オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV
オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV (JUGEMレビュー »)

安くて丈夫で高性能なヘッドフォン、もし壊れても買い直す予定。
ハウジング部分が小さめな割に、長く装着してても耳が疲れないし遮音性も高いし低音も出てます。
紹介記事【2019.03.31】
南の島のティオ (文春文庫)
南の島のティオ (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
池澤 夏樹
14歳の少年ティオが小さな島の出来事を綴っていく連作短編集で、実在の少年とポナペ島をモデルに著者自身が様々な島で聞いた話を再構成したのだそう。
前年の台湾旅行で読んだ本書は「海の向こうに帰った兵士たち」という一編を加えた'10年12刷以降の増補版で、この(南の島の物語を南の島国で読む)という旅のエクストラに新たな一編がオマケされたのは嬉しい偶然でした。
紹介記事【2019.01.24】
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱)
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱) (JUGEMレビュー »)

最近は評価が好転してきたようで、実際PS2最終期に出ただけあって申し分ない出来栄え。
一見、難しそうなバトルシステムもプレイの幅を広げてくれます。
その辺も含め、ノーマル版のやり込み本ですが「ファイナルファンタジーXIIのあるきかた」も併せて是非!
紹介記事【2019.03.28】
レディ・プレイヤー1 [DVD]
レディ・プレイヤー1 [DVD] (JUGEMレビュー »)

スティーヴン・スピルバーグ監督による'18年のSF作、娯楽映画には珍しく2時間超の長尺ながらダレ場なし。
是非DVDで繰り返し観てください、マニアックな小ネタ探しだけでなく。
天才変人の孤独と愛情が実は普遍的である事、それもまたイースター・エッグかと。
紹介記事【2019.02.11】
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫)
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫) (JUGEMレビュー »)
小原猛
石垣島に行くのに持ってく本でしたが、結局フライト乗り遅れもあって到着前に読み終えてました。
おどろおどろしさは控えめで、怖いというより不思議だったり哀しかったり薄気味悪かったり程度。
しかし寝静まった石垣島のゲストハウス夜11時、軽く読み返していてドキドキ。
紹介記事【2019.05.02】
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス)
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス) (JUGEMレビュー »)
星里 もちる
「光速シスター」「怪獣の家」から立て続けに読んじゃいました。
妻子持ち営業マン&思い出のアイドル、の幽霊?
本作もまた「いい人」を主役に、大人社会の悲哀と可笑し味を描きつつラストで涙腺を決壊させます。
紹介記事【2019.01.17】
ハイ・フィデリティ (新潮文庫)
ハイ・フィデリティ (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
ニック ホーンビィ
女性弁護士と別れ話が進行中なアラサー中古レコード店主の、シット・コム的な恋愛×音楽in the UK。
60-70年代メインのネタで会話の可笑しみ倍増、分からなくても巻末の「ほとんど注解に終始する訳者あとがき」が丁寧にフォローしてくれますし、むしろ訳者の注解コメントで笑っちゃったりも。
紹介記事【2019.06.23】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
2030年の旅 (中公文庫)
2030年の旅 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
恩田 陸,坂口 恭平,小路幸也,瀬名秀明,宗田理,支倉 凍砂,山内 マリコ,喜多喜久
なんか「2300年未来への旅」を連想させるタイトルですが、日本人の作家による近未来SFアンソロジーです
お題は“東京オリンピックからさらに十年後”の7編、個人的には坂口恭平による巻末エッセイの「自殺願望は脳の誤作動」にハッとしました。
紹介記事【2019.01.04】
デッドマン [DVD]
デッドマン [DVD] (JUGEMレビュー »)

別に「ブレイブ」と本作をジョニデ繋がりで観た訳ではないのですが、結果としては彼が「ブレイブ」を世に出した理由も感じ取れた気がします。
シンプル過ぎるヤマなしオチなしイミなし流浪譚ながら、詩人ブレイクを知っている方には意味深いのかも。
星野通夫の「森と氷河と鯨」で見たハイダ族やトリンギット族を思わせる、アイヌに似た文様の集落……同化政策は祖先の魂を殺すのですね、非物理的な世界で。
静寂と、雨の船出の美しさが忘れた頃に沁みてきます。
紹介記事【2019.02.23】
ブレイブ [DVD]
ブレイブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

