おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近読んだ本
加門七海「心霊づきあい 11人の作法」

初版'11年のメディアファクトリー刊ダ・ヴィンチMF文庫で、'08年の単行本に加筆修正を行って巻末に漫画家の山本英夫による著者へのインタビューを追加+幽文庫通信に投稿怪談とオマケ要素も盛り沢山!
本書は先に出版された「うわさの人物―神霊と生きる人々」という霊能者へのインタビュー集と並行して、著名人の“さまざまな「視える」人たち”と語らう企画から生まれたそうです。
自身も「見る」質(たち)である著者は“私の「見る」と他者の「見る」には、どれほどの差があるのだろうか”という関心を軸に、各人の体験談や対処スタンスなどを聞き出しています。

インタビューを終えた著者の感想としては、工藤美代子や立原透耶の“霊的なものへのスタンス”を近いと感じたそうで…要は“通りすがりの幽霊は気にしない”という、まぁ見えちゃう人は全般的に「害がなければ放置」だった気もしましたけど。笑
霊は生前の性格が影響していて、行きずりの人間にちょっかいを出してくるのは“ほんっとに性格が悪い”とか…著者は怒鳴ったり柏手のような破裂音を出したり、人こみで他所に行かせる事で祓っているそう。
幽霊がバカ話やお笑い、下ネタに弱いのは話が盛り上がっている場のエネルギーを嫌うのではないか?という考察は腑に落ちる感じ。

更に、怪談専門誌「幽」の出張所として三輪チサと平金魚による2編を収録。
その上、普通の文庫本なら別の執筆家による作品を紹介しているスペースまで1ページ1話の「投稿怪談」3編を掲載…先の幽文庫通信よりも一段と細かい活字ながら、文字通り(尻尾の先までアンコ詰まってる)本書の気前の良さは出版不振からなのでしょうか?
個人的に大概の創作怪談は面白いと思わないので、そんなにオトク感はありませんでしたが…それでも、この出版社の熱意と工夫は特筆に値すると思いました。
そうそう、本編の構成も好かったな…各インタビューを挟むように前書きと後書きがあって、会話の状況が伝わりやすくなってるなぁと。


〈加門七海〉関連記事:
【最近読んだ本】加門七海「怪のはなし」| 2016.06.26
【最近読んだ本】加門七海「怪談を書く怪談」| 2016.07.21


本編の各インタビューに関しては、長くなったので下欄に。

“それまでテレビ局では心霊番組はご法度に近かった”と語るのは「あなたの知らない世界」プロデューサー新倉イワオ、再現ドラマは全て視聴者からの投稿を基にしていたが映像的な脚色には抵抗を感じたそう。
実は旧知の仲というCLAMPは“占いというのは、たとえば百万円を支払われた時点で、もし外れたら百万円分の運を削るつもりでやるもの”とか、なるほど「xxxHOLiC」の描写も腑に落ちますね…後半はインタビュアーが逆転しますが、是非とも“五時間以上ものオカルト大討論会”の全録を出版すべき。笑
確かに「オカルト理解力」と「幼少時の環境」は関連あるな、と他の方々も含めて実感。

まさに著者と同性同業の立原透耶は父親からして全力オカルトな家庭環境で“怖いと思うから怖いんだ、いるものはいるんだから”って、霊に悩まされても“気合いだー!”と一喝だし。笑
ゲーム業界から頭角を現した(←それは故・飯野賢治でした)映画監督の飯田譲治は、理詰めな口調と裏腹に思考は柔軟で…見える訳ではないけれど触られる質(たち)で、霊も「突き詰めれば物理で語れる」のだとか。
ノンフィクション作家の工藤美代子は、カナダ時代に川端康成夫人から霊への対処法を指南されたそう…しかし“自分が実際に見たことは信じる”って、プラグマティックというより女性的な発想の処世術ですな。

“「実話怪談」と銘打ってあっても、フィクションの棚に並ぶ”とか、霊感はカップラーメンの蓋みたいに“ちょっとでも開けてしまったら二度と閉まらない”で“あとは開いていく一方”といった著者の話もなかなか興味深いですねー。
タレントの平山あやは、子供の頃の無邪気な非日常願望のまま見えてる感じ。笑
みちのくレスラーて岩手県議も務めたザ・グレート・サスケは啓示に従う人で、プロレスラーになりなさい(13歳)〜みちのくプロレスをやりなさい(23歳)〜選挙に出なさい(33歳)と…霊は見ないけどUFOは見る、ても両者は別物などの口調に男性的なロジックが感じられ面白かったな。

海外レポーター竹内海南江は僕、著書にファンレターを出した事があります。笑
世界各地の精霊やシャーマンとの間合いを弁えている、その自然な測り方は天性の才としか思えません。
古代民俗研究家の大森亮尚(あきひさ)は、面会する数日前に著書が霊能者から“この人、完全に取り憑かれている”と…曰く“そういうモノのために動くように生まれてきている”、日本の怨霊の代行者だそうで。
とはいえ柔和な口調で鎮魂と供養を語り、面会前の著書が御霊神社に参詣していた事も“怨霊に関わった人は、見ただけでわかります”と微笑む印象は決して恐ろしげではありませんね。

パプアニューギニアのジャングル奥地で、ある村長から「多くの日本兵が死んだけれど誰も日本人は訪ねてこない」と聞かされた彼の話は個人的に心に残りました。
松谷みよ子は僕にとって、小学校の図書室から現在に至るまでレジェンド級なので一字一句が有難いレベル…見える人ではないけれど、自分の人生を本当に物語れる人は少ないとは至言。
“精神的な病気のある人”は“変なモノに出会ったなんて話は全然しなかった”と言い“人の人生の中に、それがある”という、日々の営みとして接する分け隔てない姿勢も印象的です。
大トリは、著者も“語りのプロ”と絶賛の稲川淳二

語り倒す勢いで数時間、怪異を語りながら周囲の反応を読み息を合わせてくる至極の話芸…そんな稲川の語りを一度は体験してみたくなる反面、実際に怖い目に遭うのと大差ない気も。笑
でも僕は怖い目に遭いたくはないのです、怪異譚が好きなだけで…しかし彼の“悪い力というものが働くことがあるのなら、それに勝つ力があってもいいんじゃないか”という希望への情熱には、人柄が感じられました。
文庫版特別インタビューは、聞き手の山本が「ホムンクルス」を構想中だった時期なのかな…と思ってましたが、むしろ時期的には連載終了ぐらいだったようですな?
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    | books | 2018.10.15 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |









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