スキャナー・ダークリー [Blu-ray]
スキャナー・ダークリー [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
俳優の仕草や表情をアニメとして再構築する、非常に手間の掛かった映像が生理的に苦手な人もいるでしょうね。
しかしながら出演者も(誰々が出てるから)という理由で観て欲しくはないでしょう、自伝的要素の強い原作を尊重した結果としてのスキャニメーションは実に効果的です。
意義を見出せない業務に延々と従事させられる主人公、彼の破滅を前提とした麻薬撲滅作戦…小さな政府がもたらした民間委託の陥穽、委託された組織間のマッチポンプは緩いディストピアですが。
どこまでが虚構でSFなのか、エンディングには賛否が分かれそう。
紹介記事【2019.07.27】
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ]
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ] (JUGEMレビュー »)
旧東独、といっても今じゃ通じなさそうですが…80年代の社会主義国でヒップホップに目覚めちゃった若者と、彼らの活動を体制翼賛に取り込もうとする当局との丁々発止を描く青春コメディ。
飼い慣らそうとする権力側と調子を合わせつつ苦悩する主人公たち、ベルリンの壁が崩壊して彼らを待ち受けるラストのほろ苦さとタフさに男泣きです。
自分でいる事を描いている点で、英国のサルサ映画「カムバック!」と併せてオススメ。
紹介記事【2019.11.02】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】 (JUGEMレビュー »)
荒廃した世界で生き残りを賭けて地底人と戦う少年少女、その謎が明らかになるにつれ絶望の色は増すばかりですが…絵空事に潜む「茶色の朝」の未来、大人目線で子供たちの希望を切に願ってしまいました。
次の世代のために何が出来るだろう、この気持ちを失わずにいたいです。
紹介記事【2019.08.28】
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット (JUGEMレビュー »)
中学生になったばかりの頃の、世界の拡がりに戸惑う姿は性別や世代を超えて響きますね。
作画力もストーリーテリングも卓越してます、些細な一瞬を捉える巧さが。
忘れていた何か、忘れたくなかった何か…最後のコマに、胸が苦しくなりました。
紹介記事【2019.11.11】
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ]
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ] (JUGEMレビュー »)
(↑※サムネイルのリンクはサントラにしています)
所謂スピリチュアルなストーリーでありながら、どこか70年代アニメっぽいお約束とフォーマットをごちゃ混ぜにして力技で着地させたような奇想天外さが独特。
戦隊ヒーローに学園モノ、ジャンプ的な熱血インフレ勝負など…ネタの重ね掛けでも訳分からなくならない見事な構成、思いがけずラストに泣かされました。
正義のあるところに悪がある、よって正義は愛ではない…ならば善とはなんなのか? 先ずはご覧あれ。
紹介記事【2019.09.10】
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ]
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ] (JUGEMレビュー »)
ラジー賞を独占した下ネタ満載ムービー、とりあえず下品ですけど線引きはキッチリしてますね…笑わせる内容は、少なくとも男性なら他人事じゃないというか。
女性同士の巨乳幻想みたいなね、目の付け処が上手いなぁと。
まぁ万人向けではないにせよ、僕は感心しつつ大笑いしました。
紹介記事【2019.10.17】
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ]
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ] (JUGEMレビュー »)
原作者の作品は知らないので、本作は衝撃的でした…こんな物語が書かれていたのかと、まるで伝承の聞き書きか夢を書き起こしたような浮遊感!
印象としては南伸坊が中国の怪異譚を漫画にした「仙人の壺」に近い、無闇に説明しようとしない描線のアッサリ感が素晴らしいです。
空白の多さに、却って想像力を掻き立てられました。
紹介記事【2019.11.25】
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray]
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
不老不死というか不死者の物語にハマっているとはいえ、ファンタジー世界が舞台だとなぁ…と思ってましたが、不死者の(一般的な寿命の人間社会で生きる哀しみ)というツボを丁寧に描いていて好感が持てました。
寓話的なラストが作品世界と相まって、爽やかに切ないです。
紹介記事【2019.09.23】
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ]
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ] (JUGEMレビュー »)
血生臭い原題の割に、ほぼダイニング一間で完結している会話劇です。
子供の喧嘩に親が出て、大人同士で和やかに話し合って解決する目論見が破綻してエスカレート。
隣人を愛せれば戦争なんて起きない訳で、そんな皮肉な原題と裏腹に子供同士は親心を知らず…淡々としてますが大いに笑わせてくれます、個人的にはオススメ。
紹介記事【2019.10.22】
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
耳かき店ブームの火付け役、なんて書いては申し訳ないのですけども…決してブームに便乗した後追いではない、と。
穏やかな時間の流れる小さな町で、耳かき屋さんを訪れる客の脳内イメージが秀逸です。
こんな表現があったのか、こんな漫画があったのかと目からウロコ耳から(略)。
紹介記事【2019.12.23】
グラン・プリ [Blu-ray]
グラン・プリ [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
最初はソール・バスの映像分割がスタイリッシュというより情報過多に感じましたが、それが後から効いて来るんですね…世界各地を転戦するF1レーサーと彼らを取り巻く人間模様が主軸ながら、走行シーンも見甲斐があります。
クールなドラマと60年代のムードが、ダンディな三船敏郎も含めて現代とは別世界のようです。
紹介記事【2019.12.21】
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ]
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ] (JUGEMレビュー »)
アフリカに対する先入観や固定観念が、ことごとく覆されます…偏見を持たないように心掛けていたつもりでも、日本にいて伝わってくる情報自体にバイアスが入っている訳ですが。
西欧支配の呪縛に歪められた各地の民族性や搾取の構造など、日本では見えにくい暗部が著者の目を通して見えてくるようで。
アフリカの話であり、同時に現代の実像でもあるのでは?と。
紹介記事【2019.09.1】
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
現代に至る国内の移ろいを漫画に語らせる好企画アンソロジーです。
漫画にしか出来ない表現は、例えば三輪自動車が走る風景でありリンチされる米軍の操縦士であり…基本的に主観視点であるが故の、俯瞰の効く文学表現よりも接地した仮想体験なのかも。
いわば漫画こそが伝え得た戦後の一片、切り口を変えて続けてもらいたいですね。
紹介記事【2019.12.12】
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ]
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ] (JUGEMレビュー »)
笑いって鮮度があると思ってました、本作を観るまでは。
先が読めずに引き込まれましたが、確かに繰り返し観たくなるかも…計算されたシナリオが効いた笑いと、映像的な古さもまた味わい深いです。
スタンダードでバカバカしくて無駄のない、意外な傑作。
紹介記事【2019.12.10】
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ]
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ] (JUGEMレビュー »)
面白可笑しい切り口で紹介されてるので、ファンの方にしてみれば物申したい点も多々ありそうですが。
様々な事情から意外な最終回を迎えていた、有名な作品の数々に先ずビックリ…知って何かの役に立つ訳ではありませんけど、やはり切り口が面白いのですよ。
紹介記事【2019.09.24】
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー (JUGEMレビュー »)
「Stacy's mom」の青春パンクをイメージしてたら好い意味で裏切られました。
どこかSDP「スチャダラ外伝」に通じる旅アルバム、共通する根っこは世代なのかグローバル環境なのか…しかしELOっぽさを連想させるサウンドも厭味なく無理して頑張ってない感じだし、三人称のスキットみたいに様々な切り口で綴られる旅の寸描が詩的。
パッキング上手で飽きさせない仕上がりかと。
紹介記事【2019.07.08】
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321)
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321) (JUGEMレビュー »)
無印版も僕は楽しめましたが、ダレ要素を改善して全体的にボリューム・アップしておりオススメです。
難を言えば、このDC版では攻略本が出てない事ですね…特に武器の合成レシピが違っているし、追加武器はノーヒントで試行錯誤の連続に。
水の惑星にある3連宝箱は、多分エリアボスに乗って飛び移らなきゃ取れないと思うので、これからプレイする方は気を付けてね!笑
紹介記事【2018.07.19】
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)
ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】

