オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV
オーディオテクニカ ダイナミックヘッドホン ATH-250AV (JUGEMレビュー »)

安くて丈夫で高性能なヘッドフォン、もし壊れても買い直す予定。
ハウジング部分が小さめな割に、長く装着してても耳が疲れないし遮音性も高いし低音も出てます。
紹介記事【2019.03.31】
南の島のティオ (文春文庫)
南の島のティオ (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
池澤 夏樹
14歳の少年ティオが小さな島の出来事を綴っていく連作短編集で、実在の少年とポナペ島をモデルに著者自身が様々な島で聞いた話を再構成したのだそう。
前年の台湾旅行で読んだ本書は「海の向こうに帰った兵士たち」という一編を加えた'10年12刷以降の増補版で、この(南の島の物語を南の島国で読む)という旅のエクストラに新たな一編がオマケされたのは嬉しい偶然でした。
紹介記事【2019.01.24】
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱)
ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (シークレットDVD同梱) (JUGEMレビュー »)

最近は評価が好転してきたようで、実際PS2最終期に出ただけあって申し分ない出来栄え。
一見、難しそうなバトルシステムもプレイの幅を広げてくれます。
その辺も含め、ノーマル版のやり込み本ですが「ファイナルファンタジーXIIのあるきかた」も併せて是非!
紹介記事【2019.03.28】
レディ・プレイヤー1 [DVD]
レディ・プレイヤー1 [DVD] (JUGEMレビュー »)

スティーヴン・スピルバーグ監督による'18年のSF作、娯楽映画には珍しく2時間超の長尺ながらダレ場なし。
是非DVDで繰り返し観てください、マニアックな小ネタ探しだけでなく。
天才変人の孤独と愛情が実は普遍的である事、それもまたイースター・エッグかと。
紹介記事【2019.02.11】
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫)
琉球奇譚 シマクサラシの夜 (竹書房文庫) (JUGEMレビュー »)
小原猛
石垣島に行くのに持ってく本でしたが、結局フライト乗り遅れもあって到着前に読み終えてました。
おどろおどろしさは控えめで、怖いというより不思議だったり哀しかったり薄気味悪かったり程度。
しかし寝静まった石垣島のゲストハウス夜11時、軽く読み返していてドキドキ。
紹介記事【2019.05.02】
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス)
夢かもしんない コミック 全5巻完結セット (ビッグコミックス) (JUGEMレビュー »)
星里 もちる
「光速シスター」「怪獣の家」から立て続けに読んじゃいました。
妻子持ち営業マン&思い出のアイドル、の幽霊?
本作もまた「いい人」を主役に、大人社会の悲哀と可笑し味を描きつつラストで涙腺を決壊させます。
紹介記事【2019.01.17】
ハイ・フィデリティ (新潮文庫)
ハイ・フィデリティ (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
ニック ホーンビィ
女性弁護士と別れ話が進行中なアラサー中古レコード店主の、シット・コム的な恋愛×音楽in the UK。
60-70年代メインのネタで会話の可笑しみ倍増、分からなくても巻末の「ほとんど注解に終始する訳者あとがき」が丁寧にフォローしてくれますし、むしろ訳者の注解コメントで笑っちゃったりも。
紹介記事【2019.06.23】
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue
Ben Folds & Nick Hornby - Lonely Avenue (JUGEMレビュー »)
Ben Folds & Nick Hornby
「ハイ・フィデリティ」作者×ベン・フォールズ・ファイブ元リーダー(?)のコラボ作。
SOSとはまた異なるバカラック的ドリーミーさ+初期B.ジョエル的な吟遊ピアノ感、ヴィンテージ系シンセ&ストリングスのあしらいも絶妙。
紹介記事【2019.06.27】
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
2030年の旅 (中公文庫)
2030年の旅 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
恩田 陸,坂口 恭平,小路幸也,瀬名秀明,宗田理,支倉 凍砂,山内 マリコ,喜多喜久
なんか「2300年未来への旅」を連想させるタイトルですが、日本人の作家による近未来SFアンソロジーです
お題は“東京オリンピックからさらに十年後”の7編、個人的には坂口恭平による巻末エッセイの「自殺願望は脳の誤作動」にハッとしました。
紹介記事【2019.01.04】
デッドマン [DVD]
デッドマン [DVD] (JUGEMレビュー »)

別に「ブレイブ」と本作をジョニデ繋がりで観た訳ではないのですが、結果としては彼が「ブレイブ」を世に出した理由も感じ取れた気がします。
シンプル過ぎるヤマなしオチなしイミなし流浪譚ながら、詩人ブレイクを知っている方には意味深いのかも。
星野通夫の「森と氷河と鯨」で見たハイダ族やトリンギット族を思わせる、アイヌに似た文様の集落……同化政策は祖先の魂を殺すのですね、非物理的な世界で。
静寂と、雨の船出の美しさが忘れた頃に沁みてきます。
紹介記事【2019.02.23】
ブレイブ [DVD]
ブレイブ [DVD] (JUGEMレビュー »)

ジョニデが監督と共同脚本に主演と、ミーハーなファンこそ必見ですね。笑
シンプル&ヘビーな本作、イギー・ポップやノーギャラ出演のマーロン・ブランドら敬愛する人物と撮った彼の気骨が詰まってます。
特に冒頭は二度観て、彼がアメリカ本国での公開を拒んだ心に思いを馳せては?
紹介記事【2019.02.22】
夢の階段 (新潮文庫)
夢の階段 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
池波 正太郎
本書の7編はデビュー作を含む現代小説で巻末の2編だけが時代小説、しかも全編が本書初収録。
現代小説とはいっても昭和で言えば29〜36年、著者が31〜36歳の間に発表された戦後の気配が濃厚に感じられる「現代」。
いわゆる大物海外ミュージシャンの死後どっと出回る未発表音源みたいな、クオリティの心配は当然ながら無用です。
紹介記事【2019.06.15】
その男ゾルバ(特別編) [DVD]
その男ゾルバ(特別編) [DVD] (JUGEMレビュー »)

'64年の英米とギリシャ合作映画、英国育ちのスランプ詩人が屈強な男ゾルバと過ごしたクレタ島での日々が描かれます。
「無法松の一生」の三船敏郎を思わせるゾルバの心情も、目を疑うような島の人々も音声解説なしでは理解し難いかと。
対照的な二人の男のエンディングは、ジワリと胸に残ります。
紹介記事【2019.01.30】
【2019.01.31】
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫)
波乗りの島―ブルー・パシフィック・ストーリーズ (1980年) (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
片岡 義男
僕が初めて手にした著者の小説であり、著者の初期短編集でもあります。
ハワイイに住む青年サーファー、バリー・カネシロを主人公にした連作5編を収録。
写真の佐藤秀明との巻末対談も含め、失われゆく最後の輝きを僕は感じました。
紹介記事【2019.04.24】
 (JUGEMレビュー »)

