スキャナー・ダークリー [Blu-ray]
スキャナー・ダークリー [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
俳優の仕草や表情をアニメとして再構築する、非常に手間の掛かった映像が生理的に苦手な人もいるでしょうね。
しかしながら出演者も(誰々が出てるから)という理由で観て欲しくはないでしょう、自伝的要素の強い原作を尊重した結果としてのスキャニメーションは実に効果的です。
意義を見出せない業務に延々と従事させられる主人公、彼の破滅を前提とした麻薬撲滅作戦…小さな政府がもたらした民間委託の陥穽、委託された組織間のマッチポンプは緩いディストピアですが。
どこまでが虚構でSFなのか、エンディングには賛否が分かれそう。
紹介記事【2019.07.27】
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ]
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ] (JUGEMレビュー »)
旧東独、といっても今じゃ通じなさそうですが…80年代の社会主義国でヒップホップに目覚めちゃった若者と、彼らの活動を体制翼賛に取り込もうとする当局との丁々発止を描く青春コメディ。
飼い慣らそうとする権力側と調子を合わせつつ苦悩する主人公たち、ベルリンの壁が崩壊して彼らを待ち受けるラストのほろ苦さとタフさに男泣きです。
自分でいる事を描いている点で、英国のサルサ映画「カムバック!」と併せてオススメ。
紹介記事【2019.11.02】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】 (JUGEMレビュー »)
荒廃した世界で生き残りを賭けて地底人と戦う少年少女、その謎が明らかになるにつれ絶望の色は増すばかりですが…絵空事に潜む「茶色の朝」の未来、大人目線で子供たちの希望を切に願ってしまいました。
次の世代のために何が出来るだろう、この気持ちを失わずにいたいです。
紹介記事【2019.08.28】
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット (JUGEMレビュー »)
中学生になったばかりの頃の、世界の拡がりに戸惑う姿は性別や世代を超えて響きますね。
作画力もストーリーテリングも卓越してます、些細な一瞬を捉える巧さが。
忘れていた何か、忘れたくなかった何か…最後のコマに、胸が苦しくなりました。
紹介記事【2019.11.11】
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ]
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ] (JUGEMレビュー »)
(↑※サムネイルのリンクはサントラにしています)
所謂スピリチュアルなストーリーでありながら、どこか70年代アニメっぽいお約束とフォーマットをごちゃ混ぜにして力技で着地させたような奇想天外さが独特。
戦隊ヒーローに学園モノ、ジャンプ的な熱血インフレ勝負など…ネタの重ね掛けでも訳分からなくならない見事な構成、思いがけずラストに泣かされました。
正義のあるところに悪がある、よって正義は愛ではない…ならば善とはなんなのか? 先ずはご覧あれ。
紹介記事【2019.09.10】
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ]
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ] (JUGEMレビュー »)
ラジー賞を独占した下ネタ満載ムービー、とりあえず下品ですけど線引きはキッチリしてますね…笑わせる内容は、少なくとも男性なら他人事じゃないというか。
女性同士の巨乳幻想みたいなね、目の付け処が上手いなぁと。
まぁ万人向けではないにせよ、僕は感心しつつ大笑いしました。
紹介記事【2019.10.17】
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ]
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ] (JUGEMレビュー »)
原作者の作品は知らないので、本作は衝撃的でした…こんな物語が書かれていたのかと、まるで伝承の聞き書きか夢を書き起こしたような浮遊感!
印象としては南伸坊が中国の怪異譚を漫画にした「仙人の壺」に近い、無闇に説明しようとしない描線のアッサリ感が素晴らしいです。
空白の多さに、却って想像力を掻き立てられました。
紹介記事【2019.11.25】
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray]
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
不老不死というか不死者の物語にハマっているとはいえ、ファンタジー世界が舞台だとなぁ…と思ってましたが、不死者の(一般的な寿命の人間社会で生きる哀しみ)というツボを丁寧に描いていて好感が持てました。
寓話的なラストが作品世界と相まって、爽やかに切ないです。
紹介記事【2019.09.23】
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ]
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ] (JUGEMレビュー »)