本日の脳内BGM
UA「リズム」
MAXI PRIEST feat. JAZZIE B「Peace throughout the world」
スチャダラパー feat. GONTITI「トラベル・チャンス」
PSY・S「Lemonの勇気」
ICE「Analog queen」
ゆらゆら帝国「まだ生きている」
MARY WELLS「My guy」
THE MIRACLES「Shop around」
THE TEMPTATIONS「Get ready」
TOTO「99」
NENA「99 Luftballons (99 Red balloons)」
YOU & THE EXPLOSION BAND feat, SANDI A, HORN「ラヴ・スコール」
沢田研二「勝手にしやがれ」
オリジナル・ラヴ「二度目のトリック」
JACO PASTORIUS「Crisis」
XTC「That's really super, supergirl」
FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD「Welcome to the pleasuredome」
CASIOPEA「Keepers」「Super sonic movement」
SHOCKING BLUE「Venus」


*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

『Nena - 99 Red Balloons (English) (Official Video) (HD)』(音量が小さめです、しかし英語バージョンだと歌詞が字余りっぽくて奇妙な感じですな)


『「ルパン三世part 2」エンディングテーマ『ラブ・スコール』』(上のより音量デカいです;Sound Only)


『Jaco Pastorius - Crisis』(この殺伐と混沌、ずっとベース音はシーケンサー打ち込みだと思ってました・・・このフリー・ジャズ状態も、実は各プレイヤーのインプロビゼーションをカット&ペーストしたパッチワークなのだとか;Sound Only)
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    | B.G.M. | 2019.09.20 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近読んだ本
    河野典生、山下洋輔「インド即興旅行」

    最近では日本国内にもパワー・スポット認定箇所が増えたりして、90年代のスピリチュアル・ブーム以降の聖地巡礼も幅と裾野が拡がったようですけれども…大体インドか中近東か中南米と、以前は人によって惹かれるエリアが分かれていたように思うんですよ。
    (僕は中近東か中南米だな)と昔から思っていたし、インドは先ずないわ…と今も思うんですね、不思議と。
    といっても単に行く気がしないだけで興味がない訳じゃないんです、むしろ周辺の中央アジア諸国にはスピリチュアル抜きで惹かれる位なんですけれどもね。
    まぁ本書に惹かれた理由は、両著者×インドの意外性でした。

    初版'83年の河出文庫、山下洋輔は今や説明不要の大御所ピアニストでも当時は頭突き肘打ちフリー・ジャズの奇才として知る人ぞ知る30歳そこそこの若手だった筈…河野は詩と小説を生業としながら民族楽器を収集し、既にインドも4回目の先駆的インド中毒者。
    元から旧知の間柄でもあった二人が'78年2月11日から約10日間でインド各地を回り、その道程をライブで収めた対談旅行記が本書という訳で…河野が写真撮影・アレンジメントで山下は録音機操作・採譜と、各種取材を兼ねた大陸横断というユニークな一冊です。
    40年近く前は、海外渡航って割と珍しかったのよ?

    個人的な思い出では、河野のバリ島やジャズをモチーフにした小説も山下の演奏やエッセイも初めて触れたのが十代の半ばで…それ以降は逆に疎遠だった両者が、まさか知り合い同士だったとは知りませんでした。
    しかも二人だけで旅行してたなんて、更にインドとは…河野は分からなくもないけど、山下が?っていう。
    彼はボンベイでのジャズ・フェスに出演する予定が主催者側の予算不足でキャンセルされ、河野が小説の取材とインド本の撮影で行くからと山下を誘ったそう…そこにFM局の素材録音と本書の企画も便乗し、カメラにテレコにサウンド8ミリと重装備の珍道中に!笑

