錯覚の科学 (文春文庫) [ クリストファー・チャブリス ]
錯覚の科学 (文春文庫) [ クリストファー・チャブリス ] (JUGEMレビュー »)
ここ数年で断トツのインパクトでした、誰もが犯す悪意なき嘘について。
それは克服可能な「個人の資質の問題」ではなく、だから盗用は必ずしも悪意ではないし医療ミスだってプロ失格じゃない訳です。
「たった一つの真実」なんて詭弁だし、所詮は見たい物を見て信じたい事を信じてるのよ。
己の記憶力を根拠に持論を曲げない友人には、是非とも本書を読んで柔軟さを学んでほしいな!
紹介記事【2020.03.16】
【中古】 バランサンド /ミルトン・バナナ・トリオ 【中古】afb
【中古】 バランサンド /ミルトン・バナナ・トリオ 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
ミルトン・バナナは「ゲッツ/ジルベルト」にも参加したボサノバ・レジェンドだったようで、ヴィオランのバチーダ奏法を応用した軽やかなビートがチャーミングなインスト物です。
東芝EMIの旧盤は別トリオの音源が混在したイカサマCDながら、ボッサ・トレスとのカップリングと思えば悪くないかも。笑
紹介記事【2020.02.22】
ACCA13区監察課 Blu-ray BOX 1【Blu-ray】 [ 下野紘 ]
ACCA13区監察課 Blu-ray BOX 1【Blu-ray】 [ 下野紘 ] (JUGEMレビュー »)
オノ・ナツメが原作でマッドハウス制作と、期待に違わぬスリリングかつユーモラスな展開が絶妙!
曲も映像も洒落てるOPは毎回飛ばさず観ちゃう位、大人のほうが楽しめる心理描写はハードボイルド風味のファンタジーという感じ。
紹介記事【2020.02.19】
セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! [DVD]
セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! [DVD] (JUGEMレビュー »)
宇宙で冷戦終結を迎え置き去り状態の「最後のソビエト連邦国民」と無線が趣味のハバナ大学教授に、ソビエトを憎む老CIAや反米官僚が絡む異色コメディ。
なので旧ソビエトとキューバの関係や、キューバがアメリカから経済封鎖を受けていた位は把握しときましょう。
古い喜劇の味わいを思わせる友情物語で、トボケたラストに繋がる枠物語の構成も見事。
紹介記事【2020.06.18】
探しに行こうよ
探しに行こうよ (JUGEMレビュー »)
終盤で詰んで積みゲー化していましたが、攻略本を入手したので再開しクリア達成!
PS2初期のタイトルで粗は色々ありますが、それを補う楽しさがありますね。
冒険ごっこの通過儀礼を、町の大人たちも密かに懐かしく思っているのでしょうな・・・バトル少な目のパズル進行と世界観のバランスがマッチして、ラストで温かい気持ちになりました。
紹介記事【2020.01.29】
愛しのインチキガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー【電子書籍】[ ワッキー貝山 ]
愛しのインチキガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー【電子書籍】[ ワッキー貝山 ] (JUGEMレビュー »)
(注・サムネは【電子書籍】です)
創業するやスーパーカー・ブームに乗り、ガチャガチャ界に名を馳せたコスモス。
「ハズレ」という画期的な概念を持ち込むなど大人気ない阿漕さに、読めば呆れる伝説の数々!
10万点を越えるコレクターにより陽の目を見た驚きと苦笑いの裏側、時代のユルさに悪乗り出来た時代の仇花か?
紹介記事【2020.01.24】
送料無料【中古】私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra) [Comic] 佐原 ミズ; 孔 枝泳 and 蓮池 薫
送料無料【中古】私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra) [Comic] 佐原 ミズ; 孔 枝泳 and 蓮池 薫 (JUGEMレビュー »)
粗筋だけなら一昔前のケータイ小説にありそうですけど、これは「泣ける漫画」として「泣いてスッキリ」じゃ詰まらないな。
彼は私かもしれない、そう感じた事を「ない」と即答してしまう人こそ僕には恐ろしく思えます。
僅かに心を詰まらせる、この幕切れの匙加減も見事だな…所詮は自分の時間を生きるしかないが故にこそ惜しむべき死も最大限の糧に変えてゆく、キリスト教的なカタルシスではありますが。
紹介記事【2020.03.03】
劇場版 天上人とアクト人最後の戦い【中古】【アニメ】中古DVD
劇場版 天上人とアクト人最後の戦い【中古】【アニメ】中古DVD (JUGEMレビュー »)
決して悪口ではなく、単に(ゆるふわ系)が好みじゃないので京都アニメーション作品って基本的に観ないのですが。
本編後に連続再生された特典映像で事件前の京アニ第一スタジオを観て、お亡くなりになった木上監督らの姿に胸が苦しくなりました。
失われた才能と未来を思い、死は画面越しの出来事ではないと改めて痛感しました。R.I.P.
紹介記事【2020.04.21】
ザ・タイガー!!! [ プータリット・プロムバンダル ]
ザ・タイガー!!! [ プータリット・プロムバンダル ] (JUGEMレビュー »)
タイの伝説に基づいた、人食い虎の魔物と戦うファンタジック・サスペンス・SFXアクション!
タイ語にクメール語に中国語とオーストラリア英語が辺境のジャングルで入り乱れる発想が面白いですね、それと食った人に化ける妖虎はゾンビ的で西洋ホラーの影響も思わせたりと好い意味でエキゾチック。
観ないジャンルであれば尚更オススメです、個人的には。
紹介記事【2020.06.13】
シンデレラはウンザウンザを踊る / バックドロップシンデレラ
シンデレラはウンザウンザを踊る / バックドロップシンデレラ (JUGEMレビュー »)