血生臭い原題の割に、ほぼダイニング一間で完結している会話劇です。
子供の喧嘩に親が出て、大人同士で和やかに話し合って解決する目論見が破綻してエスカレート。
隣人を愛せれば戦争なんて起きない訳で、そんな皮肉な原題と裏腹に子供同士は親心を知らず…淡々としてますが大いに笑わせてくれます、個人的にはオススメ。
紹介記事【2019.10.22】
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
耳かき店ブームの火付け役、なんて書いては申し訳ないのですけども…決してブームに便乗した後追いではない、と。
穏やかな時間の流れる小さな町で、耳かき屋さんを訪れる客の脳内イメージが秀逸です。
こんな表現があったのか、こんな漫画があったのかと目からウロコ耳から(略)。
紹介記事【2019.12.23】
グラン・プリ [Blu-ray]
グラン・プリ [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
最初はソール・バスの映像分割がスタイリッシュというより情報過多に感じましたが、それが後から効いて来るんですね…世界各地を転戦するF1レーサーと彼らを取り巻く人間模様が主軸ながら、走行シーンも見甲斐があります。
クールなドラマと60年代のムードが、ダンディな三船敏郎も含めて現代とは別世界のようです。
紹介記事【2019.12.21】
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ]
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ] (JUGEMレビュー »)
アフリカに対する先入観や固定観念が、ことごとく覆されます…偏見を持たないように心掛けていたつもりでも、日本にいて伝わってくる情報自体にバイアスが入っている訳ですが。
西欧支配の呪縛に歪められた各地の民族性や搾取の構造など、日本では見えにくい暗部が著者の目を通して見えてくるようで。
アフリカの話であり、同時に現代の実像でもあるのでは?と。
紹介記事【2019.09.1】
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
現代に至る国内の移ろいを漫画に語らせる好企画アンソロジーです。
漫画にしか出来ない表現は、例えば三輪自動車が走る風景でありリンチされる米軍の操縦士であり…基本的に主観視点であるが故の、俯瞰の効く文学表現よりも接地した仮想体験なのかも。
いわば漫画こそが伝え得た戦後の一片、切り口を変えて続けてもらいたいですね。
紹介記事【2019.12.12】
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ]
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ] (JUGEMレビュー »)
笑いって鮮度があると思ってました、本作を観るまでは。
先が読めずに引き込まれましたが、確かに繰り返し観たくなるかも…計算されたシナリオが効いた笑いと、映像的な古さもまた味わい深いです。
スタンダードでバカバカしくて無駄のない、意外な傑作。
紹介記事【2019.12.10】
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ]
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ] (JUGEMレビュー »)
面白可笑しい切り口で紹介されてるので、ファンの方にしてみれば物申したい点も多々ありそうですが。
様々な事情から意外な最終回を迎えていた、有名な作品の数々に先ずビックリ…知って何かの役に立つ訳ではありませんけど、やはり切り口が面白いのですよ。
紹介記事【2019.09.24】
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー (JUGEMレビュー »)
「Stacy's mom」の青春パンクをイメージしてたら好い意味で裏切られました。
どこかSDP「スチャダラ外伝」に通じる旅アルバム、共通する根っこは世代なのかグローバル環境なのか…しかしELOっぽさを連想させるサウンドも厭味なく無理して頑張ってない感じだし、三人称のスキットみたいに様々な切り口で綴られる旅の寸描が詩的。
パッキング上手で飽きさせない仕上がりかと。
紹介記事【2019.07.08】
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321)
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321) (JUGEMレビュー »)
無印版も僕は楽しめましたが、ダレ要素を改善して全体的にボリューム・アップしておりオススメです。
難を言えば、このDC版では攻略本が出てない事ですね…特に武器の合成レシピが違っているし、追加武器はノーヒントで試行錯誤の連続に。
水の惑星にある3連宝箱は、多分エリアボスに乗って飛び移らなきゃ取れないと思うので、これからプレイする方は気を付けてね!笑
紹介記事【2018.07.19】
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)
ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】