    先ずは東端カルカッタ、早速ボーイとチップで交渉入門編…地元の村祭りで素のインドに触れ、バラナシ便ではラヴィ・シャンカール似のカメ男(ていうか本人だし!)に遭遇。
    ガンジス川では山下が野グソしたり日本人の写真家(田村仁)や身玉山の団体さんにインタビューしたりして、表紙カバーの路地ライブも決行。
    アグラではタージ・マハール&鳥類保護区を観光、大ドサ民族芸能ショーをジャズ目線で分析…楽器屋セッション(演奏+値切り交渉)に続いてホテルのドンバとムージャ、ところでやたらインド人をジャズメンなどに例えてるけど誰かカーティス・メイフィールドと言ってやってよ河野にも!笑

    デリーに着くや老ボーイが太鼓を叩き、レストランのピアニストはアグラでジャムったピアノ兄弟…京都外大の探検部に正体を見破られ、帰国の便では渡辺貞夫が降りた席に山下が座り周囲のボンベイ・ジャズ・フェス帰りの関係者と歓談。
    かんべむさしの巻末解説によれば「インド人の貿易商は華僑よりもえげつない」そうで、三島由紀夫も「人それぞれに行く時期が必ず自然に訪れる」というインド…現地で聞いた音楽を山下が譜面に起こすなど帰国後も手間隙かけて出版に至った“史上類のないライヴ・ブック”で僕は満足ですけどね、いや続編というかシリーズ化してほしかったな!

    両著者の会話やインタビュー、移動中の実況は自分も同行したかのようなリアルさです…その合間に状況説明があり、旅の最中は不明だった事柄も補足されているので分かりやすいです。
    山下の付き人を装う河野と河野を大作家に仕立てる山下の、インド用アドリブ交渉術は印象深いな…それと「部屋で一服」って、さりげなくキメてますね?笑
    ちなみに身玉山一行の現地ガイドはチャダの実兄だそう、それとチャンドニ・チョウクってオールド・デリーの通りの名前だったのか…ゾロアスター教はパーシー教とも言うそうで、ペルシャ系の多いボンベイでは割と信徒がいるのだそう。
    河野典生、山下洋輔「インド即興旅行」(←左クリックで拡大表示されます)


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    【最近みたアート】「空海と密教美術展」| 2011.08.02
    【最近読んだ本】山折哲雄、大村次郷「ブッダの教え 仏教2500年の流れ」| 2012.10.02
    【最近読んだマンガ】中村光「聖☆おにいさん」1巻| 2012.10.28
    【最近読んだ本】グリンダル・シン・マン(著)、保坂俊司(訳)「シク教」| 2012.12.28
    【最近読んだ本】小林正典「横たわるブッダ」| 2013.10.30


    以下、個人的メモ
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      | books | 2017.02.23 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近聴いたCD
      EARTH, WIND & FIRE「THE NEED OF LOVE」

      '71年リリースのセカンドで「愛の伝道師」なる邦題はともかく、ジャケ写は荒んだ雰囲気だし二色刷ってのがチープでナイスです。
      アースといえばフィリップ・ベイリー加入後の黄金期が有名ですし、僕もその辺しか聴いてなかったな…と思いまして、解説書でいう“不遇の時代”の第一期EW&Fも聴いとくかと。
      本作の後、中心人物のモーリス・ホワイトは弟ヴァーダイン以外のメンバーを総入れ替えして人気を博してゆく…という事情もあってか、本作ではモーリスもドラムに徹しております。

      サウンドもフリー・ジャズ寄りのファンカデリックといった印象で、得意のディスコ路線とは異なるものの何ともいえないアースらしさは随所に漂っておりまして。
      そもそもグループ名はモーリスのハマってた占星術だか天宮図に由来しており、既に歌詞も独自のスペーシーな思想で書かれているようなので時代が少々早かっただけなのかも。
      “ソウル、ロック、ジャズの一体化”がEW&Fの基本コンセプトだったそうですけど、まだミクスチャー途中といった道半ば状態。
      ダニー・ハサウェイの「Everything is everything」カバーをラストに収めた全5曲、なかなか渋めです。
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        | music | 2015.09.22 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近聴いたCD
        PENGUIN CAFE ORCHESTRA「同」

        ペンギン・カフェ・オーケストラ'81年のアルバムです、当時のFMでよくかかってた「Air a danser」やベンチャーズのカバー「Walk don't run」など15曲を収録しております…簡単に言っちゃうとオーガニック・ミュージックのハシリですな、ジャズともアンビエントとも違う生楽器のインストで当時はインテリア・ミュージックと呼ばれていたような気がします。
        ちょっとミニマル・ミュージックやブルーグラスっぽさを感じたりもしますが、そっち方面は詳しくないので勘違いかもしれません。

        何で読んだか忘れましたが、このグループのリーダー格の男性は70年代パンク/ニューウェーブ界隈で活動していたんだそうで…そこから正反対に発想を転換してこうなったのか、あるいはこれもまたニューウェーブの新解釈だったのか?
        P.I.L.にしてもTHE POP GROUPにしてもダブやファンクやフリー・ジャズといった黒人音楽のエッセンスをミクスチャーするのがニューウェーブの手法だとすれば、そこにミニマルやブルーグラスなど白人的な音楽を代入したのが彼らP.C.O.だったのかもしれませんね。

        当時アルバム単位で聴いていた訳でなく数曲しか知らなかったので気付きませんでしたが、彼らは特にアコースティックに執着してアンプリファイドやエフェクト加工を否定していたのではなかったんですね…曲全体にフェイズ効果でうねりを加えたり、プッシュホンのトーン音を使ったりと電子的サウンドも懐に入れた音作りがなされています。
        そしてマイクの前で一発録りしていたらしく、ヘッドフォンで聴き直すとヒソヒソ声や衣擦れや咳き込む音も含めたライブな雰囲気が別録りじゃ出せない温もりを添えていると感じます。


        〈アンビエント/インテリア・ミュージック〉関連記事:
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        【最近聴いたCD】栗コーダーカルテット「笛社会」| 2009.05.24
        【最近聴いたCD】モグワイ「ミスター・ビースト」| 2011.09.15
        【最近聴いたCD】ブラックトップ・プロジェクト「同」| 2014.05.15
        【最近聴いたCD】STEPHEN SMALL「SLOW DRAG」| 2016.11.10


