素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD]
素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店 [DVD] (JUGEMレビュー »)

人生に飽きた大富豪が終活代理店で運命の女性と出会う、という微妙に古臭いプロットに敢えて挑んだ'15年のベルギーと他国の合作映画。
2人が波打ち際で踊るエンドロールに「その男ゾルバ」を連想しましたが、内容は奇想天外なライト・コメディです。
エロもグロも観せずに全年齢での観賞に耐え得る映画です、ヨーロッパ映画らしい上品な笑いで無難にオススメです。笑
紹介記事【2018.07.04】
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD]
酔拳 (ドランク・モンキー) [DVD] (JUGEMレビュー »)

僕にとって(ジャッキー・チェンといえば!)の1本です、「蛇拳」などと同時代ながら、仇討ちなしの明るいストーリー。
しかも赤鼻爺さんユエン・シャオティエンにお調子者ディーン・セキ、凄腕の悪党にウォン・チェン・リーと役者も好いし。
“手は戸を探り 足は戸を破る”とか漢詩っぽく意味あり気だけど訳が分からないフレーズが個人的にツボりました。笑
紹介記事【2018.10.27】
リュミエール! [DVD]
リュミエール! [DVD] (JUGEMレビュー »)

リュミエール協会は1896年より世界各地にスタッフを派遣して最初期の短編動画シネマトグラフを撮影しており、その1割にも充たない108作品を選りすぐって編集した貴重な記録映像集です。
日本語ナレーションは立川志らくによる噺家口調、弁士がわりに的な発案でしょうが好き好きでしょうな。
基本的な映画の手法が早くも完成されていた事に驚かされ、優れた情報媒体であり大衆娯楽でもある動画の偉大さを実感。
現代では一個人の投稿動画が社会を変革し得るまでになった、双方向的な映像の未来を考えてみたりも。
紹介記事【2018.08.11】
光速シスター
光速シスター (JUGEMレビュー »)
星里もちる
好きが高じて往年のドラマ専門チャンネルに勤務する主人公、いわゆる聖地巡礼から帰ると妹が!?
某掲示板のオカルトスレ先取りですか、まぁ連載当時は聖地巡礼なんて言い方もしなかったけれど。
妹の正体は宇宙人、姿を偽装+主人公の記憶を書き換えて居候って!
昔のドラマや特撮へのオマージュを盛り込んだ、作者の趣味全開っぷりと間の取り方が絶妙に可笑しいです。
そして最後は作者に泣かされました、好い意味で。
紹介記事【2018.07.26】
李白の月
李白の月 (JUGEMレビュー »)
南 伸坊
本書から教わった志怪の妙味は、怪談に惹かれる僕の指向を明瞭にしてくれました。
恐怖や怨念じゃないしホラーでもない、不思議の一言では片付かないポッカリとした空白を独特の文体で説明してくれるのですが。
明治大正期の文豪が、かつて日本文学のフォーマットに合わせようとして整理しちゃった翻訳にはない妙味が味わえる筈。
紹介記事【2018.08.04】【2013.07.01】
月光浴音楽
月光浴音楽 (JUGEMレビュー »)
ナカダサトル with FIELD ORCHESTRA
虫の音とか波の音なんかが7トラック、1時間ちょっと続いてる自然音だけのCDです。
本作のポイントは、途中で聴こえるディジュリドゥみたいな謎の低音ですね……聴いてる分に害はないのですが、その場にいるような臨場感に(何の音なんだろう)と聴き入ってる内に爆睡。笑
紹介記事【2018.11.16】【2010.10.20】
遥かな町へ [DVD]
遥かな町へ [DVD] (JUGEMレビュー »)

谷口ジローの同名漫画を実写映画化、だけど何故だかベルギー/フランス/ドイツの合作映画…そして何故かDVD制作は鳥取市?
舞台はフランスの田舎町、帰省した初老のバンドデシネ作家が14歳の運命的な時へとタイムスリップ。
体は少年、心はオッサンて「リライフ」もビックリの振り幅だな!
だけども胸が切なくなるのは、どんな大人の心にも子供だった頃の傷が残っているからなのでしょう。
紹介記事【2018.07.03】
アデライン、100年目の恋 [DVD]
アデライン、100年目の恋 [DVD] (JUGEMレビュー »)

しばらく個人的にハマっている不老不死者というテーマを扱った、麗しきブレイク・ライブリー主演作です。
彼女のコンサバティブなファッションと姿勢の美しさは「隣のヒットマン」のナターシャ・ヘンストリッジを思わせ、チャーミングな表情は深キョン超え!
しかし常人と違うが故に慎重な彼女が恋に落ちたのは、若くて金持ちで慈善家でイケメンで知的でナンパも上手いという胡散臭い程の好青年で……いや、僻みは言うまい。笑
庶民的じゃないラブストーリーが嫌いでなければ、彼女の美しさだけでも。
紹介記事【2018.01.20】
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD]
【メーカー特典あり】ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(オリジナルステッカー付) [DVD] (JUGEMレビュー »)

台湾のローカル・バスって、高速バスの立派さとは違う魅力があります。
内容はTV番組と一緒です、なので海外とはいえグルメ情報も観光もないのです。
気楽な旅に見せながら、悪天候のアクシデントには同行スタッフの苦労がしのばれます。
個人的にはイイ感じに年増チックなマドンナ、三船美佳にグッときました。笑
紹介記事【2018.10.10】
トウェイン完訳コレクション  アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫)
トウェイン完訳コレクション アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
マーク・トウェイン
中学の時に挫折した、文庫本の分厚さと読み辛さも今なら平気!笑
19世紀末のコネチカット・ヤンキーが何故か6世紀のイギリスで大活躍、つまり「読者の現代>130年前の現代>回想の中の現代」と、著者も予期しなかった入れ子構造なのがまた面白いです。
ちなみに、著者と同い年の有名人は“篤姫、小松帯刀、坂本龍馬、福澤諭吉、松平容保、土方歳三”だそう。
トマス・マロリーの古典文学「アーサー王の死」を読んでいる方なら、もっと面白いのでしょう。
「賢者の孫」のネタ元でしょうか、しかし著者の時代を先取した批評精神に脱帽です。
紹介記事【2018.09.28】
ダウンサイズ [DVD]
ダウンサイズ [DVD] (JUGEMレビュー »)

常々「あらゆる地球的問題の根源は過密状態にある」と思っている僕にとっては、興味深い内容でした。
“1950年代、既に研究所は我ら人類にとって最大の脅威は人口の増加にあると確信しておりました…今日我々が直面している災厄、異常気象に食糧危機、更に水質汚染といった危機を予測していたのです”
手のひらサイズになると、1ドルが千ドルの価値に……しかし所詮は実社会の庇護がなければ維持出来ない縮小ライフ、どこか戦前の移民政策や戦後の社会主義国を理想郷と煽った側のニオイも。
法整備が追い付かない状況を好機と見た連中の憎めなさ、悲劇の象徴にされてウンザリなヒロインなどコメディ調ながら重層的な好い物語でした。
込み入ったストーリーを整理した構成力とテンポよい演出、映像美も見事です。
紹介記事【2018.09.23】
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD]
グローイング・アップ5 ベイビー・ラブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

イスラエル版「アメリカン・グラフィティ」、基本は失恋映画で今回はモテ男ボビーの妹がヘタレ主人公ベンジーの恋人に!
安っぽいファッションやショボいレースなど庶民的で微笑ましく、戦後のアメリカが世界に及ぼした影響力が伺えたりも。
チャリポツ野郎ヒューイのジュース「ブフォ!」、はとこのケダモノ娘フリーダ怪演ぶりは見どころ。
DVD自体のちゃちな仕様は謎です。笑
紹介記事【2018.11.22】
FOR YOU (フォー・ユー)
FOR YOU (フォー・ユー) (JUGEMレビュー »)
山下達郎,山下達郎,ALAN O’DAY,吉田美奈子
ファンからすれば(他のアルバムどんだけ知ってんの?)と突っ込まれそうですけど、本作しか知らないんです僕。
でもこれが彼の最高傑作でしょう、収録された楽曲のバランスも鈴木英人のジャケもね。
スライ風ファンク「Hey reporter!」が入ってる統一性のなさが上手く引っ掛かる構成、ただファン向けのボーナストラックが浮いちゃってるんだよなぁ!。
紹介記事【2018.10.13】
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス)
レベルE全3巻 完結セット (ジャンプ・コミックス) (JUGEMレビュー »)
冨樫 義博
本作は多分、僕みたいに(作者の名前は見聞きするけどナンボのモンじゃい?)位に思ってる人が読むに相応しい気がします。
鴨川つばめ江口寿史に池上遼一タッチの劇画顔と、分かれば尚更笑えるし有名なのも納得の画力です。
それと秀逸なのは筋の運び方と見せ方ね、ただ人間性は疑うけど!笑
紹介記事【2018.08.16】
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF)
スターフォース: 最強の軍団、誕生! (ハヤカワ文庫SF) (JUGEMレビュー »)
B.V. ラーソン
電子書籍として発表されたアメリカ版なろうSF小説、子持ちの大学教授がベタな地球侵略に立ち上がるシリーズの第一作。
意外性あふれる教授の頭脳サバイバルに引き込まれます、ハリウッドが映画化しそうなレベル。
しかし8年経ってもハヤカワ文庫から続きが出ないので、ちょっとオススメしづらいです。笑
紹介記事【2018.08.29】
スターオーシャン3 Till the End of Time
スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)

ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】
ドゥービー天国
ドゥービー天国 (JUGEMレビュー »)
ドゥービー・ブラザーズ
若い頃は避けてたドゥービー、ですが名曲「Black water」を収録した本作は通しで聴きたかったのです。
M・マクドナルドのAORカラーが強い後期とは異なる、ブルース+カントリーな旨味と寛いで演奏を楽しんでるバンド感が魅力かと。
70年代ウェストコースト・サウンドを象徴するエッセンス満載で、個人的にはアコースティックの低音が心地好かったな。
紹介記事【2018.09.26】
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD]
シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD] (JUGEMレビュー »)

国家に逆らえばどうなるか、国家は国民に何を隠しているのか?
かつて一躍時の人となったエドワード・スノーデン氏、時点でも無事に恋人と亡命生活を送れている事を祈ります。
本作の原題は「CITIZEN FOUR」で市民の敵(citizen's foe)ではありません、彼を見るとカナダの白人ラッパーSNOWを連想してしまいますが。笑
本作はドキュメンタリーなので、現場の緊迫した空気は本気(マジ)です。
紹介記事【2018.09.01】
K-PAX 光の旅人 [DVD]
K-PAX 光の旅人 [DVD] (JUGEMレビュー »)

自らを千光年も彼方の「琴座に近い“K−PAX”から来た異星人」という患者ケビン・スペイシーと、精神科医ジェフ・ブリッジスの物語として原作小説にアプローチしてます。
いわば両作が互いを補完しあう関係のようで、ミステリー仕立ての原作を分かりやすく観せてる気もします。
スピリチュアルな観点からも、普通のヒューマンドラマとしても充分に楽しめます。
紹介記事【2018.12.11】
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ)
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ) (JUGEMレビュー »)
加門七海
いわゆる心霊体験の豊富な著者が、著名人の“さまざまな「視える」人たち”と語らう企画から生まれた対談集。
巻末には漫画家の山本英夫による著者へのインタビューなど、単行本に追加要素を増やした文庫版です。
大御所的な松谷みよ子稲川淳二の他、TVプロヂューサーにタレントにレスラー議員や海外レポーターなどの“霊的なものへのスタンス”は興味深く読めました。
各インタビューを挟むように前書きと後書きがあって、会話の状況が伝わりやすくなってる構成も僕は好きです。
紹介記事【2018.10.15】
いくぜ!温泉卓球!!
いくぜ!温泉卓球!! (JUGEMレビュー »)

頑張りましたね彩京、ユニークなゲームソフトが出しづらくなったPS2で敢えてこれか!笑
まぁ定価で購入する方は今更いないと思うので、中古プライスなら甥っ子たちとの対戦ゲームに適当かと。
愛ちゃん(当時)が卓球するとは期待しないでください、つかCVも違うし。
この偽カータン、色違いってだけで版権とかクリア出来るの?
ステージ数もキャラも少なめですが操作性は良好で、一応キャラ毎の挙動に違いを持たせてる辺りも好感が。
紹介記事【2018.07.19】

最近読んだ本
ポール・アンダースン(著)、岡部宏之(訳)「百万年の船」2巻

前巻同様、これまた再読です…人類の希少種、不老&ほぼ不死な人々の人生を連作形式にて描く物語です。
巻頭は1221年の平安京が舞台の第八部「女官」、前巻から章数が通しなのは1冊の原書から邦訳版を3分割したせいでしょうか…政変により宮中を追われるオクラは、鎌倉時代より前から生きてきた貴族の暮らしを捨て出家の道を選びます。
第九部「幽霊」は、タタール(モンゴル)人のルーシ侵攻で全滅した1239年のペレヤスラブル(現・リャザン)が舞台です…焦土と化した村で唯一生き延びたヴァルヴァラが、再びスヴァボダとして新たな人生へと立ち上がるまでが描かれます。

