錯覚の科学 (文春文庫) [ クリストファー・チャブリス ]
錯覚の科学 (文春文庫) [ クリストファー・チャブリス ] (JUGEMレビュー »)
ここ数年で断トツのインパクトでした、誰もが犯す悪意なき嘘について。
それは克服可能な「個人の資質の問題」ではなく、だから盗用は必ずしも悪意ではないし医療ミスだってプロ失格じゃない訳です。
「たった一つの真実」なんて詭弁だし、所詮は見たい物を見て信じたい事を信じてるのよ。
己の記憶力を根拠に持論を曲げない友人には、是非とも本書を読んで柔軟さを学んでほしいな!
紹介記事【2020.03.16】
【中古】 バランサンド /ミルトン・バナナ・トリオ 【中古】afb
【中古】 バランサンド /ミルトン・バナナ・トリオ 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
ミルトン・バナナは「ゲッツ/ジルベルト」にも参加したボサノバ・レジェンドだったようで、ヴィオランのバチーダ奏法を応用した軽やかなビートがチャーミングなインスト物です。
東芝EMIの旧盤は別トリオの音源が混在したイカサマCDながら、ボッサ・トレスとのカップリングと思えば悪くないかも。笑
紹介記事【2020.02.22】
ACCA13区監察課 Blu-ray BOX 1【Blu-ray】 [ 下野紘 ]
ACCA13区監察課 Blu-ray BOX 1【Blu-ray】 [ 下野紘 ] (JUGEMレビュー »)
オノ・ナツメが原作でマッドハウス制作と、期待に違わぬスリリングかつユーモラスな展開が絶妙!
曲も映像も洒落てるOPは毎回飛ばさず観ちゃう位、大人のほうが楽しめる心理描写はハードボイルド風味のファンタジーという感じ。
紹介記事【2020.02.19】
セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! [DVD]
セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! [DVD] (JUGEMレビュー »)
宇宙で冷戦終結を迎え置き去り状態の「最後のソビエト連邦国民」と無線が趣味のハバナ大学教授に、ソビエトを憎む老CIAや反米官僚が絡む異色コメディ。
なので旧ソビエトとキューバの関係や、キューバがアメリカから経済封鎖を受けていた位は把握しときましょう。
古い喜劇の味わいを思わせる友情物語で、トボケたラストに繋がる枠物語の構成も見事。
紹介記事【2020.06.18】
探しに行こうよ
探しに行こうよ (JUGEMレビュー »)
終盤で詰んで積みゲー化していましたが、攻略本を入手したので再開しクリア達成!
PS2初期のタイトルで粗は色々ありますが、それを補う楽しさがありますね。
冒険ごっこの通過儀礼を、町の大人たちも密かに懐かしく思っているのでしょうな・・・バトル少な目のパズル進行と世界観のバランスがマッチして、ラストで温かい気持ちになりました。
紹介記事【2020.01.29】
愛しのインチキガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー【電子書籍】[ ワッキー貝山 ]
愛しのインチキガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー【電子書籍】[ ワッキー貝山 ] (JUGEMレビュー »)
(注・サムネは【電子書籍】です)
創業するやスーパーカー・ブームに乗り、ガチャガチャ界に名を馳せたコスモス。
「ハズレ」という画期的な概念を持ち込むなど大人気ない阿漕さに、読めば呆れる伝説の数々!
10万点を越えるコレクターにより陽の目を見た驚きと苦笑いの裏側、時代のユルさに悪乗り出来た時代の仇花か?
紹介記事【2020.01.24】
送料無料【中古】私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra) [Comic] 佐原 ミズ; 孔 枝泳 and 蓮池 薫
送料無料【中古】私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra) [Comic] 佐原 ミズ; 孔 枝泳 and 蓮池 薫 (JUGEMレビュー »)
粗筋だけなら一昔前のケータイ小説にありそうですけど、これは「泣ける漫画」として「泣いてスッキリ」じゃ詰まらないな。
彼は私かもしれない、そう感じた事を「ない」と即答してしまう人こそ僕には恐ろしく思えます。
僅かに心を詰まらせる、この幕切れの匙加減も見事だな…所詮は自分の時間を生きるしかないが故にこそ惜しむべき死も最大限の糧に変えてゆく、キリスト教的なカタルシスではありますが。
紹介記事【2020.03.03】
劇場版 天上人とアクト人最後の戦い【中古】【アニメ】中古DVD
劇場版 天上人とアクト人最後の戦い【中古】【アニメ】中古DVD (JUGEMレビュー »)
決して悪口ではなく、単に(ゆるふわ系)が好みじゃないので京都アニメーション作品って基本的に観ないのですが。
本編後に連続再生された特典映像で事件前の京アニ第一スタジオを観て、お亡くなりになった木上監督らの姿に胸が苦しくなりました。
失われた才能と未来を思い、死は画面越しの出来事ではないと改めて痛感しました。R.I.P.
紹介記事【2020.04.21】
ザ・タイガー!!! [ プータリット・プロムバンダル ]
ザ・タイガー!!! [ プータリット・プロムバンダル ] (JUGEMレビュー »)
タイの伝説に基づいた、人食い虎の魔物と戦うファンタジック・サスペンス・SFXアクション!
タイ語にクメール語に中国語とオーストラリア英語が辺境のジャングルで入り乱れる発想が面白いですね、それと食った人に化ける妖虎はゾンビ的で西洋ホラーの影響も思わせたりと好い意味でエキゾチック。
観ないジャンルであれば尚更オススメです、個人的には。
紹介記事【2020.06.13】
シンデレラはウンザウンザを踊る / バックドロップシンデレラ
シンデレラはウンザウンザを踊る / バックドロップシンデレラ (JUGEMレビュー »)