        *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

        『The Penguin Cafe Orchestra - Air A Danser』(どうやらディズニーのアニメを編集したみたいですけど、あまりに上出来なので・・・だけど、この曲を初めて聴く人がコレで刷り込まれるのは正しくないとも思うんですよねぇ〜?)
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          | music | 2014.03.03 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近聴いたLP
          山下洋輔「センチメンタル」

          '85年、N.Y.のRCAスタジオでデジタル録音されたソロ作品であります。
          薄暮の空をバックに写した横顔というシンプルなジャケ写で衝動買いしたアルバムです、既にライブは体験していたものの音源では未聴だった当時…正直に告白すれば(これらのスタンダードをライブ同様のドシャメシャ演奏でキメてくれるんだ)という期待を裏切られた、意外と詰まらない印象のアルバムでした。

          曲目はA面が「虹の彼方へ」「枯葉」「ユーモレスク」「ボレロ」、B面が「トロイメライ」「二人でお茶を」「スターダスト」「サマータイム」「P.S.アイ・ラブ・ユー」「グッドバイ」…特に「ボレロ」は、映画「愛と哀しみのボレロ」の圧倒的なクライマックスに匹敵する衝撃を期待していただけに(独りになると弱気なんじゃねーか?)とガッカリしてました。
          フリー・ジャズの一触即発の緊迫したライブも、独演じゃ無理なんだぁってね。

          元々ヨーロッパでは評価が高い山下でしたが、この時が2度目のアメリカ遠征で…ニューオーリンズからミシシッピーを遡ってニューヨークへと、3週間ジャズ・クラブ乱入独り旅の総仕上げだったのだそうです。
          そして同行した鴻上尚史いわく“オスカー・ピーターソンは、このピアノでしかレコーディングしない”というラフマニノフの白鍵を割り、そっと飯粒で修復して録音を終えたのだとか。

          血気盛んな年頃だった発売時、山下のライブこそがフリー・ジャズだと思っていた僕を困惑させた本作も今となっては違和感なく聴けてしまいます…そりゃあ曲のテーマ部分を弾いた後はもう「ドンピャラリラリラリンッ」ってな調子ですし、唐突な不協和音など主張の激しいサウンドですが。
          全体的にリリカルさが余韻として残るのですね、言うなれば(色々あったけど終わってみれば素的な恋でした)みたいなね…まぁ聴き流せる取っ付きやすさはないけれど、向き合って過ごした時が音楽だった的な。


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            | music | 2013.05.01 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近聴いたCD
            ERIC DOLPHY「AT THE FIVE SPOT, VOL.2」

            正確にはエリック・ドルフィー(bcl,fl)とブッカー・リトル(tp)の双頭バンドだったそうで、マル・ウォルドロン(p)とリチャード・デイビス(b)にエド・ブラックウェル(ds)という構成です。
            '61年、N.Y.のファイブ・スポットでのライブ録音盤です…セシル・テイラーも'56年に6週にわたって出演して、自らの追求するジャズを披露した店です。

            収録曲はたった2曲と潔い本作、うち2曲目はポール・デズモンドのアルバムにも収録されていた「Like someone in love」です…9曲が収められたポールのアルバムでは4分余りでしたが、約20分と長尺かつホットなプレイにより似ても似つかぬ印象に。
            元はウェストコースト派だったエリックがN.Y.に活動の拠点を移して間もなくブッカーと意気投合し、双頭クインテットの御披露目ライブとなったようです。

            セシル・テイラーに劣らず、本作も非常に魅力的ですが…この後わずか数か月でブッカーが夭逝、エリックも本作から3年後に32歳の若さで亡くなりました。
            エリックは1曲目でバス・クラリネットを、2曲目でフルートを吹いています…ブッカーフリー・ジャズっぽい挑発に負けず、エリックも野太く猥褻な音色で応酬しており助平です。笑
            マルもレフト・アローンな渋いイメージと異なり、なかなかノリノリでワイルド。

            ホット・ジャズといわれるカテゴリーに属するのかは知りませんが、僕の知る限りでは最高にホットです。
            セシルに続いて醒めかけた僕のジャズ熱を掻き立てるエリック、もっと早く聴いておけばよかったな!
            だけど遅まきながら楽しみが増えたので、今後は要チェックです。


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              | music | 2013.03.02 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近聴いたCD
              THE CECIL TAYLOR QUARTET「Looking Ahead!」

              '58年のN.Y.録音盤、セシル・テイラーの名は知っていたが聴くのは初めてだ…当時のライナーノーツを読んでも語られるミュージシャンの多くは知らないし、せいぜい聞いた事のある名前はエルヴィン・ジョーンズとデューク・エリントン位のものだ。
              コンテンポラリーというレーベル名も初めて知ったし、思えば50年代から60年代前半の音楽はジャズに限らずあまり聴いてこなかったような気がする。

              ライナーノーツに紹介されている“ジャズとして本当に音楽的なのかどうか”という評論家の発言のように、本作は僕にとって未知なるジャズの世界だった…フリー・ジャズにしては叙情的だしビバップにしては前衛的で、時折THE POP GROUPなどを思わせる呪術性すら感じさせられる奇妙さが。
              セシル自身の発言からはゴスペルやブルーズの影響力や、民族音楽の要素も取り入れている事が分かる。

              パッと聴いた感じは間違いなくジャズっぽい、けれど如何なるカテゴリーのジャズかは判別できないのだ。
              それは僕にジャズを語る資格がないだけだとしても、初めて聴いたJ.J.JOHNSON以来の衝撃とE.S.T.が感じさせてくれた新鮮さを同時に体験するに等しい小気味好さはスリリングだった。
              このスタイルを受け継ぐ者が現れず、新たなカテゴリーへと発展し得なかったのか…フリー・ジャズへと吸収されながら、ニューウェーブやミクスチャーの時代へと隔世遺伝したのか?

