スキャナー・ダークリー [Blu-ray]
スキャナー・ダークリー [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
俳優の仕草や表情をアニメとして再構築する、非常に手間の掛かった映像が生理的に苦手な人もいるでしょうね。
しかしながら出演者も(誰々が出てるから)という理由で観て欲しくはないでしょう、自伝的要素の強い原作を尊重した結果としてのスキャニメーションは実に効果的です。
意義を見出せない業務に延々と従事させられる主人公、彼の破滅を前提とした麻薬撲滅作戦…小さな政府がもたらした民間委託の陥穽、委託された組織間のマッチポンプは緩いディストピアですが。
どこまでが虚構でSFなのか、エンディングには賛否が分かれそう。
紹介記事【2019.07.27】
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ]
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ] (JUGEMレビュー »)
旧東独、といっても今じゃ通じなさそうですが…80年代の社会主義国でヒップホップに目覚めちゃった若者と、彼らの活動を体制翼賛に取り込もうとする当局との丁々発止を描く青春コメディ。
飼い慣らそうとする権力側と調子を合わせつつ苦悩する主人公たち、ベルリンの壁が崩壊して彼らを待ち受けるラストのほろ苦さとタフさに男泣きです。
自分でいる事を描いている点で、英国のサルサ映画「カムバック!」と併せてオススメ。
紹介記事【2019.11.02】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】 (JUGEMレビュー »)
荒廃した世界で生き残りを賭けて地底人と戦う少年少女、その謎が明らかになるにつれ絶望の色は増すばかりですが…絵空事に潜む「茶色の朝」の未来、大人目線で子供たちの希望を切に願ってしまいました。
次の世代のために何が出来るだろう、この気持ちを失わずにいたいです。
紹介記事【2019.08.28】
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット (JUGEMレビュー »)
中学生になったばかりの頃の、世界の拡がりに戸惑う姿は性別や世代を超えて響きますね。
作画力もストーリーテリングも卓越してます、些細な一瞬を捉える巧さが。
忘れていた何か、忘れたくなかった何か…最後のコマに、胸が苦しくなりました。
紹介記事【2019.11.11】
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ]
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ] (JUGEMレビュー »)
(↑※サムネイルのリンクはサントラにしています)
所謂スピリチュアルなストーリーでありながら、どこか70年代アニメっぽいお約束とフォーマットをごちゃ混ぜにして力技で着地させたような奇想天外さが独特。
戦隊ヒーローに学園モノ、ジャンプ的な熱血インフレ勝負など…ネタの重ね掛けでも訳分からなくならない見事な構成、思いがけずラストに泣かされました。
正義のあるところに悪がある、よって正義は愛ではない…ならば善とはなんなのか? 先ずはご覧あれ。
紹介記事【2019.09.10】
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ]
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ] (JUGEMレビュー »)
ラジー賞を独占した下ネタ満載ムービー、とりあえず下品ですけど線引きはキッチリしてますね…笑わせる内容は、少なくとも男性なら他人事じゃないというか。
女性同士の巨乳幻想みたいなね、目の付け処が上手いなぁと。
まぁ万人向けではないにせよ、僕は感心しつつ大笑いしました。
紹介記事【2019.10.17】
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ]
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ] (JUGEMレビュー »)
原作者の作品は知らないので、本作は衝撃的でした…こんな物語が書かれていたのかと、まるで伝承の聞き書きか夢を書き起こしたような浮遊感!
印象としては南伸坊が中国の怪異譚を漫画にした「仙人の壺」に近い、無闇に説明しようとしない描線のアッサリ感が素晴らしいです。
空白の多さに、却って想像力を掻き立てられました。
紹介記事【2019.11.25】
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray]
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
不老不死というか不死者の物語にハマっているとはいえ、ファンタジー世界が舞台だとなぁ…と思ってましたが、不死者の(一般的な寿命の人間社会で生きる哀しみ)というツボを丁寧に描いていて好感が持てました。
寓話的なラストが作品世界と相まって、爽やかに切ないです。
紹介記事【2019.09.23】
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ]
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ] (JUGEMレビュー »)
