ブレイブ」と本作をジョニデ繋がりで観た訳ではないのですが、結果としては彼が「ブレイブ」を世に出した理由も感じ取れた気がします。
シンプル過ぎるヤマなしオチなしイミなし流浪譚ながら、詩人ブレイクを知っている方には意味深いのかも。
星野通夫の「森と氷河と鯨」で見たハイダ族やトリンギット族を思わせる、アイヌに似た文様の集落……同化政策は祖先の魂を殺すのですね、非物理的な世界で。
静寂と、雨の船出の美しさが忘れた頃に沁みてきます。
紹介記事【2019.02.23】
ブレイブ [DVD]
ブレイブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

ジョニデが監督と共同脚本に主演と、ミーハーなファンこそ必見ですね。笑
シンプル&ヘビーな本作、イギー・ポップやノーギャラ出演のマーロン・ブランドら敬愛する人物と撮った彼の気骨が詰まってます。
特に冒頭は二度観て、彼がアメリカ本国での公開を拒んだ心に思いを馳せては?
紹介記事【2019.02.22】
夢の階段 (新潮文庫)
夢の階段 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
池波 正太郎
本書の7編はデビュー作を含む現代小説で巻末の2編だけが時代小説、しかも全編が本書初収録。
現代小説とはいっても昭和で言えば29〜36年、著者が31〜36歳の間に発表された戦後の気配が濃厚に感じられる「現代」。
いわゆる大物海外ミュージシャンの死後どっと出回る未発表音源みたいな、クオリティの心配は当然ながら無用です。
紹介記事【2019.06.15】
その男ゾルバ(特別編) [DVD]
その男ゾルバ(特別編) [DVD] (JUGEMレビュー »)

'64年の英米とギリシャ合作映画、英国育ちのスランプ詩人が屈強な男ゾルバと過ごしたクレタ島での日々が描かれます。
「無法松の一生」の三船敏郎を思わせるゾルバの心情も、目を疑うような島の人々も音声解説なしでは理解し難いかと。
対照的な二人の男のエンディングは、ジワリと胸に残ります。
紹介記事【2019.01.30】
【2019.01.31】
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫)
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
片岡 義男
僕が初めて手にした著者の小説であり、著者の初期短編集でもあります。
ハワイイに住む青年サーファー、バリー・カネシロを主人公にした連作5編を収録。
写真の佐藤秀明との巻末対談も含め、失われゆく最後の輝きを僕は感じました。
紹介記事【2019.04.24】
 (JUGEMレビュー »)

作者の他作品を読んだ記憶は曖昧ながら、その時に思った(あんま上手くないな)という印象は何だったのやら。
サイバラ風でも四コマでもなく、ストーリーの組み立てもシッカリしてるしコマの流れも自然だし。
洒落にならない裏話も飄々としたキャラに救われます、男性も一度は読んでみましょう。
紹介記事【2019.05.12】
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト (JUGEMレビュー »)
スウィング・アウト・シスター
ヒット曲を連発してた90年代を過ぎ、'01年にリリースされた本作は妥当というか順当な仕上がり。
ブレずに焦りも無理もなく、エレポップの衣を脱いで一層60年代ソウルやバカラック温故知新をアダルトに昇華。
気に入った曲だけ摘まむんじゃなく、一枚として聴くべき。
紹介記事【2019.06.18】
 (JUGEMレビュー »)

こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット] (JUGEMレビュー »)
安彦 良和
「機動戦士ガンダム」のキャラでお馴染みの作画家による漫画ですが、中東の少数派クルド人を描いてるレアさでオススメに。
もっとも「これからだ!」オチは、日和った編集の強制打ち切りか?
トルコの“土くさい人々”に惹かれた結果が何故かクルド視点、でも本作同様に何一つ解決してないんだよね現実も。
紹介記事【2019.05.06】【2019.05.30】
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA)
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA) (JUGEMレビュー »)
篠田 節子
副題に「篠田節子SF短編ベスト」とあるけど、どんな類いのSFなのかがまったく伺えない、鯨幕というか昔のVIVA YOUみたいな表紙カバーが斬新。
巻末解説によると、著者は20余年のキャリアを持ち一般にはジャンル横断作家と認識されているそうで。
アニメ化されそうなハードSFから昭和ジェンダー恨み節、エスノ土着オカルトを経て超高齢化+正論社会の果てまで心刺しまくり。
紹介記事【2019.03.26】
 (JUGEMレビュー »)

