素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD]
素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD] (JUGEMレビュー »)

人生に飽きた大富豪が終活代理店で運命の女性と出会う、という微妙に古臭いプロットに敢えて挑んだ'15年のベルギーと他国の合作映画。
2人が波打ち際で踊るエンドロールに「その男ゾルバ」を連想しましたが、内容は奇想天外なライト・コメディです。
エロもグロも観せずに全年齢での観賞に耐え得る映画です、ヨーロッパ映画らしい上品な笑いで無難にオススメです。笑
紹介記事【2018.07.04】
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD]
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD] (JUGEMレビュー »)

僕にとって(ジャッキー・チェンといえば!)の1本です、「蛇拳」などと同時代ながら、仇討ちなしの明るいストーリー。
しかも赤鼻爺さんユエン・シャオティエンにお調子者ディーン・セキ、凄腕の悪党にウォン・チェン・リーと役者も好いし。
“手は戸を探り 足は戸を破る”とか漢詩っぽく意味あり気だけど訳が分からないフレーズが個人的にツボりました。笑
紹介記事【2018.10.27】
リュミエール! [DVD]
リュミエール! [DVD] (JUGEMレビュー »)

リュミエール協会は1896年より世界各地にスタッフを派遣して最初期の短編動画シネマトグラフを撮影しており、その1割にも充たない108作品を選りすぐって編集した貴重な記録映像集です。
日本語ナレーションは立川志らくによる噺家口調、弁士がわりに的な発案でしょうが好き好きでしょうな。
基本的な映画の手法が早くも完成されていた事に驚かされ、優れた情報媒体であり大衆娯楽でもある動画の偉大さを実感。
現代では一個人の投稿動画が社会を変革し得るまでになった、双方向的な映像の未来を考えてみたりも。
紹介記事【2018.08.11】
光速シスター
光速シスター (JUGEMレビュー »)
星里もちる
好きが高じて往年のドラマ専門チャンネルに勤務する主人公、いわゆる聖地巡礼から帰ると妹が!?
某掲示板のオカルトスレ先取りですか、まぁ連載当時は聖地巡礼なんて言い方もしなかったけれど。
妹の正体は宇宙人、姿を偽装+主人公の記憶を書き換えて居候って!
昔のドラマや特撮へのオマージュを盛り込んだ、作者の趣味全開っぷりと間の取り方が絶妙に可笑しいです。
そして最後は作者に泣かされました、好い意味で。
紹介記事【2018.07.26】
李白の月
李白の月 (JUGEMレビュー »)
南 伸坊
本書から教わった志怪の妙味は、怪談に惹かれる僕の指向を明瞭にしてくれました。
恐怖や怨念じゃないしホラーでもない、不思議の一言では片付かないポッカリとした空白を独特の文体で説明してくれるのですが。
明治大正期の文豪が、かつて日本文学のフォーマットに合わせようとして整理しちゃった翻訳にはない妙味が味わえる筈。
紹介記事【2018.08.04】【2013.07.01】
月光浴音楽
月光浴音楽 (JUGEMレビュー »)
ナカダサトル with FIELD ORCHESTRA
虫の音とか波の音なんかが7トラック、1時間ちょっと続いてる自然音だけのCDです。
本作のポイントは、途中で聴こえるディジュリドゥみたいな謎の低音ですね……聴いてる分に害はないのですが、その場にいるような臨場感に(何の音なんだろう)と聴き入ってる内に爆睡。笑
紹介記事【2018.11.16】【2010.10.20】
遥かな町へ [DVD]
遥かな町へ [DVD] (JUGEMレビュー »)

谷口ジローの同名漫画を実写映画化、だけど何故だかベルギー/フランス/ドイツの合作映画…そして何故かDVD制作は鳥取市?
舞台はフランスの田舎町、帰省した初老のバンドデシネ作家が14歳の運命的な時へとタイムスリップ。
体は少年、心はオッサンて「リライフ」もビックリの振り幅だな!
だけども胸が切なくなるのは、どんな大人の心にも子供だった頃の傷が残っているからなのでしょう。
紹介記事【2018.07.03】
アデライン、100年目の恋 [DVD]
アデライン、100年目の恋 [DVD] (JUGEMレビュー »)

しばらく個人的にハマっている不老不死者というテーマを扱った、麗しきブレイク・ライブリー主演作です。
彼女のコンサバティブなファッションと姿勢の美しさは「隣のヒットマン」のナターシャ・ヘンストリッジを思わせ、チャーミングな表情は深キョン超え!
しかし常人と違うが故に慎重な彼女が恋に落ちたのは、若くて金持ちで慈善家でイケメンで知的でナンパも上手いという胡散臭い程の好青年で……いや、僻みは言うまい。笑
庶民的じゃないラブストーリーが嫌いでなければ、彼女の美しさだけでも。
紹介記事【2018.01.20】
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD]
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD] (JUGEMレビュー »)

台湾のローカル・バスって、高速バスの立派さとは違う魅力があります。
内容はTV番組と一緒です、なので海外とはいえグルメ情報も観光もないのです。
気楽な旅に見せながら、悪天候のアクシデントには同行スタッフの苦労がしのばれます。
個人的にはイイ感じに年増チックなマドンナ、三船美佳にグッときました。笑
紹介記事【2018.10.10】
トウェイン完訳コレクション  アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫)
トウェイン完訳コレクション アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
マーク・トウェイン
中学の時に挫折した、文庫本の分厚さと読み辛さも今なら平気!笑
19世紀末のコネチカット・ヤンキーが何故か6世紀のイギリスで大活躍、つまり「読者の現代>130年前の現代>回想の中の現代」と、著者も予期しなかった入れ子構造なのがまた面白いです。
ちなみに、著者と同い年の有名人は“篤姫、小松帯刀、坂本龍馬、福澤諭吉、松平容保、土方歳三”だそう。
トマス・マロリーの古典文学「アーサー王の死」を読んでいる方なら、もっと面白いのでしょう。
「賢者の孫」のネタ元でしょうか、しかし著者の時代を先取した批評精神に脱帽です。
紹介記事【2018.09.28】
ダウンサイズ [DVD]
ダウンサイズ [DVD] (JUGEMレビュー »)

