ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

最近読んだ本
DAVID WIESNER「TUESDAY」

図書館の洋書コーナーにあった絵本です、夜の時計台を見下ろす鮮やかな表紙の絵には見覚えがあったので日本でも出版されているのではないでしょうか。
本作はN.Y.のクラリオン・プックスより'91年に刊行された、実にシュールでユーモラスな絵本です…言葉に頼らず絵で語る内容で、書かれた文章は“TUESDAY EVENING, AROUND EIGHT”“11:21 P.M.”“4:38 A.M.”そして“NEXT TUESDAY, 7:58 P.M.”だけです。

とある火曜日の晩、どこかの池の蓮の葉が蛙たちを乗せて浮かび上がり…大編隊は夜空を滑るように町を横切り家を潜り抜け、ふいに力を失くして地面に着地。
人々が起き出す夜明け前に蛙たちは新たな池へと飛び込み、通りのそこかしこに残された蓮の葉に警察は首を捻るばかり…そして翌週の火曜日、今度は何と?!
まぁネタバレしても問題ないでしょうけどオチは敢えて伏せます、これはもうユーモアというよりナンセンス系ギャグですよ…実際ナンセンス絵本なんてのはありますけど、昔話とかも切り口次第ですが実は結構ナンセンスなんですよね。

映画的なアングルにイラストチックな彩色、まるでカラー漫画ですね…いやBD(バンド・デシネ)の超短編かな、音のない浮遊感がシュールで心地好いです。
DAVID WIESNER「TUESDAY」
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    | books | 2015.10.03 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近みたDVD
    「ゴッド・ディーバ」

    '04年公開のフランス映画で原題は「IMMORTEL AD VITAM」、監督および原作はバンド・デシネ作家でオリエント神話みたいな名前のエンキ・ビラル…ホルス神が宿る革命思想犯ニコポルに「カーズ2」で悪の首領ザンダップ教授CVを担当したトーマス・クレッチマン、女医のエルマ・ターナーにシャーロット・ランプリングがキャスティングされてます。
    主役のジルを演じたのは、元ミス・フランスだとか。

    原作は映画「ブレードランナー」や様々なクリエイターに影響を与えたそうで、神話的なストーリーや凝ったビジュアルなどは確かに「ブレードランナー」的ですが…映像化するのが一足も二足も遅かったせいで、逆に「ブレードランナー」から派生した映像表現の焼き直しみたいな作品です。
    それと背景やガジェットだけでなく多くの人物もCGで描かれており、まるでクオリティ的にフルCG映画「ファイナルファンタジー THE SPIRITS WITHIN」まで至らなかった部分を実写で底上げしたような印象が。

    西暦2095年、セントラルパークに空いた異界に通じるクレーターを取り巻くように暮らしている人々…ニューヨーク上空に浮かぶ正体不明のピラミッドからエジプト神ホルスが舞い降り、伝説の思想犯ニコポルを冷凍刑務所から解放します。
    人体改造されていない希少な肉体は神を受け入れ、神はニコポルの姿で謎の女性ジルと接触…その目的は自らの子を宿すため、要するにセックスの相手として。
    しかし議員と医療企業の癒着や裏事情を知るニコポルは命を狙われ、ホルス神もまた永遠の生を終えようとしていました…時空の旅人ジョンは何者だったのか、そしてオチはあったのか?笑

    ひょっとしたら監督は、自身の原作が世界的な評価を得ている事で続編を望む声が上がるのを期待してたんじゃないかな?…バンド・デシネ「ニコポル三部作」のうち第一部と第二部を本作で脚本化したのなら、続編のために第三部を残しておいたと考えられる訳で。
    でも実際は制作コストに見合う興行利益が上がらなくてボツになったんじゃないでしょうか、編集は雑だし話も退屈で映像頼りだし。
    ビジュアル面はリアリティーないけどレトロとハイテクの混ぜ具合がサイバーパンクで見映えはしますね、アングルや色味も好いな。
    こういうのを「映像叙事詩」とかって言うのかな?笑


