オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV
オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV (JUGEMレビュー »)

安くて丈夫で高性能なヘッドフォン、もし壊れても買い直す予定。
ハウジング部分が小さめな割に、長く装着してても耳が疲れないし遮音性も高いし低音も出てます。
紹介記事【2019.03.31】
南の島のティオ (文春文庫)
南の島のティオ (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
池澤 夏樹
14歳の少年ティオが小さな島の出来事を綴っていく連作短編集で、実在の少年とポナペ島をモデルに著者自身が様々な島で聞いた話を再構成したのだそう。
前年の台湾旅行で読んだ本書は「海の向こうに帰った兵士たち」という一編を加えた'10年12刷以降の増補版で、この(南の島の物語を南の島国で読む)という旅のエクストラに新たな一編がオマケされたのは嬉しい偶然でした。
紹介記事【2019.01.24】
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱)
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱) (JUGEMレビュー »)

最近は評価が好転してきたようで、実際PS2最終期に出ただけあって申し分ない出来栄え。
一見、難しそうなバトルシステムもプレイの幅を広げてくれます。
その辺も含め、ノーマル版のやり込み本ですが「ファイナルファンタジーXIIのあるきかた」も併せて是非!
紹介記事【2019.03.28】
レディ・プレイヤー1 [DVD]
レディ・プレイヤー1 [DVD] (JUGEMレビュー »)

スティーヴン・スピルバーグ監督による'18年のSF作、娯楽映画には珍しく2時間超の長尺ながらダレ場なし。
是非DVDで繰り返し観てください、マニアックな小ネタ探しだけでなく。
天才変人の孤独と愛情が実は普遍的である事、それもまたイースター・エッグかと。
紹介記事【2019.02.11】
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫)
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫) (JUGEMレビュー »)
小原猛
石垣島に行くのに持ってく本でしたが、結局フライト乗り遅れもあって到着前に読み終えてました。
おどろおどろしさは控えめで、怖いというより不思議だったり哀しかったり薄気味悪かったり程度。
しかし寝静まった石垣島のゲストハウス夜11時、軽く読み返していてドキドキ。
紹介記事【2019.05.02】
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス)
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス) (JUGEMレビュー »)
星里 もちる
「光速シスター」「怪獣の家」から立て続けに読んじゃいました。
妻子持ち営業マン&思い出のアイドル、の幽霊?
本作もまた「いい人」を主役に、大人社会の悲哀と可笑し味を描きつつラストで涙腺を決壊させます。
紹介記事【2019.01.17】
ハイ・フィデリティ (新潮文庫)
ハイ・フィデリティ (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
ニック ホーンビィ
女性弁護士と別れ話が進行中なアラサー中古レコード店主の、シット・コム的な恋愛×音楽in the UK。
60-70年代メインのネタで会話の可笑しみ倍増、分からなくても巻末の「ほとんど注解に終始する訳者あとがき」が丁寧にフォローしてくれますし、むしろ訳者の注解コメントで笑っちゃったりも。
紹介記事【2019.06.23】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
2030年の旅 (中公文庫)
2030年の旅 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
恩田 陸,坂口 恭平,小路幸也,瀬名秀明,宗田理,支倉 凍砂,山内 マリコ,喜多喜久
なんか「2300年未来への旅」を連想させるタイトルですが、日本人の作家による近未来SFアンソロジーです
お題は“東京オリンピックからさらに十年後”の7編、個人的には坂口恭平による巻末エッセイの「自殺願望は脳の誤作動」にハッとしました。
紹介記事【2019.01.04】
デッドマン [DVD]
デッドマン [DVD] (JUGEMレビュー »)

別に「ブレイブ」と本作をジョニデ繋がりで観た訳ではないのですが、結果としては彼が「ブレイブ」を世に出した理由も感じ取れた気がします。
シンプル過ぎるヤマなしオチなしイミなし流浪譚ながら、詩人ブレイクを知っている方には意味深いのかも。
星野通夫の「森と氷河と鯨」で見たハイダ族やトリンギット族を思わせる、アイヌに似た文様の集落……同化政策は祖先の魂を殺すのですね、非物理的な世界で。
静寂と、雨の船出の美しさが忘れた頃に沁みてきます。
紹介記事【2019.02.23】
ブレイブ [DVD]
ブレイブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

