錯覚の科学 (文春文庫) [ クリストファー・チャブリス ]
錯覚の科学 (文春文庫) [ クリストファー・チャブリス ] (JUGEMレビュー »)
ここ数年で断トツのインパクトでした、誰もが犯す悪意なき嘘について。
それは克服可能な「個人の資質の問題」ではなく、だから盗用は必ずしも悪意ではないし医療ミスだってプロ失格じゃない訳です。
「たった一つの真実」なんて詭弁だし、所詮は見たい物を見て信じたい事を信じてるのよ。
己の記憶力を根拠に持論を曲げない友人には、是非とも本書を読んで柔軟さを学んでほしいな!
紹介記事【2020.03.16】
【中古】 バランサンド /ミルトン・バナナ・トリオ 【中古】afb
【中古】 バランサンド /ミルトン・バナナ・トリオ 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
ミルトン・バナナは「ゲッツ/ジルベルト」にも参加したボサノバ・レジェンドだったようで、ヴィオランのバチーダ奏法を応用した軽やかなビートがチャーミングなインスト物です。
東芝EMIの旧盤は別トリオの音源が混在したイカサマCDながら、ボッサ・トレスとのカップリングと思えば悪くないかも。笑
紹介記事【2020.02.22】
ACCA13区監察課 Blu-ray BOX 1【Blu-ray】 [ 下野紘 ]
ACCA13区監察課 Blu-ray BOX 1【Blu-ray】 [ 下野紘 ] (JUGEMレビュー »)
オノ・ナツメが原作でマッドハウス制作と、期待に違わぬスリリングかつユーモラスな展開が絶妙!
曲も映像も洒落てるOPは毎回飛ばさず観ちゃう位、大人のほうが楽しめる心理描写はハードボイルド風味のファンタジーという感じ。
紹介記事【2020.02.19】
セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! [DVD]
セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! [DVD] (JUGEMレビュー »)
宇宙で冷戦終結を迎え置き去り状態の「最後のソビエト連邦国民」と無線が趣味のハバナ大学教授に、ソビエトを憎む老CIAや反米官僚が絡む異色コメディ。
なので旧ソビエトとキューバの関係や、キューバがアメリカから経済封鎖を受けていた位は把握しときましょう。
古い喜劇の味わいを思わせる友情物語で、トボケたラストに繋がる枠物語の構成も見事。
紹介記事【2020.06.18】
探しに行こうよ
探しに行こうよ (JUGEMレビュー »)
終盤で詰んで積みゲー化していましたが、攻略本を入手したので再開しクリア達成!
PS2初期のタイトルで粗は色々ありますが、それを補う楽しさがありますね。
冒険ごっこの通過儀礼を、町の大人たちも密かに懐かしく思っているのでしょうな・・・バトル少な目のパズル進行と世界観のバランスがマッチして、ラストで温かい気持ちになりました。
紹介記事【2020.01.29】
愛しのインチキガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー【電子書籍】[ ワッキー貝山 ]
愛しのインチキガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー【電子書籍】[ ワッキー貝山 ] (JUGEMレビュー »)
(注・サムネは【電子書籍】です)
創業するやスーパーカー・ブームに乗り、ガチャガチャ界に名を馳せたコスモス。
「ハズレ」という画期的な概念を持ち込むなど大人気ない阿漕さに、読めば呆れる伝説の数々!
10万点を越えるコレクターにより陽の目を見た驚きと苦笑いの裏側、時代のユルさに悪乗り出来た時代の仇花か?
紹介記事【2020.01.24】
送料無料【中古】私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra) [Comic] 佐原 ミズ; 孔 枝泳 and 蓮池 薫
送料無料【中古】私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra) [Comic] 佐原 ミズ; 孔 枝泳 and 蓮池 薫 (JUGEMレビュー »)
粗筋だけなら一昔前のケータイ小説にありそうですけど、これは「泣ける漫画」として「泣いてスッキリ」じゃ詰まらないな。
彼は私かもしれない、そう感じた事を「ない」と即答してしまう人こそ僕には恐ろしく思えます。
僅かに心を詰まらせる、この幕切れの匙加減も見事だな…所詮は自分の時間を生きるしかないが故にこそ惜しむべき死も最大限の糧に変えてゆく、キリスト教的なカタルシスではありますが。