本作は明治から昭和にかけて親しまれた、泉鏡花の“三大戯曲”をコミカライズした作品集です。
単行本化に際して描き下ろされたオマケ漫画+原作者の略歴や作品解説&文庫描き下ろしオマケ漫画と人形師による解説も収録と、これまで鏡花文学に触れて来なかった僕には有難い仕様。
人形師の一文が印象深く、100年近く前の物語にハッとさせられるのは人間に進歩などないからかも?
紹介記事【2019.04.13】
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫)
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫) (JUGEMレビュー »)
山内 直実,氷室 冴子
平安期の古典文学「とりかえばや物語」に基づく氷室冴子の小説をコミカライズした本作、氷室冴子も古典文学も完全スルーでしたが予想外の面白さにビックリ!
男勝りな双子の姉×病弱が故に女君として育った弟、姉は男装のまま御所に入内&弟も女官で後宮入り?
見事な風呂敷の畳みっぷりと、千年前のラブコメでLGBTを先取りのエキゾチック・ジャパンは未見なら是非!
紹介記事【2019.04.30】【2019.05.29】
ヒート [DVD]
ヒート [DVD] (JUGEMレビュー »)

ロバート・デニーロvs.アル・パチーノ、この豪華共演が「午後のロードショー」で掛かるとは!
マイケル・マン監督が脚本も手掛けており、適度に緩急を付けながら3時間近く視線を釘付けにします。
まぁ「似た者同士で対照的な立場」という月並みな設定ではありますが、改めて映画は筋書きだけでは分からないなと。
紹介記事【2019.05.28】
フロントミッション サード
フロントミッション サード (JUGEMレビュー »)

遂に全ルート攻略完了、しかし未だ引継ぎ要素は完クリ出来ずボリューム満点!笑
シミュレーションRPGって得意ではないけど、PS2の後継作「FM4」と本作は別格です。
紹介記事【2019.05.26】
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS)
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS) (JUGEMレビュー »)
PRINCE & THE REVOLUTION
'84年の大出世作&未発表曲集のダブル・リマスタリング作。
同世代では(プリンス=キモい)でしたが、自ら「King of Pop」を名乗った生前のMJより全てが革新的でした。
ソウル/ファンクを抑えたロック・ハードな「パープル〜」と、前作に近いエレ・ファンク中心の未発表曲集なので万人受けしないのは当然だけど本物の「Prince of Pop」は明白よ?笑
紹介記事【2019.05.09】(Disc 1)
紹介記事【2019.05.17】(Disc 2)
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD] (JUGEMレビュー »)

観たのはTV放映でした、でもどこカットしたかも分かるので。
もはや脱ルパンした立場で多くは語りませんが、アニメ版ルパンの最高傑作です。
本作後の脳マモーが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」のエゴになる件とかは誰か考察してください、ただ政治ナンセンス的なあのオチは「ルパン三世」が生まれた60年代末の土壌を意識していたのではないかと。
観る度毎に、頭でっかちに神を夢みたマモーの涙が沁みてきます。
紹介記事【2019.06.03】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

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最近聴いたLP
V.A.「AUREX JAZZ FESTIVAL '82 LIVE ・ AJF '82 ALL STAR JAM」

このmotebookを始めて結構経つので、未だ本作をレビューしてなかった事に気付いて我ながら驚きました。
手元に残したアナログ盤の中でも本作は10代の前半から聴いてきた、コンピ盤「ECMスペシャル」とEARL KLUGHの「Finger Painting」やJ.J.JOHNSONの「J.J.Inc」と同時期に購入した僕のジャズ入門盤の1枚です。
今もあるのか分かりませんが、当時オーディオ機器メーカーのAurexが'80年から開催していたJazz Festival(略してAJF)の実況録音盤で、東京、大阪、横浜のセッションから選りすぐった10曲を収録しています。

解説書の表紙に“J&Kの再会セッションを中心に繰り広げられた名人達によるジャム・セッションの神髄。”とあるように、本作の目玉は黒人トロンボーニストJ.J.ジョンソンと白人の同じくカイ・ウィンディングであります…僕もまた「J.J.Inc」の衝撃覚め遣らぬといったタイミングでニ管の競演を偶然TVで目撃し、レコード店で本作を発見した時の喜びは気絶寸前でした。
まぁ子供の感情は起伏が激しい訳ですが、そういった感激を分かち合える人がいなかったのが残念です。

