ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

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最近読んだ本
中條高徳「孫娘からの質問状 おじいちゃん戦争のことを教えて」

著者はアサヒビール名誉顧問、戦時中は戦場に赴く事なく陸軍学校で玉音放送を聞いたそうで…しかしアメリカ留学中の孫娘から、世界史の授業プログラムとして第二次世界大戦に関する質問の手紙が届きました。
前後の高度成長期を支え、その肩の荷を下ろした所だった著者は、遠い過去を振り返りながら丁寧に率直に答えを述べていきます。
そんな著者の意見は飽くまでも著者の個人的な見解といいますか、当時の日本や第二次大戦の一面であって全面的に肯定できる内容ではありません…ただ、文章の巧みさと真摯な回答は非常に参考になりました。

まず驚いたのは、現在の歴史の授業では日本の近代史を教えていないという話です…外圧を恐れてなのか、まるで腫れ物みたく触れずに済ませてしまうとは!
とはいえ僕も軍国主義と自虐史観の教育を受けた世代ですが、ジャンルに囚われず様々な本や漫画を読んだりテレビや映画を観たりしている内に違和感というか辻褄が合わない気がしてきて自分なりに合点が行く近代史を再構築中なのです。
その点で、僕が理解していた以上に「ロシアの南下政策」が開国以来の脅威だった事は勉強になりました。

少なくとも当時の白人国家は、綺麗事は言っても実際に非白人が対等になるだなんて耐え難かったんですよ…それで経済制裁で潰しにかかり、泣きを入れてくる筈の日本が枢軸国側と手を組んで太平洋戦争に発展。
原爆投下も市街でのデータが取りたくて、勝ちが見えたから終戦直前に落としたんです…ロシアもまた日本の敗けが見えたからギリギリで参戦して労せず北方四島を占領、戦後はGHQ肝煎りの与党で政策操作。
本当は結構ズルいのよ白人国家、連合側が何をしたのかを併せて知る事は重要でしょう。

特に本書では「ロシア南下政策」以外に「ハル・ノート」や「ポツダム宣言の受諾会議」なども参考になりました、しかし東京裁判が「事後法で戦勝国に裁かれた茶番だった」という事はショックでした…要は後から作った法律で過去を罰してたんですよ、A級とかの戦犯ランク付けもアメリカ支配に邪魔な人材を粛清する表向きの口実でしたか!
こうして戦後の日本人は、アメリカを(怖いけど優しいパパ)みたく刷り込まれてしまったんですね…やっぱ日本なんて主権国家風に支配されている属国であって、友好国なんかじゃないのよ。

国家間の関係にはトモダチ感覚など存在しない、冷徹な計算に基づいた利害関係に過ぎない事を忘れずにいたいと改めて思いました。
誤解のないよう付け加えますが、著者は過去を否定も肯定もしていません…ただ歴史認識への思考停止を促す教育の現状に異議を申し立て、理解を深めるべきだと言っているのです。
初版'02年の小学館文庫、単行本は致知出版社より'98年刊。


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以下は個人的メモ。
“当時、清国はアジアのトップに位置する大国で、周辺の国々はその威光にひれ伏してきた(中略)気がついてアジアを眺めれば、タイなどごく一部を除いて、ほとんどの国が白人国家である欧米列強の帝国主義にひれ伏し、植民地にされてしまっている。このままではやがて日本も、と危機感を募らせたのは当然だろう。李王朝の朝鮮のように、欧米列強のこのような圧力にほとんど反応せずにいた鈍感さのほうが、むしろ不思議というものだ(中略)あそこで維新という革命をやり遂げなかったら、日本もまた欧米列強の餌食になり、植民地化される危険性は十分にあったと思う”