まるでN.Y.パンクを笠置シヅ子が乗っ取ったような?って両方とも詳しくない個人の感想ですが、今時こんな万人受けしそうにない音楽が商業ベースに乗れてる自主自立スタンスは本物。
ウンザウンザなる独自の「ええじゃないかポルカ」的な音楽スタイルを追究するカッコ好さ!
紹介記事【2020.02.04】
暴力戦士 [ 田中健 ]
暴力戦士 [ 田中健 ] (JUGEMレビュー »)
六甲の野外フェスで抗争勃発、東京側のリーダーが神戸リーダーの妹と呉越同舟の70年代クヨクヨ邦画版「手錠のままの脱獄」。
まぁ70年代とはいっても'79年の公開ですし全然クヨクヨじゃない石井輝男監督作です、ワルな田中健&ワルな岡田奈々+ホンワカした劇伴音楽のミスマッチぶりが逆に微妙さ加減を演出してる気も。
紹介記事【2020.02.18】
【中古】 ロリータの詩集(1) 花とゆめC1469/山中音和(著者) 【中古】afb
【中古】 ロリータの詩集(1) 花とゆめC1469/山中音和(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
ロリといっても訳アリ少女が徐々に「言葉」を取り戻していく高校生群像劇で、この大人になってから黒歴史化しそうな青臭いクールさが気恥ずかしくもあります。
上條淳士っぽい仏頂面に微妙な起伏を見せ、十代の粗い鋭さを感じさせます。
コミュニケーションって相手を通じて自分を見てるのね、その双方向の情報整理が年頃的に紛らわしく感じられたんだなーなんて。
紹介記事【2020.02.23】
HAIM / Days Are Gone 【CD】
HAIM / Days Are Gone 【CD】 (JUGEMレビュー »)
(注・サムネは前作です)
露出過多なセクシー路線に走りがちな女性シンガーとは一線を画すビジュアルといい、個人的に注目の若手3姉妹です。
父の影響で幼少時から学んだビートのセンス、民族音楽を専攻した長女はベースもフレーズがユニーク。
リズミカルな節回しの歌い方からはケイト・ブッシュを連想しました、楽曲のポップさと裏腹な何かしらハッとさせられる音のフックは前作が偶然の産物ではなかった証拠です。
紹介記事【2020.04.12】
◆◆日本昭和トンデモ児童書大全 オールカラー版 / 中柳豪文/著 / 辰巳出版
◆◆日本昭和トンデモ児童書大全 オールカラー版 / 中柳豪文/著 / 辰巳出版 (JUGEMレビュー »)
高度成長期を経て政治紛争も落ち着き、子供相手の経済が回り始めた時代の怪しい児童書から91冊を厳選。
夢と科学の分岐点、情報社会の一歩手前で他愛ない悪夢を盛り上げていた陰の功労者たちの人物伝も短いながら奥行きが増します。
こういったサブカル昭和臭は電子書籍じゃ嗅げないよなぁ?笑
紹介記事【2020.02.09】
空色のメロディ 1【電子書籍】[ 水沢めぐみ ]
空色のメロディ 1【電子書籍】[ 水沢めぐみ ] (JUGEMレビュー »)
(注・サムネは【電子書籍】です)
昔の「りぼん」とか「なかよし」っぽさと「少女コミック」っぽさとの中間といった印象で、洋風カントリーに王子様テイストは鉄板ですな。笑
番外編までバッチリ取りこぼしのない構成&画力で飽きさせませんよ、今じゃ出来ない牧歌的な少女漫画のエッセンスを堪能しました。
紹介記事【2020.04.02】
もののあはれ (ハヤカワ文庫SF ケン・リュウ短篇傑作集 0) [ ケン・リュウ ]
もののあはれ (ハヤカワ文庫SF ケン・リュウ短篇傑作集 0) [ ケン・リュウ ] (JUGEMレビュー »)
中国SFへの興味で手にした短編集ですが、原題も「Mono no Aware」と日本的な精神性の翻訳感に気恥ずかしさと碁の大局観や利他の解釈を絡めた表題作に感嘆させられ。
分かったように持ち上げてる訳ではなく、他にも70年代ハチャハチャ風味に本領発揮のシンギュラリティSFと清代末のファンタジー〜香港スチームパンクなどサービス精神も旺盛。
一神教的世界観からの落とし処もまた東洋的といいますか、僕は心地好かったな。
紹介記事【2020.05.28】
ハピネット Happinet DOPE/ドープ!! 【DVD】
ハピネット Happinet DOPE/ドープ!! 【DVD】 (JUGEMレビュー »)
制作にファレル・ウィリアムスが噛んでるだけあって、90年代ラップ愛と直球加減のハズし方が独特です。
正に「違法な薬物」+「まぬけ」=「素晴らしい」ドープさ、ハーレムでド底辺スクールカーストでマイノリティな3人組がどんでん返しを繰り返しつつ見事な着地を決めてくれました。
ラストショットの射抜くような眼差しは、ユルく観せつつ「スーパーフライ」の哀しみをアップデートしてるね。
紹介記事【2020.04.07】
【中古】SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.2 エディット・レーシング
【中古】SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.2 エディット・レーシング (JUGEMレビュー »)
噛めば噛むほどハマる、所謂スルメゲーなのです。
ディスクやゲームソフトやらでのコース生成もユニークですが、何より本編に再び絶賛ドハマり中です。
攻略サイトも本もないので、相性やレベルの効果にメール総数の増減など手探りで検証。
もしかして逆走バグを発見したのって僕ぐらいじゃない?笑
紹介記事【2020.02.26】
【中古】 おあとがよろしいようで コミックエッセイ /オカヤイヅミ(著者) 【中古】afb
【中古】 おあとがよろしいようで コミックエッセイ /オカヤイヅミ(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
いや落語の漫画じゃなく、食と死を問うエッセイ漫画です。
15名の作家たちとの会食インタビューを、益田ミリが筆書したようなタッチで描いてます。
“死ぬ前に食べたいものってなに?”という「話に詰まった酒席の定番」みたいな企画で一席設けるとは、みんなオイシイ発想ですな!笑
死は誰もが体験しうる一番遠い未来、実は「おあとがよろしいようで」=「次の準備が整いました」って深いな。
紹介記事【2020.01.18】