紹介記事【2020.03.03】
劇場版 天上人とアクト人最後の戦い【中古】【アニメ】中古DVD
劇場版 天上人とアクト人最後の戦い【中古】【アニメ】中古DVD (JUGEMレビュー »)
決して悪口ではなく、単に(ゆるふわ系)が好みじゃないので京都アニメーション作品って基本的に観ないのですが。
本編後に連続再生された特典映像で事件前の京アニ第一スタジオを観て、お亡くなりになった木上監督らの姿に胸が苦しくなりました。
失われた才能と未来を思い、死は画面越しの出来事ではないと改めて痛感しました。R.I.P.
紹介記事【2020.04.21】
ザ・タイガー!!! [ プータリット・プロムバンダル ]
ザ・タイガー!!! [ プータリット・プロムバンダル ] (JUGEMレビュー »)
タイの伝説に基づいた、人食い虎の魔物と戦うファンタジック・サスペンス・SFXアクション!
タイ語にクメール語に中国語とオーストラリア英語が辺境のジャングルで入り乱れる発想が面白いですね、それと食った人に化ける妖虎はゾンビ的で西洋ホラーの影響も思わせたりと好い意味でエキゾチック。
観ないジャンルであれば尚更オススメです、個人的には。
紹介記事【2020.06.13】
シンデレラはウンザウンザを踊る / バックドロップシンデレラ
シンデレラはウンザウンザを踊る / バックドロップシンデレラ (JUGEMレビュー »)
まるでN.Y.パンクを笠置シヅ子が乗っ取ったような?って両方とも詳しくない個人の感想ですが、今時こんな万人受けしそうにない音楽が商業ベースに乗れてる自主自立スタンスは本物。
ウンザウンザなる独自の「ええじゃないかポルカ」的な音楽スタイルを追究するカッコ好さ!
紹介記事【2020.02.04】
暴力戦士 [ 田中健 ]
暴力戦士 [ 田中健 ] (JUGEMレビュー »)
六甲の野外フェスで抗争勃発、東京側のリーダーが神戸リーダーの妹と呉越同舟の70年代クヨクヨ邦画版「手錠のままの脱獄」。
まぁ70年代とはいっても'79年の公開ですし全然クヨクヨじゃない石井輝男監督作です、ワルな田中健&ワルな岡田奈々+ホンワカした劇伴音楽のミスマッチぶりが逆に微妙さ加減を演出してる気も。
紹介記事【2020.02.18】
【中古】 ロリータの詩集(1) 花とゆめC1469/山中音和(著者) 【中古】afb
【中古】 ロリータの詩集(1) 花とゆめC1469/山中音和(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
ロリといっても訳アリ少女が徐々に「言葉」を取り戻していく高校生群像劇で、この大人になってから黒歴史化しそうな青臭いクールさが気恥ずかしくもあります。
上條淳士っぽい仏頂面に微妙な起伏を見せ、十代の粗い鋭さを感じさせます。
コミュニケーションって相手を通じて自分を見てるのね、その双方向の情報整理が年頃的に紛らわしく感じられたんだなーなんて。
紹介記事【2020.02.23】
HAIM / Days Are Gone 【CD】
HAIM / Days Are Gone 【CD】 (JUGEMレビュー »)
(注・サムネは前作です)
露出過多なセクシー路線に走りがちな女性シンガーとは一線を画すビジュアルといい、個人的に注目の若手3姉妹です。
父の影響で幼少時から学んだビートのセンス、民族音楽を専攻した長女はベースもフレーズがユニーク。
リズミカルな節回しの歌い方からはケイト・ブッシュを連想しました、楽曲のポップさと裏腹な何かしらハッとさせられる音のフックは前作が偶然の産物ではなかった証拠です。
紹介記事【2020.04.12】
◆◆日本昭和トンデモ児童書大全 オールカラー版 / 中柳豪文/著 / 辰巳出版
◆◆日本昭和トンデモ児童書大全 オールカラー版 / 中柳豪文/著 / 辰巳出版 (JUGEMレビュー »)
高度成長期を経て政治紛争も落ち着き、子供相手の経済が回り始めた時代の怪しい児童書から91冊を厳選。
夢と科学の分岐点、情報社会の一歩手前で他愛ない悪夢を盛り上げていた陰の功労者たちの人物伝も短いながら奥行きが増します。
こういったサブカル昭和臭は電子書籍じゃ嗅げないよなぁ?笑
紹介記事【2020.02.09】
空色のメロディ 1【電子書籍】[ 水沢めぐみ ]
空色のメロディ 1【電子書籍】[ 水沢めぐみ ] (JUGEMレビュー »)
(注・サムネは【電子書籍】です)
昔の「りぼん」とか「なかよし」っぽさと「少女コミック」っぽさとの中間といった印象で、洋風カントリーに王子様テイストは鉄板ですな。笑
