ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

最近読んだ本
一橋文哉「外国人ヒットマン」

初版'19年、KADOKAWA刊。
図書館の新着本コーナーで目に止まって衝動借りしちゃいました、なんか国内の犯罪絡みって「週刊大衆」だか「週刊ポスト」だかみたいだと引いちゃうんですけどね…逆にCIAとか海外組織の話だと何故か興味が湧く事もあって、本書に関しては後者のノリです。
しかし恐ろしい話ですな、来日した足でサクッと済ませて即帰国という日帰り殺人旅行…偽造パスポートだから追跡調査も難しく、しかも近隣諸国とは犯人引き渡し条約を締結してない点が利用されてる節もあり。
読み終えた直後、依頼人から底辺下請けまで5人が芋づる逮捕されるニュースが!?

そのニュースは関係者全員が中国内にいたから、本書のような越境パターンとはまた事情が異なる訳ですが…いくら人口が多いからって、凄まじい数のヒットマンが営業してるのね中国。
台湾組織と連携する福建省マフィア、残留帰国二世が多数活躍する東北マフィアなど拠点毎に得意とするシノギがあるそうで…大陸マフィアの老舗で国外展開を早める香港系に急成長を遂げた韓国系、同盟国マレーシアを足場にする北朝鮮工作員など闇のビジネスも国際企業顔負けのグローバル化が進んでいるのですな?
例え主犯の目星が付いても実行犯が別にいて、繋がりの証明は出来っこないと。

著者は「グリコ・森永事件」や「宮崎勤事件」など様々な犯罪ノンフィクションを手掛け、本書に紹介されている裏社会絡みの凶悪な未解決事件を扱う著作も。
それらに比べると本書の内容が浅く広くなるのも已む無しで、そもそも解決してない事件ですからディープな情報も期待出来ません。
ほとんどがネット上の噂レベルで目新しさはありませんが、それらも本書のように裏とコンタクトが出来る情報源が出所ならば話半分が話八割ぐらいには思えてきそう…ライブドア/王将/世田谷/ナンペイといった事件の実行手口と仲介役、ヒットマン派遣組織の動向までを追える構成です。

ライブドア“懐刀”沖縄暗殺で二重三重に派遣されていたヒットマン達、世田谷一家惨殺犯の足取りと近況…王将社長射殺と金兄毒殺の関連性、フィリピン人の八王子スーパー強盗計画を乗っ取った中国人ヒットマン辺りは自分の行動範囲に近く通りすがりで巻き添えにされかねない恐怖感満点。
潜伏先の定番フィリピンに建つ最新鋭の演習施設やカンボジアに移住した元G組長とオウム残党の密着などは、台湾や韓国以上に今から行く気は起きなくなります…微妙に読みにくく感じるのは色々とボカシたいからなのか、というよりは自分に裏社会の基礎知識が足りないせいなのかもしれません。


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以下、個人的メモ
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    | books | 2020.03.29 Sunday | comments(0) | - |
    最近読んだマンガ
    惣領冬実「エデンで会おう」

    作者は80年代の少女コミックに登場した、秋里和国に続く(白い漫画)の系譜に連なる作家という印象があります…まぁ(白い漫画)といえば吉田秋生以降の流れに属するのでしょうけども、作者の硬質なタッチながら少女漫画らしい端正なキャラはインパクトありました。
    ずいぶん前になりますが、確か「EDEN」(→「ES -Eternal Sabbath-」でした!)という題名のSFを読んだのを思い出しました…正確なタイトルは違っていたかもしれませんが、後に吉田の「BANANA FISH」を読んだ時も「EDEN」(「ES」)を連想したのです。
    初めて読んだ「ボーイフレンド」といい、作者はシリアスな話を描くイメージがあったので本作は意外でした。

    '92年に掲載された表題作は紡たくっぽいキャラ顔で、しかも作者の自伝的な内容…時は'74年から'76年、美大付属高校で送った若き日々を回想しています。
    僕にとって、今は無きデザイン科を思い出させる面もあり…そして60年代を引きずっているような時代背景も興味深いです、しかし思っていたより作者はデビューが遅かったんですな?
    “絵が全然描けんのなら/諦めもつくけど/厄介なのははんぱに/描けたりするから/妙なこと夢みたり/するんよ”という台詞に、ちょっと懐かしい痛みを感じたりもしました…ただ少なくとも僕は、特に悩んで描いてはいなかったけど。