作者の他作品を読んだ記憶は曖昧ながら、その時に思った(あんま上手くないな)という印象は何だったのやら。
サイバラ風でも四コマでもなく、ストーリーの組み立てもシッカリしてるしコマの流れも自然だし。
洒落にならない裏話も飄々としたキャラに救われます、男性も一度は読んでみましょう。
紹介記事【2019.05.12】
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト
サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト (JUGEMレビュー »)
スウィング・アウト・シスター
ヒット曲を連発してた90年代を過ぎ、'01年にリリースされた本作は妥当というか順当な仕上がり。
ブレずに焦りも無理もなく、エレポップの衣を脱いで一層60年代ソウルやバカラック温故知新をアダルトに昇華。
気に入った曲だけ摘まむんじゃなく、一枚として聴くべき。
紹介記事【2019.06.18】
 (JUGEMレビュー »)

こちらも「アーサー王宮廷のヤンキー」同様「トウェイン完訳コレクション」の一冊、子供の頃に読んだ童話絵本をイメージしたら大違いです。
古き良きアメリカの牧歌的なジュブナイルに見せ掛けた辛辣な社会批判は、巻末あとがきのナイスフォローを先に読む方が好いかも?
紹介記事【2019.05.22】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
クルドの星 1~最新巻(文庫版)(中公文庫) [マーケットプレイス コミックセット] (JUGEMレビュー »)
安彦 良和
「機動戦士ガンダム」のキャラでお馴染みの作画家による漫画ですが、中東の少数派クルド人を描いてるレアさでオススメに。
もっとも「これからだ!」オチは、日和った編集の強制打ち切りか?
トルコの“土くさい人々”に惹かれた結果が何故かクルド視点、でも本作同様に何一つ解決してないんだよね現実も。
紹介記事【2019.05.06】【2019.05.30】
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA)
ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA) (JUGEMレビュー »)
篠田 節子
副題に「篠田節子SF短編ベスト」とあるけど、どんな類いのSFなのかがまったく伺えない、鯨幕というか昔のVIVA YOUみたいな表紙カバーが斬新。
巻末解説によると、著者は20余年のキャリアを持ち一般にはジャンル横断作家と認識されているそうで。
アニメ化されそうなハードSFから昭和ジェンダー恨み節、エスノ土着オカルトを経て超高齢化+正論社会の果てまで心刺しまくり。
紹介記事【2019.03.26】
 (JUGEMレビュー »)

本作は明治から昭和にかけて親しまれた、泉鏡花の“三大戯曲”をコミカライズした作品集です。
単行本化に際して描き下ろされたオマケ漫画+原作者の略歴や作品解説&文庫描き下ろしオマケ漫画と人形師による解説も収録と、これまで鏡花文学に触れて来なかった僕には有難い仕様。
人形師の一文が印象深く、100年近く前の物語にハッとさせられるのは人間に進歩などないからかも?
紹介記事【2019.04.13】
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫)
ざ・ちぇんじ 全2巻 完結セット(白泉社文庫) (JUGEMレビュー »)
山内 直実,氷室 冴子
平安期の古典文学「とりかえばや物語」に基づく氷室冴子の小説をコミカライズした本作、氷室冴子も古典文学も完全スルーでしたが予想外の面白さにビックリ!
男勝りな双子の姉×病弱が故に女君として育った弟、姉は男装のまま御所に入内&弟も女官で後宮入り?
見事な風呂敷の畳みっぷりと、千年前のラブコメでLGBTを先取りのエキゾチック・ジャパンは未見なら是非!
紹介記事【2019.04.30】【2019.05.29】
ヒート [DVD]
ヒート [DVD] (JUGEMレビュー »)

ロバート・デニーロvs.アル・パチーノ、この豪華共演が「午後のロードショー」で掛かるとは!
マイケル・マン監督が脚本も手掛けており、適度に緩急を付けながら3時間近く視線を釘付けにします。
まぁ「似た者同士で対照的な立場」という月並みな設定ではありますが、改めて映画は筋書きだけでは分からないなと。
紹介記事【2019.05.28】
フロントミッション サード
フロントミッション サード (JUGEMレビュー »)

遂に全ルート攻略完了、しかし未だ引継ぎ要素は完クリ出来ずボリューム満点!笑
シミュレーションRPGって得意ではないけど、PS2の後継作「FM4」と本作は別格です。
紹介記事【2019.05.26】
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS)
PURPLE RAIN (DELUXE) [2CD] (2015 PAISLEY PARK REMASTER, PREVIOUSLY UNRELEASED TRACKS) (JUGEMレビュー »)
PRINCE & THE REVOLUTION
'84年の大出世作&未発表曲集のダブル・リマスタリング作。
同世代では(プリンス=キモい)でしたが、自ら「King of Pop」を名乗った生前のMJより全てが革新的でした。
ソウル/ファンクを抑えたロック・ハードな「パープル〜」と、前作に近いエレ・ファンク中心の未発表曲集なので万人受けしないのは当然だけど本物の「Prince of Pop」は明白よ?笑
紹介記事【2019.05.09】(Disc 1)
紹介記事【2019.05.17】(Disc 2)
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD] (JUGEMレビュー »)

観たのはTV放映でした、でもどこカットしたかも分かるので。
もはや脱ルパンした立場で多くは語りませんが、アニメ版ルパンの最高傑作です。
本作後の脳マモーが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」のエゴになる件とかは誰か考察してください、ただ政治ナンセンス的なあのオチは「ルパン三世」が生まれた60年代末の土壌を意識していたのではないかと。
観る度毎に、頭でっかちに神を夢みたマモーの涙が沁みてきます。
紹介記事【2019.06.03】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

本日の脳内BGM
UA「リズム」
MAXI PRIEST feat. JAZZIE B「Peace throughout the world」
スチャダラパー feat. GONTITI「トラベル・チャンス」
PSY・S「Lemonの勇気」
ICE「Analog queen」
ゆらゆら帝国「まだ生きている」
MARY WELLS「My guy」
THE MIRACLES「Shop around」
THE TEMPTATIONS「Get ready」
TOTO「99」
NENA「99 Luftballons (99 Red balloons)」
YOU & THE EXPLOSION BAND feat, SANDI A, HORN「ラヴ・スコール」
沢田研二「勝手にしやがれ」
オリジナル・ラヴ「二度目のトリック」
JACO PASTORIUS「Crisis」
XTC「That's really super, supergirl」
FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD「Welcome to the pleasuredome」
CASIOPEA「Keepers」「Super sonic movement」
SHOCKING BLUE「Venus」