planetarian ちいさなほしのゆめ+星の人 Webアニメ版全5話+劇場版コンボパック ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】
planetarian ちいさなほしのゆめ+星の人 Webアニメ版全5話+劇場版コンボパック ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】 (JUGEMレビュー »)
原作が美少女PCゲーながら、天然ロボのウザさにも理由があり違和感なく引き込まれました。
荒廃した現在(遠未来)と既視感を覚える過去(近未来)の断絶と実利主義にならざるを得ない世知辛さから、叶わない夢に希望を見るほろ苦さは思いがけなく深く沁みました。
紹介記事【2020.01.25】
外国人ヒットマン [ 一橋 文哉 ]
外国人ヒットマン [ 一橋 文哉 ] (JUGEMレビュー »)
なんか国内の犯罪絡みって引いちゃうんですが、未だ未解決の様々な凶悪事件とアジア裏社会の巧妙さに何故か興味が湧きまして。
来日した足でサクッと済ませて即帰国という日帰り殺人旅行、偽造パスポートだから追跡調査も難しいし近隣諸国とは犯人引き渡し条約を締結してない点が利用されてる節もあり震撼モノ。
紹介記事【2020.03.29】
【中古】 妖精のネジ(文庫版) ソノラマC文庫/奈知未佐子(著者) 【中古】afb
【中古】 妖精のネジ(文庫版) ソノラマC文庫/奈知未佐子(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
25本のショートファンタジーを収録、心がキュッとしてほぐれます。
最初は地味な印象でしたが、デッサン力の高いデフォルメと時代に左右されない画風は只者じゃないですな。
僅かな紙数で過不足なく見せるクオリティでサラリと読ませる、甘く切ないストーリーの巧みさも見事。
紹介記事【2020.04.06】
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ]
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ] (JUGEMレビュー »)
旧東独、といっても今じゃ通じなさそうですが…80年代の社会主義国でヒップホップに目覚めちゃった若者と、彼らの活動を体制翼賛に取り込もうとする当局との丁々発止を描く青春コメディ。
飼い慣らそうとする権力側と調子を合わせつつ苦悩する主人公たち、ベルリンの壁が崩壊して彼らを待ち受けるラストのほろ苦さとタフさに男泣きです。
自分でいる事を描いている点で、英国のサルサ映画「カムバック!」と併せてオススメ。
紹介記事【2019.11.02】
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ]
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ] (JUGEMレビュー »)
ラジー賞を独占した下ネタ満載ムービー、とりあえず下品ですけど線引きはキッチリしてますね…笑わせる内容は、少なくとも男性なら他人事じゃないというか。
女性同士の巨乳幻想みたいなね、目の付け処が上手いなぁと。
まぁ万人向けではないにせよ、僕は感心しつつ大笑いしました。
紹介記事【2019.10.17】
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ]
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ] (JUGEMレビュー »)
笑いって鮮度があると思ってました、本作を観るまでは。
先が読めずに引き込まれましたが、確かに繰り返し観たくなるかも…計算されたシナリオが効いた笑いと、映像的な古さもまた味わい深いです。
スタンダードでバカバカしくて無駄のない、意外な傑作。
紹介記事【2019.12.10】
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット (JUGEMレビュー »)
中学生になったばかりの頃の、世界の拡がりに戸惑う姿は性別や世代を超えて響きますね。
作画力もストーリーテリングも卓越してます、些細な一瞬を捉える巧さが。
忘れていた何か、忘れたくなかった何か…最後のコマに、胸が苦しくなりました。
紹介記事【2019.11.11】
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
耳かき店ブームの火付け役、なんて書いては申し訳ないのですけども…決してブームに便乗した後追いではない、と。
穏やかな時間の流れる小さな町で、耳かき屋さんを訪れる客の脳内イメージが秀逸です。
こんな表現があったのか、こんな漫画があったのかと目からウロコ耳から(略)。
紹介記事【2019.12.23】
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
現代に至る国内の移ろいを漫画に語らせる好企画アンソロジーです。
漫画にしか出来ない表現は、例えば三輪自動車が走る風景でありリンチされる米軍の操縦士であり…基本的に主観視点であるが故の、俯瞰の効く文学表現よりも接地した仮想体験なのかも。
いわば漫画こそが伝え得た戦後の一片、切り口を変えて続けてもらいたいですね。
紹介記事【2019.12.12】
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ]
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ] (JUGEMレビュー »)
アフリカに対する先入観や固定観念が、ことごとく覆されます…偏見を持たないように心掛けていたつもりでも、日本にいて伝わってくる情報自体にバイアスが入っている訳ですが。
西欧支配の呪縛に歪められた各地の民族性や搾取の構造など、日本では見えにくい暗部が著者の目を通して見えてくるようで。
アフリカの話であり、同時に現代の実像でもあるのでは?と。
紹介記事【2019.09.1】

