ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD]
ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [DVD] (JUGEMレビュー »)

ブラック企業で心を折られた27歳ニートが、渡りに舟と食い付いたのは人生リセット人体実験?
アニメが描く夢の世界も、時代を表しているのですなぁ。
うっかり大人目線で色々やらかすネタに笑いつつ、いつしか心を掴まれてしまいました。
紹介記事【2018.05.16】
おいでよ どうぶつの森
おいでよ どうぶつの森 (JUGEMレビュー »)

22世紀を目指し、カレンダーの最終日までタイムスリップしたりと相変わらず楽しんでます。
2100年のどうぶつ村は如何に?笑
紹介記事【2019.06.19】
エクソダスギルティー (通常版)
エクソダスギルティー (通常版) (JUGEMレビュー »)

異なる3つの時代の物語を切り替えながら進む、マルチタイム・ザッピングシステムのアドベンチャー・ゲームです。
資料本「ワールドガイダンス」必携、正直クセが強く微妙ですが。笑
当時流行ったであろう「小説『聖書』」やガイア仮説のSFファンタジー&サスペンス、システム的には不便ですが僕は楽しめました。
紹介記事【2018.11.05】

最近みたDVD
「ホットフラッシュ 〜ワタシたちスーパー・ミドルエイジ!〜」(←リンク先はTSUTAYA作品情報)

本作は、正に観る人を選ぶ映画ですな…日本語は吹き替えなしで字幕のみ、いきなり予告編も映画会社のロゴもなく年配女性のアップで(まさか?)と驚くブルック・シールズの劣化っぷり!
ちょっと前にやってたCMで、綾瀬はるかが元チームメイトと集まって高校バスケ時代の背番号とコカ・コーラのペットボトルに印刷されたナンバーとで盛り上がるという…まさにあのノリですな、体育会系アラフィフ女子のメンタリティに狙いを絞った友情モノ?
原題も同じく「THE HOT FLASHES」で、このホットフラッシュというのは更年期障害の一種みたいですね…ブルックが主演でしょっぱい旦那にエリック・ロバーツ、あとダリル・ハンナがチームメイトで出演してます。

ゴーゴーズの「We got the beat」に乗ってスタートする娘のバスケ試合観戦、そして乳ガンで早世した親友の遺したガン検診車が廃止の瀬戸際と知ったブルック…検診車の存続に必要な当座の資金を賄うため、かつての女子バスケチームを再結成して娘の強豪チームとチャリティー試合を開催しようと思い立ちました。
という訳で、前半は元メンバーの説得やら準備やらに費やされてしまいます。
他のメンツは。ジャンキーなハーレー乗りのロキシーに所謂ズベ公なクレメンタイン…そして黒人女性市長を目指すフローリン、彼女は松下由樹に無理矢理JBの格好させたようにしか見えませんでしたけど。
それよりも、バスケって5人制でしたっけ?

個人的な印象としては、とにかく眉間に縦ジワ寄せっ放しのブルックが残念すぎました。
いや(ババアでガッカリ)とは違うんだよねー、更年期で苛つく主婦っていう役柄のせいかと思ったんだけど画像検索すると素でもあの顔で。
若かりし頃の面影は微塵もなく、あの絶頂期の美貌に隠れていた性格が滲み出てしまったのかもしれないと思ってしまいました。
太ってたり老け込んでたりしても悲しくはならなかったでしょうけど、本当に(よっぽどキツい性格なんだな)っていう感じがショック。
本作でも原因が自業自得なのを隠してたり、バスケを思い付いたのも旦那を惚れ直させる魂胆だったとかゲスいんだよ!