“ハワイは未開の野蛮な島などではなく、カメハメハ王朝によって統一された一つの王国だったのだ。アメリカは一八九八年にこのハワイを併合し、カメハメハ王朝を跡形もなく消してしまった(中略)アメリカは大西洋の向こうのヨーロッパに意識が向かっていて、太平洋のほうは彼方に弱小のアジアがあるだけだと安心し、わが庭ぐらいに思っていた。ところが、日本が日清戦争に勝利し、それなりの力を持った国として立ち現れてきた(中略)中国大陸には欧米列強が権益を扶植しせめぎ合っていたから、朝鮮併合や満州国創設は他国の利害と衝突し、鋭い国際問題になったが、ハワイはアメリカが併合しても、利害が衝突する国はなかった。だから国際的な問題になることはなかった。そして、一つの王国が完全に消されてしまったということさえ、いまでは忘れられかけている”

“ソ連(ロシア)の進出を抑えにかかる日本の行動は、中国大陸に利権を拡大しようとするイギリスにとっては好都合だった。だから、日露戦争ではイギリスは日本を援助して資金や軍備の調達に力を貸し、日英同盟を結んでいる。
 その後の中国大陸の状況の変化にともない、アメリカはイギリスに日英同盟の破棄を強力に働きかけた。イギリスもまた、中国大陸に進出して影響力を強める日本が邪魔になり、アメリカの意を受けて日英同盟を破棄することになる(中略)日露戦争の勝利は、白人に対する黄色人のはじめての勝利であり、黄禍論の源となった。一九二四(大正十三)年には排日移民法がつくられた。さらに驚くべきは、このころアメリカは陸海軍統合委員会をつくり、日本を仮想敵国として「オレンジ計画」を樹てていた(中略)この計画は、原子爆弾投下を除いては、ほぼ忠実に実行されたのだ”

“日本の中国大陸への戦線拡大が、アメリカに明確な日本に対する敵視政策をとらせることになった。アメリカはABCDラインという包囲網を構築し(中略)この米・英・中・蘭四国が同盟を結び、日本に経済制裁を加えてきたのである(中略)考えてみると、経済制裁というのは経済大国であるアメリカのお得意の手法なのだ(中略)もっとも、アメリカの経済制裁はいまではそれなりに巧妙になっている(中略)だが、ABCDラインの包囲網のやり方は、結果から見て稚拙だったというほかはない(中略)アメリカは最初から、日本を戦争に追い込むつもりだったのではないか。日米開戦までの経過をたどると、そう思わざるを得ないのだ(中略)日米側はABCD同盟の包囲網を解いてもらうかわりに、中国大陸からの撤兵さえ考慮に入れていたのだ(中略)ところが、アメリカはのらりくらりとするばかりで、交渉の要求にも示した条件にも返答しなかった(中略)アメリカの言い分は、日本がこれらの要求をすべて呑めば、ABCDラインを解く、というのではないのである。日本がこれらの要求を呑んだら、ABCDラインをどうするかの話し合いに応じるというのだ(中略)アメリカの意図がどうだったにしろ、結果として日本を戦争以外には選択の余地がないところに追い込んだのは、アメリカの過ちである”

“広島の平和記念公園に原爆慰霊碑がある。そこにはこのような銘文が記されている。
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」(中略)この銘文には主語がない。だれが「過ち」を犯して、だれが「繰り返さない」といっているのか、わからない。だが、ニュアンスとしては、「私たち日本人」が「過ちは繰り返しませんから」と言っているように受け取れる(中略)非戦闘員の一般市民の殺傷を狙い、広島を全滅させようと狙った原爆投下は、明らかな国際法違反である。過ちを犯したのはアメリカなのだ(中略)自分の過ちではないものを自分の過ちであるかのようにとらえる日本。正当化して過ちを認めないアメリカ。勝った負けたの結果からものごとをとらえる傾向が、ここに見られる。
 だが、これではいけない。これでは歴史に学ぶことはできない”

“悪事を犯した人間が自分のいたらなさを必要以上に誇張してみせ、自分は何とだめな人間だったかと反省し、謝罪してみせる(中略)自分の心底は良心的なのだと自己満足し、自分がやったことから少しでも逃れようとする卑屈さの表れにほかならない(中略)日本はいま資金的に国連の活動を支え、ODA(政府開発援助)に莫大な支出をして、国際社会に大きく貢献している。だが、そのような日本の努力は、国際的にはまったくといっていいほど、評価されていない。ほかでもない、日本が根本のところに備えている卑屈さを国際社会から見透かされ、尊敬どころか、軽蔑されているからにほかならない”

