素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD]
素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD] (JUGEMレビュー »)

人生に飽きた大富豪が終活代理店で運命の女性と出会う、という微妙に古臭いプロットに敢えて挑んだ'15年のベルギーと他国の合作映画。
2人が波打ち際で踊るエンドロールに「その男ゾルバ」を連想しましたが、内容は奇想天外なライト・コメディです。
エロもグロも観せずに全年齢での観賞に耐え得る映画です、ヨーロッパ映画らしい上品な笑いで無難にオススメです。笑
紹介記事【2018.07.04】
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD]
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD] (JUGEMレビュー »)

僕にとって(ジャッキー・チェンといえば!)の1本です、「蛇拳」などと同時代ながら、仇討ちなしの明るいストーリー。
しかも赤鼻爺さんユエン・シャオティエンにお調子者ディーン・セキ、凄腕の悪党にウォン・チェン・リーと役者も好いし。
“手は戸を探り 足は戸を破る”とか漢詩っぽく意味あり気だけど訳が分からないフレーズが個人的にツボりました。笑
紹介記事【2018.10.27】
リュミエール! [DVD]
リュミエール! [DVD] (JUGEMレビュー »)

リュミエール協会は1896年より世界各地にスタッフを派遣して最初期の短編動画シネマトグラフを撮影しており、その1割にも充たない108作品を選りすぐって編集した貴重な記録映像集です。
日本語ナレーションは立川志らくによる噺家口調、弁士がわりに的な発案でしょうが好き好きでしょうな。
基本的な映画の手法が早くも完成されていた事に驚かされ、優れた情報媒体であり大衆娯楽でもある動画の偉大さを実感。
現代では一個人の投稿動画が社会を変革し得るまでになった、双方向的な映像の未来を考えてみたりも。
紹介記事【2018.08.11】
光速シスター
光速シスター (JUGEMレビュー »)
星里もちる
好きが高じて往年のドラマ専門チャンネルに勤務する主人公、いわゆる聖地巡礼から帰ると妹が!?
某掲示板のオカルトスレ先取りですか、まぁ連載当時は聖地巡礼なんて言い方もしなかったけれど。
妹の正体は宇宙人、姿を偽装+主人公の記憶を書き換えて居候って!
昔のドラマや特撮へのオマージュを盛り込んだ、作者の趣味全開っぷりと間の取り方が絶妙に可笑しいです。
そして最後は作者に泣かされました、好い意味で。
紹介記事【2018.07.26】
李白の月
李白の月 (JUGEMレビュー »)
南 伸坊
本書から教わった志怪の妙味は、怪談に惹かれる僕の指向を明瞭にしてくれました。
恐怖や怨念じゃないしホラーでもない、不思議の一言では片付かないポッカリとした空白を独特の文体で説明してくれるのですが。
明治大正期の文豪が、かつて日本文学のフォーマットに合わせようとして整理しちゃった翻訳にはない妙味が味わえる筈。
紹介記事【2018.08.04】【2013.07.01】
月光浴音楽
月光浴音楽 (JUGEMレビュー »)
ナカダサトル with FIELD ORCHESTRA
虫の音とか波の音なんかが7トラック、1時間ちょっと続いてる自然音だけのCDです。
本作のポイントは、途中で聴こえるディジュリドゥみたいな謎の低音ですね……聴いてる分に害はないのですが、その場にいるような臨場感に(何の音なんだろう)と聴き入ってる内に爆睡。笑
紹介記事【2018.11.16】【2010.10.20】
遥かな町へ [DVD]
遥かな町へ [DVD] (JUGEMレビュー »)

谷口ジローの同名漫画を実写映画化、だけど何故だかベルギー/フランス/ドイツの合作映画…そして何故かDVD制作は鳥取市?
舞台はフランスの田舎町、帰省した初老のバンドデシネ作家が14歳の運命的な時へとタイムスリップ。
体は少年、心はオッサンて「リライフ」もビックリの振り幅だな!
だけども胸が切なくなるのは、どんな大人の心にも子供だった頃の傷が残っているからなのでしょう。
紹介記事【2018.07.03】
アデライン、100年目の恋 [DVD]
アデライン、100年目の恋 [DVD] (JUGEMレビュー »)