好かったのはシスタ松下由樹ね、ドナ・サマー「Hot stuff」の替え歌とか黒髪ストレート・ボブのヅラとか実にスパイシーなポジションで。
それと小人俳優をコーチ役に起用したのは個人的に高ポイントでした、もしかしたらアラフィフ女の中に男を置いて観客に期待や誤解を抱かせないキャスティングだったのかもしれませんが…だってさ、本作にイケメンどころか善良な男性は小人俳優しか出てこないんだもの。笑
まぁ全体的に体育会アラフィフ女子向けなので、娘チームのリーダーとその母親に敵意むき出しです…母娘揃ってサセバカ扱いは僻みっぽいし、ホットフラッシーズの話題が各地のチャリティー運動へっていう美談もコメディなら笑うとこです。

とはいえ'12年製作ながら、本作は'82年に47歳で亡くなったMURHEL HENNIGなる女性に30年の歳月を超えて捧げられているんですね…なので迂闊な感想は不謹慎タグが付けられかねない気も、ところでケイコ・デグチなる日本人が編集でクレジットされてましたね。
最後になりましたが、もしやアレの場面は「郵便配達は二度ベルを鳴らす」オマージュなのでしょうか…あっちは観てないので定かではありませんが、サセバカ母が郵便ネタで喘ぐ場面では笑う以前に「それでもフニャらないエリック」の無我夢中さに思わず感心しちゃいました。笑
0
    | cinema | 2018.08.30 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
    最近みたDVD
    「デス・トゥ・スムーチー」

    '02年のロビン・ウィリアムズとエドワード・ノートンの共演作品で、原題も同じく「DEATH TO SMOOCHY」…あらすじだけでは観る気も起きない、ビデオスルーとなってしまったのも納得のサスペンス・コメディ。
    だけどロビン晩年の主演作「ビッグショット・ダディ」に惹かれるものがあった僕は、彼の晩年の出演作に関心があったのですよ。
    ロビンの役柄は子供番組の人気者レインボー、エドワードは彼の後釜でスムーチーというサイの着ぐるみ…スキャンダルでクビになったレインボーの復讐劇と、名も無き理想主義者に過ぎなかったスムーチーの成功物語が同時進行します。

    理想主義者で純粋なスムーチーは局側の金儲け主義に反発し、ダニー・デビート演じる自称タレント代理人バークの仲介によって出演番組の製作権限を得たものの…マフィアには絡まれるわ裏世界の顔役からは脅されるわ、一方的に彼を逆恨みするレインボーにはハメられるわと散々な目に。
    ロビンは「ミセス・ダウト」でも子供番組の仕事をクビになる男を演じていましたし、その後の落ちぶれた姿はテリー・ギリアム監督の「フィッシャー・キング」で演じたホームレスを連想しましたよ…まさか本作のキャスティングでも、その辺を意識してたのかな?
    ま、そんな訳ないわな。笑

    子供番組のディレクターを演じるキャスリーン・キーナーが、若くはないけど実にチャーミングでした…切れ者っぽく出てきた彼女の内面が暴露されてゆくにつれ、案外バカだけど可愛く見えてきちゃう感じがね。
    それと小人俳優たちの見せ場が多かったのも、個人的には非常に好かったなぁ。
    ただ、クライマックスのアイスショーは冗長に感じました…もしや脅迫されてたのは、スムーチーじゃなくダニー監督?なーんて深読みをしたくなります。笑
    でもエンドロールで流れるロビン&エドワード&キャスリーンのスケート映像は、微妙に古めかしいロマンチック感が素的でしたよ。


    再視聴(ダニー・デビート監督とアナスタス・ミコス撮影監督による音声解説)
    0
      | cinema | 2016.12.16 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
      最近みたDVD
      「CRADLE 2 THE GRAVE」

      原題を直訳すると「揺りかごから墓場まで」でしょうか、でも邦題は「ブラック・ダイヤモンド」なのです…'03年のジェット・リー主演作で、プロデューサーが「リーサル・ウェポン」や「ダイ・ハード」といったヒット・シリーズ作を手掛けてきたジョエル・シルバーとくれば期待を裏切らない娯楽アクションに仕上がっているに違いない!
      と思って買っちゃいましたよ、近所のワゴンセールで¥180と下手に借りるより安かったので…だけどストーリー展開はDMXなるラッパーが主役で、主な見せ場はジェットのアクションだし彼には彼の物語があるんだけど添え物感は否めず。