              もはや踊るためのジャズではなく聴くためのジャズには違いない、だがいずれも明瞭なテーマ・パートを持たないので記憶し口ずさむ曲でもない。
              セシルのピアノにはガーシュインを連想させる和声が頻出するが、バンドのアンサンブルを重んじてサイドメンに回ろうとしているような印象を受けた。


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                | music | 2013.02.24 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近聴いたCD
                WAYNE SHORTER「Super Nova」

                「サキソフォン聴き比べ3連発」の最後は'69年に録音されたウェイン・ショーターのアルバム、全6曲でCDリリースは'09年。
                彼は本来テナー奏者らしいですが、本作では全編ソプラノ・サックスをブロウ。
                なんだかブルーノートらしからぬ、スピリチュアルな気配を感じさせるジャケットのイラストにタイトル…その不穏な予想は当たらずとも遠からじな、ほとんどフリー・ジャズ状態で。笑

                ギターにジョン・マクラフリンとウォルター・ブッカー、ドラムスとパーカッションは親指ビアノを披露するジャック・デジョネットとヴァイブラフォンも聴かせるチック・コリア…“あのマイルスの歴史的な『ヒッチェズ・ブリュー』から、わずか1週間後におこなわれた”“ホーム・パーティーのようにリラックスした雰囲気のなかで”繰り広げられたセッション、ウェザー・リポート前夜のインプロヴィゼーション大会といった趣きの一枚です。

                とにかくリハーサル中から録っちゃえ的な始まりの表題曲はPiLを、ポップ・グループばりの強烈な土着性で染め直したトム・ジョビンの「Dindi」などのアバンギャルドさにはティポグラフィカをも連想させられました。
                後半3曲でジャズ濃度が上がってきますが、これがもしテナーやアルトだったら耳は厳しかったかもなぁ。
                というか「本当に“ホーム・パーティーのようにリラックスした雰囲気”だったのだろうな?」と念を押してみたくなる、荒れ果てた吹きっさらしを思い描いてしまう音の散乱っぷり!笑

                それでも、かつて僕が挑んできたフリー・ジャズのアルバム群と比べれば聴ける範囲という気がします。
                ジャコパス「Word Of Mouth」の序盤とか「ECMスペシャル」を思わせる温もりのような、カオティックなんだけど辻褄は何故か保たれているような…だけど40分あったらしんどかったかも、ソプラノ効果に救われましたね。笑


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                  | music | 2012.12.29 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近聴いたCD
                  U.M.A.「JA-CK」

                  '02年リリースの、ビル・ラズウェルとホッピー神山が組んだ色物アルバム…って勝手に決め付けて申し訳ない、でもユニット名は絶対「未確認動物」が念頭にありましたよね?よね?
                  まぁ正確にはユビキタス・ミュージシャンズ・アソシエーションの略称らしいですよ、それに先の二人を挙げたのも僕が他のメンバーを知らないだけで本当はサックスとドラムスと時々ギターの5人編成なのです。

                  といってもホッピーはピンク時代ではなく布袋寅泰のファースト・ソロで知った位だし、ビルも何年か前にドラムンベースのアルバム聴くまで意識した事なかったんですよねー。
                  本作のトラックは1流2和3水4円5源6流(Remix)7気と、どうも日本的なミニマリズムを連想させるタイトルなのですが。
                  ブーツィーっぽいワウ入ったビルのベースライン以外、ソリッドさは感じられず…アルバム・タイトル的には“JAZZ+ROCK”で、少なくとも音数は大盛りです。

                  なんだろな、90年代ならば分からなくもない感じ。
                  不穏な静けさ、サックスの咆哮とテクニカルで軽いスネア&バスドラ…シンセ・ベースっぽい手弾きと控えめに突っ込みかける鍵盤。
                  電化フリー・ジャズって感じはライブだとスリリングなのかもなぁ、というね。
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                    | music | 2012.11.17 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近聴いたCD
                    オーネット・コールマン「世紀の転換」

                    '59年に録音された本作は「ジャズの名盤百選」とかいうと大抵は入ってる、世にフリー・ジャズを知らしめた革新作とか評されたりしてる印象があります。
                    でも素人耳には、何が衝撃的だったのか今ひとつ分かりかねるのですね…。

                    彼のサックス歴はR&Bバンドから始まり、しかし“コード進行を頭から追い払った上でインプロヴァイズする”というひらめきに魅了されてしまいます。
                    やがて出会った理解者の一人がネナ・チェリーの父ドンであったり、MJQジョン・ルイスパーシー・ヒースだったりして表舞台へと押し上げられました。
                    本作の半年前に吹き込んだ「ジャズ来るべきもの」に続く本作、パーソネルは前述のドン・チェリー(tp)ら気心知れたメンツです。

                    すっかり解説書の丸写しで恐縮ですが、本作に流れる革新的なアプローチとは一体どんなものでしょうか?
                    “メロディを支えるコードの動きで曲を前に進めていくのではなく、自分の中から湧き出るフレイズを撒き散らすことによってインプロヴァイズしていく”
                    …確かに、それを言ったら音楽として成立しなさそうな斬新さは感じますね。
                    演奏者がソロを取る場合には(コード進行の枠内でまとめる)といった発想になると想像するのですが、一斉に即興演奏するとしたら何を基準に音を連ねるものなのか見当もつきません。

                    でも結局は素人なので(あぁ、インプロ主体のジャズですね)って違和感なく聴けてしまえるのです。


                    ・・・と思ったら、以前にも聴いてたんですね!笑→【2009.10.05|最近聴いたCD】


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                      | music | 2011.07.14 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                      最近聴いたCD
                      山下洋輔トリオ「キアズマ」

                      '75年のドイツはハイデルベルク・ジャズ・フェスでの実況録音、サックスが中村誠一から坂田明へと交代し、初代ドラマー森山威男が去るまでの短い第二期トリオによる演奏が聴ける。