    併録の「サボテン」「ペカンナッツのパイ」「月蝕」は、'93〜94年に掲載された花と雪生の三部作です。
    母親の夢を背負わされてヴァイオリンを習うも従姉妹の沙也と常に比較される、おっとりキャラで世間知らずの花…雪生は名うての女泣かせ、彼にしてみれば束縛に変わる女性の欲から自由でいたいだけなのです。
    “昨日 満足できたことが/今日は満足できそうにない/昨日幸せになれたことが/今日は幸せになれない/目を覚ますたびに思う/あたしは歪んでいってるのか/それとも/整っていってるのか”
    情熱と嫉妬、そして母性…掘り下げますな、痛む程。

    “月は星を産むために/まん丸に満ちて/そうしてはち切れんばかりに/ふくらんだ月は/静かに夜空に星の子供達を/ばらまいてゆく/その身をけずりながら……/だから夜空は/何百年も何千年も/真っ暗にならずに/すむんだって”
    花と雪生の三部作は表題作ほど軟らかくもなく、とはいえ「ボーイ〜」ほどは硬くもないタッチが程好い感じです…まぁ花が抜けてて可愛いらしく描けているせいかもなぁ、他キャラは昔の冷たい顔立ちなんですが。
    「月蝕」は構成が特に見事ですね、月が比喩として上手く機能しています…個別に完結しているのも流石、初版'13年の小学館文庫。
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      | comic | 2016.10.05 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近行ったところ
      東京都現代美術館

      ツレの好きな坂本龍一&その周辺のアーティスト絡みで企画展「アートと音楽 ――新たな共感覚をもとめて」を見に行きました。
      だいぶ前になりますが、初台のICCにダムタイプの高谷某と坂本との共同インスタレーション的なのを見に行った事がありまして…そのインタラクティブかつ寛いだ空間が心地好かったので、今回も割と楽しみにしてたのですがね。

      音楽とは時間に制約される表現ですから、それを踏まえた展示でなければ無意味でしょう…氷で型取りしたレコードや木の年輪を聴かせる作品はヘッドフォン不足で行列また行列、導線が遮断され一人あたり数十秒の鑑賞でも局地的渋滞に。
      その点では今回の高谷と坂本の作品も失敗で、小さいブースの作品だったため40分待ちの行列が室内でとぐろを巻いちゃって…茶室なんて模してないで、むしろウサギ小屋の集団住宅にすべきでしたね!笑
      これでは見る気も聴く気も失せましたよ。

      植物が分泌する化学物質の経時変化を音に置き換える試みも、子供の声やらオバチャン客の喋りで台無し。
      でんじろう博士の音波の実験みたいなアイデア落ちやら、根拠のない主観に基づいた法則で言葉を音に変換する機械だったりとビートたけしの番組「誰でもピカソ」か美大生レベルが大半を占めておりました…目玉といえばケージや武満の譜面でしょうか、そんなの並べられても本で見たまんまですからねぇ?笑
      鑑賞どころか単なるネタ見せかと。

      とまぁ偉そうに文句ばかり書き連ねたようになりましたが、決して退屈ではなかったし行って後悔しているといった訳でもありません…いわゆる五感を刺激され、大いに触発されたので。
      でも第4回も開催する気があるなら、来場者/聴衆の感覚で会場設計なり鑑賞に相応しい環境を造りましょうね…新しい試みに失敗はつきものですが、これ第3回なんだから素人に突っ込まれるようじゃダメだぜ?
      込み合うほど人が入ってもないのに落ち着いて鑑賞できないなら、銀座松屋の催事場でやんなさいって。

      唯一、大友良英リミテッド・アンサンブルズによるポータブル・プレーヤーが織り成すノイズの森だけは素晴らしかった…あの展示だけで元が取れた気がする位、初めてノイズ音楽に心地好く浸る事が出来ました。
      アナログ機器の拾う様々な雑音が四方八方からランダムに聴こえるだけなのに、何故だか親しみと寛ぎを感じた幸せな空間でしたよ。

      入ってすぐの青い池に白磁の器を無数に浮かべた作品も心地好かったな、これは既視感ありまくりでしたが。
      「アートと音楽」展


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        | visited / plan | 2013.02.03 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだマンガ
        吉田秋生「イヴの眠り」2巻

