最近みたDVD
「さよならの朝に約束の花をかざろう」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)
なんとなーくタイトルやポスターの絵柄にPCノベルゲー辺りが原作になってそうなポエム感が漂ってて躊躇しましたが、やはり不老不死者たちの物語は気になるので借りてみたのです。
どこかギリシャやローマ時代の石造建築っぽいファンタジー世界、人里から離れて暮らす“別れの一族”。
人間たちの世界が広がって失われゆく不老不死族の最後の民イオルフ、機織りを生業とする平穏な営みも飛竜を操るメザーテ王国から来襲した武装兵により潰えてしまい…混乱の中、飛竜の暴走で命拾いした孤独な少女マキアは山中の略奪された集落で生き残った乳飲み子をエリアルと名付けました。
頼もしい寡婦の世話で人里でのシングルマザー生活にも慣れた頃、幼なじみのレイリアがメザーテ王子の妃になると知り…恋人の奪還を企てるクリム、ですが既に王子の子を身籠っていたレイリアは城に忍び込んだマキアを拒絶。
エリアルの反抗期と独り子育てに苦悩するマキア、不老不死の跡継ぎを産まないレイリアを幽閉する王族…エリアルの志願入隊を機に子離れの時を迎える中盤から、物語は大きく動きます。
死地を逃れて敵対諸国に回り、連合軍の王都進撃に乗じてレイリアと再会するも思い果たせず息絶えるクリム…人の中で変わりゆく事は、失われゆく種族の直面する重大な岐路なのです。
不老不死者らしく、身バレしないようイオルフの布を織らず町を転々とするマキアに少数民族の同化政策を連想したり…個人的には気持ちや出来事を織り込む織機の動作に、石垣島での機織り体験や日々を織っていた彼女との再会も無意味ではなかったと思ったりも。
少女の顔が羽海野チカみたいで苦手な作画でしたけど、背景画は特に光の表現が空の匂いを感じさせてくれる程でした…そして「BE FREE!」を彷彿とさせるラストシーンもね、似てるとかじゃなく懐かしい感じの。
最後までグイグイ泣かせにくるのが癪で堪えましたが、和解ネタてんこ盛りですし母の日&父の日に如何かと。
関連あるかもしれない記事:
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【最近読んだ本】松本路子「魂の布」| 2009.05.15
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| animation | 2019.09.23 Monday | comments(0) | - |