*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

『Nena - 99 Red Balloons (English) (Official Video) (HD)』(音量が小さめです、しかし英語バージョンだと歌詞が字余りっぽくて奇妙な感じですな)


『「ルパン三世part 2」エンディングテーマ『ラブ・スコール』』(上のより音量デカいです;Sound Only)


『Jaco Pastorius - Crisis』(この殺伐と混沌、ずっとベース音はシーケンサー打ち込みだと思ってました・・・このフリー・ジャズ状態も、実は各プレイヤーのインプロビゼーションをカット&ペーストしたパッチワークなのだとか;Sound Only)
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    | B.G.M. | 2019.09.20 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近読んだ本
    河野典生、山下洋輔「インド即興旅行」

    最近では日本国内にもパワー・スポット認定箇所が増えたりして、90年代のスピリチュアル・ブーム以降の聖地巡礼も幅と裾野が拡がったようですけれども…大体インドか中近東か中南米と、以前は人によって惹かれるエリアが分かれていたように思うんですよ。
    (僕は中近東か中南米だな)と昔から思っていたし、インドは先ずないわ…と今も思うんですね、不思議と。
    といっても単に行く気がしないだけで興味がない訳じゃないんです、むしろ周辺の中央アジア諸国にはスピリチュアル抜きで惹かれる位なんですけれどもね。
    まぁ本書に惹かれた理由は、両著者×インドの意外性でした。

    初版'83年の河出文庫、山下洋輔は今や説明不要の大御所ピアニストでも当時は頭突き肘打ちフリー・ジャズの奇才として知る人ぞ知る30歳そこそこの若手だった筈…河野は詩と小説を生業としながら民族楽器を収集し、既にインドも4回目の先駆的インド中毒者。
    元から旧知の間柄でもあった二人が'78年2月11日から約10日間でインド各地を回り、その道程をライブで収めた対談旅行記が本書という訳で…河野が写真撮影・アレンジメントで山下は録音機操作・採譜と、各種取材を兼ねた大陸横断というユニークな一冊です。
    40年近く前は、海外渡航って割と珍しかったのよ?

    個人的な思い出では、河野のバリ島やジャズをモチーフにした小説も山下の演奏やエッセイも初めて触れたのが十代の半ばで…それ以降は逆に疎遠だった両者が、まさか知り合い同士だったとは知りませんでした。
    しかも二人だけで旅行してたなんて、更にインドとは…河野は分からなくもないけど、山下が?っていう。
    彼はボンベイでのジャズ・フェスに出演する予定が主催者側の予算不足でキャンセルされ、河野が小説の取材とインド本の撮影で行くからと山下を誘ったそう…そこにFM局の素材録音と本書の企画も便乗し、カメラにテレコにサウンド8ミリと重装備の珍道中に!笑

    先ずは東端カルカッタ、早速ボーイとチップで交渉入門編…地元の村祭りで素のインドに触れ、バラナシ便ではラヴィ・シャンカール似のカメ男(ていうか本人だし!)に遭遇。
    ガンジス川では山下が野グソしたり日本人の写真家(田村仁)や身玉山の団体さんにインタビューしたりして、表紙カバーの路地ライブも決行。
    アグラではタージ・マハール&鳥類保護区を観光、大ドサ民族芸能ショーをジャズ目線で分析…楽器屋セッション(演奏+値切り交渉)に続いてホテルのドンバとムージャ、ところでやたらインド人をジャズメンなどに例えてるけど誰かカーティス・メイフィールドと言ってやってよ河野にも!笑

    デリーに着くや老ボーイが太鼓を叩き、レストランのピアニストはアグラでジャムったピアノ兄弟…京都外大の探検部に正体を見破られ、帰国の便では渡辺貞夫が降りた席に山下が座り周囲のボンベイ・ジャズ・フェス帰りの関係者と歓談。
    かんべむさしの巻末解説によれば「インド人の貿易商は華僑よりもえげつない」そうで、三島由紀夫も「人それぞれに行く時期が必ず自然に訪れる」というインド…現地で聞いた音楽を山下が譜面に起こすなど帰国後も手間隙かけて出版に至った“史上類のないライヴ・ブック”で僕は満足ですけどね、いや続編というかシリーズ化してほしかったな!

    両著者の会話やインタビュー、移動中の実況は自分も同行したかのようなリアルさです…その合間に状況説明があり、旅の最中は不明だった事柄も補足されているので分かりやすいです。
    山下の付き人を装う河野と河野を大作家に仕立てる山下の、インド用アドリブ交渉術は印象深いな…それと「部屋で一服」って、さりげなくキメてますね?笑
    ちなみに身玉山一行の現地ガイドはチャダの実兄だそう、それとチャンドニ・チョウクってオールド・デリーの通りの名前だったのか…ゾロアスター教はパーシー教とも言うそうで、ペルシャ系の多いボンベイでは割と信徒がいるのだそう。
    河野典生、山下洋輔「インド即興旅行」(←左クリックで拡大表示されます)


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    【最近読んだ本】河野典生、山下洋輔「インド即興旅行」| 2017.02.23

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    【最近読んだマンガ】手塚治虫「ブッダ」全12巻| 2009.12.25
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    【最近読んだ本】中谷美紀「インド旅行記4 写真編」| 2010.12.13
    【最近みたアート】「空海と密教美術展」| 2011.08.02
    【最近読んだ本】山折哲雄、大村次郷「ブッダの教え 仏教2500年の流れ」| 2012.10.02
    【最近読んだマンガ】中村光「聖☆おにいさん」1巻| 2012.10.28
    【最近読んだ本】グリンダル・シン・マン(著)、保坂俊司(訳)「シク教」| 2012.12.28
    【最近読んだ本】小林正典「横たわるブッダ」| 2013.10.30


    以下、個人的メモ
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      | books | 2017.02.23 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近聴いたCD
      EARTH, WIND & FIRE「THE NEED OF LOVE」

      '71年リリースのセカンドで「愛の伝道師」なる邦題はともかく、ジャケ写は荒んだ雰囲気だし二色刷ってのがチープでナイスです。
      アースといえばフィリップ・ベイリー加入後の黄金期が有名ですし、僕もその辺しか聴いてなかったな…と思いまして、解説書でいう“不遇の時代”の第一期EW&Fも聴いとくかと。
      本作の後、中心人物のモーリス・ホワイトは弟ヴァーダイン以外のメンバーを総入れ替えして人気を博してゆく…という事情もあってか、本作ではモーリスもドラムに徹しております。

