最近読んだ本
リンド・ウォード「狂人の太鼓」
表紙にあるように「木版画による小説」で、文字は一切出てきません。
木版画(woodcutsというんですね)の裏ページは白紙、黒々とした画面が右手に続いていきます。
張り詰めた無音の中、ふいに現れる砂時計が時間を進めていきます。
奴隷商人の父親が持ち帰ったアフリカの太鼓、息子には触れる事を厳しく禁じ、書物を読むよう命じます。
父が失踪してからも学問を続けた彼は、まず蝶の研究で認められ…と、ここまでは読み違えてない筈ですが、その先に自信が持てないのです。
画面の情報を見落としてないか、何度読み返しても腑に落ちないのです。
恐らく彼の母は教会を重んじて、彼の学問を快く思っていなかった。
それで学会からの表彰を握り潰したんだと思います。
青年になっても同年代の若者と違って、酒や女に目もくれず学究に没頭します。
書物に描かれた、星とスフィンクスが何を意味するのかは解りません。
彼は十字架を階段に投げ捨て、そこで母が転落死したのも故意なのか偶然か…。
そして彼は流離いの笛吹き人を目撃するのでした。
後半は、ますます話の特定が難しくなっていきます。
少なくとも2つの異なる展開を読み取れるのですが、どちらにせよ彼には失意と破滅が待っています。
そして太鼓を抱えて流離いの笛吹き人と去ってゆく…それも、光の射す彼方へ。
全然わかりませーん。
→〈アフリカ〉関連記事
表紙にあるように「木版画による小説」で、文字は一切出てきません。
木版画(woodcutsというんですね)の裏ページは白紙、黒々とした画面が右手に続いていきます。
張り詰めた無音の中、ふいに現れる砂時計が時間を進めていきます。
奴隷商人の父親が持ち帰ったアフリカの太鼓、息子には触れる事を厳しく禁じ、書物を読むよう命じます。
父が失踪してからも学問を続けた彼は、まず蝶の研究で認められ…と、ここまでは読み違えてない筈ですが、その先に自信が持てないのです。
画面の情報を見落としてないか、何度読み返しても腑に落ちないのです。
恐らく彼の母は教会を重んじて、彼の学問を快く思っていなかった。
それで学会からの表彰を握り潰したんだと思います。
青年になっても同年代の若者と違って、酒や女に目もくれず学究に没頭します。
書物に描かれた、星とスフィンクスが何を意味するのかは解りません。
彼は十字架を階段に投げ捨て、そこで母が転落死したのも故意なのか偶然か…。
そして彼は流離いの笛吹き人を目撃するのでした。
後半は、ますます話の特定が難しくなっていきます。
少なくとも2つの異なる展開を読み取れるのですが、どちらにせよ彼には失意と破滅が待っています。
そして太鼓を抱えて流離いの笛吹き人と去ってゆく…それも、光の射す彼方へ。
全然わかりませーん。
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| books | 2009.09.03 Thursday | comments(0) | - |