ジョニデが監督と共同脚本に主演と、ミーハーなファンこそ必見ですね。笑
シンプル&ヘビーな本作、イギー・ポップやノーギャラ出演のマーロン・ブランドら敬愛する人物と撮った彼の気骨が詰まってます。
特に冒頭は二度観て、彼がアメリカ本国での公開を拒んだ心に思いを馳せては?
紹介記事【2019.02.22】
夢の階段 (新潮文庫)
夢の階段 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
池波 正太郎
本書の7編はデビュー作を含む現代小説で巻末の2編だけが時代小説、しかも全編が本書初収録。
現代小説とはいっても昭和で言えば29〜36年、著者が31〜36歳の間に発表された戦後の気配が濃厚に感じられる「現代」。
いわゆる大物海外ミュージシャンの死後どっと出回る未発表音源みたいな、クオリティの心配は当然ながら無用です。
紹介記事【2019.06.15】
その男ゾルバ(特別編) [DVD]
その男ゾルバ(特別編) [DVD] (JUGEMレビュー »)

'64年の英米とギリシャ合作映画、英国育ちのスランプ詩人が屈強な男ゾルバと過ごしたクレタ島での日々が描かれます。
「無法松の一生」の三船敏郎を思わせるゾルバの心情も、目を疑うような島の人々も音声解説なしでは理解し難いかと。
対照的な二人の男のエンディングは、ジワリと胸に残ります。
紹介記事【2019.01.30】
【2019.01.31】
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫)
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
片岡 義男
僕が初めて手にした著者の小説であり、著者の初期短編集でもあります。
ハワイイに住む青年サーファー、バリー・カネシロを主人公にした連作5編を収録。
写真の佐藤秀明との巻末対談も含め、失われゆく最後の輝きを僕は感じました。
紹介記事【2019.04.24】
 (JUGEMレビュー »)

作者の他作品を読んだ記憶は曖昧ながら、その時に思った(あんま上手くないな)という印象は何だったのやら。
サイバラ風でも四コマでもなく、ストーリーの組み立てもシッカリしてるしコマの流れも自然だし。
洒落にならない裏話も飄々としたキャラに救われます、男性も一度は読んでみましょう。
紹介記事【2019.05.12】
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト (JUGEMレビュー »)
スウィング・アウト・シスター
ヒット曲を連発してた90年代を過ぎ、'01年にリリースされた本作は妥当というか順当な仕上がり。
ブレずに焦りも無理もなく、エレポップの衣を脱いで一層60年代ソウルやバカラック温故知新をアダルトに昇華。
気に入った曲だけ摘まむんじゃなく、一枚として聴くべき。
紹介記事【2019.06.18】
 (JUGEMレビュー »)

こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット] (JUGEMレビュー »)
安彦 良和
「機動戦士ガンダム」のキャラでお馴染みの作画家による漫画ですが、中東の少数派クルド人を描いてるレアさでオススメに。
もっとも「これからだ!」オチは、日和った編集の強制打ち切りか?
トルコの“土くさい人々”に惹かれた結果が何故かクルド視点、でも本作同様に何一つ解決してないんだよね現実も。
紹介記事【2019.05.06】【2019.05.30】
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA)
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA) (JUGEMレビュー »)
篠田 節子
副題に「篠田節子SF短編ベスト」とあるけど、どんな類いのSFなのかがまったく伺えない、鯨幕というか昔のVIVA YOUみたいな表紙カバーが斬新。
巻末解説によると、著者は20余年のキャリアを持ち一般にはジャンル横断作家と認識されているそうで。
アニメ化されそうなハードSFから昭和ジェンダー恨み節、エスノ土着オカルトを経て超高齢化+正論社会の果てまで心刺しまくり。
紹介記事【2019.03.26】
 (JUGEMレビュー »)

本作は明治から昭和にかけて親しまれた、泉鏡花の“三大戯曲”をコミカライズした作品集です。
単行本化に際して描き下ろされたオマケ漫画+原作者の略歴や作品解説&文庫描き下ろしオマケ漫画と人形師による解説も収録と、これまで鏡花文学に触れて来なかった僕には有難い仕様。
人形師の一文が印象深く、100年近く前の物語にハッとさせられるのは人間に進歩などないからかも?
紹介記事【2019.04.13】
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫)
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫) (JUGEMレビュー »)
山内 直実,氷室 冴子
平安期の古典文学「とりかえばや物語」に基づく氷室冴子の小説をコミカライズした本作、氷室冴子も古典文学も完全スルーでしたが予想外の面白さにビックリ!
男勝りな双子の姉×病弱が故に女君として育った弟、姉は男装のまま御所に入内&弟も女官で後宮入り?
見事な風呂敷の畳みっぷりと、千年前のラブコメでLGBTを先取りのエキゾチック・ジャパンは未見なら是非!
紹介記事【2019.04.30】【2019.05.29】
ヒート [DVD]
ヒート [DVD] (JUGEMレビュー »)