                      3度目のヨーロッパ・ツアーを敢行したこの年、山下は処女執筆作品「風雲ジャズ帖」を出版し、また“ソークメナーズ”結成や“全日本冷し中華愛好会”初代会長就任と忙しい……つまり、筒井康隆との交流やタモリ発掘といった伝説の発展期でもあった訳だ。
                      まぁ本作とは関係ないが。

                      解説によると、山下トリオがヨーロッパで熱烈な歓迎を受けた背景には「理論先行型というか観念的な」土壌において、彼らの肉体的直感的な解釈なりプレイが斬新であった…との事。
                      一口にフリー・ジャズといっても、爆発的に空間を音で埋め尽くすタイプと反対に音を削ぎ落として隙間に意味を見出だすタイプに大別できるという(なるほど、かつて聴いたヴィレッジ・ヴァンガードは明らかに後者であった)。

                      山下洋輔を初めて聴いた時に(これがフリー・ジャズだ)と思い込んだのだが、正確には山下洋輔というフリー・ジャズだったのだ。
                      では本作を聴いて解るのかと問われると返答に窮する、ただし他に聴いたフリー・ジャズより耳に馴染むし心は自然についていける。
                      それは印象派以降の抽象絵画を観ても言葉には変換できないように、自分の内面を揺さぶられて熱を帯びた…程度しか言い様がない。


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                        | music | 2010.05.21 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                        最近聴いたレコード
                        JACO PASTORIUS「WORD OF MOUTH」

                        ベース弾きの通る道、ジャコパスのソロ作です。
                        といってもジャケにはクレジットがなく、ライナー・ノーツもない輸入盤なので詳しい話は分かりません。
                        語義どおり(レコード盤を保護する紙袋)のインナー・スリーブには、鉛筆をくわえてピアノに向かう凛々しい顔立ちが写るだけで。

                        高校時代、バイト帰りの途中で中古レコード店に寄るのが楽しみで、当然ながらバイト代が入るや目星の皿を抱えて帰る日々でした。
                        本作は決して高い売値ではなかったものの、迷った末のバクチ買いでした。
                        神話のように語られるジャコ・パストリアスの名前は知っていても、来歴やプレイ・スタイルなど一切不明の遠い存在だったのです。

                        針を落とした途端、くぐもったアナログ・シーケンサーを思わせるスタッカートの連打とフリー・ジャズ的な緊迫したホーンが…。
                        失敗したと思いましたね、難解すぎて分からんと。
                        しかし続く「3 Views of A Secret」の軽妙なハーモニカと「Liberty City」で加わったスティール・ドラムの分かりやすさに持ち直して…但し所々で挿入される不協和音に一抹の不安を感じつつB面へ。

                        払暁の暗がりから飛び発つ「Blackbird」の救済感(後にビートルズのカバーと知ってビックリ)、更に箱根の森美術館でお馴染みタイトル曲から「John And Mary」の穏やかな至福…!
                        自然回帰の一言では済ませたくない、魂の讃歌です。
                        晩年の低迷と夭逝が惜しまれる、天才的な名盤です。

                        追記:wikipedia情報によると、本作の参加アーティストは60余名にも及ぶようで・・・トゥーツ・シールマンスを筆頭にジャック・ディジョネット、ハービー・ハンコック、ヒューバート・ロウズピーター・アースキンウェイン・ショーターの他、マイケル・ブレッカーハワード・ジョンソンなど多数。


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                        *以下の動画は、携帯からでは閲覧できないかもしれません

                        『Jaco Pastorius - Three Views Of A Secret.wmv』(やはりハープはトゥーツ・シールマンズでしたか!…'82年のオーレックス・ジャズ・フェスより)


                        『Jaco Pastorius - Liberty City』(こちらも、やはりトゥーツ・シールマンズでしたか! レアですな…ジャコといえばフレットレス・ベースのハーモニクス奏法ですが、実にリラックスして簡単そうに演ってのけますなぁ・・・どうして彼が非業の死を遂げねばならなかったのだろう?)
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                          | music | 2009.12.08 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                          最近聴いたCD
                          オーネット・コールマン「世紀の転換」

                          凄いタイトルですねー、でも凄い人なんですって。
                          フリー・ジャズの創始者なのだそうですよ、本作は'59年ハリウッド録音。

                          そういえば先日のポップ・グループの解説でも彼の名が上がってましたが、一緒に借りてるので偶然です。
                          そして彼の先見性を早くから見抜いていたのが、これまた先日聴いたMJQのメンバーだったとか。
                          更には本作に参加しているトランペッターのドン・チェリー、娘のネナが先日のポップ・グループの残党で結成されたグループ(リップ・リグ&パニックだったと思うけどピッグバッグの方だったか)でデビューしたんですよね確か…。
                          まぁそんな奇妙な符号もあり、期待と不安に胸ふくらませて耳を傾けたんです。

                          えぇ、さっぱり分からん。
                          もう(フリー・ジャズ=山下洋輔)になっちゃってるのかもしれません、阿鼻叫喚のごときホットな混沌をイメージしてたもので…。
                          要するに“I-VI-II-V”みたいなコード進行なしの、既定のワンフレーズを合図に始まって終わる、音のアクション・ペインティングみたいなのかと。
                          でも何か、もうちょっとカッチリしてるのね多分。

                          少なくとも1曲目はブルースとジャズの関係性を橋渡しするような、分かりやすい感じがしたんですよ!
                          でもさ、恥ずかしながら率直なところ…超地味。
                          それとリードだけ鳴ってるような、こういうサックスは苦手。
                          すいません。


                          再聴
                          0
                            | music | 2009.10.05 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                            最近聴いたCD
                            ザ・ポップ・グループ「Y(最後の警告)」

