おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近読んだ本
池波正太郎「東京の情景」

著者の時代小説は「仕掛人梅安」シリーズ以外、ほとんど読んでいる…二十代半ばに、親の書棚にあった著者の本を読み漁ったのだ。
現代物や随筆も読んだが、全作ではないと思う。

本作は初版'85年、朝日新聞社刊…初出は'83年の「アサヒグラフ」6〜12月号だそうで、著者自身の描いた30点の風景画それぞれにコメントを添えた一冊だ。
画材は主に水彩とパステルで、ページが進むにつれて画力も上がっているように感じられるのだが最初の方の絵も挿絵画家として通用する技量は保持している。
本作には、写真では及ばない絵の強みを感じる…現代なら写真の情報量や内容を調整するなど造作もないが、それでも筆遣いに宿る物語性は得られないのだ。

例えば冒頭の「大川と待乳山聖天宮」で川面に映える薄暮の色合い、行き交うダルマ船とタグボート…著者の生地であり幾多の著作にも描かれる場所であり、現在では絵の左端にある山谷堀の水門こそ残っているもののカミソリ堤防は親水公園に変貌し右端に桜橋の袂がチラリと覗くアングル。
この風景を知っていると、これが隅田川を挟んだ向島側から見た眺めであり夕刻の空色である事が分かる。
更に言うなら「剣客商売」秋山小兵衛宅から本所までの中間、三囲神社より僅かに上流といった地点だ。

そのように描かれた風景の地理や作品の情景なども含めて見ている所為か、僕自身の思い出が呼び覚まされるのか…銀座「天國」や明治座、霊南坂教会など思いがけないにも程がある!笑
しかし「神田・ニコライ堂」の深い色味や「名橋・日本橋」のクールなタッチは、そこを知らない人が見ても称賛に値するだろう…また佃大橋の架設に伴って渡船が廃止される直前に書いたというスケッチから描き起こしたという「佃の渡し(昭和27年)」は、見知らぬ光景であるのにノスタルジックな既視感に囚われる。

ほとんどの場所を僕は知っている、そこら辺を眺めた時の感覚が微妙に残っている…ダラダラと歩きながら、ぼんやりと信号待ちしながら、仕事の合間に、何かのついでに通りかかった。
写真だったら、これほど記憶を刺激されないと思う。
しかし、だから僕が著者の絵を称賛しても主観が強くて説得力はないのではないかとも思ってしまうのだ。
池波正太郎「東京の情景」


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    | books | 2014.06.01 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |









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