最近読んだマンガ
伊図透「銃座のウルナ」2巻

古本の百均コーナーにあって(ちょっと五十嵐大介みたいなタッチだな)とか思って、買ってみたら続き物だったという…オビで背表紙の巻数が隠れてて表紙の巻数も分かりにくいんだもの、紛らわしい装幀だぜ!
独創的な世界観は流石コミックビーム、初版も掲載年も'16年だから連載開始は前年でしょう…絵は決して下手じゃないんだけど非常に読み辛いですね、まぁ途中から読んだせいもあるにしても普通もうちょっと分かるもんだと思うんだわ。
志願兵ウルナが配属されたのは敵国との前線ではなく異形の少数民族ヅード居留地、極寒の孤島リズルでの任務は「蛮躍」の狙撃。

前巻ではケニティ基地での日々が描かれていたようです、主にカレットら先輩兵士とヅードとの戦闘が…というのは巻頭の「はじめに」に書いてありました、一般的なコミックの「前巻までのあらすじ」よりも長く丁寧な文章で理解は難しくなかったんですけどね。
いざ本編が始まってみると、すぐ付いて行けなくなるんですよ…非戦闘員の研究者ラトフマの内通を目撃してヅード陣地に監禁されたウルナの目線だと思えば、そりゃあ尚更に読者が分かる訳もないんですけども。
あまりに躓くからテンポ悪くてモヤモヤしました、まぁネタバレ級の事情なので細かくは触れませんが。

何故ラトフマは仲間を裏切ったのか、対ヅード部隊が女性兵士だけなのは何故か…外せば即軍法会議モノという認識票の仕掛けは何の為か、そもそも戦時下の祖国レズモアは何故ヅードの「蛮躍」を恐れるのか?
醜悪な怪物ヅードは何故ウルナを労るのか、ラトフマの言葉が真実ならばどうしたら好いのか…終盤で解放されて基地に生還するも、大規模なヅード殲滅戦が開始されると知ったウルナ。
自分の戦っている相手は本当に敵なのか、酷寒の孤島に追いやった少数民族を根絶やしにすれば故郷を守れるのか…国家が忠誠を誓った者の魂を穢す、それこそ戦争の最たる邪悪さかも。
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    | comic | 2020.08.19 Wednesday | comments(0) | - |
    最近読んだマンガ
    森薫「乙嫁語り −おとよめがたり−」3巻

    あれ、前巻ラストで長逗留していたエイホン家を発った人文学者スミスが主役?
    アンカラに行くための案内人と合流する筈が一瞬で馬も荷物も盗まれてしまい、バザール?に着くや同じ目に遭った寡婦タラスと途方に暮れる始末…場長に泣き付くと即座に解決し一安心、家に招かれ歓待を受けるも案の定な成り行きに。笑
    嫁いだ長男を病で亡くして5人息子と順番に結婚したタラス、次々と跡継ぎを喪った義父も死んで今や義母と2人暮らし…まだ女盛りの嫁を不憫に思い、悋気な親戚の縁談を断ってきた義母はスミスにすがる思い。
    満更でもないとはいえ、彼は連れても行けませんし。

    だけど働き者だし可愛いのよタラス、義母が馬を隠すに至って自分の大事な白馬を譲って見送りましたが…例の親戚に要らぬ疑惑を吹っ掛けられた軍に拘束されたスミス、イギリス人という事もあり風前の灯火に。
    ロシア延進を快く思わない隊長ですが“イギリスに報復の口実を作ってやるハメになったらまずい”し、仮にスパイなら内々に処分すれば問題ないと箝口令…しかし噂は千里を走るの喩えどおり、軽く4日がかりで駆け付けたカルルク達とタブリーズ出の案内人アリがそれぞれ有力者の書状を見せて窮地を逃れました。
    更に、親戚の口振りで勘付いたタラスも涙の再会。笑

    死を覚悟してスミスが思いを馳せたように、タラスもまた本心では惹かれていたと…アリやカルルクに圧される形で結婚の約束を交わす2人ですが、義母との結婚を承諾させた親戚に父親権限で監禁されるタラス!
    余所者ではなく父親が婿を決めるのだと、問答無用でスミスを追い返し…これではアリもカルルクも打つ手がなく、厳格な家父長制の負の側面に胸が痛みます。
    僅か数日の合縁奇縁も旅の醍醐味、では済ませられない辛い別れとなりました。
    人文学者として頭では分かっているスミスも割り切れず、しかし前に進まなければ…先ずはアラル海、そこからペルシャ回りの旅に。

    って、なんだよアミルの出番が少ないじゃん…むしろパリヤの方がおまけ四コマ7本立てだし、婿入り話まで持ち上がって放っとけない展開になってますけど?
    でもロシア兵で緊迫する情勢がアミル実家に関わってきそうで、アリがカルルクに言った“何か聞いたら人づてに伝えるよ”が伏線になってそうではあります。
    今回の「あとがきちゃんちゃらマンガ」は題して「遠き山に日は落ちて」、って毎回こういう唱歌なのか?…毎度ながら愉快だけど“中央アジアではお茶をよく飲むほど男らしい”とか、村の人口(イラン基準)は“約20〜30”で町レベルなら約5倍とか興味深いです。