常々「あらゆる地球的問題の根源は過密状態にある」と思っている僕にとっては、興味深い内容でした。
“1950年代、既に研究所は我ら人類にとって最大の脅威は人口の増加にあると確信しておりました…今日我々が直面している災厄、異常気象に食糧危機、更に水質汚染といった危機を予測していたのです”
手のひらサイズになると、1ドルが千ドルの価値に……しかし所詮は実社会の庇護がなければ維持出来ない縮小ライフ、どこか戦前の移民政策や戦後の社会主義国を理想郷と煽った側のニオイも。
法整備が追い付かない状況を好機と見た連中の憎めなさ、悲劇の象徴にされてウンザリなヒロインなどコメディ調ながら重層的な好い物語でした。
込み入ったストーリーを整理した構成力とテンポよい演出、映像美も見事です。
紹介記事【2018.09.23】
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD]
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

イスラエル版「アメリカン・グラフィティ」、基本は失恋映画で今回はモテ男ボビーの妹がヘタレ主人公ベンジーの恋人に!
安っぽいファッションやショボいレースなど庶民的で微笑ましく、戦後のアメリカが世界に及ぼした影響力が伺えたりも。
チャリポツ野郎ヒューイのジュース「ブフォ!」、はとこのケダモノ娘フリーダ怪演ぶりは見どころ。
DVD自体のちゃちな仕様は謎です。笑
紹介記事【2018.11.22】
FOR YOU (フォー・ユー)
FOR YOU (フォー・ユー) (JUGEMレビュー »)
山下達郎,山下達郎,ALAN O’DAY,吉田美奈子
ファンからすれば(他のアルバムどんだけ知ってんの?)と突っ込まれそうですけど、本作しか知らないんです僕。
でもこれが彼の最高傑作でしょう、収録された楽曲のバランスも鈴木英人のジャケもね。
スライ風ファンク「Hey reporter!」が入ってる統一性のなさが上手く引っ掛かる構成、ただファン向けのボーナストラックが浮いちゃってるんだよなぁ!。
紹介記事【2018.10.13】
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス)
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス) (JUGEMレビュー »)
冨樫 義博
本作は多分、僕みたいに(作者の名前は見聞きするけどナンボのモンじゃい?)位に思ってる人が読むに相応しい気がします。
鴨川つばめ江口寿史に池上遼一タッチの劇画顔と、分かれば尚更笑えるし有名なのも納得の画力です。
それと秀逸なのは筋の運び方と見せ方ね、ただ人間性は疑うけど!笑
紹介記事【2018.08.16】
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF)
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF) (JUGEMレビュー »)
B.V. ラーソン
電子書籍として発表されたアメリカ版なろうSF小説、子持ちの大学教授がベタな地球侵略に立ち上がるシリーズの第一作。
意外性あふれる教授の頭脳サバイバルに引き込まれます、ハリウッドが映画化しそうなレベル。
しかし8年経ってもハヤカワ文庫から続きが出ないので、ちょっとオススメしづらいです。笑
紹介記事【2018.08.29】
スターオーシャン3 Till the End of Time
スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)

ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】
ドゥービー天国
ドゥービー天国 (JUGEMレビュー »)
ドゥービー・ブラザーズ
若い頃は避けてたドゥービー、ですが名曲「Black water」を収録した本作は通しで聴きたかったのです。
M・マクドナルドのAORカラーが強い後期とは異なる、ブルース+カントリーな旨味と寛いで演奏を楽しんでるバンド感が魅力かと。
70年代ウェストコースト・サウンドを象徴するエッセンス満載で、個人的にはアコースティックの低音が心地好かったな。
紹介記事【2018.09.26】
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD]
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD] (JUGEMレビュー »)

国家に逆らえばどうなるか、国家は国民に何を隠しているのか?
かつて一躍時の人となったエドワード・スノーデン氏、時点でも無事に恋人と亡命生活を送れている事を祈ります。
本作の原題は「CITIZEN FOUR」で市民の敵(citizen's foe)ではありません、彼を見るとカナダの白人ラッパーSNOWを連想してしまいますが。笑
本作はドキュメンタリーなので、現場の緊迫した空気は本気(マジ)です。
紹介記事【2018.09.01】
K-PAX 光の旅人 [DVD]
K-PAX 光の旅人 [DVD] (JUGEMレビュー »)

自らを千光年も彼方の「琴座に近い“K−PAX”から来た異星人」という患者ケビン・スペイシーと、精神科医ジェフ・ブリッジスの物語として原作小説にアプローチしてます。
いわば両作が互いを補完しあう関係のようで、ミステリー仕立ての原作を分かりやすく観せてる気もします。
スピリチュアルな観点からも、普通のヒューマンドラマとしても充分に楽しめます。
紹介記事【2018.12.11】
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ)
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ) (JUGEMレビュー »)
加門七海
いわゆる心霊体験の豊富な著者が、著名人の“さまざまな「視える」人たち”と語らう企画から生まれた対談集。
巻末には漫画家の山本英夫による著者へのインタビューなど、単行本に追加要素を増やした文庫版です。
大御所的な松谷みよ子稲川淳二の他、TVプロヂューサーにタレントにレスラー議員や海外レポーターなどの“霊的なものへのスタンス”は興味深く読めました。
各インタビューを挟むように前書きと後書きがあって、会話の状況が伝わりやすくなってる構成も僕は好きです。
紹介記事【2018.10.15】
いくぜ!温泉卓球!!
いくぜ!温泉卓球!! (JUGEMレビュー »)

頑張りましたね彩京、ユニークなゲームソフトが出しづらくなったPS2で敢えてこれか!笑
まぁ定価で購入する方は今更いないと思うので、中古プライスなら甥っ子たちとの対戦ゲームに適当かと。
愛ちゃん(当時)が卓球するとは期待しないでください、つかCVも違うし。
この偽カータン、色違いってだけで版権とかクリア出来るの?
ステージ数もキャラも少なめですが操作性は良好で、一応キャラ毎の挙動に違いを持たせてる辺りも好感が。
紹介記事【2018.07.19】

最近行ったところ
清澄白河(深川江戸資料館)