第十部「山中にて」はチベットに近い中国の奥地、時代は1570年…リーと名を変えたオクラは、僻村で神として崇められていたトゥ・シャンを訪ねて来ました。
自らの運命を問いながら海を渡って中原を流離ってきた彼女は、遂に不老の同類と出会ったのですが…仙人めいて描かれた新代の彼が明代では悟りへの道を外れ、生き神の座に耽溺している姿は妙に生々しいです。
そして1640年の第十一部「子猫と枢機卿」でジャックことハンノがリシュリュー公爵に接見し、長命人の保護を願い出ます…ルイ十三世の懐刀として働く代わり、公的に同類探し行おうと考えるに至ったのですが。

短い紙数ながら、この慎重な会話劇は手に汗握る思いですね…結果的には時期尚早だったのですが、長命人の中でも本編の主格となるハンノが初めて自ら打って出たエピソードでしたし。
第十二部「最後のまじない」の舞台は白人流入が始まった1710年のアメリカで、干魃を機に平原へと移り住んだ部族は馬と銃による激変にさらされ…パリキ族の襲撃後、不死人と呼ばれる呪術師が村を去ります。
続く第十三部「ひしゃくを追って」は南北戦争直前の1855年、地下鉄組織に加わったオハイオの農夫が逃亡奴隷フローラを匿います…独立戦争を生き延びた彼女の、自由への決死行です。

第十四部「平和主義者」は1872年の西テキサス、開拓小屋を包囲したコマンチ族の中に呪術師の不死人ペレグリーノがいました…顔が利くメキシコ人を雇って彼を訪ねたタラント(ハンノ)でしたが相棒ルーファスは彼らほど短命人にドライになれず開拓者を助けて絶命、遺された長命人同士は再会を約束して別れます。
次は1931年のN.Y.でママ・ロウ(フローラ)とクララ(アリヤット/アテナイース)が出会う第十五部「集合」、更に第十六部「適所」は1938年のアンカラではデイヴィッドことハンノが世界中で出した募集告知に応じたセイガンと面談しますが物別れに終わります。

こうして徐々に長命人が互いの存在を確認し合う中、1942年の第十七部「鋼鉄」ではカーチャ(スヴォボダ)が独ソ戦の激戦地スターリングラード(現ヴォルゴグラード)で戦い続けています…コサック(カザフ)の女スナイパーとして敵陣へ潜入任務、生まれた地域の大国に翻弄される宿命が鋼の魂を鍛えたのでしょうか。
都市の雑踏に紛れた長命人の女性たちは売春業から自立を計り、スヴォボダはルーシの戦乱に抗い続け…いずれにせよ長命人が生き永らえるには選択肢が限られている上に過酷でした、しかも現代になると男女問わず出生や戸籍は管理が厳しくなるのですが果たして?


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    最近読んだマンガ
    えすとえむ「はたらけ、ケンタウロス!」

    初版'11年のリブレ出版ゼロコミックス、タイトルどおりの半人半馬ケンタウロスが主人公で前半4話はサラリーマン健太郎…後半4話はその他の職業、そして巻末に四コマの描き下ろし漫画7本を収録してます。
    著者の名前、見覚えはあるんだけど思い出せない…ウェブ漫画を描いてたような気がするけど、画風は「やさぐれぱんだ」みたいで四コマを描いてた記憶が。
    なので意外によしながふみライクなタッチでストーリー物とは予想外でしたよ、といっても買う前にパラ見したから別に(騙された!)とかは思ってませんけど。
    しかし意外とネタに逃げないというか、直球です。

    いやケンタウロスって時点で既に変化球なんですけどもね、要するに「馬じゃねーよ」的なマイノリティあるあるは飽くまでストーリーの添え物で…って話もケンタウロスありきな発想なんですがギャグ漫画じゃなくて、割とテイストは少女漫画っぽい気がするのよ。
    まぁ長寿設定がケンタウロスあるあるなのかは、ちょっと分かんないですけど。
    人間社会に受け入れられ、雇用法や専用レーンも整備されてきた東京で営業に励むケンタウロスの健太郎…口は悪いけど面倒見はいい先輩(人間)や、営業先で出会った千年は生きてる大先輩(長名から推測)ケンタウロスと脇キャラもナイス。

    そば打ち見習いや靴職人、モデルとして人間社会で働くケンタウロス達…そして健太郎の学生時代エピソードでニート志望と嘯くソーマ君の就職物語も、勤労意欲あふれるケンタウロスの種族的特質(?)を存在感たっぷりに描いております。
    そう、タイトルが「はたらけ!」じゃないのも一理あったんですね…本作はケンタウロスもだけど働く事自体がメインでもあるのです、時々ダレたり辛くなったりしても働くって事は誰しも人生の喜びであって欲しいと僕も思うのですよ。
    嫌そうに仕事されると内心(楽しくないなら転職しろ)と思う僕ですが、せめて本作で気分を替えたら?と。

    いや他人をどうこう言うより自分ですね、ケンタウロスも色々と大変だけど働く喜びを感じてる姿に襟を正される思いだわ…時に滑稽でも、そこに温かみが感じられるからこそ読んでいて清々しさを覚えるのです。
    それと不死ではないけど不老という設定も個人的にツボでしたね、そこら辺を掘り下げたエピソードも読みたくなりましたよ…想像してみて、類型的になっちゃうだろう事は分かるけど。
    悪気なく馬扱いされちゃうマイルドな不快さに可笑し味を覚えつつも、そこにマイノリティ特有の息苦しさが潜んでいる事に気付かされてハッとしたりもして。


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    【最近読んだ本】ポール・アンダースン「百万年の船 (2)」| 2016.12.31
    【最近みたDVD】「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版」| 2017.03.01
    【最近読んだ本】宮部みゆき「あやし」| 2017.10.29
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    【最近みたDVD】「アデライン、百年目の恋」| 2018.07.01
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      最近読んだ本
      ポール・アンダースン(著)、岡部宏之(訳)「百万年の船 (1)」

      再読です。
      ちょうど読みかけている「ミトラの秘儀」という本に、パンノニアという地名が出てきて本書を思い出したんですが…単に主人公の一人がハンノと名乗っていただけで、時代的には第一部の「トゥーレ」と被っているものの具体的な関連性は見出だせませんでした。笑
      本書に関しては以前の記事にて要点を書いちゃった気もしますが、壮大な歴史の流れを確認するため改めて…個人的には第一部の舞台となる紀元前310年前後の世界が最も印象的です、それは遺跡や文献を通して朧気にしか感じられない往時の空気感が見事に描き出されているからでしょうね。

      第二部「不老不死の桃」にて描かれる西暦19年の古代中国は、新王朝から遠く離れた寒村が舞台なので歴史の隔たりは感じられず寓話的です…最初に次巻から読んだし今回は再読というのもあって驚きはありませんが、もしこの1巻から読み始めていたら第一部とは時間も場所も登場人物も一致しない第二部は衝撃的だったのではないでしょうか。
      そして359年のローマ時代が舞台となる第三部「仲間」は導入部を第一部と同様に船主との会話から始めるばかりでなく、主人公ルーゴが第一部でギリシャ世界の脅威となりつつあったゴール人の国ガリアに移ったハンノだと明かします。

      しかもルーゴ(ハンノ)は手際よく、第一部で遠征したプレタニアに財産の一部を隠しておいたのでした…同じ土地で長く暮らす事を避け、周囲から怪しまれないよう移住に備える生き方を身に付けたという訳です。
      第一部の時点で既に700年近く生きている孤独な不老不死者は、1,300年目にして同じ立場から人々に殺されかけていたルーファスの救助に成功します。
      しかし、続く第四部「パルミラでの死」はイスラム教黎明期の641年を生き延びるアリヤットの物語に…更に第五部「だれも運命を避けることはできない」は、ノルナゲストが語る戦士スタルガトとの思い出話に。

      ミレニアムが迫る998年のノルウェイ(トゥーレ)に戻ってきた、流離いの吟遊詩人ノルナゲスト…ハンノの別名かと思わせて、そう匂わせる描写はありません。
      不老で粗野なスタルガトを説得するゲストでしたが、ルーファスとルーゴのようにはいかず…長命に疲れ死を受け入れたゲストの願いは成就したのでしょうか、その願いが叶えられたようには読めないのですけど。
      というか、様々な神々を信仰する短命人を不老不死者の視点から描写する場面が多々あるのは興味深いですね…特にこの1巻で舞台となる世界のほとんどが一神教的だから、というだけではないような気がします。

      1050年のキイフ(キエフ)に移る第六部「出会い」はスラブ系と思しきスヴォボダが主人公ですが、カドックとルーファスと名乗る二人連れに暴漢から救われます…第三部でブリタニアに去って後300年を経たルーゴことハンノは、キムルー(ウェールズ)を拠点に北欧まで広く旅する貿易商カドックとして彼女に出会いましたが同類とは気付かずに別れてしまうのでした。
      その22年後の1072年、第七部「同類」で遂にカドックはコンスタンティノープル(イスタンブール)でアテナイースを名乗るアリヤットとの接触を果たします。
      2千年に亘った希望はしかし、儚い夢に終わります。

      慎重に慎重を期した接触でしたが、不老不死の女性として生き延びてきたアテナイースにとっては同類の伴侶を得る喜び以上に身バレの恐怖が大きかったのね?
      あるいは彼女がパトロンの高官に秘密を明かし、公的な保護を得ようとして裏目に出たのか…ともあれロシア貿易も潮時と見極めていたカドックたちは窮地を脱しますが、彼の落ち込み様には同情を禁じ得ません。
      逆に、恋に浮かれてたカドック(ハンノ)を諭す野蛮人ルーファスの指摘が冴えてるのもまた気の毒で…とはいえ新ローマ帝国の栄光に対するアテナイースとカドックの温度差には、男女の性差が感じられましたね。


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        | books | 2019.06.05 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近みたDVD
        「アデライン、百年目の恋」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

        以前どこかで見たパッケージ画像に(ん、深田恭子?)と思って、よく見たら違ったんですけど不老不死者の話と知って興味が湧きまして…原題は「THE AGE of ADALINE」、'15年のブレイク・ライブリー主演作。
        名前を偽り、身分証の写真も偽造させて暮らすアデライン…そのコンサバティブなファッションと姿勢の美しさは「隣のヒットマン」のナターシャ・ヘンストリッジを思わせ、チャーミングな表情は深キョン超え。
        不老不死者が現代社会で暮らすには住所や職業を転々として周囲から目立たぬよう生きなければならない、という「百万年の船」との共通性には妙な現実味が。

        職場の図書館でデジタル化する映像アーカイブに見入るアデラインを通して、彼女が不老不死化するまでの人生が明かされます…107年前の1908年に生まれた彼女は、一人娘を出産して間もない1937年の自動車事故で心肺停止状態から落雷による奇跡的な蘇生で“時間による破壊作用を一切 受けない体になった”と。
        以来29歳のまま老いる事のないアデラインの真実を知るのは、もはや彼女より年老いてしまった娘しか知らない筈でした…現在はジェニーを名乗る彼女が恋に落ちた青年の実家で、彼の父親(ハリソン・フォード)から思いがけずアデラインの名で呼ばれるまでは。

        しかし青年が胡散臭い程に好青年で、不老不死者の慎重さを揺るがすだけの魅力がないと成立しないのは分かるんですが…若くて金持ちで慈善家でイケメンで知的でナンパも上手い、ってこれは僕の僻みですか。笑
        でも観客に不老不死者への共感がないと、アデラインの行動や心情は伝わらない気がしますね…不老の孤独や匿名性を維持する“ウソに疲れた”と言いつつ、その生き方から“変わること”を死ぬほど恐れる矛盾。
        かつて身バレした時に拘束されかけた経験の重味は、ちょっと想像力が要るかもな…だけど不老不死者の物語に惹かれるなら、彼女が見せる覚悟の強さと裏腹な迷いに胸が痛くなる筈です。

        “2人で共に老いていく将来”、それはジョン・レノンなら「GROW OLD WITH ME」と言ったでしょう…あるいは「未来惑星ザルドス」の、ショーン・コネリーシャーロット・ランプリングが寄り添いあって永久の眠りに就くラストシーンの美しさを彷彿とさせます。
        29歳にしては老けて見えるアデラインですが、同年代の深キョンが幼く見えてしまう僕にとってはむしろ理想的な女性でしたね…まぁ僕の知る深キョンだって制作者の望む演技をしているに過ぎない訳ですけれど、年を重ねた彼女がアデラインさながらの女性になるのも素的だなと思っています。
        って、シメは深キョンか!笑
        The Age of Adaline01(←左クリックで拡大表示されます)
        The Age of Adaline02(←左クリックで拡大表示されます)

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          | cinema | 2018.07.01 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近やったゲーム
          PS2ソフト「幻想水滸伝III」

          再度ルック編をプレイ、今度は最初からPARで「所持金&全パラメーターMAX+紋章の使用回数9」の秘技コードを使用…もうトカゲの斬撃を食らおうとダメージは1です、そしてまたもや剣や風魔法ではなく強火で焼いちゃった!笑
          今回は儀式の地でササライと対決するイベントで、トーマス不在バージョンを確認するのが目的です…なので台詞はボタン連打で早送り、とはいえ前回よりもルックの逡巡が分かります。
          しかしながら、シンダル遺跡でジンバが語る話に矛盾を感じてしまいましたよ…ルックを挑発しての時間稼ぎにせよ、運命の呪縛をクリスに受け継がせるかね?