番外編までバッチリ取りこぼしのない構成&画力で飽きさせませんよ、今じゃ出来ない牧歌的な少女漫画のエッセンスを堪能しました。
紹介記事【2020.04.02】
もののあはれ (ハヤカワ文庫SF ケン・リュウ短篇傑作集 0) [ ケン・リュウ ]
もののあはれ (ハヤカワ文庫SF ケン・リュウ短篇傑作集 0) [ ケン・リュウ ] (JUGEMレビュー »)
中国SFへの興味で手にした短編集ですが、原題も「Mono no Aware」と日本的な精神性の翻訳感に気恥ずかしさと碁の大局観や利他の解釈を絡めた表題作に感嘆させられ。
分かったように持ち上げてる訳ではなく、他にも70年代ハチャハチャ風味に本領発揮のシンギュラリティSFと清代末のファンタジー〜香港スチームパンクなどサービス精神も旺盛。
一神教的世界観からの落とし処もまた東洋的といいますか、僕は心地好かったな。
紹介記事【2020.05.28】
ハピネット Happinet DOPE/ドープ!! 【DVD】
ハピネット Happinet DOPE/ドープ!! 【DVD】 (JUGEMレビュー »)
制作にファレル・ウィリアムスが噛んでるだけあって、90年代ラップ愛と直球加減のハズし方が独特です。
正に「違法な薬物」+「まぬけ」=「素晴らしい」ドープさ、ハーレムでド底辺スクールカーストでマイノリティな3人組がどんでん返しを繰り返しつつ見事な着地を決めてくれました。
ラストショットの射抜くような眼差しは、ユルく観せつつ「スーパーフライ」の哀しみをアップデートしてるね。
紹介記事【2020.04.07】
【中古】SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.2 エディット・レーシング
【中古】SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.2 エディット・レーシング (JUGEMレビュー »)
噛めば噛むほどハマる、所謂スルメゲーなのです。
ディスクやゲームソフトやらでのコース生成もユニークですが、何より本編に再び絶賛ドハマり中です。
攻略サイトも本もないので、相性やレベルの効果にメール総数の増減など手探りで検証。
もしかして逆走バグを発見したのって僕ぐらいじゃない?笑
紹介記事【2020.02.26】
【中古】 おあとがよろしいようで コミックエッセイ /オカヤイヅミ(著者) 【中古】afb
【中古】 おあとがよろしいようで コミックエッセイ /オカヤイヅミ(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
いや落語の漫画じゃなく、食と死を問うエッセイ漫画です。
15名の作家たちとの会食インタビューを、益田ミリが筆書したようなタッチで描いてます。
“死ぬ前に食べたいものってなに?”という「話に詰まった酒席の定番」みたいな企画で一席設けるとは、みんなオイシイ発想ですな!笑
死は誰もが体験しうる一番遠い未来、実は「おあとがよろしいようで」=「次の準備が整いました」って深いな。
紹介記事【2020.01.18】
planetarian ちいさなほしのゆめ+星の人 Webアニメ版全5話+劇場版コンボパック ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】
planetarian ちいさなほしのゆめ+星の人 Webアニメ版全5話+劇場版コンボパック ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】 (JUGEMレビュー »)
原作が美少女PCゲーながら、天然ロボのウザさにも理由があり違和感なく引き込まれました。
荒廃した現在(遠未来)と既視感を覚える過去(近未来)の断絶と実利主義にならざるを得ない世知辛さから、叶わない夢に希望を見るほろ苦さは思いがけなく深く沁みました。
紹介記事【2020.01.25】
外国人ヒットマン [ 一橋 文哉 ]
外国人ヒットマン [ 一橋 文哉 ] (JUGEMレビュー »)
なんか国内の犯罪絡みって引いちゃうんですが、未だ未解決の様々な凶悪事件とアジア裏社会の巧妙さに何故か興味が湧きまして。
来日した足でサクッと済ませて即帰国という日帰り殺人旅行、偽造パスポートだから追跡調査も難しいし近隣諸国とは犯人引き渡し条約を締結してない点が利用されてる節もあり震撼モノ。
紹介記事【2020.03.29】
【中古】 妖精のネジ(文庫版) ソノラマC文庫/奈知未佐子(著者) 【中古】afb
【中古】 妖精のネジ(文庫版) ソノラマC文庫/奈知未佐子(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