        確か、ずいぶん前に最終巻を読んだような…?
        そんで、その時もやっぱり(先に「夜叉」を読まねば)って思ったんだよなぁ〜。
        うん、本作を読むなら「YASHA〜夜叉」を読んでからの方が面白いだろうと思ったし、本作だけ読んでも魅力半減って気がしたんだったよな、前も。

        「BANANA FISH」から数十年…シン・スウ・リンはチャイニーズ・マフィアのトップに君臨しております。
        遺伝子工学により誕生した新人類、静(セイ)。
        邪心の女科学者が生んだ静のクローン、魂を持たぬセイこと死鬼(スー・グイ)。
        ある事情によりクロサキ家の長女として育てられてきた、静の血を引く“龍の娘”ことヒロインのアリサ。

        地元ハワイイで死鬼の襲撃を受け、出自の秘密を知ったアリサは静のいる沖縄へ…死鬼もまたシンを狙って沖縄に。
        「BANANA FISH」のアッシュも超人的ながら巨悪と対峙するには弱い存在でしたが、そのコントラストを一層顕著にしたアリサ。
        彼女はシンを守れるか?


        関連記事:【最近読んだマンガ】吉田秋生「イヴの眠り」5巻| 2009.11.28
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          | comic | 2011.11.06 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近聴いたCD
          クリストファー・ウィリッツ+サカモトリュウイチ「オーシャン ファイアー」

          何故タイトルの坂本龍一は一繋がりのカタカナ表記なのかなぁ?…という素朴な疑問はさておき。
          蒼い波間に夕陽(もしくは朝日)の残照が映える、タイトルどおりのジャケに惹かれて手に取りました。

          日暮れ時に川べりを散歩して、こんな茜色と藍色のコントラストが揺れる川面を眺めていると、いつの間にか見入ってしまっている事があるんですね。
          黄昏時の魔に魅入られてるのかもしれませんが、水に遊離する色の幽玄さには催眠とか瞑想とかの効果があるのではないでしょうか?

          さて本作。
          ピアノとか、楽器は鳴っていないです。
          いや鳴っているのかな、だけど聴き分けられません。
          なんでしょうね、アンビエント・ノイズ?…って、そんなカテゴリーないか!笑
          ノイズといっても有機的な自然音でも金属が軋むような機械音でもなく、なんといいますか“いろんな素材と状況の、いろんな太さと長さの筒に耳を当ててみた”という感じです。

          僕の散歩する川べりには(今は減ったけど)様々な工場が並んでいて、そんな川べりで夕方の散歩中に気を失ったりすると、こんなような音がしそうなイメージがしました。
          別に聴いていて怖いとか悲しいといった感じはしないし、不快というほどでもないので適度に音が欲しい時なんか小さく流すと好いのかも(無音の環境は意味なく気持ちが張ってしまいますからね)。

          とにかく、音楽ではありません。

          〈坂本龍一〉関連記事:
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            | music | 2011.07.27 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだマンガ
            吉田秋生「BANANA FISH」11巻

            最終巻となりました。

            ディノの雇ったフォックス大佐率いる特殊部隊によって拉致されたマックスや仲間たちを救うべく、国立精神衛生センターに奇襲をかけるアッシュとシンとケインのニューヨーク・ストリート・ギャング連合。

            ユーシスの放ったサソリが英二を撃ち、ついにラオが袂を別ちます。
            シンの涙、アッシュの涙、そして英二の涙…。

            雇い主を裏切ったフォックスの慢心、ユーシスとの契約を打ち切ってアッシュを援護するブランカ、最期までアッシュに惚れ抜いていたディノ…これ以上ネタバレは止めます、ラストシーンの静かな美しさは大薮春彦のハードボイルド映画に主演した松田優作を彷彿とさせるものがありました。
            もし本作とリアルタイムに、十代の頃に出逢っていたら…間違いなく僕の人生は変わっていたでしょう。

            英二との関係を同性愛的に語る解説が多いのですが、アッシュの生い立ちに描かれた、失われた兄との幼少期や分裂した自我を見落としているのでは?
            誰からも与えられなかったもの、それは人の情でも庇護でもなく平穏な時です…だから安らかな眠りのように微笑んだのだと思ったり。
            そう考えると著者は案外、無力で素直な日本人の国民性を卑下する時世にタオイズムの(弱きものの強さ)を示したようにも…とは少々うがちすぎでしょうか。