しばらく個人的にハマっている不老不死者というテーマを扱った、麗しきブレイク・ライブリー主演作です。
彼女のコンサバティブなファッションと姿勢の美しさは「隣のヒットマン」のナターシャ・ヘンストリッジを思わせ、チャーミングな表情は深キョン超え!
しかし常人と違うが故に慎重な彼女が恋に落ちたのは、若くて金持ちで慈善家でイケメンで知的でナンパも上手いという胡散臭い程の好青年で……いや、僻みは言うまい。笑
庶民的じゃないラブストーリーが嫌いでなければ、彼女の美しさだけでも。
紹介記事【2018.01.20】
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD]
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD] (JUGEMレビュー »)

台湾のローカル・バスって、高速バスの立派さとは違う魅力があります。
内容はTV番組と一緒です、なので海外とはいえグルメ情報も観光もないのです。
気楽な旅に見せながら、悪天候のアクシデントには同行スタッフの苦労がしのばれます。
個人的にはイイ感じに年増チックなマドンナ、三船美佳にグッときました。笑
紹介記事【2018.10.10】
トウェイン完訳コレクション  アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫)
トウェイン完訳コレクション アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
マーク・トウェイン
中学の時に挫折した、文庫本の分厚さと読み辛さも今なら平気!笑
19世紀末のコネチカット・ヤンキーが何故か6世紀のイギリスで大活躍、つまり「読者の現代>130年前の現代>回想の中の現代」と、著者も予期しなかった入れ子構造なのがまた面白いです。
ちなみに、著者と同い年の有名人は“篤姫、小松帯刀、坂本龍馬、福澤諭吉、松平容保、土方歳三”だそう。
トマス・マロリーの古典文学「アーサー王の死」を読んでいる方なら、もっと面白いのでしょう。
「賢者の孫」のネタ元でしょうか、しかし著者の時代を先取した批評精神に脱帽です。
紹介記事【2018.09.28】
ダウンサイズ [DVD]
ダウンサイズ [DVD] (JUGEMレビュー »)

常々「あらゆる地球的問題の根源は過密状態にある」と思っている僕にとっては、興味深い内容でした。
“1950年代、既に研究所は我ら人類にとって最大の脅威は人口の増加にあると確信しておりました…今日我々が直面している災厄、異常気象に食糧危機、更に水質汚染といった危機を予測していたのです”
手のひらサイズになると、1ドルが千ドルの価値に……しかし所詮は実社会の庇護がなければ維持出来ない縮小ライフ、どこか戦前の移民政策や戦後の社会主義国を理想郷と煽った側のニオイも。
法整備が追い付かない状況を好機と見た連中の憎めなさ、悲劇の象徴にされてウンザリなヒロインなどコメディ調ながら重層的な好い物語でした。
込み入ったストーリーを整理した構成力とテンポよい演出、映像美も見事です。
紹介記事【2018.09.23】
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD]
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

イスラエル版「アメリカン・グラフィティ」、基本は失恋映画で今回はモテ男ボビーの妹がヘタレ主人公ベンジーの恋人に!
安っぽいファッションやショボいレースなど庶民的で微笑ましく、戦後のアメリカが世界に及ぼした影響力が伺えたりも。
チャリポツ野郎ヒューイのジュース「ブフォ!」、はとこのケダモノ娘フリーダ怪演ぶりは見どころ。
DVD自体のちゃちな仕様は謎です。笑
紹介記事【2018.11.22】
FOR YOU (フォー・ユー)
FOR YOU (フォー・ユー) (JUGEMレビュー »)
山下達郎,山下達郎,ALAN O’DAY,吉田美奈子
ファンからすれば(他のアルバムどんだけ知ってんの?)と突っ込まれそうですけど、本作しか知らないんです僕。
でもこれが彼の最高傑作でしょう、収録された楽曲のバランスも鈴木英人のジャケもね。
スライ風ファンク「Hey reporter!」が入ってる統一性のなさが上手く引っ掛かる構成、ただファン向けのボーナストラックが浮いちゃってるんだよなぁ!。
紹介記事【2018.10.13】
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス)
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス) (JUGEMレビュー »)
冨樫 義博
本作は多分、僕みたいに(作者の名前は見聞きするけどナンボのモンじゃい?)位に思ってる人が読むに相応しい気がします。
鴨川つばめ江口寿史に池上遼一タッチの劇画顔と、分かれば尚更笑えるし有名なのも納得の画力です。
それと秀逸なのは筋の運び方と見せ方ね、ただ人間性は疑うけど!笑
紹介記事【2018.08.16】
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF)
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF) (JUGEMレビュー »)
B.V. ラーソン
電子書籍として発表されたアメリカ版なろうSF小説、子持ちの大学教授がベタな地球侵略に立ち上がるシリーズの第一作。
意外性あふれる教授の頭脳サバイバルに引き込まれます、ハリウッドが映画化しそうなレベル。
しかし8年経ってもハヤカワ文庫から続きが出ないので、ちょっとオススメしづらいです。笑
紹介記事【2018.08.29】
スターオーシャン3 Till the End of Time
スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)

ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】
ドゥービー天国
ドゥービー天国 (JUGEMレビュー »)
ドゥービー・ブラザーズ
若い頃は避けてたドゥービー、ですが名曲「Black water」を収録した本作は通しで聴きたかったのです。
M・マクドナルドのAORカラーが強い後期とは異なる、ブルース+カントリーな旨味と寛いで演奏を楽しんでるバンド感が魅力かと。
70年代ウェストコースト・サウンドを象徴するエッセンス満載で、個人的にはアコースティックの低音が心地好かったな。
紹介記事【2018.09.26】
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD]
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD] (JUGEMレビュー »)

国家に逆らえばどうなるか、国家は国民に何を隠しているのか?
かつて一躍時の人となったエドワード・スノーデン氏、時点でも無事に恋人と亡命生活を送れている事を祈ります。
本作の原題は「CITIZEN FOUR」で市民の敵(citizen's foe)ではありません、彼を見るとカナダの白人ラッパーSNOWを連想してしまいますが。笑
本作はドキュメンタリーなので、現場の緊迫した空気は本気(マジ)です。
紹介記事【2018.09.01】
K-PAX 光の旅人 [DVD]
K-PAX 光の旅人 [DVD] (JUGEMレビュー »)

自らを千光年も彼方の「琴座に近い“K−PAX”から来た異星人」という患者ケビン・スペイシーと、精神科医ジェフ・ブリッジスの物語として原作小説にアプローチしてます。
いわば両作が互いを補完しあう関係のようで、ミステリー仕立ての原作を分かりやすく観せてる気もします。
スピリチュアルな観点からも、普通のヒューマンドラマとしても充分に楽しめます。
紹介記事【2018.12.11】
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ)
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ) (JUGEMレビュー »)
加門七海
いわゆる心霊体験の豊富な著者が、著名人の“さまざまな「視える」人たち”と語らう企画から生まれた対談集。
巻末には漫画家の山本英夫による著者へのインタビューなど、単行本に追加要素を増やした文庫版です。
大御所的な松谷みよ子稲川淳二の他、TVプロヂューサーにタレントにレスラー議員や海外レポーターなどの“霊的なものへのスタンス”は興味深く読めました。
各インタビューを挟むように前書きと後書きがあって、会話の状況が伝わりやすくなってる構成も僕は好きです。
紹介記事【2018.10.15】
いくぜ!温泉卓球!!
いくぜ!温泉卓球!! (JUGEMレビュー »)

頑張りましたね彩京、ユニークなゲームソフトが出しづらくなったPS2で敢えてこれか!笑
まぁ定価で購入する方は今更いないと思うので、中古プライスなら甥っ子たちとの対戦ゲームに適当かと。
愛ちゃん(当時)が卓球するとは期待しないでください、つかCVも違うし。
この偽カータン、色違いってだけで版権とかクリア出来るの?
ステージ数もキャラも少なめですが操作性は良好で、一応キャラ毎の挙動に違いを持たせてる辺りも好感が。
紹介記事【2018.07.19】

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最近読んだ本
辻原康夫(編)「読みたくなる世界史」

初版'05年のナツメ社「図解雑学」シリーズ、世界史といっても大まかに時系列で並んでいる程度の雑学本です…テーマ分けされたQ&A形式の6章に3択形式で1章、正直(あ、雑学ね)と完全にナメてましたが。
もう1ページ毎に栞を挟んでく位、完敗でしたよ…主文は既知のウンチクでも、どこかしらに目からウロコの歴史ネタが書かれてて。
少しは世界史を分かった気になっていましたが、とんでもない思い上がりでした…例えばヘンリー8世が離婚するためカトリックを捨て英国国教会を作ったとは知ってたけれど、それが娘のメアリ1世をブラッディ・マリーにしたなんてね!