      DMXは町を仕切るギャングから独立した窃盗チームのリーダー、黒ダイヤ強盗の依頼を受けて一人娘が危険にさらされるや堅気になろうと決心します…一方のジェットはDMXから黒ダイヤを横取りしようと現れる一匹狼、その正体は国際犯罪組織と黒ダイヤを追って来た台湾当局の凄腕捜査官。
      最初は敵対したDMXも、ブツをギャングに奪われて娘を組織に誘拐されてからは共闘に転じるという「東映まんが祭り」的な「サイボーグ009vsデビルマン」的な(いや知らんけど)展開に…んでDMXドットコ野郎は娘の救出のため、ジェットは黒ダイヤ回収および組織のボスと因縁の対決へ。

      正直「L.A.ギャングにヒップホップ」という図式は飽き飽きです、それに黒ダイヤのSF設定は正に漫画です…っていうか最強の組織が冗談みたいにチープなんだけど、笑わせたいなら笑えるように作れよと。
      それと組織の間抜けな手下、見覚えあると思ったら「クン・パオ!」のバカ悪役じゃん…いかにもハリウッドの丹古母鬼馬二な存在感なれど、本作では「出オチ」キャラとしては空回り。
      ま、ジェットのキレのあるカンフー好きだからね僕…DMXもキャラ立ってたし四輪バイクなどスタント・アクションも見応えあり、クレジット後のトークまで娯楽に徹した半端な傑作!笑

      さて前述したWOON YOUNG PARKの起用で+1、小人俳優を起用したのも+1…ジェットだけでなくDMXの仲間も関節技を使うのは総合格闘技に基づく殺陣らしいけどやっぱり不自然だから−1、だけど巨乳に見せる着こなし術もお見事賞って事で加算しときますか。笑
      それにしても「すてきな片想い」のアジア人って誰の事なんだろうな(→ゲディ・ワタナベ?)、あとシュワルツェネッガーは170センチないってマジですか?


      〈ジェット・リー〉関連記事:
      【最近みたDVD】「ドラゴン・キングダム」| 2013.04.25
      【最近みたDVD】「ローグ・アサシン」| 2014.10.13
      0
        | cinema | 2016.07.30 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
        最近みたDVD
        「リトル☆ニッキー」

        '00年のアダム・サンドラー製作/脚本/主演作、本作は珍しく非現実的なファンタジー路線…といっても勿論コメディ、アダムの役どころは地獄の三男坊でオツムが弱めなニッキー。
        親父はサタンのハーヴェイ・カイテル、ママンは天使のリース・ウィザースプーン…サタンの親父はアダムが師と仰ぐロドニー・デンジャーフィールド、そして地上の恋人ヴァレリーはパトリシア・アークエット
        地獄一のズル賢い兄貴&乱暴者の兄貴は「地上を地獄にしちまおう!」と人間界に進出、業火が凍り付いて罪人の魂が地獄の手前で寸留め&親父の肉体が滅びかけた今ニッキーの出番だ!

        という次第で、地獄の危機を救うため地上に這い上がったニッキー…慣れない世界で死んでは地獄に舞い戻り、悪知恵でも腕力でも敵わない兄貴を連れ戻す心強い相棒はブルドッグ1匹。
        地獄に比べなくてもニューヨークは寒い、てな訳で悪魔服から単なる着ぶくれ兄ちゃんに…しかも兄貴に殴られた顔が歪んでる設定、こういう変なキャラで笑いを取るって古臭くない?笑
        未だにヒトラーは定時に責め苦を受けていて、それがゴスロリコスプレ&ケツからパイナップルとは傑作…小人俳優の起用は映画人アダムの矜恃でしょうか、シカゴのLP逆再生で悪魔のメッセージは笑いました。