血生臭い原題の割に、ほぼダイニング一間で完結している会話劇です。
子供の喧嘩に親が出て、大人同士で和やかに話し合って解決する目論見が破綻してエスカレート。
隣人を愛せれば戦争なんて起きない訳で、そんな皮肉な原題と裏腹に子供同士は親心を知らず…淡々としてますが大いに笑わせてくれます、個人的にはオススメ。
紹介記事【2019.10.22】
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
耳かき店ブームの火付け役、なんて書いては申し訳ないのですけども…決してブームに便乗した後追いではない、と。
穏やかな時間の流れる小さな町で、耳かき屋さんを訪れる客の脳内イメージが秀逸です。
こんな表現があったのか、こんな漫画があったのかと目からウロコ耳から(略)。
紹介記事【2019.12.23】
グラン・プリ [Blu-ray]
グラン・プリ [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
最初はソール・バスの映像分割がスタイリッシュというより情報過多に感じましたが、それが後から効いて来るんですね…世界各地を転戦するF1レーサーと彼らを取り巻く人間模様が主軸ながら、走行シーンも見甲斐があります。
クールなドラマと60年代のムードが、ダンディな三船敏郎も含めて現代とは別世界のようです。
紹介記事【2019.12.21】
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ]
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ] (JUGEMレビュー »)
アフリカに対する先入観や固定観念が、ことごとく覆されます…偏見を持たないように心掛けていたつもりでも、日本にいて伝わってくる情報自体にバイアスが入っている訳ですが。
西欧支配の呪縛に歪められた各地の民族性や搾取の構造など、日本では見えにくい暗部が著者の目を通して見えてくるようで。
アフリカの話であり、同時に現代の実像でもあるのでは?と。
紹介記事【2019.09.1】
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
現代に至る国内の移ろいを漫画に語らせる好企画アンソロジーです。
漫画にしか出来ない表現は、例えば三輪自動車が走る風景でありリンチされる米軍の操縦士であり…基本的に主観視点であるが故の、俯瞰の効く文学表現よりも接地した仮想体験なのかも。
いわば漫画こそが伝え得た戦後の一片、切り口を変えて続けてもらいたいですね。
紹介記事【2019.12.12】
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ]
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ] (JUGEMレビュー »)
笑いって鮮度があると思ってました、本作を観るまでは。
先が読めずに引き込まれましたが、確かに繰り返し観たくなるかも…計算されたシナリオが効いた笑いと、映像的な古さもまた味わい深いです。
スタンダードでバカバカしくて無駄のない、意外な傑作。
紹介記事【2019.12.10】
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ]
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ] (JUGEMレビュー »)
面白可笑しい切り口で紹介されてるので、ファンの方にしてみれば物申したい点も多々ありそうですが。
様々な事情から意外な最終回を迎えていた、有名な作品の数々に先ずビックリ…知って何かの役に立つ訳ではありませんけど、やはり切り口が面白いのですよ。
紹介記事【2019.09.24】
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー (JUGEMレビュー »)
「Stacy's mom」の青春パンクをイメージしてたら好い意味で裏切られました。
どこかSDP「スチャダラ外伝」に通じる旅アルバム、共通する根っこは世代なのかグローバル環境なのか…しかしELOっぽさを連想させるサウンドも厭味なく無理して頑張ってない感じだし、三人称のスキットみたいに様々な切り口で綴られる旅の寸描が詩的。
パッキング上手で飽きさせない仕上がりかと。
紹介記事【2019.07.08】
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321)
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321) (JUGEMレビュー »)
無印版も僕は楽しめましたが、ダレ要素を改善して全体的にボリューム・アップしておりオススメです。
難を言えば、このDC版では攻略本が出てない事ですね…特に武器の合成レシピが違っているし、追加武器はノーヒントで試行錯誤の連続に。
水の惑星にある3連宝箱は、多分エリアボスに乗って飛び移らなきゃ取れないと思うので、これからプレイする方は気を付けてね!笑
紹介記事【2018.07.19】
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)
ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】