          子を持って知る喜びは理解しますが、普通の感覚なら真なる紋章に強いられた不老の辛苦など娘には味わわせたくないんじゃないかな…まさか彼女に英雄の資質があるとは気付かなかった、とは言わせませんよ?
          というかね、紋章をルックに渡す位なら暴走させちまえ!って発想も無茶苦茶だろ…まぁそれだけの脅威と知っての判断だったのだろうし、下手な輩に継承されるよりは信頼に足る我が娘を器にと考えたのかなぁ?
          現代に置き換えてイメージするなら戦術核の起爆スイッチでしょうか、その管理後継者の適性を見極めるまでは死にきれないといった心境ならば致し方ないか。

          真なる紋章が、その宿主となった人に見せる悪夢のようなビジョン…ルックの言う囚人とは、むしろ先ず継承者である彼自身ですな。
          そしてルックの行動を阻もうとしたジンバさえも、非常手段とはいえ結果的にルック同様「真なる紋章の破壊」を実行しようとした…戦術核が存在する限り世界に平和は訪れない、ならば使って消しちゃえ!っていう発想になりがちなのか?
          あるいはそれこそが、真なる紋章が人に見せる悪夢の成就だったりするのかも。
          この狂気は「武器を手にした人は使わずにいられない」という、暴力的な誘惑の最大級ですな…そして、その誘惑が永遠に続く訳で。

          理性で封じ込めようとして、逆に理性を手懐けられてしまった…だからこそルックの感情は、最後までブレて抗ったのでしょうか。
          その心が、かつて人々と苦しみと痛みを分かち合えた日々を懐かしむ気持ちで己れの浅慮を自覚させたとしたら…敢えてラストバトルに賭けた、ってのも納得。
          そんな彼の心を癒すのは、黙って彼に従ってきたセラなのですね…彼女の思いに気付き受け入れるのは何もかもを失った後、というのがまた妙にリアルですな。
          シックスクランとゼクセンの対立から黒幕へ、善悪の相対性だけでなく渦中の多彩な人間模様までプレイの度に発見がありました。

          そうそう、肝心のササライ戦イベントね!…トーマス&セシル抜きパターンでは一騎討ちバトルになり、これはこれでルックのササライ憎悪の理由が明らかに。
          兄は神官将となるも、彼は“紋章の保管庫”というスペアに過ぎなかった…故にレックナートの誘いに乗って神殿を脱し、今度の件も真なる風の紋章はレックナートから奪ったのではなく彼女が哀れみから授けてくれたのだと判明しました。
          その哀れみを、ルックは憎きササライに返したのね。
          それはそうと、ラストバトル後はフレッド班&ササライ班の脱出劇どころか後日段もカットされてのエンディング・クレジットに!?

          まぁ脱出劇はね、トーマス&セシルはササライに同行させなかったしフレッドもラストバトルに加えたから仕方ないとしても…オレンジ城での別れの場面までオミットしたって意味は、もしや生還しなかった的な?
          つまりクライマックス攻略の人選で、勝利後の歴史が変わったという暗示か!笑
          で、そのエンディング・クレジット後にレックナートの場面となりまして例のセピア色した一枚絵で終幕。
          ところで“この世界は、幾百万と存在する世界の一つにすぎない。そして、こんな戦いは何百、何千回と繰り返されてきたものなんだろう”とは、正に「マクトゥーブ」という感じです。


          〈クリス編〉第一章| 2015.08.05・・・第三章| 2016.02.24
          〈ヒューゴ編〉第一章| 2015.08.19・・・第三章| 2016.01.20
          〈ゲド編〉第一章| 2015.10.11・・・第三章| 2015.12.20
          〈トーマス編〉第一章| 2015.09.27・・・第二章| 2015.11.08

          〈統合編〉
          第四章・炎の英雄の待つ地〜チシャの村| 2016.03.02
          第四章・ハルモニア戦(チシャの村〜ダックの村〜ブラス城)| 2016.03.09
          第四章・オレンジ城を本拠地に定める、全マップ開放、メンバー&倉庫の統合| 2016.03.16
          −−−・キャラのレベル上げ、コロク編| 2016.03.22
          −−−・オマケ要素(ミニゲーム)の話| 2016.03.29
          第四章・オレンジ城〜高速路| 2016.04.05
          第四章・シンダル遺跡〜真なる水の紋章イベント| 2016.04.12
          第四章・真なる水の紋章イベント| 2016.04.19
          第五章・オレンジ城〜クリスタルバレー〜オレンジ城| 2016.04.26
          第五章・ゲド編1| 2016.05.11
          第五章・ゲド編2| 2016.05.18
          第五章・クリス編| 2016.05.25
          第五章・ヒューゴ編| 2016.05.30
          第五章・ブラス城| 2016.06.16
          第五章・ブラス城〜オレンジ城| 2016.06.22
          第五章・儀式の地| 2016.06.28
          第五章・儀式の地| 2016.06.29
          第五章・儀式の地リトライ| 2017.10.10
          第五章・最終決戦| 2017.10.17
          第六章・レックナートの島〜カレリア| 2017.10.18
          第六章・カレリア〜ルビーク| 2017.10.19
          第六章・セナイ山〜レックナートの島| 2017.10.26
          第五章・儀式の地リトライ| 2017.11.01
          第六章・リトライ(ササライ班トーマス不在パターン)| 2017.11.14

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            | game | 2017.11.14 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだ本
            宮部みゆき「あやし」

            前に読んだ漫画版「あやし」の原作で、本書はコミカライズされなかった分と合わせて9編を収録しております…いわゆる時代小説ではありますが、どれも市井の人々が遭遇する怪異な出来事を描いております。
            漫画版を読んでから、本書の事は気になっていました…読みたいけれど(先の漫画版と比べてしまう読み方になったら厭だな)などと思っていたら、古本屋の100円コーナーで発見!
            読んでみると漫画の場景が目に浮かぶ時はあっても違和感がなく、細やかな味わいのある原作と視覚的表現に合わせて再構成された漫画版のどちらにも好さが感じられて安心しました。笑

            原作が負ける事は滅多にないし、著者は時代物でも創作怪談でも当代きってのストーリーテラーですが…物語を咀嚼して過不足なく尺に収めていると感じられた漫画版が、もしも原作よりも劣っていたらと考えて比べたくなかったのですよ。
            例えば、巻末の「蜆塚」のラストね…漫画版の思い切った演出が原作を忠実に踏襲していたら、僕が不老不死者に惹き付けられる契機とはならなかった筈です。
            特にその一点で僕は、漫画版の凄味を推します…この原作(本書)に、そこまでの強烈な衝撃を受けはしなかったので。
            ただし漫画版は話数が少なく、読み応えとしては原作のボリュームが適当です。

            いわば漫画版は手の込んだ単品メニューで原作は納得のコースメニュー、つまり両方を読めば最高!と…これだけ原作小説と漫画の幸福な関係って、なかなかあるもんじゃありませんぜ?
            コミカライズから洩れた4編は、奉公人の少年が見た白昼夢「居眠り心中」と同名ゲームソフトと内容的には無関係な復讐譚「影牢」と…怪談アンソロジーに収録されていた「布団部屋」と人情噺「安達家の鬼」、因みに漫画版にも収録されていた「時雨鬼」のサスペンスフルな構成と非怪談なクライム・ノベルの妙味はメインディッシュ級でしたよ。
            それと「梅の雨降る」に、某漫画家の体験談を連想。

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              | books | 2017.10.29 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近やったゲーム
              PS2ソフト「幻想水滸伝III」

              前回からルック編をプレイ中、といってもクリアした本編をルック目線で辿り直すといった趣向で基本的にイベント進行というね…でも唐突に発生する強制バトルは負けるとゲームオーバー、割と強めなパラメーターではありますが色々と物足りなくなってPARの秘技コードで所持金MAX+武器レベル&スキルMAXにしてカレリアを出発〜!
              既に本編の第4章直前ですかね、チシャの村に炎の英雄が現れたとの情報から足取りを追って近郊の洞窟へ…ところがユーバーにハンターの紋章を宿したら戦力にならないわ敵はアイテムを落とさないわで、慌ててカレリアから出直しに。笑

              炎の英雄の待つ地へと続く洞窟ではザコとエンカウントするようになってくれて、おかげでルックのレベルも47まで上がりましたよ…というかユーバーに雷鳴の紋章を宿し直してメンバー3人の隊列をバラして、ようやくザコ相手に直接攻撃のオートバトルで勝てる強さって如何なものよ?
              だってルックは真なる五行の紋章を宿すべく神官長ヒクサクのクローンとして生み出され、過去シリーズの戦火を潜り抜けてきた不老者なんでしょうに…初っ端のリザード兵にボコられて死んだのは、何かの間違いだったに決まってます!
              洞窟内のエリアボスは、各自の最上位魔法でK.O.。

              真なる火の紋章がクリスに受け継がれてゲートの封印が弛んだ隙に、炎の英雄の隠居部屋へとのたくり込むルック達…クリスが本編で選択した通りルックの要求を呑もうとして、同じくゲドに叱咤されてました。笑
              この後の3対3のイベント戦は省略され、ルック達は先代継承者の幻影が召喚した各パーティのメンバー相手じゃ多勢に無勢とばかりハンカチ噛みながら退場…本編で時々PM固定になったのは、ムービーに映り込む都合からだったのね?
              真なる火の紋章は阻まれたものの、今なら取れるぜ真なる水の紋章!てな訳で改めて太古の行路(高速路)ゲート封印を解除する一行。

              シンダル遺跡で瀕死のジンバことワイアット・ライトフェローがルックに聞かせる、不老者として生きた苦悩と子を持つ喜び…あれ?このシーンってヒューゴやゲドを継承者にした時もあったっけかな?
              たかが30年の不老など“ひよっこ”と嘲るジンバでしたが、ルックの苦悩はそれだけではなく…結局、真なる水の紋章も得られなかった彼は円の宮殿を再訪。
              密偵ナッシュの報告で、仮面の神官将が紋章の私有を目的に軍を動かしていた事を知るササライ…そこに現れたルックは彼も自分同様ホムンクルスである証拠を突き付けて真なる土の紋章を奪い去り、ルビークに罠を張ってゲドを待つのでした。


              〈クリス編〉第一章| 2015.08.05・・・第三章| 2016.02.24
              〈ヒューゴ編〉第一章| 2015.08.19・・・第三章| 2016.01.20
              〈ゲド編〉第一章| 2015.10.11・・・第三章| 2015.12.20
              〈トーマス編〉第一章| 2015.09.27・・・第二章| 2015.11.08

              〈統合編〉
              第四章・炎の英雄の待つ地〜チシャの村| 2016.03.02
              第四章・ハルモニア戦(チシャの村〜ダックの村〜ブラス城)| 2016.03.09
              第四章・オレンジ城を本拠地に定める、全マップ開放、メンバー&倉庫の統合| 2016.03.16
              −−−・キャラのレベル上げ、コロク編| 2016.03.22
              −−−・オマケ要素(ミニゲーム)の話| 2016.03.29
              第四章・オレンジ城〜高速路| 2016.04.05
              第四章・シンダル遺跡〜真なる水の紋章イベント| 2016.04.12
              第四章・真なる水の紋章イベント| 2016.04.19
              第五章・オレンジ城〜クリスタルバレー〜オレンジ城| 2016.04.26
              第五章・ゲド編1| 2016.05.11
              第五章・ゲド編2| 2016.05.18
              第五章・クリス編| 2016.05.25
              第五章・ヒューゴ編| 2016.05.30
              第五章・ブラス城| 2016.06.16
              第五章・ブラス城〜オレンジ城| 2016.06.22
              第五章・儀式の地| 2016.06.28
              第五章・儀式の地| 2016.06.29
              第五章・儀式の地リトライ| 2017.10.10
              第五章・最終決戦| 2017.10.17
              第六章・レックナートの島〜カレリア| 2017.10.18
              第六章・カレリア〜ルビーク| 2017.10.19
              第六章・セナイ山〜レックナートの島| 2017.10.26
              第五章・儀式の地リトライ| 2017.11.01
              第六章・リトライ(ササライ班トーマス不在パターン)| 2017.11.14
              0
                | game | 2017.10.19 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだマンガ
                赤松健「UQ HOLDER!」3巻