ロバート・デニーロvs.アル・パチーノ、この豪華共演が「午後のロードショー」で掛かるとは!
マイケル・マン監督が脚本も手掛けており、適度に緩急を付けながら3時間近く視線を釘付けにします。
まぁ「似た者同士で対照的な立場」という月並みな設定ではありますが、改めて映画は筋書きだけでは分からないなと。
紹介記事【2019.05.28】
フロントミッション サード
フロントミッション サード (JUGEMレビュー »)

遂に全ルート攻略完了、しかし未だ引継ぎ要素は完クリ出来ずボリューム満点!笑
シミュレーションRPGって得意ではないけど、PS2の後継作「FM4」と本作は別格です。
紹介記事【2019.05.26】
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS)
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS) (JUGEMレビュー »)
PRINCE & THE REVOLUTION
'84年の大出世作&未発表曲集のダブル・リマスタリング作。
同世代では(プリンス=キモい)でしたが、自ら「King of Pop」を名乗った生前のMJより全てが革新的でした。
ソウル/ファンクを抑えたロック・ハードな「パープル〜」と、前作に近いエレ・ファンク中心の未発表曲集なので万人受けしないのは当然だけど本物の「Prince of Pop」は明白よ?笑
紹介記事【2019.05.09】(Disc 1)
紹介記事【2019.05.17】(Disc 2)
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD] (JUGEMレビュー »)

観たのはTV放映でした、でもどこカットしたかも分かるので。
もはや脱ルパンした立場で多くは語りませんが、アニメ版ルパンの最高傑作です。
本作後の脳マモーが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」のエゴになる件とかは誰か考察してください、ただ政治ナンセンス的なあのオチは「ルパン三世」が生まれた60年代末の土壌を意識していたのではないかと。
観る度毎に、頭でっかちに神を夢みたマモーの涙が沁みてきます。
紹介記事【2019.06.03】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

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最近読んだ本
ルシャッド・フィールド(著)、山川絋矢+山川亜希子(訳)「ラスト・バリア ―スーフィーの教え―」

初版'97年の角川書店刊、ですが原著は'76年だそう…図書館で借りて読んだ当時はいわゆるニューエイジやスピリチュアルの隆盛に乗った関連本かと思っていたけれども、むしろ本書がそういったブームよりずっと前に書かれていたとは!
本書以前に、僕はスーフィーやダルウィーシュについて何も知りませんでした…白装束と細長い帽子で旋回舞踏する姿は、何かの写真で目にしてはいましたが。
いつか再び読み直そうと思いながら、その後は図書館でも見かけなくなって長らく機を逸しておりました…そして、たまたま¥656(送料込み)でAmazonに出品されていたのを発見し再読を果たした次第で。

かつて読んだ頃はイスタンブールもアナトリア高原もイメージが湧かず、問答じみた会話にも付いていけなかったものの…「アルケミスト」という寓話的な話のキーワードである「マクトゥーブ」が、本書によって理解できた気がしました。
そしてまた「好い物語は何度でも読む度に新たな意味を持つ」という話は、単に腑に落ちただけでなく以後の僕に新たな理解をもたらしてもくれたのでした。
しかし、当時と同じ感覚を期待して読み始めた僕は肩透かしを食らわされます…それは本書を読んだ僕の心に生じた様々なアンテナを通じて、この20年近い歳月で数多くの情報を得てきたからでもあったのです。

再び本書を読みながら、僕はモスクの足臭さも「マクトゥーブ」も忘れていました…今の僕にはイスラム教や「アルケミスト」が焦点ではないんですね、それに生き方で悩んだり何か求めたりしてる訳でもないと。
トルコでキレまくる師ハミッド、すべての過去を精算すると誓いながらも密かにリスクヘッジしていたり何度も失敗しかける著者…異国で味わう旅の奇跡といい、どれもが絵空事のようで妙に生々しく感じました。
自分が親しんでいた常識とは異なった場所で、異なる価値観へと適応していく際に生じる非現実的な感覚…本書は架空の物語ではなく、著者の実体験だった?!