いや本来の目的は墓参りだったんですけどね、近くだし久しぶりに寄って来ました…もう何度も来てるので当時の区割りを原寸で再現した家並みは見慣れてるんですが、見飽きませんよ。
ココの好い所は、展示に触れられるし家屋に上がり込んだり出来る点ですね…縁側で雨の音を聞いていたら、亡き祖父母の家が木造だった頃を思い出しました。
小引き出しや戸棚の中にある小道具の考証など、細部にまでこだわっています。
一人で古地図を眺めてたら係員に話し掛けられ、当時の絵図が酉の方角(西)を上にして描かれている事を教わりました…小ネタの振り方が、また上手いんだわ。

竪川や横川といった地名も西を上にすると縦横だからだったとか、空き地が多い場所は縮尺を詰めて描かれているとか…一旦は掘った水路も使い勝手に合わせて埋め戻していたとかで、その名残に堀留という地名があるといった話が次々と!
その話しぶりも適当に間があって押し付けがましくなく、今度からは積極的に話し掛けてガイドしてもらおうという気になりました。
もう開館から20年以上は経ってる筈なので、流石に屋根の上の猫も草臥れてきてますが…また墓参りのついでとか、あるいは誰か誘って来てみるとしますか。
それにしてもMOT、いつまで改装工事してるんだ?


関連記事:
【最近行ったところ】深川・清澄| 2008.05.11
【最近行ったところ】清澄白河| 2008.12.31
【最近行ったところ】清澄白河| 2011.04.12
【最近行ったところ】深川| 2012.03.28
【最近行ったところ】深川| 2013.08.25
【最近行ったところ】墓参り、深川江戸資料館、木場公園| 2015.04.04
【最近行ったところ】深川(清澄白河)、MOT(東京都現代美術館)| 2015.07.30
【最近行ったところ】深川(墓参り)| 2016.08.22
【最近行ったところ】清澄白河| 2018.05.24

【最近行ったところ】墓参り(深川)| 2019.04.18
【最近行ったところ】墓参り(深川)| 2019.06.29
0
    | visited / plan | 2018.11.20 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近行ったところ
    千葉市美術館「1968年 激動の時代の芸術」展(←リンク先は公式サイト)

    千葉駅周辺って、昔は仕事でよく行ってたけど…そういえば電車で行った事は数える位しかなかったんだな、軽く地図を見て分かった気で歩き出したらバッチリ迷って無駄に歩く羽目に。
    でも駅周辺を少し離れただけで強烈な寂れっぷりは、まるで台湾の林邊とか萬丹といったマイナーな町に似た雰囲気で楽しめました。
    そして美術館のある市庁舎は明治時代の建造物を活かしたリノベーションで、特に1階部分は迫力があるなぁ。
    因みに「1968〜」展は、同年生まれの50歳は入館料¥1,200のところ¥500に!という粋な計らいを実施中。

    今から半世紀前、明治維新から100年目の当時には以前から妙に関心を抱いておりました…元はTVアニメの「ルパン三世」からなのです、物心付いた時には観ていた僕は企画書段階のルパンが「元は新宿のフーテンだった」と知ってヒッピー文化や学生運動などにも興味が湧いてきまして。
    そんな時代を回顧する展示なので、アート鑑賞のように時間を掛けずサクサク観ましたよ…むしろイラストレーションの前提はアイキャッチですから、ネチネチ観るもんじゃないですし。
    まぁ本展の、知る由もない当時の空気を強く感じられるキュレーションは大いに体験する価値があります。

    かつて憧れて知れば知るほどガッカリした学生運動が文革の紅衛兵レベルの幼稚さで、日宣美や草月アートフェスなど権威解体の功よりも暴力をロジックに摩り替えた罪の方が鼻に付きます…結局は新宿騒乱も渋谷のハロウィンで軽トラ倒す今のバカと大差ないし、東口で野宿してたフーテンの暗い目も今と大差ないし?
    しかし激動の渦中にいた人物が必ずしも先鋭化する反体制思想と一体ではなかった、という感覚は意外でもあり考えてみれば当然でもあり…赤瀬川原平も思想的には非常にフラットだった感じがして、粟津潔にもそうした印象を受けました。

    楽しい試みだったのは当時のサイケ・ディスコのイメージを再現したブースですね、光と音の空間に浸っていると学芸員が心配するので長居は出来ませんが。笑
    横尾忠則や田名網敬一らが米国から持ち込んだサイケとウォーホル的なメディアミックス戦略、デュシャン的なインターメディアやプラグマティックな「もの」派…一方で裁判さえインスタレーション化した千円札事件の哲学性とアングラの土着志向から生じた暗黒舞踏やガロ系、0次元や秋山祐徳太子らのハプニングに見られるナンセンスな似非芸術とタブー打開を意図したエログロ表現から発した思想なき模倣の混濁など。

    全体としては一部の幼稚さや低俗さも不可分であり、本来は関連性の薄い分野も相互にインスパイアされて大状況を形成していった…それが1968年をピークとした日本のシーンだったんだといった感じがしました、そして若年層の文化に過ぎなかった薄い拡がりの影響は確かに少しばかり社会を変革していたのだとも。
    50年先の未来から見返したからこそ、全体として見渡せるのだとも思います。
    もう一度、観に行こうか…ちょっと今、そんな気分。
    1968激動の時代の芸術(←左クリックで拡大表示されます)


    2度目【2018.11.28】

    関連記事:
    【最近行ったところ】ICC(NTTインター・コミュニケーション・センター) | 2007.10.13
    【最近読んだ本】「メディア芸術アーカイブス 15 YEARS OF MEDIA ARTS 1997 - 2011」 | 2013.11.14
    【最近読んだ本】千足伸行「すぐわかる20世紀の美術――フォーヴィスムからコンセプチュアル・アートまで」| 2013.12.02