“戦争に勝ったというだけで、勝者が敗者を思いのままに断罪した。それが東京裁判である。近代法の精神に根本的に反している。ここに東京裁判の過ちの基本がある(中略)GHQは日本占領政策を遂行するために、それが必要だったのだ(中略)東京裁判の根拠となった法律、「平和に対する罪」は事後法なのである。事後法は近代法の精神が厳しく戒めるところのものだ。この一事をとっても、東京裁判は公平でも客観的でもなく、最初から結論は決まっており、裁判の過程は自分たちの正当性をアピールし浸透させるためのショーだったことがわかるだろう”

“東京裁判では連合国側から十一人の判事が出て審理に当たった。その一人(中略)のちに国連の国際法委員長としても活躍された(中略)パール博士は東京裁判を批判し、要約次のような意見を述べた。
「東京裁判は、裁判の名を借りた復讐であり、占領政策のプロパガンダにすぎない。真の平和と人道を確立する絶好の機会でありながら、それをなさず、法的根拠もないのに日本を侵略者と決めつけ、多数の個人を処刑することは、二十世紀文明の恥辱である。後世の歴史家は必ずこれを再審するであろう」”

“アメリカに追いつき、追い越せ。日本人はそこに努力を傾注するようになる。つまり、物質によって誇りを回復しようとしたのだ(中略)われわれ日本人が流した汗以上に、日本に利する状況があったということを指摘しなければならない。それは東西対立の冷戦構造という世界情勢だ(中略)これは第二次大戦でほとんど壊滅状態になっていた日本産業のカンフル剤になった。わずかに残っていた生産設備はフル稼働状態になり、また、アメリカの援助によって設備投資が盛んに行われた(中略)この特需景気によって日本経済は終戦直後の困難から脱却して復興の軌道に乗り、やがては高度成長への基盤になったことは間違いない”

“占領軍の最高司令官として日本にやってきたマッカーサーが、最初に考えていろいろな策を講じたのは(中略)丸裸の無力な国にすることだったはずである。だからこそ、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」という条項を盛り込んだ憲法を占領下の日本に制定したのである(中略)帰国したマッカーサーは、アメリカの上院議会で日本についてこう証言した。日本が中国大陸に進出したのは侵略戦争ではなかった、自衛のための戦争だった、と。これは日本の占領統治に当たったマッカーサーが、朝鮮戦争を通して北からの脅威がどのようなものかを骨身にしみて実感したから出た言葉といえる。
 これはどういうことか。日本を侵略戦争を行った悪者と決めつけ、「平和に対する罪」で断罪した東京裁判は誤りだったと、日本占領の最高責任を担った当事者が認めたということである”

“バルト三国をはじめ中央アジアの国々をソ連に囲い込み、それらの国々の独立を抹殺して領土を広げた。そればかりではない。ソ連は東欧諸国をも共産圏に囲い込み、事実上の支配者として君臨した。このソ連の領土的野心が東西対立を激化させ、冷戦構造を固定することになった。そしてドイツと朝鮮半島で分断国家という悲劇を生むことにもなったのである(中略)当時のアメリカ大統領ルーズベルトとイギリス首相チャーチルはヤルタ島で会談し、第二次大戦の終結について話し合った。そのとき、その席にイデオロギー的にはまったく反対の立場にあるソ連首相のスターリンを呼んで、対日参戦に引き込んだのだ”

“その起源も定かでないような古い昔から、日本の皇室は連綿として続き、現在にいたっている。だから、他の王朝と識別する必要がない。姓は日本の天皇には必要ないということだ(中略)いま世界に存在する王で、祭祀王の色彩を残しているのは、日本の天皇だけであるといっていいかもしれない(中略)アメリカは天皇のこのような姿を誤解したようだ。また、誤解されても仕方がないところも確かにあったのだ。
 どういうことかというと、戦時中、日本、特に軍部は天皇の祭祀王としての側面を利用しすぎた嫌いがある。天皇が執り行う神事を中心に国家神道にまとめあげ、それを神がかり的な戦意高揚に利用したのだ(中略)私にいわせれば、神道といわれるものを宗教ととらえるのが間違っているのだ。戦時中、これを国家神道にまとめあげようとしたのにも無理があったのだ”