まるでN.Y.パンクを笠置シヅ子が乗っ取ったような?って両方とも詳しくない個人の感想ですが、今時こんな万人受けしそうにない音楽が商業ベースに乗れてる自主自立スタンスは本物。
ウンザウンザなる独自の「ええじゃないかポルカ」的な音楽スタイルを追究するカッコ好さ!
紹介記事【2020.02.04】
暴力戦士 [ 田中健 ]
暴力戦士 [ 田中健 ] (JUGEMレビュー »)
六甲の野外フェスで抗争勃発、東京側のリーダーが神戸リーダーの妹と呉越同舟の70年代クヨクヨ邦画版「手錠のままの脱獄」。
まぁ70年代とはいっても'79年の公開ですし全然クヨクヨじゃない石井輝男監督作です、ワルな田中健&ワルな岡田奈々+ホンワカした劇伴音楽のミスマッチぶりが逆に微妙さ加減を演出してる気も。
紹介記事【2020.02.18】
【中古】 ロリータの詩集(1) 花とゆめC1469/山中音和(著者) 【中古】afb
【中古】 ロリータの詩集(1) 花とゆめC1469/山中音和(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
ロリといっても訳アリ少女が徐々に「言葉」を取り戻していく高校生群像劇で、この大人になってから黒歴史化しそうな青臭いクールさが気恥ずかしくもあります。
上條淳士っぽい仏頂面に微妙な起伏を見せ、十代の粗い鋭さを感じさせます。
コミュニケーションって相手を通じて自分を見てるのね、その双方向の情報整理が年頃的に紛らわしく感じられたんだなーなんて。
紹介記事【2020.02.23】
HAIM / Days Are Gone 【CD】
HAIM / Days Are Gone 【CD】 (JUGEMレビュー »)
(注・サムネは前作です)
露出過多なセクシー路線に走りがちな女性シンガーとは一線を画すビジュアルといい、個人的に注目の若手3姉妹です。
父の影響で幼少時から学んだビートのセンス、民族音楽を専攻した長女はベースもフレーズがユニーク。
リズミカルな節回しの歌い方からはケイト・ブッシュを連想しました、楽曲のポップさと裏腹な何かしらハッとさせられる音のフックは前作が偶然の産物ではなかった証拠です。
紹介記事【2020.04.12】
◆◆日本昭和トンデモ児童書大全 オールカラー版 / 中柳豪文/著 / 辰巳出版
◆◆日本昭和トンデモ児童書大全 オールカラー版 / 中柳豪文/著 / 辰巳出版 (JUGEMレビュー »)
高度成長期を経て政治紛争も落ち着き、子供相手の経済が回り始めた時代の怪しい児童書から91冊を厳選。
夢と科学の分岐点、情報社会の一歩手前で他愛ない悪夢を盛り上げていた陰の功労者たちの人物伝も短いながら奥行きが増します。
こういったサブカル昭和臭は電子書籍じゃ嗅げないよなぁ?笑
紹介記事【2020.02.09】
空色のメロディ 1【電子書籍】[ 水沢めぐみ ]
空色のメロディ 1【電子書籍】[ 水沢めぐみ ] (JUGEMレビュー »)
(注・サムネは【電子書籍】です)
昔の「りぼん」とか「なかよし」っぽさと「少女コミック」っぽさとの中間といった印象で、洋風カントリーに王子様テイストは鉄板ですな。笑
番外編までバッチリ取りこぼしのない構成&画力で飽きさせませんよ、今じゃ出来ない牧歌的な少女漫画のエッセンスを堪能しました。
紹介記事【2020.04.02】
もののあはれ (ハヤカワ文庫SF ケン・リュウ短篇傑作集 0) [ ケン・リュウ ]
もののあはれ (ハヤカワ文庫SF ケン・リュウ短篇傑作集 0) [ ケン・リュウ ] (JUGEMレビュー »)
中国SFへの興味で手にした短編集ですが、原題も「Mono no Aware」と日本的な精神性の翻訳感に気恥ずかしさと碁の大局観や利他の解釈を絡めた表題作に感嘆させられ。
分かったように持ち上げてる訳ではなく、他にも70年代ハチャハチャ風味に本領発揮のシンギュラリティSFと清代末のファンタジー〜香港スチームパンクなどサービス精神も旺盛。
一神教的世界観からの落とし処もまた東洋的といいますか、僕は心地好かったな。
紹介記事【2020.05.28】
ハピネット Happinet DOPE/ドープ!! 【DVD】
ハピネット Happinet DOPE/ドープ!! 【DVD】 (JUGEMレビュー »)
制作にファレル・ウィリアムスが噛んでるだけあって、90年代ラップ愛と直球加減のハズし方が独特です。
正に「違法な薬物」+「まぬけ」=「素晴らしい」ドープさ、ハーレムでド底辺スクールカーストでマイノリティな3人組がどんでん返しを繰り返しつつ見事な着地を決めてくれました。
ラストショットの射抜くような眼差しは、ユルく観せつつ「スーパーフライ」の哀しみをアップデートしてるね。
紹介記事【2020.04.07】
【中古】SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.2 エディット・レーシング
【中古】SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.2 エディット・レーシング (JUGEMレビュー »)
噛めば噛むほどハマる、所謂スルメゲーなのです。
ディスクやゲームソフトやらでのコース生成もユニークですが、何より本編に再び絶賛ドハマり中です。
攻略サイトも本もないので、相性やレベルの効果にメール総数の増減など手探りで検証。
もしかして逆走バグを発見したのって僕ぐらいじゃない?笑
紹介記事【2020.02.26】
【中古】 おあとがよろしいようで コミックエッセイ /オカヤイヅミ(著者) 【中古】afb
【中古】 おあとがよろしいようで コミックエッセイ /オカヤイヅミ(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
いや落語の漫画じゃなく、食と死を問うエッセイ漫画です。
15名の作家たちとの会食インタビューを、益田ミリが筆書したようなタッチで描いてます。
“死ぬ前に食べたいものってなに?”という「話に詰まった酒席の定番」みたいな企画で一席設けるとは、みんなオイシイ発想ですな!笑
死は誰もが体験しうる一番遠い未来、実は「おあとがよろしいようで」=「次の準備が整いました」って深いな。
紹介記事【2020.01.18】