    〈1968年〉関連記事:
    【最近読んだマンガ】手塚治虫「手塚治虫クロニクル 1968〜1989」 | 2012.03.30
    【最近みたDVD】「テルミン」 | 2012.12.20
    【最近読んだ本】池澤夏樹「終わりと始まり」 | 2014.05.20
    【最近読んだ本】渡辺眸「1968新宿」 | 2015.02.18
    【最近読んだ本】ティム・オブライエン「本当の戦争の話をしよう」 | 2017.04.15
    【最近読んだ本】ルシャッド・フィールド「ラスト・バリア ―スーフィーの教え―」 | 2017.10.14
    【最近行ったところ】千葉市美術館「1968年 激動の時代の芸術」展(再観覧) | 2018.11.28

    〈学生運動、フーテン〉関連記事:
    【最近読んだ本】田中長徳「トウキョウ今昔 1966・2006」 | 2011.06.16
    【最近読んだ本】ロバート・ホワイティング(著)、松井みどり(訳)「東京アンダーワールド」 | 2011.07.26
    【最近読んだ本】片岡義男「花のある静かな休日」 | 2012.01.01
    【最近読んだ本】君塚太(編著)「原宿セントラルアパートを歩く」 | 2013.05.18
    【最近聴いたCD】ガガガSP「オラぁいちぬけた」 | 2013.10.07
    【最近読んだマンガ】いがらしみきお「私はたいがいの場合正しかった」」 | 2013.10.020
    0
      | visited / plan | 2018.11.10 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近行ったところ
      表参道〜原宿

      先日の原宿〜赤坂ブラブラ歩きの続きというか、その時に通り損ねた「渋谷の明治通り沿いメトロゴールド?前辺り」と「表参道の金王坂〜こどもの城辺り」を回ってみました…しばらく前から何故かピンポイントで思い浮かんでいた場所に、ちょっと行ってみようかな?という独り遊びです。
      折角なので先日うっかり行きそびれた「原宿のファイブフォックス本社前辺り」も絡めたコースを思い付き、表参道からスタート…246沿いに先ずはこどもの城まで行って(閉鎖されちゃったのかぁ)と驚きつつ、脇の道に入って渋谷郵便局を目印に金王坂方向へ。
      この辺までは分かる感じ。

      うっかり明治通りまで下りちゃったので、金王坂はまたの機会に…そのままメトロゴールドがあった辺りを通過してキャットストリートへ、あの渋女近辺ってピンクドラゴンしか覚えてないし東京ファントムに入る横道もなくなったのかな?
      日が落ちてきたキャットストリートは縁日みたいで、昔の寂れた裏通り感ゼロ!
      イキッたガキが黒縁ウェリントンにステンカラーとか、1周回って更にダサい!
      そして外人率の高さね、韓流アイドルみたいな日本のガキも多いし…吐き気がしてくる程の違和感ながら、そんな中にサンタモニカを発見して(前からココだったかなぁ?)とモヤモヤ。

      今は知らないけど、昔ヴォイスとかヴィヴィアン西木があった辺りから明治通りを渡って東郷神社脇をショートカット…こないだ回りそびれたファイブフォックス本社前を通って原宿駅前にて終了、今回のコースは約1時間といったところ。
      今回は時代の変遷を目の当たりにした気分でした、だけど観光客が多過ぎて散歩向きとは言えませんね。笑


      関連ありそうな記事:
      【最近行ったところ】原宿〜赤坂| 2018.11.02
      【最近行ったところ】お茶の水〜秋葉原| 2018.12.04
      【最近行ったところ】神田明神| 2019.02.06
      【最近行ったところ】お茶の水〜大塚| 2019.03.24
      【最近行ったところ】路線バスで日帰り都区内旅行| 2019.04.14
      0
        | visited / plan | 2018.11.09 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近行ったところ
        カラオケ

        かなり久々のカラオケでした、友人と2時間コースで歌った歌は以下のとおり(順不同)。

        坂本九「上を向いて歩こう」
        SWING OUT SISTER「Breakout」
        薬師丸ひろ子「Woman 〜Wの悲劇より〜」
        オリジナル・ラヴ「Scandal」
        AEROSMITH「Jaded」
        ザ・ブルーハーツ「レストラン」
        オリジナル・ラヴ「Let's go!」
        小沢健二「ぼくらが旅に出る理由」
        DARYL HALL & JOHM OATES「Private eyes」
        MICHAEL JACKSON「Off the wall」


        〈カラオケ〉関連記事:
        2010.06.05
        2011.09.21
        0
          | visited / plan | 2018.11.07 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近行ったところ
          原宿〜赤坂

          秋晴れの散歩日和に、用はないけどブラブラしてきました…しばらく前から脈絡なくイメージが浮かんでくる場所が幾つかあったので、適当にそっちの方に向かって電車に乗ったのです。
          で、とりあえずバッと思い出したのが「渋谷の明治通り沿いメトロゴールド?前辺り」と「表参道の金王坂〜こどもの城辺り」と「原宿のファイブフォックス本社前辺り」と「赤坂通りのジャニーズ事務所辺り」…何故かエリアが集中してるので4箇所すべて踏破するのもアリでしたが、何も考えず原宿で下りたら目の前に代々木神宮が見えて。
          何となく鳥居を潜り、歩いてたら拝殿の裏(北口)に。

          そこから明治通りに沿って戻る感じで原宿方向へ、北参道駅なんてのが出来てるのね…かつて記憶にある洒落た水彩画の喫茶店も、つけめん店も先輩の隠れ家的なバーも軒並み無くなってて正に隔世の感というか。
          結局「ファイブフォックス周辺」までは戻らずにビクタースタジオから外苑西通りを渡り、日本青年会館の向かいから神宮球場に入ると六大学野球の試合中…プロでもないのに¥1,200も取るとはね、まぁいいけど。
          神宮球場の外郭回廊(?)はサンタフェ色というか、スペイン・コロニアル建築みたいで意味もなく歩きたくなります…もし老朽化しても、この回廊は残してね!