                タイトルは有給保持者でも深田恭子3姉妹でもありません、って今更ですな…前巻ラストで追い詰められた夏凛が気になりますけど、いきなり民間軍事会社の南雲と人狼に圧倒される刀太&九郎丸の大ピンチです。
                人狼の正体は刀太に瞬動術を教えた灰斗で、刀太が吸血鬼由来の不死者と見抜き十字の封印術を刻んで瞬殺…残る九郎丸も“肉体由来の超速再生”タイプ故に“再生速度と再生限界を超えるまでボコるだけだ”と、胴体真っ二つ&串刺しに!
                しかし闇の魔法で封印を破って形勢を覆す刀太、ヘンタイ影使いを倒して駆け付けた夏凛に後を任せ九郎丸はナンバーズに救援要請。

                夏凛の不死者タイプは、神の愛を受けた光の魔法なのか…だから闇の魔法を秘めていた刀太を毛嫌いするのかな、でも“究極の不死転生の秘法”を刀太が何故?
                闇の魔法は“史上2体しか存在しない”筈で、その1体は闇の福音…つまり雪姫の血を受けた刀太にも力が継承されたって事なのか、あるいは刀太が知らない過去や出生が絡んでるのか?
                ともあれ灰斗に白旗を上げさせた刀太でしたが、南雲は月面転移という荒業で夏凛を強制排除…更に南雲のクライアントは闇の魔法使いを捕獲しようと私有軍隊を投入し、多勢に無勢で今度こそ刀太の命運も尽きるかという刹那に雪姫到着!

                軍勢を難なく蹴散らす雪姫&先輩ナンバーズの3人、さぁガンガンいきますよ!っていう所で次巻へ…しかし闇の魔法は今後のキーワードっぽいですな、20年前の火星で若かりし南雲が参加した「始まりの魔法使い」討伐戦とか雪姫の口走った“裏火星魔法世界”とかブラフじゃないよね?笑
                それはそうと、今回は台詞まわしの面白さに気付かされましたよ…特に“金持ちが貧乏人のケツの毛に火をつけて回ってるようなひでぇ世界”なんて、月並みさを上手く捻った言い回しで感心してしまいました。
                どんなに激しい場面も、何がどうなってるのか分かるように見せる画力も流石!


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                  | comic | 2017.07.19 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだマンガ
                  赤松健「UQ HOLDER!」2巻

                  エヴァンジェリンこと雪姫に連れられ故郷を離れた刀太、都への道中で意気投合(?)した九郎丸と共に前巻ラストで辿り着いたのは雪姫が組織した妖怪や人外の互助団体UQホルダーのアジト…雪姫の不在期間がたった2年とは意外、つまり現在の大分県周辺にある刀太の故郷で教師をしていた時期は更に短かった訳で。
                  雪姫は、そこで「戦闘の巻き添えで孤児となり記憶を失くした刀太の親代わりになった」という設定なんですよ…彼女が何故その地へ赴いていたのか、刀太の両親もまたエヴァ同様に作者の過去作品「ネギま!」と関連しているのかといった謎に関わる部分なのでね。

                  ともあれ不死人の入団テストとして地下迷宮に落とされた刀太と九郎丸、巨大モンスター達に悪戦苦闘…そこで自称“UQホルダーのリーダー”宍戸甚兵衛と出会い、修行の甲斐あって8年以内という合否基準を僅か1か月程度でクリアし不死隊「ナンバーズ」入り。
                  平たく言えば用心棒を兼ねた構成員、死なないが故に格上というコトで新入りなのにゴツい古参から「兄貴」「姐さん」呼ばわり。笑
                  半月の下積み“ボロ旅館の雑巾がけ”から、遂に初仕事で貧民街の救済へ…しかし、お目付け役の雪姫ラブで刀太を敵視する夏凜が独りで全身義体の地上げ屋を倒して九郎丸も出番なし!

                  都会の事情が色々と明らかになってきて、今や魔法もアプリケーションとして売買されるご時世とは…2020年代の黄金期には刀太が目指す軌道エレベーターが完成するも、新東京のスラム人口は2050年代の混乱期から2086年現在で200万人超と拡大する一方だそう。
                  初戦の楽勝で浮かれる貧民街でしたが、本腰を上げた敵は“プロの不死狩り”を名乗る傭兵たちで…無防備な夏凜は彼女を“鋼鉄の聖女”と呼ぶ男に追い詰められ、刀太と九郎丸だけで貧民街を守れるかは次巻の話。
                  その異名と“傷つくことも死ぬことも許されていない”という夏凜の不死性、もしやジャンヌ・ダルク?

                  不死人にも色々とあるようで、例えば宍戸甚兵衛は不死身歴1400年と「百万年の船」に出てきそうなレベルですが…彼の場合は八百比丘尼と同じ人魚肉パターンで、不死身力も再生力も弱いため“首を落とされれば死んじゃうし専用の毒でも死ぬ”のだそうです。
                  亜人の九郎丸に施された不死身の処置は“治癒再生力の超強化”で、仮に腕を失うと九郎丸なら“腕の状況にかかわらず新たな腕が再生する”そう…でもドラキュラの眷族だけに“不死身度は最強”な刀太の肉体は“魔法的な力でリンク”しているので、腕が“生きている限り”再生しない特性が弱点にもなり得るとか。

                  「無限の住人」の万次は他人の腕でもくっ付けてましたけど「百万年〜」のルーファスは再生不可能でしたね、って比較しても仕方ないか…他のUQナンバーズ、真壁源五郎や飴屋一空やバサゴ達も不死性に違いがあるのか気になります。
                  ところで刀太がナンバー7で九郎丸がナンバー11って、過去に死んだ不死人がいて欠番になってたのか?笑
                  ストーリーの基本構造は少年漫画の王道なんですが、不老不死が絡むだけで膨らむものですな…今のところ割と普通な未来世界の舞台設定も面白くなりそうですが、刀太は塔を昇るのか?
                  なんか当分、雪姫は脇役になっちゃいそうな予感。笑


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                    | comic | 2017.04.13 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだ本
                    ポール・アンダースン(著)、岡部宏之(訳)「百万年の船 (3)」

                    いよいよ完結巻です。
                    1巻で登場したのはフェニキア出身の船乗りハンノとフランス人大工のルーファス、中国人の仙人トゥ・シャン…ウクライナ出身の戦士スヴォボダとシリア生まれの娼婦アリヤット。
                    2巻から登場した日本人のユキコ(アサガオ)とアフリカ系アメリカ人のマカンダル(コリーン)、アメリカインディアンのジョン・ワンダラー(ペレグリーノ)…トゥ・シャンとユキコ、アリヤットとマカンダルそして不幸にもルーファスは命を落としましたがハンノはワンダラーと出会いました。
                    そして本書の第十八部で、彼ら7人の不老不死者が集合する1975年を迎えます。

                    ハンノの不注意から国家権力にマークされ、読んでる方もヒヤヒヤです…もはや自分たちという特殊な存在を公表する時期なのではないかという主張と、飽くまで慎重論を唱える意見は如何なる結末を見たのか?
                    それは、最終章となる第十九部で明かされますが…どうやら、しばしの潜伏期間を経て短命な人類社会へ軟着陸を果たしたようです。
                    その結果、人類全体が不老不死者となった未来…'89年に発表された作品なので微妙に違和感はありますが、歴史は現代と異なる目覚ましい発展を遂げて平和で全能な文明を築きました。
                    しかし7人は、思いもよらなかった失望を知ります。

                    過去の数千年に適応してきた彼らですが、短命人が一気に不老不死化した世界に対しては幾世代分もの時間が経つにつれ違和感が増すばかり…世界がバラ色になると人類はどうなるか、深い洞察を感じさせる描写には驚愕と同時に納得です。
                    ハンノの呼び掛けに応じて、後に合流したトルコ人のパトゥルシウス(セイガン)を含む8人は数世紀ぶりに顔を合わせて外宇宙へと旅立ちます…ってあれ、ノルウェー人のノルナゲストは殺されていたって事かな?
                    ともあれ数光年どころか数光世紀先へ出発した8人、第二の地球と異文明を求めて…と、ここで終わりかと思いきや更に続くのです。

                    充分な空間が確保されてはいても、宇宙船という閉鎖空間には彼らだけ…当然ながら個性の衝突や関係性の変容が生じ、異星人との接触や新たな大地での生活が8人を待ち受けています。
                    邦訳では3分冊で出版された本作、最終章の本格SF展開は唐突なようですが…長らく人類の異端として数多の文明間を流浪してきた不老不死者たちの半生は、宇宙基準の時間に適応進化するという自己認識に至る結末までの超人類的な試行錯誤や葛藤を語る上で充分な重みを感じさせます。
                    理論上は存在する異星人同士が出会うのは、生命体のサイクルを超越して宇宙に適応した者たちなのかも。

                    それにしても著者は、世界中の歴史と文化を実に細かく勉強なさってますな…牧眞司(牧伸二とは別人)なる人物の解説によれば、実際にハンノという名前のフェニキア人は存在しており“紀元前四二〇年ごろ、六十隻の船と三万人の人間を率いて、ジブラルタル海峡を横断した”という記録が残っているそうで“本書に登場するそのほかの人物も、それぞれ実在の人物をモデルにしているのかもしれない”との事です。
                    風土の感触だけでなく折々に生きた人々の息遣いまで感じられて、もっと多くの地域と時代を不老不死者になりきって読みたかった!
                    著者の狙いは、文明史の俯瞰にあったのだとしても。

                    不老不死というテーマは、古代から追究されてきた人間最大の願望かもしれませんが…どうも物語としては不幸な描かれ方に偏っている気がするし、そうなるのは発想として退屈なのね。
                    特に後天的な事由で不老不死になると、なんか悲劇的で…まぁ本書の登場人物もハッピーとはいえないけど、先天的な体質だからなのか割と好感が持てました。
                    でも現代日本のようにガッチリ管理された社会では、彼らが生き残るのも難しそう…これは不老不死者でなくとも融通が利かなく感じるんだけど、もしや発表年代を描かず一気に遠未来へ話を飛ばした理由もそこら辺にあるのかも?なんて。


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                    以下、個人的メモ
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                      | books | 2017.03.19 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                      最近みたDVD
                      「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版」

                      ボトムズよりは、むしろ「太陽の牙ダグラム」の方が…とかいう程には、後にリアルロボット系と称された戦争の生々しさを描写するポスト・ガンダム作品に興味なかったんです。
                      だけどガンプラにハマった時期、本作に登場する人型兵器A.T.もホビー雑誌で根強く支持されていたのですよ…ガンダムと同じ大河原邦男がメカデザインを手掛け、モビルスーツよりも人間の等身に近くマッシヴな外観はザクに劣らない魅力が確かにありました。
                      しかしガンプラのようにライトなオタクを許容しない、アニメでありながら戦争・兵装オタクの気配が僕には近寄り難く思われて。

                      そんな玄人好みなイメージが濃厚な本作ですが、まぁ正直そんなの今更どうでもよくて…単に主人公のキリコに不死者らしき設定がある事をパケ裏の解説で知りまして、つまり(懐かしアニメ)としてではなく〈不老/不死〉枠という関心から本作を借りたのです。
                      彼は“殺す事の出来ない個体”であり、その「異能生存体」を定義する驚異的な自己治癒力と生存確率は所謂「不老不死者」の一般的な設定と共通してますね。

                      どうやら本作のタイトルは「ペールゼン大佐が率いていたレッド・ショルダー部隊に関する資料ファイル」という意味らしく、何だかファースト・ガンダムから派生したOVAシリーズ「第08小隊」の外伝「ミラーズ・リポート」っぽいのかな…と思いきや、似てたのはせいぜい軍事裁判ぐらいで肝心のファイルはブラフというより小道具に過ぎないとは。笑
                      結局は人命が弄ばれて大佐の独り勝ちでした的なオチは如何にも外伝っぽいけど。

                      ともあれ、ペールゼン大佐が率いていた特殊A.T.部隊「レッド・ショルダー」の一兵卒から引き離された主人公のキリコは同様の資質を持つ連中と死地を転戦する羽目に。
                      本放送から四半世紀も経った'09年にリリースされただけにメカ・パートのCG表現は非常にこなれてます、手持ちカメラを模した画面の揺れといったディテールの演出も凝ってますな。
                      搭乗機体が小隊で統一されているので主人公の機体を見分けられる筈がないのに、見せ方が上手いんですね…しかし本当にタコみたいだわ、キリコ達のスコープドッグ!笑