        無理矢理押し込んだような盲目の神父役にクエンティン・タランティーノ、思いっ切りネタバレだけど本人役でオジー・オズボーンも出演…「ロッキー」シリーズのアポロ役で有名なカール・ウェザースはアダムの別作品の役柄と繋がってるらしいけど完全チョイ役、ヘンリー・ウィンクラーは人間ダーツボード役のトムと父子共演か?やっぱりチョイ役のジョン・ウィザースプーンはリースの親父さん?天使役のジャナ・サンドラーもアダムの身内か?
        アダムの常連組ではロバート・スミゲルがブルドッグの声で、ケヴィン・ニーロンがオッパイ頭で、ロブ・シュナイダーは脇役出演。

        ちなみに日本語吹替えのパトリシアとリースは同じ声優(松本梨香)の2役、ハーヴェイの声は大塚周夫…ブルドッグ役ロバート・スミゲルの声は永井一郎で同居人トッド(アレン・コヴァート)の声は鈴置洋孝、ディーコン神父の声は控えめな広川太一郎だけど表記がないだけで多分オッパイ頭の門番も同氏でコチラは懐かしの広川節を披露と豪華な鬼籍の名優陣(松本を除く)揃い。
        因みに「クン・パオ!」ばりに加工してた「スカー・フェイス」映像は微妙かな、ラストの(各人のその後)パターンはアダム作品の致命的な脚本の弱さ丸出し。

        何故か特典映像の中にヘビメタ特集的なコンテンツがあり、まぁ出演者のオジーは分かるけど本編とは直接的な関係のないザック・ワイルドとかノーメイクでパッと見誰だか分かんないジーン・シモンズとか先日観た「ウソツキは結婚のはじまり」に出てた顔面整形セレブそっくりなロニー・ジェイムズ・ディオがヘビメタの魅力を語ってました…まぁ地獄やら悪魔やらってヘビメタの定番ですし、本編サウンドトラックでもオジーの他ヴァン・ヘイレン「Runnin' with the devil」スコーピオンズ「Rock you like a hurricane」などHR/HMが流れまくりで最後はAC/DC「Highway to hell」でシメ!


        〈アダム・サンドラー〉関連記事:
        【最近みたDVD】「チャックとラリー おかしな偽装結婚!?」| 2014.10.25
        【最近みたDVD】「チャックとラリー おかしな偽装結婚!?」(再視聴)| 2014.11.12
        【最近みたDVD】「ホット・チック」| 2015.02.04
        【最近みたDVD】「エージェント・ゾーハン」| 2015.07.20
        【最近みたDVD】「エージェント・ゾーハン」(再視聴)| 2015.08.30
        【最近みたDVD】「ウソツキは結婚のはじまり」| 2015.10.08
        【最近みたDVD】「ウソツキは結婚のはじまり」(再視聴)| 2015.12.03
        【最近みたDVD】「Mr. ディーズ」| 2017.03.30
        【最近みたDVD】「Mr. ディーズ」(再視聴)| 2017.04.08
        【最近みたDVD】「クリック もしも昨日が選べたら」| 2017.04.23
        【最近みたDVD】「ダーティ・ボーイズ」| 2019.08.14
        【最近みたDVD】「ポルノ☆スターへの道」| 2019.10.17
        0
          | cinema | 2016.03.06 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
          最近みたDVD
          「ふたりにクギづけ」

          ボビー&ピーター・ファレリー監督、マット・デイモングレッグ・ギニア主演の双子コメディです…双子といっても腰の部分が結合されている双生児、という際どい設定なんですがね。
          近年の作品は知りませんしアメリカでの評価も知りませんが、どうもこの監督は日本じゃ(体が不自由な方を笑い者にしている)と勘違いされやすい気がします…実際はそういう思い込みが傲慢で不公平であると、僕は本作を通じて理解されたら好いなと思います。
          小人役者やミジェット・プロレスラー、障害者のお笑い芸人が活躍する社会の方が公平や健全という概念には近い気がしませんか?

