ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

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最近みたDVD
「ケミカル51」

これまた再視聴、やはり今度はスタッフ・コメンタリー音声にて…共同プロデューサーのマーク・アルドリッジと脚本のステル・パブロー、彼らは「51st FILMS」の設立者であり二人ともアメリカ留学時にタランティーノから影響を受けたというイギリス人なのです。
元々は英国内での興行を想定した低予算映画だったとかで、つまり原題の「51番目の州」もイギリス人らしい自虐ネタだったのね?
屋内シーンは全部リバプールで撮ったそうで、前にも触れたように英・米・加の合作映画なのですが(カナダ成分は何処に?)と思ってたらスポンサーと脇役の大半に入ってたとは!笑

大学は出たけど無職だった当初、適当な映画製作会社をでっち上げてティム・ロスに脚本を送ったら彼の主演で企画が始動…ティムが多忙により降板した後も、彼はサミュエルに脚本を勧めたりスポンサー獲得に貢献してくれて低予算からグレードアップしたとの事。
いやはや夢のある裏話ですな、だけど初稿から主役は「キルト姿の黒人」と決まってたって言ったよな…ならティムが主演ってのは、そもそも無理じゃない?笑
アメリカ英語とイギリス英語で罵り合う、裏世界のバディ・ムービー…スラングの違いなど日本語ネイティブにはピンときませんが、発音からして別言語です。

それでも“リバー・ファッキン・プール!”には勢いと語呂のよさで笑いましたし、古びた街並みと英国車のカーアクションは目新しさとゲームの「スタントマン」っぽいレトロさとが同居する面白味があります。
車が路肩の水溜まりを跳ね散らかす場面は無駄にしつこくて笑いましたけど、実は鳩の側を通過するシーンを2回観せて3回目で轢く筈だったのが鳩にスタントを仕込めなかったとか。笑
顔に墨入りのスキンヘッズはネオナチだったのね、徹底的に小物扱いでウケました…ミリタリー・ジャケットにサスペンダー付きデニムがイカす、妙に憎めない間抜けに仕上がってます。

しかしラストの城と、絵葉書の城が同一だったのは見抜けなかったな…その絵葉書をサミュエルがL.A.から持ち込んだのは、その城が彼にとって自由な生活の目標だったからなのね?
かつて奴隷貿易の中心地だったリバプールからは多くの黒人がアメリカに輸出され、南北戦争時にリバプールとマンチェスターは南部に軍艦を供給して綿を得ていた…そういう歴史的背景から「キルト姿の黒人」が生まれ、ドラッグ精製から足を洗ったサミュエルがイギリス貴族の地位を買い取りキルトスカートを脱ぎ捨てるラストは「ドラッグ=現代の奴隷制度」からの解放を象徴しているのだと。

しかし「40年前にこの町でロック革命が始まった」と言われると、間違ってはいないにせよ違和感がありますね…いわゆる反体制の旗印とされていた頃のリスナーが今じゃ体制側な訳だし、半世紀を経ても若者文化といえるかは疑問です。
以降も貧しい白人と移民が対立したり融合したりしながら発展させ進化させてきた目まぐるしさはアメリカの比ではありません、そういや薬剤師のパキスタン人で思い出したけどバングラ・ビートのアパッチ・インディアン辺りが最後だったのかな…少なくとも今世紀に入ってから停滞しちゃってますよね、最早ロックというか若者音楽も限界?笑

あのクラブで流れてた若者音楽のダサさ、未だにドラッグ蔓延で無政府状態を画策する頭の悪さ…今もプレスリーな下町の母ちゃんといい、まるで終わった時代の吹き溜まりみたいな街。
それは未開や発展途上の世界とは対照的な、衰退する社会の予想図です…まさにノー・フューチャーな絞り滓、やがてはN.Y.も東京もあんな風になるのね?笑
それが好くない訳ではなく、どんな文化も盛りを過ぎる時が来る以上は自然なのでしょう…やがてはクラブで踊ってた美女たちが家でハウスを流して家事に勤しむ肝っ玉母ちゃんになるのだし、誰もが胸に希望の絵葉書を忍ばせてるのです。

さて、話の要である新型ドラッグは「POS51」と名付けられてましたが…わざわざロバートに「そんな覚えにくい名前じゃ売れない」的な台詞まで与え、コメンタリーで“それは「暗示の力」の略(power of suggestion)”だと言ってたのが引っ掛かっていたんです。
そのプラシーボ薬は「51番目の州という暗示力」である、と解釈するならば…戦後に逆転した力関係に劣等感を抱くイギリス国民にとって、アメリカの属国と化した現状そのものが「暗示の力」って事なのかな?
あるいは「暗示の力」にすがりたい本音を揶揄したのか、それとも単にビートルズ以来の若者文化が憧れたアメリカの黒人文化が英国回帰を果たす夢想とか?笑

それにしてもビデオ〜DVDの普及が説明不足な映画作りを後押ししたのか、本作も一度観ただけでは分かり辛い気がしましたよ…クライマックスはロバートが悪徳刑事に懐柔されたようだし、元カノの殺し屋もミートローフに寝返ったようにしか思えませんでした。
でもそれではサミュエルが人体爆破カクテルを予め3杯も作ってた謎が解けないのよ、本当は3人とも内側から吹っ飛ばす計画だったんだろうね…悪徳刑事は生き残っちゃったけど、それもロバートに手を打たせてたと思しきカットがあるし。
ただ絵葉書の“Wish you were here”だけはお手上げだわ、歴史修正的な意味?
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    | cinema | 2017.02.14 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |









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