ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

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最近読んだ本
アーヴィング・ペニグ(著)、片岡義男(訳)「メシア・ストーンズ 聖なる石をもとめて」

初版'95年、角川春樹事務所刊…本書を購入したのは、3つの理由からでした。
1・カラフルな表紙カバーのデザインに惹かれて。
2・久々に90年代スピリチュアル本も好いかなぁ?
3・このテの本を片岡義男が翻訳してるのは何故?
まぁ理由1&2は文字どおりの意味ですが、3番目の理由には補足が要りますよね…少なくとも僕のイメージでは片岡の書く小説って唯物論的というか人物の内面描写が非常に少ないのに、本書のように個人の神秘的な体験というプラグマティズムとは対極にあるメンタリティを扱う物語と関わりを持つ事が正直なところ不可解に思えたからです。

主人公は妻子ある大学教授で、むしろ非科学的なスピリチュアル系には否定的な人物です…その彼に父の代理人を名乗る弁護士から手紙が届くのですが、幼少期に家族を捨てて失踪した父への嫌悪感と怒りを消し去る事は未だに出来ません。
父の遺した手紙から、彼が失踪に至った信じ難い事実を知る主人公…父への葛藤を抱えつつも半信半疑で、人類が神より賜りし遺産へと近付いていくのでした。
しかしながら、誰が“「インディ・ジョーンズ」のスリルとサスペンス、「聖なる予言」の深遠さをも凌駕した”などと評したんだ?…結局、徹頭徹尾B級ドラマの筋書きじゃないか!

大体ね、旧約聖書時代の石板とか思い切り風呂敷拡げて投げっ放しじゃん…合間の奇跡エピソードも杜撰で、こっちは気分好く騙されたいのにグダグダ引っ張って現地入りまでに残りページ数が半分以下の有様。
いよいよ二千年紀を超えるオーパーツにご対面か、ってとこで呆気なく出現し読者無視のハッピーエンド。
おいおい、オマエら勝手に感動したり満足してんじゃねーよ!…こんなんキリスト者だって納得いかねーだろ、CIAが関わってる割に出て来ないのも謎だし。
言うなれば「アドベンチャー要素抜きの笑えないロマンシング・ストーン」だな、観た訳じゃないけどさロマンシング・ストーン。

ただし文体は意外なほど読みやすく、翻訳の片岡が自身の小説で用いる特徴的な文体を本書では欠片も見せない点が気になりました。
片岡が80年代の文体を捨てたのか、あるいは意図的に本書では避けたのか…だとすれば、あの文体には如何なる意図があったのか?
まぁ本書とは無関係な事ですが、個人的には(何故こんな話を引き受けたのか?)という疑問と共に興味が湧きました…もしかしたら依頼を選り好みしている状況じゃなかったからかも?なぁんて、余計な想像までしちゃったりもして。笑
初版'95年、角川春樹事務所刊…出版時は、まだギリギリでラビン首相暗殺前の中東和平に希望が満ちていたんだな。


以下、個人的メモ。

“ソローの言葉をご存じかしら。ほとんどの人はあきらめて絶望を生きるのみ、という言葉。ソローは楽観的だったと思うわ。本当は絶望しか生きる道はない、ということなのね。毎日、好きでもない仕事をして、たいして情熱も持てない家庭から仕事に、行ったり来たり。選択の問題だから、そういう生き方を選んだ人も大勢いる。ということなのね。しかし希望のほうを選ぶなら、生きることそのものを選んだことになると、私は思います。誰に強制されているわけでもなく、どちらを選ぶかは私たちひとりひとりの自由です。人生の分岐点は、夜中に入って来る泥棒みたいに、突然、目の前に現れるものなのよ”(p.193)

“洪水を起こして世界を破壊してしまってから、神は気づいた。自分が創ったもっとも大切なものを、怒りのあまり、神は自ら消してしまった(中略)幼児たち、子供たち、そして少年少女たちは、神の純粋な世界の投影だったから。”(p.258)

“色は現実なのです”(p.293)

“宗教と信仰ということは、夜と昼ほども違う、ということです。宗教を、信仰と、絶対に混同してはいけません。信仰、つまり最終的な真理は、私たちひとりひとりの心のなかにあるのです”(p.293)

“彼らの祈りは、神のためのものなのか、それとも、祈る彼ら自身のためなのか。神は人々から祈られることを必要としているのか。それとも、神に対する愛の表明手段として、人々は祈りを必要としているのか。
 祈る行為は、神を無視せずにおくための、ひとつの手段なのか”(p.296)

“「メシア」とは、ヘブライ語の「マシーアッハ」、すなわち「油を注がれた者」を意味する。これは、本来、即位するときに聖別の油が注がれた、ダビデ家の王の称号であった。しかし、王国滅亡後、「メシア」は、この世の終わりに神が派遣する理想の指導者の呼び名となる(中略)長い不幸な歴史を通して、メシア思想は先鋭化し、邪悪な外国人支配者に審判を下すために、神がメシアを派遣する終わりの日、すなわちこの世の終末は近いという期待が、民衆の間に広まった(中略)これは黙示文学と称される”「解説――筑波大学名誉教授 石田友雄」(p.337)

“人には価値が認められていないから、最優先されるのはシステムそれ自体だということになる(中略)たとえば最近の日本では、総動員態勢の大量生産と大量消費とが、異常に短い周期で繰り返された。個という価値の可能性はあらかじめ封じられているから、システムがいきづまれば、すべてがいきづまることとなる。文化とは美的な価値だとするなら、そのようなシステムは文化からもっとも遠いところにある”「訳者あとがき――片岡義男」(p.347)
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    | books | 2018.09.12 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |









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