
「REVOLUTION」
邦題「レボリューション/めぐり逢い」、アメリカ独立戦争を貧者の視点から描いた'85年のヒュー・ハドソン監督作品です。
(アメリカは若い国だ)という印象というか先入観が僕には強くて、どうしても南北戦争以前のアメリカを思い描く事が出来ないんですね…というより、せいぜいローラ・インガルスや「奇跡の少年」で描かれた19世紀の西部開拓時代よりも古いアメリカは想像した事すらなかった気もして。
そんな訳で、本作の筋書き自体より時代背景や生活様式などに興味を持って借りてきてみた次第なのです。
“1776年 −世界の二大勢力 英仏両国は すでに80年以上 世界制覇を狙って 険悪なにらみ合いを続けていた その中で 新興国家アメリカは 英帝国の支配下から脱却すべく 独立宣言を行った 米国の世論は分裂 英国は反逆派を抑えるため 艦隊を送り込んだ 7月4日 上陸してニューヨークへ侵攻する3万の敵を阻止するため 市民軍が集結した”…長い序文だけど、この前置き無しでは歴史に疎い僕は分からなかったな。
毛皮を売りに来たトムは、ニューヨークの騒乱に遭遇し船を接収されてしまいます…無一文で選択の余地もなく徴兵され、脱走と参戦を繰り返す内に英軍と協力関係にあったイロコイ族の追っ手を殺したトムは敵対勢力のインディアンと味方になったりしつつ息子と己のために生き抜きます。
結局、父と子の成長と別れを描きたかったのか…最後はトムとデイジーの再会で幕切れだけど、数秒単位でしか会ってない二人に恋愛感情がってのは編集ミス?
ストーリー的には破綻してる大河ドラマって感じですが、とりあえず休日の昼間にダラダラ観るには相応しい12チャン映画でしたよ。笑
トム役はアル・パチーノ。
政商の娘デイジー役はナスターシャ・キンスキー。
英軍ピーシー曹長役はドナルド・サザーランド。
市民を扇動するリバティ・ウーマン役で出ていたアニー・レノックスは、ユーリズミックスのマニッシュな感じとは全然ちがうので誰なのか最初は分かりませんでしたよ。
独立戦争に参加したインディアンや黒人を映しながらラストに「ここは白人の国だ!」という罵声を入れたり、トムが語る新しい国の理想が未だに実現されていなかったりと結構シニカルで決してアメリカ礼賛じゃないのは意外でした。
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(アメリカは若い国だ)という印象というか先入観が僕には強くて、どうしても南北戦争以前のアメリカを思い描く事が出来ないんですね…というより、せいぜいローラ・インガルスや「奇跡の少年」で描かれた19世紀の西部開拓時代よりも古いアメリカは想像した事すらなかった気もして。
そんな訳で、本作の筋書き自体より時代背景や生活様式などに興味を持って借りてきてみた次第なのです。
“1776年 −世界の二大勢力 英仏両国は すでに80年以上 世界制覇を狙って 険悪なにらみ合いを続けていた その中で 新興国家アメリカは 英帝国の支配下から脱却すべく 独立宣言を行った 米国の世論は分裂 英国は反逆派を抑えるため 艦隊を送り込んだ 7月4日 上陸してニューヨークへ侵攻する3万の敵を阻止するため 市民軍が集結した”…長い序文だけど、この前置き無しでは歴史に疎い僕は分からなかったな。
毛皮を売りに来たトムは、ニューヨークの騒乱に遭遇し船を接収されてしまいます…無一文で選択の余地もなく徴兵され、脱走と参戦を繰り返す内に英軍と協力関係にあったイロコイ族の追っ手を殺したトムは敵対勢力のインディアンと味方になったりしつつ息子と己のために生き抜きます。
結局、父と子の成長と別れを描きたかったのか…最後はトムとデイジーの再会で幕切れだけど、数秒単位でしか会ってない二人に恋愛感情がってのは編集ミス?
ストーリー的には破綻してる大河ドラマって感じですが、とりあえず休日の昼間にダラダラ観るには相応しい12チャン映画でしたよ。笑
トム役はアル・パチーノ。
政商の娘デイジー役はナスターシャ・キンスキー。
英軍ピーシー曹長役はドナルド・サザーランド。
市民を扇動するリバティ・ウーマン役で出ていたアニー・レノックスは、ユーリズミックスのマニッシュな感じとは全然ちがうので誰なのか最初は分かりませんでしたよ。
独立戦争に参加したインディアンや黒人を映しながらラストに「ここは白人の国だ!」という罵声を入れたり、トムが語る新しい国の理想が未だに実現されていなかったりと結構シニカルで決してアメリカ礼賛じゃないのは意外でした。
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