おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
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Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近読んだ本
グリンダル・シン・マン(著)、保坂俊司(訳)「シク教」

本書は「21世紀をひらく世界の宗教」全9巻の一つで初版は'07年、巻末に用語解説や年表など補足資料も付録されている。
シク教といえばヒゲにターバンのイメージで、実際に信徒かは知らないが往年の悪役レスラーを思い出した…シンとはシク男性が授かるミドル・ネームで、獅子を意味する(女性なら王女を意味するコウル)、'84年のインディラ・ガンディー暗殺などで植え付けられた「シク教=武闘派」という偏見を改めて地方宗教の実像を明らかにする良書。

カシミールとラダックの南、ラジプターナ砂漠の北に位置するパンジャブ地方…アフガニスタンからパキスタンにかけての一帯はインドと中東の回廊として交易の要衝を担ってきたラホールやペシャワールやカンダハルといった地名で特に知られていると思う。
開祖は裕福な商人として多様な文化を持つ肥沃な土地を所有していたが、30歳前後に啓示を受けて20年以上に及ぶ巡礼遊行の末に町を興して布教を始めた。

本書は白人社会に向けて書かれたため“一神教的な視点を強調”しているが、全であり一である神を擬人化する類いの宗教ではない。
スーフィーの影響を強く受けたらしいが隠遁を否定し社会奉仕を重んじるし、ヒンドゥーから亜流と見なされるもののカーストや神の化身や権現も認めないなど伝統宗教の中では後発なだけに15世紀の発祥にしては現代的に馴染みやすい。
何よりも女性の尊厳や、教祖の権威を聖典に委譲した点は瞠目に値するだろう。

ただし中央集権的でない構造や血統主義の派閥などから地方宗教にしてはまとまりを欠いているようで、旧来の価値観を捨てきれない信徒の階級意識や女性虐待など教義の不徹底も大きな課題となっているようだ。
また異文化の交差点では民族間で憎悪の連鎖に発展するが、それが顕著な他地域に比べればパンジャブの舵取りは見事に難所を乗り越えてきている…しかしイギリスがここにも遺恨を残していて、いかに過去の過ちとはいえど世界中のあらゆる紛争の火種を蒔いていた事に暗然としてしまった。


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    | books | 2012.12.28 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |









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