スキャナー・ダークリー [Blu-ray]
スキャナー・ダークリー [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
俳優の仕草や表情をアニメとして再構築する、非常に手間の掛かった映像が生理的に苦手な人もいるでしょうね。
しかしながら出演者も(誰々が出てるから)という理由で観て欲しくはないでしょう、自伝的要素の強い原作を尊重した結果としてのスキャニメーションは実に効果的です。
意義を見出せない業務に延々と従事させられる主人公、彼の破滅を前提とした麻薬撲滅作戦…小さな政府がもたらした民間委託の陥穽、委託された組織間のマッチポンプは緩いディストピアですが。
どこまでが虚構でSFなのか、エンディングには賛否が分かれそう。
紹介記事【2019.07.27】
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ]
ブレイク・ビーターズ [ ゴードン・ケメラー ] (JUGEMレビュー »)
旧東独、といっても今じゃ通じなさそうですが…80年代の社会主義国でヒップホップに目覚めちゃった若者と、彼らの活動を体制翼賛に取り込もうとする当局との丁々発止を描く青春コメディ。
飼い慣らそうとする権力側と調子を合わせつつ苦悩する主人公たち、ベルリンの壁が崩壊して彼らを待ち受けるラストのほろ苦さとタフさに男泣きです。
自分でいる事を描いている点で、英国のサルサ映画「カムバック!」と併せてオススメ。
紹介記事【2019.11.02】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】
ダーリン・イン・ザ・フランキス 1《完全生産限定版》 (初回限定) 【Blu-ray】 (JUGEMレビュー »)
荒廃した世界で生き残りを賭けて地底人と戦う少年少女、その謎が明らかになるにつれ絶望の色は増すばかりですが…絵空事に潜む「茶色の朝」の未来、大人目線で子供たちの希望を切に願ってしまいました。
次の世代のために何が出来るだろう、この気持ちを失わずにいたいです。
紹介記事【2019.08.28】
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット
月曜日の友達(1-2巻 全巻) 全巻セット (JUGEMレビュー »)
中学生になったばかりの頃の、世界の拡がりに戸惑う姿は性別や世代を超えて響きますね。
作画力もストーリーテリングも卓越してます、些細な一瞬を捉える巧さが。
忘れていた何か、忘れたくなかった何か…最後のコマに、胸が苦しくなりました。
紹介記事【2019.11.11】
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ]
TVアニメ『プラネット・ウィズ』オリジナルサウンドトラック [ 田中公平 ] (JUGEMレビュー »)
(↑※サムネイルのリンクはサントラにしています)
所謂スピリチュアルなストーリーでありながら、どこか70年代アニメっぽいお約束とフォーマットをごちゃ混ぜにして力技で着地させたような奇想天外さが独特。
戦隊ヒーローに学園モノ、ジャンプ的な熱血インフレ勝負など…ネタの重ね掛けでも訳分からなくならない見事な構成、思いがけずラストに泣かされました。
正義のあるところに悪がある、よって正義は愛ではない…ならば善とはなんなのか? 先ずはご覧あれ。
紹介記事【2019.09.10】
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ]
ポルノ☆スターへの道 [ ニック・スウォードソン ] (JUGEMレビュー »)
ラジー賞を独占した下ネタ満載ムービー、とりあえず下品ですけど線引きはキッチリしてますね…笑わせる内容は、少なくとも男性なら他人事じゃないというか。
女性同士の巨乳幻想みたいなね、目の付け処が上手いなぁと。
まぁ万人向けではないにせよ、僕は感心しつつ大笑いしました。
紹介記事【2019.10.17】
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ]
夜長姫と耳男 (岩波現代文庫) [ 近藤ようこ ] (JUGEMレビュー »)
原作者の作品は知らないので、本作は衝撃的でした…こんな物語が書かれていたのかと、まるで伝承の聞き書きか夢を書き起こしたような浮遊感!
印象としては南伸坊が中国の怪異譚を漫画にした「仙人の壺」に近い、無闇に説明しようとしない描線のアッサリ感が素晴らしいです。
空白の多さに、却って想像力を掻き立てられました。
紹介記事【2019.11.25】
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray]
さよならの朝に約束の花をかざろう 通常版 [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
不老不死というか不死者の物語にハマっているとはいえ、ファンタジー世界が舞台だとなぁ…と思ってましたが、不死者の(一般的な寿命の人間社会で生きる哀しみ)というツボを丁寧に描いていて好感が持てました。
寓話的なラストが作品世界と相まって、爽やかに切ないです。
紹介記事【2019.09.23】
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ]
おとなのけんか [ ジョディ・フォスター ] (JUGEMレビュー »)
血生臭い原題の割に、ほぼダイニング一間で完結している会話劇です。
子供の喧嘩に親が出て、大人同士で和やかに話し合って解決する目論見が破綻してエスカレート。
隣人を愛せれば戦争なんて起きない訳で、そんな皮肉な原題と裏腹に子供同士は親心を知らず…淡々としてますが大いに笑わせてくれます、個人的にはオススメ。
紹介記事【2019.10.22】
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb
【中古】 山本耳かき店 ビッグCスペシャル/安倍夜郎(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
耳かき店ブームの火付け役、なんて書いては申し訳ないのですけども…決してブームに便乗した後追いではない、と。
穏やかな時間の流れる小さな町で、耳かき屋さんを訪れる客の脳内イメージが秀逸です。
こんな表現があったのか、こんな漫画があったのかと目からウロコ耳から(略)。
紹介記事【2019.12.23】
グラン・プリ [Blu-ray]
グラン・プリ [Blu-ray] (JUGEMレビュー »)
最初はソール・バスの映像分割がスタイリッシュというより情報過多に感じましたが、それが後から効いて来るんですね…世界各地を転戦するF1レーサーと彼らを取り巻く人間模様が主軸ながら、走行シーンも見甲斐があります。
クールなドラマと60年代のムードが、ダンディな三船敏郎も含めて現代とは別世界のようです。
紹介記事【2019.12.21】
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ]
絵はがきにされた少年 [ 藤原章生 ] (JUGEMレビュー »)
アフリカに対する先入観や固定観念が、ことごとく覆されます…偏見を持たないように心掛けていたつもりでも、日本にいて伝わってくる情報自体にバイアスが入っている訳ですが。
西欧支配の呪縛に歪められた各地の民族性や搾取の構造など、日本では見えにくい暗部が著者の目を通して見えてくるようで。
アフリカの話であり、同時に現代の実像でもあるのでは?と。
紹介記事【2019.09.1】
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb
【中古】 マンガでわかる 戦後ニッポン /手塚治虫(著者),水木しげる(著者),つげ義春(著者),はるき悦巳(著者),ちばてつや(著者) 【中古】afb (JUGEMレビュー »)
現代に至る国内の移ろいを漫画に語らせる好企画アンソロジーです。
漫画にしか出来ない表現は、例えば三輪自動車が走る風景でありリンチされる米軍の操縦士であり…基本的に主観視点であるが故の、俯瞰の効く文学表現よりも接地した仮想体験なのかも。
いわば漫画こそが伝え得た戦後の一片、切り口を変えて続けてもらいたいですね。
紹介記事【2019.12.12】
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ]
あきれたあきれた大作戦 [ ピーター・フォーク ] (JUGEMレビュー »)
笑いって鮮度があると思ってました、本作を観るまでは。
先が読めずに引き込まれましたが、確かに繰り返し観たくなるかも…計算されたシナリオが効いた笑いと、映像的な古さもまた味わい深いです。
スタンダードでバカバカしくて無駄のない、意外な傑作。
紹介記事【2019.12.10】
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ]
人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編 [ 鉄人社編集部 ] (JUGEMレビュー »)
面白可笑しい切り口で紹介されてるので、ファンの方にしてみれば物申したい点も多々ありそうですが。
様々な事情から意外な最終回を迎えていた、有名な作品の数々に先ずビックリ…知って何かの役に立つ訳ではありませんけど、やはり切り口が面白いのですよ。
紹介記事【2019.09.24】
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー
【国内盤CD】【ネコポス送料無料】ファウンテインズ・オブ・ウェイン / トラフィック・アンド・ウェザー (JUGEMレビュー »)
「Stacy's mom」の青春パンクをイメージしてたら好い意味で裏切られました。
どこかSDP「スチャダラ外伝」に通じる旅アルバム、共通する根っこは世代なのかグローバル環境なのか…しかしELOっぽさを連想させるサウンドも厭味なく無理して頑張ってない感じだし、三人称のスキットみたいに様々な切り口で綴られる旅の寸描が詩的。
パッキング上手で飽きさせない仕上がりかと。
紹介記事【2019.07.08】
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321)
【中古】[PS2]ローグギャラクシー ディレクターズカット(Rogue Galaxy Director's Cut)(20070321) (JUGEMレビュー »)
無印版も僕は楽しめましたが、ダレ要素を改善して全体的にボリューム・アップしておりオススメです。
難を言えば、このDC版では攻略本が出てない事ですね…特に武器の合成レシピが違っているし、追加武器はノーヒントで試行錯誤の連続に。
水の惑星にある3連宝箱は、多分エリアボスに乗って飛び移らなきゃ取れないと思うので、これからプレイする方は気を付けてね!笑
紹介記事【2018.07.19】
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time
【中古】PS2 スターオーシャン3 Till the End of Time (JUGEMレビュー »)
ディレクターズ・カット版が出てるようなので、そちらをオススメします。
僕も終盤でメニュー画面を開こうとしてブラックアウトや異音と共に「ディスクからデータを読み込み中です」と表示されたままフリーズでプレイ断念中です。笑
リアルタイム・バトルの忙しさは好みの問題として、城下町などの雰囲気が最高!
中世レベルの惑星に来た主人公がハイテク宇宙人側、という立ち位置はユニークで楽しめました。
紹介記事【2018.07.25】

最近読んだ本
石川純一「宗教世界地図」

再読です、いや再々読か?
本書は'90年の「Foresight」誌創刊号から約2年半の連載記事をベースとして'93年の単行本化と同様、時代に即した大幅な加筆修正を加えた新潮文庫版ではありますが…それも既に20年以上が経過していると思えば、世界情勢を理解する一助とするには些か鮮度に難ありという気もします。
だけど本書の内容は未だに役立ってくれている実感があるし、手放すにしても折角だから最後に一読してからでも好いよな…といった次第で、世界を股にかけるビジネスマンにはオススメ出来ない代物でしょう。笑
実際、90年代の宗教事情でも現在は見えてきます。

改めて思うのは、いわゆる西欧列強の爪痕ですね…アフリカの内紛も大半が宗主国という植民支配の都合で引いた国境や内政干渉が膿みとなってる印象ですが、中東〜南アジア一帯の紛争も根っこにあるのは英仏その他の残した負の遺産と。
先進国ぶって他人事みたく非難決議とか、よく言えるよな…宗主国による分割統治とは、宗派間を対立させて抵抗勢力を団結させない政治的工作だった訳です。
旨味は吸ったし、そろそろヤバいから手を引くかと撤退したり独立させたり…で、自分たちが付けた傷から流れる膿みに眉を潜める。
そんな欧米への不信感は拭えませんわな、と超納得。

(いやそれ宗教じゃなくね)と思われるかもしれませんが、現代の主だった宗教的対立で火が点いてる場所には過去に煽った者がいるんですよ…イランの故ホメイニ師の革命輸出も始まりには英国の石油利権絡みの工作があるし、かつては異教徒同士で共存していた国も他国の分割統治で対立構造へと変質してしまったり。
大体において異教徒に寛容だったイスラム教をテロリストの温床みたく言うのも、キリスト教が図々しくて恩知らずなのを棚上げしてると思えるんですよね…それは本書を読んだから、という訳ではありませんが。
ま、一神教は一神教で仲良くやってくれっていうね!