既にロンドンで骨董商として成功し、ヒーラーとしても講演やワークショップを催していた著者が生き方を変える決意をしたのが'69年…ハミッドに出会ったのはその前年であると気付き、ふと僕は(1968年=分岐点説)を思い出しました。
そして以前は題名の意味が分からなかったのですが、まさに「最後の障壁」を指していたのね…そういえば“あなたが求めているものは、あなたを見ているものである”というアシジの聖フランシスコの引用でデニス・バンクスの“わたしたちが花を見る時/花もまた/わたしたちを見ている”という言葉を連想し、先日プレイした「クロノ・クロス」でも“おまえが炎をみつめるとき、炎もまた、おまえをみつめている”とあった事が思い出されました。
そしてバラの比喩を読むたびルドルフ・シュタイナーの言葉が過ぎり、不思議な感じがしました。


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以下、個人的メモ。

「今、人類はバラの香りを必要としている。いつの日にか、人類はそれさえも必要としなくなるだろう」(p.38)

「シャイフが特別に大切なことを示すために、どのように物語を利用するかわかれば簡単です。でも、私が何かを“説明”しているわけではないということを忘れないで下さい」(p.41)

「あなたが自分の内に育てたいと求めている理解を得るためには、“大いなる魂”と一体化するために、あなた個人の魂という考えは死ぬ必要があります」(p.41)

「ほとんど世界中の人々は眠っているが、彼らはそれを知らない。お前は眠っている、と書いてある本を読んでも、目覚めることはできない。教師にお前は眠っている、と言われても、目覚めることはできない。自分で目覚めたいと思った時にしか、目覚めることはできないのだ(中略)目覚めとは、何かの超常的体験の問題ではない(中略)こうした勘違いしている人々は、何らかの“ガイド”に出会いさえすれば、自分自身をみがくことを免除されると思っている。彼らはもう一組の余計な錯覚によって、自らの痛みをおおい隠しているにすぎない」(p.88)

「神の一部、唯一の真実の一つひとつの側面を追求しようとすると、その部分に捕らわれてしまい、全体性を見失ってしまう(中略)自分の目標や動機を常に十分に注意して見守りなさい。自分が何をしているか、また、なぜそうしているのか、よく見なさい。自分の自我ではなく、自分の真の本質を絶えず探し求めるのだ」(p.89)

「自我(その存在を当人は本当には知らない)を発達させようとすると、錯覚を発達させてしまう」(p.89)

「バラの繁みは正しい剪定によって、初めて完全な花を咲かすことができる。剪定は一時的に植物を傷つけるかもしれない。しかし、もしその植物が剪定の必要性を理解できれば、庭師がハサミを持ってやってくるたびに、それは喜びに満たされることだろう」(p.91)

「もし、誰かが心の耳で聞く準備さえできていれば、彼が何を言うかは、実のところ、大切ではなかった(中略)彼がコーランやスーフィーのマスターたちの書物の一節について話すと、聞いている人々は、それぞれ、自分にちょうどわかることだけを吸収していた。時々、彼はある一つの文章について、長々と議論し続けることがあった。その様な時には、きちんと理解して話を聞いている特定の一人に向かって、彼のエネルギーのすべてが向けられていることに、私は気づくのだった」(p.128)

「この道を行くには二本の足が必要だ。一本は君の生まれつきの質、すなわち、君の中に隠れている可能性という足であり、もう一本は忍耐という足だ。他の一方を伴わなければ、どちらも役に立たない」(p.129)

「平均的な人間は、自分が何かの原因であり、従って、あらゆることはエゴの中心から始まって、それが外側の人生というスクリーンに写し出されると考えている。このエゴ中心の空間に住んでいる限り、見かけの変化はあり得ても、真の変化は起こり得ない(中略)それは意識の拡大の問題ではなく、むしろ、意識を打ちこわすことなのだ(中略)これは自分が何者であるかということに関するあらゆる概念、考え、思いを脱ぎ捨てることである」(p.130)
←この部分は「ソフィーの世界」でいう、影絵(映画館?)の喩えを思わせる