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              | comic | 2011.04.17 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近読んだマンガ
              吉田秋生「BANANA FISH」10巻

              すっかり“コルシカン・マフィアvsストリート・ギャング連合の全面戦争”に突入しておりますが、ショーターを失ったシンたちの確執は棚上げされたまま解消されてはいなかった訳で。
              しかもユーシスから救出した同胞の中に潜む“サソリ”が、血の結束を揺るがせていくのでした。

              ディノが新たに雇った特殊部隊のフォックス大佐、アッシュとの初顔合わせがゲイバーという演出が効いてます。
              その経営者が、男娼候補のキッドナップを任されていた下っ端で…アッシュの深いトラウマは永遠に癒えない事が伝わってきました。

              ハーレム・ギャングを狙い撃ちして内部分裂を煽るフォックス部隊、その戦法を手掛かりにデータベースから正体を割り出したアッシュ…バナナ・フィッシュの特ダネは失ったものの秘密クラブの顧客情報を掴んだマックスが狙われる事を察知します。
              これは先のゲイバーが伏線となっていた訳で、こういった場面の繋ぎ方の巧みさにも感心してしまいます。
              アジトの攻防戦で人質を取られて投降するアッシュですが、大佐からの暴行をジーパンの前が開いている事でさりげなく描いたり。

              それにしても「拷問にレイプが効果的なのは云々」だなんて、今ならマンガ叩き条例に引っ掛かりそうな台詞ですよね…。
              まぁ彼らは常人の感覚が通じない連中なんですけど、そのくせバナナ・フィッシュを嗅ぎ付ける俗っぽい野心も覗かせたり。

              次巻いよいよ完結!


              前巻

              続巻
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                | comic | 2011.04.14 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだマンガ
                吉田秋生「BANANA FISH」9巻

                ケイン率いるハーレム・ギャングとシンのチャイニーズ・マフィア、そしてブロンクス・ギャングと英二は辛くもアッシュの奪還に成功します。
                逃走ルートは地下の下水網、とここまでは計画どおりに進みましたが所詮は素人だけに詰めが甘いようで。

                ブランカとの頭脳戦、そして自ら囮となって博物館へとユーシスを誘い込むアッシュ。
                まんまと追い詰めたつもりが、ゲリラ戦のエキスパートに教育を受けたアッシュの返り討ちに…またも煮え湯を飲まされたユーシスが放つ“サソリ”とは。

                ユーシスが捕らえたシンの手下に、亡きショーターの親友でありシンとは異母兄弟のラオがいました。
                予想通り、アッシュとシンの合同チームが救出に来ますが…隠しカメラの映像に見入るのはユーシスとディノの他に新たな刺客です。
                まさかこのまま少年ジャンプ的な刺客トーナメントになったりはしないよね?笑

                しかし本当に少女漫画雑誌に連載されていたとは思えない戦略サスペンスです、地下チェイスの読み合いや映画「ランボー」並みの接近戦など手に汗握る緊張感の連続です。


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                続巻
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                  | comic | 2011.04.11 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだマンガ
                  吉田秋生「BANANA FISH」8巻

                  チャイニーズ・マフィアの頂点に君臨したユーシス、コルシカ人財団を手中に納めたディノ、愛弟子アッシュの手の内を見通すブランカの共同戦線。

                  アッシュにとって唯一の弱点である英二が、少々パワーアップして奪還作戦の陣頭指揮に乗り出します。
                  自分を救うため、すべてを明け渡してしまったアッシュに応えるため。

                  アッシュが英二に別れを告げに来た時、伊部は彼を阿修羅王になぞらえます。
                  美少年の姿をした異教の邪神…。
                  去り際に、英二の生まれた国を見てみたいと口にする弱気なアッシュ。

                  ディノ、ユーシス、ブランカ…誰からもアッシュは愛されているのです、ただし寵愛に隠された下心も彼には見えてしまうのですね。
                  さすがにディノは慣れたものですが、ユーシスは自己防御から憎悪に転嫁し、ブランカの心境は揺れます。

                  兄を廃人にしたバナナ・フィッシュの究明と復讐も、自由への解放も失ってディノの養子にされてしまったアッシュ。
                  野生の山猫がキリマンジャロの雪に埋もれてゆく…でもそこが山頂なのか?


