最近みた夢
虫とスコール
僕は雑貨屋にいる。
それは公園の中の東屋を大きくしたような、木々に囲まれた木造家屋だ。
間口が広く取ってあって、ポーチから店の奥までウッドデッキが敷き詰められている…初夏のような陽射しが木漏れ日となって射し込んでいて、その明るさで店内は薄暗く感じられた。
品揃えは若い女性向けの雑貨が多いようで、外の芝生にもキャスター付きハンガーなどに商品が並べられていて割と賑わっていた。
僕は店に入ってぐるりと見て回り、ポーチから下りた辺りで(ここは自分の家らしい)と理解する…商売には直接的にタッチしていないのだが、ここは自分の居場所という事が分かった。
そして同時に、芝生のハンガー近くに立つ男が目に入った…女性客の中で一人だけ、上背があってオシャレなんだかダサいんだか判別つかない格好をしていれば否が応でも目につく。
単に女性客の連れなら好いのだが、女性目当ての面倒な手合いだったら困るので然り気無くマークしていたら姿が見えなくなった。
店内に戻ってラグの敷いてある床に寝そべっていると、後から日に焼けた女の子たち数人が入ってきた…どの娘も露出した腕や脚を、あちこち蚊に食われて可哀想なくらい腫れている。
「公園に行ってたの」
僕の問いかけに彼女らは答えてラグに腰を下ろしたが、特に痒がっている素振りを見せないのは妙だった。
目の前の女の子と僕の間に、まだ緑色だけどカサカサの葉っぱが落ちていた。
「誰が持って来たの?」
そう言って広げると、裏に可愛い芋虫がいた。
「虫がいるじゃん」
床に戻しながら、僕はふざけて「キャー」と言った…ところが葉っぱの奥から更に一匹、こちらは可愛くない異形の芋虫が這い出た。
思わずマジで絶叫すると、そいつは大声に反応したのか触角を伸ばし醜さ百倍!
その変化に目を見張りながら僕は絶叫し続け、パニックのあまり硬直状態に。
現実にはそこまで虫嫌いという訳でもなく、冷静に考えれば気の毒なのは芋虫の方だと思うのだけれども夢の中では取り乱していた。
周りを気にもせず慌てて外へ逃げると、折悪しく大粒の雨が降りだした…さっきまでの晴れ間は消え、空には雲が垂れ込めている。
ようやく平静を取り戻した僕は、家の二階に引き上げる事にした…脇のドアから階段を上がると、使っていない和室が二部屋ほどあるのを思い出したのだ。
しかし先の女の子たちの様子が気になって、ふと見ると先程の消えた中年男が彼女たちに馴れ馴れしく話し掛けているではないか!
とはいえ彼女たちも嫌がる風でもなく、元から知り合い同士のようにも見える。
これはまた暫く様子見かと、男に対して苛立ちを感じた所で目が覚めた。
こうして書き出すと、題名は「厭な男の夢」とする方が正しい気もしてきた。笑
でも起き抜けの印象では、あの芋虫の総毛立つ気味悪さと(ボタッ)と肌に当たった雨粒の方が心に残っていたんだよね…そういえば今回の夢では、音や匂いや空気感の代わりに雨粒の感触がリアルだったなぁー。
雑貨屋は立地も店の雰囲気も心地好く、何か買いたい気分にさせてくれるのに自分が買うような物が置いてなかったのが残念でした。
それにしてもあの男、何者だったんだ?…まさか自分自身のネガティブだったりはしないよな、いかにも横文字業界の底辺にいそうな目付きが不快な人物でしたが。
僕は雑貨屋にいる。
それは公園の中の東屋を大きくしたような、木々に囲まれた木造家屋だ。
間口が広く取ってあって、ポーチから店の奥までウッドデッキが敷き詰められている…初夏のような陽射しが木漏れ日となって射し込んでいて、その明るさで店内は薄暗く感じられた。
品揃えは若い女性向けの雑貨が多いようで、外の芝生にもキャスター付きハンガーなどに商品が並べられていて割と賑わっていた。
僕は店に入ってぐるりと見て回り、ポーチから下りた辺りで(ここは自分の家らしい)と理解する…商売には直接的にタッチしていないのだが、ここは自分の居場所という事が分かった。
そして同時に、芝生のハンガー近くに立つ男が目に入った…女性客の中で一人だけ、上背があってオシャレなんだかダサいんだか判別つかない格好をしていれば否が応でも目につく。
単に女性客の連れなら好いのだが、女性目当ての面倒な手合いだったら困るので然り気無くマークしていたら姿が見えなくなった。
店内に戻ってラグの敷いてある床に寝そべっていると、後から日に焼けた女の子たち数人が入ってきた…どの娘も露出した腕や脚を、あちこち蚊に食われて可哀想なくらい腫れている。
「公園に行ってたの」
僕の問いかけに彼女らは答えてラグに腰を下ろしたが、特に痒がっている素振りを見せないのは妙だった。
目の前の女の子と僕の間に、まだ緑色だけどカサカサの葉っぱが落ちていた。
「誰が持って来たの?」
そう言って広げると、裏に可愛い芋虫がいた。
「虫がいるじゃん」
床に戻しながら、僕はふざけて「キャー」と言った…ところが葉っぱの奥から更に一匹、こちらは可愛くない異形の芋虫が這い出た。
思わずマジで絶叫すると、そいつは大声に反応したのか触角を伸ばし醜さ百倍!
その変化に目を見張りながら僕は絶叫し続け、パニックのあまり硬直状態に。
現実にはそこまで虫嫌いという訳でもなく、冷静に考えれば気の毒なのは芋虫の方だと思うのだけれども夢の中では取り乱していた。
周りを気にもせず慌てて外へ逃げると、折悪しく大粒の雨が降りだした…さっきまでの晴れ間は消え、空には雲が垂れ込めている。
ようやく平静を取り戻した僕は、家の二階に引き上げる事にした…脇のドアから階段を上がると、使っていない和室が二部屋ほどあるのを思い出したのだ。
しかし先の女の子たちの様子が気になって、ふと見ると先程の消えた中年男が彼女たちに馴れ馴れしく話し掛けているではないか!
とはいえ彼女たちも嫌がる風でもなく、元から知り合い同士のようにも見える。
これはまた暫く様子見かと、男に対して苛立ちを感じた所で目が覚めた。
こうして書き出すと、題名は「厭な男の夢」とする方が正しい気もしてきた。笑
でも起き抜けの印象では、あの芋虫の総毛立つ気味悪さと(ボタッ)と肌に当たった雨粒の方が心に残っていたんだよね…そういえば今回の夢では、音や匂いや空気感の代わりに雨粒の感触がリアルだったなぁー。
雑貨屋は立地も店の雰囲気も心地好く、何か買いたい気分にさせてくれるのに自分が買うような物が置いてなかったのが残念でした。
それにしてもあの男、何者だったんだ?…まさか自分自身のネガティブだったりはしないよな、いかにも横文字業界の底辺にいそうな目付きが不快な人物でしたが。