planetarian ちいさなほしのゆめ+星の人 Webアニメ版全5話+劇場版コンボパック ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】
planetarian ちいさなほしのゆめ+星の人 Webアニメ版全5話+劇場版コンボパック ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】 (JUGEMレビュー »)
原作が美少女PCゲーながら、天然ロボのウザさにも理由があり違和感なく引き込まれました。
荒廃した現在(遠未来)と既視感を覚える過去(近未来)の断絶と実利主義にならざるを得ない世知辛さから、叶わない夢に希望を見るほろ苦さは思いがけなく深く沁みました。
紹介記事【2020.01.25】
外国人ヒットマン [ 一橋 文哉 ]
外国人ヒットマン [ 一橋 文哉 ] (JUGEMレビュー »)
なんか国内の犯罪絡みって引いちゃうんですが、未だ未解決の様々な凶悪事件とアジア裏社会の巧妙さに何故か興味が湧きまして。
来日した足でサクッと済ませて即帰国という日帰り殺人旅行、偽造パスポートだから追跡調査も難しいし近隣諸国とは犯人引き渡し条約を締結してない点が利用されてる節もあり震撼モノ。
紹介記事【2020.03.29】
【中古】 妖精のネジ(文庫版) ソノラマC文庫/奈知未佐子(著者) 【中古】afb
【中古】 妖精のネジ(文庫版) ソノラマC文庫/奈知未佐子(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
25本のショートファンタジーを収録、心がキュッとしてほぐれます。
最初は地味な印象でしたが、デッサン力の高いデフォルメと時代に左右されない画風は只者じゃないですな。
僅かな紙数で過不足なく見せるクオリティでサラリと読ませる、甘く切ないストーリーの巧みさも見事。
紹介記事【2020.04.06】
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ]
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ] (JUGEMレビュー »)
旧東独、といっても今じゃ通じなさそうですが…80年代の社会主義国でヒップホップに目覚めちゃった若者と、彼らの活動を体制翼賛に取り込もうとする当局との丁々発止を描く青春コメディ。
飼い慣らそうとする権力側と調子を合わせつつ苦悩する主人公たち、ベルリンの壁が崩壊して彼らを待ち受けるラストのほろ苦さとタフさに男泣きです。
自分でいる事を描いている点で、英国のサルサ映画「カムバック!」と併せてオススメ。
紹介記事【2019.11.02】
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ]
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ] (JUGEMレビュー »)
ラジー賞を独占した下ネタ満載ムービー、とりあえず下品ですけど線引きはキッチリしてますね…笑わせる内容は、少なくとも男性なら他人事じゃないというか。
女性同士の巨乳幻想みたいなね、目の付け処が上手いなぁと。
まぁ万人向けではないにせよ、僕は感心しつつ大笑いしました。
紹介記事【2019.10.17】
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ]
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ] (JUGEMレビュー »)
笑いって鮮度があると思ってました、本作を観るまでは。
先が読めずに引き込まれましたが、確かに繰り返し観たくなるかも…計算されたシナリオが効いた笑いと、映像的な古さもまた味わい深いです。
スタンダードでバカバカしくて無駄のない、意外な傑作。
紹介記事【2019.12.10】
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット (JUGEMレビュー »)
中学生になったばかりの頃の、世界の拡がりに戸惑う姿は性別や世代を超えて響きますね。
作画力もストーリーテリングも卓越してます、些細な一瞬を捉える巧さが。
忘れていた何か、忘れたくなかった何か…最後のコマに、胸が苦しくなりました。
紹介記事【2019.11.11】
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
耳かき店ブームの火付け役、なんて書いては申し訳ないのですけども…決してブームに便乗した後追いではない、と。
穏やかな時間の流れる小さな町で、耳かき屋さんを訪れる客の脳内イメージが秀逸です。
こんな表現があったのか、こんな漫画があったのかと目からウロコ耳から(略)。
紹介記事【2019.12.23】
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
現代に至る国内の移ろいを漫画に語らせる好企画アンソロジーです。
漫画にしか出来ない表現は、例えば三輪自動車が走る風景でありリンチされる米軍の操縦士であり…基本的に主観視点であるが故の、俯瞰の効く文学表現よりも接地した仮想体験なのかも。
いわば漫画こそが伝え得た戦後の一片、切り口を変えて続けてもらいたいですね。
紹介記事【2019.12.12】
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ]
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ] (JUGEMレビュー »)
アフリカに対する先入観や固定観念が、ことごとく覆されます…偏見を持たないように心掛けていたつもりでも、日本にいて伝わってくる情報自体にバイアスが入っている訳ですが。
西欧支配の呪縛に歪められた各地の民族性や搾取の構造など、日本では見えにくい暗部が著者の目を通して見えてくるようで。
アフリカの話であり、同時に現代の実像でもあるのでは?と。
紹介記事【2019.09.1】