      サウンドもフリー・ジャズ寄りのファンカデリックといった印象で、得意のディスコ路線とは異なるものの何ともいえないアースらしさは随所に漂っておりまして。
      そもそもグループ名はモーリスのハマってた占星術だか天宮図に由来しており、既に歌詞も独自のスペーシーな思想で書かれているようなので時代が少々早かっただけなのかも。
      “ソウル、ロック、ジャズの一体化”がEW&Fの基本コンセプトだったそうですけど、まだミクスチャー途中といった道半ば状態。
      ダニー・ハサウェイの「Everything is everything」カバーをラストに収めた全5曲、なかなか渋めです。
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        | music | 2015.09.22 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近聴いたCD
        PENGUIN CAFE ORCHESTRA「同」

        ペンギン・カフェ・オーケストラ'81年のアルバムです、当時のFMでよくかかってた「Air a danser」やベンチャーズのカバー「Walk don't run」など15曲を収録しております…簡単に言っちゃうとオーガニック・ミュージックのハシリですな、ジャズともアンビエントとも違う生楽器のインストで当時はインテリア・ミュージックと呼ばれていたような気がします。
        ちょっとミニマル・ミュージックやブルーグラスっぽさを感じたりもしますが、そっち方面は詳しくないので勘違いかもしれません。

        何で読んだか忘れましたが、このグループのリーダー格の男性は70年代パンク/ニューウェーブ界隈で活動していたんだそうで…そこから正反対に発想を転換してこうなったのか、あるいはこれもまたニューウェーブの新解釈だったのか?
        P.I.L.にしてもTHE POP GROUPにしてもダブやファンクやフリー・ジャズといった黒人音楽のエッセンスをミクスチャーするのがニューウェーブの手法だとすれば、そこにミニマルやブルーグラスなど白人的な音楽を代入したのが彼らP.C.O.だったのかもしれませんね。

        当時アルバム単位で聴いていた訳でなく数曲しか知らなかったので気付きませんでしたが、彼らは特にアコースティックに執着してアンプリファイドやエフェクト加工を否定していたのではなかったんですね…曲全体にフェイズ効果でうねりを加えたり、プッシュホンのトーン音を使ったりと電子的サウンドも懐に入れた音作りがなされています。
        そしてマイクの前で一発録りしていたらしく、ヘッドフォンで聴き直すとヒソヒソ声や衣擦れや咳き込む音も含めたライブな雰囲気が別録りじゃ出せない温もりを添えていると感じます。


        〈アンビエント/インテリア・ミュージック〉関連記事:
        【最近聴いたCD】ヴィクセル・ガーランド「イージー」| 2008.03.11
        【最近聴いたCD】スフィアン・スティーヴンス「ミシガン」| 2009.02.16
        【最近聴いたCD】ザ・エレクトリック・ソフト・パレード「ノー・ニード・トゥ・ビー・ダウン・ハーテッド」| 2009.05.03
        【最近聴いたCD】栗コーダーカルテット「笛社会」| 2009.05.24
        【最近聴いたCD】モグワイ「ミスター・ビースト」| 2011.09.15
        【最近聴いたCD】ブラックトップ・プロジェクト「同」| 2014.05.15
        【最近聴いたCD】STEPHEN SMALL「SLOW DRAG」| 2016.11.10


        *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

        『The Penguin Cafe Orchestra - Air A Danser』(どうやらディズニーのアニメを編集したみたいですけど、あまりに上出来なので・・・だけど、この曲を初めて聴く人がコレで刷り込まれるのは正しくないとも思うんですよねぇ〜?)
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          | music | 2014.03.03 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近聴いたLP
          山下洋輔「センチメンタル」

          '85年、N.Y.のRCAスタジオでデジタル録音されたソロ作品であります。
          薄暮の空をバックに写した横顔というシンプルなジャケ写で衝動買いしたアルバムです、既にライブは体験していたものの音源では未聴だった当時…正直に告白すれば(これらのスタンダードをライブ同様のドシャメシャ演奏でキメてくれるんだ)という期待を裏切られた、意外と詰まらない印象のアルバムでした。

          曲目はA面が「虹の彼方へ」「枯葉」「ユーモレスク」「ボレロ」、B面が「トロイメライ」「二人でお茶を」「スターダスト」「サマータイム」「P.S.アイ・ラブ・ユー」「グッドバイ」…特に「ボレロ」は、映画「愛と哀しみのボレロ」の圧倒的なクライマックスに匹敵する衝撃を期待していただけに(独りになると弱気なんじゃねーか?)とガッカリしてました。
          フリー・ジャズの一触即発の緊迫したライブも、独演じゃ無理なんだぁってね。

          元々ヨーロッパでは評価が高い山下でしたが、この時が2度目のアメリカ遠征で…ニューオーリンズからミシシッピーを遡ってニューヨークへと、3週間ジャズ・クラブ乱入独り旅の総仕上げだったのだそうです。
          そして同行した鴻上尚史いわく“オスカー・ピーターソンは、このピアノでしかレコーディングしない”というラフマニノフの白鍵を割り、そっと飯粒で修復して録音を終えたのだとか。

          血気盛んな年頃だった発売時、山下のライブこそがフリー・ジャズだと思っていた僕を困惑させた本作も今となっては違和感なく聴けてしまいます…そりゃあ曲のテーマ部分を弾いた後はもう「ドンピャラリラリラリンッ」ってな調子ですし、唐突な不協和音など主張の激しいサウンドですが。
          全体的にリリカルさが余韻として残るのですね、言うなれば(色々あったけど終わってみれば素的な恋でした)みたいなね…まぁ聴き流せる取っ付きやすさはないけれど、向き合って過ごした時が音楽だった的な。


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            | music | 2013.05.01 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近聴いたCD
            ERIC DOLPHY「AT THE FIVE SPOT, VOL.2」

            正確にはエリック・ドルフィー(bcl,fl)とブッカー・リトル(tp)の双頭バンドだったそうで、マル・ウォルドロン(p)とリチャード・デイビス(b)にエド・ブラックウェル(ds)という構成です。
            '61年、N.Y.のファイブ・スポットでのライブ録音盤です…セシル・テイラーも'56年に6週にわたって出演して、自らの追求するジャズを披露した店です。