最近みたDVD
「スーパーフライ 特別版」

はい、日本の女性歌手と勘違いされた方は残念でした…紛らわしいけど、本物のSUPERFLYはコレなのよ?笑
本作は'72年に製作されたブラックスプロイテーション・ムービーの1本です、10年ぐらい前にも千円で売ってて衝動買いしたんですけど誰かにあげちゃって…(また観たいな)と思ってたらAmazonで¥475の中古盤を見付けて再購入した次第、個人的に70年代N.Y.の街並みが好きだし「土曜のロードショー」的なテイストもまた堪らんのですよ。
そしてフィッシュボーンがカバーした「Freddie's dead」の原曲が、カーティス・メイフィールドだった事を知ったのも本作でした。

カーティス自身もバンド役で出演しており、ギター弾きながらタイトル・ナンバーをエロく歌ってます。
劇中でピンプを演じるK.C.が「That's the way (I like it)」で有名なKC & THE SUNSHINE BANDのKCなのか定かではありませんけど、彼が所有するカスタムカーを見たスタッフのネイト・アダムズが交渉し出演となったそうで…日本語の吹き替え音声はありませんが、特別版と謳っているだけあって映像特典は「ドキュメンタリー」「メイキング」「スーパーフライなコスチューム」「スーパーフライな車」「オリジナル劇場予告編」とこの頃の作品にしては充実してます。

監督のゴードン・パークス・Jr.はブラックスプロイテーション・ムービーの代表作とされる「黒いジャガー」を撮ったシニアの息子で本業はカメラマン…シグも映画のプロデュースは初めてだったようで、いわば異例のヒット作「黒い〜」の二番煎じを狙っていた可能性は結構ありますね。
それまで白人を対象に製作していた映画会社が、黒人という新たな客層を発見した70年代前半に作られ始めた「黒人のための娯楽映画」…タランティーノ監督が影響を受けたグラインドハウス・ムービーの一種として再び脚光を浴びた事で、本作もDVD化されるに至ったのだそうですが。

なんせ映画作りに関してはシグもジュニアも素人同然、制作費も隣人で金持ちな医者の黒人を口説いて出資させたとか…主役を演じたロン・オニールはグリニッジ・ヴィレッジの無名俳優でしたが、脚本家と学生時代に知り合いだった縁で抜擢されたのだという話。笑
二匹目のドジョウにしては結構リスキーな気がしますけど、むしろブラックパワーが高揚した社会的背景と無縁ではなかったのでしょうな…主人公プリーストは聖職者ではなくプッシャーマン、有り体に言えばコカイン密売組織の組長で現在であれば(偏見を助長する)と叩かれそうな設定が逆に時代を物語ってもいます。

黒人社会の頂点に上り詰めたプリーストですが、足を洗うためデカい取引で大金を稼ぐと相棒のエディを説得します…しかし物事は計画通りに進まず、とストーリーはまた観直す機会があると思うので今回は割愛。
冒頭に出てくるチンピラ黒人と違って、裏社会の黒人たちはリッチなので服装や車にも金をかけています。
彼らのスタイルが観衆に伝染したのは間違いないでしょう、白人よりも圧倒的に黒人から支持されたであろうと容易に想像が付きますからね…デカ襟は元から流行ってたと思うけど、プリーストを見てると「パープル・レイン」辺りのプリンスを連想してしまいます。


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    | cinema | 2017.03.07 Tuesday | comments(0) | - |
    最近聴いたCD
    ROY AYERS「A SHINING SYMBOL The Ultimate Collection」

    70年代に活躍したファンキー・ジャズのヴィブラフォン奏者、ロイ・エアーズの'93年にリリースされたベスト盤です…と訳知り顔で書いてますけど、実はつい先日YouTubeで初めて聴いたばかりなのですよ。
    たまたま耳にした「Seaching」という曲が格好好くて、思わずAmazonでチェックして最も安い中古盤を購入してしまったという次第。
    しかし先に不満点を書いてしまいますよ、全16曲のうち問題なく聴けるのは最初の11曲までで最後に行くほど酷いノイズが発生して洒落にもなりませんよ。
    盤面にも再生機にも異常はなく、プレスの不具合と考えられますがムカつくー!