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                    | comic | 2011.04.08 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだマンガ
                    吉田秋生「BANANA FISH」7巻

                    閉鎖病棟から必死の脱出を果たしたアッシュだが、マックスたちの拘束を知って立腹しながら救出に戻る。
                    その後ハーレム地区のケインを訪ねたアッシュは英二と再会し、束の間の安息を得るのだった。

                    バナナ・フィッシュ計画の全貌を調べあげてディノと接触したユーシスは、その化学組成を南米の毒草ブルグマンシアの突然変異株であると突き止めて協力関係を持ちかける。
                    失脚したディノがコルシカ人財団を掌握するための裏仕事と引き換えに、長兄を暗殺し廃人と化した次兄の後見人に就いたユーシスの“李一族の根絶”という悲願は達成された。
                    残るはアッシュのみ…。

                    財団の異変に勘づいてディノを危険視する政財界の要人たち、しかし4年ぶりに引退生活から復帰したブランカの腕慣らしに次々と消されていく。
                    ユーシスに遅れながらも独自にバナナフィッシュの核心に迫るアッシュだが、上院議員の眉間を一撃する狙撃力によって次第に追い詰められてゆく。
                    彼にとっては兄も同然のブランカは越えられない壁であり、アッシュの手の内を見通す厄介な存在だった。

                    前巻の「キリマンジャロの雪」に続いて今回は「海流の中の島々」と、サリンジャーから始まった物語はヘミングウェイへと移行する…そこにはどんな意図が隠されているのだろうか?
                    巻末エッセイは山本コウタロー、またもネタバレの嵐で新規読者を悲しませる。


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                      | comic | 2011.04.02 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                      最近読んだマンガ
                      吉田秋生「BANANA FISH」6巻

                      帰国のチャンスを蹴って駆けつけた英二の不注意から深手を負ったアッシュ、一命は取りとめるも政治家の手で死亡報道が…?
                      マックスはバナナ・フィッシュ絡みの政財界スキャンダルで一流誌と契約、アッシュが死亡したとされる国立精神衛生センターの公開見学に。
                      そこは更正施設を隠れ蓑にした人体実験場で、実はディノの属するコルシカ人財団とホワイトハウスが投資する洗脳兵器プロジェクトの主幹施設でした。
                      ロボトミーの手術痕を持つ凶悪犯罪者、バナナ・フィッシュの副作用で知覚退行した開発者…そして閉鎖病棟からの脱出を図るアッシュと混乱に乗じて内部に潜入したマックス。

                      興味深いのはマスコミ報道を誰も信じてないんですね、大本営発表を真に受けて諦めるのでなく各自がルートを駆使して裏を取りにいく…この発想は思考停止とかリテラシーなんて用語以前に当たり前の反応ではなかったか?…なんて。

                      巻末エッセイは在米作家による日本漫画批評からの抜粋、本作への端的な解説だけでなく著者の作風についても分析してます。
                      いわく「少女まんが特有の同性愛的テーマ」「花の装飾や大きな目といったスタイルを排除」「アクションシーンやスピードライン等の男性的スタイル」、そして大友克洋のシンプルな線による写実性と東洋人的キャラに似たアプローチと。
                      実際「夢みる頃をすぎても」辺りは大和和紀っぽいキャラ画でしたが…エレベーターにまで大友ライクなコンクリひび線を使うと違和感ありますね。


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                        | comic | 2011.03.27 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                        最近読んだマンガ
                        吉田秋生「BANANA FISH」5巻

                        マンハッタンのギャングたちを束ねていたアッシュのポストを、コルシカン・マフィアのディノから任されたオーサーですが。
                        元から人望でも統率力でも敵わず、ましてや自力で後釜に就いた訳でもないだけにアッシュが動けば途端に総崩れの有り様です。

                        白人勢力の及ばない2つのエリア、ショーターの縄張りだったチャイナ・タウンはシン・スウ・リンが彼の亡き後を継ぎました。
                        アッシュは憎い仇ですが、その強さはディノ邸での初対面で認識済みです。
                        残る1つがハーレム地区、牛耳るケインは白人同士の抗争に中立の構え。

                        オーサーはケインに立会人を依頼してアッシュとのタイマン勝負に出るのですが、それを嗅ぎ付けたシンも共に立ち会う事に。
                        決闘の舞台は夜間閉鎖された地下駅、しかしオーサーの卑劣な策略により武装した手下満載の地下鉄が!