最近読んだマンガ
オノ・ナツメ「レディ&オールドマン」VOL.2

弟に代わって百年の刑期を務め上げたロブと、サムズ・ダイナーの一人娘シェリーは父のサイドカーで運び屋を始め…口コミで仕事をこなしつつ、ロブの記憶を頼りに弟捜しは続きます。
別に裏稼業の運び屋って訳じゃなかったけれども、ビッグアイに気に入られたり元刑事の掃除屋コンビにマークされたりで既にズブズブ気味…そもそもシェリーの父が元・運び屋で、最後の仕事が2人の初仕事だったのも皮肉な話だよねぇ。
というのも、その初仕事の相手が何故かロブの弟と接触してるんだもの…当局がロブを泳がせつつ見張っている件といい、裏の事情が絡んでそうだよね色々と。

運び屋時代のサミーを知るロスの大物ビッグアイ、繋ぎの相手にダミー会社オーナーのナットを指名…善良そうでも得体の知れない彼のヤサに間借りした2人、L.A.の闇に深入りすまいと警戒しながらも肝が座ってるよなシェリーって。
立ち位置的に巻き込まれっ放しのロブ、だけど一切は彼を軸に動いてるっていう構図が面白いです…しかし「オールドマン」って実在のカクテルなのかな、っていうかホットミルクにバーボン入れて本当に美味いようには思えないんだが?笑
因みに今回はオールド・クロウなのね?と思わせてオールド・グランダッドも出てきます、あと他に「OLD」で始まるバーボンってエズラしか思い付かないな。


前巻
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    | comic | 2019.10.19 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近読んだマンガ
    石塚千尋「ふらいんぐうぃっち」7巻

    いきなり中国らしきロケーション、とくれば真琴の姉で天才的な魔女の茜ですね…ちゃらんぽらんに見えて実のところ、犬養さんのために呪解薬を探したとは!
    しかし辿り着いた“世界経済が混乱するとかなんとかで協会からあまり広めないでって言われてる技術を沢山持ってる”ようには見えない食堂のオバチャンからは、逆に“山消しの魔女”という異名で呼ばれた茜が“崖えぐり”へとランクアップしちゃう顛末が強烈で笑いっ放しでしたよ…南極から南仏(?)まで、そして走馬灯エンドルフィンからの片靴下脱げかけ状態ね!
    弘前市下湯口の日常だけじゃない、この振れ幅よ。笑

    そして見慣れた下湯口と違ったモダンな町並みは、もしやリアル弘前市中心街?
    犬養さんの住んでるアンティークな建物、なんか有楽町の日比谷側にあるビルっぽいんだけど…これがリアル賃貸物件として実在するのなら、冬場の光熱費に目を瞑ってでも住みたいっ!
    第40話「走る薬草」で魔女トリビアを披露する鹿角先輩、1コ上なのに圭ん家で勉強会?…真琴が再生栽培してたマンドレイクが「マー」とか言いながら脱走!って、魔女バレにうるさかった先輩も馴染んだ様子。
    かと思えば真琴も他では気を付けてるのね一応、この(身近じゃない程度には)な浸透度もユニークだよね。

    ラストに出てくる女性レポーターは前巻のサマーこと夏の運び屋が仕出かした不始末でも登場しましたが、どうやら協会は今もマスコミ関係やインフルエンサーに対しては規制を弛めていないようで…うっかりハンディカムを全力投球とか笑うしかないというか可笑しいでしょ、しかし貴重なネタに対する慎重さからして今後も出没しそうな気配。
    因みに“ぎっくり腰って英語だと「魔女の一撃」って言う”そうで、魔術と魔法は“素材を組み合わせて起こす”か“魔女単体で起こす”かの違いだそう…後者は本作上の設定かもしれませんけど、本当に近頃の漫画って設定が密だよなぁ。