本日の脳内BGM
BOB MARLEY & THE WAILERS「No woman, no cry」
U2「Get on your boots」
TEARS FOR FEARS「Shout」
SPYRO GYRA「Freetime」「Morning dance」
向谷実と輝くオーケストラ「1940」
THE BRIAN SETZER ORCHESTRA「Honky tonk」
TOWER OF POWER「I got the chop」「Can't you see (you doin' me wrong)」
HUEY LEWIS & THE NEWS「Hope you love me like you say you do」
AVERAGE WHITE BAND「If I ever lose this heaven」
PYRAMID「Westchester lady」
マリーン「サタデイ・ナイト」
DARYL HALL & JOHN OATES「Everything your heart desires」
EAGLES「One of these nights」
THE TEMPTATIONS「Heavenly」「I can't get next to you」


*以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

『I got the chops - Tower of Power』(弾いてみた動画です、オリジナルのフランシス“ロッコ”プレスティアによるベースラインが渋いです)


『Tower Of Power, Can't You See, Live in Germany 2012, Remastered』(前から好きなサウンドでしたが、ベースのロッコとドラムのデヴィッド・ガリバルディの魅力は最近になって気付きました)


『pyramid - [telepath] 07 westchester lady』(ボブ・ジェームスのカバーだったのね;Sound Only)
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    | B.G.M. | 2019.08.04 Sunday | comments(0) | - |
    最近みたDVD
    「キング・オブ・コメディ」

    どう贔屓目に見ても名前負けしてる雛壇芸人さん、もしや本作からコンビ名を借用したのでしょうか?…本作は「ミッドナイト・ラン」のロバート・デ・ニーロがコメディアンを演じる、'82年のマーティン・スコセッシ監督による特殊なコメディ映画です。
    “テレビの前の観客は――我々の芸を簡単なものと思ってる 息を吸うのと同じだと 実際は何年もかけて築き上げた芸だ”…このジェリー・ルイスの台詞が、色んな意味で効いてます。

    人気TVショーの司会者に扮し笑いを封印したジェリー、チョイ役のライザ・ミネリなど無闇な豪華キャストに監督ならではの人脈を感じさせます…しかも身内も多数出演、更に何故かクラッシュの面々が街頭の野次馬役で数秒間だけ登場!
    ボブ・ジェームスレイ・チャールズデヴィッド・サンボーン、プリテンダーズ、フランク・シナトラ、トーキング・ヘッズ、リッキー・リー・ジョーンズ、ロビー・ロバートソン、B.B.キング、リック・オケイセック、トム・ペティ、ヴァン・モリソン…とサントラも超豪華ですが、ほぼ流れてた印象ないけど?笑

    まぁ本作はストーカー気質判定用でしょう、笑える人は要注意っていうね…シニカルという意味では非常に辛口です、有名人と彼らを取り巻く人々の気苦労を描いた内輪話といった感じ。
    しかし実際こういう人種っているのだろうね、被害者を演じるコントロール・ドラマもまた暴力の一形態である事が学習できました。
    でも当事者は観ないだろうし、観ても自覚しないな…テレフォン・ブースの老婦が普通に見える人とは、個人的に関わりたくないや。


    〈ロバート・デ・ニーロ〉関連記事:
    【最近みたDVD】「ミッドナイト・ラン」| 2013.01.22
    【最近みたDVD】「アンタッチャブル」| 2013.12.16
    【最近みたDVD】「ショウタイム」| 2015.05.23
    【最近みた映画】「ヒート」| 2019.05.28

