おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
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Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近読んだマンガ
さそうあきら「バリ島物語 〜神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死〜」1巻

ヴィキイ・バウム(著)、金窪勝郎(訳)「バリ島物語」(筑摩書房刊)が原作だそうで…作者って漫画家だったのね、名前だけは知ってましたがアニメ関係の仕事をする人と誤解してました。
描線のタッチは五十嵐大介みたいな細めのフリーハンドです、まぁ「ワンダーランド」「制服ロビンソン」のようにCG作画っぽい無機質な線では1904年のバリ島を描くのに不向きでしょうけど…というか本作、初出が'96年なのでした。
ただ、意外にも連載は「honto電子書籍ストア」なるウェブサイトだったそう。
つまりペン描きした原稿をスキャンしたんでしょう、ペンタブレットではなく。

始まりは1953年のバリ島、老いた白人医師は半世紀前の出来事を回想します…ラカ少年に宿る偉大な祖先の思い出を、農民パックが辿った数奇な半生の物語を。
当時のバリ北部はオランダの支配下にあり、パックの村がある南部も掌握せんと機会を伺っておりました…そんな折、南岸で難破した商船を巡って中国人船主がオランダ側に提訴します。
古来からバリの人々にとって、海岸の漂着物は風神バユからの恵みと考えられてきたそうで…しかし一帯を治めるバドゥン王国の地方官はオランダとの条約を理由に、住民たちに集めた船荷の持ち出しを禁じ船員の救助を命じたのでした。

ところが狡猾な中国商人はこれを不服として、オランダの威勢を笠に着た物言いでアリット王に賠償金を要求…王族を怒らせた挙げ句に北部の領主とオランダ駐在官にも訴え出て、話の度に金額を吊り上げつつ執拗に賠償を迫ってきます。
若き士官デ・フィッセルは中国商人の嘘を見抜いていますが、むしろ長官は南部侵攻の好機とみて彼に現地調査を任命するのでした。
おそらく、この若き士官が後年ウブドゥに医者として住み着くのだな…と思ったら、何だか奇妙な感じが。
つまり彼自身の回想録でありながら第三者の視点で記述され、その中に著者本人がいる入れ子構造なのね。

登場人物の回想という文学の形式は珍しくないにしても、漫画として描かれると不思議な感じがします…読者は現在から'53年を経て'04年へと二重に物語の世界へ潜っていきますし、その物語も原作者が書いた登場人物の手記という二段重ねのフィクションな訳です。
そしてそこは現代人が知るエキゾチックな観光地ではなく、奥深い神秘性を失っていない本来のバリ島なのです…男たち女たち、そして王侯の衣装や振舞いは異質ながら何故だか心にすっと馴染んでくるのです。
さながら夢を見ているような、読み手に時代も国も忘れさせる魅力があります。
これはハマりそう。

バリ島物語 1(←左クリックで拡大表示されます)


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    | comic | 2017.08.05 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |









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