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      | comic | 2019.10.06 Sunday | comments(0) | - |
      最近読んだマンガ
      あずまきよひこ「よつばと!」12巻

      秋深し、な表紙カバーが愛らしい今回のメインは前巻でジャンボたちと計画していたキャンプです…でもその前にハロウィンがあって、裏表紙カバーに描かれてるのを(どっちが風花?)と本編と見比べちゃったり。
      いやいや順番に最初からね、っていうか「もくじ」前の11ページにわたる導入部で訳もなく感動しちゃいましたよ…よつばが空を見上げると渡り鳥がへの字に飛んで行って、それを追いかける彼女を上空から引いていくっていう映画的なシークエンスに秋を感じて。
      作者は絵も上手いんだけど、カットというか見せ方が抜群なのよ…この間の取り方、どう計ってるんだか?

      浅葱に頼まれて留守番してると虎子が来て、前巻ラストで“しゅじつした”ジュラルミンやら現像された写真を見せるよつば…そこで教わったちょうちょ結びが次のイントロになり、久々にやらかした青ペンキが次へと繋がっていくエピソードの扱いも好きだなぁ〜。
      まったく、絵とか間とかで笑わせるだけじゃなく台詞回しでも笑わせるのが上手いんだよね…青ペンキの件(くだり)といい、突然の“おじょうさまごっこ”といいクスリとさせられます。
      そしてキャンプでの都会っ子みうらや寝際にグズるよつばの描写ときて、最後のコマへの持ってき方は幸せ過ぎて泣けちゃうだろー!


      前巻
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        | comic | 2019.09.26 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだマンガ
        森薫「乙嫁語り −おとよめがたり−」1巻

        なんと!中央アジアのお話でしたか…パラッと見た感じ(モンゴルかな?)とは思ってましたが、意外にも作者は中学〜高校の頃シルクロード・ブームに影響されて結構ハマってたそうで。
        巻末あとがき漫画に“馬とかモンゴルとか民族衣装とかが好きだった”“あとメイドとイギリス”とありますので、作者得意の英国淑女モノに劣らぬ気合いと愛情が込められているのでしょう…正直この“じゃらじゃら”&“じゅうたんじゅうたん”な細かさ、好きでもなきゃ描かないよな?笑
        特に民族衣装の人物となると、刺繍や生地の質感なんかを動きやパースに合わせて描いてく訳ですからね。

        舞台は19世紀の中央アジア、カスピ海周辺の地方都市…元遊牧民で何代か前に定住化したエイホン家の末っ子後継ぎカルルクの許へ、遊牧民ハルガル家から嫁いできた年上女房アミル。
        年上といっても、むしろ12歳で嫁をもらうカルルクが若過ぎる気もしますが。
        この時代この土地の常識じゃ、20歳で既に行き遅れ扱いなんですね…それこそ童謡「赤とんぼ」の歌詞みたく、日本だって“結婚適齢期は15−16くらいだった”訳ですし生物としても発情してる年頃なのですよ。
        現代社会は20歳から成人と決めてますが、当時は短命だったし多産は生物としての基本方針な訳ですし?

        遊牧民族の定住化にはロシア人の侵入と支配が背景にありそうですが、そういった政治も今後は描かれるのかな…当面は実家ハルガル家のアミル奪還工作がメインになりそうな雰囲気で、あとはカルルクの甥っ子と木彫職人の交流ですかね。
        この職人を描く事で現地の伝統的な建築様式がイメージしやすくなり、いわゆるパオとかゲルとかいう幕家から移行して数世代でこれだけ確立されている理由に思いを馳せてしまいます。
        そして上手いのは、エイホン家に居候しているスミスの使い方ね…どうやら西欧から来てる文化人類学者なんですが、説明キャラにせず引っ込んだ立ち位置で。

        とにかくアミルが時に凛々しく時に健気で時に大胆で、カルルクも年相応の幼さはあれど末子相続社会だからか芯が座ってて男前で。
        しかも画集や写真集を眺めるのとはまた違った、中央アジアの生活感!…丁寧に描き込まれていながら画面がスッキリしているのは作者の画力ですな、早く続きが読みたくなってきます。


        次巻

        〈森薫〉関連記事:
        【最近読んだマンガ】「シャーリー」| 2008.07.13
        【最近読んだマンガ】「シャーリー」(再読)| 2011.06.14
        【最近読んだマンガ】「シャーリー」2巻| 2020.04.23

        関連ありそうな記事:
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        【最近読んだ本】パウロ・コエーリョ(著)、旦敬介(訳)「ザーヒル」| 2015.09.26
        【最近読んだ本】森住卓(写真・文)「セミパラチンスク」| 2015.11.21
        0
          | comic | 2019.09.19 Thursday | comments(0) | - |
          最近読んだマンガ
          アロハ座長(原作)、羽仁倉雲(作画)、ゆきさん(キャラクター原案)「Only Sense Online −オンリーセンス・オンライン−」

