ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

<< 本日の脳内BGM | main | 本日の脳内BGM >>
最近読んだ本
富岡直方「日本猟奇史 明治時代編」

初版'08年、といっても昭和8(1933)年に出版された啓松堂の「明治猟奇史」を再刊したものだそうで…他に「大正・昭和編」と「江戸時代編」も続刊と併せて国書刊行会編集部により改題・分冊、本文を現代表記に改めるなど全体的に読みやすくバージョン・アップされているようですよ。
内容は題名ほど猟奇的でもない実話記録のスクラップブック状態で、先日の「戦前のこわい話」より淡々と大量に79もの記事を時系列に沿って紹介してます。
出典は新聞の記事だけでなく、身近な人物からの聞き書きなども含まれているので新耳袋的な味わいも。

明治に年号が改まる直前の強烈な無法状態や、神仏分離令で“神道を奉ずる公卿衆が一躍新政府の政権を握った”勢いで弾圧された仏僧が伊勢詣でをする際の珍妙な発想などは歴史を身近に感じさせてくれました。
太陽暦に改まった明治五年(1872)の“十二月三日を明治六年一月一日とす”という布告で、本来なら12月の1日2日を急きょ前月に押し込んで“一年が十一か月であった”…その理由は公務員への給与支払いで、当時の役人は二日間タダ働きになってしまったそう。

また“十円紙幣を金毘羅のお札と思って神棚へ”祀っていた老婆の話は落語みたいです、新政府が“ドイツ国へ頼んで製造した”大量の新札を伊豆の海岸で見つけた老婆は文盲ゆえに見覚えある「金」の一字で“金毘羅大権現の守り札と思い誤った”挙げ句“あんまりたくさんなお札を、みんな持って帰ってきて、もし粗末にしたらもったいないことだと思ったから、そのうち一枚だけを持って帰って、こうして神棚に祀っているのだ。……残りのお札は、拝んで海へ流してしまった”と、ちっとも猟奇的じゃありませんけども。笑

動物ネタの昔話っぽい雰囲気も味わい深いですよ、狐の祠を壊したら祟られて祈祷再建したら今度は狸に僻まれて災い続出とか…あとは明治九年(1876)の、品川旧御殿山の商人夫婦が狸の腹鼓に対抗して四斗樽で一晩中叩き競べして負けた大狸が死んだ話も好いなぁ!
因みに著者が引用している当時の新聞記事は旧かな遣いのままなのでスルーしましたが、本文が著された昭和初期もこんな(漢字入り電報)状態だったのかな?
明治から146年にして、この地続き感のなさを思えば「ファイナルファンタジーX」の千年という隔たりなんて感覚として完全に別世界でしょうな。


以下、その他のユニークな記事と個人的メモ。
“待合で洪水騒ぎを演じた艶色寝小便芸者”
「こんな仕事絶対イヤだ!」で職業扱いされてた、江戸時代の小便組みたいな話ですね…こちらは真性の夜尿症っぽいですが、当人にも反省が足りてない様子。

“奇々怪々な黒焼剤にまつわる生首売買事件”
“墓場から死人の首をもぎ取って売る怪婆”
“死人から脳漿や人油を絞る鬼の如き職員”
明治三十五年(1902)から四十一年(1903)にかけて「人体から精製する薬」の記事が多く、火葬場に持ち込まれたり土葬された遺体だけでなく少年や少女の“臀肉”が抉られる事件まで発生したようで…効果の真偽はさておき古来より「霊天蓋」「人胆」「天粉」「天末」「人油」として知られたそうですが、明治三年に禁止令が発布されたにも関わらず明治後期に多発したのだとしたら要因となる何かが当時あったのでしょう。