25本のショートファンタジーを収録、心がキュッとしてほぐれます。
最初は地味な印象でしたが、デッサン力の高いデフォルメと時代に左右されない画風は只者じゃないですな。
僅かな紙数で過不足なく見せるクオリティでサラリと読ませる、甘く切ないストーリーの巧みさも見事。
紹介記事【2020.04.06】
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ]
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ] (JUGEMレビュー »)
旧東独、といっても今じゃ通じなさそうですが…80年代の社会主義国でヒップホップに目覚めちゃった若者と、彼らの活動を体制翼賛に取り込もうとする当局との丁々発止を描く青春コメディ。
飼い慣らそうとする権力側と調子を合わせつつ苦悩する主人公たち、ベルリンの壁が崩壊して彼らを待ち受けるラストのほろ苦さとタフさに男泣きです。
自分でいる事を描いている点で、英国のサルサ映画「カムバック!」と併せてオススメ。
紹介記事【2019.11.02】
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ]
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ] (JUGEMレビュー »)
ラジー賞を独占した下ネタ満載ムービー、とりあえず下品ですけど線引きはキッチリしてますね…笑わせる内容は、少なくとも男性なら他人事じゃないというか。
女性同士の巨乳幻想みたいなね、目の付け処が上手いなぁと。
まぁ万人向けではないにせよ、僕は感心しつつ大笑いしました。
紹介記事【2019.10.17】
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ]
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ] (JUGEMレビュー »)
笑いって鮮度があると思ってました、本作を観るまでは。
先が読めずに引き込まれましたが、確かに繰り返し観たくなるかも…計算されたシナリオが効いた笑いと、映像的な古さもまた味わい深いです。
スタンダードでバカバカしくて無駄のない、意外な傑作。
紹介記事【2019.12.10】
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット (JUGEMレビュー »)
中学生になったばかりの頃の、世界の拡がりに戸惑う姿は性別や世代を超えて響きますね。
作画力もストーリーテリングも卓越してます、些細な一瞬を捉える巧さが。
忘れていた何か、忘れたくなかった何か…最後のコマに、胸が苦しくなりました。
紹介記事【2019.11.11】
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
耳かき店ブームの火付け役、なんて書いては申し訳ないのですけども…決してブームに便乗した後追いではない、と。
穏やかな時間の流れる小さな町で、耳かき屋さんを訪れる客の脳内イメージが秀逸です。
こんな表現があったのか、こんな漫画があったのかと目からウロコ耳から(略)。
紹介記事【2019.12.23】
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
現代に至る国内の移ろいを漫画に語らせる好企画アンソロジーです。
漫画にしか出来ない表現は、例えば三輪自動車が走る風景でありリンチされる米軍の操縦士であり…基本的に主観視点であるが故の、俯瞰の効く文学表現よりも接地した仮想体験なのかも。
いわば漫画こそが伝え得た戦後の一片、切り口を変えて続けてもらいたいですね。
紹介記事【2019.12.12】
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ]
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ] (JUGEMレビュー »)
アフリカに対する先入観や固定観念が、ことごとく覆されます…偏見を持たないように心掛けていたつもりでも、日本にいて伝わってくる情報自体にバイアスが入っている訳ですが。
西欧支配の呪縛に歪められた各地の民族性や搾取の構造など、日本では見えにくい暗部が著者の目を通して見えてくるようで。
アフリカの話であり、同時に現代の実像でもあるのでは?と。
紹介記事【2019.09.1】