                        地下鉄車内の銃撃戦は「スピード」などのハリウッド映画を思わせますし、ハイウェイからバイクで追跡するシンの姿はまるで大友克洋の「AKIRA」を先取りしたようでもあります。
                        あの当時でこれは凄いですよ、今でも充分に通用するという点では前巻の株式操作やオンライン・ハッキングも現代の経済サスペンスにひけをとりませんが…。

                        単体でも重要なシークエンスとして成立し得るエピソードを散りばめて突き進む物語、かなり骨太です。


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                          | comic | 2011.03.21 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                          最近読んだマンガ
                          吉田秋生「BANANA FISH」4巻

                          「オレも日本に生まれたかったぜ」
                          何気ないような台詞が、銃社会アメリカという異世界の緊張感と現実味を感じさせてくれました。

                          自分の身は自分で守る、という事が当たり前な感覚…それは例えば町を歩く時に護身目的のナイフを隠し持った十代の一時期を思い出す事でしか想像し得ない、あるいは外国で(危険な地域へ踏み込んだりはしなくても)自然に研ぎ澄まされる感覚も多少は近いのかもしれませんが。
                          さすがに旅の独特な高揚感があるからこそ保っていられる緊張感も1週間近く経つと気が持たなくなってきますし、日本での日常では耐え難いストレスに感じる事でしょう。

                          漫画ならではの非現実的なシチュエーションやエピソードにあふれた本作ではありますが、不思議とそれが空々しくならない理由はこうして何気なく端々に現れる生々しさにあるのではないかと思ったりもします。
                          この世のどこかには絵空事ではない現実が存在している事を、頭で知っている以上に内的な体感へとアクセスしてくる表現もまたこの世に存在しているのです。
                          無論(我が事のように感じる)とは言いませんが…。

                          本巻ではアッシュの反撃、英二との友情など物語が大きく動きます。
                          巻末エッセイは片岡義男、サリンジャーのバナナ・フィッシュを翻訳した作家であり作者とは彼の著作が映画化された際に仕事をしているそうです。


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                            | comic | 2011.03.15 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                            最近読んだマンガ
                            吉田秋生「BANANA FISH」3巻

                            ロスに着いたアッシュたちは、マックスの妻子(ただし離婚調停中)宅を拠点にバナナ・フィッシュの手掛かりを追います。
                            しかし肝心の男はディノの元にいて、その家は罠なのですが…まんまとアッシュたちは到着時に誘拐されかけていた養子と名乗るユーシスを助けます。
                            彼こそがチャイニーズ・マフィアの末弟であり、一族への復讐心を秘めているとは誰も知りません。

                            PCから薬物の情報を得たアッシュは、その開発者からバナナ・フィッシュ誕生の経緯を聞かされます。
                            片やユーシスの裏を取ろうと同胞に接触したショーターは組織の裏切りに煩悶しつつも逆らえず、英二と共にディノの下へ一足先に移送されてしまいます。
                            アッシュたちもまた再びニューヨークへ、処刑室に囚われてディノのデモンストレーション待ちです。
                            バナナ・フィッシュを射たれたショーター、その殺戮衝動のトリガーは英二…目の前で繰り広げられようとしている「商品」の効能を売り込む相手は軍と政府の上層部?

                            少女漫画の変化球かと思いきや、本気でクライム・サスペンスなんですな!
                            映画化の話が出てもおかしくない練られたストーリーですが、このまま進むと国家を敵に回すのかな?
                            でもそこまで広げたら回収は至難の技だし、予想としては末弟の寝返りしか考えられないのだけど…マックスが禍転じてヨリを戻せるのかも気になるところ。


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                              | comic | 2011.03.08 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                              最近読んだマンガ
                              吉田秋生「BANANA FISH」2巻

                              刑務所のアッシュを訪ねる英二たち…日本から伊部の撮影旅行に同行していた元高跳び選手の青年が、いよいよ渦の中心へと巻き込まれていきます。

                              グループを乗っ取ったオーサーはディノと手を組み、尾行された英二は目当ての薬を奪われてアッシュの兄も殺されてしまいます。
                              チャイナ・タウンでのドンパチに華僑の裏組織がアッシュに与するも、ディノの手打ちで逆転され…。