ジョニデが監督と共同脚本に主演と、ミーハーなファンこそ必見ですね。笑
シンプル&ヘビーな本作、イギー・ポップやノーギャラ出演のマーロン・ブランドら敬愛する人物と撮った彼の気骨が詰まってます。
特に冒頭は二度観て、彼がアメリカ本国での公開を拒んだ心に思いを馳せては?
紹介記事【2019.02.22】
夢の階段 (新潮文庫)
夢の階段 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
池波 正太郎
本書の7編はデビュー作を含む現代小説で巻末の2編だけが時代小説、しかも全編が本書初収録。
現代小説とはいっても昭和で言えば29〜36年、著者が31〜36歳の間に発表された戦後の気配が濃厚に感じられる「現代」。
いわゆる大物海外ミュージシャンの死後どっと出回る未発表音源みたいな、クオリティの心配は当然ながら無用です。
紹介記事【2019.06.15】
その男ゾルバ(特別編) [DVD]
その男ゾルバ(特別編) [DVD] (JUGEMレビュー »)

'64年の英米とギリシャ合作映画、英国育ちのスランプ詩人が屈強な男ゾルバと過ごしたクレタ島での日々が描かれます。
「無法松の一生」の三船敏郎を思わせるゾルバの心情も、目を疑うような島の人々も音声解説なしでは理解し難いかと。
対照的な二人の男のエンディングは、ジワリと胸に残ります。
紹介記事【2019.01.30】
【2019.01.31】
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫)
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
片岡 義男
僕が初めて手にした著者の小説であり、著者の初期短編集でもあります。
ハワイイに住む青年サーファー、バリー・カネシロを主人公にした連作5編を収録。
写真の佐藤秀明との巻末対談も含め、失われゆく最後の輝きを僕は感じました。
紹介記事【2019.04.24】
 (JUGEMレビュー »)

作者の他作品を読んだ記憶は曖昧ながら、その時に思った(あんま上手くないな)という印象は何だったのやら。
サイバラ風でも四コマでもなく、ストーリーの組み立てもシッカリしてるしコマの流れも自然だし。
洒落にならない裏話も飄々としたキャラに救われます、男性も一度は読んでみましょう。
紹介記事【2019.05.12】
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト (JUGEMレビュー »)
スウィング・アウト・シスター
ヒット曲を連発してた90年代を過ぎ、'01年にリリースされた本作は妥当というか順当な仕上がり。
ブレずに焦りも無理もなく、エレポップの衣を脱いで一層60年代ソウルやバカラック温故知新をアダルトに昇華。
気に入った曲だけ摘まむんじゃなく、一枚として聴くべき。
紹介記事【2019.06.18】
 (JUGEMレビュー »)

こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット] (JUGEMレビュー »)
安彦 良和
「機動戦士ガンダム」のキャラでお馴染みの作画家による漫画ですが、中東の少数派クルド人を描いてるレアさでオススメに。
もっとも「これからだ!」オチは、日和った編集の強制打ち切りか?
トルコの“土くさい人々”に惹かれた結果が何故かクルド視点、でも本作同様に何一つ解決してないんだよね現実も。
紹介記事【2019.05.06】【2019.05.30】
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA)
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA) (JUGEMレビュー »)
篠田 節子
副題に「篠田節子SF短編ベスト」とあるけど、どんな類いのSFなのかがまったく伺えない、鯨幕というか昔のVIVA YOUみたいな表紙カバーが斬新。
巻末解説によると、著者は20余年のキャリアを持ち一般にはジャンル横断作家と認識されているそうで。
アニメ化されそうなハードSFから昭和ジェンダー恨み節、エスノ土着オカルトを経て超高齢化+正論社会の果てまで心刺しまくり。
紹介記事【2019.03.26】
 (JUGEMレビュー »)