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      | cinema | 2013.06.18 Tuesday | comments(0) | - |
      最近聴いたCD
      PYRAMID「Telepath 以心伝心」

      再聴です、リリースは'06年で全12曲の62分。
      カシオペアの神保彰が、慶応仲間の売れっ子ギタリスト鳥山雄司と元スクェアのキーボーディスト和泉宏隆で結成したスーパートリオのセカンド・アルバム。

      ボブ・ジェームスやクルセイダーズの他、個人的には意表を衝かれたジュリア・フォーダムの「Happy Ever After」カバーが秀逸。
      ベースが全曲打ち込みなのは寂しいけれど、ベースラインは美しく違和感なし。
      しかしAmazonでは「非常にレア 入手困難」との事で、現在はプレミア価格で取り引きされてる模様。

      育ちの良さ故なのか、決して誰も(俺が俺が)と出しゃばらないバランスの好さが最大の魅力かもしれない。
      往年のフュージョンをアップデートした洒脱さ、押しではなく引きの上手さに熟練の技を感じる…つまり軽快なBGMとしても様になるが、思わず聴き入ってしまうエモーショナルさも充分に備えている玄人の余裕に溢れた隙のない一枚だ。
      しかも楽しげで、ケチの付け所が一切ない!

      日本のスムース・ジャズで十指に入るであろう名盤。
      和製フォープレイ、といった先入観は不要です・・・あんな老いぼれた音じゃないから!笑


      関連記事:
      【最近聴いたCD】PYRAMID「The Best」| 2018.01.13
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        | music | 2012.11.23 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近聴いたCD
        ボブ・ジェームス「ザ・ベスト・オブ」

        「アーリー・イヤーズ・セレクション」と銘打って、自身の主宰するタッパンジー・レーベルから'74〜83年の作品をコンパイルした'04年のアルバム。

        さて、勝手に企画「聴き比べ!ボブ&デイブ」の続きですが…発表年代が若干新しめなせいか、こちらの方が垢抜けた印象です。
        とはいえ1曲目「夢のマルディ・グラ」はマルイのスポット番組で聴き飽きるほど使用されたせいか発表された'75年そのまんまだし、AORの「We're all alone」や「Feel like a making love」は無難なアレンジとフュージョン華やかなりし時代にあって質実剛健…とゆうか地味すぎ。

        デイブの「ナイト・ラインズ」にも参加してた(つかどこにでもいる)D・サンボーンとM・ミラーの他、STUFFをはじめ一流どころがズラリと名を連ねてはおりますが…今となってはCMと店内BGM以外では耳にしたくないレベル。
        両作品とも、大量消費時代を象徴する悲しきフュージョンですな…残念。
        幸いにリアルタイムで聴かなかったので、道を間違えずに済んだのは救いかも。


        *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

        『'78-94 ミニ番組OP集』(11分近くあるので興味ある方は続けてご覧ください、でもボブの曲は開始位置の1:10から20秒だけです・・・しかしテレビとフュージョンって本当に相性いいですねー、ちょっと音楽として聴けない感じ?笑)


        『世界あの店この店』(こちらは番組全部、ただし音量めちゃめちゃ小さいです)
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          | music | 2011.08.19 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近聴いたCD
          デイブ・グルーシン「ナイト・ラインズ」

          '02年リリースの「GNP 20th Anniversary Collection」、中身は'84年の再発。
          本人とエンジニアの連名であるGNP(グルーシン・ローゼン・プロジェクト)レーベルより、自身の名義で発表した楽曲から選りすぐった10曲を収録。