    ただ何故イラン?元ペルシアとはいえ、現地取材してたらカザフかウズベクを例に出すよな…行ってないんだ、なら行って来てよ!とウズウズしちゃいました。
    行きたいとまでは思わないけど、妙に惹かれる中央アジア…でもきっと作者も行き帰りの手間より描いてたいんだろうな、それはそれで分かる気がするのです。
    ところで本作も「Fellows!」連載作なんだよね、というか初版'11年だったとは…じゃあとっくに完結してるんだろうな、勝手に分かる気がした僕は今更か!笑


    〈森薫〉関連記事:
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    【最近読んだマンガ】「シャーリー」(再読)| 2011.06.14
    【最近読んだマンガ】「乙嫁語り −おとよめがたり−」1巻| 2019.09.19
    【最近読んだマンガ】「乙嫁語り −おとよめがたり−」2巻| 2019.10.24
    【最近読んだマンガ】「シャーリー」2巻| 2020.04.23
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      | comic | 2020.08.10 Monday | comments(0) | - |
      最近読んだマンガ
      岩本ナオ「マロニエ王国の七人の騎士」2巻

      特異な才能を名前に持つ、女将軍バリバラの七人息子は友好のため騎士長として周辺各国へ…前巻までのお話は、甚禄長男の眠らない&婚約者の女剣士エレオノーラがその第一陣として夜の長い国へ赴いた所まで。
      しかし前巻からの間に読んだ「金の国 水の国」も王国ファンタジーだったので、たまに設定がこんがらがっちゃいました…キャラの区別よりも、国同士の思惑とか駆け引きって奴がね。
      どうやら息子たちが授かった奇妙な7つの力は中央領マロニエの恵みと関係してるようで、その逸材を触媒に周辺国の抱える羨望と野望がスパークする展開が待ち受けているようですな?

      とはいえ主役のエリー&眠らないのエピソードから始まった点からして、他の6人まで描いていく訳ではなさそう…今回は夜の長い国の企みが明らかになり、相変わらず素直になれないエリーがジタバタします。笑
      夜の長い国を災厄から守るため、眠くないを「夜」に捧げる…それは女王の意思ではなく青い花の精霊たちによる一種の神憑りで、更には謎めいた青年が“「ヴァルプルガの住む世界」に「夜」を連れていけばこの国だけは厄災から守ってやる”と唆していたと判明。
      精霊の力を弾く、マロニエの赤土で染めた夕陽色の力…そして王配の機知と、眠くないが放つ眠らせ能力!

      好いですねー、この流行りの魔術系と一線を画した童話テイスト…背景ロジックに依存してない展開は少女漫画の特権か、少年漫画だったら勝敗の要になる設定に力が入っちゃうような。
      大領主や王族は自然や精霊の声を聞く巫女やシャーマンの家系で、冬が長いこの国では春は精霊が善悪問わず集まり憑かれやすいので王族は重要な政策決定を避けている…教会に青い花の精霊が近寄りにくいのは植物は温泉が苦手だから、といったフェアリー設定が続々と明かされて一応は剣と魔法のバトル展開ですが。
      この決着を如何に付けるのか、まぁ主軸は恋愛だし勝ち抜き戦じゃないよね?笑

      そして作者ならではのチャリポツ女子も登場で一安心、やっぱ男勝りなエリーで成り立ってる話だけど次々期女王カステヘルミは次巻でどう絡んでくるのか楽しみだな…今回は病気がちな王配の存在感も効いてました、女系王室だと配偶者の男性は王配と言うのかぁ。
      朝を一瞬で夜に変え、炎と氷と水を操るこの厄災青年は何者なのか、そしてサシ勝負に出たエリーの策は?
      「名前さえ分かれば」と言う王配、もしや民俗学ネタか?…“赤いあの国は「獣」が見張ってる”という台詞は熊が守護獣って事なのか、七人兄弟からエリーが受けた祝福が炎や氷を強めてしまってたりするのか?

      そういや髪が黒いのってエリーだけなんだ、まさかそこも伏線だったのか?…むしろ「選ばれし者」はエリーだったりするのかね、一気に話を膨らましといて次巻でザックリ風呂敷畳まれたりしないと好いけど。笑
      巻末の「番外編 花園の思い出」はウブなピルギッタ姫と若き日の次期王配ミカ親衛隊長の出会いエピソード、この国も姫君が多い割に印象薄くて覚え切れん!
      思わず読み返していて、そもそも作者は一度読んだだけじゃ分からないように描いてるんじゃ?…意外に情報量が詰まってるのか僕の読解力が落ちてるのか、どちらにしても一段と続きが楽しみになってきました。


      〈岩本ナオ〉関連記事:
      【最近読んだマンガ】「Yesterday, Yes a day」| 2016.03.30
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      【最近読んだマンガ】「雨無村役場産業課兼観光課」2巻| 2016.06.18
      【最近読んだマンガ】「雨無村役場産業課兼観光課」3巻| 2016.06.23
      【最近読んだマンガ】「マロニエ王国の七人の騎士」1巻| 2018.06.21
      【最近読んだマンガ】「金の国 水の国」| 2020.01.04
      【最近読んだマンガ】「スケルトン・イン・ザ・クローゼット」| 2020.02.15
      0
        | comic | 2020.07.27 Monday | comments(0) | - |
        最近読んだマンガ
        石塚千尋「ふらいんぐうぃっち」8巻

        うわヤバいわ、作者の発想レベルが上がったのか久々に読んだからなのか全エピソード刺さりまくり!…って、この「刺さる」の使い方は微妙に違ってたり?笑
        まぁ感動じゃあないですけど、結構ウケたし感心もしたのでね…というか作者、実は青森に何の縁もなかったら感動しちゃうぞ僕は。
        冒頭43話目から下北観光巡り、つか中泊町を挟んで五所川原市が2つあるのは本作の世界観なのか?…実際は津軽半島の中里町/金木町/稲垣村辺りが本作では中泊町で、北側の五所川原市は実際だと市浦村っぽいし?
        いや参考にした地図帳の古さからして、統合合併で現在の事情は異なるのかも。