本作は明治から昭和にかけて親しまれた、泉鏡花の“三大戯曲”をコミカライズした作品集です。
単行本化に際して描き下ろされたオマケ漫画+原作者の略歴や作品解説&文庫描き下ろしオマケ漫画と人形師による解説も収録と、これまで鏡花文学に触れて来なかった僕には有難い仕様。
人形師の一文が印象深く、100年近く前の物語にハッとさせられるのは人間に進歩などないからかも?
紹介記事【2019.04.13】
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫)
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫) (JUGEMレビュー »)
山内 直実,氷室 冴子
平安期の古典文学「とりかえばや物語」に基づく氷室冴子の小説をコミカライズした本作、氷室冴子も古典文学も完全スルーでしたが予想外の面白さにビックリ!
男勝りな双子の姉×病弱が故に女君として育った弟、姉は男装のまま御所に入内&弟も女官で後宮入り?
見事な風呂敷の畳みっぷりと、千年前のラブコメでLGBTを先取りのエキゾチック・ジャパンは未見なら是非!
紹介記事【2019.04.30】【2019.05.29】
ヒート [DVD]
ヒート [DVD] (JUGEMレビュー »)

ロバート・デニーロvs.アル・パチーノ、この豪華共演が「午後のロードショー」で掛かるとは!
マイケル・マン監督が脚本も手掛けており、適度に緩急を付けながら3時間近く視線を釘付けにします。
まぁ「似た者同士で対照的な立場」という月並みな設定ではありますが、改めて映画は筋書きだけでは分からないなと。
紹介記事【2019.05.28】
フロントミッション サード
フロントミッション サード (JUGEMレビュー »)

遂に全ルート攻略完了、しかし未だ引継ぎ要素は完クリ出来ずボリューム満点!笑
シミュレーションRPGって得意ではないけど、PS2の後継作「FM4」と本作は別格です。
紹介記事【2019.05.26】
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS)
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS) (JUGEMレビュー »)
PRINCE & THE REVOLUTION
'84年の大出世作&未発表曲集のダブル・リマスタリング作。
同世代では(プリンス=キモい)でしたが、自ら「King of Pop」を名乗った生前のMJより全てが革新的でした。
ソウル/ファンクを抑えたロック・ハードな「パープル〜」と、前作に近いエレ・ファンク中心の未発表曲集なので万人受けしないのは当然だけど本物の「Prince of Pop」は明白よ?笑
紹介記事【2019.05.09】(Disc 1)
紹介記事【2019.05.17】(Disc 2)
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD] (JUGEMレビュー »)

観たのはTV放映でした、でもどこカットしたかも分かるので。
もはや脱ルパンした立場で多くは語りませんが、アニメ版ルパンの最高傑作です。
本作後の脳マモーが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」のエゴになる件とかは誰か考察してください、ただ政治ナンセンス的なあのオチは「ルパン三世」が生まれた60年代末の土壌を意識していたのではないかと。
観る度毎に、頭でっかちに神を夢みたマモーの涙が沁みてきます。
紹介記事【2019.06.03】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

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最近読んだ本
森野たくみ、松代守弘「古代遺跡」

初版'98年、新紀元社「Truth In Fantasy」シリーズの41刊目みたいですね…確か古本屋で見付けて甥っ子にあげるつもりで買ったのですけど、あいつら読書なんて全然しないようなので僕が読んでいました。笑
ゲーム好きだし関連性がある本なら読むかなぁ?なんて思ったんだけど、まぁ無理強いするもんじゃなし。
それはそうと、こういった本って僕は小学校の図書館でよく借りたっけ…なんて童心に返って読み始めたら、当時より調査や研究が進んでいて意外に新鮮で。
謎解きの続編といいますか、あとがきの言葉を借りるなら“過去は変わっていく”のだと思ったのですよ。