最近読んだマンガ
岩本ナオ「金の国 水の国」

初版'16年の小学館フラワーコミックスαスペシャル、バイブル版のブック・デザインが好いですね…っていうか、デザインの黒木香は同姓同名なだけですか?
それはさておき、作者は今も某県在住なのでしょうか…って、それもさておき。
久々の所謂“オアシス都市と周辺部族”設定物ですよ、それも「雨無村」作者とは意外だわ…いや「マロニエ王国」も確かにテイストは近かったけどね、基本的にリアル寄りの設定で描く人かと勝手に思ってたので。
隣同士でいがみ合うA国とB国が戦争になり、神様は「A国は一番美しい娘を、B国は一番賢い若者を相手の国に嫁がせなさい」と。

すんげーザックリした始まり方で笑うわ、もう神様の出番ないし!…しかも仲立ちしてもらっといてA国は子猫を、B国は仔犬を贈るたぁ大した根性だわな〜?
美しいA国の娘(子猫)の嫁ぎ相手はB国族長の指名で無職の青年ナランバヤル、賢いB国の青年(仔犬)はA国の第93王女サーラ姫へ。
既に察しは付きますよね、ナラン(以下略)とサーラは偶然出会って仲良しに。笑
A国は交易の要衝として栄えてはいるものの国土は涸れて砂と岩、B国は貧しいながらも自然に恵まれております…そしてナランは失政の煽りで仕事がないものの賢い青年で、サーラは心の優しいチャリポツ少女。
(下段に続きます)


〈岩本ナオ〉関連記事:
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    | comic | 2020.01.04 Saturday | comments(0) | - |
    最近読んだマンガ
    今市子「雲を殺した男」

    こないだ昔のmotebook記事を読み返していて、ちょっと(少女漫画の“オアシス都市と周辺部族”物)を近頃は読んでないなぁ〜なんて思ってたら…かつて読んだ「岸辺の唄」が実は単巻の読み切りじゃなかった事を知りまして、早速Amazonで探しちゃいました。
    どうやら前に読んだ文庫版は単行本の収録順ではないようで、本作に収録された内の2編は確かに既読でした…でも元の話を覚えてなかったので却って丁度よかったですよ、それに送料込みで¥351でしたからね。
    そんな次第で今回は単行本なのです、判が大きいので絵も見やすいなぁ〜!笑

    オビによると“岸辺の唄から2年”だそうで初版'05年(初出時期は不明)、そして“単行本化にあたり新たな場面を加筆!”されてるそう…といっても初見の僕にはどの場面かは分かりませんけどね、ともあれ一話完結の連作短編なので途中から読み始めても大丈夫。
    何故タイトルを「岸辺の唄」○巻にしなかったのだろうとも思いましたが、とかく(長い漫画は手を出しにくいな)なんて考える僕みたいな読者を誘い込むには相応しいのかもなぁ…特に巻数が二桁に達した漫画を後追いで読むなんて、買い揃えるのも漫喫に通い詰めるにも覚悟が要るので。笑

    因みに事実上の1巻になる「岸辺の唄」文庫版と被ってるのが、先ず冒頭の「失われた岸辺」…これは全体の核となる翠湖の水神・河伯にまつわる話なので、本巻から手にした読者にはイントロとして不可欠です。
    もう一編は、なんと表題作なんですが文庫版は続きを出す気ないって事ですかね…エン&ジンファも翠湖の巫女も脇役なので最初に「失われた〜」がなかったら訳が分からないでしょう、そもそも作者は「百鬼夜行抄」でも言えるのですけど凝ったストーリーを分かりやすいようには見せないクセがあるので尚更ですよ。

    といいますか。
    2話目に収録されている「西から来た箱」も初めて読んだ気がしないんだよなー、ひょっとしたら2編どころか4編すべて文庫版「岸辺の唄」に収録されてたんじゃ…と思ったら最後の「赤い旗」は読んでなかったわ、もはやエンが顔を見せるだけで翠湖も台詞にすら出てきませんが“水を巡るオリエンタルファンタジー”には違いありません。
    あとがき漫画の“時代物や外国が楽しいのは独特の習慣や価値観のちがいと激しいカルチャー・ギャップを感じつつも/根底に変わらない人間の心の流れを感じるから”に、考えた事なかったけど腑に落ちました。

    作者オススメ映画の、ネパール・ドルボ地方を舞台にした出発できない「キャラバン」や全員チベット僧でワールドカップネタという「ザ・カップ夢のアンテナ」というマニアックな2作品は気になりますね〜!


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    【最近読んだマンガ】「孤島の姫君」| 2016.09.24
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      | comic | 2015.07.08 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近読んだマンガ
      藤間麗「黎明のアルカナ」1巻

      第1話は民衆の面前にお披露目する婚礼の場面からだったんですね、第二王子のシーザは尊大な憎まれ役だし特異な潜在能力を持つナカバも険悪状態なのです。
      ナカバは貧しい北の国の第一王女とはいうものの、忌むべき亜人の血が流れているが故に城中深く監禁されて育った孤児…都落ちした母が暮らしていた亜人の村を滅ぼしたのはシーザの父王は、その村に伝わる「刻のアルカナ」の血筋を何故か恐れていたのでした。

