最近読んだマンガ
阿部共実「月曜日の友達」1巻
やばい、面白い。
いや最初は粗探し的な読み方してたんだ、だって微妙に読みにくくて引っ掛かるから…なんか普通と違う感じ、新しいクラスで浮いちゃって弄られるようなね。
中学生なりたての水谷茜も小学生のノリが抜けず、友人たちと微妙に合わない。
そして小学生の頃から変わり者扱いされてた月野は、まさに弄られ対象にされていて…何の接点もない2人が不思議な感じに惹かれ合っていく、そんな春から夏の日々が丁寧に描かれる。
画力は高いのに読みにくい、その落ち着かなさを分かろうとしてたんだ…けど、そんな据わりの悪さは彼女と彼の年頃にリンクする。
多分そこまで作者は意図してなくて、ただ結果的に好作用を生み出しているだけなんだと思う…奇妙な引っ掛かりが感覚の表層を削って、中1の自分が抱えてた丈の合わなさが露出して。
まるで自分の過去を検証するような気分がして、気が付けば水谷の目線から見てる世界から違和感が消える…文学少女の形容詞も飛躍する日常も、体験しなかった出来事にも記憶をくすぐるような既視感があって。
これは恋愛なんかじゃない、だけど恋愛なのか区別が付かない…今の僕だから分かるのは、これは(誰とも繋がらなかった回路が開通する感じ)だっていう事。
夏と月野の儚さも、そう。
あの頃の目線からは見えてなかった色々が、成長の痛みを経て見えるようになる?…そんなのは幻想で、どれだけ経っても周囲が俯瞰的に見えたりはしない。
後になって思う事は所詮、後付けのナレーションだ。
ただし後になって気付ける事も確かにあって、自分にとって本作は絶妙なタイミングだったのもある…半年前の石垣島一人旅が自分の内面に馴染んできた今と併せて、本作は十代前半の自分に里帰りするような気分にさせてくれるのだから。
初版'17年、「週刊ビッグコミックスピリッツ」での連載開始も同年…続きを読むのが待ち遠しく、同時にちょっと怖くもあったり。
→次巻
以下は個人的メモ画像(3枚)
やばい、面白い。
いや最初は粗探し的な読み方してたんだ、だって微妙に読みにくくて引っ掛かるから…なんか普通と違う感じ、新しいクラスで浮いちゃって弄られるようなね。
中学生なりたての水谷茜も小学生のノリが抜けず、友人たちと微妙に合わない。
そして小学生の頃から変わり者扱いされてた月野は、まさに弄られ対象にされていて…何の接点もない2人が不思議な感じに惹かれ合っていく、そんな春から夏の日々が丁寧に描かれる。
画力は高いのに読みにくい、その落ち着かなさを分かろうとしてたんだ…けど、そんな据わりの悪さは彼女と彼の年頃にリンクする。
多分そこまで作者は意図してなくて、ただ結果的に好作用を生み出しているだけなんだと思う…奇妙な引っ掛かりが感覚の表層を削って、中1の自分が抱えてた丈の合わなさが露出して。
まるで自分の過去を検証するような気分がして、気が付けば水谷の目線から見てる世界から違和感が消える…文学少女の形容詞も飛躍する日常も、体験しなかった出来事にも記憶をくすぐるような既視感があって。
これは恋愛なんかじゃない、だけど恋愛なのか区別が付かない…今の僕だから分かるのは、これは(誰とも繋がらなかった回路が開通する感じ)だっていう事。
夏と月野の儚さも、そう。
あの頃の目線からは見えてなかった色々が、成長の痛みを経て見えるようになる?…そんなのは幻想で、どれだけ経っても周囲が俯瞰的に見えたりはしない。
後になって思う事は所詮、後付けのナレーションだ。
ただし後になって気付ける事も確かにあって、自分にとって本作は絶妙なタイミングだったのもある…半年前の石垣島一人旅が自分の内面に馴染んできた今と併せて、本作は十代前半の自分に里帰りするような気分にさせてくれるのだから。
初版'17年、「週刊ビッグコミックスピリッツ」での連載開始も同年…続きを読むのが待ち遠しく、同時にちょっと怖くもあったり。
→次巻
以下は個人的メモ画像(3枚)