著者は序文で「冷戦が終わって宗教が台頭してきた」という解釈の一面性に「冷戦時代の国際政治が“分かりやすい構図”でのみ語られてきた」点を指摘していて、これは現代の世界情勢においても当てはまる気がします…宗教問題もまた一つの切り口であり、保護主義政策や迎合政治もまた一つの切り口に過ぎないと。
そして「N.Y.でのイスラム教徒によるビル爆破テロ」という一文は、911以前の90年代半ばには既にそうした事例があったという事ですね…あのWTCの事故がイスラム系のテロと即断された背景には、自演か他作かはともかく既に下地があったという訳です。

また宗教の本質とは“極めて政治的な”生の変革であり、精神の平安や救済とは貧困や社会欺瞞に直面する人々が現状を改変していく理想や希望でもあるのでした…多くの宗教は最初、被支配層や社会の底辺から染み込むように広まります。
そうして宗教が国を動かす程に浸透するにつれ保守化し、改革派や新たな創唱宗教が変革を生み出していく…なるほど政教分離が難しいのも道理です、宗教は「ありのままで」的な現状維持を肯定しないからね?笑
飽くなき細やかな夢の実現、あるいは失われた栄光の日々を…煽動したり虚栄心をくすぐったりの、人を操る手段も口実もSNSで多様化しそう。笑


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以下、個人的メモ
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    | books | 2020.05.17 Sunday | comments(0) | - |
    最近読んだ本
    ワッキー貝山(集)、池田浩明(著)「愛しのインチキガチャガチャ大全 ―コスモスのすべて―」

    ガチャガチャとは、主に駄菓子屋の店先に置かれていたアレの事です…いつしか20円から100円とか200円もするようになって、呼び名もガシャポンやらカプセルトイなんて変わったりもしたようですけども。
    また最近のソシャゲーに特有な「ガチャ課金」の語源というか由来ですね、そのガチャガチャに「ハズレ」という画期的な概念を持ち込んだのが元祖インチキガチャガチャのコスモスだったとは…同業他社の商品から金型を起こしたりブロマイドや印刷物を無断でコピーしたりの雑さ、バレても商品名だけ変えるという夜店レベルのふてぶてしさ。
    読めば呆れる伝説の数々!

    '77年に埼玉で創業し、いきなりスーパーカー消しゴムでブレイク…社内一環製造による対応の早さと大量の筐体設置で同業他社を圧倒し一気にシェア拡大、しかし「ビックリマン」逮捕でのイメージダウンとボックス筐体の借金が嵩んでバブル絶頂期に倒産ですか。
    まさに時代の仇花、時代のユルさを感じます…逆に言えば、こういう阿漕さが権益の強化を促したのかも。
    しかも消しゴムを謳いながら消せないとか、うどん粉の偽スライムが腐るとかPL法にも寄与したのでは?
    当たりが出ないように詰める社員vs.葉っぱコインで全出しする子供の騙し合いも、今では笑い話です。

    “製造直売”“シェア80%”の台紙、コスモス提供の「アクロバンチ」…路傍の古仏にも似た祈るような想像力が求められる、いや著作権の言い逃れにもなる“キャラクターグッズとして成立する最低ライン”!
    売れ残りを合成した「スターの香り」や“「うまい棒」ほどにも似ていない” ドラえもん、ご存知ロッチのビックリマンなど“悲しいものは必ずコスモス製”とキャプションも一々最高!
    まさに昭和の末の小宇宙、無意味なマルCの刻印に“あらゆる境界が動揺する”…ゴミで遊ぶという提案は情報ビジネスの先駆けか、あるいは見立てを先んじたミニチュア・アートか?

    そして“宇宙のすべてを封じ込め”遂にカプセルをカプセルに押し込めた“無用の用”は、最早どこまでがハズレとなるのか?笑
    コスモスは、実社会に現れた“少年の心を持った大人”たちだったのでしょう。
    大層な部署名を本部デスクに1つずつ置くなど、いかにも肩書きごっこですな?
    悪気なく小銭を絞り、肥えたら商社に食われちゃう。
    10万点を越えるガチャガチャコレクターにより陽の目を見た驚き(&苦笑)の裏側、初版'13年の双葉社刊。
    愛しのインチキガチャガチャ コスモス大全(←左クリックで拡大表示されます)

    補足:Wikipedia情報によれば「ガシャポン」はバンダイナムコの、「ガチャ」はタカラトミーアーツの登録商標だそうです。笑


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      | books | 2020.01.24 Friday | comments(0) | - |
      最近読んだ本
      清水哲朗「NewType」

      初版'15年、日本カメラ社刊…この紙とインクの独特な臭さって、思えば近頃こういう大判らしいニオイがする本ってなくない?笑
      やっぱ世間の消臭ブームが関係してるのか、そりゃあ臭くて喜ぶ人はいないにしても理詰めだよな…ニオイと思い出って直結してるじゃん、でも小利口ぶる相手に言って通じる訳ないか。
      閑話休題、最初は表紙を見て(何処がニュータイプ?)と思ったよ…だって「どこかの雪原で手作りアンテナ抱えて携帯電話してるモノクロ写真」だもの、今更どこに新味があんの?って。
      しかも80年代のアニメ雑誌っぽいフォントで、逆に狙ってるつもりなのかと。

      モンゴルが社会主義から民主化へ舵を切って5年後の'97年、作者が初めて訪れた頃は新たな時代への過渡的な混迷が感じられたようで…'12年に現地で出版した大作写真集には、現代的に変貌を遂げた物質的な豊かさを中心に収めたとか。
      しかし同年から“中国やロシアに依存した経済やインフレ率の高騰”などで右肩上がりの好景気は失速、そうした閉塞感すら漂う世相を作者はニュータイプと名付けて切り取ったらしい。
      旧正月に相当するツァガーン・サルの伝統的な習慣は廃れ始め、遊牧民たちは年末に違法採金“ニンジャ”として稼ぐ…ウイグル同様、地下資源がカギなのね。

      ブルネイのように栄華を誇るか、ナウルのように枯渇してゆくのか…あるいは新疆ウイグル自治区と事情は違うにしても、中華資本に利権独占されたりして?
      変わりゆくモンゴルを悲観するのはお門違いだけど、ただ拝金主義によってアイデンティティーが失われたりしたら残念過ぎるわな。
      おそらく'12年の大作写真集と比べて見れば違いは感じられるんだろうね、でも本作だけ見てる僕には作者の感じた“淋しい時代”が伝わって来ないんだ…大人たちは満ち足りた顔をしてるし、子供らだって生き生きとしてるように見える。
      伝統だって守られてる風だし、作者は何が不満なの?

      被写体がゴチャゴチャでテーマが見えない写真集は好きじゃないけど、本作はモンゴルの現在が感じられて惹き込まれますね…だからこそ作者の意図が別にあるなら、それはキャプションを添えても好かったのに。
      言いたい事はガツンと写真で語るか解説しなよ、切り口というか目線に共感出来るだけにね…サッと行って撮っただけじゃない、風景にも人物にもコミットしてるのが分かるだけに残念。
      ああいう奇を衒った写真を表紙にするのも、アイキャッチとしては分からなくないけど…まぁ他がそういう写真じゃなくて安心したわ、モンゴルを撮った写真集としてはオススメの一冊。
      清水哲朗「NewType」(←左クリックで拡大表示されます)


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        | books | 2020.01.09 Thursday | comments(0) | - |
        最近読んだマンガ
        V.A.「マンガでわかる戦後ニッポン」

        初版'15年、双葉社刊。
        13名の漫画家による短編を収録した、500ページ弱のアンソロジーです。
        巻末の内田樹(たつる)による解説は、先ず“1965年、日本の若者たちはビートルズに熱狂していた”というメディアの常套句から切り出します…当時15歳だった内田の同学年には、少なくとも“「あの時代、人々はみな・・・であった」というような定型文”は当てはまらなかったと。
        そうした“共同化された模造記憶”に残らない、例えば映画「三丁目の夕日」で省かれた生活圏の臭気や路面の泥濘や蚊柱なども…それもまた時代の空気であり、失われた戦後であると。

        内田いわく“常民のなにごともないような日常を記録として書き残す”仕事には、宮本常一が著した「忘れられた日本人」の民俗学に通じる意義があったと…かつての“ときには禁圧され、ときには軽んじられた「弱いジャンル」だった”頃に漫画家を生業とした「社会的弱者」の視点は、大上段から過ぎ去った時代を定義する常套句に見過ごされた「傷」を描いていると。
        そう言われてみて、ハッと気付かされました…昨今の漫画と比べて昔の漫画に多少の重苦しさを覚えるのは、単に作画技法の見映えが違うだけではなかったと。
        汲み取りの家々がひしめく臭気や、暗がりの多さを。

        作者自身の実体験が反映され、そこに「傷」が描かれているからなんだ…インクとGペンがCG作画に変わった以上に、確かに“世間の風”が写っていたのか!
        こうして異なる作者による、時代の移ろいに併せた作品の列びで読むと、頭では分かったような気でいた感じが身体にまで下りてくるようです…この作品集を読んだ人の感想も、きっと千差万別になる筈だしそうでなくては不自然でしょう。
        絵面だけ追って(で何?)と思う人や、昔話と読む人がいて当然だろうし…同時代を生きた人なら、逆に批判的な感想もあるだろうし。
        戦後という歴史の束の間に、多様な痕跡があるのね。

        中野晴行という人物による、作品の背景と作者エピソードを交えた各作品解題も丁寧で好印象…企画にブレがないのは、内田と中野の起用が奏効したのではと。
        また収録された作家陣も幅広く、こうした企画ならば鉄板処の手塚治虫水木しげるにつげ義春などは想定内でしたが…個人的に意外だった大友克洋諸星大二郎岡崎京子谷口ジローも含まれていたらアンソロジーのテーマに関心がなくても漫画好きなら大概は手に取ってしまうでしょう。
        これで税込¥1,400ですよ、そりゃあ買うしかないわな…って、図書館で借りてきた僕が言うのも何ですが。
        えぇ買いますとも後日!笑


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        以下、個人的メモ。
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          | comic | 2019.12.12 Thursday | comments(0) | - |
          最近みたDVD
          「マギ The labyrinth of magic」Vol.2