            収録曲はたった2曲と潔い本作、うち2曲目はポール・デズモンドのアルバムにも収録されていた「Like someone in love」です…9曲が収められたポールのアルバムでは4分余りでしたが、約20分と長尺かつホットなプレイにより似ても似つかぬ印象に。
            元はウェストコースト派だったエリックがN.Y.に活動の拠点を移して間もなくブッカーと意気投合し、双頭クインテットの御披露目ライブとなったようです。

            セシル・テイラーに劣らず、本作も非常に魅力的ですが…この後わずか数か月でブッカーが夭逝、エリックも本作から3年後に32歳の若さで亡くなりました。
            エリックは1曲目でバス・クラリネットを、2曲目でフルートを吹いています…ブッカーフリー・ジャズっぽい挑発に負けず、エリックも野太く猥褻な音色で応酬しており助平です。笑
            マルもレフト・アローンな渋いイメージと異なり、なかなかノリノリでワイルド。

            ホット・ジャズといわれるカテゴリーに属するのかは知りませんが、僕の知る限りでは最高にホットです。
            セシルに続いて醒めかけた僕のジャズ熱を掻き立てるエリック、もっと早く聴いておけばよかったな!
            だけど遅まきながら楽しみが増えたので、今後は要チェックです。


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              | music | 2013.03.02 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近聴いたCD
              THE CECIL TAYLOR QUARTET「Looking Ahead!」

              '58年のN.Y.録音盤、セシル・テイラーの名は知っていたが聴くのは初めてだ…当時のライナーノーツを読んでも語られるミュージシャンの多くは知らないし、せいぜい聞いた事のある名前はエルヴィン・ジョーンズとデューク・エリントン位のものだ。
              コンテンポラリーというレーベル名も初めて知ったし、思えば50年代から60年代前半の音楽はジャズに限らずあまり聴いてこなかったような気がする。

              ライナーノーツに紹介されている“ジャズとして本当に音楽的なのかどうか”という評論家の発言のように、本作は僕にとって未知なるジャズの世界だった…フリー・ジャズにしては叙情的だしビバップにしては前衛的で、時折THE POP GROUPなどを思わせる呪術性すら感じさせられる奇妙さが。
              セシル自身の発言からはゴスペルやブルーズの影響力や、民族音楽の要素も取り入れている事が分かる。

              パッと聴いた感じは間違いなくジャズっぽい、けれど如何なるカテゴリーのジャズかは判別できないのだ。
              それは僕にジャズを語る資格がないだけだとしても、初めて聴いたJ.J.JOHNSON以来の衝撃とE.S.T.が感じさせてくれた新鮮さを同時に体験するに等しい小気味好さはスリリングだった。
              このスタイルを受け継ぐ者が現れず、新たなカテゴリーへと発展し得なかったのか…フリー・ジャズへと吸収されながら、ニューウェーブやミクスチャーの時代へと隔世遺伝したのか?

              もはや踊るためのジャズではなく聴くためのジャズには違いない、だがいずれも明瞭なテーマ・パートを持たないので記憶し口ずさむ曲でもない。
              セシルのピアノにはガーシュインを連想させる和声が頻出するが、バンドのアンサンブルを重んじてサイドメンに回ろうとしているような印象を受けた。


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                | music | 2013.02.24 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近聴いたCD
                WAYNE SHORTER「Super Nova」

                「サキソフォン聴き比べ3連発」の最後は'69年に録音されたウェイン・ショーターのアルバム、全6曲でCDリリースは'09年。
                彼は本来テナー奏者らしいですが、本作では全編ソプラノ・サックスをブロウ。
                なんだかブルーノートらしからぬ、スピリチュアルな気配を感じさせるジャケットのイラストにタイトル…その不穏な予想は当たらずとも遠からじな、ほとんどフリー・ジャズ状態で。笑

                ギターにジョン・マクラフリンとウォルター・ブッカー、ドラムスとパーカッションは親指ビアノを披露するジャック・デジョネットとヴァイブラフォンも聴かせるチック・コリア…“あのマイルスの歴史的な『ヒッチェズ・ブリュー』から、わずか1週間後におこなわれた”“ホーム・パーティーのようにリラックスした雰囲気のなかで”繰り広げられたセッション、ウェザー・リポート前夜のインプロヴィゼーション大会といった趣きの一枚です。

                とにかくリハーサル中から録っちゃえ的な始まりの表題曲はPiLを、ポップ・グループばりの強烈な土着性で染め直したトム・ジョビンの「Dindi」などのアバンギャルドさにはティポグラフィカをも連想させられました。
                後半3曲でジャズ濃度が上がってきますが、これがもしテナーやアルトだったら耳は厳しかったかもなぁ。
                というか「本当に“ホーム・パーティーのようにリラックスした雰囲気”だったのだろうな?」と念を押してみたくなる、荒れ果てた吹きっさらしを思い描いてしまう音の散乱っぷり!笑

                それでも、かつて僕が挑んできたフリー・ジャズのアルバム群と比べれば聴ける範囲という気がします。
                ジャコパス「Word Of Mouth」の序盤とか「ECMスペシャル」を思わせる温もりのような、カオティックなんだけど辻褄は何故か保たれているような…だけど40分あったらしんどかったかも、ソプラノ効果に救われましたね。笑


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                  | music | 2012.12.29 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近聴いたCD
                  U.M.A.「JA-CK」

                  '02年リリースの、ビル・ラズウェルとホッピー神山が組んだ色物アルバム…って勝手に決め付けて申し訳ない、でもユニット名は絶対「未確認動物」が念頭にありましたよね?よね?
                  まぁ正確にはユビキタス・ミュージシャンズ・アソシエーションの略称らしいですよ、それに先の二人を挙げたのも僕が他のメンバーを知らないだけで本当はサックスとドラムスと時々ギターの5人編成なのです。

                  といってもホッピーはピンク時代ではなく布袋寅泰のファースト・ソロで知った位だし、ビルも何年か前にドラムンベースのアルバム聴くまで意識した事なかったんですよねー。
                  本作のトラックは1流2和3水4円5源6流(Remix)7気と、どうも日本的なミニマリズムを連想させるタイトルなのですが。
                  ブーツィーっぽいワウ入ったビルのベースライン以外、ソリッドさは感じられず…アルバム・タイトル的には“JAZZ+ROCK”で、少なくとも音数は大盛りです。

                  なんだろな、90年代ならば分からなくもない感じ。
                  不穏な静けさ、サックスの咆哮とテクニカルで軽いスネア&バスドラ…シンセ・ベースっぽい手弾きと控えめに突っ込みかける鍵盤。
                  電化フリー・ジャズって感じはライブだとスリリングなのかもなぁ、というね。
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                    | music | 2012.11.17 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近聴いたCD
                    オーネット・コールマン「世紀の転換」

