ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

最近みたDVD
「リュミエール!」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

“LUMIERE”とは「映画の父」と称されるリュミエール兄弟の事であり、同時にフランス語の「光」でもあります…映画の原理を発明したのはエジソンだそうですが、複数が同時に鑑賞する銀幕スタイルはリュミエール兄弟のシネマトグラフから始まったのだとか。
彼らが設立したリュミエール協会は1896年より世界各地にスタッフを派遣して最初期の短編動画を撮影しており、その1割にも充たない108作品を選りすぐって編集した貴重な記録映像集が本作なのです…ちなみに日本語ナレーションは立川志らくによる噺家口調、弁士がわりに的な発案でしょうが耳に残りますね。

“これは、1895年から1905年の間に、ルイ・リュミエールと彼のカメラマンたちが撮影した、シネマトグラフの映像に基づいた作品”で“1905年までに、1422本が作られ”たそうです。
1895年はシネマトグラフ発明の年、彼らが初めて撮影した「リュミエール工場の出口」は実にシンプルです…門が開いて人々が出てくるだけで、誰一人カメラを意識せずに昼休みに出掛けていく姿が映っています。
これには複数のバージョンが存在しますが“リメイクをも発明した”とは言い過ぎですね、それを言うなら寧ろリテイクでしょうな!
17mのフィルムで50秒が、当時の限界だったようで。

“エジソンの作品に触発された”という「鍛冶屋と助手」はしかし“リュミエール作品は演出だらけ”であり、初の喜劇作品では明らかにシナリオの存在を感じます…ただ映像だけを観ていても充分に面白いのですが、撮影時や上映時のエピソードを解説されると更に興味深く感じられますね。
例えば画面奥から手前へと進行するSLに観客は身の危険を覚えたという「ラ・シオタ駅への列車の到着」で兄弟は“映画の娯楽性に気づいた”そうで、同じような作品が10本ほど作られたとか…これは人気の高いフィルムほど“ネガが摩滅してしまうので新作を撮るしかなかった”のです。

大抵は弟のルイがカメラを回し、喜劇作品では兄オーギュストが素人に演技指導していたみたいで…因みに映写技師の作業ミスで発明された逆再生は、時間の巻き戻しを目の当たりにした観客が魔法と思ったそう。
ロンドンの二階建てバスを思わせる馬車は、その形状が同時期の路面電車にそっくり…その側面に広告看板が見えるのも興味深く、都市の映像は前に観た「80日間世界一周」で感じた不思議な気持ちになります。
比率はフランス国内で撮影された分で約半分、後は異国情緒の紹介作品と喜劇作品…ニュース映画の、絵画的かつ情報量を最大化するアングルが効果的です。

高価なフィルムでの一発録りですから、入念なリハーサルがあった事でしょう。
決闘の映像は実際に起きた翌日に当局の許可を得て撮影した再現ドラマですし、人が自動車に轢かれてバラバラになり元通りに戻る映像の上手な繋ぎなど映画の手法は最初期に完成されていたのだと驚かされます。
気球から真下に向けたカメラで撮影された離陸する映像は、まさに「80日間世界一周」の始まりを思わせますね…だけど“帽子を使っての早変わり”芸が、まさか早野凡平の専売特許じゃなかったとはなぁ〜?笑
またパリ万博で初お目見えした二段階の動く歩道は、まんま「地球へ…」だわ!

ともあれ個人的に最も印象深かったのは、地面を圧し固めるための蒸気自動車ですね…車輪でゆっくり移動しながらも四足歩行しているかのような、その象っぽい揺れの大きな動きがスチームパンクレトロ・フューチャーといった牧歌的でユーモラスな感じでした。
エピローグの“第七芸術は 最初から楽しいものであり――万人のものなのです”という言葉に、優れた情報媒体であり大衆娯楽でもある動画の偉大さを実感…ネット時代においてYouTubeを筆頭とする映像の影響力は双方向的な意義を獲得し、時には一個人の投稿動画が社会を変革し得るまでになったのですからねぇ!


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*以下の動画は、携帯からではご覧になれません(多分)。

『『リュミエール!』予告編 | Lumiere! - Trailer』
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    | cinema | 2018.08.11 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近みたDVD
    「デス・レース2000年」

    原題も同じく「DEATH RACE 2000」で副題が「ACROSS COUNTRY ROAD WRECK」、公開は今から30年前の'74年…当時のレーティングでR17指定でしたが、フィクションとはいえ得点のため無差別に人を轢き殺す映像は今じゃ想像もつなかない程の衝撃を観客に与えたのではないでしょうか?
    「アメリカを横断する殺人レース」というフォーマットは既にあったのかもしれませんが、カー・アクション映画やダークなSF映画など様々な切り口から語られる本作が後のエンターテイメントに及ぼした影響も少なくないと思われます。

    N.Y.からニューL.A.へ…まるで「Route 66」の歌詞みたいに爆走するのは「チキチキマシン」ばりに改造された車、更に「75歳以上は高ポイント」など一般市民を悪い意味で巻き込んで娯楽番組に仕立てるメディアのアイロニカルな未来。
    主役は若かりし日の故・デヴィッド・キャラダインが演じる、元祖ダース・ベイダーの量産型「今年のフランケンシュタイン」…当時「ロッキー」を構想中の若きシルヴェスター・スタローンが演じるマシンガン・ジョーの他にカラミティ・ジェーンや暴君ネロといった奇抜な連中が、これまた絵に描いたような未来都市を駆け抜けて殺し合います。

