最近みたDVD
「スーパーフライ 特別版」
はい、日本の女性歌手と勘違いされた方は残念でした…紛らわしいけど、本物のSUPERFLYはコレなのよ?笑
本作は'72年に製作されたブラックスプロイテーション・ムービーの1本です、10年ぐらい前にも千円で売ってて衝動買いしたんですけど誰かにあげちゃって…(また観たいな)と思ってたらAmazonで¥475の中古盤を見付けて再購入した次第、個人的に70年代N.Y.の街並みが好きだし「土曜のロードショー」的なテイストもまた堪らんのですよ。
そしてフィッシュボーンがカバーした「Freddie's dead」の原曲が、カーティス・メイフィールドだった事を知ったのも本作でした。
カーティス自身もバンド役で出演しており、ギター弾きながらタイトル・ナンバーをエロく歌ってます。
劇中でピンプを演じるK.C.が「That's the way (I like it)」で有名なKC & THE SUNSHINE BANDのKCなのか定かではありませんけど、彼が所有するカスタムカーを見たスタッフのネイト・アダムズが交渉し出演となったそうで…日本語の吹き替え音声はありませんが、特別版と謳っているだけあって映像特典は「ドキュメンタリー」「メイキング」「スーパーフライなコスチューム」「スーパーフライな車」「オリジナル劇場予告編」とこの頃の作品にしては充実してます。
監督のゴードン・パークス・Jr.はブラックスプロイテーション・ムービーの代表作とされる「黒いジャガー」を撮ったシニアの息子で本業はカメラマン…シグも映画のプロデュースは初めてだったようで、いわば異例のヒット作「黒い〜」の二番煎じを狙っていた可能性は結構ありますね。
それまで白人を対象に製作していた映画会社が、黒人という新たな客層を発見した70年代前半に作られ始めた「黒人のための娯楽映画」…タランティーノ監督が影響を受けたグラインドハウス・ムービーの一種として再び脚光を浴びた事で、本作もDVD化されるに至ったのだそうですが。
なんせ映画作りに関してはシグもジュニアも素人同然、制作費も隣人で金持ちな医者の黒人を口説いて出資させたとか…主役を演じたロン・オニールはグリニッジ・ヴィレッジの無名俳優でしたが、脚本家と学生時代に知り合いだった縁で抜擢されたのだという話。笑
二匹目のドジョウにしては結構リスキーな気がしますけど、むしろブラックパワーが高揚した社会的背景と無縁ではなかったのでしょうな…主人公プリーストは聖職者ではなくプッシャーマン、有り体に言えばコカイン密売組織の組長で現在であれば(偏見を助長する)と叩かれそうな設定が逆に時代を物語ってもいます。
黒人社会の頂点に上り詰めたプリーストですが、足を洗うためデカい取引で大金を稼ぐと相棒のエディを説得します…しかし物事は計画通りに進まず、とストーリーはまた観直す機会があると思うので今回は割愛。
冒頭に出てくるチンピラ黒人と違って、裏社会の黒人たちはリッチなので服装や車にも金をかけています。
彼らのスタイルが観衆に伝染したのは間違いないでしょう、白人よりも圧倒的に黒人から支持されたであろうと容易に想像が付きますからね…デカ襟は元から流行ってたと思うけど、プリーストを見てると「パープル・レイン」辺りのプリンスを連想してしまいます。
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そしてフィッシュボーンがカバーした「Freddie's dead」の原曲が、カーティス・メイフィールドだった事を知ったのも本作でした。
カーティス自身もバンド役で出演しており、ギター弾きながらタイトル・ナンバーをエロく歌ってます。
劇中でピンプを演じるK.C.が「That's the way (I like it)」で有名なKC & THE SUNSHINE BANDのKCなのか定かではありませんけど、彼が所有するカスタムカーを見たスタッフのネイト・アダムズが交渉し出演となったそうで…日本語の吹き替え音声はありませんが、特別版と謳っているだけあって映像特典は「ドキュメンタリー」「メイキング」「スーパーフライなコスチューム」「スーパーフライな車」「オリジナル劇場予告編」とこの頃の作品にしては充実してます。
監督のゴードン・パークス・Jr.はブラックスプロイテーション・ムービーの代表作とされる「黒いジャガー」を撮ったシニアの息子で本業はカメラマン…シグも映画のプロデュースは初めてだったようで、いわば異例のヒット作「黒い〜」の二番煎じを狙っていた可能性は結構ありますね。
それまで白人を対象に製作していた映画会社が、黒人という新たな客層を発見した70年代前半に作られ始めた「黒人のための娯楽映画」…タランティーノ監督が影響を受けたグラインドハウス・ムービーの一種として再び脚光を浴びた事で、本作もDVD化されるに至ったのだそうですが。
なんせ映画作りに関してはシグもジュニアも素人同然、制作費も隣人で金持ちな医者の黒人を口説いて出資させたとか…主役を演じたロン・オニールはグリニッジ・ヴィレッジの無名俳優でしたが、脚本家と学生時代に知り合いだった縁で抜擢されたのだという話。笑
二匹目のドジョウにしては結構リスキーな気がしますけど、むしろブラックパワーが高揚した社会的背景と無縁ではなかったのでしょうな…主人公プリーストは聖職者ではなくプッシャーマン、有り体に言えばコカイン密売組織の組長で現在であれば(偏見を助長する)と叩かれそうな設定が逆に時代を物語ってもいます。
黒人社会の頂点に上り詰めたプリーストですが、足を洗うためデカい取引で大金を稼ぐと相棒のエディを説得します…しかし物事は計画通りに進まず、とストーリーはまた観直す機会があると思うので今回は割愛。
冒頭に出てくるチンピラ黒人と違って、裏社会の黒人たちはリッチなので服装や車にも金をかけています。
彼らのスタイルが観衆に伝染したのは間違いないでしょう、白人よりも圧倒的に黒人から支持されたであろうと容易に想像が付きますからね…デカ襟は元から流行ってたと思うけど、プリーストを見てると「パープル・レイン」辺りのプリンスを連想してしまいます。
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| cinema | 2017.03.07 Tuesday | comments(0) | - |