      王女に娘を託され生き残った亜人ロキはナカバを城に運び、以来寡黙で忠実な従者として政略結婚に同行したのですが…王女と村人を殺した南の国だけでなく、亜人の不当な弾圧を強いる人間への憎しみを胸にたぎらせつつもナカバの保護を最優先に心得ています。
      四面楚歌のナカバにとって、頼れる相手はロキだけ…それがシーザには面白くなく、ロキもまたナカバがシーザに惹かれてゆくのを苦々しく思っている訳です。

      宮中のしがらみで愛を知らずに育ち、政争の具として結婚させられたシーザの心を動かす跳ねっ返り娘ナカバ…彼女の「刻のアルカナ」を覚醒させて人間への復讐を企みつつも、やっぱりナカバは巻き込みたくないという矛盾を抱えたロキ。
      とりあえず1巻でお膳立ては揃いましたな、これからナカバ自身が異能の真相に近付いていったりシーザの父が異能を恐れたかが明かされてゆくのでしょう。
      それらを如何に飽きさせないよう引っ張るか、連載ストーリー漫画ってそれに尽きるんですよね結局は。笑
      これも“オアシス都市と周辺部族”設定のバリエーションかな?


      次巻
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        | comic | 2013.11.19 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだマンガ
        紫堂恭子「オリスルートの銀の小枝」1巻

        絵が古いっ…初出が'95年とは思えない、80年代前半のようなキャラ絵だわ。
        でもそこはね、見れられるというか絵柄として好きなタッチなのでOKだけど。
        裏表紙の“スピリチュアル・ファンタジー”って謳い文句は違うでしょ、それとも当時はこういうのも…ってよく考えればこの時代に「オーラの泉」的な意味はないし、本来は19世紀の降霊ブームを指してたんだから文字通りなのかぁ?

        まぁ降霊といっても基本は学園コメディかつ異世界ファンタジー、なので心霊漫画とかじゃありません。
        ファンネル君は知性派王子様キャラで北の魔術国ラバンサラ出身、対して努力型の男前ヴィンセンス君は南の大国カラマスルート出身…そして見た目は美少女なのにアホ元気なアリアン君は地元庶民代表という、ラノベ目線で見れば鉄板3大美形テンプレな主人公トリオの通うシルヴァン学院。
        南北の賢王が国境に建国したオリスルートの理念を受け継いだ学舎は各国間の問題解決を担う「金枝の使者」を育成する名門、その卒業生に授与される金のブローチが正式なオリスルートの使者である証です。
        で、任務を託された在校生の彼ら3人には銀のブローチが渡されて…という第一話が連載化されたのか、以降は銀の小枝も出番なし。

        初回に連れ帰ったロスマリン姫の魂は、その後も毎回アリアン君に憑依して大活躍ですが…超絶美少女化しても中身はアホ元気なままなので、王子様と男前は振り回されっ放しなのです。
        絵にも話にも破綻がなく、なかなか面白い“オアシス都市と周辺部族”設定物ですよ。


        続巻
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          | comic | 2012.04.17 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近読んだマンガ
          今市子「岸辺の唄」

          そういえば「百鬼夜行抄」の続き、どうなったかなぁ…と思いつつ、それとは別の連作短編集です。

          この作者も結構、異国情緒ある作品を描きますよね。
          これも一種の“オアシス都市と周辺部族”設定ですが…いや、中東ではなく中央アジアっぽいな。
          翠湖に棲む水神・河伯のもとへ水乞いの儀式に発った、みなしごのスリジャと道案内のエンが主役です。
          領主の末娘の身代わりに、彼女自身の足で山3つと砂漠2つを歩き通さねばならない…しかも道中で方士は死に、鬼人と噂されるエンの他は散り散りに。
          ま、無事に役目は果たされるんですけどね。

          以降、翠湖の村で暮らしながら西の巫女を手伝ったりする様子が描かれます。
          2話目からは、主に村の青年ジンファとエンがコンビを組んで活躍します。
          この2人それぞれに過去の事情なり生い立ちなりが秘められている様子ですが…スリジャも含め、素性が明かされないままの幕切れってのは打ち切りっすか?
          初版'07年(初出は不明)なので、続編は期待薄かな。

          相変わらずミステリーというか読者をミスリードさせたいような、視点の入れ換えをフックにするので分かり辛い点は少々工夫の余地ありかと思ったりも。
          それと奇遇というには響ワタルの「花月姫」と設定が酷似してる点がいくつか…人外の青年と共に砂漠を旅したり、人外の刻印と守護効果だの共通する下敷きがあるようで気になります。
          それがダメとかでなく、何か参考にした伝承があるのかと知りたくなっただけで…こういう話、好きなものでね。笑


          補足:これは「ホーム社漫画文庫」版ですが、オリジナルの「アイズコミックス」版では'11年に5巻目が出てました。スローペースながら継続中の模様です、失敬!