          前巻の第2夜で一気に迷宮クリアしたのだと思ってましたが、ゲートの先に拡がっていた町もダンジョンの内部だったとはね…第3夜「創世の魔法使い」は死者の街ネクロポリスが舞台で、ここの宝物庫で炎を司るジン(精霊)のアモンからアラジンとアリババは今度こそクリアを認められます。
          アモン曰く「マギとはソロモンの移し身として地上に遣わされた王の選定者」であり、その1人であるアラジンは王の候補にアリババを選んだと勘違い…しかもアモンは一方的にアリババと面識があるようなのですが、当のアラジンは自分が何者かも知らないし王を選んだ気もなかったようで。

          などと語らっていると、塔の外では別のマギが魔法でダンジョンを閉じてしまい…追ってきた領主は瓦礫の下に消え、アリババ達と共に脱出したモルジアナは自由の身となったのでした。
          しかし第7迷宮の跡地で目覚めたのはアリババ1人、第4夜「草原の民」で故郷を目指すモルジアナと再会するもアラジンは行方が知れず…彼への感謝を込めて、アリババはシンドバットが興した都シンドリアで一旗揚げるつもりだった財宝で奴隷たちを解放してバルバットへと旅発ちました。
          その頃アラジンは、遥か東のモンゴルっぽい黄牙一族と更に東の煌帝国との争いに巻き込まれていました。

          アラジンを「ルフの子」と呼び、ルフとは魂の古里と説く黄牙の長老シャマン…衰退した大黄牙帝国に代わって台頭する煌帝国の王位を狙う、アラジンのように白い蝶を思わせるルフをまとった第3王女の白瑛。
          この先しばらくアリババとアラジンの個別エピソードが同時進行するのでしょうか、そこにモルジアナはどう関わってくるのでしょうか…そして第7迷宮を閉じた悪そうなマギの正体とは、本来は悪魔の眷族である筈のアモンを名乗るジンの知るアラジンの過去とは?
          それにしても騎馬民族の黄牙はハン帝国の末裔っぽいし、煌帝国は明らかに明国をイメージしてますよね?

          アラビアン・ファンタジーにアジアン・ファンタジーを織り込むとは考えたなー、ただ中途半端に現実に寄せてしまうと興醒めするので…史実に絡むならガッチリやってよ、ナメた解釈なら勘弁してくれっていう。
          ちなみにモルジアナの声は戸松遥で白瑛の声は水樹奈々だったのね、全然わかんなかったわ…他の声優さんは知らないので省略、アニメ制作はA-1 Picturesですが製作はTVシリーズなのに製作委員会制なのね?!
          早くも先々のビジネス展開を踏まえた段取りか、っていうより製作委員会方式が映画作りだけだと思ってた僕の発想が古いんだな。笑


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            | animation | 2017.05.16 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
            最近読んだマンガ
            たかぎ七彦「アンゴルモア 元寇合戦記」2巻

            前巻にて、対馬に上陸した元との初戦で当主の宗父子は討ち死に…冒頭で圧倒的な戦力差に意気下がる兵の先頭に立ち、大将首を取り返した流人の朽井迅三郎。
            源氏から北条家へと執政が移った鎌倉時代後期、海賊討伐から帰ってみれば妻子は疫病で墓の下…政治の煽りで島流し、着いたら異国の軍勢と死に戦っていうのも充分に悲劇的ですが。
            決して過去の情に流されず、九州軍の援軍が到着するまでの7日を持ち堪えるため“蒙古の目的は九州(略)だから島の奥深く手の届かぬ先へ隠れ去る”ための時間稼ぎに夜襲を掛けます。
            島の制圧に手間取れば、本土に兵力を向ける筈だと。

            息子の千人長を殺した朽井に恨み骨髄の先鋒、高麗軍大将(都督吏)金方慶…そして何故か蒙古東征軍副元帥(東征左副都元帥)で女真族出身の劉復亨も、わざわざ沖の旗艦から遊び感覚で夜襲の撃退に乗り出します。
            しかし手勢で奇襲を成功させた朽井たちにも、防人の末裔で帝のみに忠誠を誓う刀伊祓(といばらい)を率いる長嶺判官が加勢…陰陽道と関わりがありそうな風体の彼ら、その旗印はヤタガラスではなく鳳凰なのか?
            長嶺は、対馬の姫君で帝の曾孫にあたる輝日を安徳帝の下へ連れに来た筈でしたが…朽井も同行させるよう命ぜられたらしく、って事は安徳帝が未だ存命なの?

            印象的だったのは“誉れある死”と“誉れのための死”の違いを語る、些細ながら簡潔な場面構成ですね。
            それと回想シーンの朽井と妻子の干し柿エピソードも、島とは違う鎌倉時代の御家人屋敷の空気感が興味深かったです…どれだけ資料を読み込んだら空気まで描けるのかと感心しましたよ、渋柿は干さずとも火に炙れば甘くなるとは驚き!笑
            あと当時の人々は「はい」ではなく「エイ」と応えていたんですかね、どこまで史実か創作か分からないのも面白いんですが…モンゴル帝国>女真族>高麗という支配の序列は「東アジア三国史」と一致しますが、防人って呪術師だったの?



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              | comic | 2017.02.05 Sunday | comments(0) | - |
              最近読んだマンガ
              たかぎ七彦「アンゴルモア 元寇合戦記」1巻

              正直に言いますが、あんまり期待してませんでした。
              こういう手合いの歴史漫画が軒並み売れてるからって、編集者も安易に便乗させんなよ…パッと見、絵も上手い訳じゃないしコマ割りも読み辛そうな感じだし?
              でもなぁ、元寇とは面白い所を突いてくるじゃん…こないだの「東アジア三国史」でも気になったんだよね、平家の日宋貿易から室町時代辺りまでの流れって。
              だけど題名「アンゴルモア」だよ、モンゴルだからって安直だろ…ひょっとして史実をSF展開の前フリにするだけかもよ?とまぁ、かなり地雷覚悟で借りてみた本作でしたが意外にも。
              大当たり〜!でした。笑

              近頃は描画ソフトの見やすい絵とか、キャラデザ別のメディア・プロジェクト形式に馴らされちゃってますけども…やっぱり作者自身が話全体を考えて、アシスタントを使っても手で描いてる漫画って好いんだわ。
              っていうか今流行りの歴史漫画って、そういった昔ながらのスタイルで原稿を仕上げてそうな作家が多いかも…クセのある劇画タッチで、どっちかといえば熱気で押し切るような作風の。
              もしかしたら歴史漫画のブームって、そんな古いタイプの漫画家への救済措置だったりしてね…実際、漫画って画力だけが全てじゃないしストーリーと構成力の比重だって大きいと思う。

              ともあれ本作、時は後期鎌倉時代…つまり源氏から既に北条家へと執政が移り、蒙古からの使者に梨の礫で3年が経った1274年の対馬沖から話は始まります。
              時化に揉まれる囚人船内で暴動が発生、鎮圧したのは主人公の朽井迅三郎…元は幕府の御家人として海賊討伐の軍勢を率いていた男で、彼が捕らえた伊予の海賊・鬼剛丸も宋国の商人・張明福らと共に対馬上陸。
              対馬の姫君・輝日が蒙古の斥候に誘拐されかけた時、朽井は敵側に同じ剣術の遣い手を発見…武芸兵法のなかった百年前に源義経が編み出した実戦的な兵法「義経(ギケイ)流」、もしや蒙古と落人伝説が絡むのか?

              “異国の軍勢というものを想像できる者が誰もおらぬ”と語るのは僧侶姿で実状視察に来ていた鎮西奉行の少弐景資、九州軍を率いる大将軍として朽井に三千の援軍を送ると誓いますが…到着までの7日を持ち堪えるには絶望的な島の兵力、当主・宗助国の古臭い戦術からしてもうヤバい訳で。
              しかも宗一門は壇ノ浦で幼帝が入水する直前に筑前から対馬へ手引きした平家の末裔で、輝日こそが天皇家の直系だったとは…だから蒙古は輝日を皇女と呼んだのか、つまり義経流の遣い手は内政事情も心得ている訳ですから手強すぎます。
              だって輝日を取られたら、鎌倉幕府も終了ですぜ!?

              その一方で、東欧のドイツ・ポーランド連合軍を殲滅したモンゴル軍が序盤に描写されます…時系列では本筋より30年ほど早い1241年、今後も対馬編と並行して描かれるのでしょうか?
              “全知のキリストも/全能のテングリも/ブッダもアラーも皆すべて/モンゴル帝国(ウルス)と共にあり”
              このウルスというのが、奇遇ながら今ちょうど読みかけている小説「新しい太陽の書」シリーズの“ウールス”とも関連ありそうなのが興味深いな…後に中原を制して国号を元と改めるモンゴル帝国、ユーラシア各地での戦況も対馬戦の合間に描かれるのではないかと思うと非常に楽しみです。


              次巻

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              【最近読んだ本】清水哲朗「NewType」| 2020.01.09


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                | comic | 2016.12.26 Monday | comments(0) | - |
                最近読んだ本
                安居良基「世界でもっとも阿呆な旅」

                初版'09年、幻冬舎刊。
                著者の読み名は「あんきょ・よしもと」で、これは本名の漢字の音訓を読み替えたペンネームだそう…この一字だけ本名のまま残した所が著者の絶対領域かと、無意味に邪推してみたり。
                珍名旅行といえば長嶋有の書いた「エロマンガ島の二人」を思い出します、著者が同島を訪ねたのは'02年なので長嶋の方が先だったかも…しかし著者は'97年に先ずオーストラリア内陸部のエロマンガに行ったんですね、って事は後追い企画なんかじゃないんです。
                元はといえばインターネット黎明期に開設した、珍地名紹介ホームページから生まれたネット本なのです。

                HP開設は慶応の理工在学中で、卒業旅行中に立ち寄ったスケベニンゲンから珍地名旅行にのめり込んでしまったそうで…東芝で携帯電話の開発に勤しむ合間を縫っては有給消化&HP更新を繰り返し、珍地名界の有名人となられた様です。
                国内編には訪問日の記載がないけど何故でしょうな、それと難易度の基準は地名標識の発見度合いなのか海外編より国内編の方が難しいのね…とまれ世にネット本は数多しといえど、これほど体を張って身銭を切ってる著者もいないのでは?
                珍名制覇の証に地名標識と写る著者近影の垢抜けなさは、まさに形振り構わないマニア魂に溢れています。

                しかしGoogle Earthを最大限に活用したブックデザインはユーモラスで、シンプルなカバーデザインも効いてます…飄々とした文章もライターが裸足で逃げ出すレベル、あとは中身だ!笑
                なんだろう、構成力かな…もっと活かせる素材じゃないの?っていう勿体なさを感じるのですよ、まぁ国内編の高難易度物件は致し方ない気もしますけれども。
                「ニンニクの海」を意味するマルデアホでバカを食う、なるほどシュラスコ料理店バッカーノの名前も牛肉に由来するのかしら…シリフケカレシ周辺はローマ遺跡ゴロゴロで、小さな島に建つクズカレシ(乙女の城)も素的そうで捨て難いな。

                でもパンティにベンジョとオタクは鉄板過ぎでしょ、ショショーニ語のビッグフットに由来するナンパもネタの宝庫ですわ…個人的にはオアシスの町シワとエロマンガ(イロマンゴ)島に惹かれました、もちろん珍地名だからって訳でなく。笑
                それにしても「珍地名をお探しならグーグル」ですなぁ、スケベニンゲン地図検索でヒットした銀座のイタリア料理店まで紹介しちゃう著者ってマジ阿呆かも?