    *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

    『IMMORTEL AD VITAM (Made in France By Enki Bilal)』
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      | cinema | 2014.11.06 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近読んだマンガ
      パスカル・ラバテ(著)、古永真一(訳)「イビクス ネヴゾーロフの数奇な運命」

      国書刊行会BDコレクション、初版は'10年。
      BD=バンド・デシネ=フレンチ・コミック、こないだの「ビバンドム」と同じく大判ながら535ページ白黒彩色…これ本当はオールカラーだったんじゃないのって位、豊かなグレーの階調が色を感じさせます。

      さて本書、実は原作がトルストイ…いや「戦争と平和」の方じゃなくてアレクセイ・コンスタンティノヴッチの方でもなく、アレクセイ・ニコラエヴィッチ・トルストイなんだって。
      だから誰なんだよ!笑
      いや当方、浅学にしてロシア文学は一切知らぬので…大河ドラマはNHKでも御免こうむってますですよ。

      著者もまた「戦争と平和」の人と思って買っちゃった古本を、忘れた頃に読んでみたら気に入ったそうで。
      いわく“「普通の人」が「生き延びよう」とする話で「説教臭くない」のが”ツボだったらしいですよ、それが'98〜01年に4巻の分冊版で発表されて'06年の完全版から邦訳に至ったと訳者あとがきにあります。

      しっかし第1次大戦末期のロシアなんて、フランス人にしたら(祖父が戦争に行った)的な距離だろうけどさ…日本じゃ当時の情勢もピンと来ないよね、革命もないし陸続きでもないし。
      著者は「モーニング」でも描いてたそうだけど、他にも様々な作品があるのに何故これを邦訳したのかね?
      大体「ビバンドム」みたく訳注は余白に書けばいいのに、やたら多くて巻末頁と行ったり来たりだからテンポが乱されるんだよなぁ。

      しがない会計士のネヴゾーロフが、ジプシー女の占いに囚われて首都ペドログラードからオデッサを経て黒海の向こうへ…言葉を話すドクロ、イビクスの導きは世界の破滅と引き換えに彼に富をもたらすのか?
      オールドファッションド・サスペンス・ロードムービー、って感じかな。


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      【最近読んだマンガ】マルジャン・サトラピ「ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る」| 2012.03.06
      【最近読んだ本】ショーン・タン(作)「アライバル」| 2014.10.23
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        | comic | 2012.07.30 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだマンガ
        マルジャン・サトラピ(著)、園田恵子(訳)「ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る」

        初版'05年、前巻「ペルセポリス」で祖国イランから単身オーストリアに発った15才の少女マルジが24才になるまでのおはなし。

        母親の親友を頼ってウィーンには来たものの、即座に修道院の寮に入れられて馴れないドイツ語と異文化に翻弄される日々…修道院を追い出されてクラスメイトの家に転がり込み、新たな住まいでは政治集会と葉っぱ三昧と恋そして失恋。
        4年のウィーン暮らしは真冬の3ヶ月を野宿して吐血し病院で命拾いという結末に終わりますが、故郷での孤独感は却って彼女の心を蝕んで自殺未遂にまで至ってしまいます。
        再び死の淵から生還したマルジは生活を一新、猛勉強の末に国家試験に受かって美術学部へ入学…短い結婚生活を経て、今度はイラストレーターとしてフランスへと旅立っていきました。

        まぁストーリーだけで分かった気にならず、機会あれば是非この絵を通して感じてもらいたいものです。
        若く恥ずかしい思春期も気が滅入るような監視社会もユーモラスに描きつつ、胸を打つ痛みが言葉を超えて伝わってくるのです。
        特にマルジの家族が注ぐ愛情の深さには感動しました…例えば彼女の結婚が破綻すると分かっていても経験から学ばせるため、彼女が後で不利にならないよう予め取り決めていたり。
        祖国を愛しつつ、娘の資質を見定めて言う“イラン人は政府に踏みつけられているだけじゃなく、伝統にも押しつぶされているんだ”の一言が深いです。


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          | comic | 2012.03.06 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近読んだマンガ
          ニコラ ド クレシー「天空のビバンドム」