        とまれ、前年に来てる鹿角先輩の紹介で下北のマナ研究者エニグマ…ならぬ江丹雲に、真琴の“ここのつ”判定をしてもらうお話。
        ちなみに前巻の鹿角ウィントス話も単に得手不得手とあったような、で“魔女千人に対して一人くらい”という魔法使い江丹雲氏は金のマナだからとはいえ使い魔も異世界ゴルトルトの金属生命体って急にSFな!
        だけど魔具の開発をリサイクル中心にしてる設定は地味に可笑しいです、やたらバクハツする発明家テンプレも含め…木か土のマナと思われた真琴の意外な判定結果はともかく、茜の光属性は44話後の性格傾向で明かさずとも丸分かり。笑

        45話目はユーレイ喫茶店の看板娘、杏子(あんず)と霊体初心者サムライのお話。
        歴女仲間のヲタ言語に笑いつつ、霊道で神奈川まで通学してたとは!…戦国の世で疲弊したサムライ魂、完治するも変わり過ぎた現代に魂を慣らすべく霊体で復活?
        とはいえ「なんとかなるなる〜死なないんだから〜」って霊界も無責任な、しかし草生やさないのが霊にはモニター見えない設定だとしたら逆にオカ板通だろ。笑
        しかし魔女業界とは別に霊界も使い魔的なサポート動物があったり、杏子の家系は“魔女も使えない”専用道を使うとか面白くなってきた!

        46話はインドで人気の柿の種を土産に帰国した茜、ってちょいちょいフェイク入るよね許嫁設定とかさ。笑
        千夏が江丹雲に貰った「魔術実験おもしろ大百科」もグリモワなのね一応、でもその格好で持ってると一昔前の街頭にいたアレ系にしか…あと“すべての工程を正確に行う”謹厚慎重な心得って“一つ間違えたら友達を犬みたいにしちゃうことも”じゃないだろ、ただ基礎魔力の解説とか実力は伊達じゃなさそう。
        47話目はリンゴ農園でまた摘果を手伝う真琴がモッホの鳴き真似でライバル認定され、何とか誤解を解いてもらうお話…地味めながら妙に可笑しくて、こういう上手さが更に増した気が。
        杏子の使い魔オロルが、まさか動物界の物件を仲介してたとはナイス発想だわ。

        培った手腕を“こっちでも活かしたい”って、オロルの“地元の世界”って魔界や霊界とも別なのか?…件(くだん)の梟とモッホ同士ハグしてるし、真琴との仲裁も妙にビジネスライク。
        「ふざけんじゃないよー!!」と叱られながらのオスフクロウ不認定試験、この両者とも不本意気なオチね。
        最後48話は圭の映研発足と一学期終業日の女子いつメンのお話、やっぱ出るよな圭と真琴の“一つ屋根の下でのドギマギ生活”的な妄想…バレー部の愛野を主役に“ゆでたまご方式”で描く漫研おな中の百瀬&立花、それをショートムービーで実写化する圭ですが結局おもしろ映像には大笑い。

        補足:Wikipedia情報で確認したところ、中泊町(なかどまりまち)は現存しました・・・“旧中里町と旧小泊村は離れており中泊町は2つに分かれて存在している”そうで、五所川原市もまたWikipedia情報によると“旧市浦村域は飛地となっている”ため津軽半島の西端から南下すると中泊町〜五所川原市〜中泊町〜五所川原市となるようです。


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          | comic | 2020.06.27 Saturday | comments(0) | - |
          最近読んだマンガ
          九井諒子「ダンジョン飯」7巻

          前巻から仲間入りした猫娘イヅツミ、元は旧パーティでファリンに思いを寄せていた東方剣士トシローが故郷から集めてきたファリン探索隊にいた獣人だった筈…んで狂乱の魔術師なら獣人を人というか亜人に変えてくれる!と思って、探索を断念したトシローと袂を別って付いて来たような?
          つまり冒険者パーティの意識とか空気を読まない猫派なので、戦闘力は抜きん出ているものの単独行動に走ったりと微妙に厄介で。
          まぁ思えばチルチャックも最初はもっとドライで斜に構えてた気がするからね、ハーフフットの由来が手癖の悪さで片足切られるからとか獣人の返しも見事。笑

          かつて炎竜と戦ってファリンが食われた場所まで来た一行、当時ダンジョン最奥部と思われていた場所で見付かった扉に施された封印魔法の文様を写し取る仕事を請け負っていたとは。
          しかし何故こんな凍ってるんだ?初回にそんな描写あったかな、なんて気にする間もない怒涛の展開です。
          マルシルに魔法を習い始めてからライオスに強まっていた幻聴&幻影、必死に無視してたけど猫娘も気配を察していたので話を聞いたら「聞こえてたんじゃねーか」って怪談あるあるか!
          そして問答無用で転移させられたのは長閑な村、と思えば地下墓地から現れ塵になったデルガル王の亡国?
          (下欄に続きます)


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            | comic | 2020.06.09 Tuesday | comments(0) | - |
            最近読んだマンガ
            アロハ座長(原作)、羽仁倉雲(作画)、ゆきさん(キャラクター原案)「Only Sense Online」4巻