    '70年の「Seaching」から'79年の「Running away」まで、ポリドール時代のヒット曲を収録…ニュー・ソウルやスピリチュアル・ジャズを思わせるメロウなボーカル曲が中心ですけど、いかにもブラックスプロイテーション映画で流れてそうなアッパーなディスコ・ナンバーもあったりしてジャズって感じはしませんね。
    ヴァイブ奏者というと思い出せるのはミルト・ジャクソン位なんですが、あのクールなプレイスタイルと比べるとソウルフルな印象…だけど、いわゆるソロ・パート以外では意外に控えめなので「熱気ムンムン」というより「湿気ムンムン」かも(何て適当な例え!)。

    ヒップホップの元ネタに使われたりアシッド・ジャズ界隈で注目されるなど90年代から再評価されてたようで、そういったカテゴリーの楽曲と並べても違和感ないサウンドではありますが。
    やっぱり悔やまれるのは後半のノイズですよ、中古盤だから在庫ないし新品だとしても返送したり手間掛けてまで交換したい程でもないという微妙な残念さで。
    ちなみに「Time and space」のボーカルは、若かりしディー・ディー・ブリッジウォーターだとか…こんなリンダ・ルイスっぽいウィスパー・ボイスを出してたとは、失礼ながら結構イメージと違うんだよなぁ!笑


    関連記事:
    【最近聴いたCD】ROY AYERS「DOUBLE TROUBLE」 | 2016.03.24


    *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません

    『Mystic Voyage』
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      | music | 2014.12.22 Monday | comments(0) | - |
      最近みたDVD
      「UNDERCOVER BROTHER」

      また観たいと思ってたのにレンタル店には置いてなくて、Amazonで50円だったので買っちゃいましたよ!
      スパイク・リーのいとこマルコム・D・リー監督の'02年公開作、エディ・グリフィン演じるアンダーカバー・ブラザーのドジと活躍を描くスパイ・コメディ…一言でいえば正に「黒いオースティン・パワーズ」、悪の白人至上主義者ザ・マンの魔手から黒人大統領候補を救出せよ!的な。笑

      実際「オースティン〜」が英国スパイ映画のパロディなら本作は70年代ブラックスプロイテーションのパロディ、しかも両作の脚本家は同じなのでテイストも被ってます…黒人文化というか映画やドラマのステロタイプな黒人をネタにしていて、個人的には本作の方がメチャクチャ笑えたんですが二度目では流石に大して可笑しくもなかったり。
      でも本作の敵役Mr.フェザーを演じたクリス・カッタンのエグさも、お色気担当デニース・リチャーズのコメディエンヌぶりも僕は本作で発見したのですよ。

      のっけからAWB「Pick up the pieces」でノリノリに始まり「ワッツタックス」の演説シーンなど織り交ぜつつ70年代ブラック・シーンを解説、って敢えてAWBなのは何故だろう…そして颯爽と主役UB登場、流れるのは勿論パーラメント「Give up the funk」でナンバープレートは「SOLID」つまり無敵って事。
      黒人大統領候補の名前はバウトウェル、元国防長官でスピーチの脇に子ブッシュを立たせるなどコリン・パウエルをモチーフにしてるっぽいです…黒人の大統領という映画は他にもありましたが、現実にそれが叶ったという事は凄い事だったんだなと改めて感じさせられます。

      しかし白眉はリアルJBが本人役で登場するシーンかもね、別に役者のネームバリューを言うつもりはないのだけど全体的に小者感たっぷりの正統B級映画だわ…大体「ソリッド!」って台詞とポーズをマイク・マイヤーズの「エクセレント!」並みに流行らせようという魂胆見え見えだし、敵の黒幕そっちのけでMr.フェザーとの戦いに終始する展開は続編狙いじゃないとしても詰めが甘い感じ。
      因みに音楽を担当したのはスタンリー・クラーク、ソウル&ディスコの名曲たちに埋もれて印象ないですが。


      *以下の動画は、携帯からでは閲覧できないかもしれません。

      『Undercover Brother Official Trailer #1 - Eddie Griffin Movie (2002) HD』(ようやく予告編らしい予告編を発見、リンク修正しました)


      『Cat Fight Undercover Brother』(意外と少ないデニース・リチャーズの見せ場です、構えた銃が震えてるのはご愛嬌)
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        | cinema | 2014.11.03 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近みたDVD
        「ソウルメン」