          こないだ来た銀杏並木まで行き、その脇にある御観兵檜の公園で一休み…人気はないし落ち葉の縦断は絵のようで今風に言えばインスタ映えしそう、なかなかムーディーなスポットかも。
          246に出て赤坂方向に歩き、青山ツインビルから外苑東通りへ…ふと目に入った旧乃木邸を散策して乃木坂(赤坂通り)、知らない内にジャニーズ事務所を通過してて赤坂駅に到着っと。
          しかし案外と歩けちゃうもんですな、緑があったりでビルばっかりじゃなく景観の変化に富んでたからかも?…時間的には1〜2時間でしょう、女の子となら寄り道も楽しめそうですが。
          そんな物好き、いるかぁ?笑
          神宮球場2018(←左クリックで拡大表示されます)


          関連ありそうな記事:
          【最近行ったところ】表参道〜原宿| 2018.11.09
          【最近行ったところ】お茶の水〜秋葉原| 2018.12.04
          【最近行ったところ】神田明神| 2019.02.06
          【最近行ったところ】お茶の水〜大塚| 2019.03.24
          【最近行ったところ】路線バスで日帰り都区内旅行| 2019.04.14
          0
            | visited / plan | 2018.11.02 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近みたアート
            「マルセル・デュシャンと日本美術」(←リンク先は公式サイト)

            先日の「最近行ったところ」でも書きましたが、東京国立博物館に行きました。
            本展は世界でも有数のデュシャン作品を所蔵するフィラデルフィア美術館との交流特別展だそうで、巡回展「The Essential Duchamp (デュシャン 人と作品)」を第1部として第2部の「デュシャンの向こうに日本がみえる。」と題した日本美術のコレクションと併せて観賞するというユニークなキュレーションでした。
            正直なところ、2部構成とは知らなかったしデュシャン作品にも期待は特にしてなかったのです…彼の作品は一般的な絵画やオブジェのような観賞を要しない類いの、概念の芸術ですし。

            ところが第2部も含め、気付けば3時間近く経っていてビックリ!…想像以上に彼が現代美術の貢献者であり、非常に先駆的だった事に気付かされましたよ。
            実は僕、お恥ずかしながら名前は知っても実際には1点も見た覚えがなくて…有名な「泉」が発表されたのが大正時代で、あの時代に堂々と女装してたとか凄過ぎて笑っちゃいましたね!
            いや嗜好としての女装でなく、既に著名だった自身の匿名化であり認識への挑発なのです…発音すれば「エロス哉人生」という意味になるローズ・セラヴィを名乗り、ダダの写真家マン・レイとコラボしたりしてね。
            マジで60年代が霞むわ!

            まさかデュシャンを知っていてウォーホルを賛美する人はいないよね、って観た途端かましてる訳ではありませんから…「泉」のコンセブトを知った時点でポップアートに失望したんです、まぁリキテンシュタインとかローゼンクイストならまだアリかなとは思いますが。
            ダダとは異なるアプローチで既成の芸術概念を破壊し、ありきたりの物に美を見出ださせる名付けの天才…そんな彼が印象派から入ってキュビズムの権威主義にウンザリし、ユーモアとエスプリでタブーを相対化していったのかと思いつつ観てたら口許が弛みました。
            遊び心と言っちゃ陳腐だけど、洒落っ気は大事だな!

            第2部の展示スペースはオマケみたいなものでしたが、要点は伝わるので問題なし…デュシャンの概念芸術を象徴する「見立て」が伝統的な日本の美意識と親和性が高いという意見は知ってましたけど、日本の美術に影響を受けたとは聞いた事がなかったし(言ってないけど)切り口として面白く観賞しました。
            例えば茶道に顕著な侘び寂び、錦絵のデフォルメという逆説的リアリティ…絵巻物における動的な時間表現、書との美的融合など。
            デュシャン作品は個人の思想だし、伝統美術はより曖昧な文化的蓄積だけど…西洋的な観念から脱しようとした彼が、まさか日本人の自尊心をくすぐるとは。笑

            そういえば最近って展示品の撮影OKなのね、邪魔臭いとかは別に思わなかったんだけど(何しに来たの?)って感じ…ササッと寄ってカシャッって撮ってパパッと移動して、んで後からスマホ画面でゆっくり楽しむんですよって事ですかね?
            それとも所謂「インスタ映えする」ってか、コンセプチュアル・アート好きな私って他人に思わせて幸せなのか…殊アートに関して言えば画像じゃ何も感じられないと、僕は思うけどな。
            それは個人の自由だし文句はないのよ、ただ勿体無いというか…アートってのは「今」と向き合う体験だから、撮ってると減るのに。
            ま、いいけどさ他人だし。


            〈現代美術〉関連記事:
            【最近読んだ本】山口裕美「COOL JAPAN」| 2008.03.25
            【最近読んだ本】トーマス・マックナイト画集「Windows on paradise」| 2008.12.09
            【最近読んだ本】ミッシェル・ライリー「フランシス・ベーコン」| 2009.02.19
            【最近読んだ本】「リサ・ラーソン作品集」| 2009.11.24
            【最近読んだ本】川俣 正(作)、村田 真(文)「A WALK ON THE BRIDGE 橋を歩いていく」| 2009.11.27
            【最近読んだ本】佐藤雅彦+菅俊一+石川将也「差分 Difference」| 2012.10.06
            【最近読んだ本】ドリ・ハダー「ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界」| 2012.12.22
            【最近行ったところ】企画展「アートと音楽 ――新たな共感覚をもとめて」| 2013.02.03
            【最近みたDVD】「痛みが美に変わる時 画家・松井冬子の世界」| 2013.04.28
            【最近行ったところ】「フランシス・ベーコン展」| 2013.05.07
            【最近みたアート】「アンドレアス・グルスキー展」| 2013.09.03
            【最近読んだ本】「アウトサイダー・アート」| 2013.11.08
            【最近読んだ本】「メディア芸術アーカイブス 15 YEARS OF MEDIA ARTS 1997 - 2011」| 2013.11.14
            【最近読んだ本】千足伸行「すぐわかる20世紀の美術――フォーヴィスムからコンセプチュアル・アートまで」| 2013.12.02
            【最近読んだ本】齋藤芽生「徒花図鑑」| 2014.08.12
            【最近読んだ本】チャールズ・シミック「コーネルの箱」 | 2014.10.05
            【最近行ったところ】企画展「MOTコレクション 戦後美術クローズアップ」| 2015.07.30
            【最近読んだ本】山下裕二(監修)「超絶技巧美術館」| 2016.08.03
            【最近行ったところ】「ボストン美術館の至宝展」| 2017.08.21
            【最近みたアート】「理由なき反抗展」| 2018.09.14
            0
              | visited / plan | 2018.10.30 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近行ったところ
              上野(東京国立博物館)