          今回は、勝手に「聴き比べ!ボブ&デイブ」と銘打って、80年代フュージョン界の巨匠2人に耳を傾けてみようという企画です。
          デイブ・グルーシンといえば「恋のゆくえ〜フェビュラス・ベイカー・ボーイズ」のサントラで初めて知ったのですが、映画音楽も数多く手掛ける才人らしい。
          片やボブ・ジェームスといえばアール・クルーとのコラボ盤などでも有名ですが…そのギタリストを見出だした人こそデイブだったという意外な繋がりが!
          両人ともプロデューサー気質の鍵盤奏者ですが、聴き比べてみるとデイブの方はサウンド的にアウトです。
          シンセ・ドラムか打ち込みかは分かりませんが、これが80年代臭キツ過ぎ!
          それはキーボードの音色にも言えるのですが、フレージングも含めてとにかく終わってるんです。
          むしろボブのアルバムの方が、CMとかで流れても抵抗感が少ない気がします。

          曲想としては悪くないんですがね…なんて何様発言に我ながら身のすくむ思いですが、本当に聴けない。
          ある意味、80年代特有のクリスタルなキモさが凝縮されたタイム・カプセル。


          関連記事:
          【最近聴いたCD】「恋のゆくえ〜ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」サウンドトラック| 2016.04.21
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            | music | 2011.08.16 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近聴いたCD
            エレクトロ・デラックス「スターダウン」

            前にも借りたアルバムを再び借りてきました、いわゆるエレクトロ・ジャズ。

            記憶の中ではTHE BRAND NEW HEAVIESっぽいポップな印象だったのですが、久しぶりに聴いたら思いの外ゴツい感じでしたね…。
            ゴツいといってもビバップやモダンジャズな訳ではなく、70年代の電化ジャズを想像していただければよろしいかと。
            ロニー・リストン・スミスとか、日本だったら大野雄二ルパン三世のBGMといえば分かりやすいでしょうか、フェンダーローズとかサックスの雰囲気はまさにそんな感じです。

            で、ドラムスがアシッド・ジャズばりの跳ねたノリで、女性ボーカルも90年代アシッド・ジャズのR&B系歌唱スタイルですね。
            曲によってはスクラッチとかラップが今ではベタすぎて若干ウザい気もしなくはないものの、エレクトロ成分は控えめでファンクのテイストが効いてます。
            全体的には聴きやすい'05年フランス発の意欲作。


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            【最近聴いたCD】V.A.「TEMPOSPHERE SOUNDMARK」| 2011.01.06


            *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

            『electro deluxe live point g』(ライブで、アルバム1曲目をプレイしてます。バンド感がかっこいいです、曲調はボブ・ジェームスっぽい気も)


            『Electro Deluxe - Stayin Alive Cover (Live Mouv')』(この曲はアルバム収録曲ではありませんが、なんとビージーズ「Stayin' alive」をカバーしております・・・エレクトロ率低めでアシッド・ジャズっぽいですね、カバーの選曲&アレンジの微妙さもT.B.N.H.っぽい?笑;Sound Only)
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              | music | 2011.07.20 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近聴いたCD
              シャカタク「ナイト・バーズ」

              出ました、80年代フュージョンの決定盤(←死語)!
              雪原を飛び交うプテラノドンの彼方にクリスタル・シティ…と謎すぎるコンセプトのジャケも懐かしい。
              って、実はタイトル曲もちゃんと聴いた事がなかったんですけども。笑

              リリースは'82年だったようで、つまり国内フュージョンの雄カシオペアが海外市場に向け「ミント・ジャムス」を放った年ですね。
              電気楽器と録音機材が急激に進化する時代の中で“電化ジャズ”はフュージョンへと洗練され、その波のうねりがブレイクするタイミングに本作はシンクロしていたのでしょう。
              都会的な…という評価がナウだった時代に相応しいタイトル曲、こうして改めて聴いてみますと確かにボブ・ジェームスを思わせるタッチのピアノですねぇ〜?
              コードで聴いてくと、案外ベタベタな気もしますが。