本作はジャズの入門盤として非常に親しみやすく、ハードな聴き応えの「J.J.Inc」と比べればジャズという言葉で想像する通りの音で…って普通は「A列車で行こう」的なイメージだとしたら、むしろ同年の別盤で出たウディ・ハーマン・ビッグ・バンドかデイヴ・ブルーベック・トリオの音源が分かりやすいのかな?
それにしても現在のジャズ・フェスと比べて規模が小さかっただけですかね、音源としてリリースされなかったセットが他にあったのかと気になったりもして。

まぁそんな理由で、特に若い時分は「J.J.Inc」以上に愛聴した本作…これを超えるスリルと軽快さを感じさせてくれるジャズには一度も出会っていません、といえば如何に僕が影響を受けたかが伝わるでしょう。
まぁ本作のバーソネルや楽曲に関する詳細は、後で改めて解説書からの引用を追記するので…無断だけど。

ちなみに解説書裏面のディスコグラフィを見ると、初回のAJF'80ではベニー・グッドマンやディジー・ガレスピー、「J.J.Inc」シダー・ウォルトンフレディ・ハバードエディ・ゴメスにジョージ・デュークにブレッカー兄弟などが出演してたようで…本作の前年の第2回ではライオネル・ハンプトンにアート・ブレイキーの他スタン・ゲッツミルト・ジャクソンヒューバート・ロウズエリック・ゲイルにラリー・コリエルなど実に幅広く多彩なメンツが記載されてますよ!


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*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

『Clark Terry + Richard Davis』(曲は「Blues For Squeaky」です;Sound Only)


『Listen To The Dawn 〜 Kenny Burrell』(曲名どおり静けさを感じさせるも、フルアコのまろやかなギターの音色が仄かに暖かい印象です;Sound Only)


試しにamazonで検索したら、なんと'98年にCD化されてたとは!
でも既に廃盤だし3万というプレミア価格でビックリ、とても手が出ない・・・。
という訳で、勝手に解説を全文引用させていただきます。


 1982年の第3回オーレックス・ジャズ・フェスティバルにおけるオールスター・ジャム・セッションは大好評であった。
 前2回のフェスティバルで、熱心なファンからおこごとや忠告をいちばんたくさんいただいたのが、このパートであったことを思うと、今回の好評は不思議な位である。
 なにしろ制限された時間内に、入り切らないほどのビッグ・スターが妍をきそうのだから、終った(ママ)あと「こういう組みあわせでききたかった」といった不満が出るのは当然である。ジャズメンの音楽性や個性を知っていればいるほど「こうもやってみたい」「ああもやりたい」といったアイデアは、次から次へと出てくるのである。そういうアイデアを並べて時間を計算してみると、10時間では足りない位だ。
 それだけ、大スターを贅沢に揃えているといえばいえるのであるが、それだけにスリリングな組みあわせで、相互に触発しあいながら腕をきそうジャム・セッションには誰もがそれぞれに夢を抱いて開始をまつものである。
 さて、第3回のオールスター・ジャム・セッションは、次の顔ぶれでおこなわれた。会場とその日時は、
○東京、日本武道館 1982年9月1日(水)夜、
○大阪フェスティバル・ホール 9月2日(木)夜、
○横浜スタジアム 9月5日(日)午後、
 というもので、このアルバムには上記3会場で録音したものを混ぜてあるが、それぞれの曲目解説に収録場所と、メンバーを記しておくことにする。
メンバーは、
 クラーク・テリー(トランペット&フリューゲルホーン、ヴォーカル)
 J.J.ジョンソン(トロンボーン)
 カイ・ウィンディング(トロンボーン)
 デクスター・ゴードン(テナー・サックス)
 トミー・フラナガン(ピアノ)
 ケニー・バレル(ギター)
 リチャード・デイビス(ベース)
 ロイ・ヘインズ(ドラムス)
 この顔ぶれから誰でもすぐ思い出すのは、1950年代中期のジャズ・シーンを彩ったJ.J.ジョンソンとカイ・ウィンディングによる2トロンボーンに3リズムという組みあわせであろう。今回もJ&Kは26年ぶりに日本のステージで再会した。
 J&Kばかりでなく、今年集められた8人の大ベテランは、キャリアが長いだけに、いろいろな機会に離合を重ねてきたのであった。すなわち、ケニー・バレルは23年もの昔、リチャード・デイビスとロイ・ヘインズというトリオで「ア・ナイト・アット・ザ・ヴァンガード」(カデット)という傑作をつくっている。デトロイトという同郷の士であるケニー・バレルとトミー・フラナガンは、処女作「ジャズメン・デトロイト」(サヴォイ)、「イントロデューシング・ケニー・バレル」(ブルーノート)以来の兄弟みたいなつきあいであるし、トミー・フラナガンがJ.J.ジョンソン・グループのレギュラー・ピアニストであったことは広く知られている。廃盤レコードとして記録的な高値をよんだ「トミー・フラナガン/オーヴァーシーズ」(メトロノーム)がスウェーデン楽旅(ママ)の途中、J.J.ジョンソン抜きで吹き込まれたものであることはご承知の通りだ。またトミー・フラナガンは、クラーク・テリーのバンドでも働いたことがあり、ちがった時期ではあるが、リチャード・デイビスとロイ・ヘインズはJ.J.ジョンソンのリーダー・アルバムにもつきあったことがある……となると、今回のメンバー構成は、前2回以上に緊密な人脈で組み立てられていたのであって、演奏後の好評もこうした原因によるところが大きかったと思われるのである。