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                  | books | 2016.11.08 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                  最近読んだマンガ
                  西原理恵子「きみのかみさま」

                  久しぶりに見つけたサイバラ本、またもまんまと泣かされそうな予感はしたけど借りてみました…だって表紙のネパールチックな兄妹を見たら、釣られても好いかって気にもなるって。笑
                  別にネパールを偏愛してる訳でも、もちろん泣かされたい訳でもありませんが。
                  貧しい世界の子供たち、そして“かみさま”でサイバラどうするの?っていう。
                  だけども延々と続く(で?)っていう困惑、そのまま最後まで逃げ切られて(何?)っていうね…今まで読んだ彼女のこの手の大判な絵本仕立ての漫画では、途中の乾いた痛みをラストで空高く放って抱きしめるような仕掛けが感じられたのに。

                  これまでに読んだ作品って多分、彼女自身の生い立ちを昇華してたんだろうな…本作もまた彼女自身の体験がベースにある気はするものの、まだ染み込んでなかったのかもしれません。
                  この服の袷はネパールかなブータンかな、この坊さんはミャンマーかな…この犬とバイクはベトナムかもとか思いながら、どう締めるのかドキドキしましたよ。
                  そしたら、自分自身の思い出みたいに高くは放れなかったのね…まだ、そこまで気持ちが振り切れてない?
                  本作は'09年から'10年まで「野性時代」に連載されてたようで、もしかしたらネタに詰まって焦っちゃったのかもしれませんけども。

                  もっと寝かしておいたら、また読後感も違っていたんじゃないかな…そんな風に思うのはエピソードの運び方だけじゃなくて、画面構成にも力業というか締め切りに追われて捻り出したような感じがしたのでね。
                  まぁ請け負い仕事ですし、必ず満塁ホームランてな訳にはいかないですよ…なんてね、勝手な憶測で決め付けてしまいました。
                  同じ素材で、いつかまた描いてほしいな。


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                    | comic | 2016.07.17 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                    最近みたDVD
                    「僕たちのバイシクル・ロード 〜7大陸900日〜」

                    原題「FREE WHEELS EAST」、ただひたすらチャリで東を目指して走る若者二人の自撮りドキュメンタリー。
                    “自転車なら どこまでも行けて―― 行き先を決めずに 気軽に旅ができる”
                    “自転車はスピードが ちょうどいい 速すぎないし 遅すぎない”
                    “移動しながら 景色を見られるし―ー その一部になれる”
                    いきなり名言尽くしで始まる本作は、ロンドンの大学生ベンとジェイミーの従兄弟同士のロードムービー。

                    卒業記念にチャリで世界一周ですかぁ、ふ〜んってな話だけど…なんか惹かれたんですよ、パンク修理もした事ないのにチャリ名言を語るとか他人と思えず。笑
                    先ずは旅ありきで映画化は二の次だったにしては用意周到ですが、空路を使わずに全大陸を走破するにせよ画面は「グレート・ジャーニー」そのまんま…本職の冒険家と違うのは自己資金で勘と経験だけを頼りにっていう場当たりさ加減ね、ハンドル直付けハンディカムの走行映像は3D酔いしそうな位ブレブレですし。

                    '05年の春に漕ぎ出して、モスクワまで頑張ったら列車に乗ってモンゴルの平原もジープで移動かよ…しかし大地震の傷痕も生々しい増水期の四川省を越えてシンガポールに到達、資金不足を運よくオーストラリア行きの船に乗せてもらって路上で金を貯めて南極へ。
                    ニュージーランドからチリへと貨物船ヒッチハイクで南太平洋を越え、北米からモロッコへ再び貨物船ヒッチハイク…アフリカ大陸は北西だけ掠めてドーバー海峡を渡り、約2年半の旅を約90分のダイジェストにまとめたという次第です。

                    ぶっちゃけ自分たちのサイトを編集した小冊子を売るとか、客の一人と後に結婚したとかも含めて進路に悩む大学生が観る映画ですな…音楽にせよ映画にせよ、素人が手軽にイメージを作品化して自由に発表できる現代を象徴するようなね。
                    僕はアートなんて特別な物じゃないと思っているし、こうした環境が整ってきた事も好ましく思っているのよ…ただし所謂プロと素人が同列じゃ違うだろと思うし、ましてや儲けようって発想は傲慢じゃない?
                    創作物が評価された結果として経済価値が生じるなら分かるよ、でも最初からビジネスとして作り始めてるじゃん…しかも編集が雑というか、旅の最中は(商品化する映像素材を撮ってる)って意識が止まってるよね。

                    何だかんだ言ってもクレジットにショップとかメーカーが入ってるしさ、つまり冒険談で映画会社を興したイージー起業ですな…ずいぶん高値の小冊子が売れたのはカンパの気持ちであって、それを「人の下で働かなくても金になる!」とでも勘違いしてたのか?
                    期待した程じゃなかった以前に、これなら素人動画レベルですよ…人を使う側になりたくて旅先の厚意を利用したとは、実に今時な幼稚で哀しい話だわ。

                    追記:あまり関係はなさそうですけど、ロシアからモンゴル縦断して南下するあたりはジャッキー・チェン主演の映画「スキップ・トレース」で既視感を覚えました。


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                      | cinema | 2013.12.19 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                      最近みたDVD
                      「GENGHIS KHAN」

                      邦題「蒼き狼チンギスハーン」、12世紀のユーロ=アジア大陸に大帝国を築いた男の立身出世物語でありますが井上靖とは無関係な中国(内モンゴル自治区)の映画なんですね…既に内蒙は漢族支配が徹底されているのかもしれませんけど、民族主義の火種を蒔く可能性がある作品は当局が許可しないと思っていたので意外です。
                      どちらにしてもオリジナル音声の中国語ではリアリティーないので、日本語の吹替え音声で観賞しました。

                      略奪婚というモンゴルの慣習には“花嫁と花婿の距離が遠いほど――生まれる子は利口だと言う”近親婚を避ける意味があるそうで、花嫁捜しの長旅を続けていたキヤト族の長エスゲイ・バートルがメルキト族チルゲルの妻であったホエルンを連れ去る雪原での騎馬戦から本編は始まります…ここは力ある者が奪い、一族を守り養う世界なのです。
                      強大な宿敵タタール族、近隣のオンギラト族や義兄弟が治めるジャダラン族など群雄割拠する時代にモンゴル全土を統一したチンギス・ハーンことテムジン…本作で描かれるのは、その最初の戦いと愛の苦悩です。

                      歴史絵巻ではなく逸話に基づく伝記なので、正直なところ期待外れでしたね…見応えはありますが古ぼけたような色味は四季折々の平原も台無しで、コマ切れの場面をフェードアウトで繋いでいるのが大河ドラマの総集編みたいな出来映え!
                      しかも後の活躍ぶりはナレーションで紹介と、どこぞの映画祭で賞を取ったというのも出来レースじゃないのかと穿ってしまいます。
                      衣装やパオ(ゲル)と人海戦術の騎馬軍勢、そして大平原の景観だけでも楽しめましたけど…脚本と演出次第でしたね、勿体ない感じ。



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                        最近みたDVD
                        「空撮 世界遺産 自然編」

                        '09年のNHK作品で、79分と中途半端な収録時間ではありますが以前に番組として放映されたのでしょう…本作では17か所の上空から撮影した映像が紹介されており、1か所あたり約4分という非常にアッサリとした内容ではあります。
                        ペルーのマチュピチュやナスカの地上絵、ベネズエラのギアナ高地にメキシコのチチェンイツァなどTVで見飽きた光景もありますが…屋久島やヨセミテ国立公園、ガラパゴス諸島などの名所は地上からの目線と違った印象は新鮮でしたね。

                        ガラパゴスの意外と広大な陸地や、ローマ時代の面影が岡野玲子の漫画「消え去りしもの」の舞台を連想させるビエラポリスの遺跡を一望する眺めは圧巻です。
                        最も興味を引かれていたカムチャツカ火山群は、ちょうど読み返してる途中の星野道夫が逝去したクリル湖畔が写ってる訳もなく…椎名誠が旅した日本軍跡地も写ってなくて(アリューシャン列島だもの当然ですな!笑)、まぁ火山を撮ってるんだから当たり前なんですが期待してた感じではありませんでした。

                        字幕とナレーションのオン/オフや、エンドレス・リプレイ選択も出来るのは親切ですね…更に映像とミスマッチで耳障りなBGMもオフれたら、ってそんなの各自で調節しろってか?笑
                        テンポよくサクサク進むので見やすい反面、鳥瞰の美しさにじっくり浸れないもどかしさも感じました。


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                          最近読んだ本
                          米原万里(著)、山本皓一(写真)「マイナス50℃の世界」

                          本書を手にした切っ掛けは、職場の人の“冬のドイツはマイナス20℃”という話からでした…都市名は失念しましたが(そんな寒くて「ブラザーズ・グリム」の時代に人が住めたのか?)と、なんだかイメージが浮かばなかったんですね。
                          その話を聞いた翌日に、このタイトルを見てしまったら借りてしまう訳ですよ。
                          (どこだろ?)と思ったら意外にも内陸で、現ロシアのサハ共和国…'84年当時はヤクート自治共和国だった、黒竜江とモンゴルの北にありシベリア寒気団が生まれる“寒極”の高地です。

                          大黒屋光太夫の足跡を辿って真冬のシベリアを横断したTBS取材班に通訳として参加した著者は、10年後に作家デビューしますが当時はロシア語通訳協会の初代事務局長だったようで…そこには既にエッセイストとして売れっ子だった椎名誠も同行していて、巻末に一文を寄せております。
                          著者が病没した翌'07年に出版された本書は「毎日小学生新聞」での連載記事を中心に後年のエッセイも加えて再編集しているので、漢字と平仮名の案配が変で読みづらいのですが、事情を知れば合点がいきます。

                          北極よりも寒い土地、石油由来の物は割れたり粉々に砕けて役に立たない…この時に採用されたアシックスの新素材防寒着シリーズ「タラス・ブルバ」は、文豪ゴーゴリの「隊長ブーリバ」に由来するそうで。
                          長い冬季は日が極端に短い上に、地形的な無風状態と居住霧が生み出すトワイライトに覆われているそう。
                          永久凍土の都市は地下に敷設できない配管が地面をのたくり、周囲との交通は夏が水路で冬は氷の道…真冬ともなればチェーン要らず、寒さが緩む春先に初めてソリやスキーも楽しめる乾いたマイナス50℃の世界!

