最近読んだ本
ジョン・ロンスン(著)、村上 和久(訳)「実録・アメリカ超能力部隊」
とにかく早急に題名を変えるべきです、自信はないけど本書は公開中(本稿執筆時)の映画「ヤギと男と男と壁と」原作なのではないでしょうか?
仮に違ったとしても「実録」とか「超能力」なんて読者を限定する単語ではなく、例えば「911」とか「イラク」を匂わせる言葉にするとか…。
いや、いっそ映画と同じでも良いじゃないですか(本書の原題は“山羊を見つめる男たち”ですし)?
トンデモない切り口から浮かび上がる軍部とCIAの狂気…それが決して過去の過ちではなく、より狡猾に運用されている現在進行形の問題である事は、もっと関心を集めていい筈です。
「あまりに荒唐無稽な陰謀系」と一蹴する方が、常識的な反応なのかもしれませんけども…。
ベトナム戦争の悲惨な教訓から“暴力によらない解決”を標榜し、70年代の初期ニューエイジ運動を吸収した「第一次地球大隊」の僧侶兵というアイデア。
戦わずして勝つ…その精神性が換骨脱胎させられたグアンタナモやアブグレイブの実態は、ピースフル・ウォーリアーの敗北として僕の無常感を募らせます。
先の大戦での「殺すつもりで発砲したのは20%以下、その98%にはトラウマが残り、残り2%は日常でも平気で人を殺せる人格」という調査結果からいえば、まさにその250人に1人の狂気に駆り立てられたのがベトナムでありパナマでありイラクだったのでは?
実際、イギリス人らしいウィットに富んだ文章はユーモアに溢れ、それなくしては吐き気を催す程の内容をテンポよく伝えています。
これほどの失望と醜悪さを、僕は世界に抱いた事はなかったと思います。
追記:やはり映画の原作みたいですが、内容はコメディ要素が強そうですね。
YOUTUBEのシネマトゥデイ公式ページの映画予告編を見つけましたので、貼っておきます。
ジェフ・ブリッジスかぁ・・・観てみたいかも。
関連記事:
【最近読んだ本】「特殊部隊 SPECIAL MILITARY FORCES」| 2011.04.25
【最近読んだ本】石川純一「宗教世界地図」| 2011.09.20
→〈ほんとの戦争〉関連記事
→〈CIA〉関連記事
*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。
『映画『ヤギと男と男と壁と』予告編』
とにかく早急に題名を変えるべきです、自信はないけど本書は公開中(本稿執筆時)の映画「ヤギと男と男と壁と」原作なのではないでしょうか?
仮に違ったとしても「実録」とか「超能力」なんて読者を限定する単語ではなく、例えば「911」とか「イラク」を匂わせる言葉にするとか…。
いや、いっそ映画と同じでも良いじゃないですか(本書の原題は“山羊を見つめる男たち”ですし)?
トンデモない切り口から浮かび上がる軍部とCIAの狂気…それが決して過去の過ちではなく、より狡猾に運用されている現在進行形の問題である事は、もっと関心を集めていい筈です。
「あまりに荒唐無稽な陰謀系」と一蹴する方が、常識的な反応なのかもしれませんけども…。
ベトナム戦争の悲惨な教訓から“暴力によらない解決”を標榜し、70年代の初期ニューエイジ運動を吸収した「第一次地球大隊」の僧侶兵というアイデア。
戦わずして勝つ…その精神性が換骨脱胎させられたグアンタナモやアブグレイブの実態は、ピースフル・ウォーリアーの敗北として僕の無常感を募らせます。
先の大戦での「殺すつもりで発砲したのは20%以下、その98%にはトラウマが残り、残り2%は日常でも平気で人を殺せる人格」という調査結果からいえば、まさにその250人に1人の狂気に駆り立てられたのがベトナムでありパナマでありイラクだったのでは?
実際、イギリス人らしいウィットに富んだ文章はユーモアに溢れ、それなくしては吐き気を催す程の内容をテンポよく伝えています。
これほどの失望と醜悪さを、僕は世界に抱いた事はなかったと思います。
追記:やはり映画の原作みたいですが、内容はコメディ要素が強そうですね。
YOUTUBEのシネマトゥデイ公式ページの映画予告編を見つけましたので、貼っておきます。
ジェフ・ブリッジスかぁ・・・観てみたいかも。
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*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。
『映画『ヤギと男と男と壁と』予告編』
| books | 2010.09.22 Wednesday | comments(0) | - |