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            | comic | 2012.01.15 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだマンガ
            響ワタル「花月姫」

            著者名を知ってるような気がしたんですけど思い出せない…ひょっとしたら渚カヲルと混同してたか?笑
            これまた“オアシス都市と周辺部族”設定ですな。

            少女リースは“花付き”の踊り子、砂漠の町から町へとリュート奏者のシヴァと旅回りの日々。
            “花付き”の由縁は胸のアザ、生まれた時に心臓が止まっていた彼女の命を乞うた亡き母親が交わした悪魔との契約で刻まれた紋章。
            リースが16歳となるまで、悪魔の心臓が貸し与えられている印なのです。

            そんなリースも15歳、母様に救われた命を延ばすために悪魔を捜しているのですが…レアな娘を囲おうとするラシット王子と指輪の精トールが絡み、悪魔の心臓に寄ってくる魔物も出てきてサァ大変…という話。
            ガールズ・ファンタジーの人気ジャンル、名付けるならば砂漠モノでしょうか?
            僕も好きですけど。

            本作も(読み切りの筈が連載に)パターンみたいですが、命の恩人にして育ての親シヴァが当の悪魔である事は一話目で読者には明かされているので以降の展開はスムーズに進みます。
            密かに彼女を守りながら、契約の期日にはその命を奪わねばならないジレンマ…偶然に出会った青年アマルフが迎える、妻ファティマーとの運命の日は哀しい結末として描かれます。
            悪魔が心臓を取り戻す刻限を逃してしまうと、それは自身の命取りとなる!
            隣のシヴァが青く見え…なんて冗談は許されるのでしょうか、はてさて。


            →2巻【最近読んだマンガ | 2011.10.04】
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              | comic | 2011.09.28 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近読んだマンガ
              今市子「砂の上の楽園」

              「百鬼夜行抄」の作者による短編集で、収録された4編は'94〜7年の初出です。

              ボリュームのある表題作は、どこかで読んだようなファンタジー。
              というと誉め言葉には聞こえませんが、まぁ好きなジャンルですし…いやジャンルというのは大げさかな?
              でも少女漫画には“オアシス都市と周辺部族”の設定って結構ある気がして、そこに神話とSFを絡めた作品というのも割と少なくはないと思います。
              もちろんストーリーテラーの著者だけあって、主人公の生い立ちやヒロイン(?)の大どんでん返しなど凡百のエキゾチック・ロマンスではありません。

              他の3編は「百鬼夜行抄」のエピソードに使われても違和感のない、著者の得意とするシュールさや土着性をあしらった(ほんのり怖い)系の現代劇です。


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              【最近読んだマンガ】「五つの箱の物語」| 2015.03.07
              【最近読んだマンガ】「雲を殺した男」| 2015.07.08
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              【最近読んだマンガ】「あしながおじさん達の行方」| 2016.03.03
              【最近読んだマンガ】「孤島の姫君」| 2016.09.24
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                | comic | 2011.05.02 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近読んだマンガ
                風都ノリ「アダルシャンの花嫁」2巻

                意外な事に、これで完結ですってよ?
                まぁアレだ、続きは原作でっていう。
                本格的にコミカライズするかは1クールで様子を見て、とにかく小説のテコ入れとして描かせてみた的な。
                なーんか、こういうのに当たってるな近頃…。

                そんな次第でして、ひと冬のエピソードってな辺りで盛り上がりに欠けるエンディング。
                えーとアダルシャンの騎士アレクと10歳の姫ユティの結婚に、アレクの父代わりだった近衛隊長の裏切りとか、国王の義兄ユーゼルの病臥と属領の相続権を巡る紛糾があって。
                寒い冬は終わって新しい幕開け、との台詞でEND。
                一応、これも“オアシス都市と周辺部族”設定系ですかね。


                1巻
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                  | comic | 2010.09.20 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだマンガ
                  川瀬夏菜「飛べない魔女」1巻

                  やっぱファンタジー要素がある少女マンガは好いっすね〜!(さすがに純粋な学園恋愛モノは手が出なくなってきた)
                  ファンタジー比率が高いほど嬉しいのですが、近頃そういうのは今一つで…。