                    '59年に録音された本作は「ジャズの名盤百選」とかいうと大抵は入ってる、世にフリー・ジャズを知らしめた革新作とか評されたりしてる印象があります。
                    でも素人耳には、何が衝撃的だったのか今ひとつ分かりかねるのですね…。

                    彼のサックス歴はR&Bバンドから始まり、しかし“コード進行を頭から追い払った上でインプロヴァイズする”というひらめきに魅了されてしまいます。
                    やがて出会った理解者の一人がネナ・チェリーの父ドンであったり、MJQジョン・ルイスパーシー・ヒースだったりして表舞台へと押し上げられました。
                    本作の半年前に吹き込んだ「ジャズ来るべきもの」に続く本作、パーソネルは前述のドン・チェリー(tp)ら気心知れたメンツです。

                    すっかり解説書の丸写しで恐縮ですが、本作に流れる革新的なアプローチとは一体どんなものでしょうか?
                    “メロディを支えるコードの動きで曲を前に進めていくのではなく、自分の中から湧き出るフレイズを撒き散らすことによってインプロヴァイズしていく”
                    …確かに、それを言ったら音楽として成立しなさそうな斬新さは感じますね。
                    演奏者がソロを取る場合には(コード進行の枠内でまとめる)といった発想になると想像するのですが、一斉に即興演奏するとしたら何を基準に音を連ねるものなのか見当もつきません。

                    でも結局は素人なので(あぁ、インプロ主体のジャズですね)って違和感なく聴けてしまえるのです。


                    ・・・と思ったら、以前にも聴いてたんですね!笑→【2009.10.05|最近聴いたCD】


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                      | music | 2011.07.14 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                      最近聴いたCD
                      山下洋輔トリオ「キアズマ」

                      '75年のドイツはハイデルベルク・ジャズ・フェスでの実況録音、サックスが中村誠一から坂田明へと交代し、初代ドラマー森山威男が去るまでの短い第二期トリオによる演奏が聴ける。

                      3度目のヨーロッパ・ツアーを敢行したこの年、山下は処女執筆作品「風雲ジャズ帖」を出版し、また“ソークメナーズ”結成や“全日本冷し中華愛好会”初代会長就任と忙しい……つまり、筒井康隆との交流やタモリ発掘といった伝説の発展期でもあった訳だ。
                      まぁ本作とは関係ないが。

                      解説によると、山下トリオがヨーロッパで熱烈な歓迎を受けた背景には「理論先行型というか観念的な」土壌において、彼らの肉体的直感的な解釈なりプレイが斬新であった…との事。
                      一口にフリー・ジャズといっても、爆発的に空間を音で埋め尽くすタイプと反対に音を削ぎ落として隙間に意味を見出だすタイプに大別できるという(なるほど、かつて聴いたヴィレッジ・ヴァンガードは明らかに後者であった)。

                      山下洋輔を初めて聴いた時に(これがフリー・ジャズだ)と思い込んだのだが、正確には山下洋輔というフリー・ジャズだったのだ。
                      では本作を聴いて解るのかと問われると返答に窮する、ただし他に聴いたフリー・ジャズより耳に馴染むし心は自然についていける。
                      それは印象派以降の抽象絵画を観ても言葉には変換できないように、自分の内面を揺さぶられて熱を帯びた…程度しか言い様がない。


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                        | music | 2010.05.21 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                        最近聴いたレコード
                        JACO PASTORIUS「WORD OF MOUTH」

                        ベース弾きの通る道、ジャコパスのソロ作です。
                        といってもジャケにはクレジットがなく、ライナー・ノーツもない輸入盤なので詳しい話は分かりません。
                        語義どおり(レコード盤を保護する紙袋)のインナー・スリーブには、鉛筆をくわえてピアノに向かう凛々しい顔立ちが写るだけで。

                        高校時代、バイト帰りの途中で中古レコード店に寄るのが楽しみで、当然ながらバイト代が入るや目星の皿を抱えて帰る日々でした。
                        本作は決して高い売値ではなかったものの、迷った末のバクチ買いでした。
                        神話のように語られるジャコ・パストリアスの名前は知っていても、来歴やプレイ・スタイルなど一切不明の遠い存在だったのです。

                        針を落とした途端、くぐもったアナログ・シーケンサーを思わせるスタッカートの連打とフリー・ジャズ的な緊迫したホーンが…。
                        失敗したと思いましたね、難解すぎて分からんと。
                        しかし続く「3 Views of A Secret」の軽妙なハーモニカと「Liberty City」で加わったスティール・ドラムの分かりやすさに持ち直して…但し所々で挿入される不協和音に一抹の不安を感じつつB面へ。

                        払暁の暗がりから飛び発つ「Blackbird」の救済感(後にビートルズのカバーと知ってビックリ)、更に箱根の森美術館でお馴染みタイトル曲から「John And Mary」の穏やかな至福…!
                        自然回帰の一言では済ませたくない、魂の讃歌です。
                        晩年の低迷と夭逝が惜しまれる、天才的な名盤です。

                        追記:wikipedia情報によると、本作の参加アーティストは60余名にも及ぶようで・・・トゥーツ・シールマンスを筆頭にジャック・ディジョネット、ハービー・ハンコック、ヒューバート・ロウズピーター・アースキンウェイン・ショーターの他、マイケル・ブレッカーハワード・ジョンソンなど多数。


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                        *以下の動画は、携帯からでは閲覧できないかもしれません

                        『Jaco Pastorius - Three Views Of A Secret.wmv』(やはりハープはトゥーツ・シールマンズでしたか!…'82年のオーレックス・ジャズ・フェスより)


                        『Jaco Pastorius - Liberty City』(こちらも、やはりトゥーツ・シールマンズでしたか! レアですな…ジャコといえばフレットレス・ベースのハーモニクス奏法ですが、実にリラックスして簡単そうに演ってのけますなぁ・・・どうして彼が非業の死を遂げねばならなかったのだろう?)
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                          | music | 2009.12.08 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                          最近聴いたCD
                          オーネット・コールマン「世紀の転換」

                          凄いタイトルですねー、でも凄い人なんですって。
                          フリー・ジャズの創始者なのだそうですよ、本作は'59年ハリウッド録音。

                          そういえば先日のポップ・グループの解説でも彼の名が上がってましたが、一緒に借りてるので偶然です。
                          そして彼の先見性を早くから見抜いていたのが、これまた先日聴いたMJQのメンバーだったとか。
                          更には本作に参加しているトランペッターのドン・チェリー、娘のネナが先日のポップ・グループの残党で結成されたグループ(リップ・リグ&パニックだったと思うけどピッグバッグの方だったか)でデビューしたんですよね確か…。
                          まぁそんな奇妙な符号もあり、期待と不安に胸ふくらませて耳を傾けたんです。