        言うなれば“落ちぶれミュージシャンのロードムービー・コメディ”、サミュエル・L・ジャクソン主演でアイザック“ブラック・モーゼ”ヘイズが客演と豪華な本作…何故かTSUTAYAによる本邦初公開作品、なかなかの拾い物でしたよ。
        「アンダーカバー・ブラザー」のマルコム・D・リー監督作、なので黒人ネタ満載です。
        まぁ笑いのキモが音楽ネタに偏ってはいますが典型的コメディで、意外にインテリで醒めてるルイスに対してコメディ・リリーフのフロイドという凸凹コンビが女で揉めたり土壇場で仲違いしたりと王道な展開。

        70年代のR&Bブームに乗って人気絶頂の黒人コーラス・トリオがリード・ボーカルのソロ転向で解散…その名声の踏み台と化した残り物2人は対照的に凋落から引退へ、と「ブラック・ミュージックあるある」的な(つか実録アイズレー・ブラザーズ的な)前フリで始まります。
        大スターとなった昔の仲間が不運の死を遂げて、追悼ライブの打診を受けた残りの2人。バーニー・マック扮するフロイドは渋るサミュエル・L・ジャクソン扮するルイスを口説き落とし…カブリオレのエルドラドでアポロ・シアター目指し、道中ブッキングを重ねつつの大陸横断。

        「現代によみがえったブラックスプロイテーション・ムービー」という訳では全然ないけど、サザン・ソウル方面に詳しい人は一段と楽しめそう…ナンバープレートが“MUTHASHP(マザーシップ)”とかT.S.エリオットをミッシー・エリオットとか、個人的には南部のカントリー・パブでR&Bなのにリバー・ダンスとか(そんな修羅場にアースの「Getaway」かよ!)とかが最高でした。

        全編に流れるトリオ時代のヒット・ナンバーよろしく誰もが互いに操り人形を演じている訳ですなぁ、ちなみにリード・ボーカル役はジョン・レジェンド。笑
        しかしエンド・クレジットに流れるのはNG集ではなく、故・バーニー・マックのコメントで…本作は彼とアイザックという(真の“ソウルメン”)に捧げられていたんですね、ラスト・ソング「Never Can Say Goodbye」にしみじみ。

        音楽のメインは有名ソングですがスタンリー・クラークが担当したスコアではジョージ・デュークの名もクレジットされており、これってクラーク・デューク・プロジェクト以来の再演?
        他ではバー・ケイズなどのスタックス系に限らずミシェル・ンデゲオチェロがカバーで参加してたりも。

        追記:「blackmovie-jp.com」の記事に本作の詳細なデータやレビューが載ってます。
           またバー・ケイズに関しては「UMA SOUL」の記事が参考になりました。


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        【最近みたDVD】「グリーン・ブック」| 2019.12.28


        *以下の動画は、携帯からでは閲覧できないかもしれません。

        『Soul Men Trailer』(ビロード・フェラからの親子丼ゲッタウェイ、という面白シーンは軒並み要ログインになっちゃいました)


        『(Mother)F-Bombs - Soul Men』(フルでアップされてる「Soul men 1」の33:24辺りからがオススメ・シーンです、別に18禁じゃないのにね・・・フルで上げてる方が普通に観れちゃうって、可笑しいよね)
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          | cinema | 2013.01.07 Monday | comments(0) | - |
          最近聴いたCD
          CURTIS MAYFIELD「HEARTBEAT」

          カーティス・メイフィールド、かつてFISHBONEがカバーした「Freddie's dead」のオリジネーターは映画「SUPERFLY」で知った。
          もちろん最近の女性JPOPシンガーとは何の関係もない、70年代の代表的なブラックスプロイテーション・ムービーである。
          その中に彼本人が登場し、細くねちっこいウィスパー・ボイスと妙にエロくさい単音カッティングのギターを披露していたのだ。

          そして、本作が僕にとって2番目のカーティス体験という事になる。
          別に政治的なメッセージを期待した訳でもなかったのだけど、この“スペイシー”なディスコ・サウンドには茫然としてしまった。
          なんだよ、この安っぽさ!