                          これだけ寒いと洗濯物も凍った水分を叩いて落とすそうで、顔に白い斑点が出たまま暖かい部屋に入ると細胞が壊死して鼻や耳を失くしてしまうとか…男は力仕事なので村長も先生も会計士も女性、野菜の少なさは家畜の生き血と生肉で補うという極寒の暮らしぶり。
                          それでも他の土地では湿気と風に耐えられずに戻ってきてしまう、コーカサスに次ぐ長寿の国だそうです。

                          南に接するブリヤート族から「ヤクート=最果ての更に果て」と呼ばれる彼らですが、その民族叙事詩やチュルク語系の言語などから中央アジアから移り住んできた歴史が伺えるとか…狩猟民族にしては武勇伝も罵り言葉もなく、この地に無関係なラクダや象といった動物をさす語彙も豊富な事から著者は“戦闘的な部族に追われて北上し”たのではないかと考えます。
                          それはまさに「モンゴロイドの道」で語られた、第一波の旅路と重なっているようで非常に興味深いです。


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                            | books | 2013.04.27 Saturday | comments(0) | - |
                            最近読んだ本
                            菅沼晃「モンゴル仏教紀行」

                            '04年に出版された、'96年と'01年に研究調査で訪れた現地の様子を記した本。
                            モンゴル国、および中国の内モンゴル自治区が本書の範疇ではあるが、実際には中国の青海省・新疆ウイグル自治区・甘粛省などの一部やロシア南部のブリアートやトヴァ自治国…それとヨーロッパ唯一の仏教国といわれる、カルムイクもまた「モンゴル仏教文化圏」に含まれるという。

                            寺廟の建築様式は中国とチベットの折衷という感じもあるが、時代や地域による違いもあり多種多様と言えなくもない…例えばウランバートルも元は“活仏とともに移動できるゲル式の寺院”を中心とした大規模な集団であり、現在の土地に定着して街へと発展しているという独特な都市構造からエキゾチックな景観がもたらされている気がする。
                            寺廟の周囲に街が形成されるのは珍しくないが、寺廟付近の密度が疎らに見えるせいなのかもしれない。

                            モンゴルには大乗仏教の救済理論からか活仏が非常に多かったが、弾圧により文献が失われたり転生が否定されたりした時代が長かったため大半の系譜は失われている…本書の巻末にまとめられた活仏の一覧は、25の系譜と僅かではあるが今後の貴重な資料となるに違いない。
                            第二十三世も続くシレートフレー・ジャサグ・ダーラマの初代、シラブの生年は不詳ながらソナム・ギャムツォがダライ・ラマ三世の称号をおくられた1578年前後だろうと推測できる。

                            紹介されるすべての寺廟で中国や旧ソ時代の文明破壊に触れられているが、それは社会主義のせいではないと僕は思った・・・おそらく中国では古代から国が変わる度に起きていたろうし、それが未だに行われているに過ぎないのではないか?
                            もちろん肯定する訳ではないが、ファシズムと同様に民衆の大多数は馬鹿に流されやすいという本質的な人間性と、いかに発展しようと先進国にはなれない中国の変わらなさが感じられる。

                            ここから先は僕の思い込みと想像力を含む文章、というか個人的メモです…しかし栞だらけになってしまったな、地域毎に書かれた横拡がりの文章から縦軸のモンゴル史を捉えようとしたせいなんだが。笑


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                            以下、個人的メモ
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                              | books | 2013.03.07 Thursday | comments(0) | - |
                              最近読んだ本
                              『科学朝日』編「モンゴロイドの道」

                              本書は『科学朝日』という雑誌に同タイトルで連載された内容を核として、その後の関連記事や書き下ろしを加えて再構成したものだそうで…連載は'92年で本書の発行は'95年、執筆者は旧文部省肝煎りの「先史モンゴロイド集団の拡散と適応戦略」研究メンバーと『科学朝日』編集長です。
                              因みに『科学朝日』が「科学朝日」じゃない理由は、どこにも書かれておりませんでしたので不明です。笑

                              今から15年も前の本ですから最新の研究結果からすれば古臭い部分はあるかもしれません、ですが伝統的な人類学や考古学だけでなく生物学・遺伝学・血液学・解剖学・ウィルス学・法医学に植物学と実に多種多様な手法によるアプローチが紹介されている本書は今でも有用かつ稀有な「モンゴロイド入門書」ではないかと僕は思います。

                              アフリカの大地溝帯で産声を上げた最初の人類は、大地溝帯を北上してシリア付近で北と東に分岐します…北上を続けてボスフォラス海峡を渡った一行はコーカソイドとなり、東進してからシベリア方面へ向かったグループはモンゴロイドと呼ばれています。
                              しかしモンゴロイドには第二波があったようで、ひょっとしたらこちらはインド洋に沿って東南アジアへ到達したのかもしれません。

                              シベリアのモンゴロイドはベーリンジアを越えて氷河の回廊を抜け、アメリカ大陸を僅か千年で縦断します…また別のグループはアムール川(黒龍江)からアリューシャン半島や朝鮮半島に分かれて、中国の平野部を南下して東南アジアの第二波と合流した一部はスンダランドからアーネムランドに至りアボリジニへ。
                              海洋民ラピュタはメラネシアを起点にミクロネシアやポリネシアへ漕ぎ出して南米にも到達しているとか…あーっとすいません、妄想爆発しちゃって要約の範囲を思いっきり超えてます。

                              以前は「アイヌ奄美琉球は近い」と思われていたのが、むしろ奄美琉球は和人と大差なかったり。
                              下戸の割合が日本人と中国人では4割に達するのに、アフリカやヨーロッパだけでなくアボリジニや南米先住民では皆無だったり。
                              日本人の祖先は4ないし5方面のルートから異なる時期に来ているとか、海洋民が南太平洋の海流に逆らうようなルートで拡散したとか興味深い情報がキッシリ詰まっていて何度読んでも飽きる事がありません…って、よく読み返してる割に記憶には残ってない?笑

                              追記:ごく最近の調査結果では、アイヌと琉球は近いらしいです。
                              本書が20年前の成果とはいえ正反対でビックリですが、おそらく調べた素材というかアプローチが異なっているのだと思います。


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                                最近読んだ本
                                内野加奈子「ホクレア 星が教えてくれる道」

                                副題、ではないけど「ハワイの伝統カヌー、日本への軌跡」と表紙にある。
                                初版が'08年、その前年に行われたハワイイ〜横浜の航海にクルーとして参加した日本人女性の手記だ。
                                著者はハワイ大学留学中から海洋写真家としてデビュー、更に伝統航海術を学んで日本人初のホクレア号クルーとなったのだという。
                                おそらく本文中の写真も、著者によるものだろう。

                                ホクレア号といえば、池澤夏樹の著書や映画「ガイア・シンフォニー」で有名なナイノア・トンプソン…本航海でもナビゲーターを務め、初代クルーのカイノアはクプナとして登場する。
                                '76年に建造された双胴船のホクレアにとって、今回が初めての日本航海とは意外だ…沖縄海洋博とか白船とかでも来ていたように思っていたが、思い違いか?

                                久しぶりに読み返している「モンゴロイドの道」で古代海洋民の拡散ルートが検証されていて、改めて見るとハワイイ人のルーツとされるタヒチは非常に遠い。
                                しかしクック来島以前から失われていた長距離カヌーの記録をタヒチに求めたホクレアは、これまでメラネシアやポリネシアの島々を巡ってハワイイ以外の文化再興をも促したのだとか。
                                航海を終える度に分解されては補修を繰り返し、大切に乗り継がれていくのだ。

                                またクルーに伝統航海術を授けたサタワル島の偉大なポゥ、マウに新造カヌーを贈る事は今回最初の目的でもあった…ミクロネシアのポゥが絶えぬように。
                                「航海術師として生きることは、奉仕の道を歩むこと」
                                ハワイイ島から飛び石伝いにサタワルまで56日、ヤップ島でクルー交代…常に台風が発生している北西太平洋を縦断する、沖縄本島への無寄港4か月の航海だ。

                                大型低気圧の生み出す捻れた波風を想定しないホクレアにとって、32年間で最も危険な航海…ハワイイから横浜への直線航路では、きっと「無人島に生きる十六人」が遭難した潮と風に阻まれてしまうのだと思った。
                                「心に島が見えるか」、伝統航海術師の最後の試験。
                                空を見上げて波風と対話する、5000キロの道程…鏡のように凪いだ海、ひとり夜の番を任された著書の見た全方位の宇宙。

                                沖縄に着くとホクレアは奄美〜長崎〜広島〜宇和島を回って黒潮ルートまで、あちこちの歓迎行事は海上生活より大変だったろうに…クルーは子供たちを優しくもてなして「怖さより大きな夢を描いてみる」と諭す、それはホクレアに憧れてハワイイに渡った著書の10年と重なり合うようだ。
                                ホクレアとはアルクトゥルス星であり、同時に「子供たちは神聖なもの」というハワイイの言葉でもある。

                                何となく個人的には、長崎の野母崎と山口の沖家室島に惹かれた。
                                鎌倉で航海カヌー建造の志半ばで逝ったレジェンドサーファー、タイガー・エスペリに関しても興味が湧いた。


                                補足:故・エスペリが発起人となった「カマクラ号建造プロジェクト NPO法人 日本ハワイアンカヌー協会 JHCA」公式サイトを見つけました。
                                「カマとはポリネシア語で子供のこと、クは昇ること、そしてラは太陽を意味する言葉」だそうです。



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                                【最近読んだ本】安居良基「世界でもっとも阿呆な旅」| 2016.11.08
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                                  | books | 2012.10.23 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                  最近読んだ本
                                  金庸(著)、金海南(訳)、岡崎由美(監修)「射(周鳥)英雄伝【第一巻】砂漠の覇者ジンギスカーン」

                                  先日プレイしたゲームソフトの原作です、あのゲームもチマチマ進める筈が2、3日でクリアしちゃったけど本編も一気読みでした。
                                  全体で5巻ほどの大長編ですから、本編は序章のようなもので。
                                  ゲームでは第二章辺りに相当するのかな、郭靖が金国の燕京という都市(現在の北京)で黄蓉の素性を知って共に趙王府へ忍び込むまでですね。

                                  ゲームではストーリーを大きく端折って詰め込んでいたのがよく分かります、今更ですけど1本にまとめないでシリーズにしていたらシステムも生きたろうしセールスも良かったんじゃないかっていう気がします。
                                  ゲームでは省かれたモンゴル統一前夜の大汗と郭靖の関係はゲームに描かれなかった原作の後半で重要な意味を持つようですし、本編の中盤まではゲーム内で軽く説明されただけのプレ・ストーリーが描かれます。

                                  名のある武芸者の子孫同士で義兄弟の郭と楊が、金国の北宋侵攻に都落ちした杭州の牛家村で全真七子・丘処機の恩人となります。
                                  その恩を仇で返した丘の激情が江南七怪との死闘を招き、それぞれが楊と郭の子を捜し出して武芸の技を競わせる事を誓い…ゲームでは事情を知らない郭靖の視点で体験したイベントを、原作を通して俯瞰で追体験していくのは新鮮かつ独特な興奮を味わえました。

                                  外功は肉体の、内功は氣の鍛錬なんですね…そして軽功は軽技の発展形、こうした武侠小説の決め事がカンフー映画のアクションに繋がっていったのでしょう。
                                  邦訳こそ'97年ですが50年代後半の連載時期は毛沢東の大躍進運動が、出版前の改訂を行っていた70年代が文化大革命の真っ最中だった時代…香港「明報」紙の“辛口の政治批評をもって鳴る”主筆による、娯楽の中に痛烈な批判を織り込んだ本作が爆発的人気を博したのも当然でしょうね。

                                  そうした背景がなくても充分に痛快です、日本の時代小説を理屈抜きで壮大なスケールにした感じかな。
                                  巻末の絵入り武具一覧がマニアック。


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                                    | books | 2012.10.14 Sunday | comments(0) | - |
                                    最近読んだ本
                                    椎名誠「さらば国分寺書店のオババ」

                                    本書は70年代に発表された著者の処女作であり、僕が本書を知ったのはNHK−FMの「クロスオーバー・イレブン」という番組だったと記憶している。
                                    その放送回は聴かなかったけれど、若かりし僕には衝撃的な題名であった。
                                    そうして僕は書店に並んだ「わしらは怪しい探険隊」を手にして、著者の生み出した昭和軽薄体に染まった作文を国語の授業で提出するような中学生になった。

                                    つまり本書は僕にとっての“始まりの書”の一つであり、今頃になって某古本屋の105円コーナーで出会ってしまったのである。
                                    しかし読んでみると、意外なほど面白くない。
                                    今は存在しない国鉄職員から制服着用業界全般へと怒りの矛先を拡大しつつ、それらと対照的なマスコミ業界に一本背負いを食らわさせる後半からの大逆転劇というか大転換…まるで学生運動のエリートが社会の安楽椅子へと着地する口実を模倣したかのように、視野狭窄の不満分子から相手の身になって思いやるオトナの寛容さでオチが着くのは「勤め人のペーソス」というべきか「したたかなアイロニー」というべきか?