定説が覆り、常識が書き替えられる…それは案外、個人の過去にも当てはまるのではないかと感じたりも。
何年も前の記憶が、後になって思い込みや先入観に囚われて形作られていたと気付く時…理解の範囲や深さが増してから捉え直した過去の出来事が、まったく違ったように見えたりして。
まぁ端的に言えば、いわゆる黒歴史ってやつですな!
信念に沿って行動した事も、今からすれば思慮の浅さを臆面もなく晒していたとか…逆に辛い思い出も、自分が見方を変えれば受け入れていけるのだよなぁと。
そんな感想はさておき、本書の内容を簡単にご紹介。

全体としては「中近東(16)」「ヨーロッパ/地中海(15)」「北アフリカ/中央・南アフリカ(12)」「北アメリカ/中南アメリカ(17)」「環太平洋/中央・東南アジア/インド亜大陸(15)」と地域別に5つの章を設けて、それぞれ()内の数の遺跡を取り上げています。
対象は主に石器時代〜青銅器時代の石造遺跡が中心で、本文では遺跡毎に「建立文明」「建立年代」「建設者」「発掘者」「現在の所在地」を記載しています。
そして宇宙考古学や水中考古学といった最新の調査方法からオーパーツまで、ちょっとした解説コラムも所々に挿し挟まれています。

いわゆる七不思議も紹介されているのですけど、ギザのピラミッド以外は現存していないんですってね?
少し前に読んだ中国文明の本で紹介されていた三星堆遺跡も、実は本書で先に知ったんですよ…あの時点では本書を甥っ子にプレゼントする気でしたから、目を惹いた幾つかの項目だけを読んでいたのでしたが。笑
改めて最初から読んでみて、初めて知る古代の文明に興奮を覚えたり…今更ってぐらい有名な遺跡も、調査研究の新たな成果に驚かされたりで飽きさせません。
西欧文明のルーツ、オリエント文明が東に流れて生じた名もなき諸文明の痕跡…堪りませんな、独特さが。

政治形態や信仰には文明毎に大差ないけれども、自分がその時代その場所に立っていると想像すれば些細な特徴も非常にエキゾチックなんですよ…そして自分の中では空白地帯だった世界にフラグが立つ感じも、何かが始まったり拡がったりしていくようにワクワクとした気分になるのです。
それにしても文明社会の終焉って、自然災害と戦争を別にすれば決まって環境破壊なんだよなぁ…人類って本質的な学習能力が低いのか、人類の全体知としては継承できない事柄なのか?
ま、これだけ長く歴史に証明されたらアホでも仕方ない気がしてきましたよ。笑


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以下は個人的メモ
ギリシャ神話やキリスト教が行った、異民族の神を自らの体系へと統合する手法は既に紀元前2,000年頃のバビロニアで行われていた…全メソポタミアを平定したハンムラビ王は、支配地域の神々を主神マルドゥクの下に置いて宗教を体系化していた。(p.18)

英国の工作員だったアラビアのロレンスが「砂漠のアトランティス」と呼んで死ぬまで追い求めたウバールは、その位置を宇宙考古学によって割り出された…伝説ではアッラーの怒りで滅びたとされていたが、実際は地下に巨大な石灰岩の空洞があって地盤沈下で崩落したらしい。(p.29)

「FF9」ネタになったマダイン・サリは(サリの町)を意味し、ペトラ遺跡と同様にナバタイ人が南アラビア〜シリアを結ぶ隊商ルートの拠点として築いた。(p.35)

ペルセポリスはギリシャ語で、現地のペルシア人はパールサと呼んでいた…着工から完成まで60年を要したペルシア王の保養地らしく、一般市民の住居などは存在しないそう。(p.36)

メソポタミアのシュメール都市国家やエジプトの古王国時代と同時期、紀元前2,900年頃のシリアで栄えたエブラ文明…その大都市テル・マルディフはレバノン杉の交易で隆盛し、皆伐による砂漠化で衰退した。(p.42)