          しかしまぁ本作は堅苦しい話には向かないですし、単に僕は好きだからまた観たというだけなのですよ…例によってワゴンセールで¥180のレンタル落ち、久々に観返したくなって購入。
          原題は「STUCK ON YOU」。
          マットが演じる弟のボブは内向的、グレッグ演じる兄のウォルトは社交的とこれまた一種のバディ・ムービーですな…性格は正反対でもコンビネーションはバッチリの仲良し兄弟、見かけは変わっているけれど互いに上手く工夫しながらマサチューセッツの小さな島で周囲人々とも親密に暮らしてきたのでありました。

          しかし遂に、子供の頃に交わした血の誓約“お互いの成功の邪魔をしない”が破られる時が訪れてしまいます…一流の俳優を目指すウォルトと共にマーサズ・ヴィンヤード島を離れ、ハリウッドで一躍成功を収めたかに見えたのですけれど。
          すっかり栄光の陰に隠れて鬱屈としたボブを見かねたウォルトが、分離手術を受けようと切り出したのです…実は肝臓がボブ側にあるせいでウォルトは老けるのが早いのですが、手術をすれば彼の生存確率は50%である故にボブの方が今までも反対し続けていたのでした。

          結果的に手術は成功しますが所詮は見せ物俳優だったウォルトの人気は急落…恋人と郷里で家業のハンバーガー屋に戻ったボブもまた、兄と二人三脚だった頃の勘を失ってしまいます。
          やってみたら失敗だったけど、それでもやってみたかった事には違いないのです…貴方もリスクを恐れず跳んでみなさい、失敗してもなんとかなるというメッセージでしょうか?
          しかし知的なキューバ美人のエヴァ・メンデスが蓮っ葉なハリウッドスター予備軍のエイプリルを好演していたのは嬉しくないような嬉しいような…メリル・ストリープの本人役はともかく、シェールは敢えて自分のネタに乗っかってくる感じでケツの穴がデカい!笑
          エヴァのビキニ姿も眼福てしたけど、内気なボブの恋人になる内気な東洋人メイ役のウェン・ヤン・シーも初々しくて魅力的でした。

          本作はエミリー&キーガン・オドネルなる姉妹(?)と、ハーブ・フリンなる人物に捧げられております。
          ロケットを演じたのは一般人だったのか知的障害を持っている方なのか、飾らないスピーチが沁みますね。
          そして端役から全スタッフまで9分かけてエンド・ロールにクレジットする心意気は、流石ファレリー兄弟だなぁと感心しましたよ。
          ちなみに中盤で劇中の2人が故郷を旅立つ前に歌うのは「オズの魔法使い」の一節です、小人俳優を積極的に起用するテリー・ギリアム監督と同様にファレリー兄弟もまた「オズの〜」がフェイバリット・ムービーなのではないでしょうか?


          〈ファレリー兄弟〉関連記事:
          【最近みたDVD】「ライラにお手上げ」| 2010.12.22
          【最近みたDVD】「メリーに首ったけ」| 2013.12.23
          【最近みたDVD】「ふたりにクギづけ」(再視聴)| 2015.06.23
          【最近みたDVD】「ギリーは首ったけ」| 2015.12.31
          0
            | cinema | 2015.06.14 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近みたDVD
            「バロン」

            '88年のテリー・ギリアム監督作品、てっきり僕は「未来世紀ブラジル」より前だと思ってましたが…先日の「バンデットQ」の次が「ブラジル」で、その後が本作という順番でしたか。
            原題は「THE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN」つまりバロン・ミュンヒハウゼンの冒険って、そのまんまですけど…「ほら吹き男爵」の物語をギリアム風に味付けした、明らかに売れ線狙いのファンタジーです。
            「バンデットQ」のインタビューで監督は「作りたい映画のために別の映画を作って資金繰りする」とか言ってましたが、本作も次回作のためだったのかな?笑

            だけど本作は監督の娘姉妹に捧げられているし、ローファイ感満載な特撮映像もさることながら虚実入り乱れるストーリーの構造はとても(次回作資金調達映画)とは思えない凝った作り。
            冒頭、トルコの軍勢に包囲された城塞都市でヘンリー・ソルト一座が演じる「バロンの冒険」が描かれ…そこに乗り込んできた「本物の冒険王バロン」を名乗る老人が冒険談を語り終えた時、戦火の現実が物語の結末に入れ替わっています。
            この劇中劇の劇中劇という入れ子構造とシームレスな視点移動に、すっかり魔法をかけられてしまいます…ファンタジーに仕掛けられた、監督の思惑にですが。