          フランスの漫画はバンド・デシネと呼ばれ、絵本「さむがりやのサンタ」みたくフルカラーでカッチリしたコマ割りが特徴です。
          80年代にはメビウスのSF作品などが大友克洋ら当時の気鋭に影響を与えてきました、それ故に(BD=カラフルなファンタジー)のイメージがあります。

          著者はフランス・ディズニーを経てBD作家に転向したそうで、本書は'94年から発表された3巻を日本語版として1冊にまとめて'10年に出版されました。
          ちなみに「ビバンドム」とはミシュランのキャラクターだそうです、白いタイヤのスノーマンみたいな。
          でもディエゴはアザラシのようでもありビバンドムのようでもあり、その実体は最後まで明かされません。

          まぁとにかく一読を強くお奨めします、この色彩の鮮やかさと1コマ毎の見事な構図は日本製MANGAが席巻する版図を塗り替える予感すら覚えてしまいます。
          個人的には、それ以上にストーリーの神話性に!

          読者に物語を聞かせる町の権力者は早々に追い出され、愛のノーベル賞候補に仕立てられたディエゴを悪の復権に利用しようと画策する悪魔の物語となりますが、更に第三の勢力…町の犬たちが登場して町の歴史と真実を語るのです。
          物語を追われた最初の語り部がディエゴを捜して町を旅し、権力者の長であり市民の集合体である市長も彼を追い、悪魔の脱け殻となってしまったディエゴの数奇な運命は何処に…!

          ディエゴに似た最初の人間、語る事を要求した鳥たち、犬の糞を固めて作られた摩天楼の崩壊…この呆気ないクライマックスに静かな興奮を覚えるのは僕だけ?


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          *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

          『ニコラ・ド・クレシーのインタビュー Part 1(日本語字幕付)』(著者が「この作品はドイツ表現主義の影響を受けている」と語っていて、最後に本書の絵が映ります)


          >>『天空のビバンドム』 ニコラドクレシー 作品集 公式サイト(作品画像あり)
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            | comic | 2011.09.07 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだマンガ
            マルジャン・サトラピ(著)、園田恵子(訳)「ペルセポリス」 1巻

            サブタイトルに「イランの少女マルジ」とありまして、本書はイラン初の漫画だそうです…いや、かの国の人々が手に取れる状況なのかは分かりませんが。
            ホメイニ師によるイスラーム革命が起きた翌年から、両親がマルジを外国へと送り出すまでの波乱と激動の4年間…それは僕が思い描いていたイメージとは天地ほども違っていました。

            イラン…長いこと、イラクとの区別を(ホメイニ師の宗教国家とフセインの軍人国家)としてきました。
            太古にはゾロアスター教の中心地であり、アラビアン・ナイトを育んだペルシア文化とシュメール遺跡など割と牧歌的なイメージが。←このイメージはやや不正確ですね…

            序文によれば、ペルシアの民は7世紀のアラブ侵攻でシーア派(イスラム教)となり、近代の民主化にも石油目当ての大国が糸を引いていたりと他民族による長い支配が語られています。
            シーア派が主流になったのは、マホメットの死後10年という、まだスンニ派と拮抗していた時代に侵攻された経緯によるそうです。
            近代の民主化では石油利権争いと新植民地政策が繰り広げられ、そりゃあ民族主義にも火が付きますよね?
            新政権が伝統や宗教を後ろ楯とするのは安易ながら効果的な訳で、ヴェール着用や男女別学の強制から密告社会へと変貌してゆく原理主義の台頭は前に読んだ「茶色の朝」そのもの。

            情勢不安につけ込んだアラブ人国家イラクとの泥沼化する戦争は、戦時下の日本を思い起こさせるものがあり悲しくなります。
            貧しい家庭の子供たちは栄誉ある死を教えられて戦地へ送られ、不足する物質の取り合いを嘆きながら買い占めに走る矛盾や「避難民が来てから食べ物がなくなった」という偏見など…。
            1日がかりのガソリン補給は、数ヶ月前の身につまされる思いでした。

            悪夢のような'80〜84年、だけど逞しく反抗的でユーモアを忘れないマルジ。


            続巻→「ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る」|2012.03.06


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              | comic | 2011.07.15 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |




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