                      それにしても、なんだあの思い付きで押し込んだような歌は…まるで「バカ兵士死亡フラグのテーマ」っぽくて快く萎えました、もしや柳ジョージを貶めたかったのか?笑


                      *以下の動画は、携帯からでは閲覧できないかもしれません。

                      『バイバイブラザー』(これが「バカ兵士死亡フラグのテーマ」です、何故ガンダム画像なのかは分かりませんが・・・「ダグラム」や本作でリアルロボット・アニメの第一人者とされる監督による歌詞の酷さもアレですけど、柳の歌い方もバカっぽくて聴いてて不快になりました)



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                        最近読んだ本
                        ポール・アンダースン(著)、岡部宏之(訳)「百万年の船 (1)」

                        先に読んだ2巻にハマり、Amazonで残りの1巻と3巻を送料込みで各¥351にて購入しました…どっちから読もうか考えて、やはり事の始まりからが無難かなと。
                        で、第一部は紀元前310年のギリシャ植民地マッサリア(現マルセイユ)から始まります…フェニキア(レバノン)人の船乗りハンノは北方への海路と新たな交易拠点の開拓を目的とした遠征隊に加わり、地中海を越えてプレタニアからスカンジナビア半島までの案内人を務めます。
                        既に彼は長く生きて、様々な術を心得ているようで。
                        嘘のない誠実さを示しつつも、決して自分の過去を明らかにしない慎重さがハンノの言動からは伺えます。

                        第二部は紀元19年、前漢と後漢との間に生じた短命王朝の新代…転河郡に庵を結ぶ仙人トゥ・シャンは、三巨石郡の鍛冶屋だった百年以上前に妻子が老いて死ぬと「道」を説く師に学び中国各地を旅していました。
                        2巻の第十部でチベット近郊の村に腰を落ち着けるまで、彼の放浪は続きます。
                        そして第三部ではルーゴと名を変えたハンノが、遂に同類のルーファスを見付けます…時はローマ治世の359年、中央ガリアの大都市ブルディガラ(ボルドー)。
                        かつてシラクーザで同類のアルテアが見舞われた悲劇を教訓として、ハンノはルーファスを守るために自分を危険にさらすのでした。

                        第四部はイスラム教がもたらされた641年のタデモル(パルミラ)で、不老不死の故に疎まれたアリヤットが故郷を捨てるまでの物語。
                        第五部は最初のミレニアムを迎える998年、ノルウェイのオラフ王に謁見した吟遊詩人ノルナゲストが語る同類スタルカドの物語。
                        第六部は、第五部まで約300年おきだった間隔が急に狭まって1050年のキイフ(キエフ)…スヴォボダの危機を救ったカドックことハンノは、彼女もまた不老不死者であると気付かずに一夜を共にして別れました。
                        この時点でルーファスの右手は鉤爪の義手になっていて、彼らの治癒力にも限界がある事が分かります。

                        第七部の1072年でもハンノはカドックと称していて、彼はコンスタンティノープル(イスタンブール)の高級娼婦アテナイースことアリヤットも同類であると突き止めて接触しますが…彼女の裏切りで全財産を失って命からがら脱出します、同類の存在を想定していない不老不死者にとって身バレは最悪の事態なのでした。
                        ハンノが語るに、彼が生まれたのは紀元前10世紀頃にヒラム王が治めたレバノンの古都ティルスだったそう…キリストが生きた時代に彼はローマ支配の及ばないブリタニアにいたというので、ひょっとしたら第一部の航海で彼は次の移住先を物色していたのかも。

                        よく「賢人は喩え話を好む」と言われますが、不老不死者たちも自らの来歴を明かしたい時に物語を利用しますね…特にハンノは飽くまでも他愛のない作り話として、主に初対面の同類に自分が不老不死者である事を仄めかす手段にします。
                        クリスマスの起源はローマ人のミトラ信仰だといわれますが、ミトラは“ペルシャの太陽神”だったんですね…という事は、ペルシャが信仰していたというゾロアスター教に由来しているのかもしれませんね。
                        そして“魚にXP(カイ・ロー)”というカトリックの絵画的モチーフはWindows XPを連想させます、なるほど「千年紀→XP」か!

                        それとカトリックのサンチャゴ・コンポステーラ巡礼のシンボルとされる“帆立て貝の形”もまた“昔はフェニキアの豊穣と多産の女神アシュトレトのものだった”のだとか…もちろん本書は史書でも学術書でもないので、必ずしも事実ではないかもしれませんけど。
                        ゾロアスター教ペルシャイスラム教アラブも、植民支配においては市民の信教や所有の権利を尊重する友好的な政策を取っていたようですね…キリスト教のヨーロッパ人支配者が常套手段とした野蛮な搾取とは雲泥の差に思えてきます、もちろん本書はフィクションですし諸説あるのかもしれませんが?

                        本書の題名は、本編の前に記された古代エジプトのヒエログリフに由来するのですね…何千年もの昔に“百万年の船”というイメージがあった事に驚かされ、もしかしたら著者もまたこの驚きから着想を得たのかもしれないと思いましたよ。

                        “何百年もの間、彼は地球の表面の放浪者でした。彼はしばしば憧れに身を任せてどこかに定住し、結婚し、家族を育て、普通人と同様の生活をしました。しかし、かならず家族を失い、普通人の寿命に相当する期間が過ぎると、彼は姿を隠さなければなりませんでした。その合間には、たいてい、ほとんど人に注目されずに行き来できる職業に携わりました(中略)不運か悪意によって若いうちに殺されなかった者は、疑いなく、自分が覚えたと同様に、こっそり隠れている方法を覚えたにちがいない。しかし、たとえこれが真実だとしても、どうして自分が彼らを見つけることができるだろうか? 彼らが自分を見つけることができるだろうか?”


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                          最近読んだ本
                          ポール・アンダースン(著)、岡部宏之(訳)「百万年の船 (2)」

                          初版'93年のハヤカワ文庫SFで全3巻の大部らしいけど、古本屋だからかこの2巻目しか置いてなくて。
                          なのに買っちゃったんですね、ちょっと考えられないんですけど…続き物の小説には基本的に手を出さないんですよ僕、1巻毎に読み切りの連作ならまだしも。
                          だって裏表紙の作品解説に“3000年以上の歴史を生きる不老不死の人々”とか書いてあるんですよ、やっぱ気になるじゃないですか!?…って、そこに食い付いてしまう理由は自分でも気持ち悪いくらい謎ですが。
                          いつの間にか猛烈に気になっていたんですね不老不死者の話が、本書との出会いでそれを自覚したのです。

                          本書に収められているのは第八部から第十七部までの10編、先ずは平安時代の女官の話です…よく調べてるよなぁと感心しながら読んでいると、次は蒙古襲来で灰塵と帰したキエフ近郊の小さな町に話が飛んで。
                          その次は清代末のチベットに近い中国奥地と、話毎に時代も場所も大きく隔たっているのでイメージの切り替えに苦労させられました…ある程度まで読み進めていく間に脳内ビジュアルの微調整が繰り返され、ようやく馴染んだ頃にまた新たな歴史の霧の中へという繰り返しはしかし奇妙な中毒性すら感じるようにも。笑
                          若干、不親切な「ロバートは歴史の天使」って感じ?笑

                          村人に敬われていた不老不死者の許を訪れた女が、かつて平安京の女官であった事を語る時…僕は何とも言えない安堵を覚えました、このまま著者は孤独な不老不死者を点描のように切り取っていくだけなのか?といった心細さを知らず知らずに抱いていたんですね。
                          中世フランスのキリスト教会、白人入植者が到来したアメリカ大陸そして南北戦争前のラナウェイ・トレイン…ここまで1221年-1239年-1570年-1640年-1710年-1855年と、物語は徐々に現代へと近付いてきました。
                          遂に第十四部では1872〜1878年のフロンティア消滅期に、第十一部と第十二部の不老不死者が邂逅します。

                          続く第十五部(1931年)では第十三部の黒人女性が第十一部で話された女性と出会い、第十六部(1934年)でも第十一部の不老不死者が新たな仲間と会談します…第十七部(1942年)の、鋼鉄の人の名を冠したスターリングラード市街戦には第二部の不老不死者が現れます。
                          彼らには病気をせず怪我の回復も早いという肉体的特異性を持ち、一定の年齢で老化が止まります…しかし失った腕は生えてこないし失血や臓器損壊で死亡する可能性はあるんですね、だから完全な不死ではない。
                          けれど疫病や飢饉など普通人にとっての災厄に乗じて履歴を変え、所在を変えて存在を隠しているのです。

                          こういった身体的な特徴や、不老不死者である事がバレないよう名前も住所も変えながら生きるといった設定って漫画でも小説でも驚くほど共有されてますよね…彼らほど強固な統一性を備えた架空の存在は寡聞ながら他に知りません、火星人であれ吸血鬼であれ。
                          ともあれSFでありながら歴史改変物ではなく特殊な能力を持たせるでもなく、ひたすら不老不死者の生き様を中心に描いている風変わりな作品です…おそらく話が地味すぎて一般受けはしないでしょうな、でも僕にとっては何故か心が震えるほど面白かったのです。
                          こうなったら、3巻も見付けて読んじゃうか!


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                            最近読んだマンガ
                            茶鳥木明代「デュラララ!!」3巻

                            初版'10年のGファンタジーコミックス、この「月刊Gファンタジー」という漫画雑誌はスクウェア・エニックスが出版しているのね…つまり本作も成田良悟という原作者とヤスダスズヒトというキャラクターデザイナーが関わっている“メディアミックスプロジェクト”だそうで、原作者による小説をベースにアニメ化もされているのだとか。
                            もう何年も前になりますが、この題名をネット上でよく見かけてたんです…それを思い出して(どんなん?)と借りてきたのだけども、ひょっとすると話題になってたのはアニメの方かな?
                            池袋に現れる首なしライダーの話、と思っていたら。

                            まぁ確かに池袋が舞台だし、首なしライダーも出て来はします…でも想像してた感じより斜め上を行ってましたね、これが3巻目で最初が12話目というのに1話目みたいなノリですし。
                            首なしライダーの正体は北欧の怪人デュラハン、だけどうら若き女性…奪われた首を捜して池袋に来て早20年、その頃から彼女に惚れ込んでる様子の新羅も不老の人外なんですかね?
                            遂に見付けた己の首、だけど胴体が付いてるし己を認識せず逃亡…その少女を匿う帝人は非日常に憧れるだけの平凡な男子高校生、と思わせておいて矢霧製薬の黒幕との駆け引きにダラーズを呼び出す策士っぷり。

                            このダラーズという謎システムについてや、それを狙って新宿から舞い戻った情報屋の臨也については前巻か前々巻で描かれているのでしょうな…矢霧製薬がデュラハンの首を入手した経緯なんかもね、しかしそれらを知らずに途中から読んでもまったく支障がないってのは奇妙な感じですな。
                            話の進め方が巧みなのか、前2巻まで本題を先送りしてたのか…背景だけじゃなくキャラのパースや表情も上手いしコマ運びもテンポよく、全体的に非の付け所がない完成度の高さです。
                            が、根本的な部分で惹き付ける何かが感じられないのですよ…小説とかアニメだと、また違うのかなぁ?


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                              赤松健「UQ HOLDER!」1巻

                              本作は、こないだの「アド アストラ ペル アスペラ」で思い出した著者が'13年より週刊少年マガジンて連載している漫画です…あの「ネギま!」が全38巻という事なので、本作も未だ完結してないだろうと思いますが詳細は不明です。
                              「ネギま!」も「ラブひな」も読んだ覚えはあるんだけど、内容は忘れちゃったなー…それでも“私はエヴァンジェリン(略)”という冒頭の台詞で気が付きましたよ、まぁ巻末広告でネタバラシしてましたけどね。
                              そう、本作は「ネギま!」のスピンオフだったんです…不老不死の伝説的な魔女と、ネギ先生の孫が宇宙を目指して旅をするという。

                              ちょうど今「百万年の旅」という小説を読んでいて、それが不死者の壮大な物語なんです…なんか「蜆塚」という漫画を読んで以来、そういう存在の事が気になり続けていたんですよね。
                              それが今頃になって「百万年の〜」に本作と、立て続けに不死者の話を見つけて…何故なんでしょうね色々と、自分でも不思議だわ。
                              とまぁ、そういった次第で本作に惹かれた訳なんです…これが梅図かずおや日野日出志だったら躊躇したでしょうが、著者ならね。笑
                              だけど未来の日本が「人口の激減で“都”以外は廃墟化してる」という設定も結構ツボですね、そういや「アド〜」もそうでしたが。

                              エヴァちゃんは成人女性の姿をして、かつて大分県だった辺りの村で教師をしておりました…どうやら刀太が両親を亡くした事に因縁があるようで、記憶を失くした彼の親替わりを務めてもいたようなのですけど。
                              彼女には高額の賞金が掛けられており、襲撃の巻き添えで死にかけた刀太は吸血鬼の血を舐めて不死者となったのでありました…そして身バレした雪姫(エヴァ)と故郷を離れ、宇宙と繋がる軌道エレベーターのある“都”へと旅発ちました。
                              吸血鬼とはいえ雪姫が血を必要としない理由は「ネギま!」で描かれていた気がします、どんな理由かは忘れたけど(違ったかなぁ)。

                              吸血鬼だけど人間を捕食しないせいか、あんまり「不老不死の業」みたいのもなく割と「爽やか少年漫画」という感じ…因みに“寿命がないのが「不老不死」何やっても死なないのは「不死身」”という定義や、名前を変えて移り住む不死者の生き方はカテゴリー的なお約束なんでしょうかね?
                              アクションや魔法のスピーディーな画面と会話シーンとのコントラストは、見せ方が上手いですな…作者は女性キャラも魅力的に描けるし、今後の登場予定キャラを最初にバーンと見せちゃう辺りからして話もカッチリ練り上げてそうです。
                              様々な不死者を集めたシンジケートに、次巻も期待!

