
「2300年未来への旅」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)
原題「LOGAN'S RUN」、これはトニー先生がフェイバリット・ムービーとして挙げたタイトルでした…その内容が“未来の管理社会から脱走する話”と聞いて(昔12チャンネルの「午後のロードショー」で観た映画かも?)と思いつつ、つい「えっ、レーガンズ・ロン?」などと茶化してしまい詳しく聞くタイミングを逸してしまったのですね。
因みに僕の返しは(かつてロン=ヤス外交で知られたレーガン大統領)と(70年代半ばのアメリカ映画)を引っ掛けた、我ながら当意即妙でエスプリも効いたジョークと思ったものの…トニー先生に黙殺され、微妙な思い出となりました。笑
しかしまぁそんな題名なんて聞いた事がなく(相当マイナーなんだろう)と思ってたら、なんと日本でもDVD化されてたとはね…とはいえ近所のレンタル店には置いてある筈もなく、Amazonに出品されてる中古盤もお高いというパターン。
そういった感じの(ちょっと観てはみたいけれども、こりゃあ一生観る機会ないかな)と思ってる映画って結構あって、先日の「キッドナップ・ブルース」もそうした映画の一つでした。
本作もまたTSUTAYAの宅配レンタルで、前述のDVDと併せて2枚単位で郵送されてきました…要は他のチェーン店から取り寄せる訳ですが、登録は別途必要。
さて本作、'76年のMGM映画だそうで…しかし未来のイメージって文化的志向性に縛られるのね、それに本作のストーリー展開って同時期の「未来惑星ザルドス」と対照的な気もする。
ただ「未来惑星〜」は「オズの魔法使い」を下敷きにしてるのに対し、本作は神話の失楽園から王の帰還という類型そのものですな。
舞台は23世紀、かつてワシントンと呼ばれた土地…人類は過去の戦争や環境汚染を経て外界から遮断されたドーム都市で快適に暮らしています、ただし市民は“火の儀式を受け30才で生まれ変わる”決まりです。
無論それは人口抑制策に過ぎず、出生も人口受精。
主人公ローガンは逃亡者を粛清する特権階級に属しており、本部で「隠れ逃亡者に紛れて彼らの聖域を破壊せよ」との密命を受けます…疑われないよう生命クロックに減衰処理を施された彼は、死への恐怖を抱えつつ接触したジェシカと外界の捜査に向かうのですが。
彼らしからぬ行動を訝しんだ同僚フランシスの尾行から、思いがけない展開に。
約2時間の前半はドーム内でダラダラ進行、昔の映画だからテンポの弛さはやむを得ないにしても…ポルノショップとか冷凍ロボとか意味ないパート多すぎ、原作由来かもしんないけど見せ場となる後半の外界に尺を回すべきだったのでは?
そして無駄に馬鹿っぽいチョイ役で、なんとファラ・フォーセット・メジャースが!…だけど気付いた時には死体Aでした、何故こんな役を受けたか不思議(←ブレイク前だったみたいね)。笑
外界の光景も今となってはアイデアとしてパクられまくりなのに、それでも未だ衝撃的に見えるのだから大したものですな…(いったん全裸になったのにパンツ履いてるジェシカ)とか、突っ込み所は多々あれど。
で、結局ローガンが試練の旅で発見したのは“DO NOT "Don't trust over 30" !”ってコトですかね?笑
ただ彼らを支配していたAIが、尋問で外界の真実を知って勝手に壊れちゃうとか支配体制が色々と謎。
監督のマイケル・アンダーソンは過去にオーウェル原作の'56年版「1984年」を監督していたそうで、他には「八十日間世界一周」も監督してたそう…音楽を担当したのは「エイリアン」以前のジェリー・ゴールドスミス、彼って「ランボー」や'90年版「トータル・リコール」の音楽も担当してたのねぇ?