演奏解説
ザ・スナッパー(クラーク・テリー作)
 武道館のラスト・ナンバーで、B−5「マイルストーンズ」の直前に演奏された全員出演の1曲。
 ソロは、クラーク・テリー→デクスター・ゴードン→J.J.ジョンソン→ケニー・バレルの順。

▶ブルース・フォー・スクアーキー(クラーク・テリー作)
 これも武道館で、ハーモン・ミュートをつけたクラーク・テリーが、リチャード・デイビスとおこなったデュオ演奏である。

エクリプソ(トミー・フラナガン作)
 1950年代なかごろにつくられたフラナガンのオリジナルで、ジョン・コルトレーン、ケニー・バレルを含む『プレスティッジ・オールスターズ/ザ・キャット』(プレスティッジ。1957年)で吹き込まれた。ドイツのエンヤから出たフラナガン・トリオ標題曲(1977年)にもなっている。武道館でのトミー・フラナガン、リチャード・デイビス、ロイ・ヘインズのトリオによる演奏。

▶リッスン・トゥ・ザ・ドーン(ケニー・バレル作)
 横浜スタジアムで収録されたケニー・バレル、リチャード・デイビス、ロイ・ヘインズのトリオ演奏。

アイ・ウォント・ア・リトル・ガール(ビリー・モル=マレイ・メンチャー作)
 クラーク・テリーのトランペットとヴォーカルを大きくフィーチュア(ママ)した1作。他にギター、ピアノ、ベース、ドラムスが伴奏している。大阪で収録されたものである。

イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー(コール・ポーター作)
 ジェイとカイの2トロンボーンにピアノ、ベース、ドラムスが共演。ソロの先発はJ.J.ジョンソン。ピアノは典型的なフラナガン・スタイル。ラストにやはりJ.J.→カイによる4小節ブレークがある。大阪で収録。

枯葉(ジョセフ・コスマ作)
 J.J.ジョンソンに、ギターを加えた4リズムが共演する快心作。武道館で収録されたものである。

わが心のジョージア(ホーギー・カーマイケル作)
 カイ・ウィンディングのトロンボーンがソロをとり、ピアノ、ベース、ドラムスが伴奏。横浜スタジアムで演奏された曲である。

マイナー・ミスハップ(トミー・フラナガン作)
 トロンボーンの2人を除く全員が登場して、武道館、大阪フェスティバル・ホール、横浜スタジアムの3会場で演奏された曲だが、ここに収められたのは武道館でのもの。
 ソロ・オーダーは、クラーク・テリー→デクスター・ゴードン→ケニー・バレル→トミー・フラナガン→リチャード・デイビス→ロイ・ヘインズ。

マイルストーンズ(マイルス・デイビス作)
 1958年、マイルスがモード手法をとり入れて書いた1作。武道館でのラスト曲で、全員が参加している。ソロ・オーダーは、J.J.ジョンソン→デクスター・ゴードン→カイ・ウィンディング→ケニー・バレル→クラーク・テリー。 【1982.10.24 解説:油井 正一】


【Parsonel】
J.J.JOHNSON (tb)
KAI WINDING (tb)
CLARK TERRY (tp,flh,vo)
DEXTER GORDON (ts)
TOMMY FLANAGAN (p)
KENNY BURRELL (g)
RICHARD DAVIS (b)
ROY HAYNES (ds)

【Tracklist】
Side-1
1.THE SNAPPER
2.BLUES FOR SQUEAKY
3.ECLYPSO
4.LISTEN TO THE DAWN
5.I WANT A LITTLE GIRL

Side-2
1.IT'S ALL RIGHT WITH ME
2.AUTUMN LEAVES
3.GEORGIA ON MY MIND
4.MINOR MISHAP
5.MILESTONES

東芝EMI EWJ-80238
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    | music | 2012.12.08 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |









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