そんな感じの本書は、むしろ「世界史を読みたくなる」歴史ネタの雑学本です。
実際よくある世界史の本って地域毎に時系列で追っていくので、横の繋がりが見えにくい気がするんですよね…範図を西方に拡大する唐と中央アジアを手中に治めていたアッバース朝イスラム帝国との衝突や東欧まで食い込んだのもたらしたユーラシア東西の交流って、ヨーロッパやアラブ地域で区切ってしまうと相互の影響が実感できない訳。
もっと色んな切り口があっても好いと思うんですよ、きっと授業の現場では先生方も工夫されているのでしょうがね…まぁ歴史という発想自体、西欧的だし?笑

個人的には旧プロイセン辺りから東欧地域中央アジアや朝鮮半島などが特に穴だらけなので今後のチェック項目かな…時間が縦軸で地理という空間が横軸とするなら、歴史という時空間を立体的に理解できるようなメディアがあると把握しやすいんだけどなぁ〜?笑


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以下は個人的メモ。
メソポタミア地方で農耕が始まるより早く発明された土器(ポット)により、ポタージュなど煮炊きでの調理が可能となった。

紀元前13世紀頃から栄えた世界最初の帝国では光や日の出を意味するアッスが国名アッシリアの元になりシリアに名残りを留め、古代ギリシャでは東方→アッス地方→アジアとなった…一方で闇や日没を意味するエレブは古代ギリシャ語として西方一帯を指すエウロペとなり、ヨーロッパの語源となった。

紀元前13世紀頃にエーゲ海文明を築いた海洋民の総称である「海の民」は、アルファベットの原型を作った遊牧民カナン人が定住した沿岸にも植民地を築いた…総じてフェニキア人として知られた両者は地中海各地にレバノン杉を調達すると共にフェニキア文字を伝え、やがてギリシャ文字からローマ字へと進化した。
またフェニキア語で足を意味するサルディニアは島の名前に残り、その近海で獲れるイワシもサーディンと呼ばれるようになった。

地中海東岸の港町ビブロスはパピルスの群生地として知られ、聖書(バイブル)の語源になった。

地中海のメノルカ島の港町マオンに寄港した船乗りや18世紀半ばに占領したフランス軍が同地の調味ソースを「マオネーズ」として広めた。

古代ラテン語で塩を指すサールはソルトの語源であり、更にサラダやサラミなど多くの言葉が派生したがサラリーもローマ兵士の塩を買う手当金に由来する。

ネクタイの起源は古代ローマ兵士のフォーカルで、暑い時は濡らして首回りを冷やし寒い時はマフラー代わりにする実用的な装備だった…それがクロアチア男性の正装に名残りを留め、ルイ14世が真似るやクラヴァットとして流行し19世紀後半から現在のようなスタイルが広がった。

古代ギリシャやローマでは泥酔防止のためワインを3倍の冷水で希釈して飲むのが常識で、割らずに飲むのは無教養で野蛮とされた。
ワインを「神の血」と考えた起源はシュメール人、ジャンヌ・ダルクで有名な英仏百年戦争の遠因もボルドーワインにある…カトリック圏とワイン文化圏は重なりあい、ブドウ栽培に適さなかった地域は英国などウイスキー文化圏とドイツを中心とするビール文化圏に大別できる。

古代ギリシャにおける最上級の「男の友情」は同性愛、それが本来のプラトニック・ラブ…プラトンの師であるソクラテスもまた若い恋人を巡る三角関係から告発され死刑となったが、そのアルキビアデスはペロポネソス戦争で敵国スパルタにアテネの情報を洩らすなど数々の戦争で自国を売った国賊として知られた。

サトウキビの原産地はニューギニアだが紀元前20世紀にはインドに伝わり、同325年のアレクサンドロス大王の東征でオリエント世界へ…16世界半ばにアラブ商人がヨーロッパにもたらした砂糖は、新大陸の発見後はプランテーションの原動力となり奴隷貿易へと繋がっていった。


古代ゲルマン人は略奪形式の婚姻が一般的で、花嫁の家族が捜索する1ヶ月近くを隠れて暮らす間に新郎新婦が蜂蜜の強精酒を飲むしきたりからハネムーンと言う…ゲルマン民族は4世紀にフン族の襲来を逃れてライン川以南へと拡散したが、フン族が騎馬民族の匈奴だとすれば中央アジア各地に残る略奪婚の風習とハネムーンの起源は同根である可能性があるのでは?