                              ところで巻末の、二次創作フリーを宣言する「同人マーク」は初めて見ました。
                              ウェブ上では、コピーライトに対してコピーレフトという著作権を解放する動きがありますけど…作者のように有名な作家が、商業誌で発表する作品に二次使用のお墨付きを与えるとは!
                              これまで作者やその作品には特に思うところもなかったんですけど、本作で好感度アップしてきましたよ…まぁ僕は同人活動には縁がないし何も関係ないんですがね、カッコイイなぁと。
                              それにしても「アド〜」と本作って、妙に似てる気が…例えば「強女と旅する僕」設定とかね、個人的にはどっちも好みなんですが。

                              そうそう、あと1つ。
                              刀太が“インドの偉い人の言葉”と言っていた、
                              「明日、
                              死ぬと思って
                              生きなさい。
                              永遠に
                              生きると思って
                              学びなさい。」
                              って好い響きなのでメモ(元はガンジーらしいです)。


                              次巻


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                                | comic | 2016.10.30 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
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                                PS2ソフト「幻想水滸伝III」

                                前回からの統合編第五章、2回目はプレイヤーズキャラクターがクリスからゲドにスイッチ…ルビークから救援を求めて来たフランツを道案内に、ハルモニア辺境警備隊の面々は居城を発ちました。
                                かつてはシックスクランの一部でしたが、半世紀前の「炎の英雄戦争」後のどさくさでハルモニア神聖国に併合されてしまったルビーク…今また一方的に住民が強制連行され、人々から「ハルモニアの子」などと陰口を叩かれながらもルビークの地位向上を目指していたフランツはいたたまれません。
                                さて、娘ベッキーのテレポートで一足跳びに…と思いましたら眠いと言うばかり、またしばらく歩きか〜!

                                クリスが鎧姿に戻って梯子が上れなくなったから、チシャの村にも行きたかったんだけど…まぁ久しぶりのゲド隊ですし行きますけどね、テレポート不可になっても各地の店の品揃えが良くなりはしないのかよ?笑
                                袋がいっぱいになったので一先ず城まで戻ります、帰路は「瞬きの鏡」が使えるので楽だな…しかし城の人たちってクリスとゲドじゃあ対応が違うのね、特にカラヤ人は村を焼いてルルを殺したクリスじゃあ当然っちゃあ当然だけど口もきいてくれない露骨さで。
                                これでは所詮ゼクセン=シックスクラン連合の結束も高が知れるというもの、でも理屈じゃないからなぁ。

                                さてルビーク着いたけど、もぬけの殻ってどういう事?…何故か宿屋の姉ちゃんだけはいますが、交易品を持参した意味ないじゃん!
                                ともあれフランツにハメられたかと訝しむ一行、そこへ連行から逃げ帰ったという虫兵が「みんなは“真なる紋章の儀式”のために『炎の英雄の祭壇』へ連れて行かれた」と、またも出来過ぎた展開で怪しい限り。
                                以前は(ご都合主義だな)と思ったけれど、仮面の神官将ことルック側に着いたアルベルトという優秀な軍師によって完全な布石が敷かれていたのでありました。
                                ルビークの民を人質にフランツを逃がせば、ゲドが動くと見越していた訳です。

                                敵の策を読み切れないながらも死地へと飛び込むゲド、ここが命の懸け所だと腹を決めていたのね…真なる紋章を開放した今、ジンバの仇と刺し違える覚悟でいたのかもしれませんな。
                                だけど相手が、まさか彼と一心同体化した真なる紋章を狙っていたとは…真なる紋章は低位の紋章と違って勝手に付け外し出来ないのですが、ルックは自身に宿る真なる風の紋章+ササライから奪い取った真なる土の紋章を使って力の均衡を破るという荒業に出たのです。
                                真なる雷の紋章を強引に引き剥がされたゲドは、紋章の不老効果をも失った訳ですから遅かれ早かれジンバのように消滅するのか?

                                ルックが立ち去り間際に「置き土産」を残していったのは、ゲドを足止めしてる間にヒューゴとクリスの紋章を剥がすためだけじゃなかったのね…際限なく現れる大量おみやげモンスターに苦戦するうち、あわよくばジンバのように真なる紋章を失ったゲドの命が尽きるのを期待してたって訳か!

                                〈クリス編〉第一章| 2015.08.05・・・第三章| 2016.02.24
                                〈ヒューゴ編〉第一章| 2015.08.19・・・第三章| 2016.01.20
                                〈ゲド編〉第一章| 2015.10.11・・・第三章| 2015.12.20
                                〈トーマス編〉第一章| 2015.09.27・・・第二章| 2015.11.08

                                〈統合編〉
                                第四章・炎の英雄の待つ地〜チシャの村| 2016.03.02
                                第四章・ハルモニア戦(チシャの村〜ダックの村〜ブラス城)| 2016.03.09
                                第四章・オレンジ城を本拠地に定める、全マップ開放、メンバー&倉庫の統合| 2016.03.16
                                −−−・キャラのレベル上げ、コロク編| 2016.03.22
                                −−−・オマケ要素(ミニゲーム)の話| 2016.03.29
                                第四章・オレンジ城〜高速路| 2016.04.05
                                第四章・シンダル遺跡〜真なる水の紋章イベント| 2016.04.12
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                                第五章・ゲド編2| 2016.05.18
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                                第六章・カレリア〜ルビーク| 2017.10.19
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                                  | game | 2016.05.11 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                  最近読んだマンガ
                                  池田さとみ「さよならのJAMU」

                                  サブタイトルに「外科医 東盛玲の所見・番外編」とあり、本作はスピンオフ作品のようで…それにしても東盛玲(とうもりあきら)は読めませんでした、まぁJAMUと書いて(ジャムゥ)も読めませんでしたけどもね。
                                  本作の主人公は、インドネシアの呪医D・ワヤン・ブディー…Dはデュクンつまり呪術師の事で、ジャムゥとは“薬湯作り”といった意味があるらしいです。
                                  しかしながら表題となっている1話目も2話目の「常闇のJAMU」でも薬は出てきませんでしたけど?笑
                                  彼は真奈という少女の祖父の異母従兄弟で、彼の飼っている猿には祖父の魂が宿っているのだそうです。

                                  祖父の遺産管財人により両親ごと殺されかけた真奈は、祖父の遺言でワヤンに会いに付き添いの婆やとインドネシアへ…ワヤンとまとめて始末して遺産を独占しようと画策する管財人ですが、逆にワヤンの呪術で身を滅ぼす第一話で真奈とワヤンの関係性やサブキャラの立ち位置が描かれます。
                                  第二話は帰国した真奈が授業中に昏倒し、遺跡から目覚めた魔女と対峙したワヤンを霊体で手助けします…そこでワヤンの家系が元は僧侶であり、親の代で魔女の血筋が入った事が判明。
                                  という事は、祖父の現地妻は僧侶の家柄だった訳か…それと、どうやらバリのヒンドゥーっぽい感じだね。

                                  さて、来日して助手の真奈と如何なる活躍を見せるのか…と楽しみにしてたら、以降はワヤン達とは何の関連もない阿克(あこく)という悪霊青年の話になってしまって騙された気分だわ!
                                  あとがきによれば先の2話って、実は「東盛玲〜」よりも先に書かれた作品だったそうで…やはり作者は当時バリ島に行きまくってたらしく、後に代表作の「東盛〜」に彼らを登場させた事で本作がスピンオフ扱いになってしまったみたい。
                                  特にバリらしいリアリティは感じられないけど、なかなか新味があって期待してただけに残念すぎる…これに比べると、阿克の連作は読んでても期待感が湧かないんだよなぁ。

                                  で、3話目の「ダーク・ゴースト」から登場する阿克…彼は“奥州の魔神阿黒王”と“鈴鹿という鬼女”を親に持つ不死者で、名無しのカラスを伴に自らを無に帰す妖刀「鬼丸」を捜して流離い続けております。
                                  鬼丸、といっても伝説の元チーマーではなくてね。笑
                                  続く「隻眼(せきがん)の沼」は作者の地元にある藪不知をモチーフとした因縁話、でも定型的で退屈…そして「白月黒月」は緑子という熱血女子高生の話で阿克は出番なし、ただし不死者の怨念を呼び覚ます彼女の血と魔を斬る獅子王太刀は次の「ダーク・エンド」への布石となっております。

                                  そして阿克と緑子の物語が今、始まるのだッ!…と思わせておいて、何このほのぼのエンドは?…発想は面白いのに、見合った力量がない事は作者も自覚してる節が見受けられるにせよ。
                                  初版'04年のソノラマコミック文庫ですから、下手すると初出は90年代前半なのかもね…まぁエッセイ漫画「真夜中の番猫」によれば作者は極度の怖がりみたいだから、あんまりオカルティックな深みへとストーリーを展開させたくなかったのかもしれませんけど。
                                  バリの呪医も不死者も、興味深い設定で期待させといてさ…これでは他の作品も読もうって気はしないや、肩透かしにも程があるよ。


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                                    | comic | 2016.04.20 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                    最近読んだ本
                                    トバイアス・S・バッケル(著)、金子浩(訳)「クリスタル・レイン」

                                    実に独特な長編SFだ。
                                    読み始めて暫く経っても、ユカタン半島をモチーフとした異世界アクション小説にしか思えなかった…アステカ〜トルテカ文明という、メキシコの古代文明が関わっていれば僕は興味をそそられずにいられない。
                                    それと読み進むうち、何故か次々と現在プレイ中のゲームソフト「幻想水滸伝III」に似通った設定が出てくるのもユニークだった。
                                    「幻想〜」の国内リリースは'02年、本作の出版は原作が'06年で独占翻訳権を持つハヤカワ文庫の邦訳が'09年だ…剽窃やインスパイアなどではない、単なる偶然の一致なのだろう。
                                    しかし偶然にしては多い。

                                    最初に気付いたのは「生け贄の風習」だが、これは「幻想〜」では肯定的に描かれているので異質な文化の描写という点を別にすれば意味合いは違っている。
                                    「ロアという神格化されている何か」に関しても「幻想〜」では宗教の名前として挙がるだけなので、直接的な近似性は特にない。
                                    「失われたテクノロジーの再利用」や「限られた存在の不老者と彼らの人間離れした能力」という物語上の設定も「争いを膠着させた過去の大災厄と大軍勢の侵略」というストーリーの大枠も、個別に挙げれば珍しくはないかもしれない。
                                    ただ僕個人としては、不思議な一致に思える。

                                    話を本作に戻すと、読み進むうちにSFらしい骨格が節々に浮き上がってくる。
                                    舞台となるナナガダ半島は、父祖と呼ばれる伝説の祖先がテラフォーミングした植民星の赤道付近に位置する事…異星人のテトルを崇め生け贄を捧げるアステカ人の軍勢が山脈を越え、ロアを信奉するナナガダの首都へと進撃を始めた事。
                                    そして物語は、様々な人物の視点から描写される…記憶喪失で重大な鍵を握るジョン、彼の息子ジェローム、神の使命を帯びた二重スパイのオアシクトル、ナナガダの女性首相ディハナ、ジョンの旧友でマングース隊を率いるハイダン将軍、謎の男ペッパーなどだ。

                                    巻末解説によると本作は著者の初長編ながら、過去には同じ人物が登場する短編を書いているという…なるほど巻頭の地図が無駄に詳細なのは、そういう事か?
                                    カリブ海の小国グレナダに生まれた37歳の著者がアメリカで作家となるまでの経緯は、軽く触れられているだけだが興味深い…生国に軍事介入したCIAの姿が、作中のアステカ人に反映されているのだとか。
                                    またロアという名称はヴードゥーにおける精霊の一種に由来し、他にもカーニバルの様式や実在する料理など広範なカリブ周辺の様々な習慣や文化をモチーフとしながら渾然一体となった世界観を作り上げている。
                                    ただしタイトルが活きていないというか、それがタイトルになる理由が分からない。

                                    ローカス賞にノミネートされた本作に続いて、共通する世界設定で書かれた「ラガマフィン」はネビュラ賞とプロメテウス賞の最終候補作となり「スライ・マングース」ではペッパーが再び主要な役を担うらしい。
                                    本作の題名が雪を指す言葉である理由は分からないが、これら続編のタイトルは本作を読むと首都警備隊と辺境警備隊に関係していそうだ…ブルース・スターリングの小説に触発されて書き始めた著者らしい、スチーム・パンク要素が更に増えている事を期待してしまう。
                                    因みに著者は人気FPS「ヘイロー」の小説化も担当したようだが、もしかしたらRPGも好きだったり?