            民衆に真実を知らせず戦争ゲームに夢中の政治家と自ら知ろうとせず右往左往する民衆に、こう男爵は言い放っていました。
            「お前たちの“現実”は、ウソとインチキででっち上げたものだ」
            「その現実に生きず愚かな夢を追う者は結局みじめな最期を遂げるのだ」
            「今の世の中すべてが道理と理屈!」
            「そうやって心の扉を閉ざすのか!お前たちのそういう無関心と盲従が、人間の尊厳を破壊するのだ!勇気をふるい起こせ!」
            伝説のミュンヒハウゼン男爵は、物語の力で奇跡を起こして去っていくのです。

            美神ヴィーナスを演じたユマ・サーマンがラストで町娘として再び登場した時、前々作「バンデットQ」ショーン・コネリー演じるアガメムノン王が最後に消防士として姿を見せたのを思い出しました…これは演出上の遊びではなく、監督からのメッセージが込められた場面なのでしょうね?
            バロンだけでなく家来も老骨に鞭打って活躍しますが、これは語り手としての老人力を肯定するとも取れるしファンタジーが見捨てられた現代に彼らは永遠の若さを失ったとも取れます。
            冒険するのが老いたバロンと一座の少女サリーで、分別ある大人は城塞の中で閉じ籠っていたのも意味深。

            駆け足が速すぎて鉄球を足枷にしているバートホールドは、監督とは「モンティ・パイソン」時代からの盟友エリック・アイドル…聴覚と肺活量に秀でた家来グスタヴァスは「バンデットQ」の盗賊一味を演じた小人俳優の一人。
            町の代表ジャクソン参謀長には「ブラジル」で主役を務めたジョナサン・プライス、他にイカれた月の王を怪演するロビン・ウィリアムズやチョイ役の戦場の英雄として当時はポリス休止中のスティングが出演。
            エンディング・ロールの一番最後になってから「この映画は1942/43年の同名映画とは云々」的な注意書きが出てくるのも妙で可笑しかったな!

            まるでダーク&シニカルだった「ブラジル」の反動か口直しかって位に対照的で、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」を彷彿とさせる感もあり…分別ある大人こそが、本作でバロンとサリーの示した正直さと勇敢さと不屈の精神とで心の扉を開かされるという訳です。
            つまり僕の事ですがね!笑


            〈テリー・ギリアム監督作品〉関連記事:
            【最近みたDVD】「ブラザーズ・グリム」| 2013.02.27
            【最近みたDVD】「バンデットQ」| 2014.02.14
            【最近みたDVD】「ゼロの未来」| 2017.07.27

            〈ショーン・コネリー〉関連記事:
            【最近みたDVD】「未来惑星ザルドス」| 2013.03.14
            【最近みたDVD】「アンタッチャブル」| 2013.12.16
            【最近みたDVD】「バンデットQ」| 2014.02.14

            その他、関連あるかもしれない記事:
            【最近みたDVD】「80日間世界一周」(DISC ONE)| 2015.10.15
            【最近みたDVD】「2300年未来への旅」| 2018.01.10
            0
              | cinema | 2014.04.06 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
              最近みたDVD
              「TIME BANDITS」

              '81年のテリー・ギリアム監督作品「バンデットQ」が製作30周年記念スペシャル・エディション版で復活、何度もレンタル店で捜してたので早速(待ってました)と借りてきました。
              製作当時の監督は「未来世紀ブラジル」を撮れずに焦っていたのだそうで、資金難を解決するため“一発当てよう”…そして実際に“興業的に最も成功した作品”となり、目論見どおりとなったと特典映像のインタビューで言っていました。

              少年はある夜、寝室に雪崩れ込んできた奇妙な連中の旅に巻き込まれてしまい。
              本来の彼らは創造主に仕える小人で、タイムホールを記した地図で時空を超えた盗賊稼業に手を染めていたのです…その地図を狙う魔王の策略で暗黒城に誘き寄せられ、ナポレオン軍やら大盗賊ロビンフッドの弓兵やらアガメムノン王の兵士を率いて戦うのでしたが。
              結論を言ってしまうと、今さら観れたもんじゃない!