                              マックスの手回しで出所はしたものの、兄の仇討ちに突っ走って窮地を辛くも逃れたアッシュは故郷へ。
                              忌まわしい過去の地、しかし兄の遺品からバナナ・フィッシュの謎を解く手懸かりをLAに見つけます。
                              予想外のトラブル続きでビザの切れた伊部も、ロスのつてを頼って英二を日本に連れ帰ろうと考えます。
                              まさかチャイニーズ・マフィアが手のひらを返したとも知らず、一行は西へ…。

                              今回の巻末エッセイは渡辺えり子、熱い想いを語り過ぎてネタバレの嵐!
                              編集者は何を考えてこんな原稿を通したんだ?
                              興醒めしたのは僕だけじゃない筈、著者にとっても営業妨害みたいなものだし。

                              ところで素朴な疑問ですが、ベトナム戦争時代に何故マックスが本名を名乗っていないのでしょうね?


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                                | comic | 2011.03.01 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                最近読んだマンガ
                                吉田秋生「BANANA FISH」1巻

                                バナナ・フィッシュ?
                                いわゆる思春期に「ライ麦畑でつかまえて」を無視してきた僕は(奇妙な題名だな)としか思いませんでしたが、本作は“一目見ただけで死に至る怪魚”の話ではありません。(←すいません、バナナフィッシュは「ライ麦〜」ではなく「ナイン・ストーリーズ」に含まれる短編に由来するそうで・・・。というかあの短編集は読んだ筈だけど記憶にないや)

                                冒頭、ベトナム戦争末期にアメリカ軍の小隊で青年兵がバッド・トリップして仲間に銃を乱射します。
                                両足を撃たれて放心した青年が呟いた言葉、それが麻薬ルートに関わる名前であると判明するのは十数年後…その記事を読んだ男と、死に際の記者から何かを手渡された少年の運命が動き出します。

                                ニューヨーク・マフィアの下部組織的なストリート・ギャングの中でもアッシュは“山猫”と渾名され一目置かれる存在…頭は切れるし腕も立ちますが大人を一切信用してません。
                                そこにはボスのディノを憎みながらも他では生きられない複雑な心境と、帰還兵の兄が廃人と化した事件の真相を探る執念が潜んでいるのでした。

                                片や親友の豹変に銃口を向けざるを得なかったマックスもまた、やはりバナナ・フィッシュの謎を追い続けていたのですが。
                                消息不明だった親友の弟と出会うには最悪のタイミング…そこはディノの刺客が紛れた刑務所の中で、しかもアッシュからは兄を撃った腹いせを誓われます。

                                巻末エッセイは坂本龍一、小学館文庫の初版が'97年ながら文体に「Seldom‐illegal―時には、違法」と同じNYハイライフ臭さを感じます。


                                続巻

                                関連記事:
                                2巻| 2011.03.01
                                3巻| 2011.03.08
                                4巻| 2011.03.15
                                5巻| 2011.03.21
                                6巻| 2011.03.27
                                7巻| 2011.04.02
                                8巻| 2011.04.08
                                9巻| 2011.04.11
                                10巻| 2011.04.14
                                11巻| 2011.04.17
                                「BANANA FISH ANOTHER STORY」| 2011.04.26

                                〈吉田秋生〉関連記事:
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                                  | comic | 2011.02.23 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                  最近読んだ本
                                  坂本龍一 天童荒太・著「少年とアフリカ」

                                  音楽家と小説家の対談集で、文庫化にあたって第3章が追加収録されました。
                                  '01年の単行本出版時点では「少年」と「アフリカ」でまとまっていましたが、'04年の文庫化までに所謂9・11などを経過していた点を鑑みて「イグノランス」を語り下ろしたそう。

                                  坂本の対談集といえば、かつて「E.V.Cafe」の時は(鼎談でしたが)村上龍をリードするように会話を展開していた気がします。
                                  比べるものではないでしょうが、今回は泰然とした天童の前に健闘むなしくいなされてますね(天童の真っ当ぶりには全面的に賛同できかねますが)。

                                  「E.V.Cafe」は一文を理解するための背景が膨大で、何年もかけてアンテナを拡張し、際限なく読み直す必要がありました。
                                  それに比べれば本書は物語の推敲であり、己の中で済んだ事になっていた決着の再検証だったような。