                                    だが本書の面白味は、実は本編ではなく「文庫版のためのあとがき」にある。
                                    この新潮文庫の初版が'96年なのは、長らく絶版だった訳ではなく、侠気あふれる理由があったのだ。
                                    また出版後に再会したオババの話や“やたらと「○○的○○的○○的」と、的をタタミかけていく語りが多い”理由など、2ページ程度の短い文ながら本編の読後感を豊かにしてくれる。
                                    まぁ(昭和のニオイを嗅いでみたいナ)っていう奇特な若者が読んでみるにはオススメかな、文体の先輩格にあたる嵐山光三郎によるオマケ的な解説も含めて。


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                                      | books | 2012.05.26 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                      最近読んだ本
                                      椎名誠「世界どこでもずんがずんが旅」

                                      初版は'10年、初出は'06〜'09年の旅コラムです。
                                      とはいえ80年代から極地や僻地のあちこちを「ずんがずんが」してきた著者だから、そりゃもう滅多な旅情物じゃあありません。

                                      桜蘭への旅は、奥さんの著書(渡辺一枝「チベットを馬で行く」)は読んだ事がありますが著書の話は初めてでした。(←すいません記憶が混同しちゃってるかもしれません、チャンタン高原と楼蘭じゃ離れ過ぎてる…)
                                      ケニアやキリマンジャロ登頂は、案内役だった佐藤秀明の写真エッセイを思い出しながら読みました。
                                      何度か出てくるモンゴルの話は、ちょっと前に読んだ「ナラン」とは微妙に違った読後感がありました。
                                      トレンサップ湖の話は別の方が書いた本の印象と重なりましたし、カイラス巡礼の話も別の方の写真や文章によるイメージが浮かんできました。

                                      個人的に印象深かったのが過酷なアリューシャン列島の荒涼さと、何度か出てくるラオスやミャンマーの柔和な人々とニュージーランド周辺の地域…パプア・ニューギニアの長閑さやキタヴァ島のクラの儀式、そして「十五少年漂流記」のモデルとなったチャタム島などは本書の僅かな文章だけで何故か今すぐ移住したくなってしまうくらい激しく惹かれてしまいました。
                                      どの話も一部始終を知りたくなるほど魅力的ですが、それらをカタログ的にダイジェストで味わえるのが本書の醍醐味なのです。

                                      ここまで世界各地の辺境に出掛けていると、もう冒険家の一歩手前といいますか…本物の冒険家のように企業回りの金策も要らず万端お膳立て整えられたプチ冒険ではありますが、苦難を笑える気力と素人が物見遊山で訪れるには相応しくない土地の四方山話を語る文才とを兼ね備えた著者は現代の語り集め部か昭和軽薄体の吟遊詩人かという気がしますね。
                                      むしろ素人でもうっかり行けちゃうからこそ、ますます稀有な存在になりつつある事を強く感じるのです。



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                                        | books | 2012.04.06 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                        最近読んだ本
                                        田附勝「DECOTORA」

                                        “1998-2007 JAPANESE ART TRUCK SCENE”、“全国のトラッカーに捧ぐ”と帯に黒々と刷られた太文字!
                                        著者のプロフィールに、生年と出身地の他に書かれているのは“1998年にデコトラに出会い、撮影を始める”の一文だけ!
                                        つまり本書によって陽の目を見た、撮り鉄ならぬ「撮りトラ」の孤高のフィルモグラフィ…って事でよろしいでしょうか。

                                        これらがアート・トラックだろうがデコトラだろうが、個人的には何の関心もないのですが…この(走るパチンコ台)現象に旧香港の九龍城みたいな面白さを感じるのは分かります。
                                        アジアらしい混沌…ギブスンのサイバーパンクのようなね、実際やってる運ちゃん達は当然そんな気なんてないからこその。

                                        それと「文化は余剰から生まれる」という事も、改めて実感させられます。
                                        デコトラ業界では“仕事車”“イベント車”と呼び分けるようですが、要はデコる専用の見せトラを所有して下手すりゃ車体価格以上のカスタマイズを施すそうで…儲けてんだなぁ〜?!
                                        もちろん「使い道を間違えてる」なんて野暮は言いませんぜ、この不粋さは文明のカリカチュアといいますかパロディなのです。

                                        歯が生え揃ってないのか既に溶けちゃったのか、ヤバいご面相のご子息がデコチャリ決めてる勇姿もまた他人事ゆえに(アートねぇ)と嘆息してられる訳で。
                                        アングラな気配も漂う文字通りなストリート感覚の過剰さが、なんというかもうトゥーマッチなんです。


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                                        【最近読んだマンガ】平井和正(原作)、石ノ森章太郎(画)「幻魔大戦」全2巻| 2010.06.30
                                        【最近聴いたCD】伊藤克己・監修「サウン道」VOL.1&2| 2010.10.14
                                        【最近読んだマンガ】水木しげる「水木しげるのノストラダムス大予言」下巻| 2010.11.26
                                        【最近聴いたCD】はっぴいえんど「HAPPY END」「SINGLES」| 2010.12.18
                                        【最近読んだ本】高井潔「日本の暖簾 ―その美とデザイン―」| 2011.05.28
                                        【最近読んだ本】田中長徳「トウキョウ今昔 1966・2006」 | 2011.06.16
                                        【最近読んだ本】ロバート・ホワイティング「東京アンダーワールド」| 2011.07.26
                                        【最近読んだ本】田附勝「DECOTORA」| 2011.12.17
                                        【最近読んだ本】片岡義男「花のある静かな休日」| 2012.01.01
                                        【最近読んだ本】椎名誠「さらば国分寺書店のオババ」| 2012.05.26
                                        【最近行ったところ】MOT「館長 庵野秀明 特撮博物館」| 2012.08.29
                                        【最近聴いたCD】見砂直照と東京キューバン・ボーイズ「津軽の休日/メモリーズ・オブ・ジャパン〜ラテンリズムによる日本民謡集」| 2012.10.12
                                        【最近読んだ本】君塚太(編著)「原宿セントラルアパートを歩く」 | 2013.05.18
                                        【最近読んだ本】小泉和子「昭和 台所なつかし図鑑」| 2013.10.09
                                        【最近みたビデオ】「白鳥の歌なんか聞えない」| 2014.01.03
                                        【最近みたDVD】「再会」| 2014.01.06
                                        【最近みたDVD】「殺人遊戯」| 2014.01.09
                                        【最近みたDVD】「新 高校生ブルース」| 2014.01.21
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                                        【最近読んだ本】池波正太郎「東京の情景」| 2014.06.01
                                        【最近読んだ本】渡辺眸「1968新宿」 | 2015.02.18
                                        【最近読んだ本】湯川豊彦、浅岡敬史「超ロングセラー 絶滅寸前商品」| 2015.07.24
                                        【最近行ったところ】企画展「MOTコレクション 戦後美術クローズアップ」| 2015.07.30
                                        【最近聴いたCD】V.A.「筒見京平 トリビュート the popular music」| 2016.04.07
                                        【最近みたDVD】「君が若者なら」| 2016.11.03
                                        【最近読んだ本】河野典生「いつか、ギラギラする日々」| 2017.03.12
                                        【最近みたビデオ】「おさな妻」| 2017.12.13
                                        【最近みたDVD】「キッドナップ・ブルース」| 2018.01.01
                                        【最近みたDVD】「プロハンター M&R DETECTIVE OFFICE」VOL.1| 2018.04.26
                                        【最近行ったところ】千葉市美術館「1968年 激動の時代の芸術」展 | 2018.11.10
                                        【最近読んだ本】池波正太郎「夢の階段」| 2019.06.15
                                        【最近読んだ本】鉄人社編集部「人気マンガ・アニメのトラウマ最終回 極限編」| 2019.09.24
                                        【最近読んだマンガ】 V.A.「マンガでわかる戦後ニッポン」 | 2019.12.12
                                        【最近読んだ本】ワッキー貝山(集)、池田浩明(著)「愛しのインチキガチャガチャ大全 ―コスモスのすべて―」| 2020.01.24
                                        【最近読んだ本】中柳豪文「日本昭和トンデモ児童書大全」| 2020.02.09
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                                          | books | 2011.12.17 Saturday | comments(0) | - |
                                          最近読んだ本
                                          宮田珠己「ときどき意味もなくずんずん歩く」

                                          なんかタイトルに一目惚れって感じで、読んでみたら(シーナ文体の継承者か!)と嬉しくなるような飛ばしっぷりでニヤニヤでした。
                                          どうやら著者は、広告マンから転身したエッセイストのようで…いや「ジェットコースター評論家」か?笑

                                          本書は「52%調子のいい旅」と題されて'03年に出版された本に加筆・修正して'07年に文庫化されたもののようですね、それにしても「旅行人」というのは雑誌の名前だったのかぁ!
                                          まさに椎名誠をケニアに連れていった写真家の本とか、その後で読んだケニア旅行記とかで急に目に留まるようになって半ば“最近のキーワード”と化してましたが…ま、ひょっとしたらキーワードなのは椎名誠なのかもしれませんけどね。
                                          思い返してみれば椎名自身による著書「ナラン」とか復刊に一役買ってる「無人島に生きる十六人」など、このところの頻出傾向は「旅行人」以上のような。

                                          ただ、著者を単なる“椎名フォロワー”で片付けようって訳ではないんですよ?
                                          語り口だけでなく、やっぱり行動が面白いし動機の可笑しさも不思議ちゃんの一歩手前で笑えるのです。
                                          さすがは広告マン、やり過ぎないバランスが絶妙…まぁその要領よさは可愛げないんだけども、自分を笑い話に出来る人は好きなので細かい事は気にしない。

                                          特に佐渡島一周が最高っす、その感覚に(だよね〜?)って思う反面(引き返せよ)と唖然そして爆笑。
                                          あと、表紙イラストが秀逸!