    中古のフォルクスワーゲンをベース車両にしているとは思えない、今でも通用しそうな疾走感あふれるカー・アクションは意外な見所でしたよ…逆に車とかセットの痛々しいレトロ・フューチャー加減やスプラッター場面の安っぽさには不思議とほのぼのしますね。笑
    確かに本作はスタッフ自ら語るように“低俗でくだらない”チープなB級映画で低予算のカルト・ムービーなんですが…ヌードが男女とも妙にエロチックに撮れていて感心する反面、スタローンですら艶かしいってのは微妙な気分ですな!笑

    “西暦2000年 ひき逃げがスポーツになった”…第四次どころか第三次大戦も起こらなかったから笑える、この大らかなアホ発想の味わいも若い世代だとピンと来ないかもしれません。笑
    しかし5台とも2シーターのオープンカーって、やたら車体のレスポンスが良く撮れてるせいでレースゲームのリプレイ画面にも見えるのですが…こんな風に感じる40年後の世界を描いた映画があの時代にあったら、その頃の観客はどんな感想を抱いたろうなぁ〜?


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    【最近読んだ本】長山靖生「彼らが夢見た2000年」| 2009.10.28


    *以下の動画は、携帯からでは閲覧できないかもしれません。

    『Death Race 2000 (1975) - Trailer』(このスピード感はコマ数を計算したスロー撮影の成果だそうで、車載カメラ映像はラリー・ゲームの「WRC」を連想させます・・・しかしオープンカー&コースアクシデントという点では「エディット・レーシング」を、挙動の軽さや異様な加速力では「バギーグランプリ」を連想しました)


    『Death Race 2000 killcount』(ケチャップ感満点とはいえ轢殺シーン集ですが、風景の美しさも見所かと)
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      | cinema | 2014.12.24 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近みたDVD
      「ブレードランナー ディレクターズ・カット(最終版)」

      商業映画には上映スケジュールを考慮した尺が設定されていて、例えば100分とか2時間といった枠の中に落とし込んでゆく事が要求される訳ですが、そういう事情に捕らわれず監督の意図するままに編集されたバージョンが「ディレクターズ・カット」なのです。
      最初に公開されたオリジナル・カットで資金回収できたからか、あるいは資金回収できなかったからか…その背景は作品によって色々でしょうが、それを待ち望んでいるファンがいるからこそ実現される訳で。

      オリジナル版は70年代の「エイリアン」「スターウォーズ」に次ぐSF映画のセカンド・インパクトと言えるサイバーパンクの代表作で、本作は'82年公開から10年が経過したのを機に全面リマスタリングした'92年の作品です。
      後世への影響というかパクられ過ぎて今更感は拭えませんが、結果的にレトロ・フューチャーなビジュアルは陳腐化を緩和する役割を果たしてくれた気もしたりて…押井守が監督した「イノセンス」に見られる、屋内の陰影表現にも本作へのオマージュが伺えます。

      本作は日本語吹き替えなし、ファン向けに作られたからかデッカードのモノローグもオミットされてます…更に監督の意向を反映した大胆な改変が行われた結果、あの取って付けたようなハッピーエンドもなしに!
      無論オリジナル版があってこその本作なれど、やはり作品としては引き締まりましたね…オリジナル版の、ハードボイルド調の独り語りや最後の雄大な空撮も捨て難いものはありますが。


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        | cinema | 2013.02.18 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近読んだ本
        ウィリアム・ギブスン(著)、浅倉久志(訳)「あいどる」

        僕は原則的に、外来語の平仮名表記を軽蔑する。
        だが本書の原題は“IDOL”ではなく、日本的な意味を込めた“IDORU”なのだからやむを得ない。
        因みに文庫カバーのモデルはMONA、かつて某番組のミステリー・ハンターを務めた事もある諸岡なほ子だ。
        それと、本書は再読だ。

        ここの記事本文は通常、携帯画面で3スクロールを限度と定めている。
        時折オーバーするが、今回は出来るだけ詰め込んで2つの事柄を記したい。
        まずはサイバーパンクの飽和について。

        専門的な指摘は巻末解説に譲るが、80年代後半「ブレードランナー」以降の日本SFは概ねサイバーパンク的であった。
        そのレトロ・フューチャーな概念は第二次ジャポニズムとして歓迎され、日本のサブカル全般で屈折した自己愛が開花する契機となったのも理解できる。
        その意味で、乱暴に解釈すれば「AKIRA」と渋谷系は同列の現象だった訳だ。

        結果的に増殖し続けたそれが海外のサブカルに逆輸出され今に至るのだが、'97年に訳出された本書は15年経ってみると多分「トロン」と「トロン・レガシー」以上のギャップがある。
        大半のエキゾチックな描写が、もはや今更なのだ。

        さて本書は「ヴァーチャル・ライト」3部作の2作目であるが、物語の構造には村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と似通った要素が。
        結節点への特異な才能を持つ男と「ロー/レズ」ファンの少女が章ごとに…と、既定超過してるので後略。

        ただ、最後に一言だけ。
        本書が映画化されるとしたら、レンタルDVDはコメディの棚に並ぶだろう。
        店員の手書きポップは「スタイリッシュな映像と乾いたユーモア!」辺りかと。
        「あいどる」(←左クリックで拡大表示されます)


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          | books | 2010.12.19 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |




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