                  本作はリアルライフとは無縁の、完全異世界です。
                  南の街にある「空空(ソラソラ)」は魔女の店、東部の森で育ち南の魔女に学んだカリンと弟子のメルが切り盛りして1年目。
                  ところが街はずれの森に来た、美人で優秀と噂の魔女に客を取られて閑古鳥。
                  森の魔女リゼ、その名前に心当たりがあるカリンは偵察に出向いて…。

                  いきなり1話目で飛べちゃうのは読み切り作品として描いたからでしょうか?
                  東部の森で一緒だったリゼットに続きまして、共に学んで今は王都の魔法使いセリスが2話目で登場…女装押しとは予想外な展開!笑
                  3話目では呪いに長けた東部の魔術と、カリンの知らないリゼの過去が。
                  おぉ、こういう“オアシス都市と周辺部族”設定は大好物ですよ。

                  他に時空パラドックスのライト・ミステリー「約束の場所」も収録、学園モノではキャラ絵が普通に見えるから不思議です(掲載時期は表題作と同じ'05年)。
                  しかしストーリーの組み立てが上手いんですね、好きだけど嫌いなウザい教師の見せ方も含めて。
                  まぁ絵柄はファンタジー路線の方が好みですが。


                  次巻


                  〈川瀬夏菜〉関連記事:
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                  【最近読んだマンガ】川瀬夏菜「ラピスラズリの王冠」2巻| 2010.09.23
                  【最近読んだマンガ】川瀬夏菜「知らない国の物語」1巻| 2016.01.14
                  【最近読んだマンガ】川瀬夏菜「知らない国の物語」2巻| 2016.01.21
                  【最近読んだマンガ】川瀬夏菜「知らない国の物語」3巻| 2016.01.28
                  0
                    | comic | 2010.09.02 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近読んだマンガ
                    三原ミツカズ「毒姫」3巻

                    グランドル王国は大陸の各地へと注ぐ地下水脈の源泉を有する地勢から利を得ており、それが他国の反発を招き紛争が繰り返された。
                    やがて内部クーデターにより王族は追われ、平民から出た新たなグランドル王イカルスは水門を解放する条件で各国と和平条約を結び秩序は回復された。
                    しかし諸国の王たちにとってはこれも屈辱であり、とりわけミトラガイナ国の女王に大きな禍根を残した。

                    少女リコリスはミトラガイナの毒姫の一人であり、触れる者が毒死する秘術を施された肉体をもってイカルス王を葬らんとグランドルに送り込まれていた。
                    ところが王の不在と3人の王子たちの秘密を知った上に、旧王族の謀略の渦にも巻き込まれる三方の板挟みに陥ってしまうのだった。

                    …と、ややこしい流れをまとめてみました。笑
                    緊迫した場面では時間がゆっくり流れるように、本作もまた表面的な話の進行は遅いというかジワジワで。
                    それでも絡み合った謎と裏事情が解けて、更なる謎へと展開しております。
                    というか、本作も“オアシス都市と周辺部族”設定の一種ですねぇ。

                    イカルスに従ったエシドラを憎み、王族の復権を目論むガーレに心酔するベガ。
                    忌むべき王子と見なされたカイトの殺戮衝動と、リコリスの身に起こる異変。
                    王位継承の時は迫り、リコリスが生き延びる道は?
                    どうなる次巻!


                    前巻


                    続巻
                    0
                      | comic | 2009.12.16 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                      最近読んだマンガ
                      よしながふみ「彼は花園で夢を見る」

                      この作家名、ずいぶん昔に聞いた覚えがあるんだが。
                      うーん、ちょっと思い出せないや…。
                      ま、それはともかく。

                      特に起伏のない一話ごとの悲しいエピソードですが、その積み重なりが読み終えた時の清涼感に効いてます。
                      心の動きは表面的に淡やかでも、ふいに激しく揺さぶり駆り立てる。
                      抑えた表情の中に、突発的な行動に至る経緯が描かれているからこそ伝わるんです。

                      遠い異国の伝承のように、現実離れした設定によって不必要な描写を削いでいるのも力量のなせる技と思います。
                      逆に言えば、細かく描き込んでいけばエキゾチックな長編ロマンスに仕立てる事だって可能な世界です。

                      つまり、ぜいたくな奥行きを持った4話完結の物語なのです。
                      こういった“オアシス都市と周辺部族”設定の少女漫画、けっこう好きです。


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                      0
                        | comic | 2009.07.16 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |




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