「彼は私に「空間を逆にする」演習を教えてくれた。これは、じっと静かにすわって、胸の中心に意識を集中し、少しずつ、次のことに身をゆだね、気づいてゆくという練習だった。見るかわりに、見られているということ、聞くかわりに聞かれているということ、触れるかわりに、触れられているということ、味わうかわりに、自分は神のだめの食物であり、味わわれていること。「だから、自分をおいしくしなさい」と彼は言った。「最後に自分が呼吸されることを許しなさい。信頼と、神、すなわちすべての源の前では、自分は無力であるという悟りに、完全に君自身をゆだねなさい」(p.131)

「答えを追い求めて、かえって答えを遠ざけてしまうのではなく、問いかけると同時に、答えはすでに問いの中に含まれていることを信じて、じっと耳をすまさなければいけないのだ」(p.131)

「どのモスクにもマリアのためのお祈りの場所があるのを知っているかね? しかし、我々は宗教の形式とは関係がない。すべての宗教の中に物言わず存在し、明らかにされるのを待っている真理に、関心があるのだ。一度それを知ると、神に対する愛によって、神のメッセンジャーすべてに敬意を表するのだ。人々に知られているメッセンジャーもいれば、決して人々に知られることのないメッセンジャーもいる」(p.140)

「愛の唯一の目的は美だ。生きるということは愛の行為であるべきだ。君のまわりのすべての人々を、その自由な精神で満たしなさい。情熱によって支配されてはならないが、情熱を持って生きるのだ。なぜなら、完全に愛するようになるまでは、決して愛を知ることはできないからだ」(p.152)
←この最初の言葉は「宇宙はグリーンドラゴン」の一節とも共通している

「君の思い込みが消えると同時に、君の習慣パターンも消え失せて、あらゆるものが否定的に見える時期がやってきたのだ。心配することはない。もし君がそうした体験をしなかったら、それは、君が頭で一番大切にしているものを、まだ諦めていないということだ(中略)幻想を手放すと、必ず喪失感があるものだ。しかし、それは一時的な現象で、いつかすぎてしまう」(p.155)

「君の仕事は新しい言葉を創り出すことなのだ(中略)しかし、覚えておきなさい。我々はそれぞれに、自分のやり方で理解しているのであって、それは必ずしも、君が伝えようとした形と同じものではないのだ」(p.153)

「サリクとは、自分自身を発見した者のことだ。そして、人は自分自身を知った時、真理を知り、なすべきことを知る」(p.155)
←この部分は「アルケミスト」を思わせる

「人々は狂ったように、西洋式の宗教、政治、経済体制を何とかして支えようとしている(中略)そして君たち霊性を追い求める人々は、世界中をわたり歩いて自分の苦痛や混乱に答えを見つけようとしている。インドのグルやスワミ、占星術師や精神分析者のところへ行っては、その人々のやり方をしばらくの間試してみる(中略)みんな、質問に対する答えを見つけようとしているが、自分がどんなに独善的で自説に固執しているか、気にもしない。彼らには変化に直面する勇気がないので、何一つ、起こり得ないのだ。自分のひとりよがりを満足させる方法や、現象を説明する計測可能なものが欲しいのだ。つまり、真の変化以外のものがね」(p.155)

「私が探し求めていたものは、私を見ているものだった!」(p.167)

「もし、自分のために、何か情報だけを追い求めていたのであれば、あなたは我々には決して出会わなかっただろう(中略)知恵は与えられるものであって、獲得されるものではない(中略)ダルウィーシュは誇り高い人々であり、その集会は御存知のように、この国では禁じられている。あなたがここにいるのを許されたのは、ひとえに、あなたの動機の誠実さゆえなのだ(中略)もし、説明しようとすれば、理屈をつけねばならず、しかもその答えは理屈とは何も関係がないからだ(中略)始まりの中にすべてがあるのだ。しかもあなたが今、ここに見るものは真実の世界ではなく、私があなたに言っていることも、もし、あなたが言葉の形で聞いているならば真実ではない。一方、風のため息を聞いている時、あなたは真実のメッセージを聞くだろう。あなたが風に乗せてメッセージを送るならば、いつかは、誰か注意深い人がそれに気がつくだろう。誰がそのメッセージを聞くか、あなたは知ることができないかもしれない。でも、在るのは神だけだ。だから、そのメッセージを聞くのは神自身であり、それを送るのも、神御自身なのだ。
さあ風の音を聞きなさい」(p.174)