          これまた異世界転生モノと同じく、近頃流行りのVR/MMO系…つまり疑似リアルなオンラインRPG世界を描いた本作、元はラノベで「SAO」辺りの二番煎じ的な気もしますけど。
          ただし本作は異世界モノの定番「俺TUEEEE!」設定を引っ繰り返した点や、ゲーム特有のレベルやパラメーターといった概念を活かして異世界とも違うニッチ感を上手く演出してまして。
          「両親不在で妹は美少女」というお約束設定ながら、仮想世界に閉じ込められたりする事もなく日常生活も両立してます…妹の仮想キャラが美少女聖騎士で、登録ミスった主人公も美少女キャラではありますが。

          そりゃあオンラインRPGですし、狩りとか抗争といったバトル要素は先ず避けて通れませんけど…妹が近接戦闘に特化した剣士らしい能力(センス)を取ったのとは対照的に、何故か主人公は初期能力をサポート技能に全振りしたのでした。
          まぁ実生活でも彼は家事が得意で妹の面倒見も好い兄貴なので、そのまんまなのかもね…しかし戦闘能力に直結しないが故に“ゴミセンス”と呼ばれたりしてる能力も、生産系の技能に意外な紐付けがなされていたりするのはゲームデザインの上手さなのでしょう。
          様々なプレイスタイルに対応する、懐の深いゲーム内環境が実装されてるのね。

          生産系ジョブ、といっても主人公は回復薬作りがメインだし先輩的存在のマギは金属加工に特化したキャラで…そして彼女同様元βテスターのクロードは防具など衣類を、同じくリーリーは木工細工にと異なる生産職仲間も登場してきます。
          主人公も金属系のセンス持ってるけど、プレイヤーの数だけセンスの組み合わせがあるようで…着々と物作りに励むと関連スキルも上昇、レベルアップで派生スキルも獲得したりで更に生産の幅が拡がったりして。
          お手伝いNPCを雇い畑も拡張、自分の店取得イベントで第3の町まで行く主人公は妹パーティに道中の護衛任務を依頼しました。

          先輩プレイヤーの妹は冒険者同士でパーティを組み、まったりプレイが信条の主人公はソロなのね…彼というか彼女も弓使いとしては相当の腕前なんですが、町から離れるとソロでは倒せないモンスターが出る訳で。
          更にエンカウントしたモンスターで他プレイヤーの巻き添え死を画策する“MPK”出現で危機一髪、だけどゲーム中の死はノーペナっぽいから死に戻りポイントで復活するだけでは?笑
          ともあれ実在の多人数ゲームを参考にしてるのか、練り込まれた世界観というか設定の面白さは“ゴミセンスのステータスを紐解けばこうなってるのか”という台詞に集約されてますな。


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            | comic | 2019.09.12 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだマンガ
            オノ・ナツメ「レディ&オールドマン」VOL.1

            草食系オジサンが得意で独特なタッチの作者、'15年から連載開始となった本作は60年代初頭のアメリカ西海岸を舞台にした奇妙な運び屋コンビのお話ですか…いや実際に読み始めるまで作者名しか情報なかったんですが、個人的に超ツボなテイストじゃないの!?
            時代も場所も好みだけれど、相棒が不老不死って…1863年から無実の罪で100年間の刑期を勤め上げたロブ、自己治癒力の強さは「百万年の船」どころじゃありませんが「アデライン、百年目の恋」みたく何かの理由で意図せずして不老不死者になってしまった様子。
            先ずはシェリーとのコンビ結成&初仕事エピソード。

            次巻からはロブの不老不死&無実の罪を仕組んだらしき双子の弟を捜す流れと、初仕事で関わり合った裏社会の掃除屋コンビが何かしら絡んできそうですね…これは続きを読むの確定です、それとオールド・グラン・ダッド(OLD GRAND DAD)も久々に飲みたくなりましたが割とキツいバーボンだった気がして今の自分にはもう飲めないのかもなぁ。
            1837年から100年後、リンカーンが生きてた時代からプレスリーの全盛期へ。
            続きが楽しみ!


            次巻

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            【最近読んだマンガ】「LA QUINTA CAMERA 〜5番目の部屋〜」| 2020.09.26
            【最近読んだマンガ】「not simple」| 2020.10.09