            異世界転生モノの亜流というか、単なるVRオンラインRPGライフ漫画ですね…特に(ログオフ出来ない)とかなくて、妹と日常生活も普通に送っていますし。
            ただ、うっかり女子アバターを選択しちゃった上に生産系ジョブに特化してる主人公という設定で充分に面白いんです…前巻から生産職同士でレベル上げ&レアアイテム探しに来た特設エリア、剣士の妹が組んでる冒険者パーティと合流して悪質プレイヤーが呪い装備で暴走させた幼獣の装備解除ミッション?で幕開け。
            鑑定スキルなしでは見栄えが別物な呪い装備と、消耗激しい妹パーティとで仲間の待つベースキャンプへ。

            主人公ユンの納品先でもある鍛冶屋のマギと裁縫師クロードは「生産職が少なくて多くの冒険者プレイヤーが難儀してる」との情報に周辺キャンプ出張、しかし留守番に残った木工師リーリーと防具の修理待ちのユンは「黒の幼獣」事件の首謀者と誤解され仇討ちパーティに追い詰められ…SOSメールに駆け付けた「ヤオヨロズ」サブマスターのセイに救われるも、ユンの危機を案じた生産職トップが集めた人手を手ブラで帰す訳にもいかず。
            そこで有志一同への謝礼アイテム生産に追われるユン、いい奴キャラです。笑
            「ヤオヨロズ」ギルドマスターのミカヅチとも知己を得たのは、まさか今後のバトル展開への伏線ですか?

            セイはリアルじゃ(しずか)らしいけど、誰でしたっけ?…会話からするとユンとしてOSOを始めた経緯にガンツ(タク)と彼女が関係してたようでリア友か、緊急クエストでは消耗アイテム量産に幼獣の保母役からMOB討伐の後方支援と八面六臂のユンを爆風ジャンプで打ち上げて削り役の魔法使いセイ&剣士ガンツも大活躍。
            競合相手の少ないスキル×生産職トップ3とのパーティ故か、イベント期間の成績4位と大健闘のユンたち…最後に一角獣リゥイ+呪い装備を解いてやった空天狐ザクロと契約したユンは補助系幻獣2体の召喚石ゲット、これにて夏の1週間キャンプイベントも終了です。

            特設フィールドから現実に直帰すると、実時間では2時間って「アクセル・ワールド」「インセプション」みたいだわ…すっかり名を上げたユンの店にも客足が増え始めたようで、その内に入賞アイテムのメイキングボックスも意外な使い途が見付かるんでしょう。
            しかし「ペナルティを課す事で物語に新鮮な起伏を生み出す」という常道を「マニアックなゲームプレイ=ストーリー解釈への独創的アプローチ」に昇華したセンスは見事です、それとサービスカットでも無駄にエロくないのが好いな…今時そんなの一般漫画に要らんのよ、大昔みたくエロが手を出し辛い訳ではないんだからさ。笑


            前巻
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              | comic | 2020.05.24 Sunday | comments(0) | - |
              最近読んだマンガ
              水沢めぐみ「空色のメロディ」3巻

              前巻から舞台はブルーストーン王国へ移り、祖母である女王の病気お見舞いに来た気でいたメロディ…しかしバークレイ家に囚われてアークも人質に取られ、御曹子エドワードとの政略結婚も青いペンダントの儀式にまで差し掛かりました。
              この大ピンチから始まった最終巻、誓いを拒んで逃げ出したメロディは塔の上に追い詰められますが…(どうせダン爺さんの飛行機が来るんでしょ?)と思っていたら、転落するメロディを助けようとしたエドワードも支え切れずに墜落?!
              しかし2人が落ちたのは飛行機の後部座席、しかもパイロットはアークで奪われたペンダントも偽物とは!

              実はバークレイ家から証拠を得るために捕まったアーク、早々に脱け出してクリスが警察を動かす一方で飛行機を借りてメロディ救出に参上したと…着陸するやエドワードも御用で政変騒動は一件落着するも、待ってましたとばかりに王位継承を持ち出されて憤慨したメロディは顔さえ知らない祖母に物申すべく独り王宮へ乗り込んでいきました。
              とは言うものの、涙ながらに孫を抱き締め詫びる女王に頑なだったメロディのわだかまりも氷解…娘に去られてからは自責の念に駈られる日々で、女王は葛藤に苦しんでいたと知ります。
              こうなってしまうと、逆に否とは言えなくなる訳で。
              (下段に続きます)


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                | comic | 2020.05.11 Monday | comments(0) | - |
                最近読んだマンガ
                森薫「シャーリー」2巻

                なんと続きが出てたんですな、確か1巻には巻数がなかったような?…と思いつつ奥付けの初出を見たら、これが“[コミックビームFellows!]vol.2, [Fellows!]vol.10B, vol.11B, [ハルタ]vol.2, vol.3, vol.14, vol.17”と如何にも出版社または編集部の事情に翻弄されてたような気配が。
                これは作者がメイド漫画をライフワークにしている事を知ってる編集者から「連載落とした奴がいて空いちゃったから何か描いてよ」的なお願いに応えたのか、出版社が創刊しては廃刊にしたり方向性を変えたりと目先に囚われてるのか編集長の交代や担当の異動で急に打ち切る体質なのかと。

                「コミックビーム」も「ハルタ」も存じ上げませんが、今更KADOKAWA以外の出版社で描いたりしたら業界を干されたりするんですかね?…タイプ的には少女漫画なんだし、そういう雑誌に連載した方が安定して描いていけるのでは?などと要らぬ老婆心を抱いたりも。
                だってさ、こんな渡り鳥っぽい状態じゃあ健気なシャーリーが報われないじゃん?…本編でも雇い主のベネットから暇を出されたらと不安そうだし、といってもベネットはクビにしようなんて更々思っていない事は僕が言うまでもないけど。
                正直、1巻を二度も読んでいながらシャーリーの身の上は覚えてないんだわ!笑


