おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
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Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近読んだ本
白輪剛史「動物の値段」

'07年のロコモーションパブリッシング刊に再編集&加筆・修正を加えた角川文庫版で、初版は'10年。
レッサーパンダの風太君が話題になった頃、TV番組の楽屋でデリー伊藤と雑談を交わした事で生まれた動物商による業界内輪話本。
ペットショップに限らず日本全国の動物園や水族館まで彼らなくしては成り立たない訳です、とかく動物愛護や環境問題の矢面に立たされがちな動物商にだって言い分はある訳ですなぁ。

ワシントン条約と聞くと一種の金科玉条みたいに思ってしまいがちだけど附属書I類を除けば“国際取引によって絶滅の危機に瀕してしまうことを防ぐだめに記載されている”そうで、飽くまで国際取引が多い種の規制だから“本当に絶滅の危機に瀕していても国際取引が行われていない種類や可能性のないものは記載されない”のだそうです。
つまりワシントン条約=取引禁止ではないし、むしろ人気の高い野生種というお墨付きが逆効果を生んでいる状況も…そしてレッドリストという代物だって、IUCN以外が作成した物は正確性や信頼性に欠けるとか。

“人気の落ちてしまったコアラを莫大な維持費をかけて飼育するのに疲れてしまった動物園はたくさんある”のに現地では年に数千頭も間引き銃殺してたり、60年代に森永製菓の景品となって広まった種類のミドリガメは今じゃ1匹5万円ぐらい(今の種類は500円)とか…世界的にカメが激減している理由に「ガンに効く」というデマで国内のカメを食い尽くした中国が毎日数十トンを輸入消費している現状があったりと、各種の卸し価格に劣らず唸らされる裏話の数々。

繁殖力の高いライオンがケニアから消えつつある理由がマサイ族の人口増加で住み分ける場所がないからだそうで、だけどいなくなったら成人儀式はどうなる?
インド〜中近東に広く伝わった獅子殺しも、肝心の獅子が失われた時代から伝承となったのでしょうなぁ。
中国でもパンダ級の保護指定が入ってる揚子江ワニが、養殖で4万頭まで殖えたのに放せる場所が既にないとか…日本のシカやクマみたいな話ですよね、エコなんて所詮は人類を減らさなきゃ単なる美辞麗句です。

しかし害獣を気の毒がる著者には「思慮に欠けた先輩同業者の仕業じゃないか」と言いたいです、生態や飼育の知識もなく輸入してたなら最低だし素人の卸し先に周知しなかった事も浅はかだし…そして著者自身が得意気に回想するピグミージェルボア・バブルも、パキスタンのゲリラ地帯カンダハルで現地スタッフ50人を1チームにして捕獲数を競わせたり乱雑な扱いから無駄に死なせたりした事を平然と書けるのかと悲しい気持ちになりましたよ。

子供時代から生き物に惹かれ、それを天職として一心に務めてきた点には感心しますし敬意も覚えますが。
僕は動物商が世の中から消えても困らないんです、動物園や水族館はローカリズムを追究する方が意義深いとも思うし…アライグマだって「ラスカル」人気に便乗して“勝手に連れてきた”動物商に責任はないのかね、ペットショップにも責任あると思う僕なのです。


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    | books | 2013.08.16 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |









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