ストーリーの骨格とT.S.エリオットの詩を引用している点で「地獄の黙示録」を連想しましたが、エリオットの引用という点では「未来惑星〜」もでしたね。
因みに「未来惑星〜」の時代設定が2247年で本作は2293年、まるで文化形態の異なるドーム都市で起きた出来事のようにも思えます。
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原題「LOGAN'S RUN」、これはトニー先生がフェイバリット・ムービーとして挙げたタイトルでした…その内容が“未来の管理社会から脱走する話”と聞いて(昔12チャンネルの「午後のロードショー」で観た映画かも?)と思いつつ、つい「えっ、レーガンズ・ロン?」などと茶化してしまい詳しく聞くタイミングを逸してしまったのですね。
因みに僕の返しは(かつてロン=ヤス外交で知られたレーガン大統領)と(70年代半ばのアメリカ映画)を引っ掛けた、我ながら当意即妙でエスプリも効いたジョークと思ったものの…トニー先生に黙殺され、微妙な思い出となりました。笑
しかしまぁそんな題名なんて聞いた事がなく(相当マイナーなんだろう)と思ってたら、なんと日本でもDVD化されてたとはね…とはいえ近所のレンタル店には置いてある筈もなく、Amazonに出品されてる中古盤もお高いというパターン。
そういった感じの(ちょっと観てはみたいけれども、こりゃあ一生観る機会ないかな)と思ってる映画って結構あって、先日の「キッドナップ・ブルース」もそうした映画の一つでした。
本作もまたTSUTAYAの宅配レンタルで、前述のDVDと併せて2枚単位で郵送されてきました…要は他のチェーン店から取り寄せる訳ですが、登録は別途必要。
さて本作、'76年のMGM映画だそうで…しかし未来のイメージって文化的志向性に縛られるのね、それに本作のストーリー展開って同時期の「未来惑星ザルドス」と対照的な気もする。
ただ「未来惑星〜」は「オズの魔法使い」を下敷きにしてるのに対し、本作は神話の失楽園から王の帰還という類型そのものですな。
舞台は23世紀、かつてワシントンと呼ばれた土地…人類は過去の戦争や環境汚染を経て外界から遮断されたドーム都市で快適に暮らしています、ただし市民は“火の儀式を受け30才で生まれ変わる”決まりです。
無論それは人口抑制策に過ぎず、出生も人口受精。
主人公ローガンは逃亡者を粛清する特権階級に属しており、本部で「隠れ逃亡者に紛れて彼らの聖域を破壊せよ」との密命を受けます…疑われないよう生命クロックに減衰処理を施された彼は、死への恐怖を抱えつつ接触したジェシカと外界の捜査に向かうのですが。
彼らしからぬ行動を訝しんだ同僚フランシスの尾行から、思いがけない展開に。
約2時間の前半はドーム内でダラダラ進行、昔の映画だからテンポの弛さはやむを得ないにしても…ポルノショップとか冷凍ロボとか意味ないパート多すぎ、原作由来かもしんないけど見せ場となる後半の外界に尺を回すべきだったのでは?
そして無駄に馬鹿っぽいチョイ役で、なんとファラ・フォーセット・メジャースが!…だけど気付いた時には死体Aでした、何故こんな役を受けたか不思議(←ブレイク前だったみたいね)。笑
外界の光景も今となってはアイデアとしてパクられまくりなのに、それでも未だ衝撃的に見えるのだから大したものですな…(いったん全裸になったのにパンツ履いてるジェシカ)とか、突っ込み所は多々あれど。
で、結局ローガンが試練の旅で発見したのは“DO NOT "Don't trust over 30" !”ってコトですかね?笑
ただ彼らを支配していたAIが、尋問で外界の真実を知って勝手に壊れちゃうとか支配体制が色々と謎。
監督のマイケル・アンダーソンは過去にオーウェル原作の'56年版「1984年」を監督していたそうで、他には「八十日間世界一周」も監督してたそう…音楽を担当したのは「エイリアン」以前のジェリー・ゴールドスミス、彼って「ランボー」や'90年版「トータル・リコール」の音楽も担当してたのねぇ?
ストーリーの骨格とT.S.エリオットの詩を引用している点で「地獄の黙示録」を連想しましたが、エリオットの引用という点では「未来惑星〜」もでしたね。
因みに「未来惑星〜」の時代設定が2247年で本作は2293年、まるで文化形態の異なるドーム都市で起きた出来事のようにも思えます。
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