おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近読んだ本
比留間幹「給水塔」

初版'15年、リトルモアより出版された写真集です。
給水塔というのは、往時の高層ビル…といっても5階ぐらいの高さだと思いますが、落差を利用したサイフォンの原理な何かで上水を汲み上げる建築物ですね。
安定した電力供給と強力なモーターの普及で過去の遺物と化してしまい、いつの間にか目にする機会もなくなってしまいました…思えば僕も最後に見たのは、20年ほど前にワタリウム主催で美術館周辺をオリエンテーリングした時かも?
北青山〜表参道の華やかな街も路地を入ると一昔前の団地が幾つか残っていたんです、僕が育った団地と似たような給水塔があって。

給水塔って見た目では機能が予想つかない、妙に非日常感があるんですよね…それが何かを知っていても、風景をシュールに変えてしまう存在感があるのです。
本作に収められた、様々な姿をした給水塔…どんな景色も宗教画じみた荘厳さを帯びて見えます、単なる高所に送水する施設なのに。
そして町が消え去った後も塔だけは残され、そこに新たな町が生まれる時を待つかのように佇んでいます。
おそらく、かつてその役割は井戸が果たしてきたのでしょう…でもヒトが住み処に穿ったヘソはいつしか反転し、大地にインプラントされた旗印あるいは創世神話の世界樹となりました。

あとがきで作者は“ベッヒャーによる「給水塔」の写真集を知ったのは20年以上も前(中略)その存在は、自分に対し同類の被写体を禁忌と位置づけるためには充分以上だった”と、正直に二番煎じである事を告白しています…つまり不勉強を棚上げして得意がる素人感覚の似非写真家ではないのですね、作品を見れば作者が写真を勉強されている事は感じるのですが特に学校や師事を経ない独学というのは意外に思えました。
作者が「フィールド・オブ・ドリームス」に例えた、自分が媒介でしかなく撮らされている感覚…この神憑った光景を眺めていると、疑う気にはなりませんね。

全47都道府県を網羅した63葉、どれもが奇蹟に立ち会ったかのような気持ちにさせられます…これって給水塔の秘めていた魔力なのでしょうか、今まで僕は本当に世界を見ていたのだろうか?と揺さぶられるような衝撃を受けました。
古代の遺跡のような、中世の古城のような…異界の交信施設にも極秘計画の痕跡にも見えるそれは、過ぎ去った時代の名残なのです。
給水塔(←左クリックで拡大表示されます)
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    | books | 2016.04.03 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |









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