                            ついに聴いてしまった。
                            '79年のイギリスで、この知的反動が嫌悪されたと推測するのは難しくない。
                            1曲目にオリジナル・アルバム未収録のデビュー・シングル、ラストにダブ・インストのボートラを収録。
                            最初、僕はビートルズのレーベル名と混同していた。
                            しかしこの、特異なジャケ写(パプアニューギニアのマッド・ピープルたち)を目にして、手に取る事なく80年代を過ごし、そして忘れ去った。
                            バンド名に抱く先入観との不一致は、ポップ(大衆性)を探究する者への洗礼だ。

                            消費されゆくパンクやニューウェーブを超越しフリー・ジャズの方法論を引用した、衝動性の表現。
                            更にファンクやダブを統合する、いわばワールド・ミュージックとノイズ音楽の先鞭ともいえる発想。
                            享楽の音ではない内向する暴力として、ポップの深層に西洋史観の原罪意識を見出だしたのだろうか。
                            カルト的カウンター・カルチャーに受け継がれた彼らの影響は、やがて新たな世代の音が市民権を得るにつれ地下水脈から浮上した。

                            だが本作は思想としては10年遅かったし、音楽表現としては10年早すぎた。
                            最初の時点で出合っていれば、プリンスの「戦慄の貴公子」以上に僕の音楽観を変えていただろう。
                            今となっては、独創的であったが故に模倣され抽出され尽くした残滓…といった印象を禁じ得ない。
                            もっと言えば、クラッシュ「コンバット・ロック」制作の合間に気晴らしのセッションをしたみたいだ。


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                              | music | 2009.10.02 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                              最近聴いたCD
                              ロニー・リストン・スミス「コズミック・ファンク(宇宙渦動)」

                              題名はスペーシーですがジャケはシンプルで好感。
                              あと、ジャケのクレジットでは「& The Cosmic Echos」と併記されてます。

                              未だ'70年代の“スピリチュアル・ジャズ”なるものが何だったのか解りませんが、個人的には本作っぽい路線は好きだなぁ。
                              こけおどし的な部分がなく、とても聴きやすいです。
                              感じとしては、ど真ん中のジャズでもファンクでもなくクロスオーバーの初期型といった印象かな。
                              フュージョンというほど都会的でもなく。

                              何曲か、大野雄二(アニメ「ルパン三世」や松田優作の映画で知られるコンポーザー)を思わせる鍵盤の感じが特に好みです。
                              具体的に言うと「Sais (Egypt)」や「Peaceful Ones」には、新ル2枚目サントラの楽曲「オアシスへ…」などを思わせる幻想的かつ耽美的な響きが感じられます。
                              気になって調べたら、どこかのサイトで「雑誌で大野雄二氏が一番影響受けた人に彼を挙げてた」という記事を読み納得。

                              ウェイン・ショーターコルトレーンのカバーも1曲ずつあります。
                              どちらもオリジナルは聴いた事ありませんが、それぞれ確か西海岸クールジャズフリー・ジャズの巨匠ですよね?
                              そういう点でも、クロスオーバーという言葉がピッタリかも。
                              ディスクにアナログ・レコード風のプリントがなされているのも、まぁ好し。

                              訂正:ウェイン・ショーターを西海岸クールジャズとは、ずいぶんデタラメを書いてしまいました〜!
                              誰か別人と混同していたようです、この人はウェザー・リポートのメンバーでしたね・・・?! f(^_^;)"
                              ちなみにコルトレーンと共に活動した時期もあったようですが、まぁそこら辺は詳しい方に訊いた方が正確でしょう。
                              適当でゴメンナサイ。


                              *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません

                              『Lonnie Liston Smith - Peaceful Ones』(Sound Only)
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                                | music | 2009.06.21 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                最近聴いたCD
                                サン・ラー「スペース・イズ・ザ・プレイス」

                                名前だけは十代前半から知りつつも、難解そうというか妙な気後れが先に立って今に至ったジャズの奇才。
                                しかし聴いてみると案外まともなモダンジャズ…という感じ。
                                確かに所々フリー・ジャズっぽく暴れてみるのですが、茶々入れてるような遊びのような一時脱線という印象で。
                                物々しいジャケからして、もっと荘厳なスピリチュアル展開が待っているのかと身構えてたので拍子抜けではあります。

                                まぁおそらく当時は斬新だったのでしょう、彼らによって切り開かれた地平は多くのミュージシャンによって開発されているからでしょう。
                                それで今となっては突破感のない、ちょっと野性的な味付けのクールジャズにしか聴こえない。

                                考えてみれば'72年リリースですからね、同年代後半のブラックスプロイテーションなどブラックパワーへ繋がるファースト(あるいはセカンド)インパクトだったかもしれません。
                                実際、このジャケ衣装に中期E.W.&F.を連想するのは僕だけでもない筈。

                                アバンギャルドな要素も入ってるけれど、普通のジャズとしては聴けます。
                                だから僕みたいにかしこまって、イメージだけで雲上の芸術と思い込んでる人は一聴すべき。
                                大したことないから。笑
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                                  | music | 2009.06.01 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                  最近聴いたCD
                                  アルバート・アイラー「グリニッチ・ヴィレッジのアルバート・アイラー」

                                  名前は知っている、地名も聞いた事がある。
                                  それに確か、名盤だか名演だか言われてたような…?

                                  冒頭の2曲は'66年の暮れにヴィレッジ・シアターで、残り2曲は翌年のヴィレッジ・ヴァンガードで録音されたライブ音源です。
                                  言うまでもないでしょうがニューヨークの著名なライブハウスであって、日本の雑貨屋じゃないです。

                                  で、フリー・ジャズ華やかなりし時代でありコルトレーンの後継者とも言われたのが彼でした。
                                  …といっても僕は山下洋輔の文脈で知っている程度で、そもそもフリー・ジャズは他のアーティストを聴いた事がなかったのです。
                                  しかしあの激しく濃密なカオスとも異質で、例えるなら“幽玄に充ちる緊迫”とでもいいましょうか…。
                                  まったく違う質感と間。

                                  正直なところ、僕には良さも凄さも判りません。
                                  もし仮に当時の現場で体験しても、一種の疎外感しか得られなかったでしょう。
                                  こんな耳でフリー・ジャズを解ったような気でいた自分が恥ずかしくもあり、しかし繰り返し聴いていても認め難いものがあります。