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                                      最近みたDVD
                                      「AVALON」

                                      押井守といえばアニメの監督ですが、本作はポーランドで撮影された実写SFX作品です…かなり前にも観てるのですが、フルカラー映像になる後半というかクライマックスの流れが思い出せず再視聴したのです。
                                      戦争や暴力はないけれど、暗く閉塞的な近未来…希望を失った若者たちが熱中する仮想ゲームでは死もまたゲームの一要素でしかない、でも脳に障害をきたす「未帰還者」となれば現実に廃人と化してしまいます。
                                      主人公アッシュは女性ながらソロでクラスAをクリアした凄腕で、彼女を挑発したビショップというプレイヤーを探る内にゲームを装った真実へと近付きます。

                                      かつてウィザードという最強のパーティを組んでいた仲間から聞かされた、ゴーストを追う者に開かれるリセット不能な隠しステージの噂…そこでの死はリセット不能、つまりハイリスク・ハイリターンなエリア。
                                      北欧の英雄神話から転化したアーサー王の眠る島、九姉妹が支配するアヴァロン…永遠の若さと引き換えに外界の記憶を失うというフィールドは、ゲームではなく現実の方だったのです。
                                      単色の世界に食べ物だけ色があったのは何故か、愛犬の不可解な消失に何故アッシュは平然としているのか…そもそもあの現実すら虚構ではないのか、だとしたら最後にゴーストが不吉な微笑みを浮かべた理由は?
                                      ラスト25分、彼女は洗脳された暗殺者だったのか?

                                      クラス・リアルでのミッションは未帰還者となっている元ウィザードのリーダーを射殺し、帰還させる事…先日読んだ「お江戸ふしぎ噺 あやし」の「蜆塚」で描かれた不老不死もまた、この仮想フィールドに到達した異界のプレイヤーだったのかもなぁ。
                                      今回は以前と違って日本語吹き替えで観たせいか、あるいは二度目だからかストーリーの細部が理解できて当時の疑問も氷解しましたよ…ま、新たに気付いた謎の方が多いんだけど。笑
                                      アッシュのCVが財前直見だったとは意外ですが、大塚明夫山寺宏一そして田中敦子アニメ「攻殻機動隊」のコアメンバーが顔を揃えていた拘りにニヤリ。

                                      オープニング・クレジットで思い出した「マトリックス」も、現実と仮想現実との逆転を描いていましたね…'01年の本作とどちらが先かは知りませんが、電脳世界という新たな環境が身近になってきた時代の物語である点で一致します。
                                      川井憲次による特徴的な女声コーラスの劇伴は、今じゃ手垢まみれな印象ですが逆に言えばそれだけ流行ったしパクられたって事か?
                                      監督のミリタリー趣味全開の戦闘シーンは、まるで前世紀のアナログ感を懐かしむかのよう…そこに出現する異形のヘリコプターや、バセットハウンドが待つ部屋の質感は「イノセンス」に通じるものがあります。


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                                      『Avalon』


                                      『Avalon - The Best Part』
                                      0
                                        | cinema | 2014.10.28 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                        最近読んだマンガ
                                        宮部みゆき(原作)、皇なつき(作画)「お江戸ふしぎ噺 あやし」

                                        初出は'10〜11年の「コミック怪」連載で、読み切り短編5作品を収録…原作は'00年に単行本化されているようですが、てっきり漫画化のために書き下ろした話なのかと思ってました。
                                        それだけ上手く絵で語らせてるんですよ、この場面をくだくだしく言葉だけで描写しても違うよなぁってね…きっとそこら辺は漫画向けに演出を変えたんでしょう、という事は原作者も原稿を渡して投げっ放しじゃなく作画を担当した漫画家との打ち合わせをちゃんとしてたって事でしょうね?

                                        掲載順に収録された5作品、最初の「梅の雨降る」は呪い返し…といっても話は(ほんのり怖い)感じで、全体としては印象が薄いながらも連載のトーンを提示する役割を果たしています。
                                        「時雨鬼」は人情物の時代小説を得意とする原作者の真骨頂、人の心に潜む魔を入れ子式に描いています。
                                        「灰神楽」は火鉢の憑喪を捕物帖スタイルに仕立てています、足のある女幽霊の動きに思わず総毛立ちました…きっちり落とさない幕切れは怪談の常套手段ですが、あやかしとの関わりを断ち切れない暮らしを示唆するようでもありますね。
                                        「女の首」は長屋の孤児が奉公先で巻き込まれる怨霊騒動と数奇な因縁の物語。

                                        「蜆塚」は最後を締めるに相応しい、独創的な怪談です…そもそも蜆塚である必然性がないのが却ってリアルで、いわばその由来を語るついでみたいな不死者の風聞がキモなんですが。
                                        何の害をなす訳でもなく、ただ老いもせず死にもしないという人間が少なからず我々の傍で生きている…そんな飲み屋での昔語りに、相槌を打っている青年の顔がオチになっています。
                                        江戸時代の怪談なんて現代の科学や物理で説明がつく、どこか他人事のようにそんな気でいる隣に怪異が身を潜めていたりするのね。


                                        追記:いわゆる八百比丘尼のようなタイプに関して、セスというチャネリング系の人格が興味深い発言をしていたので無断でリンク張っときます。以下は当該サイト「セス・ネットワーク・ジャパン」の記事「超人的な人々」より一部引用。
                                         君達が彼等の存在に気づいても、大抵はそうこうするうちに君達の世代が変わってしまい、それに対して先方は変わっていないということになるので、一般的な見方をすれば彼等は永遠の存在であるかのように見える。彼等は人間だ。ただ、その人種の特性が可能なかぎり実現に導かれるという点で超人的な人間なのだ。その一方で彼等は(君達とは)種類の違う発達の道筋を辿(たど)った。それは専ら精神的、霊的なもので、彼等を別種の体験へと導いた。その体験は質や度合いが異質のものであるかのように全く別物だった。

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                                          | comic | 2014.10.19 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                          最近読んだマンガ
                                          田辺イエロウ「終末のラフター」

                                          ラフテー、じゃあなかった(当たり前か)“LAUGHTER”つまり笑う者ですかね…だからって攻殻機動隊の「笑い男」とは関係ありません(あれは“LAUGHING MAN”)。
                                          パラパラっと見た感じはバンダナ巻きが「NARUTO」みたいだと思いましたが、それもまた関係なかったし。
                                          予言された“白い悪魔”によって一度は滅びかけた人類、新たに現れた“スティグマ”を宿した不死身の人が“悪魔”と呼ばれ忌み嫌われている世界…おっと、勿論「ガンダム」も関係ないですよ言うまでもなく!

                                          ユニークなプロットで筋運びもこなれてて、しかも“白い悪魔”の造形がまた独創的で描写も上手い…この完成度を5話で完結させてしまうとは潔いなぁ、いくらでも世界観だけで引っ張れるのに勿体ないくらい。
                                          謎だらけの世界だけど真実とかの追求はさせないで、謎解きは飽くまで取っ付きにくい主人公と妹への愛情に的を絞っております。
                                          最初(妹は要らなくない?)と思わせてひっくり返すとか、話の構成も台詞の説得力も新人とは思えません。
                                          他の作品も読んでみたいですな、久々に要チェックな作家が見つかって楽しみ!


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                                            | comic | 2014.07.26 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                            最近読んだマンガ
                                            沙村広明「無限の住人」30巻

                                            ついに完結、最終巻です。
                                            全員集合の那珂湊、文字通りの血で血を洗う三つ巴。
                                            前巻ラストの偽一登場で槇絵の命もここまでかと思いましたが、捨て身の騙しで天津の下に…そして天津と左目も失った吐を庇う燎たちに横槍を入れた英と鉄砲衆を華麗に撫で斬りし絶命、深手を負いながらも吐を葬り槇絵の亡骸を抱いて大陸に渡ろうとした天津も見事に凜が止めを刺して3年越しの仇討ちに幕です。

                                            “親の恨みつらみを引きずるのは困りモンだけど/親の「想い」ってのはさ/受け継がれる時はどうしたって受け継がれちまうモンなんじゃないのかねぇ”という百淋の言葉で、これは親子を描いた物語だった事に気付かされましたよ…凜の仇討ちも天津の旗揚げも、多くの者が親との確執なり因縁なりを抱えてたっけ。
                                            だからこそ偽一も子を宿している百淋を守るために命乞いをしたのですなぁ、自分たちの不始末を次の代には引き継がせないように。

                                            そして最終話、凜との別れから90年…廃刀令が発布されて6年が過ぎた明治の東京に舞い戻ってきた万次は、不死の発端を作った八百比久尼が連れてきた幼女と新たな旅に出発します。
                                            今度は刀に頼れない護衛の道行き、その幼女が差し出した古い人相書きとアイヌ彫りの短刀…更に小指の思い出(笑)と、まるで先日みた「ザ・ライド」の首飾りみたいで本編とは関係ないけど不思議な気分でした。
                                            連載開始の'93年から20年弱、後追いで読んできましたが終わりとなると少し寂しいものですなぁ!


                                            追記:八百比久尼(八百比丘尼)に関して、ちょっと面白い解釈を発見したので、興味ある方は【最近読んだ本】宮部みゆき(原作)、皇なつき(作画)「お江戸ふしぎ噺 あやし」のリンク記事をご参照ください。


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                                              | comic | 2013.11.28 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                              最近みたDVD
                                              「未来惑星ザルドス」

                                              007を引退したショーン・コネリーが主演した'74年のカルトSF、ご存知の方は僕が「オズの魔法使い」で本作を思い出した事はお分かりでしょう…ネタバレを避けて非常にザクッと説明すると「ザブングル」の世界で「ルパン三世マモーとの対決」と「漫画版ナウシカ後半」をやってる感じかな、個人的にはPSソフト「RIVEN」の独特さにもテイストが近いような。
                                              時代的にCGもSFX(←死語か?)もないし、100万ドルの低予算でショーンのギャラ40万なんて監督が自腹を切った位のチープな映像だから覚悟して観てね!笑

                                              最初は「マカロニほうれん荘」「ドラネコロック」のギャグだと思ってたんですよ、当然ながら実際は本作がネタ元だった訳ですが…かつて昼の映画番組で観てビックリ、そして何十年と経って曖昧な記憶を確かめたくなったのです。
                                              初っ端から漫画で描かれてたのと同じ巨大な顔面岩が浮遊する紀元2293年、それをザルドスと崇める獣人の中にショーンがいました。
                                              絶対服従の神ザルドスとは何か、なぜ獣人はザルドスの秘密に気付いたのか?