              近頃なんだか上野のミュージアムばかり来てますが、観たいと思う展覧会が続いたんですよ…今回の主目的は「マルセル・デュシャンと日本美術」だったのですけど、そちらは後日の「最近みたアート」で改めて。
              で、もう一つの目的が「中国写真紀行 −日本人が撮った100年前の風景−」(←リンク先は公式サイト)…こちらも「マルセル〜」と同じ平成館で展示されていましたが、特別展じゃないし(ついでに)的な感じで。
              同じく平成館では「マルセル〜」の向かい側で「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展が開催中で、もし両方を観賞するとしたら¥1,200チケットを別個に購入しなきゃならないそう。

              しかし平日だと割に空いてて好いですな、いや平日でも上野の森美術館で開催中だった「フェルメール展」は入場制限かかって大行列でしたけど…ある意味そっちにミーハー連中の客足が流れてくれた気もして、ラッキーだったのかも?笑
              しかし上野公園って外国人の観光客が多いのね、下手すりゃ半数以上かも…東京国立博物館は特に欧米人が多くて、海外旅行で美術展を観るという感性はオシャレだなぁと感心しました。
              ところで「中国写真紀行」展、いかにも空きスペースの有効活用だったのは残念…先に観た特別展と比べて、仕方ないとはいえ。

              手札サイズの古い写真をガラス越しに眺めるという味気なさね、額装して1点ずつ壁に飾る手間は掛けられなかったんだ…かなり色褪せてきてたけどガラスの向こうじゃ細かく観察しようもなく、いっそ拡大コピーでも貼っとけよっていう。
              撮影時期は1903年(明治36年)から1920年(大正9年)という中国各地の史跡、その頃フランスではデュシャンがコンセプチュアル・アートを開花させていたと思うとまた格別な心境です。
              その頃の中国は清朝末期〜中華民国の初期、って事はジャッキー映画の「天中拳」「酔拳」の時代か!笑
              遥か昔に建てられた、およそ100年前の被写体。

              例えば三蔵法師が印度から持ち帰った経典を納めた大雁塔や彼の遺骨を保存する舎利塔、河南省洛陽の黄河支流両岸に穿たれた龍門石窟など…往時の栄華など微塵もない、荒涼とした景色とのコントラストに悠久の時の流れを感じました。
              全部が全部じゃないにしても、近年に撮られた写真と比べて動乱の時代に放ったらかされた史跡の寂寥感には何か惹き付けられるロマンがありますね…これらの写真の中の、この場所に自分も立ってみたい!そんな気持ちにさせられました。


              関連ありそうな記事:
              【最近読んだ本】莫 邦富「中国全省を読む地図」| 2010.07.09
              【最近読んだ本】ワルデマール・アベグ「100年前の世界一周 ある青年が撮った日本と世界」| 2012.10.29
              【最近読んだ本】菅沼晃「モンゴル仏教紀行」| 2013.03.07
              【最近読んだ本】田中俊明(監修)「この一冊で早わかり 日本・中国・朝鮮 東アジア三国史」| 2016.10.25
              【最近みたDVD】「リュミエール!」| 2018.08.11

              〈東京国立博物館〉関連記事:
              【最近行ったところ】「空海と密教美術展」| 2011.07.30
              【最近行ったところ】「海の道 ジャランジャラン」展| 2018.09.22
              【最近みたアート】「マルセル・デュシャンと日本美術展」| 2018.10.30
              0
                | visited / plan | 2018.10.29 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近行ったところ
                上野の森美術館(「世界を変えた書物展」)(←リンク先は上野の森美術館公式サイト内当該ページ)

                またも上野です、前回「ジャランジャラン」を観た帰りに惹かれた「世界を変えた書物展」を観に行きました…しかし(上野の森?)と思ったら、元・聚楽の上にある書道をよく展示してる辺りにあったとはね〜?笑
                知ってるようで知らなかった上野のミュージアム、それに西郷さんの銅像も心なしか場所がズレたような。
                「世界を〜」展は金沢工大との合同展示で入場無料、展示された稀覯本(きこうぼん)は'82年に開設された同大の“工学の曙文庫”コレクションだそう…入って先ずは洋館の書斎を模したような、革表紙の初版本が天井まで並べられた書棚の壁に囲まれる趣向で掴みはバッチリ!笑

                写真撮影OKなのもあって、まぁシャッター音だらけ…なので画像検索すれば大体どんな感じかは分かって頂けるでしょう、実際この展示は見事なものでした。
                書棚を埋め尽くす古めかしい本もイミテーションではない“工学の曙文庫”の蔵書で、触れられないのは残念でした…書棚の前にはガラスケース越しに開かれた本が飾られていましたが、活字や挿絵の印刷状態が極めて良好という程度にしか観察出来ませんでした。
                次の展示は、世界を変えた代表的な書物が分野別に並んでいましたが…どうも最初の趣向を凝らした展示と比べてしまい、早くも力尽きたような印象が拭えず。

                こちらもガラスケース越しではありましたが、透明なアクリル板に本を乗せて下に鏡を敷き表紙の装幀も見せる工夫がされていたのは感心しました…革張りだったり鮮やかなマーブリング紙だったりする装幀と何の特徴もない装幀とが書物の内容とは無関係で、これは出版会社の方針の違いか出版した著者または支援者の財力が反映されたのかな?
                でもまぁ1点々々に見入る程じゃありませんね、もっと現物に接近して観察出来たなら違ったでしょうが。
                後は現物なしで、世界を変えた書物が異なる分野と相互に影響しあって新たな分野を創造していった相関関係を視覚的に表現したインスタレーション類でした。

                興味深かったのは、グーテンベルクによる活版印刷が発明された15世紀半ばから現代に至る時系列で世界各国の出版点数を表示したビデオですね…活版印刷発祥の地はドイツであるにも関わらず、爆発的な出版量で先ずはルネサンス期のイタリアが情報の中心に。
                その後しばらくは独仏伊が拮抗し、19世紀前後はイギリスが産業革命の勃興と歩調を合わせるかのように台頭…そして19世紀後半からアメリカの時代と、ちょっと出来すぎな位で。
                新たな発見が次なる発見を促していく連鎖には国力の豊かさが関連していて、幸福な相互フィードバックが発生していたのですなぁ。