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                【最近読んだマンガ】「シャーリー」| 2008.07.13
                【最近読んだマンガ】「シャーリー」(再読)| 2011.06.14
                【最近読んだマンガ】「乙嫁語り −おとよめがたり−」1巻| 2019.09.19

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                【最近読んだ本】岩田託子、川端有子「図説|英国レディの世界」| 2013.09.244
                【最近読んだ本】ダーリング・ブルース、ダーリング・常田益代「図説|ウィリアム・モリス」| 2013.11.05
                【最近読んだ本】清水謙太郎「こんな仕事絶対イヤだ!」| 2014.01.31
                【最近読んだ本】ゲイル・キャリガー「ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る」| 2015.01.31
                【最近みたDVD】「劇場版 名探偵ホームズ」| 2014.03.19
                【最近読んだ本】アンドリュー・レーン「ヤング・シャーロック・ホームズ vol.1」| 2014.12.07
                【最近みたDVD】「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」| 2015.04.21
                【最近みたDVD】「80日間世界一周」(DISC ONE)| 2015.10.15
                【最近みたDVD】「劇場版 名探偵ホームズ」(再視聴)| 2015.12.17
                【最近みたDVD】「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」(再視聴)| 2016.07.12
                【最近読んだ本】クリストファー・プリースト「奇術師」| 2017.09.23
                【最近みたDVD】「リュミエール!」| 2018.08.11
                【最近みたDVD】「俺たちホームズ&ワトソン」| 2020.05.02
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                  | comic | 2020.04.23 Thursday | comments(0) | - |
                  最近読んだマンガ
                  水沢めぐみ「空色のメロディ」2巻

                  いよいよブルーストーン王国からの使節団が来る学園祭の当日、主役のホリーが姑息な仮病で休んだため急きょメロディが主役に…計画を台無しにされたホリー自ら学校に乗り込んで来て強引に花束贈呈、それを知らずに誘拐しかけた悪党どもは追って来たメロディが本来の標的と気付くもダンの空襲を受け失敗&逃走。
                  一見どうでもいいようなエピソードですが、前巻から徐々に匂わせていたメロディの生い立ちに話の軸足を移す転換点として上手く機能してますね…かつてメロディを看病したのはグレイではなく、彼女を守ろうとして怪我したアークだった事も明らかになりました。

                  2人の気持ちは急接近、しかしメロディの前に現れた使節団の青年クリスにより王家の血筋を引くメロディの運命は大きく動き始めます…祖父ダンの頑固さにも事情がありそうですけど、言い様あったでしょうに大人気ない爺だぜまったく!
                  彼女の祖母で病床の女王を見舞うため、クリスの屋敷に来たものの足止めを食らうメロディ…退屈しのぎに街を散策していて馬車に轢かれかけ、エドワードに助けられた彼女でしたが。
                  メアリーという偽名もバレバレで、すべては政略婚を狙うエド一族の企みとは!
                  彼女の異変を察して王国に来たアーク、クリスの許でメロディ奪回に動きます。

                  グリーンフィールドで静養中に出会った青年と恋に落ち、女王の反対を押し切ってホワイトタウンで幸せな結婚生活を送った王女…そんな母の形見である青いペンダントは王家の証であり、結婚の儀式に欠かせないアイテムでもありました。
                  捕らわれたアークを人質に進められるエドワードとの結婚式、ペンダントの儀式で誓いの言葉を迫られるメロディ危うし!…というドキドキの展開で次巻へ、まぁそりゃクリスの機転で救出されたアーク登場で2人のハッピーエンド!ってな予感ムンムンですけども?
                  しかしカントリー調ファッションって流行ったよなぁ、懐かしいテイストです。


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                    | comic | 2020.04.17 Friday | comments(0) | - |
                    最近読んだマンガ
                    奈知未佐子「妖精のネジ」

                    初版'03年の小学館文庫で、'91〜98年に発表された25本のショートファンタジーを収録しています。
                    プチフラワーが隔月刊だとしたら8年間の連載だったんですね、最初パラパラッと見た時は正直なところ地味な印象だったんですけど…デッサン力の高いデフォルメといい、時代に左右されない画風といい(こりゃあ只者じゃないな?)と。
                    何より小さい頃に読んだ絵本や紙芝居を思わせる、甘く切ないストーリーの巧みさね!…隔月とはいえ、僅かな紙数で過不足なく見せるクオリティを維持している点は地味にスゴいです。
                    その技量を感じさせず、サラリと読ませちゃうのも。

                    敢えて例えるなら立原えりか、いや毒のない星新一かなぁ?…笑い話にすら、どこか甘酸っぱさがあって。
                    しかし人の心って、軽く押されてもキュッてなっちゃうツボが意外と多いのね?
                    というか、この寸止め感がもう(いっそ泣かせて!)っていうくらいクるのです。
                    なので、あんまり一度に読み進められないもどかしさ…一気読みしたら心のツボ全押しされて悶絶しそうだけど、そんな甘い痛みに悶えたい!とも思えてきて。
                    うわ、我ながらキモいコト書いてるな…「泣けるぅ」でも「感動〜」でもないけれど、心がほぐれます。
                    無難すぎるかもしれませんが、個人的にはオススメ。
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                      | comic | 2020.04.06 Monday | comments(0) | - |




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