                                  昨秋聴いたノルウェーの「SPHINX」という新進気鋭グループに、この静かな密度は近い気もするのですが…。
                                  本作には、どうしても興醒めする何かがあるのです。

                                  スピリチュアル・ジャズの道は、まだ遠いようです。
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                                    | music | 2009.05.10 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                    最近聴いたCD
                                    SPHINX「SPEAKS THE RIDDLE OF THE UNDISPUTED TRUTH」

                                    気鋭の北欧ジャズバンド、こちらは友人の買ったアルバム。

                                    ライブの印象に比べて、とってもジャズらしい…というのも変な感想だけど。
                                    要するに、素人がイメージするジャズ演奏のフォーマットに収まった安心感があります。

                                    これは先日に紹介した最新アルバム「Bohemian Sketches」と比較してもいえるのですが、フリー・ジャズとか現代音楽といった傾向が感じられないんですね。
                                    そうなると楽曲的に、彼らの分かりやすい特徴が目立たない。
                                    プレイ・スキル的な面は、素人ではなかなか判別が…。笑

                                    なので、ジャズの愛好家だろうが門外漢だろうが、お薦めするならぼくは「Bohemian Sketches」の方かな?
                                    本作も充分聴けるしポジティブなサウンドなのですが、普通っぽくて彼らのペシミスティックなリリシズムが出てこない気がするのです。


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                                      | music | 2008.09.20 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                      最近聴いたCD
                                      SPHINX「Bohemian Sketches」(←リンク先はディスクユニオン)

                                      ノルウェー出身の新進ジャズ・カルテット、スフィンクスの最新作。
                                      先日のライブで、直接メンバーから手売りしてもらったのでサイン入り。笑

                                      何枚かの中で「お薦めは?」と訊いて、その日に演奏した曲が収録された本作を選んだ。
                                      それが2曲目の「The Dance of Life」で、MCでムンクの「叫び」に着想を得たと言っていた。

                                      ドラムスがスティックの先端に大きなスーパーボール(!)を刺し、タムの表皮をこすって悪魔的な音を出していた曲だ(CDでは判らなかったが)。

                                      このアルバムには「Music inspired by the paintings of Edvard Munch」と副題が記されてあり、
                                      彼らのサイトにも各曲の解説があった(但し英文)。

                                      こうしてCDに整理された音からは、ライブで感じたほど(ECMっぽい)とは思えない。
                                      より現代音楽寄りではあるが、フリー・ジャズっぽさは気配を潜めている。

                                      なので、余計に初めて耳にする方にも聴きやすいのではないだろうか?
                                      たとえばブルーノートに代表されるようなジャズではないが、難解そうだと身構える必要もない。
                                      ただ「考えるな、感じろ」の如し。


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                                        | music | 2008.09.18 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                        最近行ったライブ
                                        ノルウェー出身のジャズ・カルテット、「SPHINX」。
                                        非常に狭いライブハウスでしたが、おかげで超至近距離!でした。

                                        村上春樹の作品にインスパイアされた「AFTER DARK」を皮切りに、ムンク「叫び」にインスパイアされた曲など、
                                        冬の朝の風を思わせる1セット目。
                                        休憩を挟んで、やや叙情的な印象の2セット目。

                                        全体的にフリー・ジャズのニュアンスと現代音楽的な静と動のコントラストが際立つ、
                                        型に囚われない勢いはジャズに無縁の新しい聴衆を獲得するという確信を抱かせてくれる。
                                        具体的には、アンビエント・ミュージックに馴染んだ世代に体感していただきたい。

                                        そして実験精神あふれるサウンド・パフォーマンス、これはスウェーデン出身のE.S.T.にも相通じる。

                                        ただしSPHINXの場合、ピアノ線をピチカートで鳴らしたり片手でミュートして鍵盤を弾く他、
                                        ダブルベースの弦をチョップして鳴らしたり、
                                        スティックの先端にスーパーボール(!)を取り付けてタムやスネア表面を擦るなど、
                                        外部要素でなく楽器から新たな可能性を引き出しているのが特徴。
                                        それが奇をてらうアクションでない事は、聴けば分かる。

                                        死んでいたジャズを再生させる、北欧のシャーマンたち・・・とは大げさか。


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                                        0
                                          | visited / plan | 2008.09.04 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                          最近読んだ本
                                          山下洋輔「ピアニストを笑うな!」


                                          楽譜じゃありません、エッセイです。
                                          フリー・ジャズの第一人者であり、ハナモゲラ語の先駆者であり、
                                          タモリの発掘者であり、・・・その音と文章で思春期に多大な影響を受けました。
                                          筒井康隆の著書から興味を持ち、14歳の僕を六本木ピット・インに走らせたお方です。
                                          肘撃ち頭突きで汗を飛ばし、ドシャメシャにピアノ弾き倒してました。

                                          しばらくぶりに、あの強烈なエッセイを読みたくなったのですが。
                                          思えば当時から四半世紀が経過して、文体も穏やかに堅実になる筈ですなぁ。
                                          「ピアニスト」シリーズや「風雲ジャズ帖」が懐かしくもあり、
                                          しかしこの本の後半「スゴイ人たち」は目頭と胸を熱くさせます・・・。

                                          特に最後の「アントニオ・カルロス・ジョビンは一人しかいなかった」は、ボサノヴァを語る上では必読かと。
                                          妹エレーナの書いた伝記「アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男 」巻末に収録されたものと同一なので、興味ある方は是非そちらもお奨め致します。


                                          〈山下洋輔〉関連記事:
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                                          【最近聴いたCD】山下洋輔トリオ「キアズマ」| 2010.05.21
                                          【最近読んだ本】筒井康隆「ジャズ小説」| 2009.09.12
                                          【最近聴いたCD】タモリ「TAMORI」| 2013.04.01
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                                            | books | 2008.01.26 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |




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