                展示された書物にはニュートンやダ・ヴィンチの著書やアインシュタインの手稿などもあり、当時の衝撃が目に浮かぶよう…またお触りOKなレプリカ本も用意されていて、いわゆる紙媒体が果たしてきた歴史を感じられる好企画でした
                「世界を変えた書物展」(←左クリックで拡大表示されます)


                関連あるかもしれない記事:
                【最近読んだ本】港千尋「文字の母たち」| 2009.05.06
                【最近読んだ本】平野甲賀「平野甲賀 装幀の本」| 2009.09.06
                【最近読んだ本】山王丸榊「書体の研究」| 2011.04.10
                【最近読んだ本】伊達千代&内藤タカヒコ「デザイン・ルールズ『文字』」| 2013.09.15
                【最近読んだ本】岩田託子、川端有子「図説|英国レディの世界」| 2013.09.24
                【最近読んだ本】清水謙太郎「こんな仕事絶対イヤだ!」| 2014.01.31
                0
                  | visited / plan | 2018.09.30 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近行ったところ
                  上野(東京国立博物館「海の道 ジャランジャラン」展)(←リンク先は東京国立博物館公式サイト内当該ページ)

                  雨天時は美術展が空いてるので、台風の合間を縫うように上野まで行ってみました…空いてれば映画でも好いかな、と思ったら軒並み潰れちゃったみたいで。笑
                  しばらく見ない内に聚楽跡は小綺麗になってるし、ユニークだかU2だか服屋もなくなっちゃってたのね?
                  なので上野のお山に上がって、何か面白そうなのないかな?…と案内板をチェックしたけど今一つビンと来なくて、とりあえず「海の道 ジャランジャラン」という謎タイトルに惹かれ東京国立博物館の東洋館へ。
                  しかし上野公園の噴水って、もっと長々と動物園の手前辺りまであったような気がしたのは思い違いか?

                  公園も人気はまばらで、やっぱり外国人の観光客がほとんどでしたね…博物館も、いたのは外国人でした。
                  さて東洋館には入ったものの、件(くだん)の展示が地下だと気付かず常設展を観始めて(なんか違くない?)と…しかし今読んでる漫画「雷火」に関わる魏代の仏像や、最初に仏像制作が始まったガンダーラとマトゥーの男らしいインド顔の仏像が新鮮で興味深く鑑賞。
                  ところが1年ぶり位に履いたブーツで靴擦れしてきちゃって気が散るわ、喉が渇くわで集中力が限界に…最後の方の書画や朝鮮の展示はスルーして一旦休憩、それから地階の展示に気付き「ジャランジャラン」へ。

                  今年は日本インドネシア国交樹立60周年だそうで、ジャランジャランとは散歩を意味するのだとか…カンボジアの仏像(金剛像)は小柄な感じで面立ちも日本人的、というかダウンタウン浜田とナオト・インティライミを足して二で割った感じの親しげな雰囲気が。笑
                  土着のナーガ(蛇)信仰とヒンドゥーの影響が、ご本尊ドーン!じゃなく色々くっついてワンセットな印象。
                  何故かインドの細密画もあって、水彩画なのに独特の発色が面白かったな…どの文化でも芸術の発展に宗教が関わっているのは、衣食住とは無関係な富の集中が職業として成立させるからなのだと思ったりもして。

                  バティック(ジャワ更紗)も数多く展示されていましたけど、ガラス越しだと生地の風合いが分からなくてピンと来ませんでした…そりゃあ触られても困るでしょうが、間近で観察したかったな。
                  特に金糸で光り物を織り込んだ布、多色染めの布も目を引きました…しかし実際にマネキンがまとった状態で見せてほしかったな、あんなデカい布じゃあ体に巻くのも一苦労だろうしイメージが浮かばないからね。
                  ちょうど前夜たまたまYouTubeでインドネシアのイカす(死語)バンドを発見したばかりだったので、インドネシア古典音楽の楽器もあるかと思ったのだけど…多分なかった、と思います。


                  〈東南アジア〉関連記事
                  【最近聴いたCD】「ナチュラル・サウンド・イン・アジア」 | 2007.08.14
                  【最近読んだ本】田口ランディ「7days in BALI」| 2008.04.03
                  【最近読んだ本】太田康男「熱帯林に生きる」| 2009.03.28
                  【最近聴いたCD】「ボン・ボヤージュ! ベトナム」| 2009.04.25
                  【最近読んだ本】新美敬子「ベトナム犬の街かど」| 2009.04.19
                  【最近聴いたCD】「地球の“聴き”方 バリ編」 | 2010.09.18
                  【最近読んだ本】三留理男「希望の川 子供たちの詩」| 2011.09.14
                  【最近読んだ本】「ビルマVJ 消された革命」| 2012.12.24
                  【最近聴いたCD】「ジャスミン・アイル〜ジャワのガムラン音楽への誘い」 | 2013.01.31
                  【最近読んだ本】小林正典「横たわるブッダ」| 2013.10.30
                  【最近読んだ本】二元裕子(編訳)「ラオス現代文学選集」| 2014.03.17
                  【最近読んだマンガ】池田さとみ「さよならのJAMU」| 2016.04.20
                  【最近読んだ本】進藤幸彦「世界の不思議なお守り」| 2016.05.24
                  【最近読んだマンガ】さそうあきら「バリ島物語 〜神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死〜」1巻| 2017.08.05
                  【最近読んだ本】河野典生「デンパサールの怪鳥」| 2017.09.06
                  【最近聴いたCD】PONE NYET PHYU「Mandalay Star 〜ミャンマー伝統音楽の旅で見つけた黄金郷〜」 | 2018.12.16