              アルバムのトータルなインプレッションは、悪く言えば卒のない無難さ、よく言えばメロウでハイ・ファイなアーバン・フィーリン…えぇ、あんまり意味はありません。爆
              個人的には先日のアール・クルーに近いサウンドと、70年代後半の大野雄二っぽさが心地好いです。
              ギターのタカタカしたミュート・カッティング、いかにも'80s前半なベースのチョッパー音、80年代というよりは70年代クロスオーバーの成熟を感じる音で非常に好みです。
              ポリフォニック・シンセサイザーやアクティブ・ピックアップ、デジタル機材が氾濫する前のアナログ感。


              関連記事:
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              *以下の動画は、携帯から視聴できないかもしれません。

              『Shakatak - Night Birds Live』
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                | music | 2009.11.08 Sunday | comments(0) | - |
                最近聴いたCD
                ヒューバート・ロウズ「シカゴ・テーマ」

                なんか懐かしい名前です、80年代のオーディオCMでフルートを吹きまくる姿が脳裡に浮かびました。
                本作は'75年リリース、そしてCTIのクリード・テイラーがプロデュース

                それにしてもパーソネルが凄いメンツですな、僕の知る限りでもクロスオーバー時代のオールスター状態。
                立役者ボブ・ジェームスにフルアコの第一人者エリック・ゲイル先日聴いたジョージ・ベンソン、ベースはロン・カータースタンリー・クラーク、リズム隊はナベサダや永ちゃんら日本人サポート多数のスティーヴ・ガッドラルフ・マクドナルド、そしてホーン・セクションはカシオペアのファーストにも参加したデヴィッド・サンボーンブレッカー兄弟…。

                70年代ソウル・タッチの1曲目に続くマリア・マルダースタイリスティックスのカバー、この辺にフュージョン前夜の電化ジャズといった気配を感じます。
                ポリフォニック以前の独特な単音シンセといい、大野雄二の1枚目ルパン・サントラにも通じる時代の音が堪りませんわぁ〜。
                ボブのアレンジによる「新世界より・第二楽章」は、ブラックモアが第九を変えた「アイ・サレンダー」以上に思いっきりな感じ。

                CTIらしい本格イージーリスニングは、もはや消費され過ぎて陳腐でありますが、今や(もうちょっとすれば次世代のラウンジ系)として逆転オシャレ扱いされそうな気がします。
                とはいえ、やっぱり現時点では要「懐古補正」でしょう。


                〈CTI/クリード・テイラー〉関連記事:
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                0
                  | music | 2009.10.30 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近聴いたCD
                  クリュイタンス「ラヴェル管弦楽曲集 第4集 逝ける王女のためのパヴァーヌ」
                  ミュンシュ「ラヴェル ボレロ 管弦楽名曲集」
                  ギーゼキング「ラヴェル ピアノ曲全集」
                  ハイティンク「ラヴェル:管弦楽曲集」
                  マルチェロ・ロタ指揮 チェコ・ナショナル交響楽団「組曲《展覧会の絵》/ボレロ他」

                  以上5作品(順不同)の共通項は、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」が収録されている事です。

                  クラシック音楽は今風に言えば全部カバーです。
                  歌舞伎や能の演目みたいに(時にはジャズもそうですが)演者による型の技巧で語られるように思います。
                  特にクラシックに関しては演者よりも指揮者に比重が置かれるようで、同じ曲が如何に違うものか聴き比べてみようと思った次第なのであります。

                  単刀直入に申しまして、個人的には全部ハズレです。
                  やはり管弦楽では大袈裟すぎて鼻白む思いがしますし、ワルター・ギーゼキングの'54年に録音されたピアノは音が硬くて今ひとつ。
                  僕にとって「亡き王女のためのパヴァーヌ」は最初に聴いたカシオペア(編曲はボブ・ジェームス)のバージョンか、大昔にNHKで観たピアノとオーボエ(ファゴットかも)の室内楽スタイルがベストですね。
                  これまでも他のオケやスティーブ・キューンなどジャズのバージョンも聴いてきましたが、やはり刷り込み効果を超えるものはないようです。

