おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近読んだ本
ロイス・マクマスター・ビジョルド(著)、小木曽絢子(訳)「無限の境界」

初版'94年の創元SF文庫、原著は'89年の発表作。
本作は“ワームホール・ネクサス宇宙”を舞台とした連作長編の一部だそうですが、まったく知らなくても問題なく楽しめました。
ワームホールとは宇宙空間に点在するワープ地点で、それぞれのポイント周辺に人類が移住した惑星がある…そんな作品世界の中核をなす、皇帝直属の特殊舞台を率いるマイルズ中尉のエピソードの一部なんです。

本作は病院に収容されたマイルズが過去の任務を回想する、という手法で3つの中編をまとめたものです。
ヒューゴー賞/ネビュラ賞を受賞した「喪の山」は、故郷の貴族階級として僻村に赴いて揉め事を解決する士官マイルズの初任務。
テクノロジーが発達した遠い未来ながら、中世のように文化が退行した村には迷信と偏見が満ちています…主役が特異体質なので、領主の息子なのにミュータント呼ばわりされたりと地味な話ですが印象的でした。

やくざな商売人たちの星で身分を偽って引き抜き工作を行う「迷宮」は、いかにもSF活劇という感じですが…遺伝子操作された獣人を“セックスに飢えたティーンエイジャーの狼女”呼ばわりで、しかもヤリまくって終わるのでビックリ!
訳者あとがきで著者が女性と知って二度ビックリ、というか逆に女性じゃなきゃ描けない気もしたりして。
ですが著者の“悪は創造者のなかにあり、創られた者にはありません”という発言に、少女を科学技術の哀れな犠牲として描かなかった意志が感じられました。

最後の表題作は、敵対する異星人の捕虜収容所に放り込まれた秀逸な逆転劇。
隠密の救出作戦で入ってはみたものの、無法地帯と化した難攻不落の収容ドームで捕虜からボコられて全裸スタート…ターゲットは死んじゃうしマイルズ自身も虚弱な体だし、もはや勝ち目なしかと思われた時に!
“あんたが常識だとずっと思いこんできたことは、この施設が意図的に作りだした幻影なのさ”
鮮やかなクライマックスと、ほろ苦い読後感が映画のような余韻を残します。

小難しい専門用語は使わないし3編とも異なった味わいの、実に独創的なエンターテイメントSFです。


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    | books | 2013.04.23 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |









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