イエス・キリストの生誕日を12月25日とするのはカトリック・とプロテスタント(西方教会)で、ギリシャ正教など東方教会では1月6日である…西暦が欧米の全域に定着したのは18世紀後半(西方教会は10世紀末)で、日本が太陰暦から改歴する約1世紀前だった。

サンタクロースにトナカイとクリスマス前夜を結び付けた詩はアメリカの神学者が19世紀に発表した、それまではトルコの司祭だった聖ニコラスの命日12月6日に祝われていて外見も長身で痩せた人物だった。

宦官は中国だけでなく世界各地に存在した習慣だが、最も古い記録は紀元前14世紀の殷(商)代に遡る…下層階級の立身出世の道として親が我が子を去勢する一方、製紙法を発明した蔡倫や「史記」を著した司馬遷や明船のアフリカ航路を率いたイスラム教徒の鄭和など優秀な官吏も多かった。
殷は地名で商は民族名であり国家の正式名称、滅亡後に南へ逃れた人々が交易を生業にした事が商人の由来とも…日本語の(あきんど)は、秋に収穫した作物を売り歩いた事に由来するとも。
4世紀以降に黄河流域から南下して広東省や福建省の山岳地帯に塞楼を構えた客家(はっか)は「よそ者」を意味し言語も北京語に近く、アヘン戦争後に多くの客家が積極的に海外へ移住したが厳密には国籍を中国に残しているのが華僑で海外国籍を取得し定住した場合は華人と区別される…このように、国を失った民族が商売で成功する例はユダヤ人やアルメニア人など世界的に見られる傾向という。

秦代に人柱を含め100万人が命を落として完成した万里の長城も、当時は騎馬民族に難なく乗り越えられてしまう無用の長物だった。
蔡倫が後漢の皇帝に献上した門外不出の製紙法だが、751年に現在のキルギス北部で唐軍がアッバース朝に敗退して紙漉き職人が捕虜となった…6年後にサマルカンド城内で西方世界初の製紙工場が稼働、13世紀にはヨーロッパへ伝わる。

チンギス・ハンは中央アジアからイラン全土を支配したホラズム帝国へ送った250余人の交易使節団を殺された上、その責任を問うため派遣した人々もヒゲを剃り落とされた屈辱に大激怒…そこに狩猟の獲物を逸した罪はムチ打ちか死刑という民族性も重なり、モンゴルの西征軍はサマルカンドなどの都市を徹底的に破壊し抵抗する者を虐殺した。

国土の7割が山岳地帯のスイスでは昔から出稼ぎの傭兵が特産品で、16世紀にドイツを中心とした国家連合に過ぎなかった神聖ローマ帝国のカール5世が権威付けにローマ略奪を画策した折は職務に殉じて法王を救った事からバチカン衛兵はスイス人と定められた。
19世紀には更なる外貨収入を目的に次々と銀行が創立されるも、隣接する大国ドイツを支持してユダヤ人難民を受け入れず未だにナチスが接収したユダヤ人の資産や個人の休眠口座の返還に応じない一面もある。
スイスで女性の参政権が成立したのは'71年で男女平等を憲法したのは'81年、世界で初めて女性の参政権を導入したニュージーランドよりも百年近く遅い。

アメリカの伝統ともいえるレディーファーストが騎士道精神に基づく、というのは建前…開拓時代の男女比は東部こそほぼ同率だったが、ミシシッピ川以西では2対1という有様だった。
ファストフードの伝統は開拓時代のライフスタイルに育まれ、合理主義の発想が調理と食事の時間も手間も省いた結果の産物である。

歴代クレオパトラの内、一般的に「絶世の美女」として知られているのは7世。

統計では過去5500年間に約14,500回の戦争があり、最も死者が多かったのは第二次世界大戦の5500万人と推定…うち約3千万人が、旧ソ連領で記録されている。

ロシアの女帝エカテリーナ2世の総勢300人といわれた愛人たちは、候補者の選抜から侍女による試乗までシステム化されていた。

16歳で1コ下のマリー・アントワネットと結婚したルイ16世、勃起時に痛みを伴う真性だった…8年後に包茎手術を行うまで情事を避け、第一子を懐妊したマリーは公開出産をした。

