最近聴いたCD
SHOGUN「同」
遂にCDで買い直してしまいました、ショーグンの1stです…既にLPは手放してしまったし、それを録音しておいたカセットテープを聴こうにも再生機器が壊れたままといった訳で。
本作はTVドラマ「俺たちは天使だ!」主題歌を収録しておりまして、そのドラマ放映後に紹介されていたのを観て翌日には近所のレコード店でLPを買っていました…銀一色のジャケに墨書のアルファベットというデザインに、10歳そこらだった僕は何か間違えているのではないかと怖じ気づいたのを覚えています。
本当にこれ、ドラマのサントラ?って…少しはそれらしくするでしょ、普通は。
ひょっとしてドラマ主題歌のタイアップなんて、彼らにはどうでもよかったんでしょうか…販促効果としては有り難かったにしても、やはりデビュー・アルバムですし番宣紛いのデザインではなくバンドらしいジャケにしたかったのかもね。
因みに本作、ソニーの「CD選書」なる格安シリーズ物で定価は¥1,500…前に買った2ndの「ROTATION」も同じシリーズでしたが、本作の場合はジャケ紙と一体ながらLP同様に歌詞と対訳を掲載した解説書が付いているだけ良好かも。笑
しかしながら“1979. 6. 堂野 伴”と文末に記された無内容な解説は、LP時に読んだ記憶がないなぁ?
印象的なストリングスで幕を開ける「Sunrise highway」は爽やかなミドル・ナンバー、続いてピアノのフェードインにパーカッションが被さって特徴的なチョッパー(今で言うスラップ)・ベースでイントロが始まる「Castle walls」…しめやかなバラードの「Nina」は英作詞担当のケーシー・ランキンが芳野藤丸と作曲、そして外部作詞家(喜多條忠)を起用してケーシーが作曲した件のドラマ主題歌「男達のメロディー」はバンジョーの音でカントリー・テイストを加味。
ここまでが、LP時のA面に収録されていました…曲調はバラエティに富んでいますがバラバラな感じはしない、この案配が渋い!
LPではB面1曲目だった「You turn me on」はサビ直前のシンセ音が今も新鮮、「Silently she said」はサビのギター・リフが耳に残ります…再び芳野とケーシーの共作「Feeling glad all over」はブルース・ハープをフィーチャーしながらもブルースとは一味違うレイドバック感を奏で、ケーシー作詞作曲の「Saturday cyclone」は電子ドラムの陳腐化した音色こそ残念なものの芳野による泣きのギターは聴かせます。
メンバーは芳野藤丸(g./vo.)とCASEY RANKIN(g./vo.)に本作の編曲を務めた大谷和夫(key.)、ミッチー長岡(b./vo.)に山木秀夫(dr.)に中島卸(おさむ)(per.)の6名。
単にスタジオ・ミュージシャンとしての演奏力だけでなく、芳野らの作曲センスと大谷和夫によるアレンジが楽曲のクオリティを支えているのでしょうな…おそらくは懐古補正というより原体験的なバイアスかかりまくりなんでしょうけど、僕には(未だに色褪せない日本発A.O.R.サウンド)といった感想になります。
彼らの2枚目と悩んだ末に買ったスペクトラムのデビュー作と共に、本作は僕が小学生の時から聴いてきたアルバムの一枚ですからね…小6で洋楽やYMOにハマるよりも早く、大野雄二(YOU & THE EXPLOSION BAND)の次という僕の音楽履歴での古さ故に客観的な評価はどうしても難しいのです。
ただ、多くのフォロワーを生み出すような革新性がなかった事が逆に奏功したような気もしますね…大して目立たなかったから、却って古びなかったような。
地元の常連だけが知っている、職人的な名店みたいに…派手さはないけれど仕事は手堅い、そんな地味ながら味わい深いアルバムだと僕は思います。
自分で曲を書いたりアレンジをしたりするようになってみて、初めて気付いた好さが結構あったのを今ふと思い出しました。
関連記事:
【最近聴いたCD】SHOGUN「ROTATION」| 2007.12.01
【最近聴いたCD】SHOGUN「ROTATION」(再聴)| 2011.02.05
→〈J-POP・歌謡曲〉関連記事
*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。
『『Castle Walls 〜Silently She Said』 SHOGUN』(ドラマ主題歌以外は全曲英語で、ビックリして返品しに行って断られた思い出が・・・すいません小学生だったものでね、まぁ断られたおかげで聴き込んで好きになった訳ですが)