              ギリアム作品のハンドメイドSFXはテイストとして楽しめても、ストーリーはヨーロッパ人で歴史好きで子供でないとキツいかも…これなら「バロン」の方が面白いと思うなぁ〜、見処は小人俳優ならではの動作だけど「ウィロー」の方がオチもまともだし映像的にも景色に魅力があるもの。
              まぁ「オズの魔法使い」のスピンオフって感じですね、特典映像の監督インタビューでの“子供への刺激を気遣う人は実は大人の心配をしてる”は名言だけど。

              製作総指揮と主題歌はジョージ・ハリソンで主演は監督とモンティ・パイソン仲間のジョン・クリーズとショーン・コネリーのMGM作品、しかし日本語吹き替えがTV放映時の流用だから頻繁にOA時カットされた場面でオリジナル音声に戻るのが耳障りを通り越して苛々…何がスペシャル・エディションだ、肝心な所に金かけてないで偉そうに!
              ただし最後に日本語吹き替えキャストがクレジットされてた点は良心的かもね、特典映像の英国版オリジナル予告編は宣伝になってないふざけたナレーションで面白かったけどなぁ。


              〈テリー・ギリアム監督作品〉関連記事:
              【最近みたDVD】「ブラザーズ・グリム」| 2013.02.27
              【最近みたDVD】「バロン」| 2014.04.06
              【最近みたDVD】「ゼロの未来」| 2017.07.27

              〈ショーン・コネリー〉関連記事:
              【最近みたDVD】「未来惑星ザルドス」| 2013.03.14
              【最近みたDVD】「アンタッチャブル」| 2013.12.16
              【最近みたDVD】「バロン」| 2014.04.06
              0
                | cinema | 2014.02.14 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                最近みたDVD
                「ウィロー ―特別編―」

                何故か本作をオバケのコメディと勘違いしてましたが(それは「キャスパー」だ)、まぁSFXファンタジーという点が共通してるだけで関係なかったのでした。
                というか本作は「ジョージ・ルーカスが15年もあたためていた構想の映画化」だそうで、もうルーカスという時点で80年代っぽさ満点ですけど…どうか「ネバーエンディング・ストーリー」のジャンボ・マックス君みたいなドラゴンとか出て来ないようにと思いながら観てみました、ちなみに監督はロン・ハワード

                魔法使いの女王が支配する闇の時代に世界を救う予言の娘が生まれ、殺されそうな所を逃がされた幼子は小人族の村に流れつきます。
                魔法使いに弟子入りする農夫ウィローたち小人族は俗にリトル・ピープルとかミジェットと呼ばれたりする小人症の俳優たちで、彼らが出ているだけで僕は嬉しくなってしまいました…そして幼子の演技が上手すぎて(まさかSFX?)と疑ってしまうほどです、しかし冒頭の展開は「ロード・オブ・ザ・リング」の指輪を赤ちゃんに替えた感じ。笑

                言うまでもなくウィローは幼子を連れて苦難の旅をする訳で、道連れとなるだらしないけど腕は立つ剣士が主役をさておき筆頭にクレジットされるヴァル・キルマーです…って詰まらなそうに書いちゃったけど彼だって「パイレーツ・オブ・カリビアン」のスパロウ船長ばりの役者っぷりを発揮しとりまして、もし「ロード〜」とか「パイレーツ〜」が好きな人なら観て損はない出来映えなのですよ?
                ニュージーランドの雄大な景色も中世風の城塞や村も美しく、とても'88年に作られたとは思えません。