          しかしこのチープなシンセ音から“宇宙っぽさ”を連想してしまうのは、自分の中に(これは宇宙とか未来とかを表している音ですよ)という刷り込みが出来上がっているせいだろう。
          だから、それこそ件のJPOPシンガーが聴いたら却って新鮮に感じるのかもしれないと思った。
          といっても、こういう初期の洗練されていないディスコ・ミュージックが再流行するには時期尚早というか…まだネタでしかないな。

          後半に行くとニュー・ソウルらしい、ジャミロクワイの1作目みたいなコード感が心地よい曲になる。
          まぁ色々と過渡的な時期の作品だったという感じ。


          *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

          『CURTIS MAYFIELD YOU'RE SO GOOD TO ME』(ニュー・ソウルっぽい、メロウなナンバーです。彼のギターは、シャキシャキ明瞭なナイル・ロジャースと対極にあるような角の丸い揺らいだ感じがあります;Sound Only)


          『Curtis Mayfield ~ Freddies Dead』(こちらは本作の7年前に発表された「SUPERFLY」より、メロウなストリングスとシリアスなギターのリフに絡みつくコンガの按配が絶妙)
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            | music | 2011.05.19 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近聴いたCD
            サン・ラー「スペース・イズ・ザ・プレイス」

            名前だけは十代前半から知りつつも、難解そうというか妙な気後れが先に立って今に至ったジャズの奇才。
            しかし聴いてみると案外まともなモダンジャズ…という感じ。
            確かに所々フリー・ジャズっぽく暴れてみるのですが、茶々入れてるような遊びのような一時脱線という印象で。
            物々しいジャケからして、もっと荘厳なスピリチュアル展開が待っているのかと身構えてたので拍子抜けではあります。

            まぁおそらく当時は斬新だったのでしょう、彼らによって切り開かれた地平は多くのミュージシャンによって開発されているからでしょう。
            それで今となっては突破感のない、ちょっと野性的な味付けのクールジャズにしか聴こえない。

            考えてみれば'72年リリースですからね、同年代後半のブラックスプロイテーションなどブラックパワーへ繋がるファースト(あるいはセカンド)インパクトだったかもしれません。
            実際、このジャケ衣装に中期E.W.&F.を連想するのは僕だけでもない筈。

            アバンギャルドな要素も入ってるけれど、普通のジャズとしては聴けます。
            だから僕みたいにかしこまって、イメージだけで雲上の芸術と思い込んでる人は一聴すべき。
            大したことないから。笑
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              | music | 2009.06.01 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近聴いたCD
              ドラマティックス「ホワッチャ・シー・イズ・ホワッチャ・ゲット」

              ソウル・ミュージック好きとはいえど、スタイリスティクスと混同する程度の素人です。
              しかし聞いたようなタイトルだと思ったら…「ワッツタックス」のメイン・テーマ(?)じゃないですか!
              1曲目「Get up & get down」の雄叫び、まさにあのイントロです♪

              ワッツ暴動後の、黒人による黒人のための音楽祭(運営もすべて黒人を雇用し、収益をコミュニティに還元)。
              あのDVD以来、いつかスタックス音源を聴かねばと思っていたので、これは嬉しい巡り合わせでした。

              勝手ながらフィリー・ソウルに比べると泥臭いイメージがあるスタックス・レーベルですが、本作は野趣の中にも洗練が感じられます。
              5声ヴォーカルの躍動感を、ブラス&ストリングス+パーカスのコンポージングが彩っているなと。

              ジャケのデザインがまた、いかにも'70年代ソウル盤らしい独特のアクを感じます。
              有名どころではのスピリチュアル・ソウル志向あふれる(違うか)スティーヴィー・ワンダー「インナーヴィジョンズ」などのテイスト、それこそ奇しくも本作と同年に公開されたブラックスプロイテーションの名作「SUPER FLY」の名を拝借したJPOP歌手あたりがジャケに使いそうなんだが…って皮肉は前に読んだ「ミュージック・グラフィックス」絡みで本作とは無論関係ない。


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              *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

              『The Dramatics - Get Up And Get Down』(Sound Only)
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                | music | 2009.03.17 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近みたDVD
                「スーパーフライ」

                手元にあるので、折りに触れ観返してしまうのです。
                最高の“12チャン映画”と呼びたい(もちろん褒め言葉として)。
                '72年制作、来るべき空白の時代を予感させるブラックスプロイテーション・ムーヴィー。


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                  | cinema | 2007.09.02 Sunday | comments(0) | - |




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