                                  全体のトーンは善悪と暴力であり、少年犯罪や虐待、世界経済とメディア、テロとアメリカなどが取り上げられていきます。
                                  基本的に(大人達は子供に恥ずかしくない背中を見せているか)というスタンスが貫かれ、相変わらず坂本の発言は場当たり的といいますか先端的かつ表層的ではあるのですけど、その姿勢には好感が持てます。

                                  特に個人的なテーマである赦しに関しては連帯を感じ、天童が暴力の本質を「結果を早く見たがる」と喝破した瞬間は天啓を得たような心持ちでした。


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                                    | books | 2010.09.04 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                    最近読んだマンガ
                                    多田由美「コール・マイ・ネーム!」

                                    絵は上手だが、なんか半端に古い感じ。
                                    たとえば渡辺多恵子「ファミリー!」だった時代から吉田秋生「カリフォルニア物語」「BANANA FISH」への、あの頃の期待から幻滅へと変容するアメリカ志向を感じさせる。

                                    それと話の進行が独特なのは、枚数的に少し短いせいなのか…だいたい起承で転結がないまま終わる。
                                    描写の情報も、意図的に制限して見せている感じ。
                                    魅力的な人物に出逢って、身の上話を聞かされる途中ではぐらかされたような。

                                    つまりストーリーを追う見方を望んではいないのだろうが、では何を見せたいのかが伝わってこない。
                                    きっと作者のファンは、そこに反応するのだろう。
                                    読み手を選ぶというか、分かる人からは信奉されているに違いない。

                                    そして最大の特徴は、登場人物すべてが卑屈そうに相手を見るという事。
                                    眉を八の字にして下から見上げるような、なんとなくウディ・アレンを連想させる目付き。
                                    他人を高圧的に変えるなら、こういう怯えた態度こそ効果的だよな…と思う。
                                    なので、読後感は決して好いとはいえない。

                                    とはいえスタイリッシュな画風だし世界観が確立されていて、もしも気持ちが非常にブルーな時は何かが楽になりそうな気もする。
                                    「ハリウッド・コーリング」と「接吻」の2編は、閉塞と喪失の案配が好き。
                                    0
                                      | comic | 2009.06.27 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                      最近行ったコンサート
                                      坂本龍一プロデュース公演「ロハス・クラシック・コンサート2008」

                                      場所は赤坂サカス、TBSの目の前の。
                                      まぁ各局、お台場やら汐留やら自前のイベント施設を膝下に作るっていうアレです。

                                      第一部のオーディション通過演奏者、背後のスクリーンに能書き映るんですが。
                                      いかにも後で放送に使う的な癒し映像とBGMで、
                                      司会の坂本まで「アニメの声優さんみたいでしたね」とナレーション口調をトークのネタにしてて笑えた。

                                      それと舞台脇に出突っ張りだった坂本が、時おり挟む独走トークっぷりにも和んだ。
                                      唐突なフリと同時に、相手の口元に押し付けるマイクに演者は大弱り! 爆

                                      第二部での歌い手(恐らく坂本イチ押し)は2人とも、
                                      ポップだった頃の矢野顕子を焼き直したような不思議キャラ。
                                      まさに坂本ワールド全開?

                                      雅楽アンサンブルとの「東風」に小菅優とのインプロヴィゼーション、
                                      最後にソロで弾いた「ココ」「エナジー・フロウ」そして「戦メリ」のリラックス感。

                                      意外な事にロハス臭もクラシックっぽさもなく、
                                      静かに愉快なアンプラグドな夕べでした。


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                                        | music | 2008.08.20 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                        最近行ったところ
                                        ICC(NTTインター・コミュニケーション・センター)

                                        11月4日(日)まで開催中の巡回展「LIFE - fluid, invisible, inaudible ...」、
                                        音楽家の坂本龍一と、美術集団ダムタイプの高谷史郎のコラボレーションによるインスタレーション。
                                        会期中は再入場できるし、一度で味わいつくせる時間の余裕がない方も安心です。

                                        無料の常設展示(?)は、一人よりも二人以上の方がインタラクティブ性を楽しめそう。
                                        ほとんどゲーム感覚、ユニークで感心する。
                                        一人でも、ゾエトロ−プ効果の格子人間や無響室は体験の価値あり。


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                                          | visited / plan | 2007.10.13 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |




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