                  その他の関連ありそうな記事:
                  【最近読んだ本】今岡昌子「天山南路」| 2008.10.16
                  【最近読んだ本】神谷武夫「インドの建築」| 2008.12.19
                  【最近読んだ本】神谷武夫「インド古寺案内」| 2008.12.21
                  【最近読んだマンガ】手塚治虫「ブッダ」全12巻| 2009.12.25
                  【最近みたDVD】「NHKスペシャル 文明の道」第5集「シルクロードの謎 隊商の民ソグド」| 2010.11.06
                  【最近みたアート】「空海と密教美術展」| 2011.08.02
                  【最近読んだ本】今岡昌子「天山南路」(再読)| 2011.09.26
                  【最近読んだ本】荒俣宏(著)、大村次郷(写真)「獅子 ―王権と魔除けのシンボル」| 2012.09.20
                  【最近読んだ本】山折哲雄、大村次郷「ブッダの教え 仏教2500年の流れ」| 2012.10.02
                  【最近読んだ本】菅沼晃「モンゴル仏教紀行」| 2013.03.07
                  【最近読んだ本】中淳志「バーミヤン 写真報告2002」| 2013.04.03
                  【最近みたDVD】「黄金の都バーミヤン 〜三蔵法師が見た巨大仏〜」| 2013.04.10
                  【最近読んだ本】杉原たく哉「いま見ても新しい 古代中国の造形」| 2014.09.23
                  【最近みたDVD】「NHKスペシャル 文明の道 第3集 ガンダーラ 仏教飛翔の地」| 2014.10.17

                  〈東京国立博物館〉関連記事:
                  【最近行ったところ】「空海と密教美術展」| 2011.07.30
                  【最近行ったところ】「中国写真紀行 −日本人が撮った100年前の風景−」| 2018.10.29
                  【最近みたアート】「マルセル・デュシャンと日本美術展」| 2018.10.30
                  0
                    | visited / plan | 2018.09.22 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近みたアート
                    「理由なき反抗展」(←リンク先はワタリウム美術館の記事)

                    先日の「最近行ったところ」でも書きましたが、久々の美術展です。
                    「理由なき〜」といってもジェームス・ディーンの映画とは無関係で、その映画ポスターを用いたウォーホルの作品に絡めただけなのです…いわく“アートの歴史とは、自由への闘いの歴史である”というテーマに基づいて、現代美術の作家15人による100点近い作品を展示していました。
                    しかし中身は今イチだったなぁ、飽くまでも個人的な感想ですが…ヨーゼフ・ボイスなんか走り書きみたいなドローイング数点だけ観ても意味ないし、やたらギンズバーグが撮ったスナップを飾ってたけど寧ろ詩を朗読する映像だけで充分。
                    ビッグネームのショボい作品かき集めたような印象。

                    先ずね、メッセージが明確で他に解釈のしようがない作品はポスターであってアートじゃないのよ…まぁキース・ヘリングスの制作風景は興味深かったにしろ、竹川宣彰のドローイングなんざ噴飯物の一コマ漫画。
                    とはいえオノ・ヨーコは1点だけでも効いてたし、ホワン・ヨンピンの中華包丁による“避難はしご”も正式な展示状態を想像するだけで納得がいくなどメッセージが明確でも圧が感じられました…アレクサンドル・ロドチェンコのバウハウス的モビールも然り、立体作品は観る価値あったな。
                    でも大体インスタレーション系は、それ自体を観ずに下絵みたいなのだけ観てもね。

                    とはいえ意外に扱いが大きかったバックミンスター・フラーの設計図面ポートフォリオは好かったな、講演ビデオの内容といい現代のダ・ヴィンチかっていう位…メイプルソープは最も展示テーマに沿っていた感じ、ギルバート&ジョージもだけど踊るビデオ以外は1点だけってガッカリだわ!
                    しかしながら、僕自身も鑑賞眼が落ちたのを痛感しましたよ…特にシルクスクリーンなどの印刷物をアートと認識出来ませんでした、まぁ(量産品は似非アート)とは元から思ってたにしても観る気すら起きなくて。
                    信条と別に、どこかアート全般への了見が狭くなってる自分にショックでした。


                    〈現代美術〉関連記事:
                    【最近読んだ本】山口裕美「COOL JAPAN」| 2008.03.25
                    【最近読んだ本】トーマス・マックナイト画集「Windows on paradise」| 2008.12.09
                    【最近読んだ本】ミッシェル・ライリー「フランシス・ベーコン」| 2009.02.19
                    【最近読んだ本】「リサ・ラーソン作品集」| 2009.11.24
                    【最近読んだ本】川俣 正(作)、村田 真(文)「A WALK ON THE BRIDGE 橋を歩いていく」| 2009.11.27
                    【最近読んだ本】佐藤雅彦+菅俊一+石川将也「差分 Difference」| 2012.10.06
                    【最近読んだ本】ドリ・ハダー「ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界」| 2012.12.22
                    【最近行ったところ】企画展「アートと音楽 ――新たな共感覚をもとめて」| 2013.02.03
                    【最近みたDVD】「痛みが美に変わる時 画家・松井冬子の世界」| 2013.04.28
                    【最近行ったところ】「フランシス・ベーコン展」| 2013.05.07
                    【最近みたアート】「アンドレアス・グルスキー展」| 2013.09.03
                    【最近読んだ本】「アウトサイダー・アート」| 2013.11.08
                    【最近読んだ本】「メディア芸術アーカイブス 15 YEARS OF MEDIA ARTS 1997 - 2011」| 2013.11.14
                    【最近読んだ本】千足伸行「すぐわかる20世紀の美術――フォーヴィスムからコンセプチュアル・アートまで」| 2013.12.02
                    【最近読んだ本】齋藤芽生「徒花図鑑」| 2014.08.12
                    【最近読んだ本】チャールズ・シミック「コーネルの箱」 | 2014.10.05
                    【最近行ったところ】企画展「MOTコレクション 戦後美術クローズアップ」| 2015.07.30
                    【最近読んだ本】山下裕二(監修)「超絶技巧美術館」| 2016.08.03
                    【最近行ったところ】「ボストン美術館の至宝展」| 2017.08.21
                    【最近みたアート】「マルセル・デュシャンと日本美術展」| 2018.10.30
                    0
                      | visited / plan | 2018.09.14 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |




                      ↑ top