マリーが言ったとされるパンと菓子の逸話はルソー著「告白録」の一節で「コロンブスの卵」や「ワシントンの桜の木」、「ガリレオの斜塔の実験」も「ニュートンのリンゴ」も誤伝。

ギロチンやサンドイッチの他、ボイコットやリンチやシルエットも人名に由来する。

フランス料理が洗練されたのは16世紀のアンリ2世にイタリアのメディチ家から嫁いだカトリーヌのおかげ、18世紀末のフランス革命で宮廷料理人が野に下り街に一流店が建ち並ぶも庶民の口に入るまでは更に1世紀ほど経ってから。

ルイ14世が好んだ醤油はオランダの貿易商を通じて17世紀後半にヨーロッパへと伝わり、樽詰のほか伊万里焼や波佐見焼の陶磁器(ポルトガル語で「買い手」という意味のコンプラ瓶)で輸出されていた…原料である大豆が伝わったのは約1世紀後、その英名ソイも醤油に由来している。

ヨーロッパでは聖書に出てこない故に不浄とされ、また植物の根を野菜と見なさなかったため家畜の餌でしかなかったジャガイモが18世紀半ばに各地で相次いだ食料危機から食卓に上るようになった。

フランス政府が莫大な懸賞金をかけて公募した食料保存方法で菓子職人が加熱殺菌によるビン詰めを考案、同時期に英国海軍が採用した缶詰めもまた戦争の産物である…ただし缶切りが開発されたのは半世紀以上も後のアメリカで、やはり南北戦争が切っ掛けだった。

18世紀の産業革命は、蒸気機関の発明以前に「大航海時代からの植民地収入(=カネ)」や「16世紀からの囲い込みという権力者による自由地の占有化(=奴隷)」「17世紀の清教徒による王政打倒(=自由)」といった下地が整っていた英国から興った…当時の英国では幼児就労が常態化して「勤務時間は3:00から22:00以降まで、5分の遅刻で賃金25%カット」という虐待レベル、1833年に制定された工場法でようやく「18歳未満の労働時間は1日12時間まで、11歳未満9時間まで、9歳未満の雇用禁止」と規制された。

世界大戦の契機となったクリミア戦争では看護学と共に、カーディガン伯爵の愛用した服も着脱だけでなく負傷時に処置しやすいため一気に普及した…他にも従軍特派員や天気予報を生み出し、紙巻きタバコがパイプを席巻して広まった。

インドで牛を食べない習慣は紀元前2〜3世紀には浸透しており、ヒンズー教の戒律として定着したのは5世紀頃…ただし元を正せば紀元前15世紀頃に中央アジアの遊牧生活で牛を生け贄に捧げ食してもいたアーリア人が先住民ドラヴィダ族を征服し、定住して農耕生活へ移行するや生かして利用する方針に転換した事に由来するという。
英国支配からの独立運動に火をつけたセポイの反乱は、セポイ(インド人の傭兵)が銃に装填する火薬包を噛み切る際に牛脂が使用されていた事が遠因となった。
インドのカースト制度でよく知られている4階層はヴァルナ(色)と呼ばれ、元はアーリア人が被支配階級のドラヴィダ系を区別するための概念から発展した…更に素性や職業などで約2800種に細分化されたジャーティ(生まれ)という序列集団があり、15世紀末にポルトガル人がその2つの身分制度をカスタ(血族、人種)と総称した事に由来する。

ヨーロッパの食事は古代ローマ時代から手づかみ、ただし薬指と小指は使わないのがマナーだった…ビザンツ帝国で考案されたフォークは11世紀にイタリアへと持ち込まれたが18世紀頃まで普及せず、テーブルマナーが確立されたのも19世紀という。
といっても日本の代表的な料理だって200年前後の歴史しかないし、朝鮮半島の激辛料理も同程度である…唐辛子は先ず16世紀にポルトガル人宣教師が苗ごと九州に持ち込み、一説では豊臣秀吉の朝鮮出兵で半島に初めて持ち込んだ当時「倭人が朝鮮民族を毒殺するために蒔いた植物」と噂されていたとも。
カレーの語源は一説によるとインド南部のタミル語で煮汁を意味する「カリ」とされるが、既に現地でも死語と化しているらしい…世界初のカレー粉は英国のクロス・アンド・ブラックウェル(C&B)社が調合、ちなみに日本最初のカレーのレシピ(明治5年)には赤蛙が材料に含まれている。