「御存知のように、我々は物語の形で話をする(中略)なぜかというと、一つには、物語は何回も聞くことができるからだ。それぞれの時はみな異なっており、したがって、二度と同じ瞬間がくり返されることはない。それゆえに、物語はあなたがそれを学ぶたびに、何か違うことを意味している。それはあなたの気分や、物語を見る視点や、一日のうちのいつかなど、多くのことによって違ってくる。だから、私が話す物語には、一切説明はつけない。あなたはその物語を聞き、学び、そしてある日、わかるようになるだろう」(p.177)

「物語とは、真実の幻影である。」(p.179)

「私たちは神を知るために修行するのではなく、まず、神の全体性を受け入れます。すると、すべてはそこから起こってくるのです」(p.213)

「ほとんどの人は、一番表面的なレベルで理解するだけだ(中略)コーランの中の戦いに関する物語を読んで、その話はただの戦いの話だと思うかもしれません。しかし、戦いは単なる過去の歴史的事実ではありません。それは今現在のことなのです(中略)つまり、外側の形は、真実を聞きたくない人々、あるいは、真実が意味するものをまだ受け入れる準備ができていない人々のためのものなのです(中略)彼が物語る時しばしばそれがいかに簡単なものであれ、寓話としてだけでなく、宇宙の偉大なる法則の一つを物語っているのです(中略)そして、最も深いレベルの理解とは(中略)直接体験することなのです」(p.213)

「庭に行って、とげを踏んだ時、ありがとうと言うのを決して忘れないように。とげは痛いかもしれない。しかし、それはあなたがバラ水を与えられたのと同じように、あなたに与えられたものなのです(中略)バラの木が刈り込まれるだけ刈り込まれた時、初めてバラの真髄が解き放たれ、バラのつぼみが開きます。つぼみから花になる一瞬を知っている者は、バラの花になった人だけだと」(p.223)

「神に人生を捧げる時、最初は常に苦痛と混乱がある(中略)しかしこの苦痛は決して神が意図されたものではない。神は決して、我々が苦しむのを望んではあられないのだ(中略)苦痛を引き起こすのは、自分の傲慢さとプライドなのだ。自分が何かできると思えば思うほど、自分が完全に神に依存しているということがわからなくなって、苦痛がますます増してゆくのだ」(p.234)
←思うに、神というのは一神教的な概念であり、つまりはゾロアスター教から派生したユダヤ教の流れを汲むキリスト教やイスラム教における「全一」という気がしてくる

「この意識された苦しみは、苦痛とは同じではない。また苦痛を楽しむこととか、苦しみは痛みを伴うから自分のためになると信じるのとも違う。意識された苦しみとは、この惑星を守るために何が必要かという知識に基づいて生ずるのだ」(p.235)

「唯一の真の喜びは、神に仕える者となることなのだ(中略)眠っていたのでは、我々は決して、自分に何が要求されているか、わかりはしない。それに奉仕が何を意味するのか、あらかじめ知ることはできない(中略)自分が奉仕したい時にだけ奉仕することができるなどとは、考えてはいけない。一瞬一瞬の要求に、常に目覚めていなければならないのだ。それも、君自身の必要にではなく、神の必要とされることに対してなのだ」(p.258)

「この新しい世界が実現するまでには、二つの対決があると言われている。第一の対決は、知る者と知りたくない者の対立であり、第二の対立は知る者と、これから知らねばならない者の間の対立である(中略)自分の内を見なさい。この二つの対決はどちらも自分の中で起こるのではないのかね?(中略)君の外側にあるように見えるものは、本当は君の内側にあるのだ。外側にあるものは何もない(中略)君が知らなければならないことは私たちは合一という形でキリストと出会うということなのだ(中略)もはや、どんな形の宗教も必要なくなるだろう。そのすべてがなくならなければならないのだ(中略)それは目的を果たしたからこそ、何か新しいものが生まれてくることができるのだ」(p.239)

「今、おまえは見た。そして見られたからには、今まで知らなかったやすらぎを感じることだろう」(p.261)

「すべてがそこにあった。始まりも終わりもなかった。創造主と創造された者は一つだった。すべては一瞬の中にあった。すべてが彼だった。そして、それが運命の秘密だった。何一つ起こってはいなかった。なぜならば、すべてはすでにそこにあるのだから」(p.261)
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    | books | 2017.10.14 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |









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