おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
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こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】

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最近読んだ本
ポール・アンダースン(著)、岡部宏之(訳)「百万年の船 (2)」

前巻同様、これまた再読です…人類の希少種、不老&ほぼ不死な人々の人生を連作形式にて描く物語です。
巻頭は1221年の平安京が舞台の第八部「女官」、前巻から章数が通しなのは1冊の原書から邦訳版を3分割したせいでしょうか…政変により宮中を追われるオクラは、鎌倉時代より前から生きてきた貴族の暮らしを捨て出家の道を選びます。
第九部「幽霊」は、タタール(モンゴル)人のルーシ侵攻で全滅した1239年のペレヤスラブル(現・リャザン)が舞台です…焦土と化した村で唯一生き延びたヴァルヴァラが、再びスヴァボダとして新たな人生へと立ち上がるまでが描かれます。

第十部「山中にて」はチベットに近い中国の奥地、時代は1570年…リーと名を変えたオクラは、僻村で神として崇められていたトゥ・シャンを訪ねて来ました。
自らの運命を問いながら海を渡って中原を流離ってきた彼女は、遂に不老の同類と出会ったのですが…仙人めいて描かれた新代の彼が明代では悟りへの道を外れ、生き神の座に耽溺している姿は妙に生々しいです。
そして1640年の第十一部「子猫と枢機卿」でジャックことハンノがリシュリュー公爵に接見し、長命人の保護を願い出ます…ルイ十三世の懐刀として働く代わり、公的に同類探しを行おうと考えるに至ったのですが。

短い紙数ながら、この慎重な会話劇は手に汗握る思いですね…結果的には時期尚早だったのですが、長命人の中でも本編の主格となるハンノが初めて自ら打って出たエピソードでしたし。
第十二部「最後のまじない」の舞台は白人流入が始まった1710年のアメリカで、干魃を機に平原へと移り住んだ部族は馬と銃による激変にさらされ…パリキ族の襲撃後、不死人と呼ばれる呪術師が村を去ります。
続く第十三部「ひしゃくを追って」は南北戦争直前の1855年、地下鉄組織に加わったオハイオの農夫が逃亡奴隷フローラを匿います…独立戦争を生き延びた彼女の、自由への決死行です。

第十四部「平和主義者」は1872年の西テキサス、開拓小屋を包囲したコマンチ族の中に呪術師の不死人ペレグリーノがいました…顔が利くメキシコ人を雇って彼を訪ねたタラント(ハンノ)でしたが相棒ルーファスは彼らほど短命人にドライになれず開拓者を助けて絶命、遺された長命人同士は再会を約束して別れます。
次は1931年のN.Y.でママ・ロウ(フローラ)とクララ(アリヤット/アテナイース)が出会う第十五部「集合」、更に第十六部「適所」は1938年のアンカラではデイヴィッドことハンノが世界中で出した募集告知に応じたセイガンと面談しますが物別れに終わります。

こうして徐々に長命人が互いの存在を確認し合う中、1942年の第十七部「鋼鉄」ではカーチャ(スヴォボダ)が独ソ戦の激戦地スターリングラード(現ヴォルゴグラード)で戦い続けています…コサック(カザフ)の女スナイパーとして敵陣へ潜入任務、生まれた地域の大国に翻弄される宿命が鋼の魂を鍛えたのでしょうか。
都市の雑踏に紛れた長命人の女性たちは売春業から自立を計り、スヴォボダはルーシの戦乱に抗い続け…いずれにせよ長命人が生き永らえるには選択肢が限られている上に過酷でした、しかも現代になると男女問わず出生や戸籍は管理が厳しくなるのですが果たして?


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    | books | 2019.07.18 Thursday | comments(0) | - |













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