                  では各作品について、簡単に触れておきましょう。
                  クリュイタンス「ラヴェル管弦楽曲集 第4集 逝ける王女のためのパヴァーヌ」
                  '62年の録音で、演奏はパリ音楽院管弦楽団。
                  収録曲は他に、組曲「クープランの墓」。
                  EMIクラシックス・グランドマスター・シリーズ。

                  ミュンシュ「ラヴェル ボレロ 管弦楽名曲集」
                  こちらは'68年録音ですが、同じくパリ管弦楽団の演奏です。
                  他の収録曲はボレロ、スペイン狂詩曲、バレエ組曲「ダフニスとクロエ」第2番。
                  やはりEMIクラシックス・グランドマスター・シリーズです。

                  ギーゼキング「ラヴェル ピアノ曲全集」
                  '54年録音、これまたEMIクラシックス・グランドマスター・シリーズで2枚組。
                  クープランの墓、ソナチネ、夜のガスパール、前奏曲、ハイドンの名によるメヌエット、ボロディン風に、シャブリエ風に、古風なメヌエット、鏡。
                  マチネーの開演寸前まで蝶を採っていたとか夜中までアンコールに応え続けたとか、人柄は魅力的ですが。

                  ハイティンク「ラヴェル:管弦楽曲集」
                  王立アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団による'71〜76年録音、クラシックの名門フィリップス盤です。
                  ボレロ、道化師の朝の歌、スペイン狂詩曲、ラ・ヴァルス、高雅で感傷的なワルツ、古風なメヌエット、クープランの墓、バレエ「マ・メール・ロア」、バレエ「ダフニスとクロエ」:第2組曲。

                  マルチェロ・ロタ指揮 チェコ・ナショナル交響楽団「組曲《展覧会の絵》/ボレロ他」
                  タイトルどおりです。
                  原曲は約半世紀前の1874年、ムソルグスキーの親友だった画家の亡くなった翌年に完成していましたが、ムソルグスキーの死後30年を経てラヴェルが管弦楽用に編曲し、1922年から評価が高まったそうです。

                  ちなみにパヴァーヌとは16世紀スペインの宮廷舞曲で、「亡き王女のためのパヴァーヌ」はルーブル美術館で目にしたベラスケス画による肖像から着想を得たとか。
                  最初はピアノ曲として、モーリス・ラヴェルがパリ音楽院に入学した10年後の24歳で書かれたそうで。
                  その11年後、管弦楽用に編曲されてから人気が出た曲らしいですが…。
                  気に入っていたから編曲したのだろうし、それが功を奏して代表作の一つとして長く愛されてきたんですよね。
                  でも僕は管弦楽よりピアノ曲でよかったと思います。


                  関連記事:「亡き王女のためのバヴァーヌ」聴き比べ企画2010
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                    | music | 2009.09.14 Monday | comments(0) | - |
                    最近聴いたLP
                    カシオペア「アイズ・オブ・ザ・マインド」

                    『友人から貰ったレコード』シリーズ、その2です。

                    ジャケのスペイシーなイラスト(たとえば「ドラマティックス登場」みたいな)'70テイストが堪らないね。
                    ('80年代でコレすか?)というね…。笑

                    まぁそこら辺が時代な訳で、LA録音は売りにしてないけど帯には「デジタルマルチ録音」(←CDに駆逐される'80年代後半まで、改良を重ねながら使い回される売り文句)とか謳っちゃってますし。

                    このバンドを初めて聴いたのが「ミント・ジャムス」からなので、当時のリアルタイムな記憶からしても少し古い音でしたが。
                    改めて、リマスタリングなどされていない音の薄っぺらな事に驚きました。
                    まぁ仕方ないんですがね、というかこの薄さも現行盤では聴けない'81年らしさだと思ったりして。
                    それにアルバム単位のCDがプレスされていない現状では、リリースされている各ベスト盤に選曲されなかったトラックが聴けるのも有難い。