                18歳にして主役のウィローを演じたワーウィック・デイビスは、かつて「スターウォーズ3 ジェダイの復讐」でイウォーク族に扮していた時に、ルーカスから本作の打診を受けていたそうで…しかし映画史上最大の、演技も知らない素人を含めた225人の小人の村というのが個人的には非常に魅力的な場面でした。
                少なくとも'01年頃のオーディオ・コメンタリー収録時には、この村のセットがロンドン郊外のブロケット・ホールにそのまま残っていたそうなので、もし今もあるなら見てみたいです。

                コメンタリーで聞ける小人俳優の話は興味深いです、デイビスもヨーダの代役やエピソード1で4役を演じたとか…他にもR2D2役や「ふたりの男とひとりの女」での運転手役、小人を積極的に起用するテリー・ギリアムの「バンデットQ」で楽団を演じた人々そして後年デイビスの妻や義父になる出演者の話などね。
                また彼にとって本作が伝えるメッセージは“たとえどんなに小さくても/どんな障害を持っていても関係ない/自分を信じて道を進むことだ”であるとの事で、普遍的ではありますが多種族が暮らす世界を小人族の目線から描いた点で本作は際立っていると思います。
                ちなみに「銀河ヒッチハイク・ガイド」のロボット、マーヴィンもデイビスが中に入って演じていたそうです。


                〈小人症の俳優〉関連記事
                【最近みたDVD】「オズの魔法使い」| 2013.03.11
                0
                  | cinema | 2013.11.27 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近みたDVD
                  「オズの魔法使い」

                  もちろんジュディ・ガーランド主演の'39年作品です、先日読んだ「オズの不思議な魔法使い」をMGMが不朽のミュージカル映画に仕立てました。
                  “40年もの間 この物語は――子供たちの夢を はぐくんできました 時の流れも この物語の魔力は消せませんでした”…いえいえ113年経っても未だに魔法は鮮やかですよ、そして映像技術が如何に進歩しても本作のドリーミング・マジックは真似ようにも真似できないという訳です。

                  原作では存在感の薄かった継父母や存在しなかった登場人物との交流が描かれて、これならドロシーが「やっぱり おうちが一番」と思う訳だと合点がいきます…そこが確かに原作の弱味でしたからね、そして彼らは(夢オチの伏線ですよ)と言わんばかりに予めオズの国で会うキャラクターとの符号を匂わせるのです。
                  オズの国での展開は原作に沿っていますが、細かいエピソードが省略されているのでスピーディーに進行してしまう点は原作の忠実な映像化を期待していると物足りなく感じるでしょう。

                  子供だまし?
                  僕は、そうは感じませんでしたけどね。
                  テリー・ギリアムの映像モチーフは、間違いなく本作にあると僕は思います。
                  20世紀後半にはショー・ビジネスから居場所を終われる小人俳優たちが、大勢のマンチキンを演じているのも僕には嬉しい限りです…ギリアムも彼らを起用し続ける映画監督の一人ですよね、彼の好むチープなシーン・セットも本作へのオマージュだったのか!

                  70年以上昔の劣化したフィルム映像を、デジタル・リマスタリングにより公開当時を上回る高画質に…音声トラックもモノラルから5.1chドルビー・ステレオに、そしてアナログ・レコードの針ノイズのような劣化も修復されています。
                  シドニー・ポラックが進行役を務めるオーディオ・コメンタリーでは存命の関係者や家族、または過去のインタビューを紹介して制作の裏話を披露しています。
                  でもレインボー・フラッグの由来がジュディって、マジすかWikipedia情報…!


                  〈小人症の俳優〉関連記事
                  【最近みたDVD】「ウィロー ―特別編―」| 2013.11.27

                  〈ミュージカル〉関連記事:
                  【最近みたDVD】「サタデー・ナイト・フィーバー」| 2013.06.23
                  【最近みたDVD】「ロック・オブ・エイジズ」| 2014.02.26
                  【最近みたDVD】「メリー・ポピンズ」| 2014.05.25
                  【最近みたDVD】「ティーン・ビーチ・ムービー」| 2014.12.28
                  【最近みたDVD】「巴里のアメリカ人」| 2015.10.01
                  0
                    | cinema | 2013.03.11 Monday | comments(0) | trackbacks(0) |




                    ↑ top