“品川東海寺で按摩が松の樹を揉んでいる”
“暴風雨で倒れかけた大樹が自然に起き直る”
老木伐採に絡んで異変が起きる話も多数ありますが、倒れかけた木がマッサージさせるとか伐られる前に自力で戻るとか斬新…また夢のお告げで銚子は長塚の坂大師御堂を松林が密集する丘の頂上に遷す際、松が道を開けて通した話には「アノときは真に偉かったノウ」と懐想コメント付き!笑

明治四十三年(1910)の“千里眼で騒がれた御船千鶴子の透視実験”は、ホラー小説の「リング」にも出てきましたよね…確か小説では否定的な結果になり死んでしまう筈ですが、こちらの記事を読む限りでは成功していたようです。
その他、奇形ネタの多さは時代のバイアスを感じました…というか親や周囲が恥と見なしたケースが悲劇性を帯びるだけで、全体的には奇異の目はあれど大らかに許容されてた印象です。

日清戦争の赤帽騎兵や日露戦争のお百度提灯の話は知っていましたが、著者の義父と“多治見の人”から聞いたというのがリアルですね…それにしても前線の壮絶な飢餓と疲労の方が怖いなぁ、戦線の進延に補給が追い付かないって敗戦フラグで勝てたのが奇跡です。

“◇31◇ 足の裏に日月の模様がある天狗のお弟子
【明治十三年〔一八八〇〕四月】
 板倉伊賀守の旧藩士で、当時、備中の高梁〔岡山県高梁市〕に住む岡山県士族武野武平(五七)は、かねてから金毘羅の信者であったが、明治三年〔一八七〇〕三月十日のこと、女房のおよし(五〇)に、
「今日は信仰する大権現の大祭日であるから、これからちょっと讃岐〔香川県〕へ行ってくるが、留守を頼むぞ」
といいすてたまま家を出たが、それから一月たっても二月たっても音沙汰がないので、女房も心配でたまらず、わざわざ人を頼んで讃岐へ探ね(原文ママ)にやったが、いっこう行方が知れないので、これは神隠しにでもあったか、気が狂って死んだのであろうと、良人が家を出た日を命日として、仏事をいとなんでいた。
 すると、それから十年もたって、ちょうど命日にあたる明治十三年の三月十日のこと、女房およしが茶飯を炊き、親類の人たちを呼んで、心ばかりの法事をしているところへ、のっそりと入ってきたのは、死んだとばかり思っていた良人の武平であった。
 武平は、垢のついた行衣の上に、笈を負い、兜布をあて、武者鞋をはき、金剛杖をついているのだった。
 驚く女房たちを押しづめながら、武平は悠然と座敷に上がり、まず上座に直ると、
「わしは先年、讃岐の象頭山に参詣すると、大権現のありがたい神託をこうむり、そのままお山にとどまり、名を雄善と賜わって、六根清浄の行者となっていたが、その後、修行の功が積み、天狗の仲間入りを仰せつけられ、あらゆる難病を根治する方法を授かったので、人助けのため、さきほど下山し、一時間ほどでここまで飛んできたのである。……疑わしいと思ったら、わしが足の裏を見るがよい。かたじけなくも、日月の紋があらわれておるぞ」
といって、足を投げ出して見せたので、女房はじめ居合わせた親戚の者たちは、ただ驚きあきれるばかりであったが、恐る恐る武平の足の裏をのぞいて見ると、これはまた不思議なことに、円いものの形が二つ、おぼろげに見えるのであった。
 この噂がいつか評判になると、難病の者たちが治してもらいにやって来たが、雄善はいちいちその足で病人を踏みつけるという荒療治に、この噂がまた高くなって、ついに警察の耳に入り、雄善は拘引されたが、べつに金銭等の礼物をいっさい取っていないので、一応、訓戒のうえ放免されたということであった。
 とにかく、江戸時代なら知らず、明治になっても、こうした天狗の弟子のあらわれた事実は不思議である。――(東京日日新聞)”
0
    | books | 2014.06.07 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |









    トラックバック機能は終了しました。




    ↑ top