                    クレジットに明記されていないのですが、ライナーによると「La costa」はボブ・ジェームス作曲で「Lakai」ボブとハービー・メイソンの共作、そして「A place in the sun」もハービーが持ち込んだらしい(←作曲はデヴィッド・ボルフなる人物みたいです)。
                    つまり、これらは版権絡みでベストから洩れるのかもしれません。
                    なんといっても「La costa」が最高にクールです♪


                    〈カシオペア〉関連記事:
                    【CD】「HEARTY NOTES」「RECALL」| 2008.06.02
                    【LP】「ダウン・アップビート」| 2009.06.17
                    【LP】「Jive Jive」| 2009.06.19
                    【12"EP】「ZOOM/DOWN UPBEAT」「HALLE/HOSHIZORA/LOOKING UP」「SUN/MR. UNIQUE/SAMBA MANIA」| 2009.06.28
                    【LP】「サン・サン」| 2009.07.15
                    【EP】「ザ・サウンドグラフィー」他| 2009.08.12
                    【LP】「HALLE」| 2009.08.16
                    【LP】向谷実「ミノル・ランド」桜井哲夫「DEWDROPS」神保彰「Cotton」野呂一生「sweet sphere」| 2009.08.19
                    【DVD】「CASIOPEA act−one」| 2010.04.22
                    【DVD】「LIVE IN LONDON 1983」| 2010.04.26
                    【LP】「ミント・ジャムス」| 2012.10.28
                    【CD】「Mint Jams」| 2013.07.21
                    【DVD】「CASIOPEA MONTREUX JAZZ FESTIVAL 1984」| 2016.07.16
                    【DVD】「CASIOPEA 3RD 〜A・SO・BO TOUR 2015〜」| 2017.07.05
                    【DVD】「カシオペア・コンサート」| 2017.07.11
                    【DVD】「CASIOPEA LIVE」| 2017.07.17
                    【DVD】「CASIOPEA 3rd & INSPIRITS 〜Both Anniversary Live〜」| 2018.08.27
                    【CD】「HALLE」| 2019.05.25


                    *以下の動画は、携帯からでは視聴できないかもしれません。

                    『Casiopea - La Costa』(パウリーニョ・ダ・コスタの客演も聴きどころかと。;Sound Only)
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                      | music | 2009.06.14 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                      最近聴いたCD
                      フォープレイ「X」

                      予め申し上げますが、スペルは“FOURPLAY"ですので。
                      真面目な4人の演奏であります。

                      ハービー・メイソンにネーザン・イースト…と聞くだけで(おいおい!カシオペア「4x4」チームかぁ?)と胸躍らせてしまいますが、それは早合点。
                      しかし残り2人も、ボブ・ジェームスにラリー・カールトンという超豪華ラインナップ!

                      つまり米フュージョン界のドリームチームなのです、これは何はともあれ聴かずに居れません。
                      (インナースリーブによると初期ギタリストはリー・リトナーだったそうで、これでキーボードがドン・グルーシンだったら…4x4!)

                      かつてのフュージョンではなく、スムース・ジャズ。
                      なるほど、言い方は悪いが(聴いた事ないような)的な要素を取っ払った無難さ。
                      よく言えば(成熟した大人の)って感じなのだけど…。
                      自然な欲求、あるいは時代なりマーケットなりの変化としても。
                      理路整然とした中に垣間見えた熱気は、もはや見出せず。

                      音の老成を究めたようで、個人的には残念ですが。

                      万人受けする、ラウンジーな良質BGM。


                      関連記事:【最近聴いたCD】PYRAMID「Telepath 以心伝心」| 2012.11.26
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                        | music | 2008.08.21 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |




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