ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

<< 本日の脳内BGM | main | 最近の初体験 >>
最近みたDVD
「テルミン」

'01年に日本公開された、ロシアのレオン・テルミン博士の生涯と業績を追ったドキュメンタリーです。
予告編いわく“レーニンが ヒッチコックが ビーチ・ボーイズが ハンニバル・レクターが その音色に魅せられた”楽器と呼ぶには怪しげな電子楽器、テルミンを発明した人物にまつわる数奇な物語…わざわざ劇場まで足を運ぼうというほどの興味は惹かれませんでしたが、図書館で見つけたら借りてしまいますよ。

いきなりテルミン演奏の第一人者といわれるクララ・ロックモア女史が登場し、若かりし白黒写真からは別人のようで面食らいました…彼女は初めて聴いたテルミンの音色を「天空の音楽のような」と表していますが、一昔前まで恐怖映画の効果音として観衆の不安感を掻き立てる役割を担っていたのがテルミンなんですけど?笑
しかしクラシック演奏の調べは、確かにビブラートの効いた弦楽器や女性歌手のハミングを思わせる艶やかで美しいものでした。

電子工学の創成期に意外な可能性を世に知らしめたのは博士が渡米した'27年、後にムーグ・シンセサイザーを開発したロバート・ムーグもテルミンに魅せられた少年だったのですね。
博士は“ソヴィエト・エジソン”と呼ばれ、カーネギー・ホールを超満員にする注目を集めていましたが、何者かに拉致されて忽然と消息を絶ってしまいます。

鉄のカーテンのこちら側では祖国で処刑されたと噂されましたが、博士は収容所での労働やKGB下での研究を経て生き延びていました。
世界に先駆けて制作していたというカラーテレビ、アインシュタインも演奏した未来の楽器…電子工学の政治利用に拘束された博士自身にも、テルミンの普及にも長すぎた不遇の時代。
スタンフォード大学での記念授与とNY再訪、博士がクララと再会する場面で本作は幕を閉じます。

博士がアメリカに渡った頃のソヴィエトは建国間もなくして指導者レーニンを失い、スターリンとトロツキーの対立が表面化していた時期ですね……新世界で才能を発揮して順風満帆かと思われた矢先の暗転、その後の報われない歳月を思います。
最晩年のアメリカでの再評価、華やかなりし過去を懐かしむ博士の心に過ぎったろう万感のおもい。
これは100年先の未来を変え得た才能、いや罪のない一人の青年が「アフターダーク」が示唆するような暴力装置に未来を蹂躙された物語であり、ささやかな救済の物語でもあるのです。

かなり若々しいブライアン・ウィルソンは20代半ばの世代を「神の子」と呼んでいて、僕は村上春樹の短編集を連想しました。
またロバート・ムーグが'68年を挟んだ5〜6年の変革に触れている点ではジョー・ストラマーの発言と、音楽以外の文化で同様のニュアンスをどこかで読んだ事も思い出しました。
トッド・ラングレンも若そうで、いつ頃からフィルムを回していたのか…少なくとも博士が'93年に97歳で永眠するよりも前からなのでしょう、力作です。
ちなみに、監督のスティーヴン・M・マーティンは「サボテン・ブラザーズ」のスティーヴ・マーティンとは別人です。


〈旧ソ連〉関連記事:
【最近読んだ本】本橋成一「アレクセイと泉」 | 2009.02.03
【最近読んだ本】大石芳野(写真・文)「それでも笑みを」 | 2014.05.29
【最近読んだ本】栗生沢猛夫「図説|ロシアの歴史」 | 2015.05.10
【最近読んだ本】森住卓(写真・文)「セミパラチンスク」| 2015.11.21
【最近読んだ本】小川政邦(訳)「KGBの世界都市ガイド」| 2016.01.26

〈1968年〉関連記事:
【最近読んだマンガ】手塚治虫「手塚治虫クロニクル 1968〜1989」 | 2012.03.30
【最近読んだ本】池澤夏樹「終わりと始まり」 | 2014.05.20
【最近読んだ本】渡辺眸「1968新宿」 | 2015.02.18
【最近読んだ本】ティム・オブライエン「本当の戦争の話をしよう」 | 2017.04.15
【最近読んだ本】ルシャッド・フィールド「ラスト・バリア ―スーフィーの教え―」 | 2017.10.14
【最近行ったところ】千葉市美術館「1968年 激動の時代の芸術」展 | 2018.11.10
【最近行ったところ】千葉市美術館「1968年 激動の時代の芸術」展(再観覧) | 2018.11.28
0
    | cinema | 2012.12.20 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |









    トラックバック機能は終了しました。




    ↑ top