                          えぇ、さっぱり分からん。
                          もう(フリー・ジャズ=山下洋輔)になっちゃってるのかもしれません、阿鼻叫喚のごときホットな混沌をイメージしてたもので…。
                          要するに“I-VI-II-V”みたいなコード進行なしの、既定のワンフレーズを合図に始まって終わる、音のアクション・ペインティングみたいなのかと。
                          でも何か、もうちょっとカッチリしてるのね多分。

                          少なくとも1曲目はブルースとジャズの関係性を橋渡しするような、分かりやすい感じがしたんですよ!
                          でもさ、恥ずかしながら率直なところ…超地味。
                          それとリードだけ鳴ってるような、こういうサックスは苦手。
                          すいません。


                          再聴
                          0
                            | music | 2009.10.05 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                            最近聴いたCD
                            ザ・ポップ・グループ「Y(最後の警告)」

                            ついに聴いてしまった。
                            '79年のイギリスで、この知的反動が嫌悪されたと推測するのは難しくない。
                            1曲目にオリジナル・アルバム未収録のデビュー・シングル、ラストにダブ・インストのボートラを収録。
                            最初、僕はビートルズのレーベル名と混同していた。
                            しかしこの、特異なジャケ写(パプアニューギニアのマッド・ピープルたち)を目にして、手に取る事なく80年代を過ごし、そして忘れ去った。
                            バンド名に抱く先入観との不一致は、ポップ(大衆性)を探究する者への洗礼だ。

                            消費されゆくパンクやニューウェーブを超越しフリー・ジャズの方法論を引用した、衝動性の表現。
                            更にファンクやダブを統合する、いわばワールド・ミュージックとノイズ音楽の先鞭ともいえる発想。
                            享楽の音ではない内向する暴力として、ポップの深層に西洋史観の原罪意識を見出だしたのだろうか。
                            カルト的カウンター・カルチャーに受け継がれた彼らの影響は、やがて新たな世代の音が市民権を得るにつれ地下水脈から浮上した。

                            だが本作は思想としては10年遅かったし、音楽表現としては10年早すぎた。
                            最初の時点で出合っていれば、プリンスの「戦慄の貴公子」以上に僕の音楽観を変えていただろう。
                            今となっては、独創的であったが故に模倣され抽出され尽くした残滓…といった印象を禁じ得ない。
                            もっと言えば、クラッシュ「コンバット・ロック」制作の合間に気晴らしのセッションをしたみたいだ。


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                              | music | 2009.10.02 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                              最近聴いたCD
                              ロニー・リストン・スミス「コズミック・ファンク(宇宙渦動)」

                              題名はスペーシーですがジャケはシンプルで好感。
                              あと、ジャケのクレジットでは「& The Cosmic Echos」と併記されてます。

                              未だ'70年代の“スピリチュアル・ジャズ”なるものが何だったのか解りませんが、個人的には本作っぽい路線は好きだなぁ。
                              こけおどし的な部分がなく、とても聴きやすいです。
                              感じとしては、ど真ん中のジャズでもファンクでもなくクロスオーバーの初期型といった印象かな。
                              フュージョンというほど都会的でもなく。

                              何曲か、大野雄二(アニメ「ルパン三世」や松田優作の映画で知られるコンポーザー)を思わせる鍵盤の感じが特に好みです。
                              具体的に言うと「Sais (Egypt)」や「Peaceful Ones」には、新ル2枚目サントラの楽曲「オアシスへ…」などを思わせる幻想的かつ耽美的な響きが感じられます。
                              気になって調べたら、どこかのサイトで「雑誌で大野雄二氏が一番影響受けた人に彼を挙げてた」という記事を読み納得。

                              ウェイン・ショーターコルトレーンのカバーも1曲ずつあります。
                              どちらもオリジナルは聴いた事ありませんが、それぞれ確か西海岸クールジャズフリー・ジャズの巨匠ですよね?
                              そういう点でも、クロスオーバーという言葉がピッタリかも。
                              ディスクにアナログ・レコード風のプリントがなされているのも、まぁ好し。

                              訂正:ウェイン・ショーターを西海岸クールジャズとは、ずいぶんデタラメを書いてしまいました〜!
                              誰か別人と混同していたようです、この人はウェザー・リポートのメンバーでしたね・・・?! f(^_^;)"
                              ちなみにコルトレーンと共に活動した時期もあったようですが、まぁそこら辺は詳しい方に訊いた方が正確でしょう。
                              適当でゴメンナサイ。


                              *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません

                              『Lonnie Liston Smith - Peaceful Ones』(Sound Only)
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                                | music | 2009.06.21 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                最近聴いたCD
                                サン・ラー「スペース・イズ・ザ・プレイス」

                                名前だけは十代前半から知りつつも、難解そうというか妙な気後れが先に立って今に至ったジャズの奇才。
                                しかし聴いてみると案外まともなモダンジャズ…という感じ。
                                確かに所々フリー・ジャズっぽく暴れてみるのですが、茶々入れてるような遊びのような一時脱線という印象で。
                                物々しいジャケからして、もっと荘厳なスピリチュアル展開が待っているのかと身構えてたので拍子抜けではあります。

                                まぁおそらく当時は斬新だったのでしょう、彼らによって切り開かれた地平は多くのミュージシャンによって開発されているからでしょう。
                                それで今となっては突破感のない、ちょっと野性的な味付けのクールジャズにしか聴こえない。

                                考えてみれば'72年リリースですからね、同年代後半のブラックスプロイテーションなどブラックパワーへ繋がるファースト(あるいはセカンド)インパクトだったかもしれません。
                                実際、このジャケ衣装に中期E.W.&F.を連想するのは僕だけでもない筈。

                                アバンギャルドな要素も入ってるけれど、普通のジャズとしては聴けます。
                                だから僕みたいにかしこまって、イメージだけで雲上の芸術と思い込んでる人は一聴すべき。
                                大したことないから。笑
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                                  | music | 2009.06.01 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                  最近聴いたCD
                                  アルバート・アイラー「グリニッチ・ヴィレッジのアルバート・アイラー」

                                  名前は知っている、地名も聞いた事がある。
                                  それに確か、名盤だか名演だか言われてたような…?