遂にCDで買い直してしまいました、ショーグンの1stです…既にLPは手放してしまったし、それを録音しておいたカセットテープを聴こうにも再生機器が壊れたままといった訳で。
本作はTVドラマ「俺たちは天使だ!」主題歌を収録しておりまして、そのドラマ放映後に紹介されていたのを観て翌日には近所のレコード店でLPを買っていました…銀一色のジャケに墨書のアルファベットというデザインに、10歳そこらだった僕は何か間違えているのではないかと怖じ気づいたのを覚えています。
本当にこれ、ドラマのサントラ?って…少しはそれらしくするでしょ、普通は。
ひょっとしてドラマ主題歌のタイアップなんて、彼らにはどうでもよかったんでしょうか…販促効果としては有り難かったにしても、やはりデビュー・アルバムですし番宣紛いのデザインではなくバンドらしいジャケにしたかったのかもね。
因みに本作、ソニーの「CD選書」なる格安シリーズ物で定価は¥1,500…前に買った2ndの「ROTATION」も同じシリーズでしたが、本作の場合はジャケ紙と一体ながらLP同様に歌詞と対訳を掲載した解説書が付いているだけ良好かも。笑
しかしながら“1979. 6. 堂野 伴”と文末に記された無内容な解説は、LP時に読んだ記憶がないなぁ?
印象的なストリングスで幕を開ける「Sunrise highway」は爽やかなミドル・ナンバー、続いてピアノのフェードインにパーカッションが被さって特徴的なチョッパー(今で言うスラップ)・ベースでイントロが始まる「Castle walls」…しめやかなバラードの「Nina」は英作詞担当のケーシー・ランキンが芳野藤丸と作曲、そして外部作詞家(喜多條忠)を起用してケーシーが作曲した件のドラマ主題歌「男達のメロディー」はバンジョーの音でカントリー・テイストを加味。
ここまでが、LP時のA面に収録されていました…曲調はバラエティに富んでいますがバラバラな感じはしない、この案配が渋い!
LPではB面1曲目だった「You turn me on」はサビ直前のシンセ音が今も新鮮、「Silently she said」はサビのギター・リフが耳に残ります…再び芳野とケーシーの共作「Feeling glad all over」はブルース・ハープをフィーチャーしながらもブルースとは一味違うレイドバック感を奏で、ケーシー作詞作曲の「Saturday cyclone」は電子ドラムの陳腐化した音色こそ残念なものの芳野による泣きのギターは聴かせます。
メンバーは芳野藤丸(g./vo.)とCASEY RANKIN(g./vo.)に本作の編曲を務めた大谷和夫(key.)、ミッチー長岡(b./vo.)に山木秀夫(dr.)に中島卸(おさむ)(per.)の6名。
単にスタジオ・ミュージシャンとしての演奏力だけでなく、芳野らの作曲センスと大谷和夫によるアレンジが楽曲のクオリティを支えているのでしょうな…おそらくは懐古補正というより原体験的なバイアスかかりまくりなんでしょうけど、僕には(未だに色褪せない日本発A.O.R.サウンド)といった感想になります。
彼らの2枚目と悩んだ末に買ったスペクトラムのデビュー作と共に、本作は僕が小学生の時から聴いてきたアルバムの一枚ですからね…小6で洋楽やYMOにハマるよりも早く、大野雄二(YOU & THE EXPLOSION BAND)の次という僕の音楽履歴での古さ故に客観的な評価はどうしても難しいのです。
ただ、多くのフォロワーを生み出すような革新性がなかった事が逆に奏功したような気もしますね…大して目立たなかったから、却って古びなかったような。
地元の常連だけが知っている、職人的な名店みたいに…派手さはないけれど仕事は手堅い、そんな地味ながら味わい深いアルバムだと僕は思います。
自分で曲を書いたりアレンジをしたりするようになってみて、初めて気付いた好さが結構あったのを今ふと思い出しました。
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*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。
『『Castle Walls 〜Silently She Said』 SHOGUN』(ドラマ主題歌以外は全曲英語で、ビックリして返品しに行って断られた思い出が・・・すいません小学生だったものでね、まぁ断られたおかげで聴き込んで好きになった訳ですが)
| music | 2017.10.11 Wednesday | comments(0) | - |