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            【最近読んだマンガ】里中満智子「マンガ ギリシア神話3 冥界の王ハデス」| 2009.05.18
            【最近読んだマンガ】荒川 弘「鋼の錬金術師」17巻| 2010.01.16
            【最近読んだマンガ】岡野玲子「陰陽師」13(太陽)巻| 2010.03.10
            【最近読んだマンガ】高山しのぶ「あまつき」10巻| 2011.06.27
            【最近読んだ本】松谷みよ子、樋口 淳・責任編集「死と再生の民話」| 2011.07.13
            【最近読んだ本】舟崎克彦(文)、橋本淳子(絵)、小林敏也(構成)「大仙人」| 2012.12.31
            【最近みたDVD】「ハンコック」| 2013.02.23
            【最近みたDVD】「未来惑星ザルドス」| 2013.03.14
            【最近読んだマンガ】沙村広明「無限の住人」30巻| 2013.11.28
            【最近読んだマンガ】田辺イエロウ「終末のラフター」| 2014.07.26
            【最近読んだ本】宮部みゆき(原作)、皇なつき(作画)「お江戸ふしぎ噺 あやし」| 2014.10.19
            【最近みたDVD】「AVALON」| 2014.10.28
            【最近みたDVD】「THE NATURAL」| 2014.10.31
            【最近読んだ本】トバイアス・S・バッケル「クリスタル・レイン」| 2016.03.27
            【最近読んだマンガ】池田さとみ「さよならのJAMU」| 2016.04.20
            【最近やったゲーム】PS2ソフト「幻想水滸伝III」| 2016.05.11
            【最近読んだマンガ】赤松健「UQ HOLDER!」1巻| 2016.10.30
            【最近読んだマンガ】茶鳥木明代「デュラララ!!」3巻| 2016.11.23
            【最近読んだ本】ポール・アンダースン「百万年の船 (2)」| 2016.12.31
            【最近みたDVD】「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版」| 2017.03.01
            【最近読んだ本】宮部みゆき「あやし」| 2017.10.29
            【最近やったゲーム】PS2ソフト「幻想水滸伝III」| 2017.11.14
            【最近みたDVD】「アデライン、百年目の恋」| 2018.07.01
            【最近みたDVD】「さよならの朝に約束の花をかざろう」| 2019.09.23
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              | comic | 2019.09.07 Saturday | comments(0) | - |
              最近読んだマンガ
              水瀬葉月(原作)、亀屋樹(作画)「FINAL FANTASY LOST STRANGER」1巻

              あの「ファイナルファンタジー」を漫画化!というのは多分、今までにもあったろうと思いますが…本作は個別のナンバリング・タイトルを漫画にしたのではなく、作中で主人公自らが“どっちかっていうと最近流行りの異世界転生モノに近いような…”とメタ発言してるそのまんまなのです。
              「FF」が好き過ぎて製作元に入社するも、未だ憧れの「FF」に関われていない主人公が「FF」と似て非なる異世界に飛ばされるというね…正に異世界転生の真打ち登場!ってな感じでしょうか、しかし公式でも略称「FF」の読みが「ファイファン」じゃなく「エフエフ」だったとは!笑

              ま、普通の異世界転生モノです…出尽くしてるパターンの再構成ですし、絵柄も古いし合ってない気が。
              主人公を慕いつつ叱咤激励してくれた妹も一緒に異世界転生し、もしやと思えば案の定ボス級ドラコンに瞬殺されて早々に退場…伝説の蘇生魔法を探し、妹の魂をクリスタルから人体にするための旅に踏み出して。
              冒険者パーティに拾われるもジョブさえない主人公、とりあえず昔やってた弓を武器に…これまた伝説の固有スキル「ライブラ」を活かした「組み合わせ」チート発動で異世界下剋上、って異世界転生あるあるか!
              '17年でコレはナイわ、タイトル的に弄り辛かった?
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                | comic | 2019.08.30 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだマンガ
                九井諒子「ダンジョン飯」6巻

                第5階層の形を変え続ける町で遂に炎竜を倒してファリン蘇生に成功したライオス一行でしたが、この巨大ダンジョンを司る狂乱の魔術師に彼女を奪われてしまい…態勢を立て直すために地上へ戻ろうとした時、意外なメンツと鉢合わせに。
                と、ここまでが前巻の流れで…顔を合わせたのは旧パーティでファリンを失ってからライオスと袂を別っていたシュローこと半本俊朗、そして2度もパーティ全滅を経ながら半ば逆恨みで追って来たカブルーたち。
                特にシュローはファリンを遠い東国の王妃に迎える気でいた程で、彼女を迅速に救出するため故郷の家来を供に先発していたそう。

                そんな流れから、今回最初のレシピは“東のほうの飯”…普通に和食ですよ、具材もモンスター不使用の。
                しかし禁忌の魔術と魔物の血肉でファリンを蘇生したと知ったシュローは、元から抱いていたライオスへの嫌悪感と併せてブチギレ!
                更に一団を襲撃したハーピーの背後からキメラ化したファリンが出現、あわや全滅寸前で追い払いました。
                前巻の炎竜戦で終幕も近いと思ってましたが、ファリンを支配する狂乱の魔術師を倒さない事には終われませんよね…ただし、彼を倒す者は迷宮の王座を継ぐ事になるのではないのかな?
                それに、地上に帰っても禁忌を冒した大罪人ですし。

                再び袂を別ったシュローは国許へ引き揚げ、帰還の術でカブルーたちも一旦地上に戻りますがライオス一行は町の地下を縦横に走る第6階層へ…この階層のモンスターは精神攻撃が特徴らしく、最初に遭遇したザコからして“生物の思考を読んで身近な者の姿を真似る”という厄介な難敵です。
                しかし前半の超シリアス展開から笑わせに転じる作者、お互いが見てるお互いの出来の悪さが傑作ですな!
                そしてシュロー配下から足抜けしたアセビ改めイヅツミが、自分の呪いを解けとマルシルを脅迫…だけど“黒魔術で人と獣の魂を混ぜて”作られてた猫娘、狂乱の魔術師なら出来るかも?