                                          関連あるかもしれない記事:
                                          【最近読んだ本】宮田和彦「虫の正しい踏み方」| 2011.02.16
                                          【最近読んだ本】椎名誠「世界どこでもずんがずんが旅」| 2012.04.06
                                          0
                                            | books | 2011.11.25 Friday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                            最近読んだ本
                                            須川邦彦「無人島に生きる十六人」

                                            まるで絵本かマンガのような、南海の小島を描いたカラフルな表紙。
                                            口絵も同じく「本部島絵図」とあり、なんだかウキウキワクワクですが。
                                            裏をめくると日本とアメリカで太平洋を挟んだ地図があり、その中心にあるハワイイ諸島のミッドウェー島の近くに星印…パール&ハーミーズ礁?

                                            まえがきを書いている中川倉吉という人は著者が船乗りだった頃の恩師であり、そして本編のあらましを語り伝えた実体験者です。
                                            明治31年に難破した龍睡丸の船長から聞いた話を、著者が「少年クラブ」という雑誌に連載したのが昭和16年…それが平成15年に復刊となった経緯に関わっているのは、巻末に「痛快! 十六中年漂流記」という解説を寄せている椎名誠なのですねぇ。
                                            時の流れに消えては浮かび、人から人へと伝わってゆく縁の妙を感じます。

                                            本来は北方領土より先のカムチャッカ半島に近い占守島と内地の連絡船だった龍睡丸は二本マストの小さな帆船で、航行途絶する冬季の活用法として新鳥島(現在の南鳥島)から小笠原諸島方面の漁業調査に出航したのでした。
                                            ところが新鳥島近辺で強い西風に襲われ、すべての錨を失ってしまいます。
                                            向かい風を受けて日本へ帰るよりも島づたいに帆走してホノルルで修繕すると決めて出港から57日後に避難する事が出来ました。

                                            このハワイイでの騒動も面白いのですが、まだここまでで250ページ中の39ページ目です。
                                            まだ蒸気船が主役だった時代に、小型の帆船が満身創痍で二千海里を乗り切った…それだけでも充分な冒険譚といえるのに、ここからが波乱の幕開けなのです。
                                            太平洋戦争の開戦2ヶ月前から連載された事や少年向けの読み物として書かれた事を考えても、やや出来すぎに思えたりはしますが。
                                            でもね、おじいちゃんの昔話みたいな古風な文体は有り難く思えるのです。
                                            きれいごとでも好いです、大のオトナも気持ちよく心が洗われます。
                                            カミガキヒロフミによる文中の挿し絵もユーモラスでいて臨場感があり、また仮名遣いも現代文で読みやすく素晴らしいの一言です。


                                            関連記事:【最近読んだ本】椎名誠「世界どこでもずんがずんが旅」| 2012.04.06
                                            0
                                              | books | 2011.11.13 Sunday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                              最近読んだ本
                                              椎名誠「ナラン 草の国の少年たち」

                                              著者が初めてモンゴルに行ったのは'90年、故・開高健の代役として紀行番組のレポーターを務めた約1ヶ月の旅だった。
                                              民主化へと移行する激動の首都ウランバートルから草原の遊牧民の暮らしへと分け入り、その時の写真と文が「草の国の少年たち」として'92年に出版された。

                                              そして、草原に架かる巨大な二重の虹の下を子供が駈る馬を見て「白い馬」という映画の構想が生まれた。
                                              著者の4作目となった監督作品のパンフレットに収録された「プロダクション・ノート」、その映画の公開時期に合わせて'95年に月刊プレイボーイに連載された「NARAN」の計3編が大幅な加筆を経て本書に収められている。

                                              モンゴルにはモンゴル独特の光線の色味があり、その広大な風景を撮れば間違いなく絵にはなるのだが…正直なところ、本書の写真は大して面白くない。
                                              ハッとさせられる写真がない訳ではないが、他の仕事の合間に撮った気晴らしなのだと感じられる。

                                              文章に関しては、もはや昭和軽薄体を期待してはいけないのだろう。
                                              それでも懐かしいシーナ文体の面影に嬉しくなるし、真面目な文章であっても魅力的ではある。
                                              信頼していた現地スタッフの銭ゲバぶりに憤りつつも体育会的合宿ロケのゲル生活を謳歌し、子供たちとの素朴な触れ合いには著者の温かみが感じられる。

                                              数年前に観た、グレートジャーニーの冒険家が関わった遊牧民たちの映画「プージェー」を思い出してしまった。
                                              彼らの、厳しい暮らしの中にあるかけがえなさが、これからも共にありますよう。


                                              〈モンゴル・周辺〉関連記事:
                                              【最近聴いたCD】ウヨンタナ「天の壁」| 2009.04.06
                                              【最近読んだ本】ラハムスレン・ガンゾリグ「モンゴル アジアの心臓」| 2011.02.22
                                              【最近読んだ本】椎名誠「世界どこでもずんがずんが旅」| 2012.04.06
                                              【最近やったゲーム】「射雕英雄傳」| 2012.09.04
                                              【最近読んだ本】金庸「射(周鳥)英雄伝【第一巻】砂漠の覇者ジンギスカーン」| 2012.10.14
                                              【最近読んだ本】莫邦富「中国全省を読む地図」| 2010.07.09
                                              【最近読んだ本】菅沼晃「モンゴル仏教紀行」| 2013.03.07
                                              【最近読んだ本】米原万里、山本皓一「マイナス50℃の世界」| 2013.04.27
                                              【最近みたDVD】「蒼き狼チンギスハーン」| 2013.11.30
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                                              【最近みたDVD】「NHKスペシャル 日本人はるかな旅 第1集」| 2014.10.16
                                              【最近読んだ本】松村映三 plus 村上春樹「辺境・近境 写真篇」| 2014.12.30
                                              【最近読んだ本】辻原康夫(編)「読みたくなる世界史」| 2016.08.24
                                              【最近読んだ本】「この一冊で早わかり 日本・中国・朝鮮 東アジア三国史」| 2016.10.25
                                              【最近読んだマンガ】たかぎ七彦「アンゴルモア 元寇合戦記」1巻| 2016.12.26
                                              【最近行ったところ】東京国立博物館(「海の道 ジャランジャラン」展)| 2018.09.22
                                              【最近読んだ本】清水哲朗「NewType」| 2020.01.09
                                              0
                                                | books | 2011.11.10 Thursday | comments(0) | - |
                                                最近読んだ本
                                                佐藤秀明(写真、文)「サファリ」

                                                ケニアでは旅をsafariというそうで、サバンナを旅するという意味らしいです。

                                                本書は(怪しい探険隊)の椎名誠と沢野ひとしをガイドする、という「山と渓谷」編集部の企画により刊行された'91年の作品です。
                                                著者は本業が(椎名誠により映画化された)「ガクの冒険」で知られる写真家で、若干シーナ的な昭和軽薄体を交えた文章と併せて綴られたアフリカ紀行…いや観光記となっております。

                                                動物のクローズアップでは明らかに腰が引けてますが、景色には風や湿度を含め込んでしまうような拡がりが感じられました。
                                                バルーン・サファリ(熱気球)では、風に乗っているので風音すらしない…その無音が聞こえてくるよう。
                                                奴隷環境で生きられないマサイ、適応能力の高いキクユ…さすがは5度目のアフリカだけあって体に染み込んだような言葉で、読んでいてワクワクしてきます。

                                                今回のメインであるキリマンジャロ登山には特に惹かれるものを感じなかったのですが、これは単に僕の志向性によるのですね。
                                                どんだけ上り坂なんだっていう非上昇思考(といいますか他力本願)とは別に、観光登山のルートでグッズ売ってたりするのもね…なんかイメージと違いすぎて残念。
                                                しかし最後に寄ったモンバサは、10年前に思い付きで書いた自分の歌詞が意外に間違ってなかった事が分かって嬉しくなりました。

                                                この盛り沢山な短い旅程は素人じゃ色々と大変なので、お手軽ながら浸れるアフリカとしてオススメです。


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                                                  | books | 2011.08.27 Saturday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                  最近読んだ本
                                                  ラハムスレン・ガンゾリグ「モンゴル 。。。アジアの心臓。。。」

                                                  大判の写真集です、が。
                                                  ISBNコードはあるものの、何故か出版元が不明(単にPrinted in China)です。
                                                  ちょっと検索しても取り扱いは先は見当たらず、とりあえず本書を販売している「日本・モンゴル民族博物館」のグッズ販売ページをタイトルのリンク先にしてみました(書名は「MONGOLIA the heart land of Asia」となっています)。

                                                  さて、作者の10年間の集大成として'06年に刊行された初の写真集との事ですが…モンゴルが社会主義から脱した'90年から活動を始めたそうですから、6年の空白がありますね。
                                                  ともあれ今年で通算21年目を迎え、現地の写真界では第一人者でしょう。

                                                  かの地の「物はあるがままがよい」という諺のように、本書は“大昔から受け継がれてきた大自然の山や水、遊牧民の習慣、歴史と文化を紹介することを目的としている”のだそうです。
                                                  つまり、民主化で加速するインフラや所得格差といった深刻な問題によって失われつつある風土の記録資料でもある訳ですね。
                                                  キャプションに溢れる自国礼賛も、混乱に揉まれる中で自信と誇りを鼓舞しているのでしょうが…御用提灯でも背負ってるのかな、なんて失礼な事を思ったり。

                                                  商業活動をファインより下に見るのは間違いかもしれませんが(あるがままに撮る)というのは撮り続けるほど困難になる気がしますし、それは「目は心の窓」という日本の諺どおり、見る側の意識なのでしょう。
                                                  特に本書がどうだ、という話ではないのですけど。


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                                                    | books | 2011.02.22 Tuesday | comments(0) | - |
                                                    最近読んだ本
                                                    宮田和彦「虫の正しい踏み方」

                                                    久々に面白い本を読んだ!
                                                    …って、しょっちゅう書いてるような気もするけど。

                                                    いや分かる、タイトル見て(遅れてきた宮沢章夫か?)とは万人の思うところだ。
                                                    実際、コラムのようなエッセイのような…?
                                                    でもその文体は「怪しい探険隊」時代の椎名誠を思わせるスッ惚けた生真面目さを漂わせつつ、構成には池澤夏樹のようなジャンプ力を感じさせるんですよ。

                                                    著者は三崎半島の漁師町で生まれ育って、現在は獣医をされてる52歳の男性。
                                                    奥方を「大仏のようだ」と称えて好ましからぬ顔をされたり、ふと日本の戦争責任が軍部ではなく大衆(と、マスコミの世論迎合)にあったと気付いたり、少年時代の夏休みに研究した「虫の正しい踏み方」を思い出したりしています。
                                                    筆運びが軽妙で、すっきりとした読後感が巧いなぁ。