“神話に属するような古い昔のことはいざ知らず、明確に歴史が書かれるようになって以後、権力をふるって君臨した天皇は一人もいない(中略)南北朝時代、後醍醐という天皇が出て親政を行い、権力を行使しようとしたことはあったが、これは例外中の例外(中略)それなら、政治的には無力かというと、そうではない。天皇の真の存在意義は日本が存亡の危機に直面したようなときに発揮される(中略)このような存在は世界に類例がない。それだけに外国の人には理解がむずかしいかもしれない”

“昭和天皇のご臨席を仰ぎ、ポツダム宣言を受諾し戦争を終結するか、それとも宣言を拒否し、本土決戦を構えて戦争を継続するかの最終的な結論を出すための会議だった(中略)ところが、鈴木貫太郎首相はポツダム宣言受諾か本土決戦か、どちらとも自分の意見を表明しなかった(中略)本意は戦争終結にあった。だが、それを表明すれば、会議の結論は出ても、それでは収まらないことを承知していたのだ。陸軍を中心にした本土決戦派は反乱を起こし、その主張どおりに突っ走るに違いない。それを押さえられる力は自分にはない(中略)そう考えて、自分が最後の一票を投じるべきところを巧みに回避し、昭和天皇のご判断にゆだねることにしたのだ。それ以外に混乱を抑えて戦争を終結に持っていく方法はないと考えたのだ(中略)そのご判断は、十四日に開かれた閣僚と最高戦争指導会議の合同の御前会議でも重ねて示され、戦争終結の決定は動かないものになったのである(中略)まさに国家存亡の危機に、天皇という存在の機能は存分に発揮され、強力な求心力となって働いたのである”

以下は、渡部昇一という上智大学名誉教授による解説からの抜粋。
“一九四一年、ABCDラインによる包囲網が築かれ、日本は経済的に窮地に立たされた(中略)結局、日本は石油を輸入する道を世界中から閉ざされてしまった(中略)当時の日本は、世界の三大海軍国であり、陸軍、空軍とも非常に強力だった。しかし、石油がなければそれとても動かすことはできない。日本にとって石油を絶たれることは致命傷であり、残された道は戦争しかないことは、小学校五年生の私でも容易にわかった”

“戦後の「東京裁判」は、国際法を無視した非合法な裁判であった、そして、敗戦国の日本は一方的に「悪」とされてしまった。さらに悪いことに、そのための弁解は、その後の占領中、七年間にわたって一切許されなかった。その間、GHQに追随する人々だけが出世街道に乗ったこともあり、一九五一年に主権回復した後も、東京裁判が下した日本に対してきわめて悪辣な判決内容を消す意欲を、日本政府も日本人もすっかり失ってしまったのである”

“終戦当時、GHQ内で靖国神社を焼却すべきだとの意見が大勢を占めたことがあった。占領軍兵士の娯楽のため、ドッグレース場にするという提案まであった。しかし、当時、駐日ローマ教皇代表バチカン公使代理だったブルーノ・ヴィッター神父はそれに反対し、国のために死んだ人々はいかなる国においても尊敬されるべきだ、それは戦勝国でも敗戦国でも同じであると主張した。それを受けてマッカーサーは靖国神社の焼却を中止したという”

“それにしても、この本のそもそもの発端がアメリカの教室での出来事だったということは大きな感動である。アメリカが持つ「光濃ければ闇も濃い」という特質を再確認した。アメリカ人教師のMs.Woodの提案の素晴らしさは、日本の学校で「支那事変はそもそも中国がはじめたことだ」と発言できる先生がいるかどうかを考えればよくわかることである”
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    | books | 2014.05.05 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |









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