おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近読んだ本
小林和彦(著)、柴田ゆう(画)「知識ゼロからの妖怪入門」

初版'15年の幻冬舎刊。
ゆるキャラ化はしてないものの、データファイル形式での紹介に「妖怪ウォッチブームに便乗した感」丸出しですが…しかしそれは割と出版社サイドの思惑でしょうな、むしろ隙を衝いて熱く語る著者は(妖怪ブームの今こそ正しく知ってもらう好機)と見て質より実を取ったように思えます。
「一般的に知られている雪女の話は小泉八雲が初出」とは意外でした、のっぺらぼうの話が彼の原体験に基づく改変である事は知ってましたけど…彼の「怪談」は採話文学というより、二次創作と割り切って楽しむ方が好いかもしれません。

「枕がえし(枕小僧)」は、夢と現世を魂が往来するための呪具を動かして夢から帰れなくするとか…和歌山県龍神村の、7人の木こりが“就寝中に枕を動かされてしまったために全員死んだ”という伝説にゾクリ。
秋田名物「なまはげ」は囲炉裏端で怠けている者の足にできるナモミ(火ダコ)をはぐ”という意味で、石川県の能登半島には同じ由来の「あまめはぎ」がいるそう…同じ現象が地方によって呼び名が変わり、実は被ってる妖怪も結構います。
狐は佐渡島じゃ狸との抗争に敗れて追放され、四国からは弘法大師に追い出されて両方とも狸の天下になったというのが興味深いな。

茨城県の山奥にいる「日和坊」はてるてる坊主の起源ともいわれ、群馬県には文福茶釜のルーツといわれる「茂林寺の釜」が現存するとか…また同県の館林城に現れた「天井なめ」は家臣に捕らえられ、ちゃっかり“城中の蜘蛛の巣をなめ取らされた”とはお気の毒。
佐賀県の「ひょうすべ」は“鎌倉時代につくられた呪法で動く人形が河童となったもの”で、兵部役人に退治されて名前が付いたなんて事の順序がおかしくね?
大正〜昭和にかけて衰退した妖怪画を復活させた水木しげるが鹿児島ローカルから全国区にした「一反もめん」って、人を窒息死させるのか!

「オニ」は「隠(おん)」がなまって生まれた言葉で本来“疫病のように人間に害をおよぼすが目に見えないものを総称して鬼と呼んでいた”そう、そして具体的なイメージ像が定着したのは江戸時代から…これは妖怪のほとんどに当てはまるんですね、理由が分からない現象を指す言葉に姿形を与えたのは人間なのです。
木造家屋のきしみが「家鳴り(やなり)」に、足音の反響が「べとべとさん」に…自分が怖がる根拠を他者に転嫁する、その発想は現代人と何ら変わらない訳で。
見方を変えれば漫画や小説などで描かれる妖怪の距離感に、現代性が反映されているとも言えるのですね。

そう考えると確かに「ケサランパサラン」だって70年代の一時的なブームで、今の子は化粧品ブランドとしか思わないんだよなぁ?
江戸時代にも「人面犬」はいたようですが、思えば「口裂け女」は時代を先取りしていた気がしますね…実際マスク女子って恐いもん、本人達は顔面偏差値を隠してるか潔癖障害なんだろうけど。笑
因みに妖怪の造形化は日本固有の文化で、中国や韓国に妖怪画が少ないとは意外でした…やはり八百万な信仰思想の特徴かもね、しかし「祭祀された妖怪が神であり祭祀されない神は妖怪である」とは言い得て妙。
あの土方歳三は、先祖の夢枕に立った河童が伝えた散薬を売り歩いていたとか。


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    | books | 2016.05.17 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |









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