トルコのコンヤ高原に存在したチャタル・ヒュユクは紀元前7,200年という、少なくとも本書の刊行時点では人類最古の都市である…無文字文化ながら高度な社会構造を築いて黒曜石と銅の加工で栄えたが、家屋に戸口や窓がなく屋上から出入りしていた点は北米インディアンのアナサジ族を思わせる。(p.49)

1822年に出版された本に未解読の文字がシリア西部で発見されたと記され、1887年にはエジプト中部の遺跡で発掘された粘土板にも同じ文字が…1905年にトルコでも遺跡と共に粘土板が見つかり、こうして鉄器と騎馬戦車でアナトリアを制したヒッタイト帝国がエジプトと交わした平和条約の詳細はハットゥシャ遺跡の文書から明らかになった。(p.56)

中世の貴族に愛されたアルテミシア女王はギリシャの都市ハリカルナッソスを治めたカリア王マウソロスの妻であり、王の名は「壮麗な霊廟」を指すMausoleumという普通名詞に残ったが肝心の霊廟は15世紀の十字軍遠征時に築城の材料として完全に破壊された。(p.64)

シュリーマンの発見したトロイ遺跡と同様、神話と思われていたミノス王のクノッソス宮殿を発見したイギリスの考古学者は生涯をクレタ文明の研究に捧げたという…宮殿の内部には随所に“牛をモチーフにした双斧(ラブリュス)の飾り”があって、ラビリンス(迷宮)の語源となったのだとか。(p.72)

マルタ島に隣接するゴゾ島で発掘されたタルシエン遺跡は、地中海最古といわれる紀元前4,000年頃の石造神殿である…同島のガンティヤ、マルタ島のハジャリムとムナイドラといった遺跡群からは大地母神と思しき土偶が多数出土し“組織だった宗教の痕跡を見出だせるもの”としてはヨーロッパ最古の遺跡である。(p.86)

ローマ人が「ガリア」と呼んだケルト人はカエサルの遠征とゲルマン人の南下で衰退したが、オーストリアのハルシュタット遺跡は紀元前800年頃の彼らの“木の文化”が埋葬品から解明された奇跡的な例である…発掘者は岩塩採掘の監督という本業の傍ら個人で作業を進め、1856年には皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリザベートが立ち会っている。(p.117)

紀元前3,100〜2,500年と推定されるイギリス最古の石造家屋、スカラ・ブレー遺跡は1850年の嵐で覆っていた砂の層から露出した。(p.125)

カルナック遺跡は2つあり、フランスの列石群はCarnacでエジプトの神殿はKarnak…仏カルナック地方はヨーロッパ巨石文化の中心で新石器時代の前後にかけて建てられた約3,000の巨石が3キロ並び、カルナック神殿は紀元前1990年の中王国時代に建てられた世界最大の神殿建造物だがローマ帝国に属州とされた頃には忘れられ砂漠に埋もれてしまった。(p.126、158)

メガリスティック・モニュメント、巨石記念物の分類には形態に応じた呼称が幾つかある…その基本的な一つがケイルンまたはケルンで小石を積み上げた塚を指し、記念碑のように大きな立石をメンヒルと呼ぶ。
多数のメンヒルを直列に並べたり環状に配置したストーン・サークルなど列石はアリニュマン、複数の支石と扁平な石でテーブル状に構築された遺跡はドルメンと呼ばれ仏ブルターニュ地方で集中して発見されているが世界各地に分布しており主に墳墓ドルメンか記念碑ドルメンに分類される。(p.129)

ポーランドのビスクービン集落遺跡は紀元前8世紀頃の古代スラヴ人による典型的な城塞村落でバルト海沿岸のポメラニア人からの侵略に備えた防壁で囲まれていた、しかし温暖化による近隣の湖の水位上昇と洪水の発生で貴重な木造遺跡は砂と泥に覆われたまま当時の生活様式や活発な交易の様子を現代に残してくれた。(p.133)

スフィンクスはギリシア神話や日本の狛犬にまで影響を及ぼしたといわれるが、紀元前15世紀までは首まで埋もれていたらしい…その起源に関して、最近の調査では壁面に大洪水の痕跡が発見されて一段と謎が深まっている。(p.155)