                                  冒頭の2曲は'66年の暮れにヴィレッジ・シアターで、残り2曲は翌年のヴィレッジ・ヴァンガードで録音されたライブ音源です。
                                  言うまでもないでしょうがニューヨークの著名なライブハウスであって、日本の雑貨屋じゃないです。

                                  で、フリー・ジャズ華やかなりし時代でありコルトレーンの後継者とも言われたのが彼でした。
                                  …といっても僕は山下洋輔の文脈で知っている程度で、そもそもフリー・ジャズは他のアーティストを聴いた事がなかったのです。
                                  しかしあの激しく濃密なカオスとも異質で、例えるなら“幽玄に充ちる緊迫”とでもいいましょうか…。
                                  まったく違う質感と間。

                                  正直なところ、僕には良さも凄さも判りません。
                                  もし仮に当時の現場で体験しても、一種の疎外感しか得られなかったでしょう。
                                  こんな耳でフリー・ジャズを解ったような気でいた自分が恥ずかしくもあり、しかし繰り返し聴いていても認め難いものがあります。

                                  昨秋聴いたノルウェーの「SPHINX」という新進気鋭グループに、この静かな密度は近い気もするのですが…。
                                  本作には、どうしても興醒めする何かがあるのです。

                                  スピリチュアル・ジャズの道は、まだ遠いようです。
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                                    | music | 2009.05.10 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                    最近聴いたCD
                                    SPHINX「SPEAKS THE RIDDLE OF THE UNDISPUTED TRUTH」

                                    気鋭の北欧ジャズバンド、こちらは友人の買ったアルバム。

                                    ライブの印象に比べて、とってもジャズらしい…というのも変な感想だけど。
                                    要するに、素人がイメージするジャズ演奏のフォーマットに収まった安心感があります。

                                    これは先日に紹介した最新アルバム「Bohemian Sketches」と比較してもいえるのですが、フリー・ジャズとか現代音楽といった傾向が感じられないんですね。
                                    そうなると楽曲的に、彼らの分かりやすい特徴が目立たない。
                                    プレイ・スキル的な面は、素人ではなかなか判別が…。笑

                                    なので、ジャズの愛好家だろうが門外漢だろうが、お薦めするならぼくは「Bohemian Sketches」の方かな?
                                    本作も充分聴けるしポジティブなサウンドなのですが、普通っぽくて彼らのペシミスティックなリリシズムが出てこない気がするのです。


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                                      | music | 2008.09.20 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                      最近聴いたCD
                                      SPHINX「Bohemian Sketches」(←リンク先はディスクユニオン)

                                      ノルウェー出身の新進ジャズ・カルテット、スフィンクスの最新作。
                                      先日のライブで、直接メンバーから手売りしてもらったのでサイン入り。笑

                                      何枚かの中で「お薦めは?」と訊いて、その日に演奏した曲が収録された本作を選んだ。
                                      それが2曲目の「The Dance of Life」で、MCでムンクの「叫び」に着想を得たと言っていた。

                                      ドラムスがスティックの先端に大きなスーパーボール(!)を刺し、タムの表皮をこすって悪魔的な音を出していた曲だ(CDでは判らなかったが)。

                                      このアルバムには「Music inspired by the paintings of Edvard Munch」と副題が記されてあり、
                                      彼らのサイトにも各曲の解説があった(但し英文)。

                                      こうしてCDに整理された音からは、ライブで感じたほど(ECMっぽい)とは思えない。
                                      より現代音楽寄りではあるが、フリー・ジャズっぽさは気配を潜めている。

                                      なので、余計に初めて耳にする方にも聴きやすいのではないだろうか?
                                      たとえばブルーノートに代表されるようなジャズではないが、難解そうだと身構える必要もない。
                                      ただ「考えるな、感じろ」の如し。


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                                        | music | 2008.09.18 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                        最近行ったライブ
                                        ノルウェー出身のジャズ・カルテット、「SPHINX」。
                                        非常に狭いライブハウスでしたが、おかげで超至近距離!でした。

                                        村上春樹の作品にインスパイアされた「AFTER DARK」を皮切りに、ムンク「叫び」にインスパイアされた曲など、
                                        冬の朝の風を思わせる1セット目。
                                        休憩を挟んで、やや叙情的な印象の2セット目。

                                        全体的にフリー・ジャズのニュアンスと現代音楽的な静と動のコントラストが際立つ、
                                        型に囚われない勢いはジャズに無縁の新しい聴衆を獲得するという確信を抱かせてくれる。
                                        具体的には、アンビエント・ミュージックに馴染んだ世代に体感していただきたい。

                                        そして実験精神あふれるサウンド・パフォーマンス、これはスウェーデン出身のE.S.T.にも相通じる。

                                        ただしSPHINXの場合、ピアノ線をピチカートで鳴らしたり片手でミュートして鍵盤を弾く他、
                                        ダブルベースの弦をチョップして鳴らしたり、
                                        スティックの先端にスーパーボール(!)を取り付けてタムやスネア表面を擦るなど、
                                        外部要素でなく楽器から新たな可能性を引き出しているのが特徴。
                                        それが奇をてらうアクションでない事は、聴けば分かる。

                                        死んでいたジャズを再生させる、北欧のシャーマンたち・・・とは大げさか。


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                                        0
                                          | visited / plan | 2008.09.04 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                          最近読んだ本
                                          山下洋輔「ピアニストを笑うな!」


                                          楽譜じゃありません、エッセイです。
                                          フリー・ジャズの第一人者であり、ハナモゲラ語の先駆者であり、
                                          タモリの発掘者であり、・・・その音と文章で思春期に多大な影響を受けました。
                                          筒井康隆の著書から興味を持ち、14歳の僕を六本木ピット・インに走らせたお方です。
                                          肘撃ち頭突きで汗を飛ばし、ドシャメシャにピアノ弾き倒してました。

                                          しばらくぶりに、あの強烈なエッセイを読みたくなったのですが。
                                          思えば当時から四半世紀が経過して、文体も穏やかに堅実になる筈ですなぁ。
                                          「ピアニスト」シリーズや「風雲ジャズ帖」が懐かしくもあり、
                                          しかしこの本の後半「スゴイ人たち」は目頭と胸を熱くさせます・・・。

                                          特に最後の「アントニオ・カルロス・ジョビンは一人しかいなかった」は、ボサノヴァを語る上では必読かと。
                                          妹エレーナの書いた伝記「アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男 」巻末に収録されたものと同一なので、興味ある方は是非そちらもお奨め致します。


                                          〈山下洋輔〉関連記事:
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                                          【最近聴いたCD】山下洋輔トリオ「キアズマ」| 2010.05.21
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                                            | books | 2008.01.26 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |




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