茶葉の原産地はミャンマー北部〜中国の雲南省で、先ず14世紀からのシルクロード経由で広まった地域はその起点となった広東地方の発音「チャ」が定着…17世紀に英国が海上貿易で輸出を独占してから広まった地域は、海路の出発地となった福建地方の発音「テ」で知られるようになった。
中国の山西省辺りがルーツとされる麺の製法が西に広まった契機も、製紙法と同様に751年の「タラス川の戦い」だったとする説によればイタリアのパスタは中近東を経由して伝わった可能性も…いずれにせよマルコ・ポーロが麺大使というのは間違いで、1279年にジェノヴァの公証人が残した財産目録からマカロニの記録が見つかっている。

ヨーロッパ史の転換点ともいえる、1683年の第二次ウィーン包囲…撤退したトルコ軍が置き去りにした大量のコーヒー豆をタダ同然に入手したコルシツキーなる人物、豆の滓を濾して砂糖やミルクやホイップクリームを加えるなど工夫を重ねて全欧コーヒーブームの創始者となった。
パリのカフェはフランス革命の裏舞台となり、ロンドンのコーヒーハウスでは金融業者と船主が保険業を考え出した。
第二次ウィーン包囲でトルコ軍撤退の大手柄を立てたのは1軒のパン屋だった、その店にはトルコ軍旗に描かれた三日月を模したパンを焼く権利が与えられウィーンで大流行…この三日月パンはフランス語でクロワッサンと言い、マリー・アントワネットの輿入れと共に伝わったとされる。
彼女は14歳にして嫁いだのだが、国境を越える際「すべてを捨てて行く」と示すため全裸になったそう…またハンカチを正方形と定めたのもマリーだとか。

16世紀末に酒が専売制となった英国で認可を受けた酒屋や宿屋がパブの始まりで、駅馬車の発着地や地域の集会所といった役割も担っていた…しかし19世紀の産業革命で市民が階層化すると店内は労働階級が立ち飲みするパブリックバーと中流階級のラウンジバーとに分けられ、出入口も違えば同じ酒の値段まで違っていた。

17世紀初頭に誕生したハイヒールは糞便と死骸にまみれたパリを歩く時にドレスの裾を汚さないためのアイデアとして有名だが、ロンドン紳士の外套と帽子も実は建物の上階から往来へとぶちまけられる汚物から身を守るのが本来の目的だった…そもそも紳士の心得として女性に歩道側を歩かせるのも、なるべく女性が汚物を被らないようにという配慮だった。

カツラの歴史は紀元前30世紀のエジプトにまで遡るが、ヨーロッパでの普及は16世紀以降…薄毛を苦にしたルイ13世の着用から流行して息子の14世を辟易とさせるも自分も薄くなるや愛好家に転じ、15世の時代にはサロンの正装にまでなってハイドンに至るや幼少時から着用していたがフランス革命以降は宮廷趣味の象徴とむしろ毛嫌いされて一気に終息した。

ローマ人のジュリアス・シーザーの家名カエサルとは古エトルリア語源で「頭髪の豊かな」という意味、元は彼のあだ名だったのが家名に転じたと考えられているそう…ただしローマ時代の家名や氏族名などはキリスト教が浸透した3世紀末からローマ帝国が滅亡する5世紀末までに廃れてしまって長く「洗礼名=個人名」だけの時代が続いたが、特権階級に限られていた姓を全国民に義務付けたナポレオン法典の真の狙いは現代の総背番号制度と同じく徴税や徴兵などを管理するためだった。

1900年のパリで開かれた第2回近代オリンピックは「魚釣り」や「凧上げ」といった幻の競技が目白押しで、他にも馬に乗って踊る「乗馬フィギュア」や「綱引き」もオリンピック競技として採用された事がある。

徳川家康が通商を始めたカンボジア王国にはプノンペンなどに日本人町が形成され、在留邦人がアンコールワット詣でをしていたとか…1632年には肥前藩士が参詣に赴き仏像4体を奉納した旨の落書きを残しているが、その3年後には幕府が鎖国に転じて海外渡航の禁止と帰国邦人への極刑を定めた。