                                              生殖と暴力、宗教と搾取、知と恐怖、不死と労働、死と解放、ボームとT.S.エリオット…管理社会とワイルドすぎるショーン!笑
                                              知性と妖艶さを兼ね備えたシャーロット・ランプリングと共に老いて死ぬ静かなラストは、改めて観ても不思議な魅力がありました。
                                              予告編じゃありませんが、本当にオーウェルの1984もアーサーの2001も越えてしまったんですな…21世紀になっても本作が奇妙に未来的である事は、考えてみれば驚異です。

                                              ロケ地となったウィックローヒル(WICKLOW MOUNTAINS)はアイルランドの監督宅に近いそうで、ちょっと行ってみたくなりました。
                                              ちなみに当時とは違って“現在は1日出演しただけの運転手でも”表記しなければならないという話で、なるほど「銀河ヒッチハイク・ガイド」「ブラザーズ・グリム」の細々としたスタッフ・ロールにはイギリス映画業界の新ルールがあったという訳でしたか!
                                              ドラネコロック _ザルドス.jpg


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                                                | cinema | 2013.03.14 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                最近みたDVD
                                                「ハンコック」

                                                別にジャズ・ピアニストとは関係ないんですね、当然ながらアジア地域にも何ら関係ありはしません。
                                                “英雄行為”でL.A.に甚大な被害を与え続けるスーパーマン、それがハンコックという黒人青年です。

                                                清廉潔白からは程遠く、ヤクをキメて酔っ払って道端のベンチで野宿して…女子供からも見下され、市長からは「N.Y.にでも行ってくれ」と言われる始末。
                                                だけど危機一髪を見逃せない彼は、踏切事故で命を救った冴えないPRマンのレイ(ジェイソン・ベイトマン)から食事に招かれます。
                                                レイは街の鼻つまみ扱いのハンコックを、正当なスーパーヒーローとして市民に愛される戦略を立てます。

                                                例えばウルトラマンが地球を救うためとはいえ、破壊されたビルや押し潰された自動車の持ち主たちは平気なのか…その疑問に対する一つの答えが本作かもしれませんね、非力な市民たちによって否定される超人というシニカルなユーモア。
                                                孤立無援な彼の味方は、善良すぎて危なっかしい男。

                                                “知り合いが誰も名乗り出なかった”
                                                頭を強打して搬送された記憶喪失の青年は、身元を示す物は何もなくて署名を意味するスラング「ジョン・ハンコック」を名前にした日から80年目にして初めての友人を得たのですが…レイの妻こそが!笑
                                                そして不死身の筈だったハンコックが重傷を負い、レイの妻も瀕死に…(まさか「泣いた赤鬼」みたいな話じゃないだろうな〜?)と思ってたら、もうちょっとオトナのほろ苦い締めくくり方でしたねぇ。

                                                ハンコックをウィル・スミスが、前半と後半でキャラを演じ分けるレイの妻メアリーをシャーリーズ・セロンが演じております。
                                                及第点、というか惜しい感じのする映画でしたねー。
                                                アクションに引っ張られてドラマ要素が勿体ない事になってます、慌ただしいクライマックスの決断を掘り下げて描いてほしかった!
                                                サントラはラップ系だけでなく、J・ガイルス・バンドやジョン・リー・フッカーなど何気に渋い曲も…個人的にはM.I.A.が歌う「Paper planes」に、元CLASHの面々がクレジットされていたのが気になりました。


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                                                  | cinema | 2013.02.23 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                  最近読んだ本
                                                  舟崎克彦(文)、橋本淳子(絵)、小林敏也(構成)「大仙人」

                                                  '02年に出版された本書は、'97年「季刊ぱろる」にて「大仙人図鑑」として連載されたものだそうで。
                                                  古代中国の「列神伝」「神仙伝」から41柱の仙人が一同に会しております。

                                                  いいですねぇ、この素っ気なさ…雑とか手抜きって意味ではなく、南伸坊が「李白の月」「仙人の壺」で書いていた(乾いてる感じ)が堪らなく気持ち好い。
                                                  “いつ誰がどうしてこうなった”的な描写が寸足らずな、なんだか子供に喋らせた聞き書きみたいな…かゆい所に手が届かない、でもそれが何故か好いのです。
                                                  疎らに埋まったパズルのように想像の余地ありまくり、所々で訳わかめ。笑

                                                  皇帝に召し抱えられた仙人、術を見せろと催促したら羊の石像になった…飾っておいたら消えた、以上。
                                                  また別の仙人が別の皇帝に仕え、殺された後で何箇所も同時に現れた…墓を開けたら空だった、以上。
                                                  真理も冗談も解する仙人が宮仕えを辞めて田舎で薬を売っていた、以上。
                                                  素潜りで捕らえた鯉を飼っていたら角と翼が生えて、誘われるがまま昇天した…でも年に何度か帰宅して家族と食事した、以上。
                                                  とまぁ、更に詰めて解説すると一層(はぁ?)ですな!

                                                  だけど愉しいのです、一種の(喉越し)を味わう話なのかもなこれは。


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                                                    | books | 2012.12.31 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                    最近読んだ本
                                                    松谷みよ子、樋口 淳・責任編集「死と再生の民話」

                                                    少し大判のムック的な本にしては写真が少なめですが、そこは“責任編集・松谷みよ子”ですから心配ご無用です。
                                                    ほとんどすべての民族や文化に共通する「死と再生」にまつわる物語を、まるで遠くから近付けてくるような構成で紹介しています。
                                                    前半は世界各地に伝わる民話と、アジア少数民族に伝わる祭礼儀式のリポート。
                                                    まだまだ知らない伝承があるんだなぁ、知ってる話が一つもなかったのは新鮮。

                                                    様々な寄稿文の中で秀逸だったのは、もう一人の責任編集者に名を連ねる樋口淳という方のコラム。
                                                    要約すると「昔話の残酷性を悪しきものとして排除してはいけない、物語のダークサイドは比喩的に子供たちの内面を肯定し健全なバランスを育む」といった内容で、賢いつもりになっている現代人の陥りがちな傾向を指摘しています。

                                                    後半は現代のフォークロア、日本各地で採話したパーソナルな死と再生の逸話。
                                                    明治から現在に至る、身近な人々の体験談…それは生まれ変わりであったり幽体離脱であったり、あるいは臨死体験であったり。
                                                    それは少なくとも当事者たちには信じがたい真実であり、また古くからの言い伝えとも一致する点が興味深く思えます。
                                                    例えば文字のような痣を持って生まれた子供は、前世で埋葬された場所の土でしか痣を消せないとか。


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                                                      | books | 2011.07.13 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                      最近読んだマンガ
                                                      高山しのぶ「あまつき」10巻

                                                      少し間が空きまして、少し間を飛ばしましたが。
                                                      致し方ないです、図書館で借りて読んでるのでね。

                                                      まぁしかし、ちょっとぐらい飛ばしても平気かなって気持ちもあったんです。
                                                      続けて読んでても時制バラバラで分かりにくいし、ざっくりと筋が掴めてればいいかなって。

                                                      いきなり話は陰陽寮の昔話からスタート、黒目の男女は兄妹だったのかぁ。
                                                      新キャラ緋褪(ひざめ)は陰陽寮を創設した佐々木の旦那の懐刀、というか八百比丘尼…って事は人魚喰らいの不死者超人ですかね?

                                                      で、昔話が終わった坂守(サカガミ)神社に夜行襲来。
                                                      いつの間にか堂々と「帝天にケンカ売る」なんて言うようになった主人公、鴇時(ときどき)は反目しあう妖と陰陽寮をまんまと手懐けてしまった模様。
                                                      しかもご無沙汰でしたの篠ノ女(しののめ)と朽葉(くちは)も結集し、帝天に逆らって上書きされる前の銀朱が遺した記録が緋褪の口からご開帳〜。

                                                      最後は夜行とセットの鵺が神社の奥の院、陰陽寮に入り込んで上様&真朱に王手をかけた所で次巻へ。
                                                      今回、現代編は登場せず。
                                                      相変わらず、アクション・シーンでは何が何やら。


                                                      次巻

                                                      前巻


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                                                        岡野玲子「陰陽師」13(太陽)巻

                                                        前に読んだ「少女まんが魂」で絶賛されてた、夢枕獏の代表作を漫画化した作品なのですが…僕には全っ然、分かりません。笑

                                                        のっけから古代エジプトのファラオたちが、平安京の陰陽師対決と平行して描かれていきます。
                                                        どうやら都の設計に関わるゲマトリア的な伏線みたいなのですが、いちいち考えるのが面倒臭くなったので本来の意図は不明です。
                                                        絵は上手いけどクセが強い、というかね…誰が誰なのか区別が付かんのですが!
                                                        結構(分からん奴など知ったことか)と言わんばかりの勢いなので、まぁ途中から読んでるから仕方ないけど…萎えますなぁ。

                                                        よくある晴明ものと趣きが大きく異なるのは、道満法師が八百比丘尼に通ずる異形の者として描かれている点でしょう。
                                                        女性の姿をしながら人ならぬ、不老不死の神。
                                                        御簾の御前で催された射覆(せきふ)の儀において、晴明は道満法師に競り負けてしまいます。

                                                        都の結界を破り禍をもたらす道満と、後手に回った晴明の知略を懸けた攻防戦。
                                                        その辺はあとがきの射覆に関する解説にも詳しいのですが、さっぱりですわ。
                                                        ただ、己の胸に受けた傷で魑魅魍魎を使役するといった件(くだり)に、五十嵐大介の短編集「魔女」のクマリが用いた大いなる呪術を思い出したりしました。

                                                        巻末の謝辞に手塚眞の名があるのは、旦那さんでしたっけか?


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                                                          | comic | 2010.03.10 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                          最近読んだマンガ
                                                          荒川弘「鋼の錬金術師」17巻

                                                          いよいよエルリック兄弟の実父ホーエンハイムの謎が明かされます…といっても一部ですけどね!笑
                                                          しかしトリシャが彼の事情を承知の上で連れ添っていたとはなぁ〜、なるほど不死よりも共に老いて添い遂げたいと願う気持ちも分かる気がしてきます。

                                                          さてブリッグズ要塞のエルリック兄弟、新たなホムンクルスと遭遇するわ釘は刺されるわの大騒ぎ。
                                                          スカーとの一戦で重体のキンブリーは賢者の石パワーで超回復、レイブン中将と要塞に乗り込んできますが…アームストロング少将の逆鱗に触れてコンクリに沈められた中将からして、どうやら中央上層部は生身の人間って事なのでしょう。

                                                          ともあれホムンクルスが国を囲むように地下を掘っている理由も、大総統の養子=プライドが強大な影の化け物だともキンブリーは知っているのでしょうな。
                                                          ここで初期のエピソードが活きてくる訳ですが、マルゴーの予測する(一国まるごと錬成陣)という建国プランでは済まなそうで。
                                                          メイの言う(龍脈を活用する錬丹術)とは違うアメストリス型の錬金術、その改変の裏にもキナ臭さが漂って参りました。

                                                          旅烏ホーエンハイムの仕込みは“お父様”の長い企みを台無しに…出来るかな?


                                                          次巻

                                                          前巻


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                                                            | comic | 2010.01.16 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                            最近読んだマンガ
                                                            里中満智子「マンガ ギリシア神話3 冥界の王ハデス」

                                                            ハデスは裁き人ではないし、ゼウスやポセイドンの兄弟ですから神様です。
                                                            しかし他の神々が、不老不死でありながら冥界に来るには悲しい訳がある…。
                                                            役目とはいえ、なかなか人格(?)者なハデスです。

                                                            ところでどの神も自然界や人間性の一面を象徴してるのに、それが更に各々を象徴する動物や植物を持っている…というのが入れ子っぽくて面白いですね。
                                                            で、生き物たちや人の性分に神々の化身を見る。
                                                            つまり動植物を直接に神格化してはいない、飽くまで不可視のエレメントを擬人化した点は大きな特徴かと思います。

                                                            ギリシアの神々はローマの文明に引き継がれる中で統廃合されていきますが、ローマが国教を変えた後も言葉の中に残りました。
                                                            ギリシアの神話世界に多くの語源を持つという事は、今もその世界観を強く受け継いでいるという事です。

                                                            欧米だけが世界ではありませんが、主流をなす動きの背景にはキリスト教的な文化が、その土台にはヘレニズム(ギリシア文明)が根付いている事を念頭に置いてないと理解しきれません。

                                                            むしろ日本は連続しているようで断絶している、そんな違いを感じたりも…。
                                                            こんなにも似通った神話を持っているのにねぇ。


                                                            追記:(ギリシャ文明=ヘレニズム)なのかは知らないのですが、「哲学的な何か、あと科学とか」というサイトの「ヘレニズム文化 B.C.300年頃」という記事がアレキサンダー帝国の文化的カオスを同時代的な視点で考察されていて興味深かったのでご紹介。
                                                            しかしヘレニズムって、ジェラシーの語源といわれる女神ヘレに由来するのか、それとも美しすぎてトロイア戦争が起きたヘレネに由来するのかで、印象が違ってくるだろうなー。笑


                                                            「マンガ ギリシア神話4 悲劇の王オイディプス」

                                                            「マンガ ギリシア神話2 至高神ゼウス」


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                                                              | comic | 2009.05.18 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                              最近読んだ本
                                                              学研・Books Esotericaシリーズ4「道教の本―不老不死をめざす仙道呪術の世界」

                                                              以前から老子の説く道(タオ)に関心があり、しかし道教との関連性が謎だった。
                                                              道教の持つ、福(平安)禄(財力)寿(長命)の現世利益に抜きん出た俗っぽさに抵抗があった。
                                                              とはいえ教義なき宗教が仏教とも習合し、日本文化の根底にも大きく関わっている事は新鮮だった。
                                                              東洋の錬金術ともいえる神仙思想の歴史も面白く、中国のシュールな怪異譚を楽しむ一助になりそうだ。
                                                              陰陽道や易経で用いられるような護符の描き方が、妙に丁寧に紹介されていた。
                                                              素人が真似ても仕様がないのにね。


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                                                                | books | 2007.12.02 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |




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