最近聴いたCD
XTC「THE BIG EXPRESS」
'84年にリリースされた本作、僕が彼らXTC(エクスタシー)の存在と独特なサウンドを知ったのは数年後の事でした…その頃仲良くしていた音楽通の友人がカセットテープにダビングしてくれたのですが、実は本作の収録曲を中心に独自の編集がされていたようです。
約54分の収録曲がテープに収まらなかったのか、明記されてないだけでアナログ盤のリリース時より曲数が増やされているのかもな。
いずれにしても大半は聴き覚えのある、インパクトたっぷりな楽曲なのです。
布袋寅泰だけでなく種ともこもオマージュした1曲目「Wake up」や来日時に見た特撮番組の主題歌にインスパイアされたという「(The everyday story of) smalltown」を筆頭に、西部劇風に始まる「Shake you donkey up」や幻想的な「I remember the sun」やジャケ写の重厚な動輪とイメージが重なる「Train running low on soul coal」は特に風変わりで印象的です。
インナースリーブもジャケ同様にSL風、といいますか19世紀ヴィクトリア時代と蒸気機関士がモチーフだったのね…つまり英国ニューウェーブの騎手による、結構コンセプチュアルなアルバムだった訳かぁ!
騎兵の行進を連想させるサビの「All you pretty girls」、曇天のハドソン湾を思わせる「Seagulls screaming kiss her, kiss her」ってこじつけっぽいか…物憂げなフレットレス・ベースと裏打ちのギター・カッティングがポリスっぽい「This world over」やイントロのギターが印象的な「I bought myself a liarbird」、歪みエフェクトを掛けたボーカルとフラメンコ調のクラップが独特な「Reign of blows」に90年代のアルバムに入ってそうなポップなサビの「You're the wish you are I had」と実験的なサウンド揃いでありながら破綻しないバランス感が絶妙なのです。
本作以降に聴いた「オレンジズ&レモンズ」や「スカイラーキング」よりは本作のアグレッシブな音作りが、やっぱり僕は好きだな…というか(これぞXTC!)という気がするのです、本作が基準となってしまった僕には他のアルバムが物足りなく聴こえるのかもね。
作り込んだスタジオ・アルバムの完成形ですな、アンディ・パートリッジのコンプレッサーかけまくりなクリーン・ギターも個人的に超快感なのです。
関連記事:【最近聴いたCD】XTC「イングリッシュ・セトゥルメント」 | 2010.03.17
→〈パンク・オルタナ系〉関連記事
*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。
『XTC- Shake you donkey up-』(Sound Only)
『XTC--Reign of Blows (Vote No Violence!)-』(Sound Only)
'84年にリリースされた本作、僕が彼らXTC(エクスタシー)の存在と独特なサウンドを知ったのは数年後の事でした…その頃仲良くしていた音楽通の友人がカセットテープにダビングしてくれたのですが、実は本作の収録曲を中心に独自の編集がされていたようです。
約54分の収録曲がテープに収まらなかったのか、明記されてないだけでアナログ盤のリリース時より曲数が増やされているのかもな。
いずれにしても大半は聴き覚えのある、インパクトたっぷりな楽曲なのです。
布袋寅泰だけでなく種ともこもオマージュした1曲目「Wake up」や来日時に見た特撮番組の主題歌にインスパイアされたという「(The everyday story of) smalltown」を筆頭に、西部劇風に始まる「Shake you donkey up」や幻想的な「I remember the sun」やジャケ写の重厚な動輪とイメージが重なる「Train running low on soul coal」は特に風変わりで印象的です。
インナースリーブもジャケ同様にSL風、といいますか19世紀ヴィクトリア時代と蒸気機関士がモチーフだったのね…つまり英国ニューウェーブの騎手による、結構コンセプチュアルなアルバムだった訳かぁ!
騎兵の行進を連想させるサビの「All you pretty girls」、曇天のハドソン湾を思わせる「Seagulls screaming kiss her, kiss her」ってこじつけっぽいか…物憂げなフレットレス・ベースと裏打ちのギター・カッティングがポリスっぽい「This world over」やイントロのギターが印象的な「I bought myself a liarbird」、歪みエフェクトを掛けたボーカルとフラメンコ調のクラップが独特な「Reign of blows」に90年代のアルバムに入ってそうなポップなサビの「You're the wish you are I had」と実験的なサウンド揃いでありながら破綻しないバランス感が絶妙なのです。
本作以降に聴いた「オレンジズ&レモンズ」や「スカイラーキング」よりは本作のアグレッシブな音作りが、やっぱり僕は好きだな…というか(これぞXTC!)という気がするのです、本作が基準となってしまった僕には他のアルバムが物足りなく聴こえるのかもね。
作り込んだスタジオ・アルバムの完成形ですな、アンディ・パートリッジのコンプレッサーかけまくりなクリーン・ギターも個人的に超快感なのです。
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*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。
『XTC- Shake you donkey up-』(Sound Only)
『XTC--Reign of Blows (Vote No Violence!)-』(Sound Only)
| music | 2014.02.28 Friday | comments(0) | - |