おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近みたDVD
「ある決闘 −セントヘレナの掟−」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

1846年にアメリカがテキサスを併合してメキシコとの戦争へと発展、その後に国境と制定されたリオグランデ川…そして南北戦争終結間もない1866年のテキサス州ヘレナで起きた、よくある村人同士の決闘。
この2つが、物語に大きく関わってきます…川の下流にメキシコ人の死体が次々と漂着して急速に二国間の緊張が高まり、かつての決闘で生き残った者に大量殺人の嫌疑が懸けられて。
原題は「BY WAY OF HELENA」、つまりヘレナ式に…それは「ロング・ライダーズ」の決闘シーンの亜種というか、互いの左手を縛る決闘ルールを指しているのですけれど。
もしかして(ヘレナの脇道)とか、何か別の意味合いが込められているのかも。

アメリカの白人入植者たちは長年、先住民や流入するメキシコ人との衝突を繰り返しており…独自の法により活動する“テキサス・レンジャー”が、州内の秩序を維持しておりました。
1888年、レンジャーの青年デヴィッドはメキシコ人の大量殺人に関して州知事よりリオグランデ上流のマウント・ハーモンへ潜入捜査を依頼されます…知事は知っていたのでしょうか、その町を支配する説教師と呼ばれる男が青年の子供時代に父親と決闘した過去を?

メキシコ人の妻マリソルを伴い、旅人を装って町に入った青年は説教師から保安官に任命されます…青年の到来を予言していたという説教師は、明らかに何事か感付いている様子です。
仕事柄、留守がちだった青年に妻は前々から孤独と不安を抱えており…容易く説教師の思惑どおりに感化され、青年は孤立無援に。
メキシコ側は将軍の親族が消息不明である事から、探索名目で軍の出動も辞さない構え…戦争の火種となる事態を避けるべく、早急に証拠を掴もうと町の周辺を調べる青年に酒場の女ナオミが情報をリークしますが。
説教師の予知と人身掌握術に追い詰められてゆく青年、そして殺人の真相は。

説教師による集会が正式なミサかは不明ながら、南部特有のトランス状態で町民を服従させている描写は興味深いな…その神憑りの真偽が明かされないのは、強大な権力のメタファーであると僕は解釈しました。
禿頭の彼が雨に濡れて佇む姿は「地獄の黙示録」のカーツ大佐と重なり、青年は謂わばウィラードなのです…といっても説教師は自らの死を望んではいませんでしたから、完全に大佐と重なる訳ではないのですが。
本作の評価や受け止め方は、アメリカ人であっても出自の南北で大きく異なりそう…他人事でしかない僕になんて、そもそも勘違いするしかない気もしますし。

でも基本的には“ウエスタン・ノワール”だそうなので、小難しく捉えずに娯楽活劇として楽しめばね…ミシシッピー州グリーンウッドのロケーションを堪能し、クライマックスの手に汗握る男の対決と意外な幕切れを見守るのが正解かも。
とはいえ多様な観方が出来るのは好い物語の証しです、デヴィッド役リアム・ヘムズワースの眼差しが印象深かったな…しかしウディ・ハレルソンが演じた説教師のカリスマ性は、ブレない邪悪さに魅入られて無垢さすら感じてしまいます。
エモリー・コーヘンによる説教師の息子アイザックも、脇役ながら強烈でした。

“自分を見つめても――どんなに醜い怪物か分かるだけだ”とは、やっぱ大佐っぽいな説教師…マリソル役のアリス・ブラガは、誰かに似てるなーと思ったらマンデイ満ちるだったわ!笑
ナオミ役のフェリシティ・プライスは監督奥さんで本作が映画初出演みたいです、ロバート・シャピロって名前も見覚えあるような?(←それはセオドア・シャピロ)
製作は'15年。


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    | cinema | 2018.06.02 Saturday | comments(0) | - |













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