                                                    別に書かれている内容がスゴイとかではないのですが、これは周りに薦めたくなる本ですね。
                                                    三谷幸喜みたいに爆笑間違いなしって訳ではなくて、単に“三崎のガキ”ネタとかを誰かと「うんうん、ここが可笑しいよねぇ」とか分かち合いたい感じ。

                                                    後記:
                                                    「中学生の時にオレたちよー、“虫の正しい踏み方”の研究発表したべ」
                                                    「おー、やったなー。あれはズッコケてまったなぁ」
                                                    「だけどよー石井、“人間は、虫の正しい踏み方を見つけるために生きているようなものだ”とオレは最近思うだよ」
                                                    「なんだと?」
                                                    「人間は幻想を食って生きている、とオレは思うだよ」
                                                     月光の道は、浜辺に立つどこの誰にとっても、自分だけに伸びている。暗闇の中で足元まで優しく伸びる光の道があるなら、人はその道を拠り所に歩いて行くに違いない。
                                                    (「浜辺にて」)
                                                    著者が、あとがきにて「岸田秀氏の著作物を引用した可能性がある」と断りを入れている部分です。
                                                    夜の浜辺を昔馴染みと散歩する、この場面の描写は特に印象的でした。


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                                                      | books | 2011.02.16 Wednesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                      最近読んだ本
                                                      フレドリック・ブラウン(著)、星 新一(訳)「闘技場」

                                                      本書は、10代の読者に空想科学小説を紹介する「ボクラノSF」第3弾として刊行された、古典SF作家のアンソロジーです。
                                                      訳出年代が古いようで、故人の初訳に改訂が加えられている旨の但し書きが巻末にありました。
                                                      要するに、これもバージョン2.0的なものなのでしょうか。

                                                      カバー及び挿し絵は島田虎之介なる新進漫画家による(アメコミ調の杉浦茂)で、意外とよくあう感じです。
                                                      著者の名前も知らなかった僕は、椎名誠の解説も含めて楽しく新鮮な気持ちで読む事ができました。
                                                      もちろん僕は、ターゲット層の10代ではありません…といいますか、それ位の子供がいてもおかしくないんですけどね。笑

                                                      読んでて思い出したのは、10代の初めに買った星新一の単行本でした(ただし本書はショートショートではなく短編集ですが)。
                                                      それに加えて、古いアメリカのコメディ映画のようなエスプリというかウィットをふんだんに盛り込んだような。
                                                      まさに奇想天外、軽妙洒脱な14編です。

                                                      ペーパーバック・サイズ、ユニークなロゴ・デザイン、本文のフォントも読みやすくて丁寧な作りです。
                                                      しかも本文、扉、見返し、表紙、カバーそれぞれの用紙種別も記載されており、ある意味ブック・マニアをも唸らせる凝りようかも。
                                                      作品自体も面白いですが、製本に携わった人たちの愛情も魅力です。


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                                                        ウヨンタナ「天の壁」

                                                        ジャケの草原を見ていると、モンゴル語の地平線をイメージしたというタイトルが響いてきます。

                                                        ホルチン地方出身の女性歌手だそうで、基本的にはシンプルな伴奏による独唱。
                                                        たまに電子音でポップな色付けもありますが、やり過ぎない範囲で自然に曲想の味付けになってる感じ。

                                                        メジャーなディストリビューターからリリースされてる訳ではないようなので、おそらく大々的にツアー組んだりしての活動はされていないでしょう。
                                                        でも、ナチュラル系のイベントなどに行くと出会えそうな気がしますね。
                                                        日本での活動も長いようです。

                                                        ただ心のまま歌う人がいて、ただ声に惹かれる人たちか響く場を作っている…そんな印象です。
                                                        つまりエコ云々を絡めたアピールなんかを警戒せず、素直に耳を傾けてしまう。
                                                        解説書の、現地語歌詞と本人の曲コメントも簡潔で温かい印象。

                                                        ジャンル的には苦手な部類ですが、これは好きです。
                                                        スタンスが変わらない限り、彼女のアルバムに悪いものはないでしょうね。
                                                        たまたま本作は図書館で見つけたのですが、次は必ず買って聴きます。

                                                        追記:リンク先はYahoo!ミュージック(視聴、購入可)です。(←リンク切れになっていましたのでamazonのページにリンク先を変更しました、投稿時点ではamazonで取り扱いされていませんでしたが現在は一応あるので)


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                                                          | music | 2009.04.06 Monday | comments(0) | - |
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                                                          今岡昌子「天山南路」

                                                          これまた写真集です。
                                                          副題は「シルクロード6000kmの旅」

                                                          天山南路は、天山山脈の南でタクラマカン砂漠を迂回するルートの名前です。
                                                          もしかしたら渡辺一枝(椎名誠の奥さん)が旅した本だったか、どこかで聞いた地名で手に取りました。

                                                          具体的にはチベットの北にある新疆(彊かな?)ウイグル自治区、高地独特の光と色合いですね。
                                                          そして、ここもまた中央アジアの様々な民族と文化が生きています。

                                                          ロシア人のような、ペルシャ人のような、モンゴル人のような…。
                                                          もちろん漢民族らしい人も、「名もなき日々」のアフガニスタン人(国境が接している)を思い出させるような人々も。
                                                          本当に多種多様、だけどみんないい顔。

                                                          文明の交差点なのでしょう、故に戦略の拠点でもあるのでしょう。
                                                          中国が手放す筈がなく、漢族支配と他文化破壊を止めない理由ですね。
                                                          漢族全体が豊かになるため、あとどれくらい失われてゆくのかな?
                                                          でもそれは西欧や日本の後追いなんですよね…。

                                                          2005年の撮影時には当局の監視が付かなかったようで、とても貴重な写真かもしれません。


                                                          再読→最近読んだ本| 2011.09.26 Monday |

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                                                            さいとう夫婦「バックパッカー・パラダイス2 楽園の暇」

                                                            活字本の体裁をしてますが、ほぼマンガ。
                                                            作者は自分と同年代、しかし伝聞調のエピソードは笑えない!
                                                            ベテランのバックパッカーに、口はばったいようですが…。

                                                            「海外ブラックロード」では都市伝説化していた、とある南米バックパッカー宿。
                                                            このリアル・ストーリーが描かれているのは好かった。

                                                            あと、僕と同い年の旦那さんが18で体験した初海外話も好かった。
                                                            行き当たりばったりの貧しい装備で野宿する、かなり迷惑な若者ではあるけれど。
                                                            その頃の自分が夢みて果たさなかった、
                                                            やはり自分には果たせなかったタフさが感じられた。
                                                            ヒマラヤの奥で会った、ヨガ修行中のアサハラ氏って…?! (-_-;)"

                                                            奥さんのマンガは妙にツボはまる所があり、旦那さんの文章は人柄を感じる飾らなさが。
                                                            東南アジアの子連れ旅とか、メキシコ再会話など盛り沢山。
                                                            アムステルダムって、70年代ヒッピーの世界三大聖地だったそうな…。 笑



                                                            関連あるかもしれない記事:
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                                                              嵐よういち「海外ブラックロード」

                                                              2002年に出た同名の文庫を、加筆修正とグラフィック強化した「危険度倍増版」。
                                                              世界中を旅し続ける著者の、貴重な見聞を詰め込んだバックパッカー必読書。

                                                              秘境や聖地、そして危険地帯に素人が踏み込むのは賛成しかねます。

                                                              優しさを期待して海外に飛び出す、その前に。
                                                              ためしに遺言でも書いてみれば、夢見がちな冒険心も気が回るようになるだろうか?

                                                              バックパッカーという肩書きに甘えて、結局は周囲に迷惑をかける。
                                                              ただ通り過ぎるだけでも、誰かに助けられているのに。

                                                              慎重さ、緊張感、最悪の事態への覚悟。
                                                              それらを背負った上での図太さならば、
                                                              すべての旅する者に安寧と祝福を祈ります(って偉そうだな)。



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                                                                ついに4巻目にして長かった旅は終わります。
                                                                地味にスタートを切って、ゴールでとってつけたような仰々しい大騒ぎ。
                                                                まぁテレビの企画だからなぁ、でも妙に空しさが。
                                                                旅先での厚意を受ける有り難さ、そして自分は与えるだけの厚意を持ち得るのか。
                                                                己は小さく、世界は厳しくて優しい。


                                                                1巻「青雲のラテン編」
                                                                2巻「驚天動地のペルー編」
                                                                3巻「魔境の中米編」



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                                                                  '96年の秋、つまり僕がメキシコから帰国した少し後に彼らは旅立っていたのだが。
                                                                  世間に疎い僕が、そんな事など知る由もなかった。
                                                                  「電波少年」もドロンズも既になく、何を今更!?・・・かもしれない。
                                                                  携帯電話が異様に大きく、手持ちムービーの画質も驚くほど良くない。
                                                                  日本的に隔世の感だが、現地は今も大きくは変わっていないのだろう。
                                                                  ゆるくてタイトな人々と出会い別れてゆく旅は、親密でリアル。
                                                                  旅の最中にある苦味を、もう一度おもい出させてくれる。


                                                                  関連記事:
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                                                                  【最近読んだ本】安居良基「世界でもっとも阿呆な旅」| 2016.11.08
                                                                  0
                                                                    | cinema | 2007.12.11 Tuesday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                                    最近読んだ本
                                                                    椎名誠「風まかせ写真館」

                                                                    中学の一時期、この人の“昭和軽薄体”を模倣していた事を思い出した。
                                                                    四半世紀ぶりに読む文体は、当時ほどのくだけぶりは潜めていた。

                                                                    アイルランド及びアイラ島の文章は、村上春樹氏の著作を思い出させる。
                                                                    (←「もし僕らのことばがウィスキーであったなら 」
                                                                    当然ながら、同じ風景を見ていても全然ちがう目のやり場。

                                                                    キャプションにしては長い、旅先を綴る文。
                                                                    そして、まだデジカメでは写せないであろう白黒の、にじむようなコントラスト。

                                                                    しかしながら、こういった写真本は今後むずかしくなっていくんだろうな。
                                                                    事前承諾なしに撮ってしまう事や、不特定多数に公開する旨の承諾を得る事などが
                                                                    (当事者以外からも)厳しく問われるだろうと思うと・・・。
                                                                    そういう意味でも昭和的、あるいは20世紀的な面影を感じる一冊。
                                                                    0
                                                                      | books | 2007.11.15 Thursday | comments(0) | trackbacks(0) |
                                                                      最近読んだ本
                                                                      小屋一平「トイレはどこですか?」

                                                                      これは“世界おもしろ比較文化紀行〈1〉”と冠されているように、続編も出ていて「ビッグマックプリーズ!!」は以前読んだことがある。
                                                                      世界といっても韓国から中国〜モンゴル〜ロシア経由でヨーロッパに入り、中近東からインド〜東南アジアというルートなので、メキシコで僕が遭遇したトイレは登場しない。
                                                                      しかし、やはりモノクロとはいえ飲食しながらでは味に障ります(笑)。
                                                                      でも着眼点といい、非常にユニーク。
                                                                      こうして思うと、いかに食事や入浴の違いに適応できても、トイレだけは文化の違いに馴染めなかった自分に気付かされる。



                                                                      関連あるかもしれない記事:
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