イスラム教を信奉するアラブ諸国の成人男性がヒゲを生やしているのはムハンマド(マホメット)が「あごひげを伸ばせ」と語り自らも豊かなヒゲをたくわえていたから…長じて一人前の男の象徴であり宦官や同性愛者でない証明でもあったが逆に言えば青二才が伸ばすと物笑いの種になるらしい、またイスラムの教えは「腋毛や陰毛は剃る」など体毛の処理に細かいとか。

アメリカ大統領のリンカーンは、演説を聞いた11歳の少女から「ヒゲを伸ばした方が貫禄が出ていい」と手紙をもらって伸ばし始めた…彼の有名なゲティスバーグ演説の「人民の人民による〜」は、セオドア・パーカーなる説教者の引用。

初めてヤンキーと呼ばれたのは入植初期のオランダ移民で、彼らのチーズ好きを揶揄したイギリス系移民が「ジョンのチーズ野郎(Jan Kees)」と呼んだのが由来という説が有力…その他、ヴァージニア入植者と戦ったチェロキー族が彼らの言葉で腰抜け(eankke)と呼んだとする説などもある。
更に1775年から始まった独立戦争ではイギリス軍がアメリカ側の軍隊を「ヤンキー」と呼んだともいわれ、1861年から4年にわたった南北戦争では南部の人々が北部の人間を指して使うようになったという。

ラテンアメリカの地名に「サン」の冠名が多いのは、神が千年王国を建設するための土地として発見者のスペイン人たちが国王に捧げた事に由来する…故にサンタフェ(聖なる信仰)、サルバドル(救世主)といった信仰用語も多用されている。
古代ギリシャのプラトンが記述した「海神ポセイドンが建国したアトランティス」以降、ヨーロッパでは西方洋上に理想郷があると長く信じられてきた…幸福諸島や聖ブランダン諸島にアンティリア島、国名になったブラジル島もその一つ。

ロシア革命に至る地下活動の間に150もの偽名を使用したというレーニン、その名もまた「レナ川の人」を意味する偽名だった…その彼の後継者もまた「鋼鉄の人」を意味する通称スターリンを用いており、同じ政治家としてはベトナムの革命家グエン・タト・タインもホー・チ・ミンという偽名で通した。

世界で最も多い姓は「李」で華僑も含めて約1億3千万人、中国だけで9600万人。
姓を持つ習慣は世界的には比較的新しく、今も無姓の民族が少なくない…アメリカ先住民やアラブ人、チベット人にモンゴル人、ミャンマー人やインド南部のドラヴィダ系にマレー・インドネシア系、アフリカのスーダン・ニグロの大半やアイスランド人など。
特にアイスランド人の場合、ヨーロッパに姓が普及する10世紀以前に移住してから長く諸国との交流が絶えていたためだという…彼らは自分たちを一つの大家族と見なす傾向が強く、姓を持ちたいという要望はほとんどないそう。
東アジアでは儒教思想の影響で「家」への帰属意識から姓が重んじられ(姓・名)、逆にヨーロッパではキリスト教の影響で洗礼名が優先される(名・姓)という価値観の違いが姓名の構成順に現れているという。
また西アジア〜ヨーロッパのインド・ヨーロッパ語圏では、古代オリエント発祥の父称という慣習が広く根付いた…これは男性名を継承する遊牧民の家父長制から生じた「〜の息子」を意味する姓であり、アラブ系の場合は父系の名前を連結するビンやイブンといった接辞が区切り呼称として用いられている。
例えばビン・ラディンの本名「オサマ・ビン・ムハンマド・ビン・アワド・ビン・ラディン」は「ラディン一族のアワドの息子のムハンマドの息子のオサマ」という意味である。
以下は、よく知られている父称の一部と凡例。
「〜ソン」英国系/ジョンソン
「アップ〜」ウェールズ系/アップダイク
「マク〜」スコットランド・アイルランド系/マクドナルド
「オ〜」アイルランド系/オブライエン
「〜セン」北欧系/ハンセン
「〜ネン」フィンランド系/ハッキネン
「〜ヴィッチ」西スラブ系/マルコヴィッチ
「〜オフ」ロシア系/イワノフ、ナボコフ
「〜ヤン」アルメニア系/カラヤン
「〜イッツ」ドイツ系/シュピッツ
「〜エス」スペイン系/フェルナンデス、ゴンザレス
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    | books | 2016.08.24 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |









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