王家の谷で唯一盗掘を免れたツタンカーメン王の墓が発掘されたのは20世紀に入ってからで、一説には関係者22人が変死したとされる「ファラオの呪い」だが現地の作業者や最高責任者ハワードには及ばず遺物はカイロ博物館に納められた。(p.164)

古代ギリシア人が「日に焼けた顔を持つ人」という意味でエチオピア人と呼んだクシュ人はエジプトの属国から侵略して新王朝を興すも、アッシリアに敗北して故国に撤退し現・スーダンのメロエに古代エジプトの文化様式を継承した王国を建設した。(p.178)

米オハイオ州のグレート・サーペント・マウンドは高さ1.5m×長さ366m、ナスカの地上絵のように上空から見ると様々な形状を模したように見える先住民アデナ人が作った塚の中でも最大級の規模だが一切が不明。(p.182)

水中考古学は第二次大戦末期にアクアラングが発明されて進んだ新しい考古学で、'52年に仏マルセイユ港外のグランコングルエ島沖で行われた古代ギリシアの沈没船調査やアレクサンドリア港の海底調査などが有名…日本でも琵琶湖や諏訪湖で縄文時代の遺跡が発見され、1026年に沈んだ鴨島や坂本龍馬が海運交易に用いた「いろは丸」などが発見されている。(p.230)

ポンペイ(ポナペ)島に隣接するチャムェン島の浅瀬に築かれた人工島群ナン・マドールはミクロネシア最大の遺跡で、紀元5世紀前後から17世紀まで王都として栄えた後に放棄された。(p.232)

中国歴代の支配者が何世代もかけた万里の長城は紀元前7世紀前後の春秋戦国時代に諸国が築いた、北方の遊牧騎馬民族(匈奴)の侵入に対抗する防壁から始まった…中国を統一した秦の始皇帝が各地に点在していた城壁を繋ぎ合わせ、再び匈奴の侵入が活発になると漢の武帝が狼煙台を設置するなど防御体制を強化して明代には全面的にレンガと石灰による修復と拡張が行われたため始皇帝以前の面影は失われている。(p.256)

実在が確認されている中国最古の王朝は湯王が興したとされる殷で、その最後の都跡は殷墟と呼ばれ河南省で発見された…時代的には紀元前25世紀頃とみられ、王が卜占で天意をうかがう神権国家だったが次代の周では封建制となった。(p.259)

長江(揚子江)上流の四川省成都盆地で'29年に発見された三星堆遺跡は殷王朝と同時代の文明で交流もあったようだが、その遺物は類を見ない奇抜な造形で中国史に異彩を放っている…しかも黄金の加工技術は殷・周代を凌駕し、青銅の鋳造に至っては現代の技術でも容易ではないという。(p.264)

6世紀のチベットにあった吐蕃王国は9世紀にラダックとプランとグゲに分裂し、ラサの西チャンタン高原の岩山に築かれたツァパラン遺跡はグゲ王国の首都だった…幾多の古代文明同様に環境破壊で衰退し1630年に隣国ラダックの攻撃で全滅、当時の遺体は4,000mという標高ゆえ未だに屍蝋化したまま残っている。(p.267)

「死者の丘」を意味するモヘンジョ・ダロの遺跡は'20年に発見され、成立年代は紀元前40世紀まで遡るといわれるが詳細は未だ不明…地下水の湧出で'65年から発掘が中止されているだけでなくインダス文字の解読が進んでいない事も理由の一つであるが、系統としては紀元前35世紀頃イラン高原から来たドラヴィダ族の言語に近いらしい。(p.276)

パキスタンのバンジャブ地方ラホールで発見されたハラッパ遺跡はインダス最大の都市であるが、'20年に調査が始まるまでイギリスの鉄道業者が焼きレンガを敷設用に持ち去り大半が破壊された。(p.280)
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    | books | 2016.06.15 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |









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