                という訳で、ちょっとダークな「オズの魔法使い」っぽくなってきましたが…狂乱の魔術師が使命がデルガル王の守護であり、既に王が消失している事実を受け入れるなら交渉の余地はあるのかもしれませんけど。
                他人を苛つかせるライオスですが、惨敗からも学ぶ着眼点には恐れ入ります…巻末恒例の「モンスターよもやま話」でも遺憾なく発揮される、この知識欲とムカつかせっぷりは実在する人物をモデルにしてたり?笑
                因みに山姥は「三枚のお札」かよ!っていうか流石は東国発祥、因みに夢魔が大蜆ってのも中国由来かと。
                人の心が“夢魔に悪夢を創らせる”とは、深いな!


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                  | comic | 2019.08.23 Friday | comments(0) | - |
                  最近読んだマンガ
                  石塚千尋「ふらいんぐうぃっち」6巻

                  あーこれ読んでたわ…と思いつつも気持ち好く再読しちゃいました、気付いても途中で止められなくて。笑
                  もしかして結構、間が空いてたかも?…というかね、所々に覚えのないコマが。
                  下手するとコマ単位じゃなくページで見覚えがなかったりして、自分の脳に欠陥でもあんじゃないかと不安にもなってしまいました。
                  特に真琴より1コ上の先輩魔女・鹿角小夜が職員室で“まこと”を特定する件(くだり)なんて、見開き2ページ丸ごと描き下ろしか?って位の印象…そんな感じで以前に読んだ時よりコマが増えた(気がする)分、話の流れがスムーズになってディテールも鮮明に。笑

                  思えば最初の「千夏のお祝いファンタジーもつ」と「寝坊した夏の運び屋と冬の根掘り」の後は、一応ずっと新キャラ登場エピソードだったんですね…実際に鹿角センパイが出るまで「使い魔&火曜日限定トンカツ学食」で2話引っ張りますけど、これが終盤の祈祷系ミッションだけのキャラだったら勿体ないよなぁ〜?
                  改めて見ると鹿角センパイのキャラ付けってユニークですね、一見キツめなのを自覚してる絵文字や顔文字を多用したメールとかイヤな事から逃げる女々しさ?とか…単にギャップの魅力じゃなくて、矛盾した言動の節々に感じられる人間味が可愛くて可笑しいです。

                  しかし逆に、今回は存在感が更に薄くなってたな圭…女子連にも“半分女の子みたいなもん”とか言わせて、作者が圭を男扱いしてないのもどうかと思うなー?
                  だって、そんなら草食系男子キャラとして描けばまだしも…母親と一緒に出ても顔で区別が付かないのって、実はそこも意図的に描いてたりするのでしょうか。
                  とはいえ、男女が出てきて恋愛に発展しないのは本作の面白さでもありますからね…とりあえず魔法=バトル的な可能性もなさそうですし、この淡白さとユルさで続いてくれれば好いな。


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                    | comic | 2019.08.16 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだマンガ
                    あずまきよひこ「よつばと!」11巻

                    続いてますねー、ちょっとずつですが成長してると感じられるリアクションの変化が上手いです…それと思ったのは、子供の目から見ると大人(というか他人)の時間は止まっているかのように遅いものなんですな?
                    今回は初っ端から手打ちうどんに魅力されるよつば、職人気質な店主の無愛想さが好いです…無愛想といえば「勝手に人を撮るんじゃねぇよ」と教えてくれる強面のおっちゃんもね、甘やかしとは違う優しさが人にはあると思い出しました。
                    初めてのピザ、シャボン玉遊びで見せるやんだの優しさ…ところで風花と栗拾いに行った「しまうー」って誰だっけ、巻飛ばしてた?

                    どこかで巻を飛ばしたのか、読んだけど忘れてるだけなのか…考えてみれば3姉妹の浅葱には虎子、恵那にはみうらという仲良しがいるのに風花だけいないというのも不自然ですもんね?
                    今回、後半で描かれるジュラルミンの災難は笑いました…手術成功でよみがえる鳴き声に湧く一同、しかし背後のテーブルからお皿が消えたのは意外でしたよ。
                    感じとしては映画やドラマの編集時に起こる記録ミスっぽくて、漫画という表現上では(要らない情報として省略したのだな)と解釈出来るのですけども…作者の、というより本作の描写でこういう省略は今までなかった気がしたものでね。

                    よつばちゃん初めてのキャンプ計画は次巻に持ち越しでしたか、まったくネタ枯れの予兆を感じさせない作者が頼もしい…そういえば僕はよつばちゃんの住んでる町に「東京に近い埼玉」といったイメージを抱いてたのですが、うどん屋さんの訛りからすると関東じゃなさそうな気もきますね。
                    完全に架空ではなく、緻密な背景のロケ地が実在すると思うんです…いや聖地巡礼じゃないんだけど、ちょっと住み心地好さ気な感じで行ってみたくなります。
                    どこにでもありそうな雰囲気でいて、都市郊外の特徴的な汚さは消している描き方も上手いな…程々に都会で田舎な、理想の案配が。


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                      | comic | 2019.08.10 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |




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